JPH0520654A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JPH0520654A JPH0520654A JP3144455A JP14445591A JPH0520654A JP H0520654 A JPH0520654 A JP H0520654A JP 3144455 A JP3144455 A JP 3144455A JP 14445591 A JP14445591 A JP 14445591A JP H0520654 A JPH0520654 A JP H0520654A
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転シリンダに配置された可動素子上のヘッ
ドを用いて、記録再生を可能にする。 【構成】 記録時において、位置検出素子8は、回転シ
リンダ3の上面に取り付けられた基準面7の位置を検出
し、続いて回転シリンダ3に取り付けられたセンサ対象
物6の位置を検出することにより、基準面7とセンサ対
象物6との上下方向の位置の差を検出する。この位置情
報を用いて、センサ対象物6、つまり磁気ヘッド5を所
望の位置に制御することができる。
ドを用いて、記録再生を可能にする。 【構成】 記録時において、位置検出素子8は、回転シ
リンダ3の上面に取り付けられた基準面7の位置を検出
し、続いて回転シリンダ3に取り付けられたセンサ対象
物6の位置を検出することにより、基準面7とセンサ対
象物6との上下方向の位置の差を検出する。この位置情
報を用いて、センサ対象物6、つまり磁気ヘッド5を所
望の位置に制御することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転ヘッド型磁気記録再
生装置に関し、特に可動素子に取り付けられた回転ヘッ
ドにより記録再生を行なう磁気記録再生装置に関するも
のである。
生装置に関し、特に可動素子に取り付けられた回転ヘッ
ドにより記録再生を行なう磁気記録再生装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生装置において、スロ
ーモーション再生、早送り再生などの特殊再生時に、回
転シリンダ上の可動素子に取り付けられた再生専用ヘッ
ドを用いて、可動素子を制御することにより、この再生
ヘッドが記録トラック上をトレースし、ノイズのない再
生画を得る方法が提案され、実施されている。例えば、
特開昭56−138374号号公報などがある。
ーモーション再生、早送り再生などの特殊再生時に、回
転シリンダ上の可動素子に取り付けられた再生専用ヘッ
ドを用いて、可動素子を制御することにより、この再生
ヘッドが記録トラック上をトレースし、ノイズのない再
生画を得る方法が提案され、実施されている。例えば、
特開昭56−138374号号公報などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、再生時には磁気テープに記録されたビデ
オ信号の再生出力レベルや、パイロット信号などにより
位置制御が可能であるが、記録時には位置制御するため
の信号を磁気テープから得ることができないので、位置
制御ができず、その結果位置合わせもできない。そのた
め、経年変化などにより生じた可動素子による磁気ヘッ
ドの位置ずれを正規の位置に位置決めすることが困難で
あった。したがって、記録フォーマットに適合するよう
に高精度に位置決めが必要な記録時には使用できないと
いう問題点を有していた。
うな構成では、再生時には磁気テープに記録されたビデ
オ信号の再生出力レベルや、パイロット信号などにより
位置制御が可能であるが、記録時には位置制御するため
の信号を磁気テープから得ることができないので、位置
制御ができず、その結果位置合わせもできない。そのた
め、経年変化などにより生じた可動素子による磁気ヘッ
ドの位置ずれを正規の位置に位置決めすることが困難で
あった。したがって、記録フォーマットに適合するよう
に高精度に位置決めが必要な記録時には使用できないと
いう問題点を有していた。
【0004】本発明は上記問題点に鑑み、可動素子上の
ヘッドを用いて、記録再生可能な磁気記録再生装置を提
供することを目的とする。
ヘッドを用いて、記録再生可能な磁気記録再生装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の磁気記録再生装置は、磁気テープが巻回さ
れたシリンダと、前記シリンダの回転シリンダ上に18
0゜対向してアジマス角の互いに異なる磁気ヘッドが取
り付けられた電気的に制御可能な2つの可動素子と、前
記回転シリンダに設けられた基準面と、前記可動素子と
前記基準面の位置を検出する位置検出素子が回転シリン
ダの上面に対向するように取り付けられた位置検出手段
と、前記磁気ヘッドの位置が前記基準面の位置に対し所
望の位置になるように前記可動素子の位置を前記位置検
出手段の出力により制御する制御手段とを具備したこと
を特徴とするものである。
めに本発明の磁気記録再生装置は、磁気テープが巻回さ
れたシリンダと、前記シリンダの回転シリンダ上に18
0゜対向してアジマス角の互いに異なる磁気ヘッドが取
り付けられた電気的に制御可能な2つの可動素子と、前
記回転シリンダに設けられた基準面と、前記可動素子と
前記基準面の位置を検出する位置検出素子が回転シリン
ダの上面に対向するように取り付けられた位置検出手段
と、前記磁気ヘッドの位置が前記基準面の位置に対し所
望の位置になるように前記可動素子の位置を前記位置検
出手段の出力により制御する制御手段とを具備したこと
を特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明は上記した構成によって、可動素子によ
る磁気ヘッドの位置ずれを、基準面と位置検出手段を用
いて補正し、記録媒体上の正規の位置に正確に信号を記
録することができる。
る磁気ヘッドの位置ずれを、基準面と位置検出手段を用
いて補正し、記録媒体上の正規の位置に正確に信号を記
録することができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例の磁気記録再生装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0008】(図1)は本発明の一実施例における磁気
記録再生装置のシリンダの構造を示すものである。(図
1)において、1は回転軸であり、2は回転シリンダ、
3は固定シリンダ、4は回転シリンダ2に取り付けられ
た可動素子であり、ここではムービングコイル型アクチ
ュエータである。5は可動素子4に取り付けられた磁気
ヘッド、6は磁気ヘッド5の動きに連動して動くセンサ
対象物である。7は回転シリンダ2に取り付けられた基
準面、8はセンサ対象物6並びに基準面7の位置を検出
する位置検出素子であり、ここでは渦電流方式の位置検
出素子である。位置検出素子8は磁気記録再生装置のフ
レームに取り付けられた支持部材(図示せず)によって
固定されている。9はロータリートランス、10は可動
素子4に電力を供給するスリップリングである。
記録再生装置のシリンダの構造を示すものである。(図
1)において、1は回転軸であり、2は回転シリンダ、
3は固定シリンダ、4は回転シリンダ2に取り付けられ
た可動素子であり、ここではムービングコイル型アクチ
ュエータである。5は可動素子4に取り付けられた磁気
ヘッド、6は磁気ヘッド5の動きに連動して動くセンサ
対象物である。7は回転シリンダ2に取り付けられた基
準面、8はセンサ対象物6並びに基準面7の位置を検出
する位置検出素子であり、ここでは渦電流方式の位置検
出素子である。位置検出素子8は磁気記録再生装置のフ
レームに取り付けられた支持部材(図示せず)によって
固定されている。9はロータリートランス、10は可動
素子4に電力を供給するスリップリングである。
【0009】(図2)はシリンダの上面図であり、11
は磁気テープで、回転シリンダ2及び固定シリンダ3に
巻回されている。磁気テープ11に信号を記録する互い
に異なるアジマスを持つ磁気ヘッド51,52は、回転
シリンダ2に固定された各々の可動素子41,42に取
り付けられている。61,62はそれぞれ可動素子4
1,42上のセンサ対象物である。7は基準面であり、
回転シリンダ2上に配置されている。位置検出素子8は
磁気テープ11が巻回されていない部分に配置されてい
る。これは、記録・再生時に磁気ヘッド51,52が位
置検出素子8の磁気による影響を受けにくくするためで
ある。
は磁気テープで、回転シリンダ2及び固定シリンダ3に
巻回されている。磁気テープ11に信号を記録する互い
に異なるアジマスを持つ磁気ヘッド51,52は、回転
シリンダ2に固定された各々の可動素子41,42に取
り付けられている。61,62はそれぞれ可動素子4
1,42上のセンサ対象物である。7は基準面であり、
回転シリンダ2上に配置されている。位置検出素子8は
磁気テープ11が巻回されていない部分に配置されてい
る。これは、記録・再生時に磁気ヘッド51,52が位
置検出素子8の磁気による影響を受けにくくするためで
ある。
【0010】(図3)は位置検出手段12及び制御手段
13を示すブロック図である。位置検出素子8により検
出された検出信号は、信号処理部21より位置検出信号
として出力される。信号処理部21は位置検出素子8の
出力信号に増幅、直線補正などの処理を行う。位置検出
手段12は位置検出素子8及び信号処理部21により構
成されている。位置検出手段12の出力信号はタイミン
グ発生手段22の切り換え信号により基準面7、センサ
対象物61,62の位置検出部23,24,25への入
力を切り換える。基準面7の位置検出部23は、基準面
7が位置検出素子8の下を通過しているときに選択さ
れ、このときの位置検出信号を基準位置として記憶して
おく。同様に、センサ対象物61,62の位置検出部2
4,25もセンサ対象物61,62が位置検出素子8の
下を通過しているときに選択され、位置検出信号を記憶
する。
13を示すブロック図である。位置検出素子8により検
出された検出信号は、信号処理部21より位置検出信号
として出力される。信号処理部21は位置検出素子8の
出力信号に増幅、直線補正などの処理を行う。位置検出
手段12は位置検出素子8及び信号処理部21により構
成されている。位置検出手段12の出力信号はタイミン
グ発生手段22の切り換え信号により基準面7、センサ
対象物61,62の位置検出部23,24,25への入
力を切り換える。基準面7の位置検出部23は、基準面
7が位置検出素子8の下を通過しているときに選択さ
れ、このときの位置検出信号を基準位置として記憶して
おく。同様に、センサ対象物61,62の位置検出部2
4,25もセンサ対象物61,62が位置検出素子8の
下を通過しているときに選択され、位置検出信号を記憶
する。
【0011】そして、基準面7の位置検出部23の出力
つまり基準位置とセンサ対象物61,62の位置検出部
の24,25の出力より減算器26,27はそれぞれの
位置誤差を求め、位置制御手段28,29へと送り出
す。この誤差信号より位置検出手段28,29はそれぞ
れ制御信号を生成し、駆動手段30,31を用いて、可
動素子41,42が駆動され位置制御される。ここで、
タイミング発生手段22、基準面7の位置検出部23、
センサ対象物61,62の位置検出部24,25、位置
制御手段28,29、駆動手段30,31により制御手
段13が構成されている。
つまり基準位置とセンサ対象物61,62の位置検出部
の24,25の出力より減算器26,27はそれぞれの
位置誤差を求め、位置制御手段28,29へと送り出
す。この誤差信号より位置検出手段28,29はそれぞ
れ制御信号を生成し、駆動手段30,31を用いて、可
動素子41,42が駆動され位置制御される。ここで、
タイミング発生手段22、基準面7の位置検出部23、
センサ対象物61,62の位置検出部24,25、位置
制御手段28,29、駆動手段30,31により制御手
段13が構成されている。
【0012】(図4)は位置検出素子8より基準面7,
可動素子41,42に取り付けられたセンサ対象物6
1,62の位置を検出するタイミングを表すタイムチャ
ートであり、信号波形aは磁気ヘッド51,52を切り
換えるヘッド切り換え信号(HSW)であり、信号波形
bは基準面7の位置を検出するサンプル点を表す信号で
あり、信号波形cは可動素子41に取り付けられたセン
サ対象物61の位置を検出するサンプル点を表す信号で
あり、信号波形dは可動素子42に取り付けられたセン
サ対象物62の位置を検出するサンプル点を表す信号で
ある。(図2)では位置検出素子8の上を可動素子4
1,基準面7,可動素子42の順に通過していく。
可動素子41,42に取り付けられたセンサ対象物6
1,62の位置を検出するタイミングを表すタイムチャ
ートであり、信号波形aは磁気ヘッド51,52を切り
換えるヘッド切り換え信号(HSW)であり、信号波形
bは基準面7の位置を検出するサンプル点を表す信号で
あり、信号波形cは可動素子41に取り付けられたセン
サ対象物61の位置を検出するサンプル点を表す信号で
あり、信号波形dは可動素子42に取り付けられたセン
サ対象物62の位置を検出するサンプル点を表す信号で
ある。(図2)では位置検出素子8の上を可動素子4
1,基準面7,可動素子42の順に通過していく。
【0013】以上のように構成された磁気記録再生装置
について、以下(図1)、(図2)、(図3)、(図
4)を用いてその動作を説明する。
について、以下(図1)、(図2)、(図3)、(図
4)を用いてその動作を説明する。
【0014】(図2)において、回転シリンダ2は反時
計回りに回転しており、磁気テープ11は右方向に送ら
れているものとする。回転シリンダ2が回転しているの
で、支持部材を用いてフレームに固定された位置検出素
子8の下を基準面7が通過する。このときに、位置検出
素子8は基準面7の位置を検出し、その出力を信号処理
部21により処理して、位置検出信号として出力する。
(図4)に示すように、タイミング信号発生手段22は
ヘッド切り換え信号からの経過時間により、時刻t1の
位置検出信号が基準面7の位置検出信号であることがわ
かるので、信号処理部21の出力を基準面位置検出部2
3に入力する。同様に、回転シリンダ2が回転し、セン
サ対象物61,62が位置検出素子8の下を通過したと
き、すなわち(図4)に示す時刻t4,t2のタイミング
でセンサ対象物61,62の位置検出が行なわれ、信号
処理部21の出力を位置検出部24,25に入力する。
計回りに回転しており、磁気テープ11は右方向に送ら
れているものとする。回転シリンダ2が回転しているの
で、支持部材を用いてフレームに固定された位置検出素
子8の下を基準面7が通過する。このときに、位置検出
素子8は基準面7の位置を検出し、その出力を信号処理
部21により処理して、位置検出信号として出力する。
(図4)に示すように、タイミング信号発生手段22は
ヘッド切り換え信号からの経過時間により、時刻t1の
位置検出信号が基準面7の位置検出信号であることがわ
かるので、信号処理部21の出力を基準面位置検出部2
3に入力する。同様に、回転シリンダ2が回転し、セン
サ対象物61,62が位置検出素子8の下を通過したと
き、すなわち(図4)に示す時刻t4,t2のタイミング
でセンサ対象物61,62の位置検出が行なわれ、信号
処理部21の出力を位置検出部24,25に入力する。
【0015】位置検出部23,24,25に格納された
位置検出値は減算器26,27により減算され、減算結
果は位置誤差信号として位置制御手段28,29に入力
される。
位置検出値は減算器26,27により減算され、減算結
果は位置誤差信号として位置制御手段28,29に入力
される。
【0016】位置制御手段28,29はセンサ対象物6
1,62つまり磁気ヘッド51,52が基準面7に対し
て、それぞれ所望の位置になるように制御信号を生成
し、駆動手段30,31を用いて可動素子41,42を
制御する。ここで、位置制御手段28,29は定位置制
御を行なえば良く、積分補償特性を持たせることにより
定常偏差が残らないようにしている。
1,62つまり磁気ヘッド51,52が基準面7に対し
て、それぞれ所望の位置になるように制御信号を生成
し、駆動手段30,31を用いて可動素子41,42を
制御する。ここで、位置制御手段28,29は定位置制
御を行なえば良く、積分補償特性を持たせることにより
定常偏差が残らないようにしている。
【0017】ここで、磁気テープ11に信号を記録し始
めるまでに磁気ヘッド51,52の位置制御動作が終了
していることが好ましい。すなわち、基準面7の位置が
時刻t1に検出され時刻t4にセンサ対象物61の位置が
検出されてから、磁気ヘッド51による次の記録が開始
される時刻t5までに位置制御動作が終了していればよ
く、時刻t1,t4においてサンプリングされた位置信号
による磁気ヘッド51の位置の修正が記録までに完了さ
れたことになる。
めるまでに磁気ヘッド51,52の位置制御動作が終了
していることが好ましい。すなわち、基準面7の位置が
時刻t1に検出され時刻t4にセンサ対象物61の位置が
検出されてから、磁気ヘッド51による次の記録が開始
される時刻t5までに位置制御動作が終了していればよ
く、時刻t1,t4においてサンプリングされた位置信号
による磁気ヘッド51の位置の修正が記録までに完了さ
れたことになる。
【0018】同様に、磁気ヘッド52についても、時刻
t1の基準面7の位置検出と時刻t2のセンサ対象物62
の位置検出に対して、磁気ヘッド52による次の記録が
開始される時刻t3までに位置制御動作が終了していれ
ばよく、時刻t1,t2においてサンプリングされた位置
信号による磁気ヘッド52の位置の修正が記録までに完
了されたことになる。
t1の基準面7の位置検出と時刻t2のセンサ対象物62
の位置検出に対して、磁気ヘッド52による次の記録が
開始される時刻t3までに位置制御動作が終了していれ
ばよく、時刻t1,t2においてサンプリングされた位置
信号による磁気ヘッド52の位置の修正が記録までに完
了されたことになる。
【0019】すなわち、磁気ヘッド51,52の位置を
検出した後、ヘッド切り換え周期の1/4の時間で位置
制御動作を終了させることにより、磁気テープ11に信
号を記録し始めるまでに磁気ヘッド51,52の位置の
修正が行なわれる。
検出した後、ヘッド切り換え周期の1/4の時間で位置
制御動作を終了させることにより、磁気テープ11に信
号を記録し始めるまでに磁気ヘッド51,52の位置の
修正が行なわれる。
【0020】次に、基準面7とセンサ対象物61,62
の位置検出信号より、磁気ヘッド51,52が基準面7
とそれぞれ所望の位置関係になるように位置制御するの
で、あらかじめ磁気ヘッド51,52とセンサ対象物6
1,62の位置偏差分を調整しておかなければならな
い。これは、固定の磁気ヘッドの調整と同様にして行な
うことができ、固定磁気ヘッドのときには磁気ヘッドの
高さ調整にシム(高さ調整用のスペーサ)を挿入して行
なっているが、可動素子上の磁気ヘッドの高さ調整で
は、その調整分を動かすだけの位置誤差信号または駆動
信号として記憶しておけば良く、磁気ヘッドの高さ調整
を電気的に非常に簡単に行なうことができる。
の位置検出信号より、磁気ヘッド51,52が基準面7
とそれぞれ所望の位置関係になるように位置制御するの
で、あらかじめ磁気ヘッド51,52とセンサ対象物6
1,62の位置偏差分を調整しておかなければならな
い。これは、固定の磁気ヘッドの調整と同様にして行な
うことができ、固定磁気ヘッドのときには磁気ヘッドの
高さ調整にシム(高さ調整用のスペーサ)を挿入して行
なっているが、可動素子上の磁気ヘッドの高さ調整で
は、その調整分を動かすだけの位置誤差信号または駆動
信号として記憶しておけば良く、磁気ヘッドの高さ調整
を電気的に非常に簡単に行なうことができる。
【0021】(図3)のブロック図において位置検出手
段12を唯一の位置検出素子8と唯一の信号処理部21
で構成することにより、位置検出素子,信号処理部での
バラツキが生じず、正確な位置検出を行なうことが可能
である。
段12を唯一の位置検出素子8と唯一の信号処理部21
で構成することにより、位置検出素子,信号処理部での
バラツキが生じず、正確な位置検出を行なうことが可能
である。
【0022】次に、他の実施例として、フレームに取り
付けられた支持部材により固定された位置検出素子8が
回転シリンダ2および固定シリンダ3に巻回されている
磁気テープ11の出側に配置され、さらに、基準面7が
可動素子41,42の中心より可動素子41側について
いる場合について説明する。
付けられた支持部材により固定された位置検出素子8が
回転シリンダ2および固定シリンダ3に巻回されている
磁気テープ11の出側に配置され、さらに、基準面7が
可動素子41,42の中心より可動素子41側について
いる場合について説明する。
【0023】(図5)は位置検出素子8,可動素子4
1,42,基準面7の配置を表すシリンダの上面図であ
る。(図2)と比較して、位置検出素子8は磁気テープ
11の出側に近いところに配置され、また、基準面7は
磁気ヘッド51が取り付けられている可動素子41側に
近いところに配置されている。
1,42,基準面7の配置を表すシリンダの上面図であ
る。(図2)と比較して、位置検出素子8は磁気テープ
11の出側に近いところに配置され、また、基準面7は
磁気ヘッド51が取り付けられている可動素子41側に
近いところに配置されている。
【0024】(図6)は位置検出素子8より基準面7,
可動素子41,42に取り付けられたセンサ対象物6
1,62の位置を検出するタイミングを表すタイムチャ
ートであり、信号波形eは磁気ヘッド51,52を切り
換えるヘッド切り換え信号(HSW)であり、信号波形
fは基準面7の位置を検出するサンプル点を表す信号で
あり、信号波形gは可動素子41に取り付けられたセン
サ対象物61の位置を検出するサンプル点を表す信号で
あり、信号波形hは可動素子42に取り付けられたセン
サ対象物62の位置を検出するサンプル点を表す信号で
ある。
可動素子41,42に取り付けられたセンサ対象物6
1,62の位置を検出するタイミングを表すタイムチャ
ートであり、信号波形eは磁気ヘッド51,52を切り
換えるヘッド切り換え信号(HSW)であり、信号波形
fは基準面7の位置を検出するサンプル点を表す信号で
あり、信号波形gは可動素子41に取り付けられたセン
サ対象物61の位置を検出するサンプル点を表す信号で
あり、信号波形hは可動素子42に取り付けられたセン
サ対象物62の位置を検出するサンプル点を表す信号で
ある。
【0025】(図6)を(図4)と比較すると、可動素
子41,42に取り付けられたセンサ対象物61,62
の位置を検出するタイミングは、位置検出素子8を磁気
テープ11がシリンダに巻回されていない部分の中心か
ら磁気テープ11の出側に近いほうへずらせた時間だけ
早く位置検出信号をサンプリングしなければならないの
で、(図4)の時刻t4,t2より(図6)の時刻t7,
t6が早くなっている。例えば、位置検出素子8を磁気
テープの出側から30゜のところに配置すると(図4)
の位置より60゜早くサンプリングしなければならない
ので、ヘッド切り換え信号周期の1/6周期だけ早くサ
ンプリングしなければならない。
子41,42に取り付けられたセンサ対象物61,62
の位置を検出するタイミングは、位置検出素子8を磁気
テープ11がシリンダに巻回されていない部分の中心か
ら磁気テープ11の出側に近いほうへずらせた時間だけ
早く位置検出信号をサンプリングしなければならないの
で、(図4)の時刻t4,t2より(図6)の時刻t7,
t6が早くなっている。例えば、位置検出素子8を磁気
テープの出側から30゜のところに配置すると(図4)
の位置より60゜早くサンプリングしなければならない
ので、ヘッド切り換え信号周期の1/6周期だけ早くサ
ンプリングしなければならない。
【0026】基準面7の位置を検出するタイミングは、
基準面7を可動素子41側にずらせた時間と位置検出素
子8を磁気テープ11の出側に近いほうへずらした時間
の合計の時間だけ早くサンプリングしなければならな
い。例えば、位置検出素子8を磁気テープの出側から3
0゜のところに配置し、基準面7を可動素子41から3
0゜のところに配置すると、120゜早くサンプリング
しなければならないので、ヘッド切り換え信号周期の1
/3周期だけ早くサンプリングしなければならない。
基準面7を可動素子41側にずらせた時間と位置検出素
子8を磁気テープ11の出側に近いほうへずらした時間
の合計の時間だけ早くサンプリングしなければならな
い。例えば、位置検出素子8を磁気テープの出側から3
0゜のところに配置し、基準面7を可動素子41から3
0゜のところに配置すると、120゜早くサンプリング
しなければならないので、ヘッド切り換え信号周期の1
/3周期だけ早くサンプリングしなければならない。
【0027】位置検出素子8を磁気テープ11の出側に
近付けることにより、位置検出出力をもとに位置制御を
行なって整定するまでの時間は、基準面7の位置検出を
時刻t8で行なった場合、可動素子41はt8からt9,
可動素子42はt10からt11までと第1の実施例より長
くすることができる。また、基準面7を設置する位置を
可動素子41に近付けることにより、基準面7の位置検
出値を可動素子41の位置制御にすぐに用いることがで
きるので、時間遅れの少ない、より正確な制御が可能と
なる。
近付けることにより、位置検出出力をもとに位置制御を
行なって整定するまでの時間は、基準面7の位置検出を
時刻t8で行なった場合、可動素子41はt8からt9,
可動素子42はt10からt11までと第1の実施例より長
くすることができる。また、基準面7を設置する位置を
可動素子41に近付けることにより、基準面7の位置検
出値を可動素子41の位置制御にすぐに用いることがで
きるので、時間遅れの少ない、より正確な制御が可能と
なる。
【0028】なお、本実施例では位置検出素子として、
渦電流方式の位置検出素子を用いて説明したが、静電容
量方式、光方式などの位置検出素子であっても良く、本
発明の主旨に何等制限を与えるものではない。
渦電流方式の位置検出素子を用いて説明したが、静電容
量方式、光方式などの位置検出素子であっても良く、本
発明の主旨に何等制限を与えるものではない。
【0029】また、タイミング信号発生手段はヘッド切
り換え信号を遅延させた信号で良く、例えば、3つのモ
ノマルチを用いて作成することができる。また、マイク
ロコンピュータを用いていれば、タイマを用いて作成す
ることも可能である。
り換え信号を遅延させた信号で良く、例えば、3つのモ
ノマルチを用いて作成することができる。また、マイク
ロコンピュータを用いていれば、タイマを用いて作成す
ることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、磁気テープが巻
回されたシリンダと、前記シリンダの回転シリンダ上に
180゜対向してアジマス角の互いに異なる磁気ヘッド
が取り付けられた電気的に制御可能な2つの可動素子
と、前記回転シリンダに設けられた基準面と、前記可動
素子と前記基準面の位置を検出する位置検出素子が固定
シリンダに取り付けられた位置検出手段と、前記磁気ヘ
ッドの位置が前記基準面の位置に対し所望の位置になる
ように前記可動素子の位置を前記位置検出手段の出力に
より制御する制御手段とを具備した構成により、可動素
子による磁気ヘッドの位置ずれを基準面と位置検出手段
を用いて補正し、記録媒体上の正規な位置に正確に信号
を記録することができる。また、基準面を回転シリンダ
の一部分とし、位置検出素子を固定シリンダに設置する
ことにより、簡単な構成で実現することができる。さら
に、位置検出素子,その信号処理部を唯一とすることに
より、素子間でのバラツキや信号処理部での特性バラツ
キなどを考慮する必要がなく、容易に実現することがで
きる。
回されたシリンダと、前記シリンダの回転シリンダ上に
180゜対向してアジマス角の互いに異なる磁気ヘッド
が取り付けられた電気的に制御可能な2つの可動素子
と、前記回転シリンダに設けられた基準面と、前記可動
素子と前記基準面の位置を検出する位置検出素子が固定
シリンダに取り付けられた位置検出手段と、前記磁気ヘ
ッドの位置が前記基準面の位置に対し所望の位置になる
ように前記可動素子の位置を前記位置検出手段の出力に
より制御する制御手段とを具備した構成により、可動素
子による磁気ヘッドの位置ずれを基準面と位置検出手段
を用いて補正し、記録媒体上の正規な位置に正確に信号
を記録することができる。また、基準面を回転シリンダ
の一部分とし、位置検出素子を固定シリンダに設置する
ことにより、簡単な構成で実現することができる。さら
に、位置検出素子,その信号処理部を唯一とすることに
より、素子間でのバラツキや信号処理部での特性バラツ
キなどを考慮する必要がなく、容易に実現することがで
きる。
【0031】また、位置検出素子を磁気テープが巻回さ
れていない側の磁気テープの出側に配置することによ
り、位置検出から位置制御を行なって整定するまでの時
間を長くすることができるとともに、位置検出素子によ
る記録・再生ヘッドへの影響をほとんどなくすことがで
きる。
れていない側の磁気テープの出側に配置することによ
り、位置検出から位置制御を行なって整定するまでの時
間を長くすることができるとともに、位置検出素子によ
る記録・再生ヘッドへの影響をほとんどなくすことがで
きる。
【0032】また、制御手段に積分補償要素を含ませる
ことにより、偏差のない正確な位置制御を行なうことが
できる。
ことにより、偏差のない正確な位置制御を行なうことが
できる。
【図1】本発明の第1の実施例における磁気記録再生装
置の構成図である。
置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例における磁気記録再生装
置の上面図である。
置の上面図である。
【図3】本発明の一実施例における磁気記録再生装置の
制御系のブロック図である。
制御系のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例における磁気記録再生装
置の動作を説明するためのタイムチャートである。
置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例における磁気記録再生装
置の上面図である。
置の上面図である。
【図6】本発明の第2の実施例における磁気記録再生装
置の動作を説明するためのタイムチャートである。
置の動作を説明するためのタイムチャートである。
1 回転軸
2 回転シリンダ
3 固定シリンダ
4 可動素子
5 磁気ヘッド
6 センサ対称物
7 基準面
8 位置検出素子
9 ロータリートランス
10 スリップリング
11 磁気テープ
12 位置検出手段
13 制御手段
Claims (6)
- 【請求項1】 磁気テープが巻回されたシリンダと、前
記シリンダの回転シリンダ上に180゜対向してアジマ
ス角の互いに異なる磁気ヘッドが取り付けられた電気的
に制御可能な2つの可動素子と、前記回転シリンダの上
面に設けられた基準面と、前記可動素子と前記基準面の
位置を検出する位置検出素子が回転シリンダの上面に対
向するように取り付けられた位置検出手段と、前記磁気
ヘッドの位置が前記基準面の位置に対し所望の位置にな
るように前記可動素子の位置を前記位置検出手段の出力
により制御する制御手段とを具備してなる磁気記録再生
装置。 - 【請求項2】 回転シリンダに設けられた基準面は、2
つの可動素子の中心の位置より回転方向に近い側に設け
られたことを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装
置。 - 【請求項3】 位置検出手段は可動素子,基準面を位置
検出する唯一の位置検出素子と唯一の信号処理部からな
ることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項4】 位置検出素子はシリンダに磁気テープが
巻回されていない側の回転シリンダの上面と対向するよ
うに取り付けられていることを特徴とする請求項3記載
の磁気記録再生装置。 - 【請求項5】 位置検出素子はシリンダに磁気テープが
巻回されていない側で、回転シリンダの上面に対向し、
磁気テープの出側に近い位置に取り付けられていること
を特徴とする請求項4記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項6】 制御手段は磁気テープに信号を記録する
ときには積分補償要素を含んでいることを特徴とする請
求項1記載の磁気記録再生装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3144455A JPH0520654A (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 磁気記録再生装置 |
EP19910116696 EP0477988B1 (en) | 1990-09-28 | 1991-09-30 | Rotary head for use in a magnetic recording and reproducing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3144455A JPH0520654A (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 磁気記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520654A true JPH0520654A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=15362652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3144455A Pending JPH0520654A (ja) | 1990-09-28 | 1991-06-17 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0520654A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0520654A (ja) * | 1991-06-17 | 1993-01-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録再生装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0520654A (ja) * | 1991-06-17 | 1993-01-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録再生装置 |
-
1991
- 1991-06-17 JP JP3144455A patent/JPH0520654A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0520654A (ja) * | 1991-06-17 | 1993-01-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録再生装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0520654A (ja) * | 1991-06-17 | 1993-01-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録再生装置 |
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