JPH05207223A - イメージセンサの検査方法 - Google Patents
イメージセンサの検査方法Info
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- JPH05207223A JPH05207223A JP4038642A JP3864292A JPH05207223A JP H05207223 A JPH05207223 A JP H05207223A JP 4038642 A JP4038642 A JP 4038642A JP 3864292 A JP3864292 A JP 3864292A JP H05207223 A JPH05207223 A JP H05207223A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 イメージセンサのチャンネル間抵抗を簡易か
つ迅速に計測する。 【構成】 イメージセンサの作動中である非読出区間内
において、電流電圧変換回路IVを構成する演算増幅器
の非反転入力端子に、一定のバイアス電圧VB を印加
し、バイアス電圧VB を印加したチャンネルのチャンネ
ル配線CLと、それ以外のチャンネル配線CLとの間に
電位差を生じさせる。これにより、チャンネル間抵抗R
chに流れた電流Ichを電流電圧変換回路IVにより検出
し、その出力変化をもとにチャンネル間抵抗Rchを算出
するようにした。
つ迅速に計測する。 【構成】 イメージセンサの作動中である非読出区間内
において、電流電圧変換回路IVを構成する演算増幅器
の非反転入力端子に、一定のバイアス電圧VB を印加
し、バイアス電圧VB を印加したチャンネルのチャンネ
ル配線CLと、それ以外のチャンネル配線CLとの間に
電位差を生じさせる。これにより、チャンネル間抵抗R
chに流れた電流Ichを電流電圧変換回路IVにより検出
し、その出力変化をもとにチャンネル間抵抗Rchを算出
するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイメージセンサの検査方
法に関し、さらに詳しくは、光電変換素子に流れる信号
電流を導き出すための配線間に存在する電気抵抗を計測
する方法に関する。
法に関し、さらに詳しくは、光電変換素子に流れる信号
電流を導き出すための配線間に存在する電気抵抗を計測
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリなどの原稿読み取り
部には、縮小光学系が必要なCCD型のイメージセンサ
に代わって、原稿を等倍で読み取ることができる密着型
イメージセンサが使用されている。ここで、この密着型
イメージセンサの中でも主流であるマトリクス駆動方式
のイメージセンサについて簡単に説明する。
部には、縮小光学系が必要なCCD型のイメージセンサ
に代わって、原稿を等倍で読み取ることができる密着型
イメージセンサが使用されている。ここで、この密着型
イメージセンサの中でも主流であるマトリクス駆動方式
のイメージセンサについて簡単に説明する。
【0003】たとえば図2に示すように、マトリクス駆
動方式のイメージセンサには、光電変換素子であるフォ
トダイオードPDと、スイッチング素子であるブロッキ
ングダイオードBDとが、逆極性で直列に接続された状
態でm×n個配列されている。これらのダイオードP
D,BDはn個毎にm個のブロックB1,B2,... Bm に
区分されていて、フォトダイオードPDのアノード端子
はチャンネル配線CL1,CL2,... CLn によりブロッ
クB1,B2,... Bm 間で相対的に同一位置にあるもの同
士で共通に接続され、信号処理回路SCに接続されてい
る。これらのチャンネル配線CL1,CL2,... CL
n は、フォトダイオードPDに流れる信号電流I1,I
2,... In を導き出すための配線である。一方、ブロッ
キングダイオードBDのアノード端子はブロックB1,B
2,... Bm 単位で共通に接続され、駆動回路DCに接続
されている。
動方式のイメージセンサには、光電変換素子であるフォ
トダイオードPDと、スイッチング素子であるブロッキ
ングダイオードBDとが、逆極性で直列に接続された状
態でm×n個配列されている。これらのダイオードP
D,BDはn個毎にm個のブロックB1,B2,... Bm に
区分されていて、フォトダイオードPDのアノード端子
はチャンネル配線CL1,CL2,... CLn によりブロッ
クB1,B2,... Bm 間で相対的に同一位置にあるもの同
士で共通に接続され、信号処理回路SCに接続されてい
る。これらのチャンネル配線CL1,CL2,... CL
n は、フォトダイオードPDに流れる信号電流I1,I
2,... In を導き出すための配線である。一方、ブロッ
キングダイオードBDのアノード端子はブロックB1,B
2,... Bm 単位で共通に接続され、駆動回路DCに接続
されている。
【0004】この信号処理回路SCは、電流電圧変換回
路IV1,IV2,... IVn と、積分回路IN1,IN
2,... INn と、サンプルホールド回路SH1,SH
2,... SHn と、マルチプレクサ回路MPXとから構成
され、フォトダイオードPDに流れる信号電流I1,I
2,... In を電圧変換した後、積分し、さらに時系列的
に出力するものである。一方、駆動回路DCはシフトレ
ジスタなどから構成され、図12に示すような駆動電圧
VD1, VD2,...VDmを、各フォトダイオードPDにブロ
ックB1,B2,... Bm 単位で順番に、繰り返し印加する
ものである。これら駆動電圧VD1, VD2,...VDmの繰り
返し周期Tint は、一般に「蓄積時間」と呼ばれてい
る。
路IV1,IV2,... IVn と、積分回路IN1,IN
2,... INn と、サンプルホールド回路SH1,SH
2,... SHn と、マルチプレクサ回路MPXとから構成
され、フォトダイオードPDに流れる信号電流I1,I
2,... In を電圧変換した後、積分し、さらに時系列的
に出力するものである。一方、駆動回路DCはシフトレ
ジスタなどから構成され、図12に示すような駆動電圧
VD1, VD2,...VDmを、各フォトダイオードPDにブロ
ックB1,B2,... Bm 単位で順番に、繰り返し印加する
ものである。これら駆動電圧VD1, VD2,...VDmの繰り
返し周期Tint は、一般に「蓄積時間」と呼ばれてい
る。
【0005】このイメージセンサはいわゆる電荷蓄積方
式で作動するもので、図12に示すように、駆動回路D
Cにより駆動電圧VD1, VD2,...VDmが印加されると、
その駆動電圧VD1, VD2,...VDmが印加されたブロック
B1,B2,... Bm 内の各フォトダイオードPDに一定の
電流I1,I2,... In が流れる。これらの電流I1,I
2,... In は、蓄積時間Tint 内に光電流により放電さ
せられたフォトダイオードPDの容量を再充電するため
に流れる信号電流である。
式で作動するもので、図12に示すように、駆動回路D
Cにより駆動電圧VD1, VD2,...VDmが印加されると、
その駆動電圧VD1, VD2,...VDmが印加されたブロック
B1,B2,... Bm 内の各フォトダイオードPDに一定の
電流I1,I2,... In が流れる。これらの電流I1,I
2,... In は、蓄積時間Tint 内に光電流により放電さ
せられたフォトダイオードPDの容量を再充電するため
に流れる信号電流である。
【0006】これらの信号電流I1,I2,... In は、チ
ャンネル配線CL1,CL2,... CLn を介して導き出さ
れ、電流電圧変換回路IV1,IV2,... IVn により電
圧(以下、「変換電圧」という。)VIV1,VIV2,... V
IVn に変換され、さらに積分回路IN1,IN2,... IN
n により積分される。これらの積分回路IN1,IN
2,... INn の出力電圧(以下、「積分電圧」とい
う。)VIN1,VIN2,... VINn が原稿の濃淡に比例した
値になっていて、これらの積分電圧VIN1,VIN2,... V
INn がサンプルホールド回路SH1,SH2,... SHn と
マルチプレクサ回路MPXとにより時系列的に出力され
るのである。
ャンネル配線CL1,CL2,... CLn を介して導き出さ
れ、電流電圧変換回路IV1,IV2,... IVn により電
圧(以下、「変換電圧」という。)VIV1,VIV2,... V
IVn に変換され、さらに積分回路IN1,IN2,... IN
n により積分される。これらの積分回路IN1,IN
2,... INn の出力電圧(以下、「積分電圧」とい
う。)VIN1,VIN2,... VINn が原稿の濃淡に比例した
値になっていて、これらの積分電圧VIN1,VIN2,... V
INn がサンプルホールド回路SH1,SH2,... SHn と
マルチプレクサ回路MPXとにより時系列的に出力され
るのである。
【0007】なお図12において、変換電圧VIV1,V
IV2,... VIVn は便宜上正負を逆にして示している。ま
た、イメージセンサの作動中には、信号電流I1,I
2,... In が電流電圧変換回路IV1,IV2,... IVn
などにより検出されている時間(以下、「読出区間」と
いう。)Ta と、検出されていない時間(以下、「非読
出区間」という。)Tb とがある。
IV2,... VIVn は便宜上正負を逆にして示している。ま
た、イメージセンサの作動中には、信号電流I1,I
2,... In が電流電圧変換回路IV1,IV2,... IVn
などにより検出されている時間(以下、「読出区間」と
いう。)Ta と、検出されていない時間(以下、「非読
出区間」という。)Tb とがある。
【0008】このイメージセンサでは、電流電圧変換回
路IV1,IV2,... IVn が電流検出手段に相当し、こ
れらの演算増幅器の反転入力端子にチャンネル配線CL
1,CL2,... CLn が接続されている。なお、演算増幅
器の非反転入力端子は接地されているため、チャンネル
配線CL1,CL2,... CLn は互いに同一電位にされて
いる。
路IV1,IV2,... IVn が電流検出手段に相当し、こ
れらの演算増幅器の反転入力端子にチャンネル配線CL
1,CL2,... CLn が接続されている。なお、演算増幅
器の非反転入力端子は接地されているため、チャンネル
配線CL1,CL2,... CLn は互いに同一電位にされて
いる。
【0009】通常、これらのチャンネル配線CL1,CL
2,... CLn は互いに絶縁状態で形成されるが、マトリ
クス構造であるため稀に短絡していることがある。この
ため、チャンネル配線CL1,CL2,... CLn 間の電気
抵抗(以下、「チャンネル間抵抗」という。)を計測
し、製造したイメージセンサの良否を判別する必要があ
る。
2,... CLn は互いに絶縁状態で形成されるが、マトリ
クス構造であるため稀に短絡していることがある。この
ため、チャンネル配線CL1,CL2,... CLn 間の電気
抵抗(以下、「チャンネル間抵抗」という。)を計測
し、製造したイメージセンサの良否を判別する必要があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フォトダイオ
ードPDとブロッキングダイオードBDとは逆極性で直
列に接続されているため、いずれの方向にも電流が流れ
ない。したがって、これらのダイオードPD,BDを介
してチャンネル間抵抗を計測することは技術的に不可能
である。これに対して図13に示すように、チャンネル
配線CL1,CL2,... CLn などの延長線上に測定用端
子1を形成しておき、抵抗測定器2を用いてチャンネル
間抵抗Rchを計測する方法も理論的には考えられるが、
測定用端子1を形成する必要があるので実用的でなく、
さらに計測に時間がかかるという問題もある。
ードPDとブロッキングダイオードBDとは逆極性で直
列に接続されているため、いずれの方向にも電流が流れ
ない。したがって、これらのダイオードPD,BDを介
してチャンネル間抵抗を計測することは技術的に不可能
である。これに対して図13に示すように、チャンネル
配線CL1,CL2,... CLn などの延長線上に測定用端
子1を形成しておき、抵抗測定器2を用いてチャンネル
間抵抗Rchを計測する方法も理論的には考えられるが、
測定用端子1を形成する必要があるので実用的でなく、
さらに計測に時間がかかるという問題もある。
【0011】そこで、本発明者らは、チャンネル間抵抗
を簡易かつ迅速に計測することによって、イメージセン
サの良否を判別できるよう鋭意研究を重ねた結果、本発
明に至った。
を簡易かつ迅速に計測することによって、イメージセン
サの良否を判別できるよう鋭意研究を重ねた結果、本発
明に至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るイメージセ
ンサの検査方法の要旨とするところは、光電変換素子
と、該光電変換素子に流れる信号電流を導き出すための
互いに同一電位にされた複数の配線と、該配線を介して
導き出された信号電流を検出する電流検出手段とから構
成されるイメージセンサの検査方法であって、前記配線
のうちのいずれかの配線と、その他の配線との間に電位
差を生じさせ、前記電流検出手段の出力変化をもとに前
記配線間の電気抵抗を計測することにある。
ンサの検査方法の要旨とするところは、光電変換素子
と、該光電変換素子に流れる信号電流を導き出すための
互いに同一電位にされた複数の配線と、該配線を介して
導き出された信号電流を検出する電流検出手段とから構
成されるイメージセンサの検査方法であって、前記配線
のうちのいずれかの配線と、その他の配線との間に電位
差を生じさせ、前記電流検出手段の出力変化をもとに前
記配線間の電気抵抗を計測することにある。
【0013】また、かかるイメージセンサの検査方法に
おいて、前記電流検出手段が演算増幅器から構成され、
該演算増幅器の反転入力端子に前記配線が接続されてい
るイメージセンサの検査方法であって、前記演算増幅器
のうちのいずれかの演算増幅器の非反転入力端子にバイ
アス電圧を印加することにより、該演算増幅器の反転入
力端子に接続されている配線と、その他の配線との間に
電位差を生じさせることにある。
おいて、前記電流検出手段が演算増幅器から構成され、
該演算増幅器の反転入力端子に前記配線が接続されてい
るイメージセンサの検査方法であって、前記演算増幅器
のうちのいずれかの演算増幅器の非反転入力端子にバイ
アス電圧を印加することにより、該演算増幅器の反転入
力端子に接続されている配線と、その他の配線との間に
電位差を生じさせることにある。
【0014】さらに、前記イメージセンサの検査方法
を、前記イメージセンサの作動中であって前記信号電流
が前記電流検出手段により検出されていない時間内に実
施することにある。
を、前記イメージセンサの作動中であって前記信号電流
が前記電流検出手段により検出されていない時間内に実
施することにある。
【0015】
【作用】かかるイメージセンサの検査方法によれば、配
線のうちのいずれかの配線と、その他の配線との間に電
位差が生じさせられ、これらの配線間の電気抵抗に一定
の電流が流れる。この一定電流は信号電流と同様に配線
を介して導き出され、電流検出手段により検出される。
これにより、電流検出手段の出力が変化させられ、この
出力変化をもとに配線間の電気抵抗が計測される。
線のうちのいずれかの配線と、その他の配線との間に電
位差が生じさせられ、これらの配線間の電気抵抗に一定
の電流が流れる。この一定電流は信号電流と同様に配線
を介して導き出され、電流検出手段により検出される。
これにより、電流検出手段の出力が変化させられ、この
出力変化をもとに配線間の電気抵抗が計測される。
【0016】また、電流検出手段が演算増幅器から構成
され、その演算増幅器の反転入力端子に配線が接続され
ているイメージセンサの場合には、演算増幅器のうちの
いずれかの演算増幅器の非反転入力端子に、一定のバイ
アス電圧が印加され、その演算増幅器の反転入力端子に
接続されている配線の電位が変化させられる。これによ
り、この電位が変化させられた配線と、その他の配線と
の間に電位差が生じさせられ、前述同様に配線間の電気
抵抗が計測されることになる。
され、その演算増幅器の反転入力端子に配線が接続され
ているイメージセンサの場合には、演算増幅器のうちの
いずれかの演算増幅器の非反転入力端子に、一定のバイ
アス電圧が印加され、その演算増幅器の反転入力端子に
接続されている配線の電位が変化させられる。これによ
り、この電位が変化させられた配線と、その他の配線と
の間に電位差が生じさせられ、前述同様に配線間の電気
抵抗が計測されることになる。
【0017】さらに、イメージセンサの作動中であって
信号電流が電流検出手段により検出されていない時間内
に、前述したイメージセンサの検査方法が実施される
と、配線のうちのいずれかの配線と、その他の配線との
間に電位差が生じさせられ、前述同様に配線間の電気抵
抗が計測されることになる。
信号電流が電流検出手段により検出されていない時間内
に、前述したイメージセンサの検査方法が実施される
と、配線のうちのいずれかの配線と、その他の配線との
間に電位差が生じさせられ、前述同様に配線間の電気抵
抗が計測されることになる。
【0018】
【実施例】次に、本発明に係るイメージセンサの検査方
法の実施例について、図面に基づき詳しく説明するが、
まずは図2に示したイメージセンサに適用した例を説明
する。このイメージセンサは〔従来の技術〕の項で取り
上げたものである。
法の実施例について、図面に基づき詳しく説明するが、
まずは図2に示したイメージセンサに適用した例を説明
する。このイメージセンサは〔従来の技術〕の項で取り
上げたものである。
【0019】図1に示すように、イメージセンサの電流
電圧変換回路IV1,IV2,... IVn を構成する演算増
幅器の非反転入力端子に、図3に示すようなバイアス電
圧VB1, VB2,...VBnを、このイメージセンサが一連の
作動を行なっている最中である非読出区間Tb 内に印加
する。
電圧変換回路IV1,IV2,... IVn を構成する演算増
幅器の非反転入力端子に、図3に示すようなバイアス電
圧VB1, VB2,...VBnを、このイメージセンサが一連の
作動を行なっている最中である非読出区間Tb 内に印加
する。
【0020】順を追って説明すると、第1ブロックB1
から最終ブロックBm までの読み出しが終わった後、ま
ず第1チャンネル以外の全ての演算増幅器の非反転入力
端子にバイアス電圧VB2, VB3,...VBnを印加する。次
いで、第2チャンネル以外の全ての演算増幅器の非反転
入力端子にバイアス電圧VB1, VB3,...VBnを印加す
る。以下同様にバイアス電圧VB を印加していき、最後
に第nチャンネル以外の全ての演算増幅器の非反転入力
端子にバイアス電圧VB1, VB2,...VBn-1を印加する。
そして再び、第1ブロックB1 からの読み出しを開始す
るのである。
から最終ブロックBm までの読み出しが終わった後、ま
ず第1チャンネル以外の全ての演算増幅器の非反転入力
端子にバイアス電圧VB2, VB3,...VBnを印加する。次
いで、第2チャンネル以外の全ての演算増幅器の非反転
入力端子にバイアス電圧VB1, VB3,...VBnを印加す
る。以下同様にバイアス電圧VB を印加していき、最後
に第nチャンネル以外の全ての演算増幅器の非反転入力
端子にバイアス電圧VB1, VB2,...VBn-1を印加する。
そして再び、第1ブロックB1 からの読み出しを開始す
るのである。
【0021】なお、ここで印加するバイアス電圧VB の
大きさは全て同じである。また、バイアス電圧VB は分
割抵抗R1 ,R2 を介して印加するので、実際に演算増
幅器の非反転入力端子に印加することになるバイアス電
圧VB ’は、次の数1で表される。
大きさは全て同じである。また、バイアス電圧VB は分
割抵抗R1 ,R2 を介して印加するので、実際に演算増
幅器の非反転入力端子に印加することになるバイアス電
圧VB ’は、次の数1で表される。
【数1】
【0022】たとえば、一般的に第iチャンネル以外の
全ての演算増幅器の非反転入力端子にバイアス電圧VB
を印加した場合には、第iチャンネル以外の全てのチャ
ンネル配線CLj (j≠i)の電位が0ボルトから
VB ’ボルトまで変化させられ、第iチャンネル以外の
チャンネル配線CLj と、第iチャンネルのチャンネル
配線CLi との間に電位差が生じさせられる。ただし、
印加したバイアス電圧VB の大きさは同じであるから、
第iチャンネル以外のチャンネル配線CLj の相互間に
は電位差は生じさせられない。この結果、第iチャンネ
ルのチャンネル配線CLi と、これ以外のチャンネル配
線CLj との間のチャンネル間抵抗Rchijには、次の数
2で表されるチャンネル間電流Ichijが流れる。
全ての演算増幅器の非反転入力端子にバイアス電圧VB
を印加した場合には、第iチャンネル以外の全てのチャ
ンネル配線CLj (j≠i)の電位が0ボルトから
VB ’ボルトまで変化させられ、第iチャンネル以外の
チャンネル配線CLj と、第iチャンネルのチャンネル
配線CLi との間に電位差が生じさせられる。ただし、
印加したバイアス電圧VB の大きさは同じであるから、
第iチャンネル以外のチャンネル配線CLj の相互間に
は電位差は生じさせられない。この結果、第iチャンネ
ルのチャンネル配線CLi と、これ以外のチャンネル配
線CLj との間のチャンネル間抵抗Rchijには、次の数
2で表されるチャンネル間電流Ichijが流れる。
【数2】
【0023】これらのチャンネル間電流Ichijは、第i
チャンネル以外のそれぞれの電流電圧変換回路IVj か
ら流れ出し、それぞれのチャンネル間抵抗Rchijを通っ
て第iチャンネルの電流電圧変換回路IVi に流れ込
む。したがって、第iチャンネルの電流電圧変換回路I
Vi の変換電圧VIVi は、負帰還抵抗をRf とすると、
次の数3で表される。
チャンネル以外のそれぞれの電流電圧変換回路IVj か
ら流れ出し、それぞれのチャンネル間抵抗Rchijを通っ
て第iチャンネルの電流電圧変換回路IVi に流れ込
む。したがって、第iチャンネルの電流電圧変換回路I
Vi の変換電圧VIVi は、負帰還抵抗をRf とすると、
次の数3で表される。
【数3】
【0024】一方、このときの第iチャンネル以外の電
流電圧変換回路IVj の変換電圧VIvj は、次の数4で
表される。
流電圧変換回路IVj の変換電圧VIvj は、次の数4で
表される。
【数4】
【0025】これらの変換電圧VIVi,VIvj は、積分回
路IN1,IN2,... INn により積分され、次の数5お
よび数6で表される積分電圧VINi ,VINj が得られ
る。
路IN1,IN2,... INn により積分され、次の数5お
よび数6で表される積分電圧VINi ,VINj が得られ
る。
【数5】
【数6】 ここで、RINは積分抵抗の値、CINは積分コンデンサの
値、TINは積分時間である。
値、TINは積分時間である。
【0026】これらの積分電圧VINi ,VINj は、サン
プルホールド回路SH1,SH2,... SHn とマルチプレ
クサ回路MPXとにより時系列的に出力される。この時
系列的に出力された積分電圧VINi ,VINj を測定すれ
ば、上記数5,数6より、第iチャンネルのチャンネル
配線CLi と、これ以外のチャンネル配線CLj との間
の各チャンネル間抵抗Rchijを算出することができる。
しかも、これらはi=1からi=nまでの合計n回繰り
返し行なわれるので、全てのチャンネル間抵抗Rchijを
算出することができる。
プルホールド回路SH1,SH2,... SHn とマルチプレ
クサ回路MPXとにより時系列的に出力される。この時
系列的に出力された積分電圧VINi ,VINj を測定すれ
ば、上記数5,数6より、第iチャンネルのチャンネル
配線CLi と、これ以外のチャンネル配線CLj との間
の各チャンネル間抵抗Rchijを算出することができる。
しかも、これらはi=1からi=nまでの合計n回繰り
返し行なわれるので、全てのチャンネル間抵抗Rchijを
算出することができる。
【0027】ここで、さらに説明を簡単にするため、第
1チャンネルのチャンネル配線CL1 と、第3チャンネ
ルのチャンネル配線CL3 との間にのみチャンネル間抵
抗Rch13が存在し、これら以外のチャンネル配線間には
チャンネル間抵抗が存在しない場合、つまりチャンネル
間抵抗が無限大である場合を想定する。
1チャンネルのチャンネル配線CL1 と、第3チャンネ
ルのチャンネル配線CL3 との間にのみチャンネル間抵
抗Rch13が存在し、これら以外のチャンネル配線間には
チャンネル間抵抗が存在しない場合、つまりチャンネル
間抵抗が無限大である場合を想定する。
【0028】まず、第1チャンネル以外の演算増幅器に
バイアス電圧VB を印加したときには、第3チャンネル
のチャンネル配線CL3 から第1チャンネルのチャンネ
ル配線CL1 に向かってのみチャンネル間電流Ich13が
流れる。したがって、各電流電圧変換回路IV1,IV
2,... IVn の変換電圧VIV1,VIV2,... VIVn は、上
記数3,数4より、次の数7で表される。
バイアス電圧VB を印加したときには、第3チャンネル
のチャンネル配線CL3 から第1チャンネルのチャンネ
ル配線CL1 に向かってのみチャンネル間電流Ich13が
流れる。したがって、各電流電圧変換回路IV1,IV
2,... IVn の変換電圧VIV1,VIV2,... VIVn は、上
記数3,数4より、次の数7で表される。
【数7】
【0029】次いで、第2チャンネル以外の演算増幅器
にバイアス電圧VB を印加したときには、第1チャンネ
ルのチャンネル配線CL1 の電位と、第3チャンネルの
チャンネル配線CL3 の電位とが同じになるので、いず
れのチャンネル配線CL1,CL2,... CLn 間にもチャ
ンネル間電流Ichijは流れない。したがって、各電流電
圧変換回路IV1,IV2,... IVn の変換電圧VIV1,V
IV2,... VIVn は、上記数3,数4より、次の数8で表
される。
にバイアス電圧VB を印加したときには、第1チャンネ
ルのチャンネル配線CL1 の電位と、第3チャンネルの
チャンネル配線CL3 の電位とが同じになるので、いず
れのチャンネル配線CL1,CL2,... CLn 間にもチャ
ンネル間電流Ichijは流れない。したがって、各電流電
圧変換回路IV1,IV2,... IVn の変換電圧VIV1,V
IV2,... VIVn は、上記数3,数4より、次の数8で表
される。
【数8】
【0030】次いで、第3チャンネル以外の演算増幅器
にバイアス電圧VB を印加したときには、第1チャンネ
ルのチャンネル配線CL1 から第3チャンネルのチャン
ネル配線CL3 に向かってのみチャンネル間電流Ich31
が流れる。したがって、各電流電圧変換回路IV1,IV
2,... IVn の変換電圧VIV1,VIV2,... VIVn は、上
記数3,数4より、次の数9で表される。
にバイアス電圧VB を印加したときには、第1チャンネ
ルのチャンネル配線CL1 から第3チャンネルのチャン
ネル配線CL3 に向かってのみチャンネル間電流Ich31
が流れる。したがって、各電流電圧変換回路IV1,IV
2,... IVn の変換電圧VIV1,VIV2,... VIVn は、上
記数3,数4より、次の数9で表される。
【数9】
【0031】以降から、第nチャンネル以外の演算増幅
器にバイアス電圧VB を印加するときまでは、第1チャ
ンネルのチャンネル配線CL1 の電位と、第3チャンネ
ルのチャンネル配線CL3 の電位とが同じになるので、
いずれのチャンネル配線CL 1,CL2,... CLn 間にも
チャンネル間電流Ichijは流れない。
器にバイアス電圧VB を印加するときまでは、第1チャ
ンネルのチャンネル配線CL1 の電位と、第3チャンネ
ルのチャンネル配線CL3 の電位とが同じになるので、
いずれのチャンネル配線CL 1,CL2,... CLn 間にも
チャンネル間電流Ichijは流れない。
【0032】このように、第1チャンネルと第3チャン
ネルとの間にのみチャンネル間抵抗Rch13が存在してい
る場合には、図3に示すように、第1チャンネル以外の
演算増幅器にバイアス電圧VB を印加したときと、第3
チャンネル以外の演算増幅器にバイアス電圧VB を印加
したときとに、比較的大きな変換電圧VIV1,VIV3 が得
られることになる。(前述同様に、変換電圧VIV1,V
IV2,... VIVn は正負を逆に示している。)さらに、こ
れらの積分電圧VIN1,VIN3 は、次の数10で表され
る。
ネルとの間にのみチャンネル間抵抗Rch13が存在してい
る場合には、図3に示すように、第1チャンネル以外の
演算増幅器にバイアス電圧VB を印加したときと、第3
チャンネル以外の演算増幅器にバイアス電圧VB を印加
したときとに、比較的大きな変換電圧VIV1,VIV3 が得
られることになる。(前述同様に、変換電圧VIV1,V
IV2,... VIVn は正負を逆に示している。)さらに、こ
れらの積分電圧VIN1,VIN3 は、次の数10で表され
る。
【数10】
【0033】ここで、バイアス電圧VB ’を100m
V、積分抵抗RINを1kΩ、積分コンデンサCINを10
00pF、積分時間TINを57.5μSとすると、積分
電圧VIV1 は、次の数11で表される。
V、積分抵抗RINを1kΩ、積分コンデンサCINを10
00pF、積分時間TINを57.5μSとすると、積分
電圧VIV1 は、次の数11で表される。
【数11】
【0034】ゆえに、チャンネル間抵抗Rch13は、次の
数12より求めることができる。
数12より求めることができる。
【数12】
【0035】たとえば負帰還抵抗Rf が560kΩであ
る場合に、3.22Vの積分電圧IN1 が得られたとす
ると、チャンネル間抵抗Rch13は1MΩあることにな
る。このように、チャンネル間抵抗Rch13がかなり大き
い場合であっても、十分大きな積分電圧IN1 が得られ
る。このため、高感度の検出が可能で、たとえば10M
Ω以上の場合であっても十分検出が可能である。
る場合に、3.22Vの積分電圧IN1 が得られたとす
ると、チャンネル間抵抗Rch13は1MΩあることにな
る。このように、チャンネル間抵抗Rch13がかなり大き
い場合であっても、十分大きな積分電圧IN1 が得られ
る。このため、高感度の検出が可能で、たとえば10M
Ω以上の場合であっても十分検出が可能である。
【0036】本実施例では、電流検出手段である電流電
圧変換回路IVの変換電圧VIVを直接測定するのではな
く、この変換電圧VIVが積分された積分電圧VINを測定
し、この積分電圧VINからチャンネル間抵抗Rchを算出
している。すなわち、電流検出手段である電流電圧変換
回路の出力変化をもとにチャンネル配線間の電気抵抗を
計測しているのである。
圧変換回路IVの変換電圧VIVを直接測定するのではな
く、この変換電圧VIVが積分された積分電圧VINを測定
し、この積分電圧VINからチャンネル間抵抗Rchを算出
している。すなわち、電流検出手段である電流電圧変換
回路の出力変化をもとにチャンネル配線間の電気抵抗を
計測しているのである。
【0037】なお図4に示すように、電流電圧変換回路
IVの変換電圧VIVには、通常、オフセット電圧VOFF
が含まれているため、たとえば図5に示すようなオフセ
ット調整回路によって、オフセット電圧VOFF が0ボル
トになるように調整しておくのが望ましい。
IVの変換電圧VIVには、通常、オフセット電圧VOFF
が含まれているため、たとえば図5に示すようなオフセ
ット調整回路によって、オフセット電圧VOFF が0ボル
トになるように調整しておくのが望ましい。
【0038】このようなイメージセンサの検査方法によ
れば、イメージセンサを改造することなく、チャンネル
間抵抗Rchを計測することができる。しかも、イメージ
センサの処理回路SCを積極的に利用して、チャンネル
間抵抗Rchを計測しているため、検査装置としては、バ
イアス電圧VB を発生する簡単な回路を用意するだけで
良い。また、イメージセンサの作動中にチャンネル間抵
抗Rchを計測しているため、イメージセンサの動作チェ
ックを行なうと同時に、各チャンネル配線CL間の良否
を判別することができ、極めて短時間でイメージセンサ
を検査することができる。さらに、チャンネル間抵抗R
chを繰り返し計測し、これらの平均値をとることによっ
て、より正確な値を得ることも可能である。このよう
に、本実施例に係るイメージセンサの検査方法は、実用
性が高く、極めて低コストな検査方法となっている。
れば、イメージセンサを改造することなく、チャンネル
間抵抗Rchを計測することができる。しかも、イメージ
センサの処理回路SCを積極的に利用して、チャンネル
間抵抗Rchを計測しているため、検査装置としては、バ
イアス電圧VB を発生する簡単な回路を用意するだけで
良い。また、イメージセンサの作動中にチャンネル間抵
抗Rchを計測しているため、イメージセンサの動作チェ
ックを行なうと同時に、各チャンネル配線CL間の良否
を判別することができ、極めて短時間でイメージセンサ
を検査することができる。さらに、チャンネル間抵抗R
chを繰り返し計測し、これらの平均値をとることによっ
て、より正確な値を得ることも可能である。このよう
に、本実施例に係るイメージセンサの検査方法は、実用
性が高く、極めて低コストな検査方法となっている。
【0039】以上、本発明に係るイメージセンサの検査
方法の一実施例を詳述したが、本発明は上述の実施例に
限定されることなく、その他の態様でも実施し得るもの
である。
方法の一実施例を詳述したが、本発明は上述の実施例に
限定されることなく、その他の態様でも実施し得るもの
である。
【0040】たとえば、演算増幅器の非反転入力端子に
印加するバイアス電圧VB は、図6に示すように、ボル
テージホロワVFを介して印加しても良い。また図示は
省略するが、何も介さないで直接印加することも可能で
ある。すなわち、バイアス電圧VB は、演算増幅器の非
反転入力端子に直接又は間接的に印加すれば良い。
印加するバイアス電圧VB は、図6に示すように、ボル
テージホロワVFを介して印加しても良い。また図示は
省略するが、何も介さないで直接印加することも可能で
ある。すなわち、バイアス電圧VB は、演算増幅器の非
反転入力端子に直接又は間接的に印加すれば良い。
【0041】また図7に示すように、上述の実施例とは
反対に、n個ある演算増幅器のうちの1つの演算増幅器
だけにバイアス電圧VB1, VB2,...VBnを印加するよう
にしても良い。また上述した実施例では、バイアス電圧
VB1, VB2,...VBnの極性を正にしているが、これを負
にしても良い。さらに上述した実施例では、いずれか1
つのチャンネル配線と、それ以外のチャンネル配線との
間に電位差を生じさせることによって、各チャンネル間
抵抗Rchを計測しているが、2つ以上のチャンネル配線
と、それら以外のチャンネル配線との間に電位差を生じ
させることによって、各チャンネル間抵抗Rchを計測す
ることも、多少複雑にはなるが可能である。
反対に、n個ある演算増幅器のうちの1つの演算増幅器
だけにバイアス電圧VB1, VB2,...VBnを印加するよう
にしても良い。また上述した実施例では、バイアス電圧
VB1, VB2,...VBnの極性を正にしているが、これを負
にしても良い。さらに上述した実施例では、いずれか1
つのチャンネル配線と、それ以外のチャンネル配線との
間に電位差を生じさせることによって、各チャンネル間
抵抗Rchを計測しているが、2つ以上のチャンネル配線
と、それら以外のチャンネル配線との間に電位差を生じ
させることによって、各チャンネル間抵抗Rchを計測す
ることも、多少複雑にはなるが可能である。
【0042】また上述した実施例のように、イメージセ
ンサの作動中にバイアス電圧を印加することは必ずしも
必要ではない。すなわち、イメージセンサの非作動中に
単独でバイアス電圧を印加することによって、一つずつ
チャンネル間抵抗を計測することも、かなり時間がかか
るが可能である。なお、電流電圧変換回路IVなどによ
りチャンネル間電流を検出する必要があるので、信号処
理回路SCなどは動作可能な状態にしておく。
ンサの作動中にバイアス電圧を印加することは必ずしも
必要ではない。すなわち、イメージセンサの非作動中に
単独でバイアス電圧を印加することによって、一つずつ
チャンネル間抵抗を計測することも、かなり時間がかか
るが可能である。なお、電流電圧変換回路IVなどによ
りチャンネル間電流を検出する必要があるので、信号処
理回路SCなどは動作可能な状態にしておく。
【0043】さらに、上述した実施例のように時系列的
に出力された後の積分電圧VINを測定するのではなく、
時系列的に出力される前の積分電圧VINや、あるいは積
分される前の変換電圧VIVをそれぞれ個別に測定し、こ
れらからチャンネル間抵抗Rchを算出するようにしても
良い。
に出力された後の積分電圧VINを測定するのではなく、
時系列的に出力される前の積分電圧VINや、あるいは積
分される前の変換電圧VIVをそれぞれ個別に測定し、こ
れらからチャンネル間抵抗Rchを算出するようにしても
良い。
【0044】ところで、本発明に係るイメージセンサの
検査方法を適用し得るイメージセンサには、上述したイ
メージセンサだけでなく、種々のイメージセンサがあ
る。
検査方法を適用し得るイメージセンサには、上述したイ
メージセンサだけでなく、種々のイメージセンサがあ
る。
【0045】たとえば図8に示すように、積分回路IN
を構成する演算増幅器の反転入力端子に、フォトダイオ
ードPDに流れる信号電流を導き出すためのチャンネル
配線CLが直接接続されているイメージセンサにも適用
し得るものである。本実施例では、積分回路INが電流
検出手段に相当し、この積分回路INの出力変化をもと
にチャンネル間抵抗を計測しているのである。
を構成する演算増幅器の反転入力端子に、フォトダイオ
ードPDに流れる信号電流を導き出すためのチャンネル
配線CLが直接接続されているイメージセンサにも適用
し得るものである。本実施例では、積分回路INが電流
検出手段に相当し、この積分回路INの出力変化をもと
にチャンネル間抵抗を計測しているのである。
【0046】また図9に示すように、光電変換素子とし
てCdS-CdSe などの光導電素子PCを用いた非蓄積型の
イメージセンサにも適用し得るものである。この場合
は、電流電圧変換回路IVの変換電圧VIVを測定し、こ
れをもとにチャンネル配線CL間の電気抵抗を算出すれ
ば良い。
てCdS-CdSe などの光導電素子PCを用いた非蓄積型の
イメージセンサにも適用し得るものである。この場合
は、電流電圧変換回路IVの変換電圧VIVを測定し、こ
れをもとにチャンネル配線CL間の電気抵抗を算出すれ
ば良い。
【0047】さらに図10及び図11に示すように、ス
イッチング素子として薄膜トランジスタTFTを用いた
イメージセンサにも適用し得るものである。なお、光電
変換素子としては、フォトダイオードPDが用いられて
いるものだけでなく、光導電素子PCが用いられている
ものでも適用し得ることは当然である。
イッチング素子として薄膜トランジスタTFTを用いた
イメージセンサにも適用し得るものである。なお、光電
変換素子としては、フォトダイオードPDが用いられて
いるものだけでなく、光導電素子PCが用いられている
ものでも適用し得ることは当然である。
【0048】なお、これまでの実施例では、本発明の効
果が顕著に現れるマトリクス駆動方式のイメージセンサ
に適用した例を中心に説明してきたが、たとえば個別駆
動方式のイメージセンサなどにも適用し得るものであ
る。要するに、チャンネル配線に相当する配線が2本以
上あって、これらの配線が互いに同一電位にされた状態
で光電変換素子に流れる信号電流を検出するタイプであ
れば、どのようなイメージセンサであっても適用し得る
ものである。
果が顕著に現れるマトリクス駆動方式のイメージセンサ
に適用した例を中心に説明してきたが、たとえば個別駆
動方式のイメージセンサなどにも適用し得るものであ
る。要するに、チャンネル配線に相当する配線が2本以
上あって、これらの配線が互いに同一電位にされた状態
で光電変換素子に流れる信号電流を検出するタイプであ
れば、どのようなイメージセンサであっても適用し得る
ものである。
【0049】その他、薄膜型だけでなく、マルチチップ
型のイメージセンサにも適用し得るなど、本発明はその
主旨を逸脱しない範囲内で当業者の知識に基づき種々な
る改良,修正,変形を加えた態様で実施し得るものであ
る。
型のイメージセンサにも適用し得るなど、本発明はその
主旨を逸脱しない範囲内で当業者の知識に基づき種々な
る改良,修正,変形を加えた態様で実施し得るものであ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明に係るイメージセンサの検査方法
は、配線のうちのいずれかの配線と、その他の配線との
間に電位差を生じさせ、電流検出手段の出力変化をもと
に配線間の電気抵抗を計測しているため、配線間の電気
抵抗を簡易かつ迅速に計測することができる。したがっ
て、配線の欠陥を迅速に発見することができ、検査工程
へのフィードバックなども可能となる。しかも、特にイ
メージセンサを改造する必要がないため、極めて実用的
であるだけでなく、イメージセンサの電流検出手段を積
極的に利用して配線間の電気抵抗を計測しているため、
極めて低コストの検査装置で済むことになる。
は、配線のうちのいずれかの配線と、その他の配線との
間に電位差を生じさせ、電流検出手段の出力変化をもと
に配線間の電気抵抗を計測しているため、配線間の電気
抵抗を簡易かつ迅速に計測することができる。したがっ
て、配線の欠陥を迅速に発見することができ、検査工程
へのフィードバックなども可能となる。しかも、特にイ
メージセンサを改造する必要がないため、極めて実用的
であるだけでなく、イメージセンサの電流検出手段を積
極的に利用して配線間の電気抵抗を計測しているため、
極めて低コストの検査装置で済むことになる。
【0051】また、電流検出手段が演算増幅器から構成
され、この演算増幅器の非反転入力端子にバイアス電圧
を印加することにより、配線間に電位差を生じさせてい
るだけなので、極めて単純な方法である。
され、この演算増幅器の非反転入力端子にバイアス電圧
を印加することにより、配線間に電位差を生じさせてい
るだけなので、極めて単純な方法である。
【0052】さらに、これらの検査方法をイメージセン
サの作動中に行なっているため、検査時間を延長するこ
となく、短時間で全ての検査を終えることができる。す
なわち、製造したイメージセンサの動作チェックを行な
うと同時に、イメージセンサの良否をも判別することが
できるのである。
サの作動中に行なっているため、検査時間を延長するこ
となく、短時間で全ての検査を終えることができる。す
なわち、製造したイメージセンサの動作チェックを行な
うと同時に、イメージセンサの良否をも判別することが
できるのである。
【図1】本発明に係るイメージセンサの検査方法の一実
施例を説明するための回路図である。
施例を説明するための回路図である。
【図2】図1に示した検査方法の適用対象であるイメー
ジセンサ全体を示す回路図である。
ジセンサ全体を示す回路図である。
【図3】図1に示した検査方法の作動を説明するための
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図4】図2に示したイメージセンサにおける電流電圧
変換回路の変換電圧に含まれるオフセット電圧を説明す
るためのタイムチャートである。
変換回路の変換電圧に含まれるオフセット電圧を説明す
るためのタイムチャートである。
【図5】図4に示したオフセット電圧を調整するための
回路図である。
回路図である。
【図6】本発明に係る検査方法の他の実施例を説明する
ための回路図である。
ための回路図である。
【図7】本発明に係る検査方法のさらに他の実施例を説
明するためのタイムチャートである。
明するためのタイムチャートである。
【図8】本発明に係る検査方法を適用し得る別のイメー
ジセンサを示す回路図である。
ジセンサを示す回路図である。
【図9】本発明に係る検査方法を適用し得るさらに別の
イメージセンサを示す回路図である。
イメージセンサを示す回路図である。
【図10】本発明に係る検査方法を適用し得るさらに別
のイメージセンサを示す回路図である。
のイメージセンサを示す回路図である。
【図11】本発明に係る検査方法を適用し得るさらに別
のイメージセンサを示す回路図である。
のイメージセンサを示す回路図である。
【図12】図2に示したイメージセンサの通常の作動を
説明するためのタイムチャートである。
説明するためのタイムチャートである。
【図13】図2に示したイメージセンサにおいて、チャ
ンネル間抵抗の計測方法を説明するための結線図であ
る。
ンネル間抵抗の計測方法を説明するための結線図であ
る。
PD;フォトダイオード(光電変換素子) I;信号電流 CL;チャンネル配線(配線) IV;電流電圧変換回路(電流検出手段) VIV;変換電圧 IN;積分回路 VIN;積分電圧 Rch;チャンネル間抵抗 VB ;バイアス電圧
Claims (3)
- 【請求項1】 光電変換素子と、該光電変換素子に流れ
る信号電流を導き出すための互いに同一電位にされた複
数の配線と、該配線を介して導き出された信号電流を検
出する電流検出手段とから構成されるイメージセンサの
検査方法であって、前記配線のうちのいずれかの配線
と、その他の配線との間に電位差を生じさせ、前記電流
検出手段の出力変化をもとに前記配線間の電気抵抗を計
測することを特徴とするイメージセンサの検査方法。 - 【請求項2】 前記電流検出手段が演算増幅器から構成
され、該演算増幅器の反転入力端子に前記配線が接続さ
れているイメージセンサの検査方法であって、前記演算
増幅器のうちのいずれかの演算増幅器の非反転入力端子
にバイアス電圧を印加することにより、該演算増幅器の
反転入力端子に接続されている配線と、その他の配線と
の間に電位差を生じさせることを特徴とする請求項1に
記載のイメージセンサの検査方法。 - 【請求項3】 前記イメージセンサの検査方法を、前記
イメージセンサの作動中であって前記信号電流が前記電
流検出手段により検出されていない時間内に実施するこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のイメージ
センサの検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4038642A JPH05207223A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | イメージセンサの検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4038642A JPH05207223A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | イメージセンサの検査方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207223A true JPH05207223A (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=12530903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4038642A Withdrawn JPH05207223A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | イメージセンサの検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05207223A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6620791B1 (en) | 1999-05-20 | 2003-09-16 | British Sugar Plc | Edible compositions containing trehalose |
CN104604128A (zh) * | 2013-06-19 | 2015-05-06 | 旭化成微电子株式会社 | 放大电路以及放大电路ic芯片 |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP4038642A patent/JPH05207223A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6620791B1 (en) | 1999-05-20 | 2003-09-16 | British Sugar Plc | Edible compositions containing trehalose |
CN104604128A (zh) * | 2013-06-19 | 2015-05-06 | 旭化成微电子株式会社 | 放大电路以及放大电路ic芯片 |
JP5827759B2 (ja) * | 2013-06-19 | 2015-12-02 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 増幅回路及び増幅回路icチップ |
JPWO2014203525A1 (ja) * | 2013-06-19 | 2017-02-23 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 増幅回路及び増幅回路icチップ |
CN104604128B (zh) * | 2013-06-19 | 2017-12-15 | 旭化成微电子株式会社 | 放大电路以及放大电路ic芯片 |
US10063195B2 (en) | 2013-06-19 | 2018-08-28 | Asahi Kasei Microdevices Corporation | Amplifier circuit and amplifier circuit IC chip |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |