JPH05212769A - 金型保護装置およびその自動設定方法 - Google Patents
金型保護装置およびその自動設定方法Info
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- JPH05212769A JPH05212769A JP4747292A JP4747292A JPH05212769A JP H05212769 A JPH05212769 A JP H05212769A JP 4747292 A JP4747292 A JP 4747292A JP 4747292 A JP4747292 A JP 4747292A JP H05212769 A JPH05212769 A JP H05212769A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金型保護圧力と金型保護区間の所要時間を自
動設定する金型保護装置およびその方法を提供するこ
と。 【構成】 金型保護装置にカウンタとマイクロプロセッ
サを備え、圧力センサにより検知された金型保護区間の
作動圧力Ｐおよびカウンタに計測された所要時間Ｔをメ
モリに格納し、かつこれらの圧力値および時間に対して
許容率を見込んだ金型保護圧力値Ｐm ＝Ｐ＋Ｐ1 ，なら
びに金型保護時間Ｔm ＝αＴを演算するとともに、仕様
最高圧力値Ｐs と金型保護圧力値Ｐm を比較してＰm ≦
Ｐs であればＰm とＴm を金型保護圧力と金型保護時間
として設定する。
動設定する金型保護装置およびその方法を提供するこ
と。 【構成】 金型保護装置にカウンタとマイクロプロセッ
サを備え、圧力センサにより検知された金型保護区間の
作動圧力Ｐおよびカウンタに計測された所要時間Ｔをメ
モリに格納し、かつこれらの圧力値および時間に対して
許容率を見込んだ金型保護圧力値Ｐm ＝Ｐ＋Ｐ1 ，なら
びに金型保護時間Ｔm ＝αＴを演算するとともに、仕様
最高圧力値Ｐs と金型保護圧力値Ｐm を比較してＰm ≦
Ｐs であればＰm とＴm を金型保護圧力と金型保護時間
として設定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック成形時、
金型間に成形品の残滓あるいは異物が残留したままの場
合、型閉動作を中断して金型を保護する金型保護装置お
よびその自動設定方法に関する。
金型間に成形品の残滓あるいは異物が残留したままの場
合、型閉動作を中断して金型を保護する金型保護装置お
よびその自動設定方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、射出成形機等において、金型間に
異物が残留したまま型閉動作を完了させてしまうと、金
型の合わせ面を傷つけてしまう。
異物が残留したまま型閉動作を完了させてしまうと、金
型の合わせ面を傷つけてしまう。
【０００３】そこで、通常金型保護装置と称して、型締
シリンダの作動圧力の制御に電磁リリーフ弁を使用し、
デジタルスイッチによる圧力設定を行っている。この動
作は第３図に示すように、型閉動作開始時ａから型閉完
了時ｃまでの金型開閉区間Ｌの圧力設定をたとえば２段
階に分け、電磁リリーフ弁の出力特性Ｐ0 からも明らか
なように、低速動作開始時ｂからの金型保護区間ｄをリ
リーフ弁により金型を保護できる設定圧上限値Ｒ以下の
低圧に設定している。
シリンダの作動圧力の制御に電磁リリーフ弁を使用し、
デジタルスイッチによる圧力設定を行っている。この動
作は第３図に示すように、型閉動作開始時ａから型閉完
了時ｃまでの金型開閉区間Ｌの圧力設定をたとえば２段
階に分け、電磁リリーフ弁の出力特性Ｐ0 からも明らか
なように、低速動作開始時ｂからの金型保護区間ｄをリ
リーフ弁により金型を保護できる設定圧上限値Ｒ以下の
低圧に設定している。
【０００４】金型保護装置の使用時に、金型の合わせ面
に異物が挟まっている場合、そしてあらかじめ定めた時
間が経過しても型閉完了しない場合、型締シリンダの作
動を停止させ、アラームを発生するようになっている。
に異物が挟まっている場合、そしてあらかじめ定めた時
間が経過しても型閉完了しない場合、型締シリンダの作
動を停止させ、アラームを発生するようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
型保護装置を使用した成形機において、取付け金型の開
閉におけるガイドピンの摺動抵抗の違い、あるいは同一
金型であっても開閉動作繰り返しによるなじみ、摺動部
分の温度変化による膨張等により、型閉に要する力が変
化する。
型保護装置を使用した成形機において、取付け金型の開
閉におけるガイドピンの摺動抵抗の違い、あるいは同一
金型であっても開閉動作繰り返しによるなじみ、摺動部
分の温度変化による膨張等により、型閉に要する力が変
化する。
【０００６】このため、金型保護装置における可動盤最
低作動圧を低く設定すると、型内に異物が残留していな
くても度々型開閉動作が停止する。また、逆にあまり可
動盤最低作動圧を高く設定すると、今度は型内に異物が
ある場合でもに型閉され、金型合わせ面の損傷が大きく
なる。
低作動圧を低く設定すると、型内に異物が残留していな
くても度々型開閉動作が停止する。また、逆にあまり可
動盤最低作動圧を高く設定すると、今度は型内に異物が
ある場合でもに型閉され、金型合わせ面の損傷が大きく
なる。
【０００７】したがって、従来は使用する金型に合わせ
て金型保護区間の所要時間を参考にして金型保護装置に
おける可動盤作動圧である金型保護圧力を毎回調整し、
また成形作業中にも度々その設定圧を変えたりして適正
値を見出さなければならず、作業者にとつては面倒な作
業を強いられることになっている。
て金型保護区間の所要時間を参考にして金型保護装置に
おける可動盤作動圧である金型保護圧力を毎回調整し、
また成形作業中にも度々その設定圧を変えたりして適正
値を見出さなければならず、作業者にとつては面倒な作
業を強いられることになっている。
【０００８】また、この設定値は個人差により変わるも
のなので、適正な設定値になりにくく、かつ回路上に圧
力計を取り付けてみても型締動作は短時間の作動であ
り、その作動圧力を読み取ることが難しい。
のなので、適正な設定値になりにくく、かつ回路上に圧
力計を取り付けてみても型締動作は短時間の作動であ
り、その作動圧力を読み取ることが難しい。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑み
て、本発明は、実際における金型の開閉動作に応じて必
要な作動圧力およびその時間を読み取り、金型保護圧力
と金型保護区間の所要時間を自動設定する金型保護装置
およびその方法を提供することを目的としている。
て、本発明は、実際における金型の開閉動作に応じて必
要な作動圧力およびその時間を読み取り、金型保護圧力
と金型保護区間の所要時間を自動設定する金型保護装置
およびその方法を提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明における金型保護時間およびその保護圧力の
自動設定方法は、金型保護区間ｄ、前記金型保護区間の
速度Ｖを決定した後に、先ず、金型保護圧力を仕様最高
圧力値Ｐs に設定して型閉動作を実施し、この時の金型
保護区間における所要時間Ｔを求め、かつこの時間Ｔに
所定の許容率αを乗じた値の金型保護時間Ｔm を演算す
るとともに、圧力センサに検知された前記金型保護区間
の作動圧力値Ｐに金型の摺動抵抗等の負荷により変動す
る作動圧力の許容上乗せ圧力値Ｐ1 を加えた金型保護圧
力値Ｐm を演算してこれらをメモリに格納し、前記金型
保護圧力値Ｐm を前記最高圧力値Ｐs と比較して使用金
型が金型保護圧力の範囲内で作動可能であるかを判定す
る、各ステップを備えていることを特徴とする。この方
法を実施するための金型保護装置は、金型保護圧力の仕
様最高圧力値Ｐs および前記速度Ｖにおける型閉動作に
おいて、その金型保護区間の所要時間Ｔを計測するカウ
ンタと、圧力センサにより検知された前記金型保護区間
の作動圧力Ｐおよび前記カウンタに計測された所要時間
Ｔをメモリに格納し、かつこれらの圧力値および時間に
対して許容幅を見込んだ金型保護圧力値Ｐm ＝Ｐ＋Ｐ
1 ，ならびに金型保護時間Ｔm ＝αＴを演算するととも
に、前記仕様最高圧力値Ｐs と金型保護圧力値Ｐmを比
較してＰm ≦Ｐs であればＰm とＴm を金型保護圧力と
金型保護時間として設定するためのマイクロプロセッサ
とを備えている。
め、本発明における金型保護時間およびその保護圧力の
自動設定方法は、金型保護区間ｄ、前記金型保護区間の
速度Ｖを決定した後に、先ず、金型保護圧力を仕様最高
圧力値Ｐs に設定して型閉動作を実施し、この時の金型
保護区間における所要時間Ｔを求め、かつこの時間Ｔに
所定の許容率αを乗じた値の金型保護時間Ｔm を演算す
るとともに、圧力センサに検知された前記金型保護区間
の作動圧力値Ｐに金型の摺動抵抗等の負荷により変動す
る作動圧力の許容上乗せ圧力値Ｐ1 を加えた金型保護圧
力値Ｐm を演算してこれらをメモリに格納し、前記金型
保護圧力値Ｐm を前記最高圧力値Ｐs と比較して使用金
型が金型保護圧力の範囲内で作動可能であるかを判定す
る、各ステップを備えていることを特徴とする。この方
法を実施するための金型保護装置は、金型保護圧力の仕
様最高圧力値Ｐs および前記速度Ｖにおける型閉動作に
おいて、その金型保護区間の所要時間Ｔを計測するカウ
ンタと、圧力センサにより検知された前記金型保護区間
の作動圧力Ｐおよび前記カウンタに計測された所要時間
Ｔをメモリに格納し、かつこれらの圧力値および時間に
対して許容幅を見込んだ金型保護圧力値Ｐm ＝Ｐ＋Ｐ
1 ，ならびに金型保護時間Ｔm ＝αＴを演算するととも
に、前記仕様最高圧力値Ｐs と金型保護圧力値Ｐmを比
較してＰm ≦Ｐs であればＰm とＴm を金型保護圧力と
金型保護時間として設定するためのマイクロプロセッサ
とを備えている。
【００１１】
【作用】この構成によれば、従来、作業者が測定するこ
とが難しい型開閉動作中の作動圧力を圧力センサで検知
し、この出力を瞬時にマイクロプロセッサのメモリに格
納して、最適な金型保護圧力値Ｐm を演算するととも
に、この圧力値Ｐm を金型保護のための仕様最高圧力値
Ｐs と比較できるので、作業者が設定した使用金型の金
型保護区間ｄおよびその区間の金型保護速度Ｖによっ
て、射出成形機に取り付けた金型を安全に駆動できるか
否かを成形作業の前に自動的に判定することができる。
とが難しい型開閉動作中の作動圧力を圧力センサで検知
し、この出力を瞬時にマイクロプロセッサのメモリに格
納して、最適な金型保護圧力値Ｐm を演算するととも
に、この圧力値Ｐm を金型保護のための仕様最高圧力値
Ｐs と比較できるので、作業者が設定した使用金型の金
型保護区間ｄおよびその区間の金型保護速度Ｖによっ
て、射出成形機に取り付けた金型を安全に駆動できるか
否かを成形作業の前に自動的に判定することができる。
【００１２】
【実施例】本発明に係る金型保護装置の自動設定方法に
ついて説明する。
ついて説明する。
【００１３】図１は本発明の自動設定方法の流れを示す
フローチャート図である。先ず、成形しようとする製品
の金型を射出成形機に取り付ける。金型は製品の大きさ
により型開き寸法が異なるので、作業者が成形作業にと
って最適な金型開閉距離Ｌを設定する。この距離は可動
盤の移動距離に等しいので、これを決めるためエンコー
ダあるいはリミットスイッチ等の位置決め手段を用いて
型閉開始位置ａと型閉完了位置ｃを設定する。
フローチャート図である。先ず、成形しようとする製品
の金型を射出成形機に取り付ける。金型は製品の大きさ
により型開き寸法が異なるので、作業者が成形作業にと
って最適な金型開閉距離Ｌを設定する。この距離は可動
盤の移動距離に等しいので、これを決めるためエンコー
ダあるいはリミットスイッチ等の位置決め手段を用いて
型閉開始位置ａと型閉完了位置ｃを設定する。
【００１４】次に、作業者は金型開閉距離Ｌ内の型閉低
速開始位置ｂを決めて金型保護区間ｄと、金型保護区間
の速度Ｖを決定する。
速開始位置ｂを決めて金型保護区間ｄと、金型保護区間
の速度Ｖを決定する。
【００１５】こうして設定された金型保護区間ｄおよび
金型保護区間の速度Ｖは使用する金型によりその値が異
なるので、作業者は成形作業の金型取付け時にこれらの
パラメータを毎回設定する。この設定作業の後、金型保
護装置の自動設定動作が開始されるようになっており、
所定のボタンを押すだけで順次プログラムされた手順を
実行する。
金型保護区間の速度Ｖは使用する金型によりその値が異
なるので、作業者は成形作業の金型取付け時にこれらの
パラメータを毎回設定する。この設定作業の後、金型保
護装置の自動設定動作が開始されるようになっており、
所定のボタンを押すだけで順次プログラムされた手順を
実行する。
【００１６】先ず、作業者による最初の始動ボタンの入
力に基づいて金型保護圧力の仕様最高圧力値Ｐs （通常
５０kg/cm2程度）で型開閉動作が行われる。この時の金
型保護区間ｄの所要時間Ｔがカウンタに計数され、この
デジタル値がマイクロプロセッサのメモリに格納され
る。そして、この時間Ｔに所定の許容率αを乗じた値の
金型保護時間Ｔm 、すなわち、この時間が経過した場合
には何らかの異状が発生したと認定できる金型保護のた
めの許容時間、をマイクロプロセッサのＣＰＵ演算部で
演算し、これをメモリに格納する。ここで、許容率αは
経験上約１．５倍程度である。
力に基づいて金型保護圧力の仕様最高圧力値Ｐs （通常
５０kg/cm2程度）で型開閉動作が行われる。この時の金
型保護区間ｄの所要時間Ｔがカウンタに計数され、この
デジタル値がマイクロプロセッサのメモリに格納され
る。そして、この時間Ｔに所定の許容率αを乗じた値の
金型保護時間Ｔm 、すなわち、この時間が経過した場合
には何らかの異状が発生したと認定できる金型保護のた
めの許容時間、をマイクロプロセッサのＣＰＵ演算部で
演算し、これをメモリに格納する。ここで、許容率αは
経験上約１．５倍程度である。
【００１７】また、射出成形機に備えた圧力センサに検
知された金型保護区間の作動圧力値Ｐもまたをマイクロ
プロセッサのメモリに格納され、この作動圧力値Ｐに金
型の摺動抵抗等の負荷により変動する作動圧力の許容上
乗せ圧力値Ｐ1 を加えた金型保護圧力値Ｐm をＣＰＵ演
算部により演算し、これをメモリに格納する。ここで、
許容上乗せ圧力値Ｐ1 は金型保護のためから経験上１０
kg/cm2程度のものである。
知された金型保護区間の作動圧力値Ｐもまたをマイクロ
プロセッサのメモリに格納され、この作動圧力値Ｐに金
型の摺動抵抗等の負荷により変動する作動圧力の許容上
乗せ圧力値Ｐ1 を加えた金型保護圧力値Ｐm をＣＰＵ演
算部により演算し、これをメモリに格納する。ここで、
許容上乗せ圧力値Ｐ1 は金型保護のためから経験上１０
kg/cm2程度のものである。
【００１８】なお、金型保護時間Ｔm と金型保護圧力値
Ｐm を求める手順はどちらが先であっても良く、並列し
て演算処理を行うこともできる。
Ｐm を求める手順はどちらが先であっても良く、並列し
て演算処理を行うこともできる。
【００１９】こうして求められた金型保護圧力値Ｐm
は、金型保護圧力の仕様最高圧力値Ｐs と比較され、射
出成形機に取付けられた使用金型が金型保護圧力の範囲
内で作動可能であるかをマイクロプロセッサが判定す
る。
は、金型保護圧力の仕様最高圧力値Ｐs と比較され、射
出成形機に取付けられた使用金型が金型保護圧力の範囲
内で作動可能であるかをマイクロプロセッサが判定す
る。
【００２０】この場合、金型保護圧力値Ｐm が仕様最高
圧力値Ｐs よりも大きいとき（Ｐm＞Ｐs ）には、警報
が発生するようになっており、取付けられた金型がこの
保護圧力下では使用することができないことを作業者に
知らせるようになっている。
圧力値Ｐs よりも大きいとき（Ｐm＞Ｐs ）には、警報
が発生するようになっており、取付けられた金型がこの
保護圧力下では使用することができないことを作業者に
知らせるようになっている。
【００２１】一方、上記判定条件が逆である場合、すな
わち、Ｐm ≦Ｐs であるとき、金型保護装置における自
動設定は終了する。
わち、Ｐm ≦Ｐs であるとき、金型保護装置における自
動設定は終了する。
【００２２】以上のステップを経過することにより、射
出成形機に取り付けた金型を安全に駆動できるか否かを
成形作業の前に自動的に判定することができる。
出成形機に取り付けた金型を安全に駆動できるか否かを
成形作業の前に自動的に判定することができる。
【００２３】次に、図２において、本発明における自動
設定方法を実施可能にする金型保護装置について説明す
る。
設定方法を実施可能にする金型保護装置について説明す
る。
【００２４】図２に示す一実施例としての金型保護装置
は、型開閉機構部１およびこれを油圧駆動するための油
圧装置２に関連して作動する構成を有し、本発明では、
数値入力設定器３、圧力センサ４、カウンタ５からの入
出力信号を制御する電気制御部としてのマイクロプロセ
ッサ６を備えている。
は、型開閉機構部１およびこれを油圧駆動するための油
圧装置２に関連して作動する構成を有し、本発明では、
数値入力設定器３、圧力センサ４、カウンタ５からの入
出力信号を制御する電気制御部としてのマイクロプロセ
ッサ６を備えている。
【００２５】型開閉機構部１は、成形機本体（図示略）
の可動盤７と固定盤８との間に取り付けられた金型Ｄを
油圧駆動で開閉駆動するもので、型締シリンダ９のピス
トン部であるシリンダラム１０を可動盤７とともに固定
盤８に対して進退動させるように構成されている。シリ
ンダラム１０には径の細いブースターラム１１が設けら
れており、このブースターラム１１によってシリンダラ
ム１０の前進動を高速にできる。また、ブースターラム
１１に少量かつ低圧の作動油を供給することにより、金
型保護のための低速型閉を行うことができる。
の可動盤７と固定盤８との間に取り付けられた金型Ｄを
油圧駆動で開閉駆動するもので、型締シリンダ９のピス
トン部であるシリンダラム１０を可動盤７とともに固定
盤８に対して進退動させるように構成されている。シリ
ンダラム１０には径の細いブースターラム１１が設けら
れており、このブースターラム１１によってシリンダラ
ム１０の前進動を高速にできる。また、ブースターラム
１１に少量かつ低圧の作動油を供給することにより、金
型保護のための低速型閉を行うことができる。
【００２６】金型保護区間の位置決めは、エンコーダま
たはリミットスイッチ等を用いて金型の開閉距離を定め
るもので、ここでは簡単のためリミットスイッチを用い
た一例を説明する。
たはリミットスイッチ等を用いて金型の開閉距離を定め
るもので、ここでは簡単のためリミットスイッチを用い
た一例を説明する。
【００２７】リミットスイッチ１２，１３は、固定盤８
の上側部に作業者により決められた位置に間隔を置いて
取り付けられており、リミットスイッチ１２は型閉完了
手前で低速駆動に切換えるために金型保護区間ｄの開始
位置ｂにおける可動盤位置を検出し、リミットスイッチ
１３は型締シリンダ９を低速の動作から高圧に切換える
型閉完了位置ｃを検出する。
の上側部に作業者により決められた位置に間隔を置いて
取り付けられており、リミットスイッチ１２は型閉完了
手前で低速駆動に切換えるために金型保護区間ｄの開始
位置ｂにおける可動盤位置を検出し、リミットスイッチ
１３は型締シリンダ９を低速の動作から高圧に切換える
型閉完了位置ｃを検出する。
【００２８】一方、可動盤７の上側部には、ガイド部材
１４に対して摺動可能とした調整バー１５が取り付けら
れ、金型の厚さに応じて可動盤７から上記リミットスイ
ッチ１２，１３までの長さを決めることができるように
なっている。
１４に対して摺動可能とした調整バー１５が取り付けら
れ、金型の厚さに応じて可動盤７から上記リミットスイ
ッチ１２，１３までの長さを決めることができるように
なっている。
【００２９】油圧装置２は、大容量の作動油をブースタ
ーラム９から油圧面積の少ないシリンダラム８内の空間
へ送り出して、型閉動作開始位置ａからシリンダラム８
を高速で前進させて、所定の位置通過後、金型保護区間
の開始位置ｂで小容量に切換わり、シリンダラム８を低
速で前進させるためのポンプと、供給する作動油の上限
圧力を規定するための電磁リリーフ弁（いずれも図示
略）を備えている。
ーラム９から油圧面積の少ないシリンダラム８内の空間
へ送り出して、型閉動作開始位置ａからシリンダラム８
を高速で前進させて、所定の位置通過後、金型保護区間
の開始位置ｂで小容量に切換わり、シリンダラム８を低
速で前進させるためのポンプと、供給する作動油の上限
圧力を規定するための電磁リリーフ弁（いずれも図示
略）を備えている。
【００３０】数値入力設定器３は金型の金型保護区間ｄ
および金型保護区間の速度Ｖを定めるためのものであ
り、圧力センサ４は金型への作動圧を検出するために設
けられている。
および金型保護区間の速度Ｖを定めるためのものであ
り、圧力センサ４は金型への作動圧を検出するために設
けられている。
【００３１】マイクロプロセッサ６は、金型保護圧力の
仕様最高圧力値Ｐs による型閉動作時にカウンタ５によ
り計測された金型保護区間の所要時間Ｔと、圧力センサ
４により検知された金型保護区間の作動圧力Ｐをメモリ
に格納し、かつこれらの時間および圧力値に対して許容
幅を見込んだ金型保護時間Ｔm ＝αＴならびに金型保護
圧力値Ｐm ＝Ｐ＋Ｐ1 を演算し、さらに仕様最高圧力値
Ｐs と金型保護圧力値Ｐm を比較してＰm ≦Ｐs であれ
ばＰm とＴm を金型保護圧力と金型保護時間として設定
する電気制御部を構成する。
仕様最高圧力値Ｐs による型閉動作時にカウンタ５によ
り計測された金型保護区間の所要時間Ｔと、圧力センサ
４により検知された金型保護区間の作動圧力Ｐをメモリ
に格納し、かつこれらの時間および圧力値に対して許容
幅を見込んだ金型保護時間Ｔm ＝αＴならびに金型保護
圧力値Ｐm ＝Ｐ＋Ｐ1 を演算し、さらに仕様最高圧力値
Ｐs と金型保護圧力値Ｐm を比較してＰm ≦Ｐs であれ
ばＰm とＴm を金型保護圧力と金型保護時間として設定
する電気制御部を構成する。
【００３２】このような構成により、上述した図１のシ
ーケンスを順次実行することができる。
ーケンスを順次実行することができる。
【００３３】
【発明の効果】本発明は上記のような構成からなるもの
であるから、実際の成形作業前に、金型保護圧力の仕様
最高圧力で金型の開閉動作を実行して安全な金型保護時
間を設定でき、かつ、この時に圧力センサで検知された
作動圧力から、金型の摺動抵抗等による作動圧力の変動
を考慮した金型保護圧力をマイクロプロセッサの演算処
理により設定するので、瞬時の作動圧力を正確に把握で
き、作業者が試行錯誤で設定していた面倒でかつ不確か
な金型保護圧力設定を簡便にかつ適切に行うことができ
る。
であるから、実際の成形作業前に、金型保護圧力の仕様
最高圧力で金型の開閉動作を実行して安全な金型保護時
間を設定でき、かつ、この時に圧力センサで検知された
作動圧力から、金型の摺動抵抗等による作動圧力の変動
を考慮した金型保護圧力をマイクロプロセッサの演算処
理により設定するので、瞬時の作動圧力を正確に把握で
き、作業者が試行錯誤で設定していた面倒でかつ不確か
な金型保護圧力設定を簡便にかつ適切に行うことができ
る。
【図１】本発明における金型保護装置の自動設定方法の
ステップを示すフローチャート図である。
ステップを示すフローチャート図である。
【図２】本発明の一実施例を示す金型保護装置とこれに
関連する構成を示す概略構成図である。
関連する構成を示す概略構成図である。
【図３】金型の型開閉位置とその作動圧力の関係を示す
図である。
図である。
１…型開閉機構部 ２…油圧装置 ３…数値入力設定器 ４…圧力センサ ５…カウンタ ６…マイクロプロセッサ ｄ…金型保護区間 Ｐ…作動圧力 Ｐ1 …許容上乗せ圧力値 Ｐm …金型保護圧力値 Ｐs …仕様最高圧力値 Ｔm …金型保護時間
Claims (2)
- 【請求項１】金型保護区間ｄ、前記金型保護区間の速度
Ｖを決定した後に、 先ず、金型保護圧力を仕様最高圧力値Ｐs に設定して型
閉動作を実施し、 この時の金型保護区間における所要時間Ｔを求め、かつ
この時間Ｔに所定の許容率αを乗じた値の金型保護時間
Ｔm を演算するとともに、圧力センサに検知された前記
金型保護区間の作動圧力値Ｐに金型の摺動抵抗等の負荷
により変動する作動圧力の許容上乗せ圧力値Ｐ1 を加え
た金型保護圧力値Ｐm を演算してこれらをメモリに格納
し、 前記金型保護圧力値Ｐm を前記最高圧力値Ｐs と比較し
て使用金型が金型保護圧力の範囲内で作動可能であるか
を判定する、各ステップを備えていることを特徴とする
金型保護装置の自動設定方法。 - 【請求項２】金型保護圧力の仕様最高圧力値Ｐs および
前記速度Ｖにおける型閉動作において、その金型保護区
間の所要時間Ｔを計測するカウンタと、 圧力センサにより検知された前記金型保護区間の作動圧
力Ｐおよび前記カウンタに計測された所要時間Ｔをメモ
リに格納し、かつこれらの圧力値および時間に対して許
容幅を見込んだ金型保護圧力値Ｐm ＝Ｐ＋Ｐ1 ，ならび
に金型保護時間Ｔm ＝αＴを演算するとともに、前記仕
様最高圧力値Ｐs と金型保護圧力値Ｐmを比較してＰm
≦Ｐs であればＰm とＴm を金型保護圧力と金型保護時
間として設定するためのマイクロプロセッサとを備えた
ことを特徴とする金型保護装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4747292A JP2923710B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 金型保護装置およびその自動設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4747292A JP2923710B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 金型保護装置およびその自動設定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05212769A true JPH05212769A (ja) | 1993-08-24 |
| JP2923710B2 JP2923710B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=12776089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4747292A Expired - Lifetime JP2923710B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 金型保護装置およびその自動設定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2923710B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015134438A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | 株式会社ソディック | 射出成形機の金型保護設定値自動算出方法、及び射出成形機 |
| CN113953484A (zh) * | 2021-09-15 | 2022-01-21 | 宁波保税区海天智胜金属成型设备有限公司 | 一种压铸设备空压射保护控制系统以及控制方法 |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP4747292A patent/JP2923710B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015134438A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | 株式会社ソディック | 射出成形機の金型保護設定値自動算出方法、及び射出成形機 |
| CN113953484A (zh) * | 2021-09-15 | 2022-01-21 | 宁波保税区海天智胜金属成型设备有限公司 | 一种压铸设备空压射保护控制系统以及控制方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2923710B2 (ja) | 1999-07-26 |
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