JPH05212507A - 真空鋳造装置 - Google Patents
真空鋳造装置Info
- Publication number
- JPH05212507A JPH05212507A JP2408292A JP2408292A JPH05212507A JP H05212507 A JPH05212507 A JP H05212507A JP 2408292 A JP2408292 A JP 2408292A JP 2408292 A JP2408292 A JP 2408292A JP H05212507 A JPH05212507 A JP H05212507A
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- Japan
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- casting
- strip
- chamber
- vacuum
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は真空中での薄帯製造法におい
て形状の良好な急冷薄帯を製造しうる装置の提供にあ
る。 【構成】 本発明における鋳造装置は、薄帯鋳造を行う
急冷装置部を格納した鋳造室と、凝固後の薄帯を減速さ
せ堆積させる堆積室、及び鋳造室と堆積室との気圧に差
を設ける差動排気設備から成る。鋳造室の雰囲気は、１
０-1Torr以下であれば良く、堆積室の雰囲気は鋳造室よ
りも高い気圧、好ましくは１０Torr以上であれば良い。 【効果】 本発明によれば真空鋳造による薄帯製造にお
いて、鋳造後の薄帯の容器への衝突による薄帯損傷を防
止し、形状の良好な薄帯を得ることが可能である。
て形状の良好な急冷薄帯を製造しうる装置の提供にあ
る。 【構成】 本発明における鋳造装置は、薄帯鋳造を行う
急冷装置部を格納した鋳造室と、凝固後の薄帯を減速さ
せ堆積させる堆積室、及び鋳造室と堆積室との気圧に差
を設ける差動排気設備から成る。鋳造室の雰囲気は、１
０-1Torr以下であれば良く、堆積室の雰囲気は鋳造室よ
りも高い気圧、好ましくは１０Torr以上であれば良い。 【効果】 本発明によれば真空鋳造による薄帯製造にお
いて、鋳造後の薄帯の容器への衝突による薄帯損傷を防
止し、形状の良好な薄帯を得ることが可能である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は形状の良好な急冷薄帯を
製造する装置に関する。
製造する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化のニーズの高ま
りに伴い、電子機器中で使用されているコアに対しても
小型化が強く求められている。電源関係のコアを小型化
するために動作周波数を高めることが行われており、高
周波帯域での特性に優れたコア材料が求められている。
高周波帯域においては材料自身の鉄損の増加が顕著とな
り、回路中でコアが発するジュール熱の回路構成部品に
与える悪影響のため実用化が妨げられていた。
りに伴い、電子機器中で使用されているコアに対しても
小型化が強く求められている。電源関係のコアを小型化
するために動作周波数を高めることが行われており、高
周波帯域での特性に優れたコア材料が求められている。
高周波帯域においては材料自身の鉄損の増加が顕著とな
り、回路中でコアが発するジュール熱の回路構成部品に
与える悪影響のため実用化が妨げられていた。
【０００３】高周波帯域においては渦電流損が鉄損の大
半を占めるため、渦電流損の低減が重要であり、この渦
電流損低減のため、巻きコアにおいては薄帯の板厚を薄
くし、フェライトにおいては結晶粒径の低減、またダス
トコアの使用等が試みられてきた。
半を占めるため、渦電流損の低減が重要であり、この渦
電流損低減のため、巻きコアにおいては薄帯の板厚を薄
くし、フェライトにおいては結晶粒径の低減、またダス
トコアの使用等が試みられてきた。
【０００４】従来薄帯製造においては単ロール法が用い
られてきたが、大気中での鋳造では鋳造中に発生する溶
湯とロールとの間の空気の巻き込みによるピンホール形
成のため、２０μｍ以下の極薄材を製造することは困難
であった。
られてきたが、大気中での鋳造では鋳造中に発生する溶
湯とロールとの間の空気の巻き込みによるピンホール形
成のため、２０μｍ以下の極薄材を製造することは困難
であった。
【０００５】この問題点を解決するため、特開昭６３−
２１５３４８号公報に見られるがごとく、ロール、ノズ
ルを含む鋳造装置全体を真空容器内に格納し、減圧下で
薄帯鋳造を行うことにより、極薄薄帯の製造が可能とな
った。しかしながら、真空中で鋳造された薄帯にはロー
ルから剥離した後に、雰囲気による減速力が作用しない
ため、薄帯はロール周速とほぼ同程度の速度を維持した
まま真空容器内を飛行し、容器の壁面等に激しく衝突す
る。この際、薄帯は激しく損傷するため、形状の良好な
材料製造が著しく困難であった。
２１５３４８号公報に見られるがごとく、ロール、ノズ
ルを含む鋳造装置全体を真空容器内に格納し、減圧下で
薄帯鋳造を行うことにより、極薄薄帯の製造が可能とな
った。しかしながら、真空中で鋳造された薄帯にはロー
ルから剥離した後に、雰囲気による減速力が作用しない
ため、薄帯はロール周速とほぼ同程度の速度を維持した
まま真空容器内を飛行し、容器の壁面等に激しく衝突す
る。この際、薄帯は激しく損傷するため、形状の良好な
材料製造が著しく困難であった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決し、真空中での薄帯製造法において急冷直後の薄帯
の真空容器内での衝突を防止し薄帯損傷を防ぎ、形状の
良好な薄帯製造を可能ならしめる真空鋳造装置を提供す
るものである。
解決し、真空中での薄帯製造法において急冷直後の薄帯
の真空容器内での衝突を防止し薄帯損傷を防ぎ、形状の
良好な薄帯製造を可能ならしめる真空鋳造装置を提供す
るものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明における鋳造装置
は、薄帯鋳造を行う急冷装置部を格納した鋳造室と、凝
固後の薄帯を減速し堆積させる堆積室、及び鋳造室と堆
積室との気圧に差を設ける差動排気設備からなる。鋳造
室と堆積室は凝固後の試料が移動する際に通過するスリ
ットもしくは孔により隔てられもしくは連結されてい
る。
は、薄帯鋳造を行う急冷装置部を格納した鋳造室と、凝
固後の薄帯を減速し堆積させる堆積室、及び鋳造室と堆
積室との気圧に差を設ける差動排気設備からなる。鋳造
室と堆積室は凝固後の試料が移動する際に通過するスリ
ットもしくは孔により隔てられもしくは連結されてい
る。
【０００８】急冷凝固装置を格納する鋳造室は溶湯凝固
時のロールと溶湯間への雰囲気の巻き込みによる薄帯形
状の悪化を防止するべく減圧されており、堆積室は凝固
後の薄帯の減速に充分な気圧に保たれており、両室間は
差動排気により気圧差が設けられている。
時のロールと溶湯間への雰囲気の巻き込みによる薄帯形
状の悪化を防止するべく減圧されており、堆積室は凝固
後の薄帯の減速に充分な気圧に保たれており、両室間は
差動排気により気圧差が設けられている。
【０００９】鋳造室の雰囲気は、１０-1Torr以下であれ
ば良く、堆積室の雰囲気は鋳造室よりも高い気圧、好ま
しくは１０Torr以上であれば良い。両室の間の連絡孔も
しくはスリットは差動排気時の両室の気圧差を保持でき
る形状、大きさであれば良い。
ば良く、堆積室の雰囲気は鋳造室よりも高い気圧、好ま
しくは１０Torr以上であれば良い。両室の間の連絡孔も
しくはスリットは差動排気時の両室の気圧差を保持でき
る形状、大きさであれば良い。
【００１０】図１にその装置の概要を示す。
【００１１】図１において真空鋳造室１０はロール１４
にノズル１３を配設している。１１は薄帯格納室、１２
は差動排気装置、１５は得られた試料を示す。
にノズル１３を配設している。１１は薄帯格納室、１２
は差動排気装置、１５は得られた試料を示す。
【００１２】
【実施例】真空鋳造室の気圧を２×１０-2Torr、薄帯格
納室の気圧を１００Torrに差動排気により保持し、両室
は５mm×１５mmの矩形の導入孔により隔てられている。
この鋳造室内でＦｅ８０％wt、Ｓｉ６％、Ｂ１４％なる
組成の合金を溶解し、単ロール法により急冷し、凝固後
ロールより剥離した薄帯は導入孔を通過し薄帯格納室に
導いた。
納室の気圧を１００Torrに差動排気により保持し、両室
は５mm×１５mmの矩形の導入孔により隔てられている。
この鋳造室内でＦｅ８０％wt、Ｓｉ６％、Ｂ１４％なる
組成の合金を溶解し、単ロール法により急冷し、凝固後
ロールより剥離した薄帯は導入孔を通過し薄帯格納室に
導いた。
【００１３】この結果、幅６mm、板厚６．５〜９．８μ
ｍの形状の良好な薄帯を得ることができた。この薄帯の
形状評価を行ったところ、表１に示すような結果を得
た。
ｍの形状の良好な薄帯を得ることができた。この薄帯の
形状評価を行ったところ、表１に示すような結果を得
た。
【００１４】表に示されるとおり、本発明の装置により
試料の損傷が大幅に減少し試料の形状が著しく改善され
ることが判明した。比較例は同様の装置において真空鋳
造室と薄帯格納室との気圧差を設けずに同条件で鋳造し
た試料の形状評価結果である。
試料の損傷が大幅に減少し試料の形状が著しく改善され
ることが判明した。比較例は同様の装置において真空鋳
造室と薄帯格納室との気圧差を設けずに同条件で鋳造し
た試料の形状評価結果である。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、薄帯鋳造部分と試料堆
積部分を別室とし、差動排気により両室の気圧を別に保
持することにより真空中での急冷法による薄帯製造にお
いて、試料の損傷を防止し、形状の良好な材料を製造す
ることが可能である。
積部分を別室とし、差動排気により両室の気圧を別に保
持することにより真空中での急冷法による薄帯製造にお
いて、試料の損傷を防止し、形状の良好な材料を製造す
ることが可能である。
【図１】本発明の装置の概要説明図である。
Claims (1)
- 【請求項１】 真空中で単ロール法による急冷凝固によ
り金属薄帯を作成する装置において、ロール、ノズル等
の鋳造装置を格納する真空鋳造室と鋳造後の薄帯格納部
を別に設け、薄帯格納室の気圧を差動排気を利用し真空
鋳造室よりも高気圧に保持することにより、鋳造後の薄
帯減速機構を備えたことを特徴とする真空鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2408292A JPH05212507A (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 真空鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2408292A JPH05212507A (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 真空鋳造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05212507A true JPH05212507A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12128491
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2408292A Withdrawn JPH05212507A (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 真空鋳造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05212507A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2852970A1 (fr) * | 2003-03-31 | 2004-10-01 | Korea Atomic Energy Res | Procede et dispositif pour fabriquer une feuille d'uranium, et feuille d'uranium ainsi fabriquee |
| JP2007083745A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Fujitsu Ten Ltd | 車両の盗難検知装置 |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP2408292A patent/JPH05212507A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2852970A1 (fr) * | 2003-03-31 | 2004-10-01 | Korea Atomic Energy Res | Procede et dispositif pour fabriquer une feuille d'uranium, et feuille d'uranium ainsi fabriquee |
| JP2007083745A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Fujitsu Ten Ltd | 車両の盗難検知装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |