JPH05208025A - 歯科医療用ハンドピース - Google Patents

歯科医療用ハンドピース

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Publication number
JPH05208025A
JPH05208025A JP91332091A JP33209191A JPH05208025A JP H05208025 A JPH05208025 A JP H05208025A JP 91332091 A JP91332091 A JP 91332091A JP 33209191 A JP33209191 A JP 33209191A JP H05208025 A JPH05208025 A JP H05208025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
handpiece body
handpiece
air
cooling water
Prior art date
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Pending
Application number
JP91332091A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Kakimoto
靖夫 柿本
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U H T KK
Original Assignee
U H T KK
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Publication date
Application filed by U H T KK filed Critical U H T KK
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Priority to US07/829,249 priority patent/US5252067A/en
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】エアータービンを内蔵せるヘッド部をハンドピ
ース本体に対して脱着可能とすることによって、煮沸に
よる高温殺菌が可能なハンドピース本体は繰返し使用す
ると共に、ヘッド部は使い捨て使用してハンドピース全
体の無菌状態を維持し、さらにエアータービンの構造及
び各部品の成形の簡略化を図ってヘッド部を極めて安価
に提供可能とする。 【構成】エアータービンcを内蔵せるヘッド部b後端に
ハンドピース本体a先端に外嵌装する筒部4を設ける。
筒部4内周には抜止め用突起4cとキー4bを設ける。ハン
ドピース本体には突起4cが係合する凹溝12と、キー4bが
嵌入するキー溝a11 を設けて、ヘッド部をハンドピース
本体にワンタッチで脱着可能に装着する。エアータービ
ンを構成する軸受6,回転軸7,タービン8、切削工具
dの支持機構等はその構造が簡単で、且つ樹脂又は金属
により一体成形可能なものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯患部の除去・切削治
療などに用いる歯科医療用ハンドピースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、此の種のハンドピースは、ハンド
ピース本体の先端ヘッド部にエアータービンを内蔵する
と共に冷却水の噴霧口を設け、且つ前記エアータービン
の筒状回転軸には切削工具を挿着してなり、ハンドピー
ス本体内の給,排気流路を流通する圧搾空気によりエア
ータービンを駆動させ、これにより切削工具が高速回転
して歯患部の除去・切削を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る歯科医療界での最大の課題はエイズ・肝炎等の二次感
染防止であり、医療現場においてその感染媒体となりう
る危険性が最も高いものとして、上記のような構成から
なる従来のハンドピースがあげられている。即ち、前述
のウイルス性感染症の感染防止には煮沸による高温殺菌
が最も効果的で且つ安価であるが、従来のハンドピース
においては、そのヘッド部に内蔵されるエアータービン
を、煮沸による高温殺菌に耐えうるよう形成したもので
はない。またこれを解決するために、エアータービンの
高温耐久性を向上させたり、殺菌ガスによる殺菌法を用
いることなども考えられるが、これら手段を採用した場
合、ハンドピースの製作コスト或いは殺菌のための費用
が増大し、ひいては、医療費の高騰とそれに伴う患者負
担の大幅な増加を招く虞れがある。
【0004】本発明はこのような従来事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところの第一は、感染
防止に最も効果的で安価な煮沸による殺菌法を採用しつ
つ、エアータービンの高温耐久性を向上させるような必
要なくハンドピース全体の無菌状態を維持できるように
することである。また、本発明第二の目的は、前記第一
の目的を極めて安価で実現できるようにすることであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明に係る歯科医療用ハンドピースは、ヘ
ッド部をハンドピース本体と別体に形成すると共にその
後端にはハンドピース本体先端に外嵌装する筒部を設
け、且つ該筒部内端に給,排気流路とエアータービンの
タービン室を連通せしめる給,排気孔、及び、冷却水流
路とエアー流路を噴霧口に連通せしめる冷却水孔,噴霧
エアー孔を夫々開設し、さらにハンドピース本体には上
記筒部外周に螺嵌する押えナットを装備したことを特徴
とする。
【0006】尚、後述の理由により、上記押えナットに
代えて、ヘッド部の筒部内周と、ハンドピース本体の先
端外周との何れか一方に抜止め用突起を、他方に前記突
起が係脱可能に弾性係合する凹溝を設けることもよい。
【0007】また上記第二の目的を達成すために、前述
せるヘッド部に上面を開口する有底筒状の収容室を形成
し、該収容室内に上,下の軸受、該両軸受により上,下
端を軸支される回転軸、該回転軸外周に一体に設けたタ
ービン、前記両軸受及びタービンを収容室の上面方向へ
付勢する弾性部材を装填すると共に、収容室の上面開口
に蓋部材を嵌装してエアータービンを形成することが効
果的である。
【0008】さらに、回転軸に外嵌する上,下の内輪
に、タービンの上,下縁に摺接する壁部を連設して該両
壁部間にタービン室を形成すると共に、夫々の内輪を囲
む上,下の外輪に前記壁部と対向する蓋部を連設し、且
つ前記内輪と外輪間に複数の鋼球を収容して上,下の軸
受を形成することもよい。
【0009】また、回転軸に挿入するコレットの上端内
部に螺子孔を設けると共に、該螺子孔に螺合する止めビ
スを回転軸端部に係止し、該止めビスの回動により前記
コレットを螺動進退せしめて、コレット下端のすり割り
付き装着孔に挿入せる切削工具を緊締保持することもよ
い。
【0010】
【作用】以上の構成によれば、ハンドピース本体と別体
に形成したヘッド部の後端筒部をハンドピース本体先端
に外嵌装し、且つその筒部外周に押えナットを螺嵌する
をもって、前記ヘッド部がハンドピース本体先端に装着
される。その状態でハンドピース本体内の給気流路と排
気流路がエアータービンのタービン室に、冷却水流路,
エアー流路が冷却水の噴霧口に、夫々連通して、エアー
タービンの駆動による切削工具の高速回転,冷却水の噴
霧、及び、これによる歯科医療が可能になる。また、治
療終了後は前記押えナットを緩めてヘッド部の後端筒部
をハンドピース本体先端から外してヘッド部を廃棄し、
ハンドピース本体を煮沸により高温殺菌した後、未使用
の新たなヘッド部を前述の如くハンドピース本体先端に
装着して、次の患者の治療を行う。
【0011】また、上記押えナットに代えて突起と凹溝
からなる弾性係合を採用した場合は、ハンドピース本体
の先端をヘッド部の筒部に押込むことでその突起と凹溝
が弾性係合し、これにより前記ヘッド部がハンドピース
本体先端にワンタッチで装着される。さらに、治療終了
後にはハンドピース本体とヘッド部を各々相反する方向
へ引張れば前述せる突起と凹溝の係合が解除され、ヘッ
ド部の取外しをワンタッチで行える。
【0012】さらに、請求項3〜5記載の如き構成とす
ることにより、ヘッド部に開設する冷却水の噴霧口のみ
ドリルなどによる二次加工を必要とするが、それ以外の
部分、即ち、ヘッド部のケーシング,エアータービン,
切削工具の支持機構などを構成する全部品を二次加工が
一切不要な型成形により提供し得るものとし、さらにそ
れら部品からなるヘッド部の内部構造もより簡略なもの
として、ヘッド部を極めて安価に提供可能とする。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る歯科医療用ハンドピース
の実施例を図面を参照して説明する。本発明のハンドピ
ースは夫々別体に形成されたハンドピース本体aとヘッ
ド部bからなるものであるが、図1〜5においてはハン
ドピース本体aにヘッド部bを着脱可能に装着するため
に螺嵌手段を採用した一実施例を、図6〜8においては
弾性的な係合手段を採用した一実施例を、夫々表す。ま
ず最初に、図1〜5に示す実施例について説明する。
【0014】ハンドピース本体aは長期の使用が可能な
ように、所望の耐久性を有する金属材からなる筒状のフ
ロントケースa1とリアケースa2を螺嵌・接続して内部中
空なペンシル型に形成されると共に、その両端開口部に
夫々蓋体a3を固着し、さらに内部に圧搾空気の給気流路
1a用と排気流路1b用,冷却水流路1c用,冷却水噴霧用の
エアー流路1d用の耐圧・耐熱パイプを夫々挿入して前記
各流路1a〜1dを形成してなる。前記各流路1a〜1d形成用
のパイプは各々その先,後端を蓋体a3から突出し、先端
側はヘッド部bに、後端側は圧搾空気や冷却水の供給源
などに、夫々連絡する。前記ハンドピース本体aの先端
近傍には袋ナットからなる押えナット2を回動自在に係
止する。
【0015】ヘッド部bは、先端内部に収容室3を備え
ると共に、後端側には前記ハンドピース本体aの先端に
外嵌装する筒部4を有するケーシング5を、合成樹脂ま
たは金属材により一体成型してなり、収容室3内にはエ
アータービンcを収容する。筒部4の外周には上記押さ
えリング2が螺嵌する螺子部4aを設け、筒部4の内端壁
には上記各流路1a〜1d形成用のパイプ先端が挿入される
給気孔41、排気孔42、冷却水孔43、噴霧エアー孔44を夫
々開設する。また筒部4と収容室3を連接する中間部5a
には、冷却水の噴霧口51、前記給気孔41と排気孔42を後
述のタービン室8’に連通させる通路52,53、冷却水孔
43と噴霧エアー孔44を噴霧口51に連通させるための通路
54,55を、夫々開設する。
【0016】収容室3は上面に開口3aを有する有底筒状
に形成され、且つその底壁中心には通孔3bを開設する。
尚、上記冷却水の噴霧口51は通路54,55の双方に連絡す
るため、ケーシング5を成型した後ドリルなどによる二
次加工で形成されるが、それ以外の全ての部分、即ち螺
子部4a、孔41〜44、通路52〜55、開口3a、通孔3b等はケ
ーシング5の成型時に同時に形成されるもので、要する
にケーシング5を成型した後に冷却水の噴霧口51を設け
ればヘッド部bが完成する。
【0017】エアータービンcは、弾性部材9、下位の
軸受6、回転軸7とタービン8、下位の軸受6を順次収
容室3内に装填すると共に、収容室3の上面開口3aに蓋
部材10を嵌着して組立てられる。
【0018】回転軸7は所望の合成樹脂又は金属材から
なる筒状のもので、その外周に設けられる複数枚の羽根
からなるタービン8と共に一体成型される。回転軸7
は、蓋部材10に開穿した孔10aに上端を、収容室3底壁
の通孔3bに下端を夫々遊挿し、且つ上下両端を軸受6に
より軸支され、収容室3内に回転自在に支持される。
【0019】上,下の軸受6は、回転軸7に外嵌する
上,下の内輪61に、タービン8の上,下縁に摺接する壁
部62を連設すると共に、夫々の内輪61を囲む上,下の外
輪63に前記壁部62と対向する蓋部64を連設し、且つ前記
内輪61と外輪63間に複数の鋼球65を収容してなる。夫々
の鋼球65は、内輪61と外輪63の中間に収まるリング66に
並列状に開穿した孔66’内に転動自在に装填し、このリ
ング66を内輪61と外輪63の間に収めれば全ての鋼球65が
装備されるものとする。尚、各鋼球65を孔66’内に装填
する際は、鋼球65若しくは孔66’にグリースを塗布し、
その粘着性を利用して鋼球65の脱落を防止するようにす
る。また、そのグリースは軸受6の潤滑剤としてそのま
ま利用される。
【0020】前記上,下の内輪61は回転軸7に圧着若し
くは接着されて回転軸7と一体化し、これにより上,下
の壁部62,62間にタービン室8’が形成される。前記壁
部62を有する内輪61、蓋部64を有する外輪63、リング66
は夫々金属プレスまたはダイキャストによる一体成型品
とし、且つ表面硬化処理を施すことで硬度アップを図
る。
【0021】タービン室8’は通路52,給気孔41を介し
て給気流路1aに連絡すると共に、通路53,排気孔42を介
して排気流路1bに連絡する。また、回転軸7に一体に設
けたタービン8は、このタービン室8’内に回転自在に
収容される。
【0022】弾性部材9は夫々の軸受6,6及びタービ
ン8を蓋部材10方向へ押圧するためのもので、所望の弾
性材によりリング状に一体成形する。蓋部材10は収容室
3の上面開口3aに設けた段部に係止されてその開口3aに
装着される。この蓋部材3aと弾性部材9の間に配備さ
れる両軸受6,6、タービン8は弾性部材9の弾性で一
定の与圧をもって挟持され、これにより夫々の軸受6及
びタービン8が円滑に回転するようになっている。
【0023】上記回転軸7端部には止めビス11が回動自
在に係止される。また回転軸7にはコレット12が挿入さ
れる。コレット12は回転軸7内部に回動自在に挿入可能
な筒状に設け、且つ上端内部には止めビス11が螺合する
螺子孔12aを設けると共に、下端部にすり割り付きの装
着孔12bを設けた合成樹脂による一体成形品で、止めビ
ス11の回動により回転軸7内を螺動進退することで装着
孔12bが締められて、装着孔12bに挿入せる切削工具d
を緊締保持する。またその緊締状態において止めビス11
を回動操作してコレット12を僅かに螺動進退させること
で、切削工具dの位置微調整も可能である。
【0024】以上の構成からなる本実施例のハンドピー
スは、ヘッド部bの後端筒部4をハンドピース本体a先
端に外嵌装し、且つその筒部4外周に押えナット2を螺
嵌するをもって、前記ヘッド部bをハンドピース本体a
先端に装着し、その状態でハンドピース本体a内の給気
流路1aと排気流路1bがエアータービンcのタービン室
8’に、冷却水流路1c,エアー流路1dが冷却水の噴霧口
51に、夫々連通する。そうして、給気流路1aからタービ
ン室8’を折返して排気流路1bを流下する圧搾空気によ
るタービン8が高速回転するをもって切削工具dを高速
回転させ、これにより歯患部の除去・切削を行うと共
に、冷却水流路1cから供給される冷却水をエアー流路1d
から供給される噴霧用エアーにより噴霧口51から噴霧し
て切削患部の冷却を行う。
【0025】治療終了後は、押えナット2を緩めて筒部
4をハンドピース本体a先端から外して使用済みヘッド
部bを廃棄し、ハンドピース本体aを煮沸により高温殺
菌した後、未使用の新たなヘッド部bを前述の如くハン
ドピース本体a先端に装着して、次の患者の治療を行
う。
【0026】また、ヘッド部b、エアータービンc、切
削工具dを支持するコレット12などを上述のごとき構成
とすることにより、冷却水の噴霧口のみドリルなどによ
る二次加工を必要とするが、それ以外の部分については
二次加工が一切不要なプレス成形若しくは型成形により
提供し得るものとし、さらにそれら部品からなるヘッド
部bの内部構造もより簡略なものとして、ヘッド部bを
極めて安価に提供可能とする。
【0027】次に、図6〜8に示す実施例を説明する。
この実施例においては、前述せる実施例の押えナット2
と筒部4外周の螺子部4aに代えて、ヘッド部bの筒部4
内周に抜止め用の突起4cを設けると共に、ハンドピース
本体aの先端外周に前記突起4cが係脱可能に弾性係合す
る凹溝a12 を設け、それら突起4cと凹溝a12 の弾性的な
係脱によりヘッド部bの取付け/取外しを行うようにし
ている。尚、それら突起4cと凹溝a12 の弾性係合に関与
する部分、即ち、ハンドピース本体aの先端とヘッド部
bの筒部4以外の構成部分は前述せる実施例と同一の構
造であり、図面においては前記と同一の符号を付すが、
その説明については前記と同様のため省略する。
【0028】この実施例の筒部4は、その内周を図7,
8に示すような断面ほぼ太鼓形に形成され、その内周面
には筒部4軸方向へ延びる位置決め用のキー4bと、筒部
4の後端開口付近に等間隔をおいて突出する抜止め用の
突起4cを複数(図面では三つ)、筒部4成型時に一体成
形する。また、筒部4内周は内端から後端開口へ向けて
拡開状に形成する。
【0029】筒部4の内端には前記と同様に給気孔41、
排気孔42、冷却水孔43、噴霧エアー孔44が開穿される
が、さらに給気孔41連通する通孔e1、排気孔42に連通す
る通孔e2、冷却水孔43と噴霧エアー孔44に連通する切欠
きe3を有する前後二枚のパッキンeが装填される。
【0030】ハンドピース本体aの先端、即ち、フロン
トケースa1の端部a1’外周は前記筒部4内に嵌挿入可能
な断面ほぼ太鼓形に形成され、且つその外周面には前記
キー4bが嵌入するキー溝a11 と、各突起4cが係脱自在に
弾性係合する環状の凹溝a12が、夫々凹設される。ま
た、フロントケースa1の端部a1’外周はその後端から先
端へ向けて先細状に形成され、これにより上記筒部4内
への端部a1’の挿入が各突起4cに阻害されることなく行
え、しかも各突起4cと凹溝a12 との係合も支障なく行え
るものである。
【0031】以上の構成からなるこの実施例のハンドピ
ースは、キー溝a11 に挿入するキー4bをガイドとして、
ハンドピース本体aの先端(フロントケースa1の端部a
1’)をヘッド部bの筒部4に押込むと、夫々の突起4c
が凹溝a12 に弾性係合し、これにより前記ヘッド部bが
ハンドピース本体a先端にワンタッチで装着される。こ
の時、夫々のパッキンeの弾発力によりハンドピース本
体aの先端と筒部4内端の衝突を緩衝し、且つハンドピ
ース本体aとヘッド部bを各々離反する方向へ付勢して
前記突起4cと凹溝a12 の弾性係合をより確実ならしめ
る。
【0032】同時に、ハンドピース本体a内の給気流路
1aと排気流路1bがエアータービンcのタービン室8’
に、冷却水流路1c,エアー流路1dが冷却水の噴霧口51
に、夫々連通し、これによりタービン8の高速回転,噴
霧口51からの冷却水の噴霧が可能となって、歯患部の除
去・切削及び切削患部の冷却を行い得る。さらに、治療
終了後にはハンドピース本体aとヘッド部bを各々相反
する方向へ引張れば、上記突起4cと凹溝a12 の弾性係合
が解除され、ヘッド部bの取外しをワンタッチで行え
る。
【0033】またこの実施例のハンドピースによれば、
ヘッド部b装着のための構成部分(突起4c,凹溝a12 ,
キー4b,キー溝a11 )がヘッド部bのケーシング5によ
って覆われるので、治療時における把持部分にヘッド部
b装着のための部品、例えば筒部4外周に螺嵌するカラ
ー等が突出して治療時におけるハンドピースの操作性が
低下するような虞れがない。さらに、前記操作性向上の
ためにハンドピース先端を折曲状に形成した場合に、前
述のカラーのような部品の操作代が確保できなくなるよ
うな虞れもないなどの効果がある。
【0034】尚、この実施例においてはハンドピース本
体a側に凹溝a12 とキー溝a11 を、ヘッド部b側に抜止
め用突起4cとキー4bを設けているが、本発明はこれに限
定されず、抜止め用突起4cをハンドピース本体a側に設
けると共に凹溝a12 をヘッド部b側に設けたり、或い
は、キー4bをハンドピース本体a側に設けると共にキー
溝a11 をヘッド部b側に設けることも可能である。また
同様に、凹溝a12 を突起4cに合致する複数の凹部で構成
したり、突起4cを凹溝a12 に合致する環状に形成するこ
とも任意であり、それらはハンドピース本体a若しくは
ヘッド部b成型上の都合等により適宜に選択される。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る歯科医療用ハンドピースは
以上説明したように構成したので、以下に記載される効
果を奏する。エアータービンを内蔵せるヘッド部をハン
ドピース本体に着脱自在に装着したことにより、煮沸に
よる高温殺菌に対する耐久性を持たないエアータービン
部分は1回の治療ごとに交換する使い捨てのものとする
と共に、高温殺菌に耐え得るハンドピース本体のみ繰り
返し使用するものとし、これによりハンドピース全体の
無菌状態を維持可能にして歯科医療に伴うエイズ・肝炎
などの二次感染の虞れを確実に防止し得る。しかも、殺
菌法は感染防止に最も効果的で且つ安価な煮沸を用いる
ものとして、医療費の高騰やそれに伴う患者負担の大幅
な増加を防ぐ。
【0036】また請求項2記載の如く、ヘッド部の脱着
を抜止め用突起と凹溝からなる弾性係合手段で構成する
ことにより、ハンドピース本体に対するヘッド部の脱着
をワンタッチで行うことができる。しかも、ヘッド部装
着のための構成部分(前記弾性係合手段)がケーシング
によって覆われるので、治療時における把持部分にヘッ
ド部装着のための部品、例えばヘッド部外周に螺嵌する
カラーなどが突出して治療時におけるハンドピースの操
作性が低下するような虞れがない。さらに、前記操作性
向上のためにハンドピース先端を折曲状に形成した場合
に前記カラーのような部品の操作代が確保できなくなる
ような虞れもないなど、多くの効果を得れる。
【0037】また、請求項3〜5の如き構成とすること
により、エアータービンを内蔵せるヘッド部の内部構造
を簡略化すると共にその構成部材の殆どを二次加工が一
切不要な型成形により提供し得るものとして、ヘッド部
全体を極めて安価に提供可能とし、ヘッド部を使い捨て
使用することによるハンドピース全体のコストアップを
防いで、前述せるエイズ・肝炎などの二次感染防止効果
をより実効あるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯科医療用ハンドピースの一実施
例を示す縦断側面図。
【図2】図1の(X)−(X)線に沿う拡大断面図。
【図3】図1の(Y)−(Y)線に沿う拡大断面図。
【図4】ヘッド部の取外し状態を示す側面図で、一部切
欠して表す。
【図5】ヘッド部を分解して示す斜視図。
【図6】本発明に係る歯科医療用ハンドピースの他の実
施例を示す縦断側面図。
【図7】図6の(Z)−(Z)線に沿う拡大断面図。
【図8】図6に係るハンドピースのヘッド部を分解して
示す斜視図。
【符号の説明】
a:ハンドピース本体 1a:給気流路 1b:排
気流路 1c:冷却水流路 1d:エアー流路 2:押
えナット b:ヘッド部 3:収容室 3a:上
面開口 4:筒部 41:給気孔 42:排
気孔 43:冷却水孔 44:噴霧エアー孔 c:エアータービン 6:軸受 61:内輪
62:壁部 63:外輪 64:蓋部 65:鋼球 7:回転軸 8:タービン 8’:タ
ービン室 9:弾性部材 10:蓋部材 11:止め
ビス 12:コレット 12a:螺子孔 12b:装着孔
d:切削工具 4b:キー 4c:突起 a11 :キー溝
a12 :凹溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に圧搾空気の給気流路と排気流路,
    冷却水流路,冷却水噴霧用のエアー流路を備えたハンド
    ピース本体の先端ヘッド部に、圧搾空気により高速回転
    するエアータービンを内蔵すると共に冷却水の噴霧口を
    設け、且つ前記エアータービンの筒状回転軸に切削工具
    を挿着してなる歯科医療用ハンドピースにおいて、前記
    ヘッド部をハンドピース本体と別体に形成すると共にそ
    の後端にはハンドピース本体先端に外嵌装する筒部を設
    け、且つ該筒部内端に上記給,排気流路とエアータービ
    ンのタービン室を連通せしめる給,排気孔、及び、上記
    冷却水流路とエアー流路を噴霧口に連通せしめる冷却水
    孔,噴霧エアー孔を夫々開設し、さらにハンドピース本
    体には上記筒部外周に螺嵌する押えナットを装備したこ
    とを特徴とする歯科医療用ハンドピース。
  2. 【請求項2】 上記押えナットに代えて、ヘッド部の筒
    部内周と、ハンドピース本体の先端外周との何れか一方
    に抜止め用突起を、他方に前記突起が係脱可能に弾性係
    合する凹溝を設けてなることを特徴とする請求項1記載
    の歯科医療用ハンドピース。
  3. 【請求項3】 ヘッド部に上面を開口する有底筒状の収
    容室を形成し、該収容室内に上,下の軸受、該両軸受に
    より上,下端を軸支される回転軸、該回転軸外周に一体
    に設けたタービン、前記両軸受及びタービンを収容室の
    上面方向へ付勢する弾性部材を装填すると共に、収容室
    の上面開口に蓋部材を嵌装してエアータービンを形成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の歯科医療用ハ
    ンドピース。
  4. 【請求項4】 回転軸に外嵌する上,下の内輪に、ター
    ビンの上,下縁に摺接する壁部を連設して該両壁部間に
    タービン室を形成すると共に、夫々の内輪を囲む上,下
    の外輪に前記壁部と対向する蓋部を連設し、且つ前記内
    輪と外輪間に複数の鋼球を収容して上,下の軸受を形成
    したことを特徴とする請求項3記載の歯科医療用ハンド
    ピース。
  5. 【請求項5】 回転軸に挿入するコレットの上端内部に
    螺子孔を設けると共に、該螺子孔に螺合する止めビスを
    回転軸端部に係止し、該止めビスの回動により前記コレ
    ットを螺動進退せしめて、コレット下端のすり割り付き
    装着孔に挿入せる切削工具を緊締保持することを特徴と
    する請求項3又は4記載の歯科医療用ハンドピース。
JP91332091A 1991-12-03 1991-12-16 歯科医療用ハンドピース Pending JPH05208025A (ja)

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