JPH05205837A - 冷凍冷蔵ショーケースの照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ショーケースにおける蛍光ランプの取付構成を
簡単にするする。 【構成】点灯管及び安定器からのリード線１６，１７が
接続されたコンタクト２６を有する固定部２２と、蛍光
ランプ１１の口金ピン３２が差込み接続されるコンタク
ト３０を有する差込部２３とからなる接続具２１を設
け、固定部２２を取付パネル２４に係合により固定し、
この固定部２２に差込部２３をフック２８と係合片３１
との係合により着脱自在に結合し、かつコンタクト２６
にコンタクト３０を差込み接続して、蛍光ランプ１１の
機械的支持と点灯回路への接続を一体に行う。これによ
り、これらを別部品で構成していた従来装置に比べ部品
点数及び組立工数が減る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、冷凍冷蔵ショーケー
スの庫内を照明する蛍光ランプ式の照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１０は冷凍冷蔵ショーケース（以下、
単にショーケースという）の一般的な構成を示す縦断面
図である。図において、前面が開口したショーケース本
体１内には区画板２により商品室３が形成され、その外
側には冷気循環通路４及び保護気流循環通路５が形成さ
れている。通路４内には冷却器６と送風機７とが設置さ
れ、通路５内には送風機８が設置されている。

【０００３】冷却器６及び送風機７の運転により商品室
３内に冷気が供給されるとともに本体開口部に冷気のエ
アカーテンが形成され、商品室３は所定温度に冷却され
る。また、送風機８の運転により上記エアカーテンの外
側に保護エアカーテンが形成され、商品室３への外気の
侵入が防止される。商品室３内には数段の棚板９が設け
られており、その上に保冷商品が陳列される。棚板９は
区画板２に懸架されたブラケット１０に支持されてい
る。

【０００４】商品室３内の商品を照らすために、蛍光ラ
ンプ１１が設けられている。この蛍光ランプ１１は、図
に示すように区画板２の上部、棚板９の下面、ショーケ
ース前面上部の反射板１２などに取り付けられている。
区画板２や棚板９は同時に反射板も兼ねている。蛍光ラ
ンプ１１はこのように多数設けられており、１台のショ
ーケースに２０本以上装着されることもまれではない。

【０００５】図１１は上記ショーケースにおける蛍光ラ
ンプ１１の取付構成を示す斜視図である。図は反射板１
２部分を示しているが、他の部分も同じ構成である。図
において、反射板１２などの取付パネルには１本の蛍光
ランプ１１に対して２個ずつのホルダ１３がねじ１４に
よりそれぞれ固定され、蛍光ランプ１１はこのホルダ１
３により両側を弾性的に把持されている。

【０００６】蛍光ランプ１１の両端にはソケット１５が
装着され、これから出た２本のリード線１６及び１７は
取付パネルの穴１８を通して背面に引き出される。これ
らのリード線１６及び１７はコネクタ１９を介して、図
示しない点灯管及び安定器からのリード線に接続され
る。穴１８にはリード線１６，１７を保護するゴムブッ
シュ２０が嵌め込まれている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の蛍光ランプの取付構成には次のような問題がある。 (1) ホルダ１３、ねじ１４、コネクタ１９、ゴムブッシ
ュ２０など小物部品の数が多く、蛍光ランプ１１の本数
が２０本前後になるとその総数は多数に上る。 (2) ホルダ１３をねじ１４で固定したり、ゴムブッシュ
２０を穴１８に装着した後リード線１６，１７を通し、
更にその先端にコネクタ１９を接続したりする作業に手
間がかかる。 (3) リード線１６，１７が取付パネルの下側に露出しや
すく、見栄えが悪いばかりでなく安全上好ましくない。 そこで、この発明は、部品点数が少なくて済み、組立が
簡単で、見栄えもよいショーケースの照明装置を提供す
ることを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、一端がリー
ド線を介して点灯管及び安定器にそれぞれ接続される一
対のコンタクトを絶縁ケース内に保持し、蛍光ランプの
取付パネルに係合により固定される固定部と、一端が前
記コンタクトの他端に差し込み接続され他端に前記蛍光
ランプの口金ピンが差し込み接続される一対のコンタク
トを絶縁ケース内に保持し、前記固定部に係合により着
脱自在に結合される差込部とからなる接続具を蛍光ラン
プの取付部に備えることにより、上記目的を達成しよう
とするものである。

【０００９】

【作用】接続具の固定部を取付パネルに係合により固定
し、これに蛍光ランプの口金ピンを差し込んだ差込部を
着脱自在に結合して蛍光ランプを支持させる。接続具は
蛍光ランプのホルダとリード線のコネクタの機能を果た
し、従来構成におけるホルダ、ねじ、コネクタ、ゴムブ
ッシュなどの部品が不要となり、更に接続具の固定や結
合は係合方式で行われるので組立がきわめて簡単とな
る。また、リード線が取付パネルの下側に露出しないの
で見栄えがよい。

【００１０】

【実施例】以下、図１〜図９に基づいてこの発明の実施
例を説明する。なお、従来例と対応する部分には同一の
符号を用いるものとする。図１は接続具に支持された蛍
光ランプの一端部を示す縦断面図、図２は接続具の固定
部の斜視図、図３は同じく差込部の斜視図である。図１
に示すように、接続具２１は固定部２２と差込部２３と
からなり、固定部２２は取付パネル２４（図９における
区画板２、棚板９、反射板１２など）に固定され、差込
部２３はこれに押し込まれて結合されている。

【００１１】図１及び図２に示すように、固定部２２は
樹脂成形品の角筒状の絶縁ケース２５内に一対のコンタ
クト２６が保持されたもので、その一端２６ａにはリー
ド線１６及び１７が圧着によりそれぞれ接続されてい
る。また、コンタクト２６の他端は２６ｂは断面Ｃ字形
の端子部となっている。絶縁ケース２５の両側面には取
付パネル２４と係合する舌片状の固定片２７が下向きに
一体形成されている。固定片２７は基部２７ａで弾性的
に片持ち支持され、先端に係合爪２７ｂが形成されてい
る。また、絶縁ケース２５の前面には門形のフック２８
が一体形成されている。

【００１２】一方、差込部２３は図１及び図３に示すよ
うに、角筒状の本体２９ａと円筒状のソケット部２９ｂ
からなる樹脂成形品の絶縁ケース２９内に一対のコンタ
クト３０が保持されたもので、本体２９ａの前面にはフ
ック２８と係合する結合片３１が上向きに一体形成され
ている。結合片３１は基部３１ａで弾性的に片持ち支持
され、先端に係合爪３１ｂが形成されている。詳細には
図示しないが、コンタクト３０が収納された本体２９ａ
の上半部は絶縁ケース２５の隔壁２５ａを逃げるように
二股状になっている。コンタクト３０は図４に示すよう
に、一端にコンタクト２６の端子部２６ｂに差し込み接
続される丸棒状の端子部３０ａが板材のロール加工によ
り形成され、他端には蛍光ランプ１１の口金ピン３２が
差し込み接続される二股状の端子部３０ｂが折り曲げに
より形成されている。

【００１３】接続具２１は以上のような構成になってい
るが、次に図１の状態に結合する順序について説明す
る。取付パネル２４には、絶縁ケース２５の輪郭に合わ
せて図５に示すような角穴３３があけられている。な
お、切欠３３ａはフック２８を通過させるための逃げで
ある。そこで、まず取付パネル２４の上方から固定部２
２を角穴３３に押し込み、固定片２７の爪２７ｂを取付
パネル２４の切欠縁部２４ａに係合させる。これによ
り、切欠縁部２４ａは固定片２７の凹部２７ｃ（図２）
に嵌合し、固定部２２は上下に抜け止めされて固定され
る。その後、リード線１６及び１７の配線を行う。

【００１４】次に蛍光ランプ１１の両端に差込部２３を
装着する。この装着は蛍光ランプ１１の口金３４にソケ
ット部２９ｂを被せ、同時に通し穴３５（図３）を介し
て口金ピン３２をコンタクト３０の二股状端子部３０ｂ
に差し込み接続して行う。最後に蛍光ランプ１１に装着
したままの差込部２３を固定部２２に押し込み、結合片
３１の爪３１ｂを固定部２２のフック２８に図示の通り
係合させる。同時に、コンタクト３０の棒状端子部３０
ａをコンタクト２６のＣ断面端子部２６ａに圧入する。
その際、絶縁ケース２９は絶縁ケース２５の内側に嵌合
する。差込部２３は結合片３１を図１の矢印Ａ方向に押
しながら下方に引張ることにより、固定部２２から簡単
に切り離せる。切り離した差込部２３を蛍光ランプ１１
から外すには単に引き抜けばよい。

【００１５】図６は反射板１２における蛍光ランプ取付
部の分解斜視図、図７はその側面図である。また、図８
は棚板９における蛍光ランプ取付部の側面図である。区
画板２の蛍光ランプ１１も同様に取り付けられる。図９
はこれらの照明装置の点灯回路の結線図で、接続具２１
から出た一方のリード線１６は点灯管３６のソケット３
７に接続され、他方のリード線１７は安定器３８の接続
器３９に接続されている。接続器３９には電源からのリ
ード線４０も接続されている。

【００１６】以上述べた実施例においては、従来構成に
おけるホルダ１３、ねじ１４、ソケット１５、コネクタ
１９、ゴムブッシュ２０などが固定部２２及び差込部２
３に集約され、例えば蛍光ランプ１１が２０本のショー
ケースでは、全体として１２０点の部品点数の節減とな
り、その分、コストが安くなるとともに組立にねじ締め
作業がないことも相まって組立工数も少なくなる。更
に、取付パネル２４の下側にリード線１６，１７が露出
しないため外観がすっきりとし、かつこれを損傷するな
どの危険がなくなる。

【００１７】

【発明の効果】この発明によれば、取付パネルに係合に
より固定される固定部と、これに係合により着脱自在に
結合され蛍光ランプ両端の口金ピンが差込み接続される
差込部とからなる接続具を用い、蛍光ランプの支持と点
灯回路のリード線の接続とを一体に行う構成としたこと
により、部品点数及び組立工数が大幅に減り、またリー
ド線が露出しないことから見栄えがよくなりかつ安全性
が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例の構成を示す蛍光ランプ取付
部の要部縦断面図である。

【図２】図１における接続具固定部の斜視図である。

【図３】図１における接続具差込部の斜視図である。

【図４】図３におけるコンタクトの斜視図である。

【図５】図１における取付パネルの要部平面図である。

【図６】反射板における蛍光ランプ取付部の分解斜視図
である。

【図７】図６の側面図である。

【図８】棚板９における蛍光ランプ取付部の側面図であ
る。

【図９】図１の照明装置の点灯回路の結線図である。

【図１０】ショーケースの一般的な構成を示す縦断面図
である。

【図１１】図１０のショーケースにおける従来の蛍光ラ
ンプ取付部の構成を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

１１ 蛍光ランプ １６ リード線 １７ リード線 ２１ 接続具 ２２ 固定部 ２３ 差込部 ２４ 取付パネル ２５ 固定部絶縁ケース ２６ 固定部コンタクト ２７ 固定片 ２８ フック ２９ 差込部絶縁ケース ３０ 差込部コンタクト ３１ 結合片 ３２ 口金ピン ３６ 点灯管 ３８ 安定器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一端がリード線を介して点灯管及び安定器
   にそれぞれ接続される一対のコンタクトを絶縁ケース内
   に保持し、蛍光ランプの取付パネルに係合により固定さ
   れる固定部と、一端が前記コンタクトの他端に差し込み
   接続され他端に前記蛍光ランプの口金ピンが差し込み接
   続される一対のコンタクトを絶縁ケース内に保持し、前
   記固定部に係合により着脱自在に結合される差込部とか
   らなる接続具を備えたことを特徴とする冷凍冷蔵ショー
   ケースの照明装置。