JPH05205048A - 画像復元方法 - Google Patents

画像復元方法

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JPH05205048A
JPH05205048A JP4034500A JP3450092A JPH05205048A JP H05205048 A JPH05205048 A JP H05205048A JP 4034500 A JP4034500 A JP 4034500A JP 3450092 A JP3450092 A JP 3450092A JP H05205048 A JPH05205048 A JP H05205048A
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JP4034500A
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Akihiko Yamagata
昭彦 山形
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、画像復元方法において、原画像の性
質が事前に分からない場合にも従来に比して一段と原画
像に近い復元画像を求める。 【構成】劣化画像の共分散行列の固有ベクトルのうち一
部の固有ベクトルが張る部分空間を原画像の属する部分
空間とみなして部分射影フイルタを導出して第1段階の
処理画像を求め、続いて第1段階の処理画像を新たな劣
化画像とみなして射影フイルタを導出し、当該射影フイ
ルタにより第1段階の処理画像より得られた第2段階の
処理画像を最終的な復元画像とすることにより、原画像
の性質が事前に分からない場合でも、従来の復元処理に
比して一段と良い復元画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図7〜図9) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1及び図2) 作用(図3〜図6) 実施例(図1〜図6) (1)画像復元処理の原理(図3〜図6) (2−1)実施例の構成及び動作(図1〜図6) (2−2)実施例の効果 (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像復元方法に関し、例
えば手振れ等により劣化した劣化画像から原画像に近い
最適な復元画像を復元する場合に適用して好適なもので
ある。
【0003】
【従来の技術】従来、景色や人物を撮影する際の手振れ
やピンボケ等により撮像画像として原画像fに対して画
質の劣化した劣化画像gしか得ることができない場合が
あり、このような劣化画像gから原画像fを復元するた
め種々の方法が考えられている。
【0004】これらの方法は、図7に示すように、原画
像fが属する原画像空間H1 から観測空間H2 への劣化
作用素Aにより劣化した原画像fに雑音nが重畳した劣
化画像g
【数1】 から、原画像空間H1 に属し、かつ原画像fに近い復元
画像f1 を復元する復元フイルタBを求めることを意味
する。
【0005】ここで復元画像f1 は、次式
【数2】 で与えられるが、このような復元画像f1 を与える画像
復元フイルタの1つとして射影フイルタや部分射影フイ
ルタがある。
【0006】因みに(1)式及び(2)式において、原
画像空間H1 及び観測空間H2 はm次元実ベクトル空間
とし、原画像f、劣化画像g及び復元画像f1 はそれぞ
れm行×m列の行列F、G及びF1 で表されるものとす
る。また劣化作用素Aの劣化は1次元方向への劣化(例
えば横方向へのずれによる劣化)であるとし、劣化作用
素Aはm行×m列の行列である。さらに行列Nは雑音n
に対応するm行×m列の行列である。
【0007】ここで射影フイルタは、図8に示すよう
に、原画像fより、次式
【数3】 を満たす部分空間Sへの正射影、すなわち原画像fに最
も近い部分空間S上の点(以下最良近似という)を復元
画像f1 とする画像復元フイルタである。
【0008】(3)式において行列A* は観測空間H2
から原画像空間H1 への共役作用素A* に対応する行列
であり、劣化行列Aの共分散行列となつている。また部
分空間Sは共役作用素A* の値域として与えられ、この
ため部分空間Sは、劣化作用素Aにより観測空間H2
の同一点に写像される元の集合である零空間K(A)に
直交する直交補空間になつている。
【0009】このため射影フイルタは、劣化作用素Aに
より同一の劣化画像gに写像される画像群(f+K
(A))の全ての点に対して共通な最良近似を求めるこ
とができ、その結果原画像fが予め分からない場合にも
劣化画像gが与えられれば、原画像fに対して最良近似
になる復元画像f1 を求めることができる。
【0010】ところがこの射影フイルタは劣化行列Aが
正則でなくても適用できるフイルタであるが原画像空間
1 の全体を復元の対象としているので、(3)式より
分かるように復元画像f1 が属する部分空間Sの次元を
劣化行列Aの階数より大きくとれず、このため復元画像
1 を探す空間が原画像空間H1 に対して小さくならざ
るを得なかつた。従つてあまり画質の良い復元画像を得
ることができなかつた。
【0011】一方、部分射影フイルタは、図9に示すよ
うに、原画像fが原画像空間H1 のうちのある部分空間
1 だけに属しているとして、次式
【数4】 で表される部分空間S2 に復元画像f2 を求める画像復
元フイルタである。
【0012】(4)式において行列P1 は部分空間S1
への射影行列であり、部分空間S2は原画像fの属する
部分空間S1 と零空間K(A)との共通部分に直交する
直交補空間である。ここで部分空間S1 の次元が原画像
空間H1 の次元よりも低ければ、部分空間S2 の次元は
射影フイルタで最良近似を求めた部分空間Sの次元より
も高くなつているので、復元画像f2 が属する部分空間
2 は部分空間Sよりも大きくなる(図9)。
【0013】従つて部分射影フイルタが原画像fに対し
て最良近似を探す空間を射影フイルタの場合に対して拡
張することができ、部分射影フイルタでは部分空間S1
に属する画像に限り、射影フイルタよりも画質の良い復
元画像f2 を得ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで部分射影フイ
ルタによつて復元画像f2 を得るためには、原画像fが
属していて原画像空間H1 よりも低次元の部分空間S1
を求めておかなくてはならない。ところが画像の復元処
理を実行する際には原画像に関する知識は事前には全く
与えられないので、このような部分空間S1 を求めるこ
とは困難である。
【0015】ところで原画像fを最良に近似する部分空
間S1 は、その原画像fの共分散行列F* の固有ベクト
ルのうちの一部で張られる部分空間であることが知られ
ている。また一次元的に劣化している画像を扱うときに
は共分散行列を求めるときの統計を取る方向と劣化の方
向が直交するので、原画像fの共分散行列F* と劣化画
像gの共分散行列G* とでは大きな違いはない。
【0016】そこで劣化画像gを構成するm個の列ベク
トルの共分散行列G* の固有ベクトルから対応する固有
値が大きい順にn個の固有ベクトルを取りだして、これ
らのm個の固有ベクトルで張られる部分空間を近似的に
原画像fが属する部分空間S1 とすることが考えられ
る。
【0017】このとき部分空間S1 の次元はnであるか
ら、n<mであれば(4)式で与えられる部分空間S2
の次元が(3)式で与えられる部分空間Sの次元よりも
高くなるので、この部分空間S1 を用いて部分射影フイ
ルタを導出して復元画像f2を復元すれば、射影フイル
タを用いた場合よりも良い復元画像が得られる可能性が
ある。
【0018】ところが確かにこの部分空間S1 の次元m
は原画像空間H1 の次元よりも低くなつているが、この
部分空間S1 はあくまでも近似的に原画像fを含むと言
えるだけであつて、厳密な意味で原画像fを要素として
含んでいる部分空間S1 であるとは言えないので、この
部分空間S1 を基にして部分射影フイルタを導出して画
像を復元しても良い復元画像は得られないことが多い。
このため部分射影フイルタを単独で用いて画像復元処理
を実行しても良い復元画像を得ることは困難であつた。
【0019】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、原画像の性質が事前に分からない場合にも従来に比
して一段と原画像に近い復元画像を得ることができる画
像復元方法を提案しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、劣化画像gを復元し、原画像fに
近い復元画像f3 を求める画像復元方法において、劣化
画像gの共分散行列A* の固有ベクトルのうち一部の固
有ベクトルが張る部分空間S1 に、原画像fが属してい
るとみなして部分射影フイルタB2 を導出し、当該部分
射影フイルタB2 を劣化画像gに作用させて第一段階の
処理画像f2 を求めた後、当該第一段階の処理画像f2
を求める処理過程(ステツプSP1〜ステツプSP7)
を新たな劣化過程として射影フイルタB3 を導出し、射
影フイルタB3 を第一段階の処理画像f2 に作用させて
第二段階の処理画像f3 を求めて復元画像とするように
する(ステツプSP8及びステツプSP9)。
【0021】
【作用】劣化画像gの共分散行列A* の固有ベクトルの
うち一部の固有ベクトルが張る部分空間S1 に、原画像
fが属しているとみなして部分射影フイルタB2 を導出
し、当該部分射影フイルタB2 を劣化画像gに作用させ
て第一段階の処理画像f2 を求めた後、当該第一段階の
処理画像f2 を求める処理過程(ステツプSP1〜ステ
ツプSP7)を新たな劣化過程として射影フイルタB3
を導出し、射影フイルタB3 を第一段階の処理画像f2
に作用させて第二段階の処理画像f3 を求めて復元画像
とすることにより、部分射影フイルタB2 単独では復元
画像f2 に生じていた縦じま状の模様を復元画像から取
り除くことができ、原画像fの性質が事前に分かつてい
ない場合にも従来に比して一段と原画像fに近い復元画
像を得ることができる。
【0022】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0023】(1)画像復元処理の原理 この実施例において、X* は行列Xの共分散行列を示
し、X+ は行列Xのムーア・ペンローズ一般逆行列を示
し、R(X)は行列Xの値域を示し、K(X)は行列X
の零空間を示し、dim(S)は部分空間Sの次元を示すも
のとする。
【0024】射影フィルタB1 は、(3)式を満たす部
分空間Sに復元画像f1 を求める復元作用素であり、具
体的には、次式
【数5】 で与えられる。
【0025】ここで(5)式において、行列V1 及びU
1 はそれぞれ、次式
【数6】
【数7】 で表される作用素である。
【0026】因みに(6)式において行列Qは雑音nの
相関作用素であり、次式
【数8】 に示すように雑音nの平均値で与えられる。
【0027】また部分射影フイルタB2 は、原画像fが
属する部分空間をS1 としたとき、(4)式を満たす部
分空間S2 の中から復元画像f2 を求める復元作用素で
あり、具体的には、次式
【数9】 で与えられる。
【0028】ここで(9)式において、行列V2 及びU
2 はそれぞれ、次式
【数10】
【数11】 で表される作用素である。
【0029】因みに(9)式において行列P1 は、原画
像fが属する部分空間S1 への射影行列である。ここで
部分空間S1 は、劣化画像Aの共分散行列A* の固有ベ
クトルから対応する固有値の大きい順にn個取り出した
固有ベクトルにより張られる空間とする。
【0030】このとき部分空間S1 の次元は、確かに原
画像空間H1 の次元mよりも低くなるが、原画像fが属
する部分空間とは厳密には言えなくなるために、(9)
式より導出される部分射影フイルタB2 では良い復元画
像f2 は得られない。そこで部分射影フイルタB2 によ
る第1段階目の画像復元処理によつて求められた復元画
像f2 を新たな劣化画像と考えることにより再度復元処
理を実行し、原画像fにより近い復元画像f3 を得るこ
とを考える。
【0031】すなわち(2)式において、f2 を新たな
劣化画像とし、次式
【数12】 に示すように、画像復元フイルタB3 による2段階目の
画像復元処理によつて復元画像f3 を復元する。ここで
行列(B2 A)が新たな劣化作用素を示し、行列(B2
N)が雑音を表す。
【0032】ところが(12)式に従つて2段階目の画像
復元処理を実行する場合において、1段回目の画像復元
処理と同様に劣化画像(B2 A)の共分散行列(B
2 A)*の固有ベクトルの一部が張る空間を部分空間S
1 として導出された部分射影フイルタを画像復元フイル
タB3 として復元処理を実行すると、原画像fが部分空
間S1 に属しているとは厳密には言えないため、2段階
目の画像復元処理による復元画像f3 は良い復元画像と
はならない。
【0033】そこで2段階目の画像復元処理を実行する
場合には、部分空間S1 を原画像空間H1 全体として部
分射影フイルタを導出してそれを画像復元フイルタB3
として復元処理すれば、原画像fが必ず部分空間S1
属するので、良い復元画像を得ることができる。ところ
で部分空間S1 を原画像空間H1 全体としたときの部分
射影フイルタB3 は射影行列P1 が単位行列Eになるの
で射影フイルタに一致する。
【0034】従つて2段階目の画像復元処理に用いられ
る画像復元フイルタB3 は、次式
【数13】 で与えられる。
【0035】ここで(13)式における行列V3 及びU3
はそれぞれ、次式
【数14】
【数15】 で与えられる作用素である。
【0036】因みに(14)式において、行列Q3 は、次
【数16】 で与えられる雑音である。
【0037】すなわち本発明においては、原画像f(図
3)に対する劣化画像g(図4)から原画像fに近い復
元画像を復元する処理を2段階に分け、まず第1段階目
の画像復元処理においては、部分空間S1 (共分散行列
* の固有ベクトルのうち対応する固有値の大きいもの
から順にn個の固有ベクトルで張られる部分空間)への
部分射影フイルタB2 ((9)式)により第1段目の復
元画像f2 (図5)を求める。
【0038】続く第2段階目の画像復元処理において
は、第1段階目の復元画像f2 (図5)を新たな劣化画
像であるとして射影フイルタ((13)式)により求めら
れる第2段目の復元画像f3 (図6)を最終的な復元画
像とするようにする。これにより最終的な復元画像f3
は、第1段階目の復元画像f2 から縦じま状の模様を取
り除いた鮮明な復元画像となり、原画像fがどの空間に
属するか分からない場合にも従来の部分射影フイルタ単
独による復元処理に比して一段とより良い復元画像を得
ることができる。
【0039】因みに図4に示す劣化画像gは、原画像f
を横方向にぶれさせた上に正規分布的なノイズを加えた
劣化画像である。またこのようにして得られた復元画像
3 の画質を評価して、当該復元画像f3 の画質が良く
ないと判断したときは、第1段階目の画像復元処理にお
いて部分空間S1 を求めるときに用いた劣化画像Aの共
分散行列A* の固有ベクトルの数を変えて部分空間S1
を張り直し、満足できる画質の復元画像が得られるまで
以上の操作を繰り返すようにしても良い。
【0040】(2−1)実施例の構成及び動作 図1において、1は全体として画像復元装置を示し、C
CDカメラでなる撮像装置2で撮像された撮像画像を行
列データS1として画像処理装置3に入力するようにな
されている。ここで行列データS1は、手ぶれ等により
画質が劣化している。
【0041】画像撮像装置3は、行列データS1を入力
すると、図2に示す処理手順に基づいて画像復元処理を
実行する。すなわち画像撮像装置3は、ステツプSP1
から当該処理手順を開始すると、ステツプSP2におい
て劣化画像gの共分散行列A* とその固有値及び固有ベ
クトルを例えばヤコビ法を用いて求める。
【0042】続くステツプSP3において画像処理装置
3は、制御装置4から入力される制御信号S2より固有
値の下限を示すパラメータεを入力する。画像処理装置
3は、ステツプSP4から第1段階目の画像復元処理に
入り、まずステツプSP2で得られた固有ベクトルのう
ち対応する固有値がパラメータεよりも小さい固有ベク
トルを除き(ステツプSP4)、残りの固有ベクトルが
張る部分空間S1 への射影行列P1 を求める(ステツプ
SP5)。
【0043】次に画像処理装置3は、射影行列P1 と劣
化作用素A及び雑音の相関作用素Q2 を用いることによ
り(9)式〜(11) 式から部分射影フイルタB2 を導出
し(ステツプSP6)、(2)式に示すように劣化画像
gに部分射影フイルタB2 を作用させて第1段目の処理
画像f2 を求める(ステツプSP7)。
【0044】画像処理装置3は、続くステツプSP7か
ら第2段階目の画像復元処理に入り、ステツプSP6で
求めた部分射影フイルタB2 に劣化作用素Aを掛けて新
たな劣化作用素(B2 A)を求めると共に部分射影フイ
ルタB2 と雑音の相関作用素Q2 から(16)式を用いて
新たな雑音の相関作用素Q3 を求め、この劣化作用素
(B2 A)と相関作用素Q3 とを用いて、(12)式〜
(15)式から射影フイルタB3 を導出する。
【0045】画像処理装置3は、続くステツプSP9に
移ると、(12)式に示すように第1段目の処理画像f2
に射影フイルタB3 を作用させて第2段目の処理画像f
3 を求める。この第2段目の処理画像f3 は、画像処理
装置3を制御する制御装置4に第2段階処理画像データ
S3として出力され、当該制御装置4において良い復元
画像か否か判定される(ステツプSP10)。
【0046】ここで否定結果が得られると(すなわち良
い復元画像でないと判断すると)、制御装置4は制御信
号S2として新たなパラメータεを画像処理装置3に出
力し、画像処理装置3はパラメータεを新たな値に設定
すると共に(ステツプSP11)、ステツプSP4に戻
つて第1段階目の画像復元処理(ステツプSP4〜ステ
ツプSP6)及び第2段階目の画像復元処理(ステツプ
SP7〜ステツプSP9)を再度実行する。
【0047】やがて肯定結果が得られると(すなわち良
い復元画像であると判断すると)、画像処理装置3は表
示装置5及び記録装置6に最終的な復元画像f3 の画像
データS4を供給してデイスプレイ上に復元画像f3
表示させると共に記録媒体に画像データS4を記録し、
ステツプSP11に移つて当該処理を終了する。
【0048】(2−2)実施例の効果 以上の構成によれば、劣化画像gから原画像fに近い復
元画像f3 を復元する復元処理として、まず第1段階目
の復元処理で劣化画像の共分散行列A* の固有ベクトル
の一部で張る部分空間S1 への部分射影フイルタB2
よつて第1段目の復元画像f2 を求めた後、第2段階の
復元処理で第1段目の復元画像f2 を劣化画像とする射
影フイルタB3 によつて第2段目の復元画像f3 を求
め、当該第2段目の復元画像f3 を最終的な復元画像と
することにより、原画像fの性質が復元処理の事前に分
からない場合にも、部分射影フイルタB2 単独による復
元処理の場合に比して一段と原画像fに近い復元画像を
容易に得ることができる。
【0049】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、文字「A」について劣化
画像(図4)から復元画像(図6)を復元する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、種々の画像を復
元する場合に広く適用し得る。
【0050】また上述の実施例においては、劣化画像
(図4)から復元画像(図6)を復元するまでの処理に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、レンズのオー
トフオーカスに用いても良く、またセキユリテイカメラ
による人物認識等種々の分野に適用し得る。
【0051】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1段階
の復元処理において、劣化画像の共分散行列の固有ベク
トルのうち一部の固有ベクトルが張る部分空間に原画像
が属しているとみなして導出した部分射影フイルタを劣
化画像に作用させて第1段階の処理画像を求め、続く第
2段階の復元処理においては、当該第一段階の処理画像
を新たな劣化画像として導出した射影フイルタを第一段
階の処理画像に作用させて第二段階の処理画像を求めて
復元画像とすることにより、原画像の性質が事前にわか
らない場合でも、原画像に一段と近い復元画像を従来に
比して容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像復元方法を適用した画像復元
装置の一実施例を示すブロツク図である。
【図2】その動作の説明に供するフローチヤートであ
る。
【図3】画像復元処理の説明に供する原画像を示す略線
図である。
【図4】画像復元処理の説明に供する劣化画像を示す略
線図である。
【図5】第1段階の画像復元処理により得られる処理画
像を示す略線図である。
【図6】第1段階の処理画像を新たな劣化画像とする第
2段階の画像復元処理により得られる処理画像を示す略
線図である。
【図7】劣化画像の画像復元処理の説明に供する略線図
である。
【図8】射影フイルタによる画像復元処理の説明に供す
る略線図である。
【図9】部分射影フイルタによる画像復元処理の説明に
共する略線図である。
【符号の説明】
1……画像復元装置、2……撮像装置、3……画像処理
装置、4……制御装置、5……表示装置、6……記録装
置、H1 ……原画像空間、H2 ……観測空間、S、
1 、S2 ……部分空間、B1 、B3 ……射影フイル
タ、B2 ……部分射影フイルタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】劣化画像を復元し、原画像に近い復元画像
    を求める画像復元方法において、 上記劣化画像の共分散行列の固有ベクトルのうち一部の
    固有ベクトルが張る部分空間に、上記原画像が属してい
    るとみなして部分射影フイルタを導出し、 当該部分射影フイルタを上記劣化画像に作用させて第一
    段階の処理画像を求めた後、 当該第一段階の処理画像を求める処理過程を新たな劣化
    過程として射影フイルタを導出し、 上記射影フイルタを上記第一段階の処理画像に作用させ
    て第二段階の処理画像を求めて復元画像とすることを特
    徴とする画像復元方法。
JP4034500A 1992-01-23 1992-01-23 画像復元方法 Pending JPH05205048A (ja)

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JP4034500A JPH05205048A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 画像復元方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8369576B2 (en) 2008-09-04 2013-02-05 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus
JP2014534619A (ja) * 2011-10-07 2014-12-18 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー リソグラフィシステムの光学素子の動きの制御方法

Cited By (2)

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US8369576B2 (en) 2008-09-04 2013-02-05 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus
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