JPH052080A - 放射線検出器 - Google Patents

放射線検出器

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JPH052080A
JPH052080A JP14835791A JP14835791A JPH052080A JP H052080 A JPH052080 A JP H052080A JP 14835791 A JP14835791 A JP 14835791A JP 14835791 A JP14835791 A JP 14835791A JP H052080 A JPH052080 A JP H052080A
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稔 小田
Junichi Hoshi
純一 星
Toshiharu Miyauchi
敏治 宮内
Akira Takaoka
章 高岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線が斜めに入射しても、低エネルギー部
の感度の低下しない放射線検出器を得る。 【構成】 放射線検出素子1の放射線4を検出する検出
面の前面に、検出面の面積より小さい面積のフィルタ2
が隙間を設けて設置されており、斜めに入射する放射線
41が隙間を通って直接検出面に入射することにより、
フィルタ2を通過しないで放射線検出素子1に入射する
放射線4の量が増えることになり、放射線が斜めに入射
した場合の低エネルギー部の感度の低下を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特にガンマ線の検出
などに使用され、放射線検出素子の感度のエネルギー依
存性と、方向依存性とを共に改善した放射線検出器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の放射線検出器を説明する側
面図である。図において、1はガンマ線などを検出する
半導体を用いた放射線検出素子、2は放射線検出素子1
の感度のエネルギー依存性を改善する目的で放射線検出
面の前面に設置されたフィルタであり、エネルギーの小
さい放射線を吸収する銅または錫などの薄板により形成
されている。3はフィルタ2に設けられた穴などの開口
部、4は放射線検出素子1の放射線検出面に入射するガ
ンマ線を示している。
【0003】図9は図8の放射線検出素子1の感度対エ
ネルギー特性を示す説明図である。図9において、曲線
Aは図8のフィルタ2が無い場合の感度特性であり、半
導体の放射線検出素子1をパルス係数方式でガンマ線4
の測定に用いると、通常、曲線Aに示すように低エネル
ギー部でのみ感度が高くなる。その程度は数倍から10
倍程度にもなる。図9の曲線Bはフィルタ2を用いて放
射線検出素子1の感度のエネルギー依存性を改善したも
のを示している。フィルタ2を設けることにより、低エ
ネルギー部での感度のピークは無くなるが、測定可能な
エネルギーの下限が高くなり、測定可能なエネルギーの
領域が縮小される不都合が生ずる。この不都合を避ける
ために、図8に示すようにフィルタ2に小さな開口部3
を設けることが知られている。開口部3を通過して放射
線検出素子1に検出されるガンマ線4の感度特性は、図
9の曲線Cに示すように、曲線Aを開口率に比例させて
小さくしたものになる。従って、放射線検出素子1の全
体での感度特性は、図9の曲線Bと曲線Cとの和とな
り、曲線Dで示す。フィルタ2の厚さと、開口部3の放
射線検出面に対する面積比率である開口率とを適切に選
定することにより、曲線Dで示すように、感度がエネル
ギーに対して平坦であり、且つ、測定領域の広い放射線
検出器が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線検出器は
上記のように構成されており、放射線が検出素子の検出
面に垂直に入射する場合には図9の曲線Dの条件が成り
立つが、斜めに入射する場合は、図10に示すように、
放射線4が通過するフィルタ2中の距離が長くなり、フ
ィルタ2での放射線4の吸収が増加するとともに、開口
部3の実効的な開口が狭くなる。このため、感度のエネ
ルギー特性は、図11に示すように放射線4が垂直に入
射した場合の曲線B,C,Dに対し、曲線B1,C1,
D1のように変化し、低エネルギー部の感度が低下する
という課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、斜めに入射する放射線に対し
ても、低エネルギー部の感度が低下しない放射線検出器
を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放射線検
出器は、放射線検出素子の放射線検出面を覆うフィルタ
の面積を小さくするとともに、上記放射線検出素子と上
記フィルタとの間に隙間を設けたものである。
【0007】また、この発明の別の発明においては、上
記隙間の替りに検出素子とフィルタとの間に放射線吸収
の少ない材質で形成されたスペーサを設けたものであ
る。
【0008】
【作用】この発明における放射線検出器は、放射線検出
素子の放射線検出面の面積よりもフィルタの面積が小さ
いため、この面積の差が開口部として作用すると共に、
放射線の入射方向が斜めの場合は、放射線が放射線検出
素子とフィルタとの隙間から直接放射線検出面に入射す
るため、実効的に開口部の面積が増加したことになる。
この実効的な開口部の増加が、フィルタでの放射線の吸
収の増加と逆の方向に作用し、低エネルギー部の感度の
低下を補償する。
【0009】また、この発明の別の発明では、上記隙間
の替りに放射線吸収の少ない材質で形成されたスペーサ
を設けたので、放射線検出素子とフィルタとの間の寸法
の設定が確実となり、製作の容易なものが得られる。
【0010】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の一実施例による放射線検
出器を示す説明用の側面図、図2は、図1の平面図であ
る。図において、1は半導体製の放射線検出素子、2は
放射線検出素子1の放射線検出面の前面に隙間を開けて
配置されたフィルタで、図2に示すように、フィルタ2
の外形寸法は検出素子1の放射線検出面の外形寸法よ
り、わずかに小さくしてある。このため放射線検出面の
外周部が上記従来例における開口部の替りとなってい
る。4および41は検出素子1の放射線検出面に入射す
るガンマ線などの放射線である。
【0011】次に動作について説明する。図1の実施例
の作用は、放射線4の入射方向が検出素子1の放射線検
出面に対して垂直な場合は、図8の従来例と同等である
が、放射線4の入射方向が斜めになると、図1から明ら
かなように、放射線検出素子1とフィルタ2との隙間か
ら入射する放射線41が増加し、実効的にフィルタ2の
開口部の面積が増加したことになる。このため、感度の
エネルギー特性は、図3に示すように、放射線4が垂直
に入射した場合の曲線Bに対して、斜めに入射した場合
の曲線B2は減少するが、開口部の曲線Cは、斜めに入
射した場合は曲線C2のように増加する。従って、合成
された曲線Dは、斜めに入射した場合はD2となり、全
体としては感度が補償されたことになり、図11で説明
した従来のもののように、低エネルギー部での感度の低
下は生じない。なお、実験と計算によれば、フィルタ2
の面積は検出素子1の放射線検出面の面積の70〜10
0%が適切であり、フィルタ2の付いていない場合の検
出素子1の特性曲線Aに依存して求められる。また、検
出素子1とフィルタ2との隙間は、検出素子1の放射線
検出面の外形の代表的寸法(図2の場合は一辺の長さ)
の30%以内とした時に有効な作用効果が得られる。
【0012】実施例2.図4から図6は放射線検出面の
面積よりフィルタ2の面積を小さくした場合のそれぞれ
別の実施例を示すもので、図4は断面側面図であり、フ
ィルタ2は放射線検出素子1の外形形状と同一の外形形
状をしており、外形寸法も放射線検出素子1の外形寸法
と同一である。フィルタ2には穴3が設けられており、
その分面積が小さくなっている。
【0013】実施例3.図5は平面図であり、放射線検
出素子1は丸形の形状をしており、放射線検出面の上部
に正方形のフィルタ2が配置されている。図5に示すよ
うに、平面上から見てフィルタ2の放射線検出素子1を
覆う部分の面積が小さければ上記実施例1.と同様の効
果を奏する。
【0014】実施例4.図6は平面図であり、放射線検
出素子1は正方形の外形形状をしており、丸形のフィル
タ2が設けられている。フィルタ2の直径と放射線検出
素子1の正方形の一辺の寸法とは同一の寸法である。こ
のように、基準となる代表的な外形寸法を同一にするこ
とで、放射線検出素子1にフィルタ2を取り付ける場合
の位置合わせが確実になり、組立の行い易いものとな
る。
【0015】実施例5.図7は、この発明の他の実施例
を示す側面図である。放射線検出素子1とフィルタ2と
の間には、例えばプラスチックなど放射線の吸収が少な
い軽原素構成材で形成されたスペーサ5が挿入されてい
る。このようにスペーサ5を用いることで、放射線検出
素子1とフィルタ2との間隔の設定が容易であり、それ
ぞれを貼り合わすことで放射線検出器の製作も容易とな
る。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば放射線
検出器の放射線検出素子の検出面を覆うフィルタの面積
を小さくすると共に、放射線検出素子とフィルタとの間
に隙間を設けたので、放射線の入射方向が斜めであって
も、低エネルギー部の感度の低下しないものが得られる
効果がある。さらに、この発明の別の発明では放射線検
出素子とフィルタとの間に放射線の吸収の少ない材質の
スペーサを設けたので、製作の容易なものが得られる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1.による放射線検出器を説
明する側面図である。
【図2】この発明の実施例1.の放射線検出器を示す平
面図である。
【図3】この発明の実施例1.の放射線検出器の感度を
説明する特性図である。
【図4】この発明の実施例2.による放射線検出器を示
す断面側面図である。
【図5】この発明の実施例3.による放射線検出器を示
す平面図である。
【図6】この発明の実施例4.による放射線検出器を示
す平面図である。
【図7】この発明の実施例5.による放射線検出器を示
す側面図である。
【図8】従来の放射線検出器を説明する側面図である。
【図9】従来の放射線検出器の感度を説明する特性図で
ある。
【図10】従来の放射線検出器の課題を説明する説明図
である。
【図11】従来の放射線検出器の課題を説明する感度の
特性図である。
【符号の説明】
1 放射線検出素子 2 フィルタ 3 穴 4 放射線 5 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高岡 章 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三 菱電機株式会社制御製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線検出素子と、この放射線検出素子
    の放射線検出面の前面に配置されエネルギーの小さい放
    射線を吸収するフィルタを備えた放射線検出器におい
    て、上記放射線検出面を覆う上記フィルタの面積を小さ
    くするとともに上記放射線検出素子と上記フィルタとの
    間に隙間を設けたことを特徴とする放射線検出器。
  2. 【請求項2】 放射線検出素子と、この放射線検出素子
    の放射線検出面の前面に配置されエネルギーの小さい放
    射線を吸収するフィルタを備えた放射線検出器におい
    て、上記放射線検出面を覆う上記フィルタの面積を小さ
    くするとともに上記放射線検出素子と上記フィルタとの
    間に放射線吸収の少ない材質で形成されたスペーサを設
    けたことを特徴とする放射線検出器。
  3. 【請求項3】 フィルタの外形寸法を放射線検出面の外
    形寸法と同一にしたことを特徴とする請求項1項または
    2項の何れかに記載の放射線検出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024497A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Fuji Electric Systems Co Ltd γ線検出用放射線検出器
WO2015019515A1 (ja) 2013-08-08 2015-02-12 三菱電機株式会社 放射線測定装置
JP2017138204A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 富士電機株式会社 放射線検出装置

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