JPH0521037Y2 - - Google Patents
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- JPH0521037Y2 JPH0521037Y2 JP1985016435U JP1643585U JPH0521037Y2 JP H0521037 Y2 JPH0521037 Y2 JP H0521037Y2 JP 1985016435 U JP1985016435 U JP 1985016435U JP 1643585 U JP1643585 U JP 1643585U JP H0521037 Y2 JPH0521037 Y2 JP H0521037Y2
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- transport container
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- radioactive material
- material transport
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Packages (AREA)
- Buffer Packaging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、放射性物質輸送容器(以下輸送容器
という)がこれに放射性物質を収納、または取出
す際にプール水により汚染することを防止する装
置に係るものである。
という)がこれに放射性物質を収納、または取出
す際にプール水により汚染することを防止する装
置に係るものである。
従来の技術
一般に使用済核燃料その他の放射性物質は、そ
の放射能を遮蔽する為に必要な水深を有するプー
ル内に保管されており、そのプール水は既に汚染
しているのが通例である。この放射性物質を他場
所に輸送するに当つては、空の輸送容器を上述の
貯蔵プールあるいはこれと連通した装荷用プール
に沈めて、これに該放射性物質を装荷したのち、
蓋をして吊上げ、輸送先に運搬する。これを受取
つた輸送先では同様にそのプール内に輸送容器を
沈めた上、収納されている放射性物質を水中で取
出し、空になつた輸送容器はプールから吊上げて
次の輸送のために返送される。この過程において
プール水は何れも汚染しているため、プールに沈
下後吊上げられた装荷済あるいは空の輸送容器は
既に汚染しており、この汚染を規定値以下まで除
染しなければ輸送することは許可されない。この
汚染は水洗等では簡単に除去できないものであ
り、更に通常の輸送容器にあつては、その外表面
に多数の放熱フインその他が突出している為、こ
の汚染除去作業は多くの労力と時間とを要すると
共に作業員の被曝が重要な問題となつている。
の放射能を遮蔽する為に必要な水深を有するプー
ル内に保管されており、そのプール水は既に汚染
しているのが通例である。この放射性物質を他場
所に輸送するに当つては、空の輸送容器を上述の
貯蔵プールあるいはこれと連通した装荷用プール
に沈めて、これに該放射性物質を装荷したのち、
蓋をして吊上げ、輸送先に運搬する。これを受取
つた輸送先では同様にそのプール内に輸送容器を
沈めた上、収納されている放射性物質を水中で取
出し、空になつた輸送容器はプールから吊上げて
次の輸送のために返送される。この過程において
プール水は何れも汚染しているため、プールに沈
下後吊上げられた装荷済あるいは空の輸送容器は
既に汚染しており、この汚染を規定値以下まで除
染しなければ輸送することは許可されない。この
汚染は水洗等では簡単に除去できないものであ
り、更に通常の輸送容器にあつては、その外表面
に多数の放熱フインその他が突出している為、こ
の汚染除去作業は多くの労力と時間とを要すると
共に作業員の被曝が重要な問題となつている。
これらの問題点を解決するため、輸送容器の外
表面、特にその側面を軟質又は硬質のカバーで覆
い、これと輸送容器の外表面の間に非汚染水(通
常純水を使用する)を充填あるいは循環させて、
その内圧を外水圧と均衡させるかまたは、これよ
り若干高くし、カバーの外水圧による破損を防止
すると共に汚染したプール水の侵入を防止して輸
送容器の外表面が汚染しないように保つ所謂ウエ
ツト方式の装置が実施あるいは提案されている。
(例えば、特開昭52−135998・特開昭−56−
141597など) 考案が解決しようとする問題点 然し上記のウエツト方式汚染防止装置は、純水
を必要とすると共にこれをカバー内に充填あるい
は循環させるための種々の付帯設備、あるいは動
力を必要とし、また特に大型の輸送容器にあつて
はカバーの着脱に大きな作業量を必要とする。更
にこのカバーは安価なものではないので繰返し使
用することになるが、その外表面は使用の都度汚
染が重なり、着脱作業の被曝を防止するために除
染を必要とする。また、次回の使用時まで外表面
の汚染をそのままとして内表面を清浄に保つて保
管することも極めて困難であり、このためにもカ
バーの外表面の除染が必要となる。したがてつて
総除染作業量はこの種の装置によつては、大巾な
軽減を期待できない。
表面、特にその側面を軟質又は硬質のカバーで覆
い、これと輸送容器の外表面の間に非汚染水(通
常純水を使用する)を充填あるいは循環させて、
その内圧を外水圧と均衡させるかまたは、これよ
り若干高くし、カバーの外水圧による破損を防止
すると共に汚染したプール水の侵入を防止して輸
送容器の外表面が汚染しないように保つ所謂ウエ
ツト方式の装置が実施あるいは提案されている。
(例えば、特開昭52−135998・特開昭−56−
141597など) 考案が解決しようとする問題点 然し上記のウエツト方式汚染防止装置は、純水
を必要とすると共にこれをカバー内に充填あるい
は循環させるための種々の付帯設備、あるいは動
力を必要とし、また特に大型の輸送容器にあつて
はカバーの着脱に大きな作業量を必要とする。更
にこのカバーは安価なものではないので繰返し使
用することになるが、その外表面は使用の都度汚
染が重なり、着脱作業の被曝を防止するために除
染を必要とする。また、次回の使用時まで外表面
の汚染をそのままとして内表面を清浄に保つて保
管することも極めて困難であり、このためにもカ
バーの外表面の除染が必要となる。したがてつて
総除染作業量はこの種の装置によつては、大巾な
軽減を期待できない。
これらの理由により、カバーと輸送容器外表面
との間に純水を満す必要のないドライ方式であつ
て、且つ簡易な軽構造で毎回使い捨てが経済的に
可能なものが要望されている。この要望に従つて
近時種々の提案(実開昭54−165699、実開昭55−
130298など)が行なわれているが、この場合上述
の二課題を両立させるための最大の障害は、カバ
ー内の空気の浮力である。即ち、カバーはビニー
ル等の可撓性薄膜生地などを使用して軽構造のも
のが得られるが、これを輸送容器に装着して水中
に沈めたとき、カバー内の空気はその浮力のため
上昇し、カバーの上部をふくらませると共にカバ
ー生地に大きな引張力膜応力を与える。或る実験
によれば、このカバーのふくらみの為、輸送容器
のトラニオンに吊上具を掛けることができなくな
つ例もある。一方カバーの下部では空気がなくな
る為、カバーは輸送容器に密着してその放熱フイ
ンの先端で傷つけられる危険性が生ずる。これら
の問題点を解決するためにはカバーの変形を防止
あるいは制限しなければならないが、それにはカ
バーの強度を増す必要があり、このためカバーは
相当に重構造のもの、複雑なものとなる。従つ
て、取扱が容易且つ安価であるという所期の目的
を達することが容易でなかつた。
との間に純水を満す必要のないドライ方式であつ
て、且つ簡易な軽構造で毎回使い捨てが経済的に
可能なものが要望されている。この要望に従つて
近時種々の提案(実開昭54−165699、実開昭55−
130298など)が行なわれているが、この場合上述
の二課題を両立させるための最大の障害は、カバ
ー内の空気の浮力である。即ち、カバーはビニー
ル等の可撓性薄膜生地などを使用して軽構造のも
のが得られるが、これを輸送容器に装着して水中
に沈めたとき、カバー内の空気はその浮力のため
上昇し、カバーの上部をふくらませると共にカバ
ー生地に大きな引張力膜応力を与える。或る実験
によれば、このカバーのふくらみの為、輸送容器
のトラニオンに吊上具を掛けることができなくな
つ例もある。一方カバーの下部では空気がなくな
る為、カバーは輸送容器に密着してその放熱フイ
ンの先端で傷つけられる危険性が生ずる。これら
の問題点を解決するためにはカバーの変形を防止
あるいは制限しなければならないが、それにはカ
バーの強度を増す必要があり、このためカバーは
相当に重構造のもの、複雑なものとなる。従つ
て、取扱が容易且つ安価であるという所期の目的
を達することが容易でなかつた。
問題点を解決するための手段
本考案は上記の問題点を解決するためになされ
たものであつて、可撓性生地よりなるドライ方式
でカバーにあつては、カバー内の空気を加圧する
と減圧するとに拘らず、空気が存在する限り上述
の問題点が発生することに着目し、この空気を外
水圧によつて完全に排出させると共に、この可撓
性カバーを輸送容器の放熱フインを含む全表面を
覆うに足る大きさとして、外水圧によりカバー生
地に過大な引張力(膜応力)が発生するのを防止
することにより、使い捨てが可能なドライ方式防
染カバーを実用化したものである。
たものであつて、可撓性生地よりなるドライ方式
でカバーにあつては、カバー内の空気を加圧する
と減圧するとに拘らず、空気が存在する限り上述
の問題点が発生することに着目し、この空気を外
水圧によつて完全に排出させると共に、この可撓
性カバーを輸送容器の放熱フインを含む全表面を
覆うに足る大きさとして、外水圧によりカバー生
地に過大な引張力(膜応力)が発生するのを防止
することにより、使い捨てが可能なドライ方式防
染カバーを実用化したものである。
すなわち、この考案の放射性物質輸送容器の汚
染防止装置は、放射性物質を収納して輸送するの
に用いられる放射性物質輸送容器を水中に浸漬す
る際に、該放射性物質輸送容器が水により汚染す
ることを防止するための装置において、放射性物
質輸送容器を被覆するゴム・合成樹脂などの可撓
性生地よりなる筒状カバーであつて、放射性物質
輸送容器の外周面に凹凸やフインなどが形成され
ている場合にも、その形状に沿つて放射性物質輸
送容器の外周面に長さなどに余裕を持つて密着す
ることが可能な大きさを有し、放射性物質輸送容
器を水に浸漬した場合に、水圧により、放射性物
質輸送容器の形状に沿つてその外周面に長さなど
に余裕を持つて密着する筒状カバーと、一端をこ
の筒状カバーの上縁近傍に接続し且つ他端を大気
中に開放した可撓性ホースと、このカバーの開放
端を容器本体に水密に固縛する固縛具とを具備す
ることを特徴とする。
染防止装置は、放射性物質を収納して輸送するの
に用いられる放射性物質輸送容器を水中に浸漬す
る際に、該放射性物質輸送容器が水により汚染す
ることを防止するための装置において、放射性物
質輸送容器を被覆するゴム・合成樹脂などの可撓
性生地よりなる筒状カバーであつて、放射性物質
輸送容器の外周面に凹凸やフインなどが形成され
ている場合にも、その形状に沿つて放射性物質輸
送容器の外周面に長さなどに余裕を持つて密着す
ることが可能な大きさを有し、放射性物質輸送容
器を水に浸漬した場合に、水圧により、放射性物
質輸送容器の形状に沿つてその外周面に長さなど
に余裕を持つて密着する筒状カバーと、一端をこ
の筒状カバーの上縁近傍に接続し且つ他端を大気
中に開放した可撓性ホースと、このカバーの開放
端を容器本体に水密に固縛する固縛具とを具備す
ることを特徴とする。
なお、この放射性物質輸送容器の汚染防止装置
においては、放射性物質輸送容器を水に浸漬した
場合に、筒状カバー内の空気が水圧により、一端
を大気に開放した可撓性ホースを経て外部に追い
出され、筒状カバーが放射性物質輸送容器の形状
に沿つてその外周面に長さなどに余裕を持つて密
着することにより、筒状カバーの内周面のほぼ全
体が放射性物質輸送容器のフインなどを含めた外
周面に支持される。したがつて、筒状カバー内に
空気が存在した状態で、フインの先端部や環状骨
部材などにより筒状カバーの一部分を支持する従
来のドライ方式(実開昭54−165698号、同54−
165699号)の場合とは異なり、筒状カバーの生地
に過大な引張力(膜応力)が発生することを防止
できる。
においては、放射性物質輸送容器を水に浸漬した
場合に、筒状カバー内の空気が水圧により、一端
を大気に開放した可撓性ホースを経て外部に追い
出され、筒状カバーが放射性物質輸送容器の形状
に沿つてその外周面に長さなどに余裕を持つて密
着することにより、筒状カバーの内周面のほぼ全
体が放射性物質輸送容器のフインなどを含めた外
周面に支持される。したがつて、筒状カバー内に
空気が存在した状態で、フインの先端部や環状骨
部材などにより筒状カバーの一部分を支持する従
来のドライ方式(実開昭54−165698号、同54−
165699号)の場合とは異なり、筒状カバーの生地
に過大な引張力(膜応力)が発生することを防止
できる。
実施例
以下に本考案の好適な一実施例を図面に基づい
て説明する。第1図は、輸送容器に本考案による
汚染防止装置を取付け、空中に引上げた状態を示
す断面図であつて、1は輸送容器本体、2はその
蓋である。但し放射性物質を装荷しようとすると
きは予めこの蓋を取除いた状態でプールに沈下さ
せる場合が多い。3は輸送容器に設けられた吊上
げ用トラニオン、4は同じく放熱用フインであつ
て環状構造で多数設けられている。カバー5は軟
質可撓性の合成樹脂あるいはゴムよりなる薄い生
地を有底筒状に形成したものであつて、上端およ
びトラニオン3に対応する位置に開口を有する。
このカバー5の直径および長さは輸送容器1のそ
れぞれに比して充分に過大に作られているので輸
送容器1に装着する作業は極めて容易である。カ
バー5は、輸送容器1の上端部およびトラニオン
部で、適当な固縛具6により水密に固縛されてい
るため、輸送容器1とカバー5の間は水密空間9
を形成している。この水密固縛具としては、種々
の公知のものが適用できる。7はカバー内の空気
を排出するためカバーの上端近傍に接続された1
本または数本の可撓性排気管であつて、少くとも
プールの水深による水圧ではつぶれて閉塞しなし
強度を有しており、その開放端8は常に空中に保
持されている。
て説明する。第1図は、輸送容器に本考案による
汚染防止装置を取付け、空中に引上げた状態を示
す断面図であつて、1は輸送容器本体、2はその
蓋である。但し放射性物質を装荷しようとすると
きは予めこの蓋を取除いた状態でプールに沈下さ
せる場合が多い。3は輸送容器に設けられた吊上
げ用トラニオン、4は同じく放熱用フインであつ
て環状構造で多数設けられている。カバー5は軟
質可撓性の合成樹脂あるいはゴムよりなる薄い生
地を有底筒状に形成したものであつて、上端およ
びトラニオン3に対応する位置に開口を有する。
このカバー5の直径および長さは輸送容器1のそ
れぞれに比して充分に過大に作られているので輸
送容器1に装着する作業は極めて容易である。カ
バー5は、輸送容器1の上端部およびトラニオン
部で、適当な固縛具6により水密に固縛されてい
るため、輸送容器1とカバー5の間は水密空間9
を形成している。この水密固縛具としては、種々
の公知のものが適用できる。7はカバー内の空気
を排出するためカバーの上端近傍に接続された1
本または数本の可撓性排気管であつて、少くとも
プールの水深による水圧ではつぶれて閉塞しなし
強度を有しており、その開放端8は常に空中に保
持されている。
このような本考案による汚染防止装置を装着し
た輸送容器1は、適当な吊上具(図示せず)をト
ラニオン3に係合して吊下げ、プール内に沈めら
れるが、このときの経過状況を第2図〜第5図に
示す。輸送容器1を低下してゆくと先ず、カバー
5の先端が水面10に到達してカバー5は水面1
0上に浮く。更に輸送容器1を低下してゆくと、
その底面は水面上のカバー5に密着し、次いで側
面にもカバー5が密着して第2図の状態となる。
第3図は更に最下端の放熱フイン4′まで水没し
た状態であり、第4図はそのフインを超えて水没
し、これがカバー5で覆われるに至つた状況であ
る。このようにして多数の放熱フイン4は輸送容
器1が沈下するに従つて順次カバー5で覆われて
ゆくがカバーの内圧は排気管7によつて大気中に
開放されているので輸送容器1が水中に全没する
まで上述の状況は繰返えされて遂に第5図の状態
となる。但し、このように無理なく輸送容器1の
全外面がカバー5で覆われる為には、カバー5の
外形寸法特に長さは輸送容器1のそれに比して充
分に大きいことが必要である。なお上述の説明に
あつては簡単のため、カバー5が輸送容器表面に
密着すると表現したが、実際にはカバー5は、そ
の外形寸法が輸送容器1のそれよりも大きいの
で、折返し重畳した状態で輸送容器に接する。し
たがつて、その折返し重畳部の間には僅かである
が空隙が残り、空気が残留する。この空隙の容積
は輸送容器1の沈下が進み、外水圧が上昇するに
つれ減少し、その間の空気の一部はその位置のま
ま圧縮されるが、他はカバー5と輸送容器の外表
面の間を外水圧のため上昇し、排気管7を経て大
気中に放出される。このためカバー5と輸送容器
1の外面は、実質的に密着状態となり、輸送容器
外面の汚染を防止する。こうしてプール底に卸さ
れた輸送容器1は放射性物質の装荷または取出し
等の所定作業の終了後、プールから取出し、その
蓋2、トラニオン3など、カバーされていない部
分のみの除染を行つてから、カバー5を除去すれ
ばよい。
た輸送容器1は、適当な吊上具(図示せず)をト
ラニオン3に係合して吊下げ、プール内に沈めら
れるが、このときの経過状況を第2図〜第5図に
示す。輸送容器1を低下してゆくと先ず、カバー
5の先端が水面10に到達してカバー5は水面1
0上に浮く。更に輸送容器1を低下してゆくと、
その底面は水面上のカバー5に密着し、次いで側
面にもカバー5が密着して第2図の状態となる。
第3図は更に最下端の放熱フイン4′まで水没し
た状態であり、第4図はそのフインを超えて水没
し、これがカバー5で覆われるに至つた状況であ
る。このようにして多数の放熱フイン4は輸送容
器1が沈下するに従つて順次カバー5で覆われて
ゆくがカバーの内圧は排気管7によつて大気中に
開放されているので輸送容器1が水中に全没する
まで上述の状況は繰返えされて遂に第5図の状態
となる。但し、このように無理なく輸送容器1の
全外面がカバー5で覆われる為には、カバー5の
外形寸法特に長さは輸送容器1のそれに比して充
分に大きいことが必要である。なお上述の説明に
あつては簡単のため、カバー5が輸送容器表面に
密着すると表現したが、実際にはカバー5は、そ
の外形寸法が輸送容器1のそれよりも大きいの
で、折返し重畳した状態で輸送容器に接する。し
たがつて、その折返し重畳部の間には僅かである
が空隙が残り、空気が残留する。この空隙の容積
は輸送容器1の沈下が進み、外水圧が上昇するに
つれ減少し、その間の空気の一部はその位置のま
ま圧縮されるが、他はカバー5と輸送容器の外表
面の間を外水圧のため上昇し、排気管7を経て大
気中に放出される。このためカバー5と輸送容器
1の外面は、実質的に密着状態となり、輸送容器
外面の汚染を防止する。こうしてプール底に卸さ
れた輸送容器1は放射性物質の装荷または取出し
等の所定作業の終了後、プールから取出し、その
蓋2、トラニオン3など、カバーされていない部
分のみの除染を行つてから、カバー5を除去すれ
ばよい。
なお、上記の実施例にあつては、有底筒状のカ
バーを使用しているが、これに限定するものでは
なく、対象とする輸送容器の形状、その他の要求
により無底筒状のカバーを使用して輸送容器の上
下端で水密に固縛してもよい。
バーを使用しているが、これに限定するものでは
なく、対象とする輸送容器の形状、その他の要求
により無底筒状のカバーを使用して輸送容器の上
下端で水密に固縛してもよい。
考案の効果
本考案は、上記のように構成されているので、
純水およびその付帯設備、動力等を要することな
く、極めて簡単な装量で輸送容器の外面汚染の大
部分を防止ことができ、除染作業に伴なう作業
量、作業時間を激減しうるものであつて、更にこ
のため作業員の被曝量を低減すると共に高価な輸
送容器の回転率を高める効果がある。
純水およびその付帯設備、動力等を要することな
く、極めて簡単な装量で輸送容器の外面汚染の大
部分を防止ことができ、除染作業に伴なう作業
量、作業時間を激減しうるものであつて、更にこ
のため作業員の被曝量を低減すると共に高価な輸
送容器の回転率を高める効果がある。
また、カバーを塩化ビニール生地等の安価な素
材で形成することにより、これを1回使用毎に破
棄することが経済的に可能となるので、使用後の
汚染したカバーを次回の使用時まで保管する作業
および保管場所、更に次回使用時におけるカバー
の汚染に起因する被曝を皆無とすることができ
る。
材で形成することにより、これを1回使用毎に破
棄することが経済的に可能となるので、使用後の
汚染したカバーを次回の使用時まで保管する作業
および保管場所、更に次回使用時におけるカバー
の汚染に起因する被曝を皆無とすることができ
る。
第1図はこの考案による装量の一実施例を示す
断面図、第2〜5図は、これをプールに沈下させ
てゆく過程の状態を示す一部断面図である。 1……輸送容器本体、3……トラニオン、4…
…放熱用フイン、5……カバー、6……固縛具、
7……排気管、10……プール水面。
断面図、第2〜5図は、これをプールに沈下させ
てゆく過程の状態を示す一部断面図である。 1……輸送容器本体、3……トラニオン、4…
…放熱用フイン、5……カバー、6……固縛具、
7……排気管、10……プール水面。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 放射性物質を収納して輸送するのに用いられ
る放射性物質輸送容器を水中に浸漬する際に、
該放射性物質輸送容器が水中の汚染物質により
汚染することを防止するたの装置において、 放射性物質輸送容器を被覆するゴム・合成樹
脂などの可撓性生地よりなる筒状カバーであつ
て、放射性物質輸送容器の外周面に凹凸やフイ
ンなどが形成されている場合にも、その形状に
沿つて放射性物質輸送容器の外周面に長さなど
に余裕を持つて密着することが可能な大きさを
有し、放射性物質輸送容器を水に浸漬した場合
に、水圧により、放射性物質輸送容器の形状に
沿つてその外周面に長さなどに余裕を持つて密
着する筒状カバーと、 一端をこの筒状カバーの上縁近傍に接続し且
つ他端を大気中に開放した可撓性ホースと、 このカバーの開放端を容器本体に水密に固縛
する固縛具と を具備することを特徴とする放射性物質輸送容
器の汚染防止装置。 (2) 筒状カバーに放射性物質輸送容器本体のトラ
ニオンが貫通する開口を設け、この開口部をト
ラニオンに水密に固縛することを特徴とする実
用新案登録請求の範囲第1項記載の放射性物質
輸送容器の汚染防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985016435U JPH0521037Y2 (ja) | 1985-02-06 | 1985-02-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985016435U JPH0521037Y2 (ja) | 1985-02-06 | 1985-02-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61132796U JPS61132796U (ja) | 1986-08-19 |
JPH0521037Y2 true JPH0521037Y2 (ja) | 1993-05-31 |
Family
ID=30503203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985016435U Expired - Lifetime JPH0521037Y2 (ja) | 1985-02-06 | 1985-02-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0521037Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-02-06 JP JP1985016435U patent/JPH0521037Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61132796U (ja) | 1986-08-19 |
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