JPH05208582A - 筆記具の部品 - Google Patents
筆記具の部品Info
- Publication number
- JPH05208582A JPH05208582A JP4042197A JP4219792A JPH05208582A JP H05208582 A JPH05208582 A JP H05208582A JP 4042197 A JP4042197 A JP 4042197A JP 4219792 A JP4219792 A JP 4219792A JP H05208582 A JPH05208582 A JP H05208582A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- barrel
- cap
- point
- random copolymer
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 軸2やキャップBなどの材質を、ポリプロピ
レンのランダムコポリマ−製とする。 【効果】 例えば、内蔵インキ量の確認をするのに十分
な透明性と、少々の衝撃では割れたり透明性を損なった
りしない十分な軟らかさを有する。
レンのランダムコポリマ−製とする。 【効果】 例えば、内蔵インキ量の確認をするのに十分
な透明性と、少々の衝撃では割れたり透明性を損なった
りしない十分な軟らかさを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】筆記具の透明な合成樹脂製部品に
関する。ここで、筆記具の一例としては、ボ−ルペン、
小管式筆記具、筆、筆跡修正具などを、また、部品の一
例としては、キャップ、軸、インキタンクなどを挙げら
れる。
関する。ここで、筆記具の一例としては、ボ−ルペン、
小管式筆記具、筆、筆跡修正具などを、また、部品の一
例としては、キャップ、軸、インキタンクなどを挙げら
れる。
【0002】
【従来の技術】例えば、美観の向上、内蔵インキ量の確
認、内部機構の目視といったことを目的として、キャッ
プや軸などを透明にすることはよく知られている。
認、内部機構の目視といったことを目的として、キャッ
プや軸などを透明にすることはよく知られている。
【0003】そのための材質も種々知られている。ポリ
プロピレンもその一つである。
プロピレンもその一つである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】確かに、ポリプロピレ
ンの中には、比較的高い透明性を有するものもある。し
かし、所望するほどの透明性を有するものを用いた場
合、硬すぎて、しばしば、衝撃などにより割れ易く、ま
た、僅かの変形により透明性を損なう、所謂、白化現象
を生じるという問題があった。
ンの中には、比較的高い透明性を有するものもある。し
かし、所望するほどの透明性を有するものを用いた場
合、硬すぎて、しばしば、衝撃などにより割れ易く、ま
た、僅かの変形により透明性を損なう、所謂、白化現象
を生じるという問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】これに対し、本発明者ら
は、最初、硬いが十分な透明性(1mmプレ−トのヘ−
ズ値が30%以下)を有するポリプロピレンと、透明性
は劣るが十分な軟らかさ(ロックウェル硬さがR100
以下)を有するポリプロピレンとを混合使用することを
試みた。ところが、結果は、両方の長所を発揮できれば
という期待に反して、逆に透明性も柔軟性も劣るものと
なってしまった。しかし、ポリプロピレンには、インキ
を透過しにくいとか成形が容易であるといった利点があ
り、筆記具の部品として使用するのに極めて優れた材料
であり、安易に諦念し難く、そこで更に検討を続けた結
果、ようやく本発明に到達したものである。即ち、本発
明は、筆記具の透明な合成樹脂製部品において、前記部
品がポリプロピレンのランダムコポリマ−製であること
を特徴とする筆記具の部品を要旨とする。ポリプロピレ
ンのランダムコポリマ−は、プロピレンと他のオレフィ
ンとが無秩序な順で配列したコポリマ−(共重合体)で
あり、ポリプロピレンのコポリマ−の一種であるが、上
記した1mmプレ−トのヘ−ズ値が30%以下、ロック
ウェル硬さがR100以下の両条件を満足し得る。市販
品としては、東燃ポリプロJ415T(東燃化学(株)
製:1mmプレ−トのヘ−ズ値は12%、ロックウェル
硬さはR91)などがある。
は、最初、硬いが十分な透明性(1mmプレ−トのヘ−
ズ値が30%以下)を有するポリプロピレンと、透明性
は劣るが十分な軟らかさ(ロックウェル硬さがR100
以下)を有するポリプロピレンとを混合使用することを
試みた。ところが、結果は、両方の長所を発揮できれば
という期待に反して、逆に透明性も柔軟性も劣るものと
なってしまった。しかし、ポリプロピレンには、インキ
を透過しにくいとか成形が容易であるといった利点があ
り、筆記具の部品として使用するのに極めて優れた材料
であり、安易に諦念し難く、そこで更に検討を続けた結
果、ようやく本発明に到達したものである。即ち、本発
明は、筆記具の透明な合成樹脂製部品において、前記部
品がポリプロピレンのランダムコポリマ−製であること
を特徴とする筆記具の部品を要旨とする。ポリプロピレ
ンのランダムコポリマ−は、プロピレンと他のオレフィ
ンとが無秩序な順で配列したコポリマ−(共重合体)で
あり、ポリプロピレンのコポリマ−の一種であるが、上
記した1mmプレ−トのヘ−ズ値が30%以下、ロック
ウェル硬さがR100以下の両条件を満足し得る。市販
品としては、東燃ポリプロJ415T(東燃化学(株)
製:1mmプレ−トのヘ−ズ値は12%、ロックウェル
硬さはR91)などがある。
【0010】
【実施例】添付図1に基づき説明する。筆記具本体Aに
おいて、参照符号1はペン先部、2は軸を示す。ペン先
部1はボ−ルペンタイプのペン先3とABS製のペン先
ホルダ−4とからなり、圧入部5にて軸2の内孔6に圧
入固定されている。この圧入部5の端部7はテ−パ−状
となっている。
おいて、参照符号1はペン先部、2は軸を示す。ペン先
部1はボ−ルペンタイプのペン先3とABS製のペン先
ホルダ−4とからなり、圧入部5にて軸2の内孔6に圧
入固定されている。この圧入部5の端部7はテ−パ−状
となっている。
【0012】軸2の外壁8はキャップ嵌合用の周状の凹
部9を有し、この凹部9よりも後方にキャップBの開口
端10が突き当たる突き当て部11を有している。ま
た、内孔6の後部分をインキタンク12とし、ペン先部
1とインキタンク12との間にABS製の一時的インキ
溜め部材13を設置している。この一時的インキ溜め部
材13は長手方向に連通する中心孔14を有し、この中
心孔14にはインキ導芯15が挿入されている。インキ
導芯15は、インキタンク12からペン先3へインキを
供給するように、インキタンク12内部からペン先3に
延在している。ここで、一時的インキ溜め部材13とペ
ン先ホルダ−4とを一部品とすることなどもできる。
部9を有し、この凹部9よりも後方にキャップBの開口
端10が突き当たる突き当て部11を有している。ま
た、内孔6の後部分をインキタンク12とし、ペン先部
1とインキタンク12との間にABS製の一時的インキ
溜め部材13を設置している。この一時的インキ溜め部
材13は長手方向に連通する中心孔14を有し、この中
心孔14にはインキ導芯15が挿入されている。インキ
導芯15は、インキタンク12からペン先3へインキを
供給するように、インキタンク12内部からペン先3に
延在している。ここで、一時的インキ溜め部材13とペ
ン先ホルダ−4とを一部品とすることなどもできる。
【0014】この軸2をポリプロピレンのランダムコポ
リマ−製とできる。硬いペン先ホルダ−4を軸内孔6に
圧入するに当たり、ペン先ホルダ−4の圧入部5の径を
軸2の内孔6の径より若干大きめに設定しても、割れた
り白化したりするのを抑制できる。
リマ−製とできる。硬いペン先ホルダ−4を軸内孔6に
圧入するに当たり、ペン先ホルダ−4の圧入部5の径を
軸2の内孔6の径より若干大きめに設定しても、割れた
り白化したりするのを抑制できる。
【0015】キャップBは、外壁16に一体にクリップ
17を有し、内壁18に軸2との嵌合用の適宜数の内方
突起19とペン先2を気密にする周状の内方突出部20
とを有する。内方突起19は軸2の周状の凹部9に嵌合
し、周状の内方突出部20は軸2の開口端21近傍に当
接する。
17を有し、内壁18に軸2との嵌合用の適宜数の内方
突起19とペン先2を気密にする周状の内方突出部20
とを有する。内方突起19は軸2の周状の凹部9に嵌合
し、周状の内方突出部20は軸2の開口端21近傍に当
接する。
【0016】キャップBの材質も軸2と同様にポリプロ
ピレンのランダムコポリマ−とできる。キャップBを筆
記具本体Aに繰返し嵌合しても、軸2の凹部9、キャッ
プBの周状の内方突出部20が当接する部分、キャップ
Bの嵌合用内方突起19、及び、周状の内方突出部20
が割れたり白化したりするのを抑制できるし、また、軸
2の外壁8が傷つくことも抑制できる。更に、クリップ
17が基部19で折れたり、白化したりするのも抑制で
きる。
ピレンのランダムコポリマ−とできる。キャップBを筆
記具本体Aに繰返し嵌合しても、軸2の凹部9、キャッ
プBの周状の内方突出部20が当接する部分、キャップ
Bの嵌合用内方突起19、及び、周状の内方突出部20
が割れたり白化したりするのを抑制できるし、また、軸
2の外壁8が傷つくことも抑制できる。更に、クリップ
17が基部19で折れたり、白化したりするのも抑制で
きる。
【0017】以上の他にも要旨を逸脱しない範囲で種々
なせる。例えば、軸後端に嵌着される尾栓とか、生イン
キ式筆記具に使用されているリフィルとしてのインキタ
ンクとかをポリプロピレンのランダムコポリマ−製とす
ることもできる。
なせる。例えば、軸後端に嵌着される尾栓とか、生イン
キ式筆記具に使用されているリフィルとしてのインキタ
ンクとかをポリプロピレンのランダムコポリマ−製とす
ることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のものは、十
分な透明性と十分な軟らかさを有し、例えば、美観の向
上、内蔵インキ量の確認、内部機構の目視といった目的
を満足するものとして、衝撃など加わっても割れ難く、
また、少々変形しても透明性を損なわない筆記具の部品
たり得る。
分な透明性と十分な軟らかさを有し、例えば、美観の向
上、内蔵インキ量の確認、内部機構の目視といった目的
を満足するものとして、衝撃など加わっても割れ難く、
また、少々変形しても透明性を損なわない筆記具の部品
たり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための筆記具の断
面図。
面図。
A 筆記具本体 B キャップ 1 ペン先部 2 軸 3 ペン先 4 ペン先ホルダ− 5 圧入部 6 内孔 7 端部 8 外壁 9 周状の凹部 10 開口端 11 突き当て部 12 インキタンク 13 一時的インキ溜め部材 14 中心孔 15 インキ導芯 16 外壁 17 クリップ 18 内壁 19 内方突起 20 内方突出部 21 開口端
Claims (1)
- 【請求項1】 筆記具の透明な合成樹脂製部品におい
て、前記部品がポリプロピレンのランダムコポリマ−製
であることを特徴とする筆記具の部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4042197A JPH05208582A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 筆記具の部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4042197A JPH05208582A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 筆記具の部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05208582A true JPH05208582A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=12629286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4042197A Pending JPH05208582A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 筆記具の部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05208582A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0707982A1 (en) * | 1994-10-18 | 1996-04-24 | Zebra Co., Ltd. | Non-slip means for cylindrical grip shell |
US5829904A (en) * | 1994-03-16 | 1998-11-03 | Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha | Writing implement ink conducting core |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4042197A patent/JPH05208582A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5829904A (en) * | 1994-03-16 | 1998-11-03 | Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha | Writing implement ink conducting core |
EP0707982A1 (en) * | 1994-10-18 | 1996-04-24 | Zebra Co., Ltd. | Non-slip means for cylindrical grip shell |
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