JPH0520683A - 磁性膜フレークの除去方法 - Google Patents
磁性膜フレークの除去方法Info
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- JPH0520683A JPH0520683A JP2015291A JP2015291A JPH0520683A JP H0520683 A JPH0520683 A JP H0520683A JP 2015291 A JP2015291 A JP 2015291A JP 2015291 A JP2015291 A JP 2015291A JP H0520683 A JPH0520683 A JP H0520683A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ディスク上に磁性膜を形成する場
合に適用して磁性膜フレークを容易に除去することを目
的とする。 【構成】 スパッタ室において磁性膜を形成した後にデ
ィスクとディスクホルダを消磁し、ディスクとディスク
ホルダに清浄気体を吹き付ける。 【効果】 本発明によれば、基板にスパッタすることに
よりスパッタ室などに生じるダスト状の磁性膜フレーク
をディスクとディスクホルダから容易に除去することが
できる。よって、清浄な状態のディスクを後工程に送る
ことができ、後工程の歩留りが向上する。
合に適用して磁性膜フレークを容易に除去することを目
的とする。 【構成】 スパッタ室において磁性膜を形成した後にデ
ィスクとディスクホルダを消磁し、ディスクとディスク
ホルダに清浄気体を吹き付ける。 【効果】 本発明によれば、基板にスパッタすることに
よりスパッタ室などに生じるダスト状の磁性膜フレーク
をディスクとディスクホルダから容易に除去することが
できる。よって、清浄な状態のディスクを後工程に送る
ことができ、後工程の歩留りが向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスク上に磁性膜を形
成する場合に適用して好適な磁性膜フレークの除去方法
に関するものである。
成する場合に適用して好適な磁性膜フレークの除去方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜磁気ヘッドなどの薄膜素子を
スパッタリングにより製造する場合に用いて好適な成膜
装置として、図5に示す構成のスパッタ装置が知られて
いる。
スパッタリングにより製造する場合に用いて好適な成膜
装置として、図5に示す構成のスパッタ装置が知られて
いる。
【0003】図5に示すスパッタ装置Aにおいて、6は
予備加熱室、7は加熱室、8は第1スパッタ室、9は中
間室、10は第2スパッタ室、11は取出室を各々示
し、これらの各室が直列的に接続されてスパッタ装置A
が構成されるとともに、各室の境界部分には仕切弁装置
12が設けられていて、各室の雰囲気を別個に調節でき
るようになっている。更に図5において符号13は加熱
ヒータを示し、各室の温度調節ができるようになってい
る。
予備加熱室、7は加熱室、8は第1スパッタ室、9は中
間室、10は第2スパッタ室、11は取出室を各々示
し、これらの各室が直列的に接続されてスパッタ装置A
が構成されるとともに、各室の境界部分には仕切弁装置
12が設けられていて、各室の雰囲気を別個に調節でき
るようになっている。更に図5において符号13は加熱
ヒータを示し、各室の温度調節ができるようになってい
る。
【0004】また、図5に示す構成のスパッタ装置Aに
おいては、スパッタカソード1が第1スパッタ室8の左
右両内側壁と第2スパッタ室10の左右両内側壁に設け
られ、両側のスパッタカソード1からターゲットの構成
粒子を飛ばして成膜することができるようになってい
る。
おいては、スパッタカソード1が第1スパッタ室8の左
右両内側壁と第2スパッタ室10の左右両内側壁に設け
られ、両側のスパッタカソード1からターゲットの構成
粒子を飛ばして成膜することができるようになってい
る。
【0005】図5に示すスパッタ装置Aを使用してスパ
ッタを行う場合は、図6に示すディスクホルダ15を備
えた走行台車16を使用する。まず、前記ディスクホル
ダ15に磁気ディスクのディスク17を必要枚数装着す
る。
ッタを行う場合は、図6に示すディスクホルダ15を備
えた走行台車16を使用する。まず、前記ディスクホル
ダ15に磁気ディスクのディスク17を必要枚数装着す
る。
【0006】次に走行台車16を仕切弁装置12を通し
て予備加熱室6に移動させ、ディスク17を所定の温度
に加熱すると同時に内部圧力を調節し、この後に加熱室
7を介して第1スパッタ室8に移動させ、第1スパッタ
室8において複数のスパッタカソードから順次あるいは
複数同時にスパッタを行って成膜処理を行い、次いで中
間室9に走行台車16を移動し、次に第2スパッタ室1
0で必要に応じて同様にスパッタ処理を行い薄膜磁気ヘ
ッドなどの薄膜素子の製造に利用している。
て予備加熱室6に移動させ、ディスク17を所定の温度
に加熱すると同時に内部圧力を調節し、この後に加熱室
7を介して第1スパッタ室8に移動させ、第1スパッタ
室8において複数のスパッタカソードから順次あるいは
複数同時にスパッタを行って成膜処理を行い、次いで中
間室9に走行台車16を移動し、次に第2スパッタ室1
0で必要に応じて同様にスパッタ処理を行い薄膜磁気ヘ
ッドなどの薄膜素子の製造に利用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記構成のスパッタ装
置Aにあっては、繰り返し使用している間にスパッタ室
8において図7に示すような磁性膜フレーク(ダストの
1種)が発生する問題がある。この磁性膜フレークは、
マグネトロンターゲットからの磁場により図7に示すよ
うに磁化されて磁気を帯びている。従ってこの磁性膜フ
レーク18が存在する空間を前記走行台車16が通過し
た場合、磁性膜が形成される前のディスク(ハードディ
スク)19あるいはディスクホルダ15に図7に示すよ
うに容易に吸着し、磁性膜フレーク18がスパッタの障
害となり、不良率が向上する問題があった。
置Aにあっては、繰り返し使用している間にスパッタ室
8において図7に示すような磁性膜フレーク(ダストの
1種)が発生する問題がある。この磁性膜フレークは、
マグネトロンターゲットからの磁場により図7に示すよ
うに磁化されて磁気を帯びている。従ってこの磁性膜フ
レーク18が存在する空間を前記走行台車16が通過し
た場合、磁性膜が形成される前のディスク(ハードディ
スク)19あるいはディスクホルダ15に図7に示すよ
うに容易に吸着し、磁性膜フレーク18がスパッタの障
害となり、不良率が向上する問題があった。
【0008】また、ディスクホルダ15自体にもスパッ
タで飛ばされた粒子が付着し、この付着粒子膜がターゲ
ット磁界により図7に示すように磁化され、ディスクホ
ルダ15が前記磁性膜フレーク18を吸着し、前記問題
を増長させる問題があった。
タで飛ばされた粒子が付着し、この付着粒子膜がターゲ
ット磁界により図7に示すように磁化され、ディスクホ
ルダ15が前記磁性膜フレーク18を吸着し、前記問題
を増長させる問題があった。
【0009】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、スパッタ室でディスクやディスクホルダに付
着する磁性膜フレークを容易に除去することができ、ス
パッタ時の不良率を低くすることができる磁性膜除去方
法を提供することを目的とする。
たもので、スパッタ室でディスクやディスクホルダに付
着する磁性膜フレークを容易に除去することができ、ス
パッタ時の不良率を低くすることができる磁性膜除去方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、ディスクを備えたディスクホ
ルダをスパッタ室に移動させ、スパッタ室に設けたター
ゲットの粒子をディスク上に堆積させてディスク上に磁
性膜を形成し、磁性膜の形成後にスパッタ室からディス
クを取り出して磁気記録媒体を得る方法において適用さ
れる磁性膜フレークの除去方法であって、ディスク上に
磁性膜を形成した後にディスク全体を電磁石で消磁し、
消磁後にディスク表面に清浄気体を吹き付けてディスク
上の磁性膜フレークを除去するものである。
記課題を解決するために、ディスクを備えたディスクホ
ルダをスパッタ室に移動させ、スパッタ室に設けたター
ゲットの粒子をディスク上に堆積させてディスク上に磁
性膜を形成し、磁性膜の形成後にスパッタ室からディス
クを取り出して磁気記録媒体を得る方法において適用さ
れる磁性膜フレークの除去方法であって、ディスク上に
磁性膜を形成した後にディスク全体を電磁石で消磁し、
消磁後にディスク表面に清浄気体を吹き付けてディスク
上の磁性膜フレークを除去するものである。
【0011】
【作用】磁性膜フレークが磁気吸着されたディスクある
いはディスクホルダを消磁するので、磁性膜フレークと
ディスクとディスクホルダが消磁され、磁性膜フレーク
の磁気吸着力が無くなる。よってその後に清浄気体をデ
ィスクあるいはディスクホルダに吹き付けることにより
磁性膜フレークが容易に吹き飛ばされて除去される。デ
ィスクに磁気吸着した磁性膜フレークを除去しておくこ
とで成膜後の後処理工程に表面が清浄な状態のディスク
を送ることができ、後工程における処理の歩留りが向上
する。
いはディスクホルダを消磁するので、磁性膜フレークと
ディスクとディスクホルダが消磁され、磁性膜フレーク
の磁気吸着力が無くなる。よってその後に清浄気体をデ
ィスクあるいはディスクホルダに吹き付けることにより
磁性膜フレークが容易に吹き飛ばされて除去される。デ
ィスクに磁気吸着した磁性膜フレークを除去しておくこ
とで成膜後の後処理工程に表面が清浄な状態のディスク
を送ることができ、後工程における処理の歩留りが向上
する。
【0012】
【実施例】図1ないし図3は本発明方法を説明するため
のものであるが、本発明方法を実施する場合には例えば
図4に示す構造のスパッタ装置Bを使用する。
のものであるが、本発明方法を実施する場合には例えば
図4に示す構造のスパッタ装置Bを使用する。
【0013】図4に示す構成の成膜装置Bは図5に示す
構成のスパッタ装置Aの一部を改造したものである。図
4に示すスパッタ装置Bが図5に示すスパッタ装置Aと
異なっているのは、第1スパッタ室8と第2スパッタ室
10との間、および、第2スパッタ室10と取出室11
との間にそれぞれ除去室20を設け、各除去室20の内
部に左右一対の消磁装置21と、清浄気体の噴射管22
…とを設けた点である。
構成のスパッタ装置Aの一部を改造したものである。図
4に示すスパッタ装置Bが図5に示すスパッタ装置Aと
異なっているのは、第1スパッタ室8と第2スパッタ室
10との間、および、第2スパッタ室10と取出室11
との間にそれぞれ除去室20を設け、各除去室20の内
部に左右一対の消磁装置21と、清浄気体の噴射管22
…とを設けた点である。
【0014】前記消磁装置21は、除去室20の左右両
側の側壁に電磁石が設けられたものであり、この除去室
20を走行台車16が通過する場合に電磁石に通電して
磁力を発生させていた状態から電磁石への通電を停止し
て磁界を消失させることで走行台車16上のディスク1
7とディスクホルダ15を消磁できるようになってい
る。
側の側壁に電磁石が設けられたものであり、この除去室
20を走行台車16が通過する場合に電磁石に通電して
磁力を発生させていた状態から電磁石への通電を停止し
て磁界を消失させることで走行台車16上のディスク1
7とディスクホルダ15を消磁できるようになってい
る。
【0015】また、噴射管22…はその開口部が除去室
20の中央部に向くように除去室20の両側壁にそれぞ
れ取り付けられていて各噴射管22は図示略の清浄空気
供給装置などの清浄気体供給源に接続されている。
20の中央部に向くように除去室20の両側壁にそれぞ
れ取り付けられていて各噴射管22は図示略の清浄空気
供給装置などの清浄気体供給源に接続されている。
【0016】前記スパッタ装置Bでは、ディスク17上
に磁性膜を形成するので、第1スパッタ室8に設けられ
るターゲット1はCr(クロム)などの磁性膜形成用のタ
ーゲットであり、第2スパッタ室10にもC(炭素)など
の磁性膜形成用のターゲットが用いられる。
に磁性膜を形成するので、第1スパッタ室8に設けられ
るターゲット1はCr(クロム)などの磁性膜形成用のタ
ーゲットであり、第2スパッタ室10にもC(炭素)など
の磁性膜形成用のターゲットが用いられる。
【0017】次に磁性膜フレークの除去方法について、
スパッタ装置Bによる磁性膜の形成と関連づけて説明す
る。
スパッタ装置Bによる磁性膜の形成と関連づけて説明す
る。
【0018】スパッタ装置Bを用いてディスク17に磁
性膜を形成するには、まず、図6に示す構成のディスク
ホルダ15を備えた走行台車16をスパッタ装置Bに投
入する。
性膜を形成するには、まず、図6に示す構成のディスク
ホルダ15を備えた走行台車16をスパッタ装置Bに投
入する。
【0019】即ち、予備加熱室6の入口側の仕切弁装置
12を解放して予備加熱室6に走行台車16を移動さ
せ、前記仕切弁装置12を閉じた後に予備加熱室6の温
度と気圧を調節し、ディスク17を加熱ヒータ13によ
り予熱する。
12を解放して予備加熱室6に走行台車16を移動さ
せ、前記仕切弁装置12を閉じた後に予備加熱室6の温
度と気圧を調節し、ディスク17を加熱ヒータ13によ
り予熱する。
【0020】予備加熱室6での調整が終了したならば、
予備加熱室6の出口側の仕切弁装置12をあけて加熱室
7に走行台車16を移動させ、再び仕切弁装置12を閉
じた後にディスク17を加熱ヒータ13により所定の温
度に加熱する。
予備加熱室6の出口側の仕切弁装置12をあけて加熱室
7に走行台車16を移動させ、再び仕切弁装置12を閉
じた後にディスク17を加熱ヒータ13により所定の温
度に加熱する。
【0021】ディスク17の加熱処理が終了したならば
仕切弁装置12をあけて走行台車16を第1スパッタ室
8に移動させる。第1スパッタ室8においては加熱ヒー
タ13によってディスク17を加熱すると同時にスパッ
タを行ってターゲット1から粒子をたたき出してディス
ク17上に磁性膜を形成する。
仕切弁装置12をあけて走行台車16を第1スパッタ室
8に移動させる。第1スパッタ室8においては加熱ヒー
タ13によってディスク17を加熱すると同時にスパッ
タを行ってターゲット1から粒子をたたき出してディス
ク17上に磁性膜を形成する。
【0022】成膜が終了したならば、第1スパッタ室8
の出口側の仕切弁装置12を解放して走行台車16を除
去室20に移動する。
の出口側の仕切弁装置12を解放して走行台車16を除
去室20に移動する。
【0023】前記のような成膜処理を行なうことによっ
て第1スパッタ室80においてはディスク17とディス
クホルダ15が磁化されるとともに、第1スパッタ室8
では磁性膜フレーク18が発生し、この磁性膜フレーク
18がマグネトロンターゲットからの磁場により磁化さ
れてディスク17とディスクホルダ15のいずれかに図
7に示すように磁気吸着する。従ってこの磁性膜フレー
ク18をディスク17とディスクホルダ15から取り除
く必要が生じる。
て第1スパッタ室80においてはディスク17とディス
クホルダ15が磁化されるとともに、第1スパッタ室8
では磁性膜フレーク18が発生し、この磁性膜フレーク
18がマグネトロンターゲットからの磁場により磁化さ
れてディスク17とディスクホルダ15のいずれかに図
7に示すように磁気吸着する。従ってこの磁性膜フレー
ク18をディスク17とディスクホルダ15から取り除
く必要が生じる。
【0024】そこで走行台車16を除去室20に移動さ
せたならば、除去室20では、消磁装置21を作動させ
て磁化されたディスク17とディスクホルダ15と磁性
膜フレーク18の消磁を行う。これらが消磁されるとこ
れらの磁気吸着力が減少するので、ディスク17とディ
スクホルダ15に磁気吸着した複数の磁性膜フレーク1
8は図2に示すように一部脱落するか磁気吸着力が低下
した状態で吸着している。続いて消磁の後に噴射管22
から清浄空気などの気体をディスク17あるいはディス
クホルダ15に吹き付けることにより図3に示すように
磁性膜フレーク18…を吹き飛ばすことができ、これら
を容易に除去することができる。
せたならば、除去室20では、消磁装置21を作動させ
て磁化されたディスク17とディスクホルダ15と磁性
膜フレーク18の消磁を行う。これらが消磁されるとこ
れらの磁気吸着力が減少するので、ディスク17とディ
スクホルダ15に磁気吸着した複数の磁性膜フレーク1
8は図2に示すように一部脱落するか磁気吸着力が低下
した状態で吸着している。続いて消磁の後に噴射管22
から清浄空気などの気体をディスク17あるいはディス
クホルダ15に吹き付けることにより図3に示すように
磁性膜フレーク18…を吹き飛ばすことができ、これら
を容易に除去することができる。
【0025】このようにディスク17とディスクホルダ
15に吸着した磁性膜フレーク18を除去したならば、
ディスク17を第2スパッタ室10に移動させて必要に
応じて成膜処理を行う。この成膜処理の際に予めディス
ク17上の磁性膜フレーク18が除去されているので、
スパッタの歩留りが向上する。
15に吸着した磁性膜フレーク18を除去したならば、
ディスク17を第2スパッタ室10に移動させて必要に
応じて成膜処理を行う。この成膜処理の際に予めディス
ク17上の磁性膜フレーク18が除去されているので、
スパッタの歩留りが向上する。
【0026】第2スパッタ室10において成膜処理が終
了したならば、再び走行台車16を除去室20に移動さ
せて前記と同様に消磁作業を行い、その後に取出室11
を介してスパッタ装置Bから取り出す。スパッタ装置B
から取り出したディスク17は後工程において水洗によ
って洗浄する。この水洗工程の前に予め磁性膜フレーク
を除去しているので、水洗工程の歩留りが向上する効果
がある。
了したならば、再び走行台車16を除去室20に移動さ
せて前記と同様に消磁作業を行い、その後に取出室11
を介してスパッタ装置Bから取り出す。スパッタ装置B
から取り出したディスク17は後工程において水洗によ
って洗浄する。この水洗工程の前に予め磁性膜フレーク
を除去しているので、水洗工程の歩留りが向上する効果
がある。
【0027】また、スパッタ装置Bから取り出した後に
更にディスク上に他の薄膜や保護膜などを形成する場合
は、それらの膜を形成する装置に磁性膜フレークが付着
していない清浄なディスク17を送ることができるの
で、それらの膜を形成する装置での歩留りを向上させる
ことができる。
更にディスク上に他の薄膜や保護膜などを形成する場合
は、それらの膜を形成する装置に磁性膜フレークが付着
していない清浄なディスク17を送ることができるの
で、それらの膜を形成する装置での歩留りを向上させる
ことができる。
【0028】なお、前記の実施例においては、スパッタ
室を2つ設けたスパッタ装置で成膜する場合に本発明方
法を適用した例について説明したが、スパッタ室を1つ
あるいは3つ以上設けたスパッタ装置で成膜する場合に
ついて本発明方法を適用できるのは勿論であり、更に、
スパッタ室ごとに除去室を設けなくとも複数のスパッタ
室に1つの除去室を設けるようにしても良い。
室を2つ設けたスパッタ装置で成膜する場合に本発明方
法を適用した例について説明したが、スパッタ室を1つ
あるいは3つ以上設けたスパッタ装置で成膜する場合に
ついて本発明方法を適用できるのは勿論であり、更に、
スパッタ室ごとに除去室を設けなくとも複数のスパッタ
室に1つの除去室を設けるようにしても良い。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
性膜をスパッタ室でディスク上に形成した後に磁性膜フ
レークが磁気吸着されたディスクあるいはディスクホル
ダを消磁するので、磁性膜フレークとディスクとディス
クホルダの磁気吸着力を無くすることができ、一部の磁
性膜フレークを脱落させて除去することができる。ま
た、脱落しない磁性膜フレークがあっても、消磁の後に
清浄気体をディスクあるいはディスクホルダに吹き付け
ることにより磁性膜フレークを吹き飛ばすことができ、
磁性膜フレークを容易に除去することができる。
性膜をスパッタ室でディスク上に形成した後に磁性膜フ
レークが磁気吸着されたディスクあるいはディスクホル
ダを消磁するので、磁性膜フレークとディスクとディス
クホルダの磁気吸着力を無くすることができ、一部の磁
性膜フレークを脱落させて除去することができる。ま
た、脱落しない磁性膜フレークがあっても、消磁の後に
清浄気体をディスクあるいはディスクホルダに吹き付け
ることにより磁性膜フレークを吹き飛ばすことができ、
磁性膜フレークを容易に除去することができる。
【図1】図1はディスクに磁性膜フレークが磁気吸着さ
れた状態を示す断面図。
れた状態を示す断面図。
【図2】図2はディスクと磁性膜フレークを消磁してい
る状態を示す断面図である。
る状態を示す断面図である。
【図3】図3はディスクに清浄空気を吹き付けている状
態を示す断面図である
態を示す断面図である
【図4】図4は本発明方法を実施する場合に用いるスパ
ッタ装置の一例を示す断面図である。
ッタ装置の一例を示す断面図である。
【図5】図5は従来のスパッタ装置の一例を示す断面図
である。
である。
【図6】図6は走行台車の斜視図である。
【図7】図7は磁性膜フレークがディスクに磁気吸着し
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
B スパッタ装置 8 第1スパッタ室 10 第2スパッタ室 15 ディスクホルダ 16 走行台車 17 ディスク 20 除去室 21 消磁装置 22 噴射管
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ディスクを備えたディスクホルダをスパ
ッタ室に移動させ、スパッタ室に設けたターゲットの粒
子をディスク上に堆積させてディスク上に磁性膜を形成
し、磁性膜の形成後にスパッタ室からディスクを取り出
して磁気記録媒体を得る方法において適用される磁性膜
フレークの除去方法であって、ディスク上に磁性膜を形
成した後にディスク全体を電磁石で消磁し、消磁後にデ
ィスク表面に清浄気体を吹き付けてディスク上の磁性膜
フレークを除去することを特徴とする磁性膜フレークの
除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015291A JPH0520683A (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 磁性膜フレークの除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015291A JPH0520683A (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 磁性膜フレークの除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520683A true JPH0520683A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=12019184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015291A Withdrawn JPH0520683A (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 磁性膜フレークの除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0520683A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08325733A (ja) * | 1995-05-26 | 1996-12-10 | Tel Varian Ltd | 真空処理方法および真空処理装置 |
JP2010097635A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 垂直磁気記録媒体の製造方法 |
JP2010176781A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-08-12 | Showa Denko Kk | 成膜装置及び磁気記録媒体の製造方法 |
JP2013235634A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Iza Corp | 垂直磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 |
-
1991
- 1991-02-13 JP JP2015291A patent/JPH0520683A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08325733A (ja) * | 1995-05-26 | 1996-12-10 | Tel Varian Ltd | 真空処理方法および真空処理装置 |
JP2010097635A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 垂直磁気記録媒体の製造方法 |
JP2010176781A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-08-12 | Showa Denko Kk | 成膜装置及び磁気記録媒体の製造方法 |
JP2013235634A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Iza Corp | 垂直磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 |
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