JPH0521128A - アレスタ装置及びこれに用いるベントセイフリング - Google Patents

アレスタ装置及びこれに用いるベントセイフリング

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JPH0521128A
JPH0521128A JP19569591A JP19569591A JPH0521128A JP H0521128 A JPH0521128 A JP H0521128A JP 19569591 A JP19569591 A JP 19569591A JP 19569591 A JP19569591 A JP 19569591A JP H0521128 A JPH0521128 A JP H0521128A
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JP
Japan
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arrester
vent
safety ring
insulating sheet
ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP19569591A
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English (en)
Inventor
Masataka Kasahara
正孝 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アレスタ装置の製造を容易にするとともに、
より確実なベントセイフ機能をもたせることによってア
レスタ装置の信頼性を向上させる。 【構成】 外部サージから電子機器を保護する保護器に
セットする、有底の筒状に形成したキャップ40内にア
レスタ10を装填したベントセイフ機構付きのアレスタ
装置において、前記キャップ40の開口側に位置するラ
イン電極14の外周壁面に、ベント孔を有する絶縁シー
トを両面から金属シートで挟んで一体化したベントセイ
フリング30を取り付けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外部サージから電子機器
等を保護するために用いるアレスタ装置およびこれに用
いるベントセイフリングに関する。
【0002】
【従来の技術】アレスタは電話器等の電子機器を雷等の
外部サージから保護する保護器に使用されている。これ
は電極間に一定の電圧が印加された際にアレスタが放電
する性質を利用したもので、アレスタの放電開始電圧を
適当に設定することによって外部サージを回避するもの
である。これら保護器に使用するアレスタは、ふつう、
外気圧よりも減圧してガス封入し数百ボルト程度で放電
開始するようにしている。したがって、何らかの原因で
アレスタの封止が破れてアレスタ内が換気されると、当
初設定した放電開始電圧が電極間に印加されても放電し
なくなり、放電によって外部サージを回避する機能が阻
害されることになる。
【0003】そこで、保護器に使用するアレスタでは上
記のような事態を回避するため、アレスタが換気された
際の安全機構としてベントセイフ機構を設けている。図
5は従来のアレスタとアレスタに設けているベントセイ
フ機構を示す。図で10はアレスタの外囲器でセラミッ
クス製の筒体からなる。12がアース電極、14がライ
ン電極である。ライン電極14の外面の中央部にはポス
ト16が突設される。18はポスト16を挿通する透孔
を有する絶縁シートで20は保護器にセットした際に絶
縁シート18を挟圧するための金属リングである。
【0004】上記絶縁シート18は金属リング20とラ
イン電極14との間を電気的に絶縁するものであるが、
一定以上の高電圧が印加された際に金属リング20とラ
イン電極14との間で放電がおきるよう複数個のベント
孔18aを透設している。ベント孔18a部分では金属
リング20とライン電極14間に絶縁シート18の厚み
分のエアーギャップが形成され、このエアーギャップ部
分で放電を生じさせることによって高電圧を回避するこ
とができる。従来は、絶縁シート18として80μm の雲
母板を使用し、アレスタが換気された際に1000V 以下で
放電して外部サージを回避するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の絶縁
シート18は従来は打ち抜き加工によって外形およびポ
スト孔、ベント孔を抜いて形成しているが、絶縁シート
18はきわめて薄厚であるから、ベント孔18aにほこ
りが付着したり、金属くずが付着したりすると、絶縁不
良が生じ、放電開始電圧がばらつくといった問題点が生
じる。このため、清浄室内で組み立てを行わねばなら
ず、また、ライン電極はその外面を平坦面に形成してベ
ントセイフ時に所定の放電開始電圧が得られるようにし
なければならない。また、従来のベントセイフ機構では
絶縁シート18と金属リング20は別部品になっている
から組み立ての際の取扱いが煩雑になるといった問題点
があった。そこで、本発明は上記問題点を解消すべくな
されたものであり、その目的とするところは、確実なベ
ントセイフ機能を得ることができ、かつ製造および組み
立てが容易にできるアレスタ装置およびこれに用いるベ
ントセイフリングを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、外部サージから
電子機器を保護する保護器にセットする、有底の筒状に
形成したキャップ内にアレスタを装填したベントセイフ
機構付きのアレスタ装置において、前記キャップの開口
側に位置するライン電極の外周壁面に、ベント孔を有す
る絶縁シートを両面から金属シートで挟んで一体化した
ベントセイフリングを取り付けたことを特徴とする。ま
た、前記キャップの開口縁をかしめてベントセイフリン
グがアレスタから抜け落ちないように装着したことを特
徴とする。また、前記アレスタ装置に使用するベントセ
イフリングであって、ベント孔を有する絶縁シートを中
間にして絶縁シートの両面に金属シートを接合するとと
もに、アレスタの電極の外形形状に合わせてリング状に
形成し、前記電極の外周壁面に弾性的に装着すべくスプ
リング性をもたせて分割したことを特徴とする。
【0007】
【作用】ベントセイフリングはアレスタの電極の外周形
状に合わせてリング状に形成され、電極の外周壁面には
ちまき状に取り付ける。ベントセイフリングはベント孔
を有する絶縁シートを両面から金属シートで挟んだ形状
に形成され、アレスタが外気と換気して所定の放電電圧
で放電しなくなった場合には、ベント孔のエアーギャッ
プ部分で放電してベントセイフ機能を発揮する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るアレスタお
よびベントセイフ機構に用いるベントセイフリング30
を示す。アレスタは断面図である。アース電極12およ
びライン電極14の放電電極の端面は図のように外囲器
10内で向かい合わせに設置する。アース電極12およ
びライン電極14の外端面は外囲器10の端面から外部
に突出し、外囲器10の端面とアース電極12およびラ
イン電極14の外端面とは段差状をなす。本実施例では
ライン電極14の外面にポスト16を形成しないから、
アース電極12とライン電極14はまったく同形であ
る。
【0009】ベントセイフリング30は図1に示すよう
に、外囲器10から露出しているライン電極14の外径
とほぼ同径の円形に形成し、1か所で分割してそれ自体
のスプリング力によりライン電極14の外側面に弾性的
に係止して取り付けられるよう構成している。ベントセ
イフリング30は厚み方向に3層構造をなし、2枚の金
属シートの中間に電気的絶縁性を有する絶縁シートを挟
んで形成する。図2はベントセイフリング30の構造を
拡大して示す説明図で、32a、32bが金属シート、
34が絶縁シートである。金属シート32a、32bお
よび絶縁シート34はともに細長いフィルム状に形成し
たものを用いて、厚さ方向に接合して一体にする。な
お、絶縁シート34には放電用のベント孔34aを設け
ておく。
【0010】ベントセイフリング30を製造する場合
は、電気的絶縁性を有する絶縁シートの両面に両面テー
プを貼り、ベント孔を打ち抜いた後、絶縁シートの両面
に金属シートを接合し、リング状に成形し、リングの1
か所を分割して形成する。実施例では絶縁シート34と
して80μm の雲母板を用い、両面テープとして10μm 、
金属シート32a、32bとして0.2mm 厚のものを用い
ることによって、ベントセイフリング30の全体厚を約
0.5mm としたものを用いた。図3はベントセイフリング
30の端面図である。絶縁シート34は図のように金属
シート32a、32bの幅よりも若干幅広のものを用い
た。これはベントセイフリング30の側面部分での放電
を防止するためである。なお、ベントセイフリング30
の製造にあたってはもちろん上記以外の方法も適用可能
である。たとえば、電気的絶縁性を有するポリイミド樹
脂にベント孔を形成したものを中間に挟み、ポリイミド
樹脂の接着性を利用して熱圧着によりベントセイフリン
グを一体に形成する方法も可能である。
【0011】図4は上記ベントセイフリング30を用い
てアレスタ装置を組み立てる方法を示す。ベントセイフ
リング30はそれ自体のスプリング力を利用してライン
電極14の外周壁面に弾性的に係止させて取り付け、ア
レスタ本体をさらにキャップ40内に装填する。キャッ
プ40に装填したアレスタはキャップ40ごと保護器内
にセットする。キャップ40はアース電極12側が閉止
した筒体状に形成したもので、ライン電極14側は開口
している。したがって、アレスタをキャップ40に装填
した後、キャップ40の開口する縁部分をかしめてベン
トセイフリング30が抜け落ちないようにするのがよ
い。保護器内でのキャップ40およびアレスタのセッテ
ィング方法は従来製品とまったく同様である。ベントセ
イフリング30は中間に絶縁シート34のベント孔34
a部分でエアーギャップが形成されているから、アレス
タが換気されて当初の設定電圧でアレスタが放電しなく
なった場合には、このエアーギャップ部分で放電して高
電圧の外部サージを回避する。
【0012】上述したように、本実施例のベントセイフ
機構付きアレスタと従来例とを比較すると、従来は、ラ
イン電極の端面に絶縁シートを押接していたのに対し、
ライン電極の外側面にはちまき状にベントセイフリング
を取り付けるようにしたこと、また、従来は絶縁シート
と金属リングを別部品にしていたのに対し、金属シート
と絶縁シートを一体化して絶縁シートを封止した形態に
したことが主要な相違点である。これら相違点によって
本実施例のアレスタ装置は以下のような特徴を有する。
【0013】ベントセイフリングとして金属シートと絶
縁シートを一部品化したこと及びスプリング力によって
アレスタに取り付けるようにしたことから、ベントセイ
フリングを取り付ける組み立て作業がきわめて容易にな
り、また、取り付け後にベントセイフリングが外れない
ことでその取扱いがきわめて容易になる。また、ベント
セイフリングがライン電極の外側面に接触してライン電
極の端面には接触しないから、ライン電極の端面につい
て特別に面仕上げしたりする必要がなくなる。また、上
記方法によってベントセイフリングを取り付けることか
らアース電極12とライン電極14の形状が共通化で
き、アレスタの製造が容易になる。ライン電極14にポ
ストを設けずに済ますことでアレスタ装置を小型化する
ことができる。また、ベントセイフリング30に設ける
絶縁シート34は完全に密閉状態になるから、ほこり等
の外部からの影響が排除でき絶縁不良がなくなって、製
造上の歩留りが向上し、ベントセイフ機構の信頼性を向
上させることができる。ベントセイフリングの製造が容
易にできること、アース電極、ライン電極等アレスタの
製造が容易化できること、組み立て作業が容易化できる
こと等から、アレスタ装置全体の製造について低コスト
化を図ることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係るアレスタ装置及びベントセ
イフリングによれば、上述したように、アレスタ装置の
製造コストを引き下げることができ、より信頼性の高い
ベントセイフ機構を有するアレスタ装置を得ることがで
きる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】アレスタおよびベントセイフリングの実施例を
示す説明図である。
【図2】ベントセイフリングの構造を示す説明図であ
る。
【図3】ベントセイフリングの端面図である。
【図4】アレスタ装置の組み立て方法を示す説明図であ
る。
【図5】従来例のアレスタおよびベントセイフ機構を示
す説明図である。
【符号の説明】 10 外囲器 12 アース電極 14 ライン電極 16 ポスト 18 絶縁シート 18a ベント孔 20 金属リング 30 ベントセイフリング 32a、32b 金属シート 34 絶縁シート 34a ベント孔 40 キャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部サージから電子機器を保護する保護
    器にセットする、有底の筒状に形成したキャップ内にア
    レスタを装填したベントセイフ機構付きのアレスタ装置
    において、 前記キャップの開口側に位置するライン電極の外周壁面
    に、ベント孔を有する絶縁シートを両面から金属シート
    で挟んで一体化したベントセイフリングを取り付けたこ
    とを特徴とするアレスタ装置。
  2. 【請求項2】 キャップの開口縁をかしめてベントセイ
    フリングがアレスタから抜け落ちないように装着したこ
    とを特徴とする請求項1記載のアレスタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアレスタ装置に使用する
    ベントセイフリングであって、 ベント孔を有する絶縁シートを中間にして絶縁シートの
    両面に金属シートを接合するとともに、アレスタの電極
    の外形形状に合わせてリング状に形成し、前記電極の外
    周壁面に弾性的に装着すべくスプリング性をもたせて分
    割したことを特徴とするベントセイフリング。
JP19569591A 1991-07-10 1991-07-10 アレスタ装置及びこれに用いるベントセイフリング Pending JPH0521128A (ja)

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JP19569591A JPH0521128A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 アレスタ装置及びこれに用いるベントセイフリング

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JPH0521128A true JPH0521128A (ja) 1993-01-29

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JP19569591A Pending JPH0521128A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 アレスタ装置及びこれに用いるベントセイフリング

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JP (1) JPH0521128A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000331899A (ja) * 1999-05-21 2000-11-30 Shin Etsu Handotai Co Ltd Soiウェーハの製造方法およびsoiウェーハ
US6313529B1 (en) 1997-08-08 2001-11-06 Denso Corporation Bump bonding and sealing a semiconductor device with solder
US6897124B2 (en) 2001-05-28 2005-05-24 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Method of manufacturing a bonded wafers using a Bernoulli chuck
US7902043B2 (en) 2006-09-15 2011-03-08 Sumco Corporation Method of producing bonded wafer

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