JPH05210161A - データ写し込み装置 - Google Patents

データ写し込み装置

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JPH05210161A
JPH05210161A JP4017033A JP1703392A JPH05210161A JP H05210161 A JPH05210161 A JP H05210161A JP 4017033 A JP4017033 A JP 4017033A JP 1703392 A JP1703392 A JP 1703392A JP H05210161 A JPH05210161 A JP H05210161A
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JP
Japan
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data
imprinting
control circuit
time
imprint
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Application number
JP4017033A
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English (en)
Inventor
Tadashi Otani
忠 大谷
Daiki Tsukahara
大基 塚原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鮮明なデータをフィルムに写し込むことができ
るデータ写し込み装置を提供する。 【構成】フィルムに写し込むデータを表示する表示手段
100と、この表示手段100に表示されたデータをフ
ィルムに写し込む写し込み手段101とを備えたデータ
写し込み装置に、表示手段100にデータの表示を開始
してから所定時間だけ写し込み手段101によるデータ
の写し込みを禁止する制御手段102を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムに日付などの
データを写し込むデータ写し込み装置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】透過型液晶表示器に「年月
日」データを表示し、写し込み用ランプを点灯してフィ
ルムの撮影駒に写し込んだ後、液晶表示器の表示データ
を「時分」データに切り換えて同じ撮影駒内の「年月
日」データの近傍に写し込むデータ写し込み装置が知ら
れている(例えば、特開平1−315726号公報参
照)。
【0003】ところで、液晶表示器は表示動作の応答性
が遅いという特性があり、液晶表示器に表示信号を印加
してから完全にそのデータが表示されるまでには一定の
時間がかかる。さらに、表示中の表示器に対する表示信
号の供給を停止してから完全にその表示データが消去さ
れるまでにも一定の時間がかかる。
【0004】しかしながら、従来のデータ写し込み装置
では、このような液晶表示器の表示応答性を考慮してデ
ータの写し込みを行なっていないので、表示器の表示デ
ータを切り換えたときに表示データが完全に表示されて
いない状態や、前回の表示データが完全に消去されてい
ない状態で写し込みが行なわれ、不鮮明なデータがフィ
ルムに写し込まれるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、鮮明なデータをフィルム
に写し込むことができるデータ写し込み装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて本発明を説明すると、請求項1の発明
は、フィルムに写し込むデータを表示する表示手段10
0と、この表示手段100に表示されたデータをフィル
ムに写し込む写し込み手段101とを備えたデータ写し
込み装置に適用され、表示手段100にデータの表示を
開始してから所定時間だけ写し込み手段101によるデ
ータの写し込みを禁止する制御手段102を備え、これ
により、上記目的を達成する。また請求項2の発明は、
周囲温度を検出する温度検出手段103を備え、制御手
段102Aは、温度検出手段103で検出された周囲温
度に応じて写し込み禁止時間を決定する。
【0007】
【作用】請求項1では、制御手段102により表示手段
100にデータの表示を開始してから所定時間だけ写し
込み手段101によるデータの写し込みが禁止され、所
定時間後、表示手段100の表示データが鮮明になって
から写し込み手段101により写し込みが行なわれる。
また請求項2では、制御手段102Aにより周囲温度に
応じて写し込み禁止時間が決定され、表示手段100に
データを表示してからその写し込み禁止時間後に写し込
み手段101で写し込みが行なわれる。
【0008】
【実施例】
−第1の実施例− 図2は本発明に係わるデータ写し込み装置を備えたカメ
ラの構成を示し、図3はこのカメラの背面部を示す。デ
ータ写し込み装置1は、カメラ本体2の背面部に蝶番3
で開閉可能に取り付けられた裏蓋4内に設けられ、デー
タ記憶部5,外部表示器6,写し込み部7,電子時計
8,スイッチ類9〜15および制御回路16を備えてい
る。データ記憶部5は種々のデータを記憶し、外部表示
器6は反射型の液晶表示素子から構成され種々のデータ
を表示する。写し込み部7は透過型の液晶表示素子とそ
の表示素子を照明するランプとから構成され、フィルム
に写し込むべきデータを透過型液晶表示素子に表示し、
表示データをランプで照明してフィルムに写し込む。電
子時計8は水晶発振子などから構成される周知のディジ
タル時計であり、現在の年月日,時分データを時々刻々
出力する。
【0009】スイッチ9は第1の写し込みデータを切り
換えるスイッチであり、操作するごとに図4に示す第1
の写し込みデータがサイクリックに切り換わる。また、
スイッチ10は第2の写し込みデータを切り換えるスイ
ッチであり、操作するごとに図5(a),(b)または
(c)に示すように、第1の写し込みデータに第2の写
し込みデータを付加するか否か、さらに付加する場合の
第2の写し込みデータが切り換わる。スイッチ11,1
2は図6に示すワールドタイムのエリアナンバーを切り
換えるスイッチであり、スイッチ11を操作するとエリ
アナンバーが増加し、スイッチ12を操作するとエリア
ナンバーが減少する。なお、このワールドタイムは、電
子時計8で計時された特定エリアにおける時刻に予め用
意された各エリアの時差を加算して求められる。さら
に、スイッチ13はデートライトセービングモード(D
STモード)、すなわちサマータイムの設定および解除
を行なうスイッチであり、スイッチ14は外部表示器6
および写し込み部7の表示データの修正桁を切り換える
スイッチ、スイッチ15はスイッチ14により設定され
た修正桁の修正を実行するスイッチである。制御回路1
6は、マイクロコンピュータおよびその周辺部品から構
成され、カメラ本体2の後述する制御回路との間で信号
およびデータの授受を行ない、データの写し込み制御お
よびデータの表示制御を行なう。
【0010】カメラ本体2は、焦点調節装置21,露出
制御装置22,フィルム給送装置23,給送量検出装置
24,スイッチ類25〜27および制御回路28を備え
ている。焦点調節装置21は測距装置を含み、その測距
結果に応じて不図示の撮影レンズを駆動して合焦させ
る。露出制御装置22は測光装置を含み、その測光結果
に応じて絞りおよびシャッターを制御する。またフィル
ム給送装置23はモータおよび駆動機構を含み、フィル
ムの巻上げ、巻き戻しを行なう。給送量検出装置24
は、フィルム給送装置23により給送されるフィルムの
給送量を検出する。この給送量の検出は、フィルムのパ
ーフォレーションに噛み合って回転するスプロケットの
回転数をエンコーダーなどで検出するか、パーフォレー
ションの通過数をフォトインタラプタなどにより検出し
て行なう。スイッチ25はカメラの電源スイッチ、スイ
ッチ26は図3に示すシャッターレリーズボタン31の
半押し時にオンするスイッチ、スイッチ27は同ボタン
31の全押し時にオンするスイッチである。
【0011】図7はデータ写し込み装置1の外部表示器
6を示す。なお、説明のためにすべての表示セグメント
の点灯状態を示す。6桁の複数セグメント6a〜6f
は、年月日,時分および文字データを表示する。年月日
データは、図4に示す第1の写し込みデータで選択され
た配列、すなわち「年月日」,「月日年」,「日月年」
のいずれかの表示形態で表示する。「年」は、桁6a,
6bまたは桁6e,6fのいずれかに西暦の下2桁を表
示する。桁6aおよび桁6eの左上には「年」データで
あることを示すクォーテーションマーク「’」のセグメ
ント6hおよび6iがあり、「年」を桁6a,6bに表
示したときはセグメント6hを点灯し、桁6e,6fに
表示したときはセグメント6iを点灯する。「月」は、
桁6a,6bまたは桁6c,6dのいずれかに表示す
る。桁6aおよび桁6cの右上には「月」データである
ことを示すMのセグメント6kおよび6lがあり、
「月」を桁6a,6bに表示したときはセグメント6k
を点灯し、桁6c,6dに表示したときはセグメント6
lを点灯する。さらに、「日」は、桁6a,6b、桁6
c,6d、桁6e,6fのいずれかに表示する。
【0012】時分データは、桁6c,6dに「時」を表
示し、桁6e,6fに「分」を表示する。桁6dと6e
の間には「時」と「分」とを明確に分離するためのコロ
ンのセグメント6gが設けられる。文字データは、桁6
b,6d,6fに表示される。これらの桁6b,6d,
6fは、アルファベットと0〜9の数字を表現可能なセ
グメント構成を有している。
【0013】セグメント6j1,6j2からなる表示部
6jは、上述した第1の写し込みデータに付加される第
2の写し込みデータに応じて点灯し、「時分」または
「日時分」データが付加されるときはセグメント6j1
「Ft」を点灯し、「年月日」データが付加されるとき
はセグメント6j2「Fc」を点灯する。セグメント6
mは、そのとき選択されているワールドタイムのエリア
ナンバーを表示する。これらのエリアナンバーは、公知
な世界時計と同じく図6に示すように世界の時差によっ
て分けられた各地域ごとに設定される。さらにセグメン
ト6nは、上述したDSTモードが設定されると点灯
し、解除されると消灯する。なお、上述した写し込み部
7の透過型液晶表示素子は外部表示器6の6a〜6iに
相当するセグメントを有しており、外部表示器6と同時
に同一の表示データを表示する。
【0014】図4に示す第1の写し込みデータの中の略
号は、エリアナンバーが設定される各地域を認識しやす
くするため、各地域の代表的な都市や地名をアルファベ
ット3桁で表したもので、図6に示す航空関連で広く使
用されているものが利用できる。スイッチ9により第1
の写し込みデータに略号を設定すると、現在設定されて
いるエリアナンバーに対応した地域の略号をセグメント
6b,6d,6fに表示する。例えば、エリアナンバー
20が設定された状態で略号の写し込みを設定すると、
略号TYOが表示器6に表示されるとともに、写し込み
データとして写し込み部7の透過型液晶表示素子に表示
される。この略号の修正は、スイッチ9により第1の写
し込みデータを文字に設定して行なう。この文字はアル
ファベットもしくは0〜9の数字の任意最大3桁の組合
せであり、時間データの設定および修正と同様に修正桁
切り換えスイッチ14および修正実行スイッチ15によ
り各桁ごとに修正する。このとき、文字データはA,
B,C,・・,Y,Z,0,1,・・,9,A,B,・
・の順に変化する。修正された文字はエリアナンバーご
とにデータ記憶部5に記憶される。例えば、エリアナン
バー20において「JPN」と設定し、エリアナンバー
21において「NZL」と設定しても、ふたたびエリア
ナンバー20に戻すと「JPN」が表示される。なお、
図4に示す略号,文字以外の第1の写し込みデータにつ
いては公知であり説明を省略する。
【0015】次に、第2の写し込みデータの切り換えを
説明する。スイッチ9により第1の写し込みデータに
「年月日」,「月日年」,「日月年」のいずれかの日付
を設定した状態で、スイッチ10を操作すると第2の写
し込みデータが図5(a)に示すように切り換わる。す
なわち、第1の写し込みデータに第2の写し込みデータ
を付加しないか、あるいは時分データを付加するかが切
り換わる。また、第1の写し込みデータに「日時分」を
設定した状態で、スイッチ10を操作すると第2の写し
込みデータが図5(b)に示すように切り換わる。すな
わち、第1の写し込みデータに第2の写し込みデータを
付加しないか、あるいは年月日データを付加するかが切
り換わる。さらに、第1の写し込みデータに「略号」ま
たは「文字」を設定した状態で、スイッチ10を操作す
ると第2の写し込みデータが図5(c)に示すように切
り換わる。すなわち、第1の写し込みデータに第2の写
し込みデータを付加しないか、年月日データを付加する
か、あるいは日時分データを付加するかが切り換わる。
【0016】データ写し込み動作を示す図8〜10のフ
ローチャートにより、第1の実施例の動作を説明する。
まず、第1の写し込みデータとして図4に示すいずれか
が設定され、さらに第2の写し込みデータとして「デー
タを付加せず」が設定された場合の動作を説明する。シ
ャッターレリーズボタン31が半押しされると半押しス
イッチ26がオンし、カメラ本体2の制御回路28がこ
れを検知して焦点調節装置21および露出制御装置22
により焦点調節および測光を開始するとともに、信号線
41を介してデータ写し込み装置1の制御回路16へ図
11(a)に示す半押しスイッチのオン信号を送信す
る。データ写し込み装置1の制御回路16は、一定周期
の2個のパルス信号から成る半押しスイッチオン信号を
認識してデータの写し込み準備動作を開始する。ステッ
プS1において、データ写し込み装置1の制御回路16
は第1の写し込みデータを設定するスイッチ9によりデ
ータの修正または表示OFFが設定されているか否かを
判別し、修正または表示OFFが設定されていれば図1
0のステップS20へ進み、そうでなければステップS
2へ進む。ここでは修正または表示OFFが設定されて
いないのでステップS2へ進み、制御回路16は電子時
計8から年月日時分の日付データを入力してデータ記憶
部5へ記憶し、続くステップS3で、制御回路16はス
イッチ類9〜15からの入力を禁止する。
【0017】ステップS4において、制御回路16は第
2の写し込みデータが設定されているか否かを判別し、
第2の写し込みデータ、つまり付加データがある場合に
はステップS5へ進み、そうでなければステップS6へ
進む。ここでは「データを付加せず」が設定された場合
を想定しているのでステップS6へ進み、現在外部表示
器6および写し込み部7の透過型液晶表示素子に表示さ
れている第1の写し込みデータを引続いて表示し、ステ
ップS7へ進む。ステップS7でカメラ本体2の制御回
路28は半押しスイッチ26がオフされたか否か、すな
わちシャッターレリーズボタン31が解放されたか否か
を判別し、解放されるとステップS8へ進み、そうでな
ければステップS9へ進む。ステップS8では、カメラ
本体2の制御回路28は、信号線41を介してデータ写
し込み装置1の制御回路16へ図11(b)に示す半押
しスイッチオフ信号を送信する。この信号を受信したデ
ータ写し込み装置1の制御回路16は、図11(a)に
示す半押しスイッチオン信号と同じパルス間隔のパルス
信号が1個であることを確認し、当初設定されていた第
1の写し込みデータの表示に戻し、一連の動作を終了す
る。
【0018】一方、半押しスイッチ26がオンされたま
まであればステップS9で、カメラ本体2の制御回路2
8はスイッチ27によりシャッターレリーズボタン31
が全押しされたか否かを判別し、全押しスイッチ27が
オンしていれば図9のステップS10へ進んで焦点調節
装置21により撮影レンズの繰り出し・繰り込みを行な
う。続くステップS11で、カメラ本体2の制御回路2
8は露出制御装置22により露出処理を行なう。ステッ
プS12でカメラ本体2の制御回路28は不図示のフィ
ルム装填検出スイッチによりフィルムがセットされてい
るか否かを判別し、セットされていればステップS13
へ進み、カメラ本体2の制御回路28からデータ写し込
み装置1の制御回路16へ信号線41を介して図11
(c)に示す写し込み信号を送信する。データ写し込み
装置1の制御回路16は、写し込み信号が半押しスイッ
チオンまたはオフ信号のパルス時間よりも長いことを確
認して、写し込み部7の透過型液晶表示素子に表示され
ている写し込みデータをフィルムに写し込む。ここで
は、第2の写し込みデータとして「データを付加せず」
を設定した場合を想定しているのでステップS6で設定
された現表示の写し込みを行い、ステップS14へ進
む。なお、写し込み信号のLoレベルの期間が写し込み
部7の写し込み用ランプを点灯して写し込む時間であ
る。また、フィルムがセットされていなければデータの
写し込み処理およびフィルム巻上げを行わず図10のス
テップS20へ進む。
【0019】ステップS14において、データ写し込み
装置1の制御回路16からカメラ本体2の制御回路28
へ信号線42を介して図12(b)に示す第2の写し込
みデータに関する信号を送信し、カメラ本体2の制御回
路28はこの信号がLoレベルであれば第2の写し込み
データ、すなわち付加データありと判断し、Hiレベル
であれば付加データなしと判断する。付加データがあれ
ばステップS15へ進み、付加データがなければステッ
プS19へ進む。ここでは、第2の写し込みデータとし
て「データを付加せず」を設定した場合を想定している
のでステップS19へ進む。続くステップS19で、カ
メラ本体2の制御回路28は付加データがないのでフィ
ルムの給送量を1駒分に設定してフィルム給送装置23
を制御し、フィルムの1駒巻上げを行なって図10のス
テップS20へ進む。
【0020】図10のステップS20において、カメラ
本体2の制御回路28は付加データフラグがセットされ
ているか否かを判別し、セットされていればステップS
21へ進み、そうでなければステップS26へ進む。こ
の付加データフラグは、ステップS13の判別結果に応
じてカメラ本体2の制御回路28により設定されるもの
である。ここではデータを付加しない場合を想定してい
るのでステップS26へ進み、カメラ本体2の制御回路
28からデータ写し込み装置1の制御回路16へ信号線
41を介して図11(b)に示す半押しスイッチオフ信
号を送信する。続くステップS27で、半押しスイッチ
オフ信号を受信したデータ写し込み装置1の制御回路1
6は半押しスイッチオン信号と同じ周期のパルス信号が
1個であることを確認し、スイッチ類9〜15の入力を
許可し、入力待ち状態として一連の撮影およびデータ写
し込み動作を終了する。
【0021】次に、第1の写し込みデータとして「年月
日」を設定し、第2の写し込みデータとして「時分」を
付加する場合のデータ写し込み動作を説明する。なお、
上述した第2の写し込みデータを付加しない場合と同様
な処理を行なう図8〜10のステップに対しては簡単に
説明し、上記実施例との相違点を中心に説明する。ま
た、このときの外部表示器6における表示例を図13
(a)に示す。第2の写し込みデータとして時分データ
が付加されるので、セグメント6j1「Ft」が点灯す
る。なお、写し込み部7の透過型液晶表示素子にもエリ
アナンバー「20」および「Ft」を除く同じデータが
表示されている。上述したように、シャッターレリーズ
ボタン31の半押し操作にともなって、カメラ本体2で
は焦点調節および測光を開始し、データ写し込み装置1
ではデータ写し込み動作を開始する。第1の写し込みデ
ータの修正あるいはOFFが設定されていないので、ス
テップS1が否定されてステップS2へ進む。ステップ
S2では電子時計8から日付データを入力してデータ記
憶部5へ記憶し、続くステップS3でスイッチ類9〜1
5の入力を禁止する。
【0022】ステップS4において、データ写し込み装
置1の制御回路16は第2の写し込みデータが設定され
ているか否かを判別し、ここでは第2の写し込みデー
タ、つまり付加データがあるのでステップS5へ進む。
ステップS5で、データ写し込み装置1の制御回路16
は1回目の写し込みデータを外部表示器6および写し込
み部7の透過型液晶表示素子に表示させる。ここで、撮
影駒の所定の位置に写し込まれた第1の写し込みデータ
の近傍に第2の写し込みデータを付加する場合は、当初
設定されている第1の写し込みデータに応じて1回目に
写し込まれるデータと2回目に写し込まれるデータとが
図14に示すように設定されている。図14は、カメラ
の後方から見てパトローネがアパーチャーの右側に装填
され、フィルムの裏面から写し込みデータを露光する場
合を想定したものである。
【0023】ここでは、当初設定されている第1の写し
込みデータが「年月日」であり、第2の写し込みデータ
が「時分」データであるから図14(a)の場合に該当
し、1回目に「時分」データが写し込まれ、2回目に
「年月日」データが写し込まれる。このとき、1回目に
写し込まれる「時分」データは当初設定・表示されてい
る「年月日」データと異なるので、外部表示器6および
写し込み部7の透過型液晶表示素子の「年月日」データ
を「時分」データに切り換えて写し込みを行なった後、
ふたたび当初の「年月日」データに戻して2回目の写し
込みを行なう。このような手順で2回の写し込みを行な
うと、図14(a)に示すように同じ撮影駒内に「年月
日」データと「時分」データとが並んで写し込まれる。
なお、例えば図14(c)に示すように、当初設定され
ている第1の写し込みデータが「略号」の場合には、1
回目の写し込み時には表示データの切り換えを行なわ
ず、「略号」データを表示したまま写し込み、2回目の
写し込み時に「年月日」または「日時分」データに表示
を切り換えて写し込む。
【0024】図8のステップS5において、外部表示器
6および写し込み部7の透過型液晶表示素子の当初の
「年月日」データを「時分」データに切り換える。次に
ステップS7で半押しスイッチ26がオフしたか、すな
わちシャッターレリーズボタン31が解放されたか否か
を判別し、シャッターレリーズボタン31が解放される
とステップS8へ進んで外部表示器6および写し込み部
7の透過型液晶表示素子の表示データを「時分」データ
から当初の「年月日」データへ戻し、一連の動作を終了
する。一方、シャッターレリーズボタン31が解放され
ていなければステップS9へ進み、全押しスイッチ27
がオンしたか、すなわちシャッターレリーズボタン31
が全押しされたか否かを判別し、全押しされると図9の
ステップS10へ進み、そうでなければステップS7へ
戻る。ステップS10で焦点調節を行なった後、ステッ
プS11で露出処理を行なう。さらにステップS12で
フィルムがセットされているか否かを判別し、フィルム
がセットされていればステップS13へ進み、カメラ本
体2の制御回路28からデータ写し込み装置1の制御回
路16へ信号線41を介して図12(a)に示す第1ト
リガ信号を送信する。この第1トリガ信号は、データ写
し込み装置1に一回目のデータ写し込みを行わせる指令
信号であり、データ写し込み装置1の制御回路16は、
写し込み信号(第1トリガ信号)が半押しスイッチオン
またはオフ信号のパルス時間よりも長いことを確認し
て、写し込み部7の透過型液晶表示素子に表示されてい
る写し込みデータをフィルムに写し込む。ここでは、第
2の写し込みデータとして「付加データあり」を設定し
た場合を想定しているのでステップS5で想定された
「時分」の写し込みを行い、ステップS14へ進む。な
お、写し込み信号のLoレベルの期間が写し込み部7の
写し込み用ランプを点灯して写し込む時間である。ま
た、フィルムがセットされていなければデータの写し込
み処理およびフィルム巻上げを行わず図10のステップ
S20へ進む。
【0025】ステップS14において、データ写し込み
装置1の制御回路16からカメラ本体2の制御回路28
へ信号線42を介して図12(b)に示す付加データに
関する信号を送信し、カメラ本体2の制御回路28はこ
の信号がLoレベルであれば付加データありと判断して
ステップS15へ進み、Hiレベルであれば付加データ
なしと判断してステップS18へ進む。ここでは付加デ
ータがあるのでステップS14へ進み、カメラ本体2の
制御回路28は付加データありのフラグをセットし、続
くステップS16へ進む。
【0026】この1回目のデータ写し込みでは、当初写
し込み部7の透過型液晶表示素子に表示されていた「年
月日」データを「時分」データに切り換えて写し込みを
行なった。透過型液晶表示素子の表示切り換え時間は、
上記ステップS5で当初の表示データから1回目の写し
込みデータに切り換えてから、測距,測光,焦点調節お
よび露出などの一連の処理時間を経て1回目のデータ写
し込みに至るまでの時間であり、この時間は透過型液晶
表示素子の応答時間よりも長いものとする。なお、1回
目の表示データを切り換えてから1回目の写し込みまで
の時間が短く、透過型液晶表示素子の応答時間が充分に
確保されない場合は、写し込み禁止タイマーを用いて液
晶表示素子の応答時間よりも長い写し込み禁止時間を設
定し、1回目の表示データの切り換え時に同タイマーを
スタートさせてタイマーがタイムアップするまで1回目
の写し込みを禁止すればよい。
【0027】次にステップS16で、データ写し込み装
置1の制御回路16は外部表示器6および写し込み部7
の透過型液晶表示素子に表示されている1回目の写し込
みデータ「時分」を、図14(a)に示す2回目の写し
込みデータ、すなわち当初表示されていた「年月日」デ
ータに戻すとともに、写し込み禁止タイマーに写し込み
禁止時間を設定してスタートさせる。この写し込み禁止
時間は、写し込み部7の透過型液晶表示素子の表示デー
タを切り換えてから完全に表示が切り換わるまでの応答
時間、例えば600msに設定される。なお、液晶表示
素子の表示応答時間は、使用温度が低くなるほど長くな
る特性を有しているので、実用上の最低使用温度に合わ
せて決定する。ステップS17で、カメラ本体2の制御
回路28はフィルム給送量を1/2駒に設定してフィル
ム給送装置23を制御し、フィルムを1/2駒だけ巻上
げて図10のステップS20へ進む。ステップS20で
は付加データフラグがセットされているか否かを判別
し、ここでは上記ステップで付加データフラグをセット
したのでステップS21へ進む。ステップS21におい
て、カメラ本体2の制御装置28は写し込み禁止タイマ
ーがタイムアップしたか、すなわち写し込み部7の透過
型液晶表示素子の応答時間が経過したか否かを判別し、
経過したらステップS22へ進む。
【0028】ステップS22において、カメラ本体2の
制御回路28は、信号線41を介してデータ写し込み装
置1の制御回路16へ図12(a)に示す第2トリガ信
号を送信し、この信号を受信したデータ写し込み装置1
の制御回路16は、この信号が半押しスイッチオンまた
はオフ信号のパルス間隔よりも長いことを確認して、写
し込み部7の透過型液晶表示素子に表示されている2回
目の「年月日」データをフィルムに写し込む。続くステ
ップS23で外部表示器6および写し込み部7の透過型
液晶表示素子に表示されているデータを当初のデータに
戻すが、ここでは図14(a)に示す「年月日」+「時
分」データの写し込みを行なっているので、2回目のデ
ータは当初の表示データであり表示データの切り換えを
行なわない。ステップS24でカメラ本体2の制御回路
28は先にセットした付加データフラグをクリヤし、続
くステップS25で残りの1/2駒のフィルム給送を行
なってステップS20へ進む。ステップS20では付加
データフラグがクリヤされたのでステップS26へ進
み、カメラ本体2の制御回路28はデータ写し込み装置
1へ半押しスイッチオフ信号を送信する。なお、付加デ
ータがある場合、カメラ本体2の制御回路28から信号
線41を介してデータ写し込み装置1の制御回路16へ
送信される一連の信号は、図12(a)に示すようにな
る。ステップS27で半押しスイッチオフ信号を受信し
たデータ写し込み装置1の制御回路16は、スイッチ類
9〜15の入力を許可し、入力待ち状態として一連の撮
影およびデータ写し込み動作を終了する。
【0029】次に、第1の写し込みデータとして「日時
分」を設定し、第2の写し込みデータとして「年月日」
を付加する場合、すなわち図14(b)の場合のデータ
写し込み動作を説明する。なお、上述した第2の写し込
みデータを付加しない場合、および「年月日」+「時
分」データを写し込む場合と同様な処理を行なう図8〜
10のステップに対しては簡単に説明し、上記実施例と
の相違点を中心に説明する。また、このときの外部表示
器6の表示例を図13(b)に示す。第2写し込みデー
タとして年月日データが付加されるので、セグメント6
j2「Fc」が点灯する。なお、写し込み部7の透過型
液晶表示素子にもエリアナンバー「20」および「F
c」を除く同じデータが表示されている。上述したよう
に、シャッターレリーズボタン31の半押し操作にとも
なって、カメラ本体2では焦点調節および測光を開始
し、データ写し込み装置1ではデータ写し込み動作を開
始する。第1の写し込みデータの修正あるいはOFFが
設定されていないので、ステップS1が否定されてステ
ップS2へ進む。ステップS2では電子時計8から日付
データを入力してデータ記憶部5へ記憶し、続くステッ
プS3でスイッチ類9〜15の入力を禁止する。
【0030】ステップS4において、データ写し込み装
置1の制御回路16は第2の写し込みデータが設定され
ているか否かを判別し、ここでは第2の写し込みデー
タ、つまり付加データがあるのでステップS5へ進む。
ステップS5で、データ写し込み装置1の制御回路16
は、図14(b)に示すように、外部表示器6および写
し込み部7の透過型液晶表示素子に現在表示されている
「日時分」データを1回目の「時分」データに切り換え
る。次にステップS7で半押しスイッチ26がオフした
か、すなわちシャッターレリーズボタン31が解放され
たか否かを判別し、シャッターレリーズボタン31が解
放されるとステップS8へ進んで外部表示器6および写
し込み部7の透過型液晶表示素子の表示データを「時
分」データから当初の「日時分」データへ戻し、一連の
動作を終了する。一方、シャッターレリーズボタン31
が解放されていなければステップS9へ進み、全押しス
イッチ27がオンしたか、すなわちシャッターレリーズ
ボタン31が全押しされたか否かを判別し、全押しされ
ると図9のステップS10へ進み、そうでなければステ
ップS7へ戻る。ステップS10で焦点調節を行なった
後、ステップS11で露出処理を行なう。さらにステッ
プS12でフィルムがセットされているか否かを判別
し、フィルムがセットされていればステップS13へ進
み、カメラ本体2の制御回路28からデータ写し込み装
置1の制御回路16へ信号線41を介して図12(a)
に示す第1トリガ信号を送信する。この第1トリガ信号
は、データ写し込み装置1に一回目のデータ写し込みを
行わせる指令信号であり、データ写し込み装置1の制御
回路16は、写し込み信号(第1トリガ信号)が半押し
スイッチオンまたはオフ信号のパルス時間よりも長いこ
とを確認して、写し込み部7の透過型液晶表示素子に表
示されている写し込みデータをフィルムに写し込む。こ
こでは、第2の写し込みデータとして「付加データあ
り」を設定した場合を想定しているのでステップS5で
想定された「時分」の写し込みを行い、ステップS14
へ進む。なお、写し込み信号のLoレベルの期間が写し
込み部7の写し込み用ランプを点灯して写し込む時間で
ある。また、フィルムがセットされていなければデータ
の写し込み処理およびフィルム巻上げを行わず図10の
ステップS20へ進む。
【0031】ステップS14において、データ写し込み
装置1の制御回路16からカメラ本体2の制御回路28
へ信号線42を介して図12(b)に示す付加データに
関する信号を送信し、カメラ本体2の制御回路28はこ
の信号がLoレベルであれば付加データありと判断して
ステップS15へ進み、Hiレベルであれば付加データ
なしと判断してステップS19へ進む。ここでは付加デ
ータがあるのでステップS14へ進み、カメラ本体2の
制御回路28は付加データありのフラグをセットし、ス
テップS16へ進む。
【0032】この1回目のデータ写し込みでは、当初写
し込み部7の透過型液晶表示素子に表示されていた「日
時分」データを「時分」データに切り換えて写し込みを
行なった。透過型液晶表示素子の表示切り換え時間は、
上記ステップS5で当初の表示データから1回目の写し
込みデータに切り換えてから、測距,測光,焦点調節お
よび露出などの一連の処理時間を経て1回目のデータ写
し込みに至るまでの時間であり、この時間は透過型液晶
表示素子の応答時間よりも長いものとする。なお、1回
目の表示データを切り換えてから1回目の写し込みまで
の時間が短く、透過型液晶表示素子の応答時間が充分に
確保されない場合は、写し込み禁止タイマーを用いて液
晶表示素子の応答時間よりも長い写し込み禁止時間を設
定し、1回目の表示データの切り換え時に同タイマーを
スタートさせてタイマーがタイムアップするまで1回目
の写し込みを禁止すればよい。
【0033】次にステップS16で、データ写し込み装
置1の制御回路16は外部表示器6および写し込み部7
の透過型液晶表示素子に表示されている1回目の写し込
みデータ「時分」を、図14(b)に示す2回目の写し
込みデータ「年月日」に切り換えるとともに、写し込み
禁止タイマーに写し込み禁止時間を設定してスタートさ
せる。この写し込み禁止時間は、写し込み部7の透過型
液晶表示素子の表示データを切り換えてから完全に表示
が切り換わるまでの応答時間、例えば600msに設定
される。なお、液晶表示素子の表示応答時間は、使用温
度が低くなるほど長くなる特性を有しているので、実用
上の最低使用温度に合わせて決定する。ステップS17
で、カメラ本体2の制御回路28はフィルム給送量を1
/2駒に設定してフィルム給送装置23を制御し、フィ
ルムを1/2駒だけ巻上げて図10のステップS20へ
進む。ステップS20では付加データフラグがセットさ
れているか否かを判別し、ここでは上記ステップで付加
データフラグをセットしたのでステップS21へ進む。
ステップS21において、カメラ本体2の制御装置28
は写し込み禁止タイマーがタイムアップしたか、すなわ
ち写し込み部7の透過型液晶表示素子の応答時間が経過
したか否かを判別し、経過したらステップS22へ進
む。
【0034】ステップS22において、カメラ本体2の
制御回路28は、信号線41を介してデータ写し込み装
置1の制御回路16へ図12(a)に示す第2トリガ信
号を送信し、この信号を受信したデータ写し込み装置1
の制御回路16は、この信号が半押しスイッチオンまた
はオフ信号のパルス間隔よりも長いことを確認して、写
し込み部7の透過型液晶表示素子に表示されている2回
目の「年月日」データをフィルムに写し込む。続くステ
ップS23で外部表示器6および写し込み部7の透過型
液晶表示素子に表示されている2回目の写し込みデータ
「年月日」を当初のデータ「日時分」に戻す。ステップ
S24でカメラ本体2の制御回路28は先にセットした
付加データフラグをクリヤし、続くステップS25で残
りの1/2駒のフィルム給送を行なってステップS20
へ進む。ステップS20では付加データフラグがクリヤ
されたのでステップS26へ進み、カメラ本体2の制御
回路28はデータ写し込み装置1へ半押しスイッチオフ
信号を送信する。ステップS27で半押しスイッチオフ
信号を受信したデータ写し込み装置1の制御回路16
は、スイッチ類9〜15の入力を許可し、入力待ち状態
として一連の撮影およびデータ写し込み動作を終了す
る。第1回目の写し込み表示の切替えにおいて、写し込
み用の等価型液晶の透過セグメントが非透過状態に変化
するだけであり、非透過状態から透過状態に変化させる
セグメントは存在しないため、それぞれの場合の応答特
性が異なる場合は、写し込み禁止タイマー時間の設定を
変えてもよい。また、図20に示すように、LCDの表
示切替えの応答特性と同じ応答性を有するLCDを透過
した光量をモニター装置を設けて、透過部と非透過部の
光量が所定の光量値に達したことを検出するまで写し込
みを禁止するようにしてもよい。
【0035】次に、第1の写し込みデータとして「文
字」を設定し、第2の写し込みデータとして「年月日」
を付加する場合、すなわち図14(d)の場合のデータ
写し込み動作を説明する。なお、上述したそれぞれの場
合と同様な処理を行なう図8〜10のステップに対して
は簡単に説明し、上記実施例との相違点を中心に説明す
る。また、このときの外部表示器6の表示例を図13
(c)に示す。第2写し込みデータとして年月日データ
が付加されるので、セグメント6j2「Fc」が点灯す
る。なお、写し込み部7の透過型液晶表示素子にもエリ
アナンバー「20」および「Fc」を除く同じデータが
表示されている。上述したように、シャッターレリーズ
ボタン31の半押し操作にともなって、カメラ本体2で
は焦点調節および測光を開始し、データ写し込み装置1
ではデータ写し込み動作を開始する。第1の写し込みデ
ータの修正あるいはOFFが設定されていないので、ス
テップS1が否定されてステップS2へ進む。ステップ
S2では電子時計8から日付データを入力してデータ記
憶部5へ記憶し、続くステップS3でスイッチ類9〜1
5の入力を禁止する。
【0036】ステップS4において、データ写し込み装
置1の制御回路16は第2の写し込みデータが設定され
ているか否かを判別し、ここでは第2の写し込みデー
タ、つまり付加データがあるのでステップS5へ進む。
ステップS5で、データ写し込み装置1の制御回路16
は、図14(d)に示すように外部表示器6および写し
込み部7の透過型液晶表示素子に1回目の写し込みデー
タ「文字」を設定する。ここでは、当初から外部表示器
6および写し込み部7の透過型液晶表示素子に「文字」
データが表示されているので、表示データを切り換える
必要はない。次にステップS7で半押しスイッチ26が
オフしたか、すなわちシャッターレリーズボタン31が
解放されたか否かを判別し、シャッターレリーズボタン
31が解放されるとステップS8へ進んで外部表示器6
および写し込み部7の透過型液晶表示素子の表示データ
を当初の表示データへ戻し、一連の動作を終了する。こ
こでは、当初から「文字」データのままであるから表示
データを切り換える必要はない。一方、シャッターレリ
ーズボタン31が解放されていなければステップS9へ
進み、全押しスイッチ27がオンしたか、すなわちシャ
ッターレリーズボタン31が全押しされたか否かを判別
し、全押しされると図9のステップS10へ進み、そう
でなければステップS7へ戻る。ステップS10で焦点
調節を行なった後、ステップS11で露出処理を行な
う。さらにステップS12でフィルムがセットされてい
るか否かを判別し、フィルムがセットされていればステ
ップS13へ進み、カメラ本体2の制御回路28からデ
ータ写し込み装置1の制御回路16へ信号線41を介し
て図12(a)に示す第1トリガ信号を送信する。この
第1トリガ信号は、データ写し込み装置1に一回目のデ
ータ写し込みを行わせる指令信号であり、データ写し込
み装置1の制御回路16は、写し込み信号(第1トリガ
信号)が半押しスイッチオンまたはオフ信号のパルス時
間よりも長いことを確認して、写し込み部7の透過型液
晶表示素子に表示されている写し込みデータをフィルム
に写し込む。ここでは、第2の写し込みデータとして
「付加データあり」を設定した場合を想定しているので
ステップS5で想定された「文字」の写し込みを行い、
ステップS13へ進む。なお、写し込み信号のLoレベ
ルの期間が写し込み部7の写し込み用ランプを点灯して
写し込む時間である。また、フィルムがセットされてい
なければデータの写し込み処理およびフィルム巻上げを
行わず図10のステップS20へ進む。
【0037】ステップS14において、データ写し込み
装置1の制御回路16からカメラ本体2の制御回路28
へ信号線42を介して図12(b)に示す付加データに
関する信号を送信し、カメラ本体2の制御回路28はこ
の信号がLoレベルであれば付加データありと判断して
ステップS15へ進み、Hiレベルであれば付加データ
なしと判断してステップS19へ進む。ここでは付加デ
ータがあるのでステップS14へ進み、カメラ本体2の
制御回路28は付加データありのフラグをセットし、続
くステップS16に進む。
【0038】次にステップS16で、データ写し込み装
置1の制御回路16は外部表示器6および写し込み部7
の透過型液晶表示素子に表示されている1回目の写し込
みデータ「文字」を、図14(d)に示す2回目の写し
込みデータ「年月日」に切り換えるとともに、写し込み
禁止タイマーに写し込み禁止時間を設定してスタートさ
せる。この写し込み禁止時間は、写し込み部7の透過型
液晶表示素子の表示データを切り換えてから完全に表示
が切り換わるまでの応答時間、例えば600msに設定
される。なお、液晶表示素子の表示応答時間は、使用温
度が低くなるほど長くなる特性を有しているので、実用
上の最低使用温度に合わせて決定する。ステップS17
で、カメラ本体2の制御回路28はフィルム給送量を1
/2駒に設定してフィルム給送装置23を制御し、フィ
ルムを1/2駒だけ巻上げて図10のステップS20へ
進む。ステップS20では付加データフラグがセットさ
れているか否かを判別し、ここでは上記ステップで付加
データフラグをセットしたのでステップS21へ進む。
ステップS21において、カメラ本体2の制御装置28
は写し込み禁止タイマーがタイムアップしたか、すなわ
ち写し込み部7の透過型液晶表示素子の応答時間が経過
したか否かを判別し、経過したらステップS22へ進
む。
【0039】ステップS22において、カメラ本体2の
制御回路28は、信号線41を介してデータ写し込み装
置1の制御回路16へ図12(a)に示す第2トリガ信
号を送信し、この信号を受信したデータ写し込み装置1
の制御回路16は、この信号が半押しスイッチオンまた
はオフ信号のパルス間隔よりも長いことを確認して、写
し込み部7の透過型液晶表示素子に表示されている2回
目の「年月日」データをフィルムに写し込む。続くステ
ップS23で外部表示器6および写し込み部7の透過型
液晶表示素子に表示されている2回目の写し込みデータ
「年月日」を当初のデータ「文字」に戻す。ステップS
24でカメラ本体2の制御回路28は先にセットした付
加データフラグをクリヤし、続くステップS25で残り
の1/2駒のフィルム給送を行なってステップS20へ
進む。ステップS20では付加データフラグがクリヤさ
れたのでステップS26へ進み、カメラ本体2の制御回
路28はデータ写し込み装置1へ半押しスイッチオフ信
号を送信する。ステップS27で半押しスイッチオフ信
号を受信したデータ写し込み装置1の制御回路16は、
スイッチ類9〜15の入力を許可し、入力待ち状態とし
て一連の撮影および「年月日、文字」データ写し込み動
作を終了する。
【0040】なお、図14(c)に示す第1の写し込み
データが「略号」、第2の写し込みデータが「年月日」
の場合の動作は、上述した「文字」+「年月日」の場合
の動作と同様であり説明を省略する。
【0041】次に、上述した第1の写し込みデータに
「文字」が設定され、第2の写し込みデータに「年月
日」が設定された状態で、第2の写し込みデータ切り換
えスイッチ10を操作すると図5(c)に示すように第
2の写し込みデータが「年月日」から「日時分」に切り
換わる。このときの外部表示器6の表示例を図13
(d)に示す。外部表示器6のセグメント6j2「F
c」が消灯し、セグメント6j1「Ft」が点灯する。
なお、写し込み部7の透過型液晶表示素子にもエリアナ
ンバー「20」および「Ft」を除く同じデータが表示
されている。第1の写し込みデータとして「文字」を設
定し、第2の写し込みデータとして「日時分」を付加す
る場合、すなわち図14(d)の場合のデータ写し込み
動作を説明する。なお、上述したそれぞれの場合と同様
な処理を行なう図8〜10のステップに対しては簡単に
説明し、上記実施例との相違点を中心に説明する。上述
したように、シャッターレリーズボタン31の半押し操
作にともなって、カメラ本体2では焦点調節および測光
を開始し、データ写し込み装置1ではデータ写し込み動
作を開始する。第1の写し込みデータの修正あるいはO
FFが設定されていないので、ステップS1が否定され
てステップS2へ進む。ステップS2では電子時計8か
ら日付データを入力してデータ記憶部5へ記憶し、続く
ステップS3でスイッチ類9〜15の入力を禁止する。
【0042】ステップS4において、データ写し込み装
置1の制御回路16は第2の写し込みデータが設定され
ているか否かを判別し、ここでは第2の写し込みデー
タ、つまり付加データがあるのでステップS5へ進む。
ステップS5で、データ写し込み装置1の制御回路16
は、図14(d)に示すように外部表示器6および写し
込み部7の透過型液晶表示素子に1回目の写し込みデー
タ「文字」を設定する。ここでは、当初から外部表示器
6および写し込み部7の透過型液晶表示素子に「文字」
データが表示されているので、表示データを切り換える
必要はない。次にステップS7で半押しスイッチ26が
オフしたか、すなわちシャッターレリーズボタン31が
解放されたか否かを判別し、シャッターレリーズボタン
31が解放されるとステップS8へ進んで外部表示器6
および写し込み部7の透過型液晶表示素子の表示データ
を当初の表示データへ戻し、一連の動作を終了する。こ
こでは、当初から「文字」データのままであるから表示
データを切り換える必要はない。一方、シャッターレリ
ーズボタン31が解放されていなければステップS9へ
進み、全押しスイッチ27がオンしたか、すなわちシャ
ッターレリーズボタン31が全押しされたか否かを判別
し、全押しされると図9のステップS10へ進み、そう
でなければステップS7へ戻る。ステップS10で焦点
調節を行なった後、ステップS11で露出処理を行な
う。さらにステップS12でフィルムがセットされてい
るか否かを判別し、フィルムがセットされていればステ
ップS13へ進み、カメラ本体2の制御回路28からデ
ータ写し込み装置1の制御回路16へ信号線41を介し
て図12(a)に示す第1トリガ信号を送信する。この
第1トリガ信号は、データ写し込み装置1に一回目のデ
ータ写し込みを行わせる指令信号であり、データ写し込
み装置1の制御回路16は、写し込み信号(第1トリガ
信号)が半押しスイッチオンまたはオフ信号のパルス時
間よりも長いことを確認して、写し込み部7の透過型液
晶表示素子に表示されている写し込みデータをフィルム
に写し込む。ここでは、第2の写し込みデータとして
「付加データあり」を設定した場合を想定しているので
ステップS5で想定された「文字」の写し込みを行い、
ステップS14へ進む。なお、写し込み信号のLoレベ
ルの期間が写し込み部7の写し込み用ランプを点灯して
写し込む時間である。また、フィルムがセットされてい
なければデータの写し込み処理およびフィルム巻上げを
行わず図10のステップS20へ進む。
【0043】ステップS14において、データ写し込み
装置1の制御回路16からカメラ本体2の制御回路28
へ信号線42を介して図12(b)に示す付加データに
関する信号を送信し、カメラ本体2の制御回路28はこ
の信号がLoレベルであれば付加データありと判断して
ステップS15へ進み、Hiレベルであれば付加データ
なしと判断してステップS19へ進む。ここでは付加デ
ータがあるのでステップS14へ進み、カメラ本体2の
制御回路28は付加データありのフラグをセットし、続
くステップS16へ進む。
【0044】次にステップS16で、データ写し込み装
置1の制御回路16は外部表示器6および写し込み部7
の透過型液晶表示素子に表示されている1回目の写し込
みデータ「文字」を、図14(d)に示す2回目の写し
込みデータ「日時分」に切り換えるとともに、写し込み
禁止タイマーに写し込み禁止時間を設定してスタートさ
せる。この写し込み禁止時間は、写し込み部7の透過型
液晶表示素子の表示データを切り換えてから完全に表示
が切り換わるまでの応答時間、例えば600msに設定
される。なお、液晶表示素子の表示応答時間は、使用温
度が低くなるほど長くなる特性を有しているので、実用
上の最低使用温度に合わせて決定する。ステップS17
で、カメラ本体2の制御回路28はフィルム給送量を1
/2駒に設定してフィルム給送装置23を制御し、フィ
ルムを1/2駒だけ巻上げて図10のステップS20へ
進む。ステップS20では付加データフラグがセットさ
れているか否かを判別し、ここでは上記ステップで付加
データフラグをセットしたのでステップS21へ進む。
ステップS21において、カメラ本体2の制御装置28
は写し込み禁止タイマーがタイムアップしたか、すなわ
ち写し込み部7の透過型液晶表示素子の応答時間が経過
したか否かを判別し、経過したらステップS22へ進
む。
【0045】ステップS22において、カメラ本体2の
制御回路28は、信号線41を介してデータ写し込み装
置1の制御回路16へ図12(a)に示す第2トリガ信
号を送信し、この信号を受信したデータ写し込み装置1
の制御回路16は、この信号が半押しスイッチオンまた
はオフ信号のパルス間隔よりも長いことを確認して、写
し込み部7の透過型液晶表示素子に表示されている2回
目の「日時分」データをフィルムに写し込む。続くステ
ップS23で外部表示器6および写し込み部7の透過型
液晶表示素子に表示されている2回目の写し込みデータ
「日時分」を当初のデータ「文字」に戻す。ステップS
24でカメラ本体2の制御回路28は先にセットした付
加データフラグをクリヤし、続くステップS25で残り
の1/2駒のフィルム給送を行なってステップS20へ
進む。ステップS20では付加データフラグがクリヤさ
れたのでステップS26へ進み、カメラ本体2の制御回
路28はデータ写し込み装置1へ半押しスイッチオフ信
号を送信する。ステップS27で半押しスイッチオフ信
号を受信したデータ写し込み装置1の制御回路16は、
スイッチ類9〜15の入力を許可し、入力待ち状態とし
て一連の撮影およびデータ写し込み動作を終了する。
【0046】なお、図14(c)に示す第1の写し込み
データが「略号」、第2の写し込みデータが「日時分」
の場合の動作は、上述した「文字」+「日時分」の場合
の動作と同様であり説明を省略する。
【0047】このように、写し込み部7の透過型液晶表
示素子の表示データを切り換えたときに所定時間だけそ
の表示データの写し込みを禁止するようにしたので、液
晶表示素子に表示されたデータが鮮明になってから写し
込みが行なわれ、フィルムに鮮明なデータを写し込むこ
とができる。
【0048】−第2の実施例− 上述したように液晶表示素子は周囲温度によってその応
答時間が変化するので、周囲温度を検出し、周囲温度に
応じて写し込み禁止時間を決定するようにした第2の実
施例を説明する。図15は第2の実施例のデータ写し込
み装置を備えたカメラの構成を示す。なお、図2に示す
第1の実施例と同様な機器に対しては同符号を付して相
違点を中心に説明する。カメラ本体2Aには周囲温度を
検出する温度検出器51が設けられ、検出された周囲温
度は制御回路28Aへ出力される。この第2の実施例で
は、予め写し込み部7の透過型液晶表示素子の応答時間
の温度特性を測定し、周囲温度ごとに写し込み禁止時間
を決定してカメラ本体2Aの制御回路28Aに記憶して
おく。そしてデータ写し込み時に、周囲温度に応じた写
し込み禁止時間を検索して写し込み禁止タイマーに設定
し、同タイマーがタイムアップするまで写し込みを行な
わない。この写し込み禁止時間は液晶表示素子によって
異なるが、例えば常温で100ms程度、0度C付近で
は500〜1000ms程度である。なお、この写し込
み禁止期間中には焦点調節,露出制御などのカメラの通
常の処理が行なわれるので、写し込み時間からそれらの
処理時間を差し引いた時間が写し込みのための待ち時間
となる。さらにこの第2の実施例では、カメラ本体2A
の制御回路28Aとデータ写し込み装置1の制御回路1
6との間の写し込み信号の授受をモニターするウォッチ
ドックタイマーを制御回路16に設け、第2の写し込み
データが付加される場合、図12(a)に示すように、
データ写し込み装置1で1回目の写し込み指令である第
1トリガ信号を受信してから、所定時間(例えば5秒)
内に2回目の写し込み指令である第2トリガ信号を受信
できないときは、カメラ本体2Aおよびデータ写し込み
装置1を半押しスイッチオン信号が入力される前の状態
に戻す。これは、第1トリガ信号を受信して1回目のデ
ータ写し込みを行なった後、第2トリガ信号を受信しな
いままで次の撮影を行なうと、本来は前の撮影駒の第1
の写し込みデータの次に並んで写し込まれるはずの第2
の写し込みデータが次に駒の最初に写し込まれ、第1お
よび第2の写し込みデータが逆に写し込まれるおそれが
あり、このような事故を防止するためのものである。
【0049】次に、図16〜19に示すフローチャート
により、第2の実施例の動作を説明する。ここでは、第
1の写し込みデータとして「年月日」が設定され、第2
の写し込みデータとして「時分」が設定された場合、す
なわち図14(a)の場合を例に上げてデータ写し込み
動作を説明する。このときの外部表示器6の表示例を図
13(a)に示す。第2の写し込みデータとして時分デ
ータが付加されるので、セグメント6j1「Ft」が点
灯する。なお、写し込み部7の透過型液晶表示素子にも
エリアナンバー「20」および「Ft」を除く同じデー
タが表示される。シャッターレリーズボタン31が半押
しされると半押しスイッチ26がオンし、カメラ本体2
Aの制御回路28Aがこれを検知して焦点調節装置21
および露出制御装置22により焦点調節および測光を開
始するとともに、信号線41を介してデータ写し込み装
置1の制御回路16へ図11(a)に示す半押しスイッ
チのオン信号を送信する。データ写し込み装置1の制御
回路16は、一定周期の2個のパルス信号から成る半押
しスイッチオン信号を認識してデータの写し込み動作を
開始する。
【0050】ステップS31において、カメラ本体2A
の制御回路28Aは温度検出器51で周囲温度を検出
し、続くステップS32で検出温度を記憶する。さらに
ステップS33で、予め制御回路28Aに記憶されてい
るデータテーブルから検出温度に対する写し込み禁止時
間を検索する。ステップS34において、データ写し込
み装置1の制御回路16は第1の写し込みデータを設定
するスイッチ9によりデータの修正または表示OFFが
設定されているか否かを判別し、修正または表示OFF
が設定されていれば図19のステップS61へ進み、そ
うでなければステップS35へ進む。ここでは修正また
は表示OFFが設定されていないのでステップS35へ
進み、データ写し込み装置1の制御回路16は電子時計
8から年月日時分の日付データを入力してデータ記憶部
5へ記憶し、続くステップS36で、制御回路16はス
イッチ類9〜15からの入力を禁止する。
【0051】ステップS37において、データ写し込み
装置1の制御回路16は第2の写し込みデータが設定さ
れているか否かを判別し、第2の写し込みデータ、つま
り付加データがある場合にはステップS38へ進み、そ
うでなければステップS42へ進む。ここでは、第2の
写し込みデータとして「時分」を付加する場合を想定し
ているのでステップS38へ進み、現在外部表示器6お
よび写し込み部7の透過型液晶表示素子に表示されてい
る「年月日」データを図14(a)に示す1回目の写し
込みデータ「時分」に切り換える。続くステップS39
で、データ写し込み装置1の制御回路16は信号線42
を介してカメラ本体2Aの制御回路28Aへ表示データ
の切り換え信号を送信し、カメラ本体2Aの制御回路2
8Aはこの信号に基づいて表示を切り換えたか否かを判
別する。表示データを切り換えた場合はステップS40
へ進み、そうでなければ図17のステップS43へ進
む。ここでは表示データを切り換えたのでステップS4
0へ進み、カメラ本体2Aの制御回路28Aは写し込み
データの切り換えフラグをセットする。ステップS41
において、制御回路28Aは写し込み禁止タイマーに写
し込み禁止時間を設定してスタートさせる。
【0052】図17のステップS43でカメラ本体2A
の制御回路28Aは半押しスイッチ26がオフされたか
否か、すなわちシャッターレリーズボタン31が解放さ
れたか否かを判別し、解放されるとステップS44へ進
み、そうでなければステップS45へ進む。ステップS
44で、カメラ本体2Aの制御回路28Aは、信号線4
1を介してデータ写し込み装置1の制御回路16へ図1
1(b)に示す半押しスイッチオフ信号を送信する。こ
の信号を受信したデータ写し込み装置1の制御回路16
は、図11(a)に示す半押しスイッチオン信号と同じ
パルス間隔のパルス信号が1個であることを確認し、当
初設定されていた第1の写し込みデータの表示、ここで
は「年月日」データに戻し、一連の動作を終了する。
【0053】一方、半押しスイッチ26がオンされたま
まであればステップS45で、カメラ本体2Aの制御回
路28Aはスイッチ27によりシャッターレリーズボタ
ン31が全押しされたか否かを判別し、全押しスイッチ
27がオンしていればステップS46へ進んで焦点調節
装置21により撮影レンズの繰り出し・繰り込みを行な
うとともに、データ写し込み装置1の制御回路16へ信
号線41を介して全押し信号を送信する。続くステップ
S47で、カメラ本体2Aの制御回路28Aは露出制御
装置22により露出処理を行なう。次に、ステップS4
8において制御回路28Aは不図示のフィルム装填検出
スイッチによりフィルムがセットされているか否かを判
別し、セットされていれば図18のステップS59へ進
み、カメラ本体2の制御回路28からデータ写し込み装
置1の制御回路16へ信号線41を介して図12(a)
に示す第1トリガ信号を送信する。この第1トリガ信号
は、データ写し込み装置1に一回目のデータ写し込みを
行わせる指令信号であり、データ写し込み装置1の制御
回路16は、写し込み信号(第1トリガ信号)が半押し
スイッチオンまたはオフ信号のパルス時間よりも長いこ
とを確認して、写し込み部7の透過型液晶表示素子に表
示されている写し込みデータをフィルムに写し込む。こ
こでは、第2の写し込みデータとして「付加データあ
り」を設定した場合を想定しているのでステップS5で
想定された「時分」の写し込みを行い、ステップS14
へ進む。なお、写し込み信号のLoレベルの期間が写し
込み部7の写し込み用ランプを点灯して写し込む時間で
ある。また、フィルムがセットされていなければデータ
の写し込み処理およびフィルム巻上げを行わず図10の
ステップS20へ進む。
【0054】ステップS49で、データ写し込み装置1
の制御回路16からカメラ本体2Aの制御回路28Aへ
信号線42を介して図12(b)に示す第2の写し込み
データに関する信号を送信し、カメラ本体2Aの制御回
路28Aはこの信号がLoレベルであれば第2の写し込
みデータ、すなわち付加データありと判断してステップ
S50へ進み、Hiレベルであれば付加データなしと判
断してステップS60へ進む。ここでは付加データがあ
るのでステップS50へ進み、カメラ本体2Aの制御回
路28Aは付加データありフラグをセットする。ステッ
プS51で、写し込みデータ切り換えフラグがセットさ
れているか否かを判別し、セットされていればステップ
S52へ進み、そうでなければステップS55へ進む。
ここでは、上記ステップで写し込みデータの切り換えフ
ラグをセットしたのでステップS52へ進み、カメラ本
体2Aの制御回路28Aは写し込み禁止タイマーがタイ
ムアップしたか否かを判別し、タイムアップしたらステ
ップS53へ進む。ステップS53で制御回路28Aは
写し込みデータの切り換えフラグをリセットする。
【0055】ステップS55で、データ写し込み装置1
の制御回路16は外部表示器6および写し込み部7の透
過型液晶表示素子に2回目の表示データを設定する。こ
こでは、図14(a)に示すように当初の「年月日」デ
ータに切り換える。続くステップS56で、データ写し
込み装置1の制御回路16はカメラ本体2Aからの第2
トリガ信号の受信をモニターするために、上述したウォ
ッチドックタイマーをスタートさせ、さらにステップS
57で、カメラ本体2Aの制御回路28Aは写し込み禁
止タイマーに周囲温度に応じて決定した写し込み禁止時
間を設定し、スタートさせる。そしてステップS58に
おいて、カメラ本体2Aの制御回路28Aはフィルム給
送装置23を制御して1/2駒分だけフィルムを巻上げ
る。
【0056】次に、図19のステップS61で、カメラ
本体2Aの制御回路28Aは付加データフラグがセット
されているか否かを判別し、セットされていればステッ
プS62へ進み、そうでなければステップS70へ進
む。ここでは付加データフラグをセットしたのでステッ
プS62へ進み、先にスタートさせた写し込み禁止タイ
マーがタイムアップしたか否かを判別し、タイムアップ
したらステップS63へ進む。ステップS63では、第
2トリガ信号の受信をモニターするためのウォッチドッ
クタイマーがタイムアップしたか否かを判別し、タイム
アップしたらステップS67へ進み、そうでなければス
テップS64へ進む。ステップS67では、第1トリガ
信号を受信してから所定時間が経過しても第2トリガ信
号が受信されないので、データ写し込み装置1の制御回
路16は外部表示器6および写し込み部7の透過型液晶
表示素子を当初の表示データに戻し、ステップS68へ
進む。一方、ステップS64では、カメラ本体2Aの制
御回路28Aから第2トリガ信号が入力したか否かを判
別し、入力したらステップS65へ進み、そうでなけれ
ばステップS63へ戻る。このウォッチングタイマーは
5秒程度あれば十分である。
【0057】ステップS65で、データ写し込み装置1
の制御回路16は写し込み部7を制御して2回目のデー
タ「年月日」をフィルムに写し込む。なお、この2回目
の写し込み時間は第2トリガ信号のLoレベルの時間に
より決定される。2回目のデータの写し込みが終了する
とステップS66で、制御回路16は外部表示器6およ
び写し込み部7の透過型液晶表示素子を当初の表示デー
タに戻す。ここでは、2回目の表示データと当初の表示
データが同じ「年月日」であり、表示データの切り換え
を行なわない。ステップS68でカメラ本体2Aの制御
回路28Aは付加データフラグをクリヤし、続くステッ
プS69でフィル給送装置23を制御して残りの1/2
駒分フィルムを巻上げる。1回目のデータ写し込み後の
上記ステップで1/2駒分フィルムを巻上げたので、こ
こで残りの1/2駒分を巻上げて合計1駒分の巻上げを
完了し、次の撮影駒を所定の撮影位置に設定する。その
後、ステップS61へ進み、データフラグがクリヤされ
たのでさらにステップS70へ進む。ステップS70
で、カメラ本体2Aの制御回路28Aはデータ写し込み
装置1へ半押しスイッチオフ信号を送信し、続くステッ
プS71で、この半押しスイッチオフ信号を受信したデ
ータ写し込み装置1の制御回路16は、スイッチ類9〜
15の入力を許可し、入力待ち状態として一連の撮影お
よびデータ写し込み動作を終了する。
【0058】このように、検出した周囲温度に応じて写
し込み禁止時間を決定し、写し込み部7の透過型液晶表
示素子の表示データ切り換え時にその写し込み禁止時間
だけデータの写し込みを禁止するようにしたので、周囲
温度が高いときは写し込み禁止時間が短くなって不必要
に長い時間待たされることがなく、周囲温度が低いとき
は写し込み禁止時間が長くなって表示手段の表示データ
が完全に鮮明になってから写し込まれ、さらに鮮明なデ
ータを写し込むことができる。
【0059】なお、上述した実施例では撮影ごとにカメ
ラの巻取りスプールへフィルムを巻上げるノーマルワイ
ンド方式のカメラを例に上げて説明しているが、撮影に
先だって一旦カメラの巻取りスプールへフィルムをすべ
て巻上げ、撮影ごとにパトローネに巻き戻すプリワイン
ド方式のカメラにも本発明を応用できる。この場合は、
1回目と2回目の写し込みデータを逆にすればよい。
【0060】また、上述した実施例ではフィルムの裏面
からデータの写し込みを行なう場合を例に上げて説明し
たが、フィルムの表面からデータを写し込んでもよい。
【0061】さらに、上述した実施例ではカメラの後方
から見てパトローネがアパーチャーの右側に装填される
場合を例に上げて説明したが、パトローネがアパーチャ
ーの左側に装填されるカメラに対しても本発明を応用す
ることができる。
【0062】さらにまた、フィルムの撮影駒に写し込ま
れるデータの内容、写し込み回数は上述した実施例に限
定されない。
【0063】以上の実施例の構成において、写し込み部
7が表示手段および写し込み手段を、制御回路16,2
8(28A)が制御手段を、温度検出器51が温度検出
手段をそれぞれ構成する。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、表示手段にデータの表示を開始してから所定時間
だけ写し込み手段によるデータの写し込みを禁止するよ
うにしたので、表示手段にデータが鮮明に表示されてか
ら写し込みが行なわれ、フィルムに鮮明なデータを写し
込むことができる。また、請求項2の発明によれば、周
囲温度に応じて写し込み禁止時間を決定するようにした
ので、周囲温度が高いときは写し込み禁止時間が短くな
って不必要に長い時間待たされることがなく、周囲温度
が低いときは写し込み禁止時間が長くなって表示手段の
表示データが完全に鮮明になってから写し込まれ、さら
に鮮明なデータをフィルムに写し込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】第1の実施例の構成を示すブロック図。
【図3】第1の実施例のカメラの背面部を示す図。
【図4】第1の写し込みデータの内容および設定順を示
す図。
【図5】第2の写し込みデータの内容および設定順を示
す図。
【図6】ワールドタイムのエリアナンバーと、各エリア
の代表都市・地名およびそれらの略号を示す図。
【図7】データ写し込み装置の外部表示器の表示内容を
示す図。
【図8】第1の実施例のデータ写し込み動作を示すフロ
ーチャート。
【図9】第1の実施例のデータ写し込み動作を示すフロ
ーチャート。
【図10】第1の実施例のデータ写し込み動作を示すフ
ローチャート。
【図11】カメラ本体とデータ写し込み装置との間の交
信信号を示すタイムチャート。
【図12】カメラ本体とデータ写し込み装置との間の交
信信号を示すタイムチャート。
【図13】データ写し込み装置の外部表示器の表示例を
示す図。
【図14】第1および第2の写し込みデータの内容と、
それらの写し込み順序を示す図。
【図15】第2の実施例の構成を示すブロック図。
【図16】第2の実施例のデータ写し込み動作を示すフ
ローチャート。
【図17】第2の実施例のデータ写し込み動作を示すフ
ローチャート。
【図18】第2の実施例のデータ写し込み動作を示すフ
ローチャート。
【図19】第2の実施例のデータ写し込み動作を示すフ
ローチャート。
【図20】実施例の変形例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 データ写し込み装置 2,2A カメラ本体 3 蝶番 4 裏蓋 5 データ記憶部 6 外部表示器 7 写し込み部 8 電子時計 9〜15 スイッチ 16,28,28A 制御回路 21 焦点調節装置 22 露出制御装置 23 フィルム給送装置 24 給送量検出装置 25〜27 スイッチ 31 シャッターレリーズボタン 51 温度検出器 52 モニター装置 100 表示手段 101 写し込み手段 102,102A 制御手段 103 温度検出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムに写し込むデータを表示する表示
    手段と、 この表示手段に表示された前記データを前記フィルムに
    写し込む写し込み手段とを備えたデータ写し込み装置に
    おいて、 前記表示手段に前記データの表示を開始してから所定時
    間だけ前記写し込み手段による前記データの写し込みを
    禁止する制御手段を備えることを特徴とするデータ写し
    込み装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデータ写し込み装置にお
    いて、 周囲温度を検出する温度検出手段を備え、 前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された前記周
    囲温度に応じて前記写し込み禁止時間を決定することを
    特徴とするデータ写し込み装置。
JP4017033A 1992-01-31 1992-01-31 データ写し込み装置 Pending JPH05210161A (ja)

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JP4017033A JPH05210161A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 データ写し込み装置

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