JPH05209867A - 超音波探触子の製造方法 - Google Patents

超音波探触子の製造方法

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JPH05209867A
JPH05209867A JP4016751A JP1675192A JPH05209867A JP H05209867 A JPH05209867 A JP H05209867A JP 4016751 A JP4016751 A JP 4016751A JP 1675192 A JP1675192 A JP 1675192A JP H05209867 A JPH05209867 A JP H05209867A
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陽正 小野里
Morio Tamura
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Fujio Sato
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超音波探触子の製造方法において、球面精度の
良い凹状レンズ面を製作し、合わせて欠けや平坦部のな
いエッジを形成する。 【構成】シリコンのエッチングで設計値より少し寸法の
小さい予備レンズ面20を作り、その表面にSiO2 の
熱酸化膜21を形成させる。この熱酸化膜21のみを再
度エッチングで除去し、球面精度の優れた凹状レンズ面
23を得る。また予備レンズ面72の形成後、平坦面7
3を残してテーパ面70の加工を行い、この形状でSi
O2 の熱酸化膜74を形成する。次いでこの熱酸化膜7
4のみをエッチングで除去し、球面精度の優れた凹状レ
ンズ面75と強度があって欠けや平坦部のないシャープ
で高品質なエッジ76とを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波探触子の製造方
法に関し、詳しくは超音波探触子のレンズ面の寸法を正
確におよびエッジ部分の加工精度を良くするような超音
波探触子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば超音波顕微鏡の全体的な構成は、
一般にスキャン機構を有する測定機構系と、スキャンに
ついての駆動を制御する駆動コントローラ、測定機構系
のX主走査軸(横軸)に固定された超音波探触子(圧電
素子+レンズを主体とするもの)。この超音波探触子を
電気的に駆動して計測信号を得る超音波測定部、制御部
等とを備えている。ここで、駆動コントローラは、超音
波探触子を、例えば、10Hz程度の低周波でX軸上に
おいて往復運動するように、測定機構系に設けられてい
るボイスコイルモータなどを駆動する。これによる往復
運動に応じて超音波測定部は、超音波探触子を電気的に
駆動してそこからエコー受信信号を受け、その測定値を
フレームメモリ部等に記憶する。制御部に設けられた画
像処理部は、フレームメモリから1画面分の測定データ
を読込み、画像処理をしてディスプレイにその測定画像
を表示する。なお、前記の駆動コントローラは、制御部
によりコントロールされてX方向の超音波探触子のスキ
ャン駆動によるX方向の走査のほかに、Y方向の走査や
Z方向の走査、XYZ方向の位置決めや位置調整等も行
う。図8はその超音波探触子81を示す断面図である。
超音波探触子81は、音響レンズ媒体82、上部電極8
6、超音波振動膜である圧電膜87、下部電極88から
構成される。ここで音響レンズ媒体82の凹状レンズ面
83はほぼ球形の面であり、凹状レンズ面83の下には
試料84が配置され、これらのすきまは水等の超音波伝
播媒体85で満たされる。また、超音波測定部90は発
振器91及び受信器92で構成され、発振器91の出力
端子及び受信器92の入力端子が入出力端子90aと接
続され、この入出力端子90aが上部電極86に接続さ
れている。また、下部電極88は、超音波測定部90の
接地側と接続されて接地される。
【0003】超音波顕微鏡は、発振器91によりパルス
状またはバースト波状の電圧を上部電極と下部電極88
にはさまれた圧電膜87に印加することにより、ここに
超音波を発生させる。この超音波が音響レンズ媒体82
を伝播し、凹状レンズ面83により収束されて、所定の
位置に焦点を結ぶ。焦点及びその近傍の超音波は、焦点
合わせされた試料表面層または内部の音響的な違いのあ
る部分で反射され、再び凹状レンズ面83を経由して圧
電膜87に戻る。そこで、エコーが電気信号に変換され
て受信器92で受信される。
【0004】このようなことから超音波探触子81をX
方向、試料84をY方向に走査すれば、この走査に応じ
て先の受信信号を画像処理することにより、試料84の
内部および表面の音響的な違いによる像を得ることがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】超音波探触子を単結晶
シリコンに対するエッチングで製作する場合、エッチン
グ液の温度およびエッチング液の組成のズレから、所定
の寸法通りできないことがある。つまり寸法公差が大き
くなることが予想される。したがって寸法検査不合格の
ものが生じる可能性がある。
【0006】またエッチングで凹状レンズ面を製作して
も、外周部分のテーパ面は機械加工となり、図9の94
で示すようにテーパ加工のときエッジが欠けたり、図9
の93で示すように平担部分が残ってしまうおそれがあ
る。またテーパ加工の際に加工変質層が形成され、加工
変質層内部のクラック等が洗浄および成膜工程ではがれ
る恐れがある。
【0007】本発明の第一の目的は、寸法精度の良い凹
状レンズ面を製作することのできる超音波探触子の製造
方法を提供することである。
【0008】本発明の第二の目的は、凹状レンズ面の周
囲に欠けや平坦部のない、シャープで高品質のエッジを
形成できる超音波探触子の製造方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明は、音響レンズ本体の一方の端部に超
音波を発生する圧電素子を備え、他方の端部に前記超音
波を集束させる凹状レンズ面を備え、試料で反射された
超音波を前記圧電素子で検出して該試料の情報を得る超
音波探触子を製造する方法において、単結晶シリコンか
らなるレンズ素材にエッチングにより前記凹状レンズ面
より寸法の小さな予備レンズを製作する第一の手順と、
前記予備レンズ面を熱酸化することにより、該予備レン
ズ面の表面にSiO2 の熱酸化膜を形成させる第二の手
順と、エッチングにより前記熱酸化膜のみを除去し、前
記凹状レンズ面を得る第三の手順とを有する。
【0010】上記第二の目的を達成するために、本発明
は、上記の超音波探触子の製造方法において、前記第一
の手順で形成した前記予備レンズ面の周囲に平坦面を残
してテーパ面を形成する第四の手順をさらに有し、この
後前記第二及び第三の手順を実行することにより前記平
坦面を除去し、前記凹状レンズ面の周囲にエッジを形成
する。
【0011】
【作用】以上のように構成した本発明においては、第一
の手順でエッチングにより予備レンズ面を形成し、第二
の手順でその予備レンズ面を熱酸化して、表面にSiO
2 の熱酸化膜を形成させ、第三の手順で再度エッチング
により前記熱酸化膜のみの除去することにより、寸法精
度の優れた凹状レンズ面を得ることができる。その理由
は次のようである。
【0012】まず、レンズ素材であるシリコンのエッチ
ング(第一の手順)では、いきなり最終形状である凹状
レンズ面を形成するのでなく、それよりも寸法の小さな
予備レンズ面を形成する。このため、シリコンのエッチ
ング量が少なくなることから球面精度のよい予備レンズ
面の形状が得られる。一方、シリコンの熱酸化によりS
iO2 を生成させる場合には、シリコンの形状にあった
組成の均一なSiO2が形成できる(第二の手順)。ま
たこの厚さは、1000Å単位で精度よくコントロール
できる。したがってこのSiO2 のみをエッチングで除
去すれば(第三の手順)、シリコンのエッチングにより
形成された形状を崩さずに寸法を大きくできるので、所
定の寸法の形状に簡単に修正できる。
【0013】第二の理由として、レンズ素材であるシリ
コンのエッチング(第一の手順)では、エッチング速度
に異方性が存在するためエッチングの開口部は厳密には
四角形状となるが、これに対しSiO2 の生成速度は、
エッチング速度の速い部分のSiO2 の厚さが薄く、エ
ッチング速度の遅い部分のSiO2 の厚さが厚くなるよ
うな速度特性、すなわちエッチングと反対の速度特性を
持つ。したがって球面状のレンズ面を作る場合は、Si
O2 のみをエッチングで除去すれば(第三の手順)、シ
リコンのエッチングで形成された形状の真球からのズレ
が補正され、より真球に近い球面ができる。
【0014】また本発明においては、第四の手順で予備
レンズ面の周囲に平坦面を残してテーパ面を形成してか
ら、前記第二の手順及び前記第三の手順を実行すること
により、上記のように熱酸化膜が除去されるときに凹状
レンズ面周囲にシャープなエッジが形成される。また、
テーパ加工時に加工変質層が生じたとしても、それも同
時に除去されるので、高品質のエッジが形成される。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図1〜図7により説明
する。図1に超音波探触子の概要を示す。
【0016】超音波探触子1は、音響レンズ媒体2、上
部電極6、超音波振動膜である圧電膜7、下部電極8か
ら構成される。ここで音響レンズ媒体2の凹状レンズ面
3はほぼ球形の面であり、凹状レンズ面3の下には試料
4が配置され、これらのすきまは水等の超音波伝播媒体
5で満たされる。また、発振器12の出力端子及び受信
器11の入力端子が入出力端子10と接続され、さらに
上部電極6に接続されている。また、下部電極8は接地
されている。
【0017】超音波顕微鏡は、発振器12によりパルス
状またはバースト波状の電圧を上部電極と下部電極8に
はさまれた圧電膜7に印加することにより、ここに超音
波を発生させる。この超音波が音響レンズ媒体2を伝播
し、凹状レンズ面3により収束されて、所定の位置に焦
点を結ぶ。焦点及びその近傍の超音波は、焦点合わせさ
れた試料表面層または内部の音響的な違いのある部分で
反射され、再び凹状レンズ面3を経由して圧電膜7に戻
る。そこで、そのエコーが電気信号に変換されて受信器
11で受信される。
【0018】本実施例は以上の超音波探触子の製造方法
に係わり、その要部は凹状レンズ面3の形成方法にあ
る。以下、その形成方法を図2で順に説明する。まず、
単結晶シリコンのウェハの素材24にエッチングで球面
加工する(図2(a))。このプロセスは従来技術(例
えば特開平2−222834)による方法で行う。この
プロセスによりウェハの素材24に半径R1 の球面20
を形成する。例えば1GHz用音響レンズの場合、設計
値を50±3μmとすれば、少し寸法の小さいR1 =4
5〜50μmの球面20を作る。この球面20は予備レ
ンズ面となる。予備レンズ面20はマスク径を10μm
とし、混合比が容積比でHF:HNO3 :CH3 COO
H=2:3:3、温度が50℃のエッチング液で10〜
15分程度エッチングすれば、真球からのズレが0.2
μm以下の球面とすることができる。
【0019】次に素材24を熱酸化し、予備レンズ面2
0の表面にSiO2 の熱酸化膜21を3μmの厚さで形
成させる(図2(b))。この場合に形成する熱酸化膜
21の厚さは、予備レンズ面20の大きさによって決め
る。
【0020】そしてこの熱酸化膜21をHF:NH4 F
=1:6のエッチング液で約30〜35分エッチングす
ると、熱酸化膜21が除去され、R2 =48〜53μm
の凹状レンズ面23が形成される(図2(c))。
【0021】以上の方法により球面精度の優れた凹状レ
ンズ面23が得られる。その理由は次のようである。
【0022】まず、シリコンの素材24のエッチングで
は、いきなり最終形状である凹状レンズ面23を形成す
るのでなく、それよりも寸法の小さな予備レンズ面20
を形成する。これにより、シリコンのエッチング量が少
なくなることから球面精度のよい予備レンズ面20の形
状が得られる。一方、シリコンの熱酸化によりSiO2
の熱酸化膜21を生成させる場合には、シリコンの形状
にあった組成の均一なSiO2 が形成できる。またこの
厚さは、1000Å単位で精度よくコントロールでき
る。したがってこのSiO2 のみをエッチングで除去す
ればシリコンのエッチングにより形成された球面精度の
優れた予備レンズ面20の形状を崩さずに寸法を大きく
できるので、所定の寸法の形状に簡単に修正できる。
【0023】第二の理由として、シリコンのエッチング
速度と熱酸化速度との面方位依存性が互いに相殺し合う
関係にあることが挙げられる。このことを図3〜図6に
より説明する。
【0024】前記シリコンのエッチングにおいて、エッ
チングは厳密には等方的に進むわけではなく、その速度
にはわずかに異方性が存在する。単結晶シリコン(10
0)ウエハのエッチングの場合は、極端に書くと開口部
分は図3に示すような四角形状となる。エッチング速度
分布の異方性を図4に示す。図示のようにエッチング速
度は(100)>(110)>(111)の順に低くな
る。
【0025】一方これに対しSiO2 の熱酸化膜が生成
する速度の異方性は、図5に示すように(111)>
(110)>(100)となる(E.A.Irene,
H.Massoud and E.Tierney:
J.Electrochem.SiO2 oc.,110
(1963),527)。したがって図3に示す開口形
状を熱酸化すると、図6に示すようにエッチング速度の
速い部分の熱酸化膜の厚さが薄く、エッチング速度の遅
い部分の熱酸化膜の厚さが厚くなる。すなわちこの熱酸
化膜のみを再度エッチングで除去すれば、最初のエッチ
ングで発生した四角形状の開口部分がより丸くなる。し
たがってより真球に近い面が形成される。
【0026】なお、予備レンズ面20が設計値に対し著
しく小さい場合は、以上の工程をさらに何度かくり返す
ことにより、設計値の寸法の凹状レンズ面23を得るこ
とができる。
【0027】凹状レンズ面23を得た後ウェハの切り出
しを行い、凹状レンズ面23の周囲にテーパ面を形成
し、図1に示す音響整合層9(熱酸化膜であり例えば1
GHz用音響レンズの場合約1.5μmの厚さ)を形成
した後、電極6及び8、圧電膜7を成膜し超音波探触子
として仕上げる。
【0028】本実施例によれば、まずエッチングにより
予備レンズ面20を形成し、次にその予備レンズ面20
を熱酸化して表面にSiO2 の熱酸化膜21を形成さ
せ、最後に再度エッチングにより前記熱酸化膜21のみ
の除去を行うので、球面精度の優れた凹状レンズ面23
を得ることができる。
【0029】以上はウェハ形状のまま熱酸化を行う場合
の実施例であるが、音響レンズ媒体2の形状において熱
酸化を行う場合の一実施例を図7で説明する。まず前記
実施例と同様に、1GHz用音響レンズとしてのレンズ
球面の設計値を50±3μmとすると、前述した図2
(a)に示す工程を行うことにより、あらかじめR1 =
45〜50μmの球径の予備レンズ面72を得ておく。
その後、ウェハより一つの音響レンズ媒体2のレンズ素
材を切り出し、切り出したレンズ素材の予備レンズ面7
2を所定の見込角となるように平面側から研摩し、テー
パ面70の加工を行う。このとき予備レンズ面72の周
囲に平担部分73が3μm程度の厚さで残るように仕上
げる(図7(a))。
【0030】次にこの予備レンズ面72及びテーパ面7
0を熱酸化し、表面に厚さ3μmのSiO2 の熱酸化膜
74を形成させる(図7(b))。
【0031】そしてこの熱酸化膜74を前記のエッチン
グ液でエッチングすると熱酸化膜74が除去され、シャ
ープなエッジ76を持つ設計値の寸法の凹状レンズ面7
5が形成される(図7(c))。
【0032】凹状レンズ面75を得た後、図1に示す音
響整合層9(熱酸化膜であり例えば1GHz用音響レン
ズの場合約1.5μmの厚さ)を設けた後、電極6及び
8、圧電膜7を成膜し超音波探触子として仕上げる。
【0033】本実施例によれば、まずエッチングにより
予備レンズ面72を形成し、次に平坦面73を残しつつ
テーパ面70の加工を行い、さらにこの平坦面73の厚
さ分だけSiO2 の熱酸化膜74を形成させ、再度エッ
チングにより熱酸化膜74のみの除去を行うので、球面
精度の優れた凹状レンズ面75を得ることができると共
に、欠けや平坦部のないシャープなエッジ76を得るこ
とができる。また、熱酸化膜74の生成、除去の工程に
よりテーパ面70の機械加工時に残る歪や加工変質層を
除去し、シリコン本来の強度を持つ高品質なエッジが得
られる。
【0034】なお前記2つの実施例ではSiO2 の熱酸
化膜の厚さを3μmとしたが、時間がかかることを許せ
ばこれ以上厚くても問題はない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、凹状レンズ面を所定の
球面精度に正確に仕上げられるので、設計値に対してバ
ラツキの少ない超音波探触子が得られる。
【0036】また本発明によれば、凹状レンズ面の周囲
に欠けや平坦部のないシャープで高品質なエッジを形成
できるので信頼性の高い超音波探触子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における超音波探触子の断面
図である。
【図2】本発明の一実施例における凹状レンズ面の製作
手順を示す図である。
【図3】単結晶シリコン(100)ウエハーのエッチン
グにおける開口部分の形状を示す図である。
【図4】単結晶シリコンのエッチングにおける速度分布
の異方性を示す図である。
【図5】SiO2 の熱酸化膜の形成における速度分布の
異方性を示す図である。
【図6】図3の開口部に対するSiO2 の熱酸化膜の形
成状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施例における凹状レンズ面の製作
手順を示す図である。
【図8】従来技術の例における超音波探触子の断面図で
ある。
【図9】凹状レンズ面の機械加工で生じた平坦部及び欠
けを示す図である。
【符号の説明】
1 超音波探触子 3 凹状レンズ面 20 予備レンズ面 21 SiO2 の熱酸化膜 22 界面 23 凹状レンズ面 70 テーパ面 72 予備レンズ面 73 平坦面 74 SiO2 の熱酸化膜 75 凹状レンズ面 76 エッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 盛雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 佐藤 藤男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響レンズ本体の一方の端部に超音波を
    発生する圧電素子を備え、他方の端部に前記超音波を集
    束させる凹状レンズ面を備え、試料で反射された超音波
    を前記圧電素子で検出して該試料の情報を得る超音波探
    触子を製造する方法において、単結晶シリコンからなる
    レンズ素材にエッチングにより前記凹状レンズ面より寸
    法の小さな予備レンズを製作する第一の手順と、前記予
    備レンズ面を熱酸化することにより、該予備レンズ面の
    表面にSiO2 の熱酸化膜を形成させる第二の手順と、
    エッチングにより前記熱酸化膜のみを除去し、前記凹状
    レンズ面を得る第三の手順とを有することを特徴とする
    超音波探触子の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超音波探触子の製造方法
    において、前記第一の手順で形成した前記予備レンズ面
    の周囲に平坦面を残してテーパ面を形成する第四の手順
    をさらに有し、この後前記第二及び第三の手順を実行す
    ることにより前記平坦面を除去し、前記凹状レンズ面の
    周囲にエッジを形成することを特徴とする超音波探触子
    の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11258409A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Kanagawa Acad Of Sci & Technol 集光素子の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11258409A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Kanagawa Acad Of Sci & Technol 集光素子の製造方法

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