JPH05205933A - センサ用磁石体 - Google Patents

センサ用磁石体

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Publication number
JPH05205933A
JPH05205933A JP1353992A JP1353992A JPH05205933A JP H05205933 A JPH05205933 A JP H05205933A JP 1353992 A JP1353992 A JP 1353992A JP 1353992 A JP1353992 A JP 1353992A JP H05205933 A JPH05205933 A JP H05205933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnet body
corrosion
particles
plating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1353992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kawato
康史 川戸
Jiro Kondo
二郎 近藤
Tsutomu Shimizu
勉 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP1353992A priority Critical patent/JPH05205933A/ja
Publication of JPH05205933A publication Critical patent/JPH05205933A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面メッキ層の密着性を高め、磁石体の腐食
による減磁を防止しうるセンサ用磁石体を提供する。 【構成】 磁石材料粉末の粒子表面を銅で被覆した後、
磁石材料粉末を焼結して磁石体を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気信号を検知する検
知ヘッドを用いて例えば回転軸の回転数を検知するため
に、回転軸に設けられるリング状磁石体などのセンサ用
磁石体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転軸の回転数を精度良く検
出するために、例えば特開昭62-218814 号公報に開示さ
れているように、多極に着磁されたリング状磁石体をロ
ータとして回転軸に取付けるとともに、この磁石体より
なるロータに近接して検知ヘッドを固定側に設けた回転
センサが知られている。
【0003】このような回転センサにおいて、高速回転
する軸の回転数を検知する場合のロータとしては遠心力
による引っ張り強度に耐えうるだけの機械的強度および
振動に対する優れた耐衝撃性を得るために、従来よりF
eCrCo系の永久磁石が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この磁石材
料は、本質的に保持力が小さいため、表面の錆等により
減磁を生じ、信号出力が低下する問題があった。
【0005】例えば車両制動時の車輪のロックを防止す
るアンチロック制御装置において、車輪回転速度の検出
に用いられるセンサのロータは腐食し易く、この腐食に
よる出力低下により誤動作を生じる可能性があった。
【0006】そこでロータの表面に対し亜鉛メッキ等の
表面処理を施して耐食性を改善する必要が生じたが、メ
ッキ層の密着性が悪いため、所期の効果が得られなかっ
た。
【0007】上述の課題に鑑み、本発明は、メッキ層の
密着性を高め、磁石体の腐食による減磁を防止すること
ができるセンサ用磁石体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるセンサ用磁
石体は、粒子表面を銅で被覆した磁石材料粉末を焼結し
て得られる焼結体よりなることを特徴とするものであ
る。そしてこの焼結体の表面に防錆用金属メッキ層が形
成される。
【0009】
【作用および効果】本発明によれば、磁石材料粉末の表
面が銅で被覆されているので、防錆用金属メッキを施す
場合の下地処理を必要とすることなしにメッキ層の密着
性を高めることができる。
【0010】また、本発明によれば、磁石粒子が銅で被
覆されているため、各粒子が独立し、反磁界が生じにく
く、磁気特性が向上する効果がある。
【0011】さらに本発明は、磁石体の表面に金属メッ
キ層が形成されているため、磁石体の腐食による減磁を
防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は本発明による磁石体を回転センサの
ロータとして備えた自動車の車軸部分の断面図である。
図1において、1は車軸、2はこの車軸1をベアリング
3を介して回転自在に支持するナックル、4は車軸1に
圧入嵌着されたリング永久磁石ロータ、5はこのロータ
4に対向してナックル2に固定された検知ヘッド、6は
車軸に固定されたブレーキディスク取付部である。
【0014】図2は永久磁石ロータ4に用いる磁石体の
製造工程を示すブロック図である。
【0015】(1) 磁石粉末 Fe−31Cr−23Coなる組成を有し、かつ粒度200 メ
ッシュ以下の磁石粉末を用いた。
【0016】(2) Cuの被覆処理 (a) 図3(a) に示すように、Fe−31Cr−23Co磁石
粒子7の表面に、メッキ法により、厚さ5〜10μmのC
u層8を形成した。
【0017】(b) または図3(b) に示すように、Fe−
31Cr−23Co磁石粒子7の表面に、 造粒法によ
り、粒径5μm以下のCu粉末9を付着させた。
【0018】(3) 磁場中配向処理 図4に示すように、Cuで被覆された上記磁石粒子をポ
リビニールアルコール等よりなるバインダと混合混練し
た後、所定の型10に入れ、圧力を加えながら磁石11を用
いてlkOeの磁場を加えて、型10内の磁石粒子12を一
方向に配向させた成形体を得た。
【0019】(4) 焼結処理 (イ) 予備加熱 上記成形体を、アルゴンガスまたは窒素ガス等の無酸化
雰囲気中で除々に500 ℃まで昇温後、2〜4時間保持
し、ポリビニールアルコール等のバインダを除去した。
【0020】(ロ) 焼結処理 バインダを除去した成形体を、アルゴンガスの雰囲気中
で温度1100℃、圧力14700 Paで1時間の熱間等法圧縮
(HIP)処理を行ない、気孔の少ない焼結体を得た。
【0021】(5) 表面処理 上記焼結体表面に亜鉛メッキ処理を施し、耐食性、メッ
キ層の密着度合および磁気特性の比較を行なった。
【0022】なお、実施例は上記(3) のCuの被覆処理
を(a)の方法で行なったものであり、実施例2は
(b)の方法で行なったものである。また実施例1,2
と比較した比較例1は、Fe−31Cr−23Co磁石粉末
をそのまま圧粉焼結したものであり、比較例2は、比較
例1に亜鉛メッキを施したものである。また比較例3は
比較例1に亜鉛メッキを施した後、磁化させたものであ
る(磁場中配向なし)。
【0023】図5は耐食性をあらわす図で、1000時間の
塩水噴霧テストを施した後の腐食減量(ミリグラム)を
示したものである。図5を参照すれば、耐食性におい
て、実施例1、実施例2ともに比較例1,2に対して格
段に優れていることが理解できる。
【0024】また、メッキ層の密着度合については、目
視観察によって行なった。その結果、比較例2には、一
部にメッキ層がついていない部分が存在するのに対し、
実施例1,2にはメッキ不良部分はなかった。
【0025】図6は磁気特性をあらわす図で、1000時間
の塩水噴霧テストを施した後の磁気特性をあらわすもの
である。
【0026】図6を参照すれば、保持力(メガエルステ
ッド)において実施例1および2が比較例3よりも優れ
ていることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁石体を回転センサのロータとし
て備えた自動車の車軸部分の断面図
【図2】本発明による磁石体の製造工程を示すブロック
【図3】磁石粒子の表面にCuメッキ層を施した状態を
示す断面図および磁石粒子の表面にCu粉末を付着させ
た状態を示す断面図
【図4】磁場中配向処理を説明する概略的カットモデル
の斜視図
【図5】耐食性を比較した特性図
【図6】磁気特性を比較した特性図
【符号の説明】
1 車軸 2 ナックル 3 ベアリング 4 永久磁石ロータ 5 検知ヘッド 7 磁石粒子 8 Cu層 9 Cu粒子 10 型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着磁された所定形状の磁石体と、該磁石
    体との相対変位により発生する磁気信号を検知する検知
    ヘッドを備えたセンサにおいて、 前記磁石体は、粒子表面を銅で被覆された磁石材料粉末
    を焼結して得られる焼結体よりなることを特徴とするセ
    ンサ用磁石体。
  2. 【請求項2】 前記磁石体の表面に防錆用金属メッキ層
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載のセン
    サ用磁石体。
JP1353992A 1992-01-29 1992-01-29 センサ用磁石体 Pending JPH05205933A (ja)

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JP1353992A JPH05205933A (ja) 1992-01-29 1992-01-29 センサ用磁石体

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JP (1) JPH05205933A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006103834A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Bridgestone Corp コンベヤベルト
CN105408725A (zh) * 2013-07-16 2016-03-16 Ntn株式会社 磁性编码器装置以及旋转检测装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006103834A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Bridgestone Corp コンベヤベルト
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