JPH05208788A - エレベーター装置 - Google Patents

エレベーター装置

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JPH05208788A
JPH05208788A JP30376291A JP30376291A JPH05208788A JP H05208788 A JPH05208788 A JP H05208788A JP 30376291 A JP30376291 A JP 30376291A JP 30376291 A JP30376291 A JP 30376291A JP H05208788 A JPH05208788 A JP H05208788A
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▲吉▼男 坂井
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B13/00Doors, gates, or other apparatus controlling access to, or exit from, cages or lift well landings
    • B66B13/02Door or gate operation
    • B66B13/14Control systems or devices
    • B66B13/143Control systems or devices electrical

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベーターが走行中及び扉開閉許可範囲外
において開扉することのない安全な扉制御装置を提供す
る。 【構成】 マイクロ・コンピュータAを使用し、ベース
駆動回路5に信号を与え、駆動制御素子10〜13をO
N−OFFして、パルス幅制御電圧を発生し、扉駆動用
電動機20を回転制御する。エレベーター制御装置9か
らのエレベーター停止信号及び扉開閉許可信号8がマイ
クロ・コンピュータ1とベース駆動回路5に与えられ
る。ベース駆動回路5は、信号8がエレベーターが停止
中でなく、扉開閉許可範囲外を示しているとき、扉の開
駆動を行わないように、開扉動作に対し2重系とされ、
エレベーターが走行中及び扉開閉許可範囲外における開
扉を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターの扉を開
閉制御する装置に係り、特に、エレベーターが走行中及
び扉開閉許可範囲外において、扉を開扉させることのな
く安全に扉を制御することのできるエレベーターの扉制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術によるエレベーターの扉制御装
置として、直流電動機と、扉の開方向駆動素子と、閉方
向駆動素子とを使用するものが知られている。そして、
この従来技術は、所定の周期で交互に駆動される前記開
方向駆動素子と閉方向駆動素子とに対する通電電流の時
間幅を制御することにより、扉の開閉制御を行うという
ものである。
【0003】ところで、エレベーターの扉制御装置にお
いて、最も遵守しなければならない条件は、走行中ある
いは扉開閉許可範囲外で絶対に扉が開動作を行なっては
ならないことである。また、扉制御装置の必要条件は、
エレベーターが仮に故障等により、ある階と他の階との
中間位置の扉開閉許可範囲外で停止した場合において
も、乗客がむやみにかご外に出られないように、扉の閉
じ方向の保持力を所定値以上に保持しておくことであ
り、しかも、その保持力が、乗りかご内に閉じ込められ
た乗客を外部から救出することができるように、ある程
度以上の過大の力であってはならないということであ
る。
【0004】前述の従来技術は、乗りかごの走行中及び
停止中で扉開閉許可範囲外において、閉方向駆動素子の
み所定時間通電するようにして開方向駆動素子を完全に
OFF状態にし、扉駆動用電動機を開方向に駆動しない
ようにすることにより、前述した条件を満たし、安全な
扉の開閉制御を行うことができる。
【0005】しかし、前述の従来技術は、例えば、開方
向及び閉方向駆動素子を制御しているマイクロ・コンピ
ュータに異常が生じ、開方向駆動素子を全導通させる指
令を発する等の故障が発生した場合、扉を開方向に駆動
してしまうことがあるという問題点を有している。
【0006】このような問題点を解決することのできる
エレベーターの扉制御装置に関する従来技術として、例
えば、特開昭58−224983号公報等に記載された
技術が知られている。
【0007】この従来技術は、扉を開駆動する開方向駆
動素子に、乗りかごが走行中開放される接点を直列に接
続することにより、乗りかご走行中前記接点をOFFさ
せ、電動機には戸閉め方向の電流のみ通電し、戸閉め力
を保持するとともに、開扉できないようにしたものであ
る。
【0008】この従来技術は、前記常開接点の駆動がエ
レベーター制御装置からの信号線により制御されため、
整流器、常開接点、該接点を駆動制御する信号線の追加
が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、電動
機をパルス幅を変えてON−OFF制御するものであ
り、しかも、開扉側駆動素子の回路を常開接点により断
としているため、前記閉扉側駆動素子がOFFとなった
ときに発生する電動機の逆起電力を通流する回路を構成
するダイオードが必要であり、また、常開接点、信号線
等の余分な金物を必要とするという問題点を有してい
る。
【0010】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、乗りかごが走行中及び開閉許可範囲外におい
て、電動機の開扉方向への通電を阻止すると共に、パル
ス幅制御を行なった場合においても、戸閉め力を確保で
きる安全なエレベーターの扉制御装置を提供することに
ある。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば前記目
的は、エレベーター停止信号と開扉許可範囲信号とを扉
を開閉制御するマイクロ・コンピュータと駆動素子を駆
動制御するベース駆動回路とに入力することにより達成
される。
【0012】
【作用】
(1)エレベーター停止信号と開扉許可範囲信号とが、
扉を開閉制御するマイクロ・コンピュータと開扉側駆動
素子を駆動するベースドライブ回路とに入力される。こ
れにより、扉制御用のマイクロ・コンピュータは、エレ
ベーター走行中及び扉開閉許可範囲外で、開扉側駆動素
子を駆動するベースドライブ回路に、駆動素子をOFF
する信号を与え、閉扉側駆動素子を駆動するベースドラ
イブ回路にON−OFF信号を与え、戸閉め方向の保持
力を制御する。一方、エレベーター停止信号と開扉許可
範囲信号は、エレベーター走行中及び扉開閉許可範囲外
である場合、このことを示す信号とされて、駆動素子を
駆動制御するベース駆動回路に直接与えられ、開扉側駆
動素子をOFFに制御する。
【0013】(2)前述により、扉制御用のマイクロ・
コンピュータが故障し、エレベーター走行中あるいは開
扉許可範囲外において、マイクロ・コンピュータが、ベ
ース駆動回路内の開扉側駆動素子を駆動するベースドラ
イブバーに開扉方向に扉を制御する信号を出力した場合
にも、開扉側制御素子に対するベースドライバーに、エ
レベーター走行中及び扉開閉許可範囲外であることを示
す信号が与えられているので、開扉側の制御素子がON
し扉を開制御することを阻止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明によるエレベーターの扉制御装
置の一実施例を図面により詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例の全体の構成
を示すブロック図、図2はエレベーター制御装置と扉制
御回路の本発明に関連する部分の構成を示すブロック
図、図3は本発明の第1の実施例によるベース駆動回路
の構成を示すブロック図である。図1〜図3において、
1は電動機制御用マイクロ・コンピュータ(MPU
A)、2は読出し専用メモリ(ROM)、3は読出及び
書き込み可能なメモリ(RAM)、4はプログラマブル
タイマー(PTM)、5はベース駆動回路、6はMPU
A1等の扉制御回路22内部の素子とエレベーター制御
装置9との間の入出力信号の送受を行うためのマイクロ
・コンピュータ(MPUB)、7はMPUA1、ROM
2、RAM3、PTM4、ベース駆動回路5、MPUB
6相互間で信号を伝送するライン、20は扉駆動用の電
動機、10、11は電動機20を開扉方向に駆動制御す
る開扉側駆動素子、12、13は電動機20を閉扉方向
に駆動する閉扉側駆動素子、14〜17は駆動素子10
〜13に逆並列に接続された整流器、20a、20bは
プーリー、20cはかご扉、21は交流電源、26はエ
レベーター全体を制御するマイクロ・コンピュータ(M
PUD)、25は扉制御回路22の信号送受用のMPU
B6とエレベーター制御装置のMPUD26との間で信
号を送受するマイクロ・コンピュータ(MPUC)、3
1はパルス幅指令回路、32は非ラップ回路、33はウ
オッチング回路(WDT)、36〜39はベースドライ
バーである。
【0016】図1に示す本発明の第1の実施例は、直流
電動機を使用して扉を開閉制御するものである。そし
て、交流電源21を整流した直流電源により電動機20
を駆動する駆動回路は、図1(a)に示すように、開扉
側駆動素子10、11、閉扉側駆動素子12、13によ
り構成されている。そして、図示回路は、駆動素子の制
御により電動機20が、エレベーターの扉を開方向、あ
るいは、閉方向に駆動制御する。
【0017】扉制御回路22は、図1(b)に示すよう
に、エレベーター制御装置9から信号線24を介して、
扉制御用の信号を受け取るMPUB6と、扉制御回路2
2全体の動作を制御するMPUA1と、ROM2と、R
AM3と、PTM4と、電動機20を駆動する回路の駆
動素子10〜13を制御する信号OP1、OP2、CL
1、CL2を出力するベース駆動回路5とを備えて構成
されている。
【0018】扉制御回路22により制御される電動機2
0により扉を駆動するかご扉駆動機構の構成が図1
(c)に示されている。
【0019】このかご扉駆動機構は、電動機20により
回転駆動されるプーリー20aと、プーリー20aと対
になるアイドルプーリー20bと、これらのプーリー2
0a、20bに巻きかけられ、かご扉20cに接続され
た駆動ロープ20dとにより構成されている。
【0020】この本発明の第1の実施例の特徴的な点
は、MPUB6からベース駆動回路5に対して、エレベ
ーター停止信号及び開扉許可信号が直接与えられている
点である。
【0021】図2は扉制御回路22とエレベーター制御
装置9との間の信号の送受を主として示したものであ
り、以下、扉開閉に関する信号の流れを図2を参照して
説明する。
【0022】エレベーター全体を制御するMPUD26
からの閉扉信号X101と開扉信号X102とは、ドア
制御用のMPUA1に直接与えられる。また、図1
(b)に示す信号8であるエレベーター停止信号X10
と扉開閉許可範囲信号102Fとは、エレベーター制御
装置9の信号送受を行うMPUC25、ドア制御回路2
2の信号送受用MPUB6を介して、ドア制御用のMP
UA1とベース駆動回路5とに与えられる。ベース駆動
回路5は、ドア制御用のMPUA1からの非ラップ信号
NLPとパルス幅信号PWMとを受けて、開側制御素子
10、11と閉側制御素子12、13とを制御し、電動
機20を駆動してエレベーターの扉を開閉制御する。
【0023】ベース駆動回路5の詳細が図3に示されて
おり、以下、図3を参照してベース駆動回路の詳細を説
明する。
【0024】ベース駆動回路5は、パルス幅指令回路3
1、非ラップ回路32、WDT回路33、抵抗R34、
ベースドライバー36〜38(BDCA〜BDCD)、
BDCA36〜BDCD38の駆動用電源E35、及
び、これらからの出力信号とエレベーター停止信号X1
0と扉開閉許可範囲信号102FとによりBDCA36
〜BDCD38を制御する信号を生成する複数の論理ゲ
ートにより構成される。
【0025】BDCA36、BDCB37は、開扉側制
御素子10、11にベース駆動信号OP1、OP2を与
え、BDCC38、BDCD39は、閉扉側制御素子1
2、13にベース駆動信号CL1、CL2を与える。B
DCA36、BDCB37は、その一方の端子にHレベ
ルの信号、他方の端子にLレベルの信号が与えられたと
きのみ、信号OP1、OP2を出力して開扉側制御素子
10、11を駆動し、電動機20を開扉側に回転駆動す
ることが可能である。
【0026】前述のように構成されるベース駆動回路5
において、WDT回路33の信号WDCとWDTとは、
共に該駆動回路5の正常時Lレベル、異常時Hレベルで
ある。そして、ベース駆動回路5の異常時、信号WD
C、WDTがHレベルとなると、信号WDCがHレベル
になることにより、MPUA1は、信号PWMの出力を
停止する。これにより、パルス幅指令回路31の信号P
WSはHレベルとなり、信号SUPは異常を示すLレベ
ルとなる。また、非ラップ回路32は、その出力信号N
LPO、NLPCを共にLレベルとする。
【0027】これらにより、ベース駆動回路5に異常が
ある場合、BDCA36、BDCB37の他方の端子に
与えられる信号BSO、及び、BDCC38、BDCD
39の他方の端子に与えられる信号BSC共にHレベル
となり、BDCA36〜BDCD39は、出力信号の発
生を停止し、扉の制御を停止する。
【0028】次に、WDT回路33がベース駆動回路5
が正常であることを示しているときの動作について説明
する。
【0029】エレベーターが停止すると、エレベーター
停止信号X10がLレベルとなり、乗りかご位置が開扉
許可範囲内となると、開扉許可範囲信号102FがHレ
ベルとなる。これらの信号は、エレベーター制御装置9
のMPUC25からMPUB6を介してMPUA1に入
力される。この状態で、MPUA1は、PWM信号を開
扉方向とする指令を出力することが可能となり、出力さ
れたPWM信号は、パルス幅指令回路31を介して信号
PWSとして出力され、この信号は、ゲート回路を介し
て開扉側ベースドライバーBDCA36、BDCB37
の他方の入力端子の信号BSOをLレベルとする。これ
により、開扉側ベースドライバーBDCA36、BDC
B37が開扉制御を行う1つの条件が成立する。
【0030】また、エレベーター停止信号X10がLレ
ベル、開扉許可範囲信号102FがHレベルとなること
により、開扉側のベースドライバー36BDCA及びB
DCB37の一方の端子の信号BSDがHレベルとな
る。この結果、開扉側のベースドライバーBDCA3
6、BDCB37の一方の端子の入力信号BSDがHレ
ベル、他方の端子の信号BSOがLレベルとなり、開扉
制御の条件が成立し、開扉側のベースドライバーBDC
A36、BDCB37は、エレベーターの扉を開方向に
制御する信号を制御素子10、11に送出する。
【0031】本発明の第1の実施例は、前述のように構
成されているので、エレベーターが停止していない場
合、あるいは、乗りかごが開扉許可範囲外にある場合、
たとえ誤って、MPUA1が開扉指令を発しても、信号
BSDがHレベルにならず、開扉側のベースドライバー
BDCA36、BDCB37が扉を開方向に駆動制御す
るための信号を出力することができないため、エレベー
ターの扉が開くことがない。
【0032】なお、信号X10、102Fは、エレベー
ター制御装置9のMPUD26から信号送受用MPUC
25とMPUB6とを介して、ドア制御回路22に与え
られるが、信号の信頼性を確保するため、受け取った信
号の状態が、信号送受用MPUB6とMPUC25とを
介して、エレベーター制御用MPUD26に返送され、
MPUD26で照合されている。
【0033】前述したように、本発明の第1の実施例に
よれば、エレベーター停止信号と開扉許可範囲信号と
を、扉制御用のマイクロ・コンピュータと扉制御装置と
に入力することにより、開扉側の駆動素子を制御するベ
ースドライバーの動作を禁止して、扉制御回路の故障時
の開扉駆動を防止することができ、安全な扉制御装置を
得ることができる。
【0034】図4は本発明の第2の実施例の全体の構成
を示すブロック図、図5は本発明の第2の実施例におけ
るベース駆動回路の構成を示すブロック図である。この
本発明の第2の実施例は、扉駆動用の電動機として誘導
電動機を使用し、その制御をインバータにより行う場合
の例である。図4、図5において、40は三相ベース駆
動回路、41〜46は駆動素子、47〜52は駆動素子
41〜43に逆並列に接続された整流器、60は三相誘
導電動機、61はパルス幅指令回路、62は非ラップ回
路、63〜68はベースドライバーであり、他の符号は
図1〜図3の場合と同一である。
【0035】図4(a)、(b)に示す本発明の第2の
実施例において、駆動素子41〜46は、各素子のベー
スに印加される信号によりON、OFF制御され、端子
P、N間に加えられる直流を三相交流電圧に変換して誘
導電動機60を回転制御するインバータを構成してい
る。三相のベース駆動回路40は、駆動素子41〜46
をON、OFF制御する信号B1 〜B6 を出力する。図
示本発明の第2の実施例は、エレベーターが停止し、か
つ、開扉許可範囲の場合にのみ扉の開閉制御を行い、そ
の他の条件では、機械的に戸が容易に開かないような制
動力をもつ機構を備えた制御方式である。
【0036】なお、前述の駆動素子41〜46として
は、IGBT、MOSFET、バイポーラトランジスタ
等の素子を使用することができ、これらは、可聴帯域よ
り高い周波数でスイッチング制御される。
【0037】扉制御回路22により制御される電動機2
0により扉を駆動するかご扉駆動機構で、制動力を持つ
機構の一例の構成が図4(c)に示されている。
【0038】このかご扉駆動機構において、かご扉20
cは、プーリー60a、60b、60cと、リンク60
eとを介して、誘導電動機60の回転力により開閉駆動
される。そして、図の点A、Bは、それぞれ、扉20c
及び建屋の壁に固定された支点であり、リンク60e
は、プーリー60cの回転に伴って回転移動させられ、
これにより、かご扉20cを案内レール60fに沿って
水平に移動させる。
【0039】図4(c)はかご扉20cが閉じた状態を
示しており、この状態で、プーリー60cに取付けられ
ている重り60dは、その自重により、かご扉20cに
対し閉じ方向の力を加えている。
【0040】ベース駆動回路40は、図5にその詳細を
記載したように、パルス幅指令回路61及び非ラップ回
路62が三相用となり、ベースドライバーが三相インバ
ータを制御可能に6組備えられて構成される点で図3に
より説明したベース駆動回路と相違するが、他の構成
は、図3の場合とほぼ同様である。
【0041】図5において、パルス幅指令回路61は、
MPUA1からの信号に基づいて三相のパルス幅信号で
あるPWU、PWV、PWWを発生し、また、非ラップ
回路62は、MPUA1からの信号に基づいて三相の非
ラップ信号NLPu1、NLPu2、NLPv1、NL
Pv2、NLPw1、NLPw2を発生させる。
【0042】図示ベース駆動回路40の正常時、WDT
回路33からの信号WDC、WDTは、共にLレベルに
ある。パルス幅指令回路61から各相に応じたパルス幅
の信号PWU、PWV、PWWとしてLレベルの信号が
出力されると、信号WDTがLレベルであるので、ゲー
ト回路を介した信号PWu、PWv、PWwは、信号P
WU、PWV、PWWと同一パルス幅で、反転されたH
レベルの信号となる。
【0043】一方、非ラップ回路62は、各相に応じ
て、信号NLPu1、NLPu2、NLPv1、NLP
v2、NLPw1、NLPw2を、インバータの上下ア
ーム間の非ラップ時間を確保するようにHレベルとす
る。これにより、ベースドライバーBDCA63〜BD
CF68の他方の入力端子に入力される信号BS1〜B
S6は、三相交流が発生するように順次Hレベルとな
る。
【0044】また、エレベーターが停止し、かつ、開扉
許可範囲内にある場合、エレベーター停止信号X10が
Lレベル、開扉許可範囲信号102FがHレベルとな
る。この結果、ベースドライバーBDCA63〜BDC
F68の1側入力端子の信号BSDはHレベルとなる。
この結果、、ベースドライバーBDCA63〜BDCF
68は、動作可能となり、出力信号B1 〜B6 を順次出
力して、駆動素子41〜46をON、OFF制御し、三
相の出力電圧を誘導電動機60に印加して誘導電動機6
0を回転制御する。
【0045】前述した本発明の第2の実施例によれば、
万一、MPUA1からエレベーターが停止していない条
件、あるいは、乗りかごが開扉許可範囲外にある条件で
扉を開く信号が出力されても、ベースドライバーBDC
A63〜BDCF68の一方の入力端子に入力される信
号BSDがLレベルとなっているので、ベースドライバ
ーBDCA63〜BDCF68は、出力信号B1 〜B6
を出力することができず、この結果、インバータの三相
出力電圧が零に保持され、誘導電動機60は回転せず、
扉が開くことはない。
【0046】前述で説明してきたように、本発明の第1
及び第2の実施例によれば、エレベーターの停止信号と
開扉許可範囲信号とをドア制御用のマイクロ・コンピュ
ータと駆動素子を制御するベース駆動回路とに入力し、
ベースドライバーの動作を禁止することにより、エレベ
ーターが停止中でなく、乗りかごが開扉許可範囲外にあ
る場合、故障時において扉の開扉駆動を防止することが
でき、安全な扉制御装置を提供することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
レベーター停止信号と開扉許可範囲信号をドア制御用の
マイクロ・コンピュータと駆動素子を駆動するベース駆
動回路に与えることにより、ドア制御用のマイクロ・コ
ンピュータの故障等により、安全を損ねる状態で開扉動
作行うことを阻止することができ、エレベーターの扉制
御装置の安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】エレベーター制御装置と扉制御回路の本発明に
関連する部分の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例によるベース駆動回路の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】本発明の第2の実施例におけるベース駆動回路
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、6、25、26 マイクロ・コンピュータ 2 ROM 3 RAM 4 PTM 5 ベース駆動回路 9 エレベーター制御装置 20、60 電動機 31、61 パルス幅指令回路 32、62 非ラップ回路 33 WDT回路 36〜39、63〜68 ベースドライバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 エレベーター装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項11】 エレベーターの扉駆動用電動機と、こ
の電動機への給電々力を制御する電力変換器と、扉開閉
指令により前記電動機を駆動するように前記電力変換器
を制御する手段を備えたエレベーターにおいて、前記扉
開閉指令は、機械室のエレベーター制御装置から第1の
信号伝送手段を通して与えられるものであり、前記機械
室のエレベーター制御装置とかご上との間の第2の信号
伝送手段と、この第2の信号伝送手段によって与えられ
た予定の信号に応動して前記変換器制御手段の少くとも
扉開放側出力を禁止する手段とを設けたエレベーター装
置。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉駆動用の電動機と、前記電動機を駆動
    する開閉制御素子と、前記開閉制御素子を駆動する駆動
    回路とを備えて構成されるエレベーターの扉制御装置に
    おいて、エレベーター制御装置からのエレベーター停止
    信号及び開扉許可範囲信号が前記駆動回路に入力され、
    前記信号がエレベーター停止中でなく、開扉許可範囲外
    を示している場合、前記駆動回路は、入力される扉の開
    閉信号に応答しないことを特徴とするエレベーターの扉
    制御装置。
  2. 【請求項2】 扉駆動用の電動機と、前記電動機を駆動
    する開閉制御素子と、前記開閉制御素子を駆動する駆動
    回路と、扉の開閉を制御するマイクロ・コンピュータと
    を備えて構成されるエレベーターの扉制御装置におい
    て、エレベーター制御装置からのエレベーター停止信号
    及び開扉許可範囲信号を前記マイクロ・コンピュータと
    前記駆動回路とに入力することを特徴とするエレベータ
    ーの扉制御装置。
  3. 【請求項3】 扉駆動用の電動機と、前記電動機を駆動
    する開閉制御素子と、前記開閉制御素子を駆動する駆動
    回路と、扉の開閉を制御するマイクロ・コンピュータと
    を備えて構成されるエレベーターの扉制御装置におい
    て、エレベーター制御装置からの開閉制御信号により扉
    の開閉を制御すると共に、エレベーター停止信号及び開
    扉許可範囲信号が、エレベーター停止中でなく、開扉許
    可範囲外を示している場合、前記駆動回路による開閉制
    御素子の制御を阻止することを特徴とするエレベーター
    の扉制御装置。
  4. 【請求項4】 扉駆動用の電動機と、前記電動機を駆動
    する開閉制御素子と、前記開閉制御素子を駆動する駆動
    回路と、扉の開閉を制御するマイクロ・コンピュータと
    を備えて構成されるエレベーターの扉制御装置におい
    て、前記電動機が直流電動機であり、前記開閉制御素子
    が、扉を開方向に駆動する開扉側駆動素子と、扉を閉方
    向に駆動する閉扉側駆動素子とであり、エレベーター制
    御装置からのエレベーター停止信号及び開扉許可範囲信
    号が前記マイクロ・コンピュータと前記駆動回路内の前
    記開扉側駆動素子を制御するベースドライバーとに入力
    され、通常運転時に、エレベーターが停止し、開扉許可
    範囲内である条件の下で開扉指令が与えられたときにの
    み、扉の開扉制御が可能であることを特徴とするエレベ
    ーターの扉制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、扉が閉じられている
    間の戸閉じ力は、前記直流電動機を前記閉扉側駆動素子
    により制御することにより得ることを特徴とするエレベ
    ーターの扉制御装置。
  6. 【請求項6】 扉駆動用の電動機と、前記電動機を駆動
    する開閉制御素子と、前記開閉制御素子を駆動する駆動
    回路と、マイクロ・コンピュータとを備えて構成される
    エレベーターの扉制御装置において、前記電動機が誘導
    電動機であり、前記電動機を駆動する開閉制御素子がイ
    ンバータを構成しており、エレベーター制御装置からの
    エレベーター停止信号及び開扉許可範囲信号が前記マイ
    クロ・コンピュータと前記駆動回路とに入力されると共
    に、扉の開閉信号が前記マイクロ・コンピュータに入力
    され、通常運転時に、エレベーターが停止し、エレベー
    ターが開扉許可範囲内である条件の場合にのみ扉の開扉
    制御を可能としたことを特徴とするエレベーターの扉制
    御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、扉が閉じられている
    間の戸閉じ力は、扉に設けられている重りを持った機械
    的な機構により得ることを特徴とするエレベーターの扉
    制御装置。
  8. 【請求項8】 エレベーターの扉制御装置における扉制
    御用電動機を駆動する開閉制御素子を駆動制御する駆動
    回路において、該駆動回路は、前記開閉制御素子を駆動
    する素子対応のドライバーを備え、該ドライバーは、エ
    レベーター制御装置からのエレベーター停止信号及び開
    扉許可範囲信号が、エレベーターが停止中でなく、開扉
    許可範囲外であることを示している場合、その動作が停
    止させられることを特徴とするエレベーターの扉制御用
    電動機を駆動する開閉制御素子を駆動制御する駆動回
    路。
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