JPH0520891Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0520891Y2
JPH0520891Y2 JP1987004422U JP442287U JPH0520891Y2 JP H0520891 Y2 JPH0520891 Y2 JP H0520891Y2 JP 1987004422 U JP1987004422 U JP 1987004422U JP 442287 U JP442287 U JP 442287U JP H0520891 Y2 JPH0520891 Y2 JP H0520891Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
outer ring
tapered surface
thrust ring
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987004422U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63112618U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987004422U priority Critical patent/JPH0520891Y2/ja
Publication of JPS63112618U publication Critical patent/JPS63112618U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0520891Y2 publication Critical patent/JPH0520891Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、主として鉄鋼機械用軸受、特にテン
シヨンレベラー機(薄板形状矯心機)の作業ロー
ルの控えロール用軸受などの密封装置に関する。
「従来の技術」 従来のテンシヨンレベラー機にあつては、圧延
した鋼板の冷却並びに、該鋼板に付着したゴミな
どを除去すべく冷却水が間断なくかけられ、その
冷却水が控えロールの軸受部にも多量にかかつて
くる。
該軸受部を水の浸入から防ぐべく第6図に示す
ように外輪1(圧延ロールともいう。)の端部内
周に段部2が形成され、該段部2にストツプリン
グ3を介してシール板4(側板ともいう。)が固
着される一方、該外輪1に転動体5を介して直接
または内輪6と共に装着される軸体7の端部外周
に段部8が形成され、該段部8にスラストリング
9が固着され、該スラストリング9と前記シール
板4間に形成される軸方向空所の該スラストリン
グ9の上段13に弾性シール10が装着されてい
る。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、軸受部に間断なくかけられる冷却水
の内、わずかであるが、外輪1の端部内周と軸体
7のスラストリング9の外周間との〓間を通過し
て冷却水が浸入して、弾性シール10により形成
される空所に滞留した冷却水は弾性シール10を
越えて軸受部へ浸入して軸受内部のグリースの水
分含有量が増加するため、グリースが劣化し、潤
滑効果を著しく減少せしめ、軸受に好ましくない
故障が起こり、作業に支障を来すことになる。
これら問題点を解消すべく、第7図に示すよう
にスラストリング9の下段11、すなわち転動体
5側に弾性シール12をさらに装着してみたが、
第5図のbに示すように反つてダブルシール1
0,12間に冷却水が滞留し、これが軸受内部に
浸入することが判明し、ダブルシールによる密封
性向上は全くみられず、ロール軸受のシール効果
を半減せしめ、またダブルシールによるシールリ
ツプ部の摩擦トルクも大となる欠点を有する。
そこで、常時高熱にさらされている軸受部が冷
却水から十分に保護され、かつ軸受部への浸入を
効率よく防止するには、どのような密封装置にす
るかゞ本考案の技術的課題である。
「問題点を解決しようとする手段」 上記せる諸欠陥を解消すると共に技術的課題を
解決する構成は次の通りである。
軸受の外輪と軸体との間に直接または内輪を介
して転動体が配列されており、かつ前記外輪が回
転するロール軸受の密封装置において、前記外輪
の両端部の内周面に固着されたシール板と、軸体
に固着されたフランジ付きのスラストリングとの
間の軸方向空間部に、前記スラストリングに保持
されてシール板と摺接する弾性シール体を備え、
前記外輪の端面寄りの端部内周面は半径方向の外
方に向かつて拡開したテーパ面となつており、ま
た前記スラストリングのフランジの外周面は半径
方向の内方に向かつて拡開したテーパ面となつて
おり、かつ前記外輪のテーパ面とフランジのテー
パ面の先端部との間に微少〓間をもつた非接触の
シール部を有し、しかも該スラストリングのフラ
ンジの下部に軸方向の水抜き用通路が形成されて
いることを特徴としたロール軸受の密封装置を提
供することにある。
「作用」 本考案ロール軸受の密封装置は上記せる如く構
成されているので、外輪の回転にともない断面截
頭円錐形のテーパ面に付着せる水滴並びに流れ込
む冷却水が遠心力の作用により外方へ振り飛ばさ
れる水の浸入防止機能を備えている。
また、軸体側に固着されたスラストリングのフ
ランジのテーパ面の先端部と前記外輪の端部テー
パ面間に僅少〓間が形成され、これにより両者間
には絞り〓間によるラビリンスシールが生じ、弾
性シール体外周に浸入しようとする水滴を前記両
テーパ面と絞り〓間によつて未然に防止すること
ができる密封機能を備えている。
また、軸体に固着されたスラストリングのフラ
ンジの最下部に軸方向の通路、すなわち水抜き溝
が形成されているため、外輪とスラストリング間
を通過して浸入した水滴は速やかに軸受外へ排出
せしむる冷却水排出機能を備えている。
「実施例」 以下図面に基づいて本考案の一実施例を説明す
る。
第1図は本考案ロール軸受の密封装置の実施例
1を示す一部断面正面図、第2図は第1図の側面
図を示す。
100はロール軸受の外輪で、該外輪100の
両端部の内周に段部101が形成されると共に該
段部101の内筒面に連続して半径方向の外方に
向かつて拡開するテーパ面102が形成されてい
る。
前記外輪100の段部101には一例として断
面略逆L字状シール板103が固着される。
200は前記外輪100内に転動体300を介
して直接または内輪600と共に装着された軸体
で、該軸体200の外周には前記外輪100のテ
ーパ面102に対応する箇所に軸方向外方に段部
201が形成されると共に、該段部201には半
径方向に突出せるフランジ401と転動体300
側に突出したスリーブ402から形成されるスラ
ストリング400が固着される。
該スラストリング400の外周面には前記外輪
100のテーパ面102の向きとは反対の半径方
向の内方に向かつて拡開したテーパ面403が形
成されると共に、該テーパ面403の先端と前記
外輪のテーパ面102間には非接触の密封部を形
成すべく僅少〓間部404が形成され、さらに該
スラストリング400の下部に軸方向の水抜き用
通路405(水抜き溝ともいう。)が形成される。
500は前記外輪100の端部に固着されたシ
ール板103と軸体200のスラストリング40
0間に形成される軸方向空間部に装着される弾性
シール体で、該シール体500は前記スラストリ
ング400のスリーブ402の外周面に装着され
ると共にリツプは前記シール板103の側壁に接
触している。
従つて、上記第1図に示す実施例にあつては、
シール板とスラストリング間に浸入しようとする
冷却水と水滴は軸受外へ振り飛ばされ、さらに該
シール板とスラストリング間の空間部に流れ込ん
だ冷却水のほとんどは弾性シール体により軸受部
への浸入を阻止し、また該冷却水はスラストリン
グの最下部に形成された水抜き溝をへて軸受外へ
排出されるため、所謂シール空間部には浸入した
冷却水が滞留しない。
第5図は上記第1図に示した実施例の控えロー
ル軸受装置に外部より冷却水の噴射を同一条件の
下(回転数500rpm、回転時間100H)で行つた場
合の密封装置の性能試験結果を示す棒グラフにし
て、横軸にテストした従来のものと本考案のもの
とを示し、縦軸に軸受内部のグリース中の水分含
有量(%)を表す。
まずaは弾性シール体がシングルでグリースに
含まれる水分含有量が約7%であり、次いで弾性
シール体をダブルにすると、グリースに含まれる
水分含有量が10%に達した。
ところが本考案装置ではグリースに含まれる水
分含有量は僅か2%の低い値である。
第3図は本考案の他の実施例を示す部分断面正
面図、前記実施例1との相違はスラストリング4
10の外周に段差を形成した点にある。
該スラストリング410のフランジ401の外
周面には、外輪100のテーパ面102の向きと
は反対方向に段差を有する第1テーパ面4031
と第2テーパ面4032が形成されると共に、こ
れら第1、第2テーパ面4031,4032の先
端と前記外輪100のテーパ面102間にはそれ
ぞれ僅少〓間部404が形成され、さらに該スラ
ストリング410の下部に軸方向の水抜き用通路
405が形成されている。
該スラストリング410のフランジ401の外
周面に第1、第2テーパ面が鋸歯状に形成されて
いるので、第1テーパ面を越えて浸入する水滴、
冷却水は段差の部分に溜ると同時に水抜き用通路
をへて外部へ排出され、ラビリンスシール効果は
前記実施例1よりも向上する。
その他構成は実施例1と同一につき、同一符号
を付し、その説明を省略する。
「考案の効果」 回転する外輪の端部側内周面には半径方向の外
方に向かつて拡開するテーパ面が形成され、該テ
ーパ面とスラストリングのフランジのテーパ面の
外周部との間には非接触の絞り〓間によるシール
部が形成されているので、これ等の相互作用によ
つてシール板とスラストリング間に浸入しようと
する冷却水と水滴は軸受外へ振り飛ばされ、さら
に該シール板とスラストリング間の空間部に流れ
込んだ冷却水のほとんどは弾性シール体により軸
受部への浸入を阻止し、また該冷却水はスラスト
リングのフランジの最下部に形成された水抜き溝
をへて軸受外へ排出されるため、所謂シール空間
部には浸入した冷却水が滞留しない。
従つて、ロール軸受の密封性能が著しく向上し
て長期間のメンテナスフリーが可能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案ロール軸受の密封装置の一実施
例を示す一部断面正面図、第2図は第1図の側面
図、第3図は本考案装置の他の実施例を示す部分
断面正面図、第4図は第3図の側面図、第5図は
従来の密封装置と本考案の密封装置の性能試験結
果を示すグラフ、第6図は従来のロール軸受の密
封装置の一部断面正面図、第7図は従来のロール
軸受の密封装置における2重シールの部分断面正
面図である。 符号の説明、100……外輪、102……テー
パ面、103……シール板、200……軸体、3
00……転動体、400……スラストリング、4
05……水抜き用通路、500……弾性シール
体、600……内輪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸受の外輪と軸体との間に直接または内輪を介
    して転動体が配列されており、かつ前記外輪が回
    転するロール軸受の密封装置において、前記外輪
    の両端部の内周面に固着されたシール板と、軸体
    に固着されたフランジ付きのスラストリングとの
    間の軸方向空間部に、前記スラストリングに保持
    されてシール板と摺接する弾性シール体を備え、
    前記外輪の端面寄りの端部内周面は半径方向の外
    方に向かつて拡開したテーパ面となつており、ま
    た前記スラストリングのフランジの外周面は半径
    方向の内方に向かつて拡開したテーパ面となつて
    おり、かつ前記外輪のテーパ面とフランジのテー
    パ面の先端部との間に微少〓間をもつた非接触の
    シール部を有し、しかも該スラストリングのフラ
    ンジの下部に軸方向の水抜き用通路が形成されて
    いることを特徴としたロール軸受の密封装置。
JP1987004422U 1987-01-17 1987-01-17 Expired - Lifetime JPH0520891Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987004422U JPH0520891Y2 (ja) 1987-01-17 1987-01-17

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987004422U JPH0520891Y2 (ja) 1987-01-17 1987-01-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63112618U JPS63112618U (ja) 1988-07-20
JPH0520891Y2 true JPH0520891Y2 (ja) 1993-05-28

Family

ID=30785074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987004422U Expired - Lifetime JPH0520891Y2 (ja) 1987-01-17 1987-01-17

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0520891Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5434349B2 (ja) * 2009-08-05 2014-03-05 日本精工株式会社 軸受装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6152416A (ja) * 1984-07-13 1986-03-15 エス ケイ エフ インダストリアル トレ−デイング アンド デベロプメント カンパニ− ビ−ブイ 転がり軸受用シ−ル装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6152416A (ja) * 1984-07-13 1986-03-15 エス ケイ エフ インダストリアル トレ−デイング アンド デベロプメント カンパニ− ビ−ブイ 転がり軸受用シ−ル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63112618U (ja) 1988-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4799808A (en) Compact seal
US5890812A (en) Rolling contact bearing sealing device
US5908249A (en) Bearing assembly having compact and efficient seal arrangement
US3006701A (en) Seal
GB2165594A (en) A rolling bearing having a seal
JPS63312515A (ja) 密封片を持つ軸受
JPS5821145B2 (ja) 圧延ロ−ルのベアリング用の弾性密封体
JPH0520891Y2 (ja)
CA1215417A (en) Sealing assembly for a rolling bearing
US2328676A (en) Roll neck bearing
JP2809199B2 (ja) ウォータポンプ用軸受シール装置
US1895288A (en) Bearing mounting
US4162110A (en) Sealed thrust bearing with resilient seal having a metal portion
JP2006105297A (ja) 軸受装置
JPH11218095A (ja) ウォータポンプ用軸受シール装置、ウォータポンプ用軸受および自動車の水冷エンジン用ウォータポンプ
JP6398484B2 (ja) エンコーダ付転がり軸受ユニット
JP3978556B2 (ja) ニードル軸受
JP2992735B2 (ja) 軸受の密封装置
JP5104516B2 (ja) 軸受用密封装置の取付構造
JP2890355B2 (ja) ウォータポンプ用軸受シール装置
JPS5817166Y2 (ja) 回転軸装置のシ−ル装置
US2054861A (en) Wheel and axle assembly
JPS5839247B2 (ja) ロ−ルヨウノコテイジクウケソウチ
JP2001032791A (ja) ウォータポンプ装置
JPS621496Y2 (ja)