JPH05205648A - 同軸電磁波投入および電子サイクトロン共鳴イオン源 - Google Patents

同軸電磁波投入および電子サイクトロン共鳴イオン源

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JPH05205648A
JPH05205648A JP4243601A JP24360192A JPH05205648A JP H05205648 A JPH05205648 A JP H05205648A JP 4243601 A JP4243601 A JP 4243601A JP 24360192 A JP24360192 A JP 24360192A JP H05205648 A JPH05205648 A JP H05205648A
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JP
Japan
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ion source
duct
enclosure
tube
cavity
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Application number
JP4243601A
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English (en)
Inventor
Bernard Jacquot
ジャックオ ベルナール
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Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Original Assignee
Commissariat a lEnergie Atomique CEA
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J27/00Ion beam tubes
    • H01J27/02Ion sources; Ion guns
    • H01J27/16Ion sources; Ion guns using high-frequency excitation, e.g. microwave excitation
    • H01J27/18Ion sources; Ion guns using high-frequency excitation, e.g. microwave excitation with an applied axial magnetic field

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)
  • Particle Accelerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁波の伝播を攪乱することなく、前イオン
化プラズマを封じ込められたプラズマから隔離し、電場
を最適状態にし、安定したイオン源を提供する。 【構成】 同軸電磁波投入、電子サイクトロン共鳴イオ
ン源。本発明は、電子とイオンプラズマを収容する囲い
(1)と、前記囲いを包囲し、該囲い内への封入を保証
する半径方向および軸方向の2個の磁場を形成させる磁
気構造(11)とを有するECRイオン源に関する遷移
空洞(20)が第1、第2ダクト(21,52)により
囲いに連結され、電磁波の囲いへの伝播を確実にしてい
る。第1ダクトは導電性であり、第2ダクトは第1ダク
トの中心に位置し、部分的に導電性であり、前イオン化
ガスの囲い内への導入を許している。囲いと第2ダクト
とは、同じ極性を有する2個の電力供給源に連結されて
いる。本発明は粒子加速器の分野で応用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に多電荷イオンを製
造させる電子サイクトロン共鳴(ECR)イオン源の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】本発明は、イオン注入、マ
イクロエッチングの分野、特に、科学、医療両分野にお
いて使用される粒子加速器において、製造されるイオン
の運動エネルギーの種々の値に応じて多くの分野に適用
される。電子サイクトロン共鳴イオン源においては、イ
オンは、超高周波空洞のような密封された囲い内におい
て、1種以上のガスまたは金属蒸気から構成されたガス
状媒体を、電子サイクトロン共鳴により強く加速された
電子によりイオン化することにより得られる。この共鳴
は、イオン化すべきガスを収容した囲い内へ投入された
高周波電磁場と、同じ囲い内で優勢であり、その振幅B
がECR条件 B=2πm/e e:電子の電荷 m:質量 F:電磁場の周波数 を満足する電磁場との組み合わせ作用の結果として得ら
れる。
【0003】これらのイオン源においては、製造され得
るイオンの量は、2個のプロセス、すなわち、一方は、
イオン化すべきガスを構成する中性原子に電子を衝突さ
せることによるイオンの形成と、他方は、イオンが中性
原子と衝突するときの1回または多数回の再結合による
同じイオンの破壊との間の競争の結果として決まる。こ
の中性原子は、まだイオン化されていないガスから得る
ことが出来るし、または、イオンが囲いの壁に衝突する
ことにより該壁上において製造されることも出来る。
【0004】この欠点は、形成されたイオンを、イオン
化に使われる電子と共に、イオン源を構成する囲いの中
に封じ込めることにより回避される。このことは、囲い
の壁と接触せず、電子サイクトロン共鳴条件が満足され
る所謂「等磁気」面を画定する半径方向、軸方向の磁気
波を、囲い内に創り出すことにより実現される。この面
はラグビーボールに類似の形状をもっている。前記等磁
気面が囲いの壁に近づく程、中性原子の存在空間が制限
され、従って、中性原子とイオンとの衝突の量が制限さ
るから、効率が良くなる。この面はまた、ガスのイオン
化により生じるイオンと電子とを封じ込めることを可能
にする。この封じ込めの結果として、創り出された電子
は、同じイオンに数回衝突し、それを完全にイオン化す
る時間をもつことになる。かかるイオン源は、本出願人
の名で1989年3月13日に出願され、FR−A−2
595 868として公告された文献に記載されてい
る。
【0005】図1は従来のイオン源を図解的に示してい
る。このイオン源は、高周波(HF)電磁場により励起
される共鳴空洞を構成する囲い1を有している。この電
磁場は、電磁波発生器3により形成され、導波管5と遷
移空洞20によって囲い1内へ導入される。このイオン
源はまた、外部シールドされた磁気構造7,9,11を
有し、そのシールド11は、ECRに有効な囲い1内の
空間のみを磁化することを可能にしている。シールド1
1を別として、前記磁気構造はまた、囲い1の回りに配
置され、それぞれ、半径方向の磁場と、軸方向の磁場と
を創造する永久磁石7とソレノイド9とを有している。
これら2個の磁場は、重ね合わされ、囲い全体に分布さ
れる。従って、これら磁場は、囲い1内に等磁気面を画
定する合成磁場13を形成する。イオン源の長手方向軸
でもある磁気軸15は、シールド11に設けられた2個
の開口17,18を通ってシールド11を横切り、各開
口はそれぞれ、イオンを囲い1から引き出し、また、電
磁波およびガス状または固体状の資料を導入することを
可能にしている。第1、第2ダクト21,23は、シー
ルド11の開口19を、立方体状の遷移空洞20の側面
に位置する開口25,27にそれぞれ連結させている。
【0006】これら2個のダクト21,23の直径の比
率は、これらが約85オームのインピーダンスをもつ同
軸ケーブルに相当するようになっている。かかる同軸ケ
ーブルは好ましくは、電磁場Eが波の進行方向を横切
り、コンダクタすなわちダクト21,23の表面に垂直
になっているTEMモードの電磁波を進行させる。ガス
をイオン化するには、ガスが、遷移空洞20の開口27
に連結されたガスダクト30を介して囲い1内へ導入さ
れる。空洞20へ導入されたガスと電磁波とは、第1、
第2ダクト21,23により囲い1内へと伝送され、こ
れらダクトは、電磁波を囲い内へ伝送し、それを長手軸
15に沿って投入することを可能にする作用を有してい
る。
【0007】棒状でダクト23内へ導入された固体資料
からイオンを作ることも可能である。以下の記述におい
て、ガスのイオン化の1例が使用されている。囲い1内
において、軸方向磁場と電磁場との組み合わせは、導入
されたガスを強くイオン化することを可能にする。製造
された電子は、次に、電子サイクトロン共鳴により強く
加速され、等磁気面13により画定された空間内に封じ
込められた高温の電子プラズマを形成させることにな
る。囲い1内に形成されたイオンは、そこから、電極3
1と囲い1との間に加えられた電圧差により形成された
電子引きだし場によって、引き出される。電極31と囲
い1とは、電力源33に連結され、電極31は囲い1の
開口17の外側に位置されている。
【0008】イオン流の強さを点検するには、電磁波発
生器に連結された電力供給源37の上流に置かれたパル
ス発生器35に作用させることにより、電磁場の平均パ
ワーを点検することが可能である。パルス発生器35
は、前記電力供給源37を、有用なサイクル、すなわ
ち、パルスの持続時間とパルスの周期との間の比を調整
することにより制御する。さらに、全圧力計測装置39
が、比較器41の入力側に連結され、比較器41の出力
側はガスダクト30の弁43に連結されている。比較器
41の第2入口には、参照電圧Rが加えられ、イオン流
の計測された値と比較され、比較器の出口において、弁
43に伝達さるべき値を与えている。弁43は、囲い1
内に導入されるガス量に作用し、イオン流を自動的に調
整することを可能にしている。
【0009】さらに、空洞20の第3横開口29に連結
された調節ピストン45が、空洞20の内容積を調整す
ることを可能にしている。ピストン45の調整は、反射
波、すなわち、電磁波発生器3へ逆流する波を最小にす
るため、空洞20の全内容積を電磁波の周波数に調和
(Tune)させるために行われる。これら内容積が電
磁波の周波数に調和されると、発生器3から空洞20内
へ投入された電磁波は、ほぼ全体的にダクト21,23
を通りプラズマ収容囲い1へと伝送され、次いで、等磁
気面13によって吸収される。上記従来のイオン源にお
いては、第2ダクト23は、シールド11の方に向いた
囲い1の開口19に近接している端部23aにおいて電
磁波に対し透過性を有している。
【0010】前記透過性部分23aの内部空間には、ソ
レノイドからの軸方向磁場と、電磁場と、高いガス圧力
が存在する。電磁場は、第1ダクト21と第2ダクト2
3の非透過部23bとの間を伝送され、第2ダクト23
の透過部23aを横切る電磁波の結果として生じる。従
って、電子サイクトロン共鳴が、第2ダクト23の端部
23aの内部で、高いガス圧力が存在する空間内で発生
可能になる。この電磁波を透過させる端部は、その結
果、自己制御、前イオン化段階を構成し、そこで、電磁
波の過剰入射パワーが、反射されることなく等磁気面1
3により構成されるECR領域へと伝送される。かく
て、電子サイクトロン共鳴により製造されたプラズマ
(または、前イオン化プラズマ)が濃くなれば、それだ
け、電磁波の伝送は良くなり、前記前イオン化プラズマ
が導電性になる。さらに詳しくは、前イオン化プラズマ
は、ダクト21と囲い1とを介してパワー供給器33の
電圧に曝されるダクト23の導電性部分23aの存在に
よって加えられる電圧にまで上昇される。
【0011】等磁気面13内に封じ込められたプラズマ
は、勿論、囲い1に比較して正の電圧にまで上昇され
る。かくて、前記封じ込められたプラズマの電子は、電
子のサイクトロン共鳴により加熱され、高過ぎるエネル
ギーの電子の一部は封入空間から逃げ出る。それらは、
次に、囲い1に衝突し、この作動により、囲い1は負に
帯電される。従って、封じ込められたプラズマは、囲い
よりもより正な極性を有することになる。さらに、囲い
1と封入プラズマとの間に作られた電位差は、電場Eを
生じさせる。電場Eは、封じ込められたイオンを囲い1
の開口17へ向かい移動させる。しかし、等磁気面13
まで延びている前イオン化プラズマは、封じ込められた
プラズマと接触する。しかし、前記前イオン化プラズマ
は導電性であり、囲い1と同じ電圧まで上昇される。電
場Eは次いで攪乱され、イオン源の容量に影響を与え
る。
【0012】第2ダクトの導電性部分23bを除去し、
透過部分23aを増加させることは、前イオン化プラズ
マを封入プラズマから効果的に隔離することを可能にし
よう。しかし、かかる装置においては、透過部分23a
が導電性でないから、電磁波を発生器3から伝送するこ
とは最早確実でなくなる。電磁波が伝送されるために
は、同軸伝送ケーブルを形成する2個の同軸のコンダク
タが必要なのである。
【0013】
【本発明の目的および目的を達成するための手段】本発
明は、電磁波の伝送を確保しつつ、前イオン化プラズマ
を封入プラズマから隔離することにより、電場Eを最適
化することを可能にしている。かくて、本発明は、電圧
源により電気的に供給される前イオン化プラズマの投入
装置を提供している。
【0014】より詳しくは、本発明は、電子サイクトロ
ン共鳴(ECR)イオン源にして、電子サイクトロン共
鳴により形成されるプラズマイオンと電子とを収容する
囲いと、前記囲いを包囲し、該囲い内への封入を保証す
る半径方向および軸方向の2個の磁場を形成させる磁気
構造と、電力供給源に連結された前記囲いから、前記イ
オンを引き出す装置と、電磁波発生器に連結された遷移
空洞と、前記囲いと空洞とを、真空密封態様で連結する
第1導電性ダクトと、および少なくとも部分的に導電性
であり、前記第1ダクトと空洞とを軸方向に横切り、前
記囲いに通じる第2ダクトとを有するイオン源に関して
いる。このイオン源は、共鳴点において共鳴が生じる第
2ダクトが、第2電力供給源に連結されていることを特
徴としている。
【0015】本発明に従えば、第1と第2の電極供給源
が同一であり、同じ極性を有し、囲いと第2ダクトと
を、地面に比較して同じ電圧に上げている。第2ダクト
が、誘電体材料から作られた、電磁波を透過させる管
と、前記透過管を部分的に覆う限定された厚さの導電性
管と、前記透過管の内面の一部に衝接して置かれた限定
された厚さの耐火性金属管とを有することが有利であ
る。本発明に従えば、導電性管が透過管を、空洞を横切
る部分から、共鳴点Cからのクリティカルな距離L=C
/Fの点に至るまで覆っている。同様に、耐火性金属管
が、透過管の内面の部分を、空洞を横切る部分から、共
鳴点Cからのクリティカルな距離L=C/Fの点に至る
まで覆っている。本発明の実施例に従えば、透過管が石
英管から作られ、導電性管が銅から作られ、耐火性金属
管がタンタルの板により作られている。
【0016】
【実施例】以下、本発明を、付図を参照して、限定的で
ない実施例について詳細に説明する。図1の説明に関連
して使用された参照番号は、部品が本発明と従来技術と
において同じ場合には、図2,3においても維持されて
いる。図2は、本発明のイオン源を示す。それは、上述
した従来のイオン源に、第2電力供給源50を追加し、
第2ダクトを本発明に従って改修したものを示す。図2
において、該ダクトは番号52を付されている。第2電
力供給源50は第1電力供給源33と同じであり、同じ
極性をもっている。それは、ほぼ10〜20kVの可変
電圧を供給できる。
【0017】電力供給源50は、その正極を第2ダクト
に、その負極を地面と電力供給源33の負極とに連結さ
れている。第2電力供給源50の存在は、囲い1とダク
ト52とを、相互に独立し、かつ同じ極性をもつ電圧へ
と上昇させている。囲い1が、等磁気面13から逃げて
きた電子と接触して負に帯電すると、ダクト52は、該
ダクト内の前イオン化プラズマと同様に、正の極性を維
持する。さらに、等磁気面13内に封じ込められたプラ
ズマの極性にほぼ相似の極性を有する前イオン化プラズ
マは、依然として封じ込められたプラズマから隔離され
ている。かくて、封じ込められたプラズマと囲い1との
間の電場E、特に、引き出し開口17前面の電場Eは最
適になっている。
【0018】図2はまた、本発明のダクト52を示して
いる。ダクト52は、第1ダクト21内に置かれた石英
管53を有し、該石英管は空洞20の全体を横切りガス
ダクト30に到っている。石英管53は、より一般的な
用語で言うと、透過性誘電体材料から作られた管であ
る。しかし、石英は脱ガスを許さない利点を有してい
る。ダクト52はまた、石英管に被せられた、すなわ
ち、石英管53の外面に一致するように、石英管を取り
巻く非常に薄い銅管54を有している。銅管54は導電
性であり、ダクト21に導入された電磁波の伝送を可能
にする。電磁波をより良く伝送するには、導管54を空
洞20の壁28に溶接する。さらに、投入されたガスの
前イオン化のために、銅管54は石英管53を完全には
被覆していない。石英管53の部分53aは、電磁波に
対し透過性のまま残っている。
【0019】ダクト52の他の実施例によれば、導管5
4を、石英管53の金属被覆、すなわち、石英管に銀を
堆積させることにより代替させることもできる。ダクト
52はまた、石英管53内に張り付けられた、すなわ
ち、石英管の内壁に当てて配置された耐火性金属管55
を有する。有利なことは、本発明の好ましい実施例に従
って、耐火性金属管55が、石英管53内に、その内面
にほぼ完全な状態で一致するように巻き付けられた薄い
タンタル板により構成されるのが良い。耐火性金属管5
5はまた、同じ原理を用い、タングステンの膜または板
により製造可能である。この耐火性金属管55は、石英
管53の内面を、電磁波を透過するために残された部分
53aを除いて、その全長にわたり被覆している。ダク
ト52の密封端、すなわち、ガスダクト30に隣接する
端部において、真空密封通路がダクト52内に作られ、
該通路を通り、電線が電力供給源50と耐火性金属管5
5とを確実に連結させている。
【0020】図3は、共鳴点として作用する管53,5
4,55の位置を示している。上述したイオン源のよう
な、電磁波同軸投入を伴うイオン源においては、電磁波
の電場(図示せず)は、図2のA,B,Cにおいて最適
になる。より詳しくは、ECRは、電場が最大値に達
し、共鳴誘導場に垂直になり、小半径シリンダ、すなわ
ち、第2小半径ダクト52に位置しているときに、点C
において最適となる。さらに、前記最適化されたECR
が存在すると、ダクト52内で作られた前イオン化プラ
ズマは、実質上導電性になる程濃くなり、等磁気面13
に至るまで膨張し、従って、点Bに達する。等磁気面1
3は電磁波を吸収、反射し得る封じ込められたプラズマ
を収容し、かくて、前記面13を点Bから点Aへ半導電
させている。かくて、電磁気の観点から、ECRイオン
源は、磁気軸15の点Aに至る同軸ケーブルのように挙
動する。この開放ケーブルは、次に、点Aとピストン4
5との間の定在波のシート(Seat)となる。従っ
て、点Cに対するダクト52の位置は正確に決める必要
がある。この位置は図3において、ダクト52の非透過
部分と共鳴点Cとの間のクリティカルな距離Lにより表
現されている。
【0021】点Cにおいて作られた前イオン化プラズマ
は、点Bにまで拡散するだけでなく、導電性の金属管5
5にまで拡散する。従って、金属管55は、点Cからの
距離Lにおいて中断され、前記クリティカル距離Lは式
L=C/Fにより決められる。ここで、Cは光の速度、
Fは電磁波の周波数である。実施例に従い、10,12
0メガヘルツの周波数Fに対しては、点Cと管55との
間の距離Lは、2.96cmである。電磁気の観点から
は、電磁波伝播は、前イオン化プラズマも導管54内に
延びているかのように生じている。従って、点Aとピス
トン45(図2)との間の定在波システムは攪乱されな
い。さらに、発生器3からの電磁波は点Aに至るプラズ
マに伝達され、点AにおいてピストンAへと反射され、
ピストンは、電磁波が電子サイクトロン工程の間にプラ
ズマに完全に吸収されるまで、プラズマなどの中へ戻し
ている。
【0022】このように、電力供給源50によりダクト
52を正の極性にすることは、前記ダクト内の前イオン
化プラズマと等磁気面13内に封じ込められたプラズマ
とを独立させ、ECR現象に必要な電磁波の伝送を乱す
ことなく、イオンを取り出すのに最適な電場Eの形成し
ている。上述した装置は、(図1に示すような)既知の
イオン源の性能特性を3〜4ファクタだけ増加させるこ
とを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のECRイオン源の図解図。
【図2】本発明のイオン源の図解図。
【図3】共鳴点C近傍の第2ダクトの拡大図。
【符号の説明】
1 囲い 3 電磁波発生器 5 導波管 7 永久磁石 9 ソレノイド 11 シールド 13 等磁気面 20 遷移空洞 17,19,25,27 開口 21 第1ダクト 23,52 第2ダクト 31 電極 33,37 電力供給源 41 比較器 45 調整ピストン 23a 透過部 23b 非透過部 53 石英管 54 銅管 55 耐火性金属管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子サイクトロン共鳴(ECR)イオン
    源にして、 電子サイクトロン共鳴により形成されるイオンのプラズ
    マと電子とを収容する囲い(1)と、 前記囲いを包囲し、該囲い内への封入を保証する半径方
    向および軸方向の2個の磁場を形成させる磁気構造(1
    1)と、 電力供給源(33)に連結された前記囲いから、前記イ
    オンを引き出す装置と、電磁波発生器(3)に連結され
    た遷移空洞(20)と、 前記囲いと空洞とを、真空密封状態で連結する第1導電
    性ダクト(21)と、および少なくとも部分的に導電性
    であり、前記第1ダクトと空洞とを軸方向に横切り、前
    記囲いに通じる第2ダクト(52)とを有するイオン源
    において、 共鳴点Cにおいて共鳴が生じる第2ダクトが、第2電力
    供給源(50)に連結されていることを特徴とするイオ
    ン源。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のイオン源において、前
    記第1と第2の電力供給源が同一であり、同じ極性を有
    し、囲いと第2ダクトとを、地面に比較して同じ電圧に
    上げていることを特徴とするイオン源。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のイオン源において、前
    記第2ダクトが、 誘電体材料から作られた、電磁波を透過させる管(5
    3)と、 前記透過管を部分的に覆う限定された厚さの導電性管
    (54)と、 前記透過管の内面の一部に衝接して置かれた限定された
    厚さの耐火性金属管(55)とを有することを特徴とす
    るイオン源。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のイオン源において、前
    記導電性管が透過管を、前記空洞を横切る部分から、共
    鳴点Cからのクリティカルな距離L=C/Fの点に至る
    まで覆っていることを特徴とするイオン源。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のイオン源において、前
    記耐火性金属管が、透過管の内面の部分を、空洞を横切
    る部分から、共鳴点Cからのクリティカルな距離L=C
    /Fの点に至るまで覆っていることを特徴とするイオン
    源。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のイオン源において、前
    記透過管が石英管であることを特徴とするイオン源。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のイオン源において、前
    記導電性管が銅で作られていることを特徴とするイオン
    源。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載のイオン源において、前
    記耐火性金属管がタンタルの板により作られていること
    を特徴とするイオン源。
JP4243601A 1991-09-11 1992-09-11 同軸電磁波投入および電子サイクトロン共鳴イオン源 Pending JPH05205648A (ja)

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FR9111206A FR2681186B1 (fr) 1991-09-11 1991-09-11 Source d'ions a resonance cyclotronique electronique et a injection coaxiale d'ondes electromagnetiques.
FR9111206 1991-09-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05205648A true JPH05205648A (ja) 1993-08-13

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ID=9416838

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JP4243601A Pending JPH05205648A (ja) 1991-09-11 1992-09-11 同軸電磁波投入および電子サイクトロン共鳴イオン源

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US (1) US5350974A (ja)
EP (1) EP0532411B1 (ja)
JP (1) JPH05205648A (ja)
DE (1) DE69206543T2 (ja)
FR (1) FR2681186B1 (ja)

Cited By (2)

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