JPH05208209A - コイル研削ラインでの板厚変動制御方法 - Google Patents

コイル研削ラインでの板厚変動制御方法

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Publication number
JPH05208209A
JPH05208209A JP1566892A JP1566892A JPH05208209A JP H05208209 A JPH05208209 A JP H05208209A JP 1566892 A JP1566892 A JP 1566892A JP 1566892 A JP1566892 A JP 1566892A JP H05208209 A JPH05208209 A JP H05208209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
thickness
line
plate thickness
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1566892A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Hirakawa
智之 平川
Akira Yamamoto
山本  彰
Masaru Ishikawa
勝 石川
Teruo Ito
照夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP1566892A priority Critical patent/JPH05208209A/ja
Publication of JPH05208209A publication Critical patent/JPH05208209A/ja
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明が解決しようとする課題は、コイル研
削ラインの主目的である酸化層を完全に除去するのみで
なく、コイル母材の板厚変動の制御をも行い、しかも、
単純な機構でこれらの制御を行おうとするものである。 【構成】 本発明は、研削負荷を砥石の許容限界内で使
用しながら、ライン速度のみを変更することで研削量と
コイル母材の板厚変動を制御することを特徴としてい
る。すなわち、砥石の研削量と研削ライン速度は、次の
(1)式の関係がある。 Δt=C/V (1)た
だし、Δtは研削量である。Vは研削ライン速度であ
る。Cは砥石の種類に依存する一定値である。以上から
わかるように、ある砥石を選択しライン速度を制御する
ことにより、研削量を制御することができることがわか
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル研削ラインにお
いて研削機の前後に板厚計を設置し、コイル母材の板厚
変動または研削量を測定しながら、ライン速度を制御す
ることにより母材の酸化層の除去と母材の板厚変動の除
去を行なう方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コイル母材の板厚変動は通常、圧
延機においてAGC(Automatic Gauge
Contorol)によって行なわれている。しか
し、圧延機での圧下率が低い場合、あるいは、AGCの
機構を持たない圧延機においては、板厚変動を除去でき
ずに板厚の精度が悪化してしまう。
【0003】近年、特開昭62−124018号公報
「熱延鋼板の脱スケール方法」及び特開平2−3031
8号公報「熱延コイルのスケール除去装置の制御方法」
において開示されているように、コイル母材の酸化層を
除去するために、母材の伸び率を制御する方法が提案さ
れている。しかし、これらの方法では、大規模な設備が
必要であり、少量生産ラインに設置するためには高価で
ある。また、多くの付属設備を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に説明したよう
に、従来の研削ラインにおいては酸化層を除去するのみ
であり、板厚変動を制御するための機構は持っていな
い。一般的には、板厚変動は圧延機のAGC機構で除去
するが、高価な装置であり通常は設置されていない。ま
た、AGC装置があったとしても、圧下率が低い場合に
はAGC装置は充分な制御能力がない。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、コイル
研削ラインの主目的である酸化層を完全に除去するのみ
でなく、コイル母材の板厚変動の制御をも行い、しか
も、単純な機構でこれらの制御を行おうとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として本発明は、コイル研削ラインにおいて、研
削機の前後に板厚計を設置し、ライン速度を変更するこ
とによりコイル母材の板厚変動を制御することとしたコ
イル研削ラインでの板厚変動制御方法である。
【0007】また、入側板厚計と目標板厚値との偏差に
よりフィードフォワード制御を行い、かつ、出側板厚計
と目標板厚値との偏差によりフィードバック制御を行な
うこととした上記記載のコイル研削ラインでの板厚変動
制御方法である。
【0008】
【作用】本発明の作用を次に説明する。本発明の特徴
は、ライン速度を変更することにより、研削量を制御し
コイル母材の板厚変動を除去することにある。研削量を
制御する方法としては、研削負荷を変更することでも可
能である。通常は、研削能率を考慮して砥石の許容でき
る限界の負荷をかけながら研削を行なっている。粗研削
用の砥石は、強度も強いために負荷も大きくできるが、
仕上げ砥石は軟らかく負荷を大きくできない特徴があ
る。
【0009】上記の理由により、負荷を変更させること
は砥石強度を上回る負荷がかかる可能性がある。また、
最大負荷を許容するためには、平均の負荷を下げる必要
があり、研削能率を下げる結果となる。
【0010】本発明は、研削負荷を砥石の許容限界内で
使用しながら、ライン速度のみを変更することで研削量
とコイル母材の板厚変動を制御することを特徴としてい
る。すなわち、砥石の研削量と研削ライン速度は、次の
(1)式の関係がある。 Δt=C/V (1) ただし、Δt:研削量 V:研削ライン速度 C:砥石の種類に依存する一定値
【0011】以上からわかるように、ある砥石を選択し
ライン速度を制御することにより、研削量を制御するこ
とができることがわかる。図3に、砥石の種類とライン
スピードと研削量の関係を示す。この図が示すように、
砥石を目的に従って適切に選択すると、ラインスピード
を制御することにより研削量を制御することができる。
ただし、この図は、砥石は許容負荷内での使用を示して
いる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。本発明の
特徴は、上述したようにライン速度を変更するのみで研
削量を制御することにある。式(1)と図3に示したよ
うに、研削ライン速度を遅くすることにより、研削量は
増加する。この特徴を利用することにより、板厚を測定
しながらライン速度を適切に設定することで板厚を制御
することができる。
【0013】図1に本発明の板厚制御システムの構成図
を示す。1はペイオフリール、2は入側板厚計、3は研
削砥石、4は出側板厚計、5はテンションリール、6は
バックアップロール、7は計算機である。ペイオフリー
ル1は計算機7からの指令によりライン速度を変更す
る。入側板厚計2はコイル母材の板厚を測定し計算機7
に測定値データを出力する。出側板厚計4は研削後の板
厚を測定し計算機7に測定値データを出力する。計算機
7には母材の目標板厚および砥石とライン速度と研削量
との関係式(1)が予め入力されている。
【0014】次に、図1と本発明の制御の概念図である
図2を用いて、発明の詳細説明を行なう。まず、初期速
度V=V1によりペイオフリール1を作動させる。入側
板厚tinと目標板厚T0 との偏差Δti =tin−T0
らライン速度 V=V1−Vi (2) を計算機7で演算する。入側板厚tinが研削砥石直下に
到着するまで、入側板厚測定位置から研削砥石直下まで
の距離Lまでの時間TL を待機する。時間TL が経過し
た時点で、ペイオフリール1が式(2)で求めたライン
速度Vになるように計算機7が指令を送る。以後、この
制御を繰り返す。さらに、出側板厚計から板厚tout
求め、偏差Δt0 =tout −T0 を計算し、Δt0 を補
正するために、 V=V1−Vi −V0 (3) を計算機7で演算する。この時点で、ペイオフリール1
が式(3)で求めたライン速度Vになるように計算機7
が指令を送る。以後、この制御を繰り返して行なう。こ
のときの、研削量とライン速度の関係を図4に示す。
【0015】このように、入側板厚計と目標板厚値との
偏差を制御するために、フィードフォワード制御、出側
板厚計と目標板厚値との偏差を制御するために、フィー
ドバック制御を行なう。その結果、図5(a)と(b)
に示すように、板厚2.5mmのコイル母材の平均板厚
変動が100μmだったものが、平均板厚変動25μm
に改善した。このときの母材長さは450mである。
【0016】
【発明の効果】板厚変動を制御するためには、通常圧延
機でのAGCにより制御されるが、圧延機のAGC機構
は高価である。本発明によれば、ライン速度を変更する
のみで板厚制御が可能となり、安価な装置で板厚精度を
良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板厚制御システムの構成図である。
【図2】本発明の制御の概念図である。
【図3】砥石の種類とラインスピードと研削量の関係を
示す図である。
【図4】ライン速度の変更による研削量の変化を示す図
である。
【図5】本発明により板厚の変動が改善したことを対比
した図である。
【符号の説明】
1 ペイオフリール 2 入側板厚計 3 研削砥石 4 出側板厚計 5 テンションリール 6 バックアップロール 7 計算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 照夫 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル研削ラインにおいて、研削機の前
    後に板厚計を設置し、ライン速度を変更することにより
    コイル母材の板厚変動を制御することを特徴とするコイ
    ル研削ラインでの板厚変動制御方法。
  2. 【請求項2】 入側板厚計と目標板厚値との偏差により
    フィードフォワード制御を行い、かつ、出側板厚計と目
    標板厚値との偏差によりフィードバック制御を行なうこ
    とを特徴とする請求項1記載のコイル研削ラインでの板
    厚変動制御方法。
JP1566892A 1992-01-31 1992-01-31 コイル研削ラインでの板厚変動制御方法 Pending JPH05208209A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1566892A JPH05208209A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 コイル研削ラインでの板厚変動制御方法

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JP1566892A JPH05208209A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 コイル研削ラインでの板厚変動制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05208209A true JPH05208209A (ja) 1993-08-20

Family

ID=11895125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1566892A Pending JPH05208209A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 コイル研削ラインでの板厚変動制御方法

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JP (1) JPH05208209A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010049596A1 (fr) * 2008-10-27 2010-05-06 Siemens Vai Metals Technologies Sas Méthode et dispositif de pierrage de bandes métalliques de largeurs arbitraires en défilement continu

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010049596A1 (fr) * 2008-10-27 2010-05-06 Siemens Vai Metals Technologies Sas Méthode et dispositif de pierrage de bandes métalliques de largeurs arbitraires en défilement continu

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