JPH05204129A - フォトマスクおよびその製造方法 - Google Patents

フォトマスクおよびその製造方法

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JPH05204129A
JPH05204129A JP1033792A JP1033792A JPH05204129A JP H05204129 A JPH05204129 A JP H05204129A JP 1033792 A JP1033792 A JP 1033792A JP 1033792 A JP1033792 A JP 1033792A JP H05204129 A JPH05204129 A JP H05204129A
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JP
Japan
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pattern
resist
film
light shielding
referring
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JP1033792A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Hosono
邦博 細野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、位相シフタと遮光パターンとの相
対位置誤差を低減させたフォトマスクを得ることを最も
主要な特徴とする。 【構成】 フォトマスクは、透明基板1と、透明基板1
の表面上に設けられた遮光パターン2と、を備える。透
明基板1の表面中に、位相シフタ3として機能する溝が
設けられている。上記溝の側壁面は、上記遮光パターン
2の側壁面と同一平面にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般にフォトマスク
に関するものであり、より特定的には、位相シフタと遮
光パターンとの相対位置誤差を低減させたフォトマスク
に関するものである。この発明は、さらにそのようなフ
ォトマスクを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトマスク上の拡大パターンを、ウエ
ハ上に縮小して、繰返し結像させ、所望のLSIパター
ンを形成する光リソグラフィ技術は、従来より、よく知
られている。
【0003】図6は、縮小光学式の光ステッパを用い
た、従来の光リソグラフィ技術による露光法を示す原理
図である。図6を参照して、1は、フォトマスクの透明
基板となるガラス基板である。ガラス基板1の上に、M
oSi等からなる不透明の遮光パターン2が形成されて
いる。遮光パターン2の材料は、光リソグラフィで用い
られる光、たとえば、g線、i線、エキシマレーザ等を
十分に遮断できるものなら、何でもよい。
【0004】ガラス基板1および遮光パターン2からな
るフォトマスクに光を照射すると、図6を参照して、遮
光パターン2の縁部に光が回り込むので、光強度はなだ
らかな干渉波型となる。このような光強度の分布では、
パターンの解像を行なうことはできない。
【0005】ところで、パターン密度に寄与する解像限
界Rは、 R=K1 λ/NA で表わされ、解像限界Rが小さいほど解像度は高くな
る。上式において、K1 はレジストのプロセスに依存す
る定数であり、0.5程度まで下げることが可能であ
る。また、λは露光に用いられる光の波長、NAはレン
ズの開孔数である。
【0006】上式から、定数K1 および波長λを小さく
し、かつ、レンズの開孔数NAを高くすれば、解像限界
Rは小さく(すなわち、解像度は高く)なることがわか
る。現在、i線(λ=0.365μm)を用いて、開孔
数NAの値を0.5まで低減させることが可能なので、
解像限界Rの値は、0.4μm程度まで小さくすること
ができる。
【0007】これよりも小さい解像限界Rを得るために
は、さらに波長λを小さくするか、または、開孔数NA
を高くすればよいが、光源やレンズの設計が技術的に難
しくなる。
【0008】また、焦点深度δが、 δ=λ/[2(NA)2 ] で表わされるため、解像限界Rを小さくすると焦点深度
δも小さくなり、結局、解像度が低くなってしまうとい
う問題点がある。
【0009】このような問題点を解決するために、従来
より、次に述べるような、位相シフトマスクを用いた露
光法が提案されている。
【0010】図7は、たとえば特開昭57−62052
号公報および特開昭58−173744号公報に記載さ
れた、改良された従来の光リソグラフィ技術による露光
法を示す原理図である。
【0011】図7を参照して、ガラス基板1の上に遮光
パターン2が形成されている。隣接する遮光パターン2
の間(光透過部)に、SiO2 等の透明材からなる位相
シフタ3が、1つ置きに配置されている。位相シフタ3
は、透過した光の位相を180°だけシフトさせる機能
を有している。
【0012】図7に示す位相シフトマスクによれば、フ
ォトマスクを透過した光の電場の強度分布は、交互に位
相が反転されるため、図示したように反転パルス状とな
る。したがって、ウエハ上の光強度は、パターン像が隣
接して重なり合う部分で、光強度が相殺されるため、図
示したように分離されたパターン波型が得られる。
【0013】この従来例によれば、解像力が図6に示す
従来例よりも高くなり、実験的には、最小解像パターン
幅を約半分にすることができる。
【0014】しかしながら、図7に示す位相シフトマス
クは、ラインおよびスペースパターンのような周期的パ
ターンに対しては容易に適用することができるが、任意
のパターンに対しては、ウエハ上の光強度を完全に分離
することができず、適用困難である。
【0015】この問題点を解決するために、任意のパタ
ーンに対しても適用可能で、かつ、製造上の面からも容
易に実現可能な方法が提案されている。
【0016】図8は、たとえば1989年の「IEDM
コンファレンス」に記載された、従来のセルフアライン
方式による位相シフトマスク(エッジ強調型)を用いた
露光法を示す原理図である。
【0017】図8を参照して、ガラス基板1の上に遮光
パターン2が形成されている。遮光パターン2の上に、
遮光パターン2よりも広いパターン幅を有する位相シフ
タ3が設けられている。このような構成にすることによ
り、遮光パターン2の縁部付近の光の位相が反転し、ウ
エハ上に結像される光強度は、図示したように、パター
ンの配列とは無関係に確実に分離される。
【0018】なお、図8の位相シフトマスクを作製する
場合、位相シフタ3は、遮光パターン2をエッチングす
るときのマスクを兼ねることができる。すなわち、レジ
ストパターンをマスクとして、遮光パターン2を異方性
エッチング(プラズマエッチング)により加工し、次
に、等方性エッチング(ウェットエッチング)により縁
部付近の遮光パターン2を除去するが、このとき、位相
シフタ3がエッチングマスクの作用を行なう。
【0019】図9は、「1990年応用物理学会予稿
集」において開示された、位相シフトマスクを利用した
他の従来例を示す図である。図9を参照して、ガラス基
板1の表面中に、位相シフタ3である溝が形成されてい
る。この従来例では、位相シフタ3のエッジ部分で光の
位相が180°回転して、光強度が0に落ちることを利
用した微細レジストパターンの形成方法が提案されてい
る。この従来例によると、ネガ型光レジストを露光し、
0.15μmの孤立スペースを解像することができる。
【0020】さらに、「1990年応用物理学会予稿
集」においては、図10に示すように、位相シフタ3の
エッジ部分で光強度が0に落ちることを利用した方法の
改良方法も提案されている。この方法では、図10を参
照して、180°位相シフタ3の厚さを部分的に変化さ
せることにより、光位相差を約90°とし、エッジ効果
を消去している。
【0021】図11は、透明基板の表面中に位置シフタ
として機能する溝が設けられたフォトマスクの、従来の
製造方法の順序の各工程における装置の部分断面図であ
る。
【0022】図11(a)を参照して、ガラス基板1の
上に、MoSi等からなる不透明の遮光パターン2を形
成する。
【0023】図11(b)を参照して、遮光パターン2
を覆うように、ガラス基板1の表面上に電子ビーム用の
ポジ型のレジスト5を塗布する。
【0024】図11(c)を参照して、位相シフタを形
成すべき領域に相当する部分に開孔部ができるように、
レジスト5に電子ビーム7描画を行なう。
【0025】図11(c)および(d)を参照して、レ
ジスト5を現像し、それによって、レジスト5中に開孔
部5aが形成されたレジストパターン51を形成する。
【0026】図11(e)を参照して、レジストパター
ン51をマスクにして、ガラス基板1の表面をエッチン
グし、それによって、ガラス基板1の表面中に溝を形成
し、位相シフタ3を形成する。
【0027】図11(e)および(f)を参照して、レ
ジストパターン51を除去する。このようにして、ガラ
ス基板1の表面中に位相シフタ3として機能する溝が設
けられたフォトマスクが形成される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従来の位相シフトマス
クは以上のように構成されていたが、以下に述べる問題
点があった。
【0029】すなわち、図7に示す従来例においては、
位相シフタ3と遮光パターン2を形成するのに、それぞ
れのEBリソグラフィ工程が必要であった。また、位相
シフタ3と遮光パターン2の相対位置精度を、電子ビー
ム描画装置の、重ね合せ描画精度以上にすることができ
なかった。さらに、位相シフタ3のパターンを形成する
工程における電子ビーム描画時に、ガラス基板1が絶縁
物のために帯電する結果、電子ビームの軌道が曲げら
れ、描画パターン位置がずれてしまうという問題点があ
った。また、位相シフタ3のパターンの欠陥を検査する
際においても、位相シフタ3のパターンがパターン欠陥
検査装置の光源から出る光に対して透明であるため、欠
陥と石英マスク基板とを識別しにくく、その結果、欠陥
検査が困難であるという問題点があった。さらに、シフ
タ白欠陥(パターン抜け)を修正する場合においても、
良質のシフタ材料を容易に選択デポジションできないと
いう問題点があった。さらに、集束イオンビームでシフ
タ黒欠陥(パターン残り)を修正する場合、特にハーフ
トーンの黒欠陥の場合、エッチング除去の終点を検出す
るのが困難であった。レーザで修正する場合であって
も、シフタ黒欠陥はレーザ光に対して透明であり、エネ
ルギーを吸収しないため、蒸発除去できないという問題
点があった。
【0030】それゆえに、この発明の目的は、位相シフ
タと遮光パターンの相対位置誤差を低減させてなる、フ
ォトマスクを提供することにある。
【0031】この発明の他の目的は、シフタのパターン
欠陥の発生を未然に防止することができるように改良さ
れたフォトマスクの製造方法を提供することにある。
【0032】この発明のさらに他の目的は、位相シフタ
パターンを高精度に形成することができるように改良さ
れた、フォトマスクの製造方法を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフォトマ
スクは、透明基板と、該透明基板の表面上に設けられた
遮光パターンと、上記透明基板の表面中に設けられ、位
相シフタとして機能する溝と、を備える。上記溝の側壁
面は上記遮光パターンの側壁面と同一平面にある。
【0034】この発明の他の局面に従うフォトマスクの
製造方法においては、まず、透明基板が準備される。透
明基板の表面上に、遮光パターンを形成する。上記遮光
パターンを覆うように、上記透明基板の表面上に導電膜
を形成する。上記導電膜を覆うように、電子ビーム用の
レジストを形成する。上記位相シフタを形成すべき領域
に相当する部分に開孔部ができるように、上記レジスト
に電子ビーム描画を行ない、その後、該レジストを現像
し、それによって上記レジスト中に上記開孔部が形成さ
れたレジストパターンを形成する。上記レジストパター
ンをマスクにして、上記導電膜をエッチングし、それに
よって、上記導電膜中に上記透明基板の表面を露出させ
るための開孔部を形成する。上記レジストパターンを除
去する。開孔部が形成された上記導電膜をマスクにし
て、上記透明基板の表面をエッチングし、それによって
上記透明基板の表面中に上記位相シフタとして機能する
上記溝を形成する。
【0035】この発明のさらに他の局面に従うフォトマ
スクの製造方法によれば、上記レジストパターン形成工
程は、上記導電膜中の上記開孔部が、上記遮光パターン
の一部を露出させることができるように、行なわれる。
【0036】
【作用】この発明に係るフォトマスクによれば、位相シ
フタである溝の側壁面を遮光パターンの側壁面と同一平
面になるように形成しているので、位相シフタと遮光パ
ターンの相対的位置関係は常に一定に保たれる。
【0037】また、この発明に係るフォトマスクの製造
方法によれば、透明基板の表面に導電膜を形成し、この
上に電子ビーム用のレジストを形成しているので、電子
ビーム描画の際、透明基板のチャージアップが除かれ
る。
【0038】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。
【0039】実施例1 図1は、この発明の一実施例に係る、フォトマスクの製
造方法の順序の各工程における断面図である。
【0040】図1(a)を参照して、透明基板であるガ
ラス基板1の上に、MoSi等からなる遮光パターン2
を形成する。
【0041】図1(b)を参照して、遮光パターン2を
覆うように、透明基板1の上に、導電膜であるカーボン
膜(以下、C膜と表記する)4を、トルエン、メタン等
の炭化水素系ガスを用いたプラズマCVD法により形成
する。導電膜には、その他、金属、金属シリサイドも用
いられる。
【0042】図1(c)を参照して、C膜4の上に、電
子ビーム用のポジ型のレジスト5を、スピン塗布により
塗布する。位相シフタを形成すべき領域に相当する部分
に開孔部ができるように、レジスト5に電子ビーム描画
を行なう。このとき、C膜4が導電性であり、基板が帯
電しないので、電子ビームの軌道は曲げられない。
【0043】図1(c)および(d)を参照して、レジ
スト5を現像し、それによってレジスト(5)中に開孔
部5aが形成されたレジストパターン51を形成する。
この現像工程において、レジストの残り、抜けは、後述
するC膜4のパターン欠陥発生の原因となる。
【0044】図1(e)を参照して、レジストパターン
51をマスクにして、C膜4を選択的にエッチングす
る。このとき、導電膜4中の開孔部4aが遮光パターン
2の一部を露出させるように形成されるのが好ましいの
で、図1(c)に示す電子ビーム描画は、そのようなパ
ターンができるように行なう。レジストパターン51の
残渣が残存していた場合には、図のように、C膜4のパ
ターン黒欠陥9bが発生する。
【0045】図1(f)を参照して、レジストパターン
51を、剥離液または酸素プラズマ等により除去する。
このとき、レジストパターン51に抜けが存在していた
場合には、C膜4中にパターン白欠陥9aが発生する。
【0046】C膜4のパターン欠陥の有無の検査は、光
学式の欠陥検査装置を用いて行なわれる。
【0047】図1(g)を参照して、黒欠陥9bを、レ
ーザまたは集束イオンビーム10を照射し、除去する。
白欠陥9aは、炭化水素系ガス中で、レーザまたは集束
イオンビーム10を照射することによって、C膜4を選
択的に蒸着し、修正される。
【0048】図1(h)を参照して、C膜4および露出
した遮光パターン2の一部をマスクにして、透明基板1
を一定の深さだけ、CHF3 を用いてRIEエッチング
によりエッチングし、それによって、ガラス基板1の表
面に位相シフトパターン3を形成する。なお、CHF3
を用いる反応性イオンエッチングに対して、C膜4は十
分耐性を有するので、シフタの白欠陥が新たに発生する
ことはない。
【0049】図1(i)を参照して、C膜4を、酸素プ
ラズマ、またはUV光+オゾン等でエッチング除去す
る。
【0050】以上の工程で、位相シフタ3の側壁面が、
遮光パターン2の側壁面と同一平面となる、フォトマス
クが形成される。
【0051】このようにして形成されるフォトマスク
は、位相シフタ3と遮光パターン2の相対的位置関係が
常に一定に保たれる。
【0052】実施例によるとエッチングマスクとして使
用したカーボン膜および基板材料のSiO2 は、それぞ
れエッチング選択比が高い条件で単独でエッチング加工
できるため、高精度の位相シフトパターンを形成でき
る。さらに、カーボン膜が検査光に対して不透明である
ため、シフタエッチングマスクたる欠陥検査が可能であ
る上に、そのカーボン膜パターンの欠陥を修正すること
により、シフタパターンの欠陥の発生を未然に防ぐこと
ができる。
【0053】実施例2 この実施例は、位相シフトパターンの他方のエッジが遮
光パターンから離れている構造の位相シフトマスクの形
成方法の実施例である。
【0054】図2は、この発明の他の実施例に従った製
造方法の順序の各工程における装置の部分断面図であ
る。
【0055】図2(a)を参照して、ガラス基板1の上
に、MoSi等からなる遮光パターン2とダミー遮光パ
ターン6を形成する。ダミー遮光パターン6は、後に形
成される位相シフトパターンのエッジ位置に、そのパタ
ーンのエッジが一致するような位置に形成される。
【0056】図2(b)を参照して、遮光パターン2と
ダミー遮光パターン6を覆うように、ガラス基板1の上
にC膜4を形成する。
【0057】図2(c)を参照して、C膜4の上に、電
子ビーム用ポジ型のレジスト5を塗布する。レジスト5
の、位相シフトパターンを形成する領域に相当する部分
に、選択的に電子ビーム7を照射する。
【0058】図2(c)および(d)を参照して、レジ
スト5を現像し、開孔部を有するレジストパターン51
を形成する。
【0059】図2(e)を参照して、レジストパターン
51をエッチングマスクとして、C膜4をエッチングす
る。このとき、導電膜4中の開孔部4aが、遮光パター
ン2の一部およびダミー遮光パターン6の一部を露出さ
せるように形成されるのが好ましいので、図2(c)に
示す電子ビーム描画は、そのようなパターンができるよ
うに、行なう。
【0060】図2(e)および(f)を参照して、レジ
ストパターン51を除去し、欠陥検査・修正を行なう。
【0061】図2(g)を参照して、C膜4、露出した
遮光パターン2の一部およびダミー遮光パターン6の一
部をエッチングマスクとして、ガラス基板1を一定の深
さだけ、CF4 を用いる反応性イオンエッチングにより
エッチングし、これによって、位相シフトパターン3を
形成する。
【0062】図2(g)(h)を参照して、C膜4を除
去する。図2(i)と(j)を参照して、レジスト5の
現像後にダミー遮光パターン6が露出するように、電子
ビーム7をレジスト5に向けて選択的に照射する。
【0063】図2(j)を参照して、レジスト5を現像
し、それによって、ダミー遮光パターン6を露出させ
る。
【0064】図2(j)および(k)を参照して、レジ
スト5をエッチングマスクとして、ダミー遮光パターン
6を、CF4 を用いる反応性イオンエッチング法等で、
エッチング除去する。
【0065】図2(k)および(l)を参照して、レジ
ストパターン5を除去する。これによって、位相シフタ
3の側壁面と遮光パターン2の側壁面とが同一平面にあ
る、フォトマスクが形成される。
【0066】実施例3 図3は、この発明のさらに他の実施例に係る製造方法の
順序の各工程における装置の部分断面図である。
【0067】この実施例は、位相シフトパターンの他方
のエッジが遮光膜パターンから離れている構造の、フォ
トマスクの形成方法の実施例である。
【0068】図3(a)を参照して、ガラス基板1の上
に、MoSi等から形成される遮光パターン2を形成す
る。
【0069】図3(b)を参照して、遮光パターン2を
覆うように、ガラス基板1の上にC膜4を形成する。
【0070】図3(c)を参照して、C膜4の上に電子
ビーム用のポジ型のレジスト5を形成する。レジスト5
の、位相シフトパターンを形成する領域に相当する部分
に、選択的に電子ビーム7を照射する。
【0071】図3(c)(d)を参照して、レジスト5
を現像し、開孔部5aを有するレジストパターン51を
形成する。
【0072】図3(e)を参照して、レジストパターン
51をエッチングマスクにして、C膜4をエッチングす
る。このとき、C膜4中の開孔部4aが遮光パターン2
の一部を露出させるように形成されるのが好ましいの
で、図3(c)に示す電子ビーム描画は、そのようなパ
ターンができるように行なわれる。
【0073】図3(e)および(f)を参照して、レジ
ストパターン51を除去する。その後、フォトマスクの
欠陥検査、修正を行なう。
【0074】図3(g)を参照して、C膜4と露出した
遮光パターン2の一部をマスクとして、ガラス基板4を
一定の深さだけ、CHF3 を用いて反応性イオンエッチ
ング法によりエッチングし、それによって、位相シフト
3のパターンを形成する。
【0075】図3(g)および(h)を参照して、C膜
4をエッチング除去すると、位相シフタ3の一方の側壁
面が遮光パターン2の側壁面と同一平面にある、フォト
マスクが形成される。
【0076】なお、上記実施例1,2,3において、遮
光パターン2の材料として、モリブデンシリサイドを用
いた場合を例にしたが、この発明はこれに限られるもの
でなく、Cr等の金属であってもよい。つまり、それぞ
れの膜のエッチング工程において、他の材料がエッチン
グされないエッチング条件を有する材質であれば、いず
れも使用し得る。
【0077】実施例4 図4は、この発明の他の実施例に従った製造方法の順序
の各工程における装置の部分断面図である。
【0078】実施例1,2,3においては、基板自体を
エッチングし、位相シフトパターンを形成していたが、
この実施例では、位相シフト部の膜厚に相当する位相シ
フタ膜を透明材料で形成する点に特徴がある。
【0079】図4(a)を参照して、ガラス基板1の上
に、位相シフタ膜8を透明材料で形成する。位相シフタ
膜8の上に、MoSi等から形成される遮光パターン2
を形成する。
【0080】図4(b)を参照して、遮光パターン2を
覆うように、位相シフタ膜8の上に、C膜4を形成す
る。
【0081】図4(c)を参照して、C膜4の上に電子
ビーム用ポジ型のレジスト5を塗布する。その後、位相
シフトパターンを形成すべき部分に相当する部分に、電
子ビーム7を選択的に照射する。
【0082】図4(c)および(d)を参照して、レジ
スト5を現像し、開孔部を有するレジストパターン51
を形成する。
【0083】図4(e)を参照して、レジストパターン
51をマスクにして、C膜4をエッチングする。このと
き、C膜4中の開孔部4aが遮光パターン2の一部を露
出させるように形成されるのが好ましいので、図4
(c)に示す電子ビーム描画は、そのようなパターンが
できるように行なわれる。
【0084】図4(e)および(f)を参照して、レジ
ストパターン51を除去し、欠陥検査・欠陥修正を行な
う。
【0085】図4(g)を参照して、C膜4と露出した
遮光パターン2の一部をマスクにして、位相シフタ膜8
を、CHF3 を用いて自己整合的に、反応性イオンエッ
チングする。
【0086】図4(g)および(h)を参照して、C膜
4を除去すると、位相シフタ膜8の開孔部の側壁と遮光
パターン2の側壁面とが同一平面に形成されたフォトマ
スクが形成される。
【0087】実施例5 図5は、この発明のさらに他の実施例に従った製造方法
の順序の各工程における装置の部分断面図である。
【0088】この実施例では、270°位相シフトパタ
ーン部分を有する構造のフォトマスクの作製方法を示
す。
【0089】図5(a)を参照して、ガラス基板1の上
にMoSiからなる遮光パターン2が形成される。
【0090】図5(b)を参照して、遮光パターン2を
覆うように、ガラス基板1の上にC膜4を形成する。
【0091】図5(c)を参照して、C膜4の上に電子
ビーム用ポジ型のレジスト5を塗布する。電子ビーム7
を、レジスト5の、位相シフタを形成すべき部分に相当
する部分に選択的に照射する。
【0092】図5(c)および(d)を参照して、レジ
スト5を現像し、レジストパターン51を形成する。
【0093】図5(e)を参照して、レジストパターン
51をマスクにして、C膜4をエッチングする。このと
き、C膜4中の開孔部4aが遮光パターン2の一部を露
出させるように形成されるのが好ましいので、図5
(c)に示す電子ビーム描画は、そのようなパターンが
できるように行なわれる。
【0094】図5(e)および(f)を参照して、レジ
ストパターン51を除去する。その後、欠陥検査、欠陥
修正が行なわれる。
【0095】図5(g)を参照して、C膜4と露出した
遮光パターン2の一部をマスクにして、ガラス基板1を
一定の深さだけ、CHF3 を用いて反応性イオンエッチ
ングする。
【0096】図5(h)を参照して、溝1aの底面およ
び側壁面を覆うように、ガラス基板1の上にさらにC膜
4を形成する。その後、C膜4の上に電子ビーム用ポジ
型レジスト5を形成する。その後、レジスト5の、27
0°位相シフタを形成する部分に相当する領域に、電子
ビームを選択的に照射する。
【0097】図5(h)および(i)を参照して、レジ
スト5を現像し、レジストパターン51を形成する。レ
ジストパターン51をマスクに用いて、C膜4をエッチ
ングする。
【0098】図5(i)および(j)を参照して、レジ
ストパターン51を除去し、その後、C膜4を検査・修
正する。
【0099】図5(k)を参照して、C膜4をエッチン
グマスクにして、ガラス基板1の表面をエッチングす
る。
【0100】図5(l)を参照して、C膜4を除去す
る。この方法によって、ガラス基板1の表面に、270
°位相シフタが形成される。
【0101】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明に係るフ
ォトマスクによれば、位相シフタである溝の側壁面を遮
光パターンの側壁面と同一平面になるように形成してい
るので、位相シフタと遮光パターンの相対的位置関係は
常に一定に保たれる。その結果、遮光膜と位相シフトパ
ターンの相対位置精度が高くされたフォトマスクが得ら
れるという効果を奏する。
【0102】この発明に係るフォトマスクの製造方法に
よれば、透明基板の表面に導電膜を形成し、この上に電
子ビーム用のレジストを形成しているので、電子ビーム
描画の際、透明基板のチャージアップが除かれる。した
がって、電子ビーム描画の際、電子ビームの軌道は曲げ
られず、描画パターンの位置ずれは発生しない。その結
果、遮光膜と位相シフトパターンの相対位置精度が高く
されたフォトマスクが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に従った製造方法の順序の
各工程における装置の部分断面図である。
【図2】この発明の他の実施例に従った製造方法の順序
の各工程における装置の部分断面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例に従った製造方法
の順序の各工程における装置の部分断面図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例に従った製造方法
の順序の各工程における装置の部分断面図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例に従った製造方法
の順序の各工程における装置の部分断面図である。
【図6】縮小光学式の光ストッパを用いた従来の光リソ
グラフィ技術による露光法を示す原理図である。
【図7】従来の位相シフトマスクの原理を示す図であ
る。
【図8】従来のエッジ強調型位相シフトマスクの原理を
示す図である。
【図9】従来の位相シフトパターンエッジ効果を利用し
た位相シフトマスクの原理を示す図である。
【図10】従来の位相シフトパターン部の厚さを一部分
だけ深くすることにより、部分的に位相シフトパターン
エッジ効果を消去した位相シフトマスクの原理を示す図
である。
【図11】従来の位相シフトマスクの作製工程の順序の
各工程における装置の部分断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 遮光パターン 3 位相シフタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と、 前記透明基板の表面上に設けられた遮光パターンと、 前記透明基板の表面中に設けられ、位相シフタとして機
    能する溝と、を備え、 前記溝の側壁面は前記遮光パターンの側壁面と同一平面
    にある、フォトマスク。
  2. 【請求項2】 透明基板の表面中に位相シフタとして機
    能する溝が設けられたフォトマスクの製造方法であっ
    て、 透明基板を準備する第1工程と、 前記透明基板の表面上に遮光パターンを形成する第2工
    程と、 前記遮光パターンを覆うように前記透明基板の表面上に
    導電膜を形成する第3工程と、 前記導電膜を覆うように電子ビーム用のレジストを形成
    する第4工程と、 前記位相シフタを形成すべき領域に相当する部分に開孔
    部ができるように、前記レジストに電子ビーム描画を行
    ない、その後、該レジストを現像し、それによって前記
    レジスト中に前記開孔部が形成されたレジストパターン
    を形成する第5工程と、 前記レジストパターンをマスクにして前記導電膜をエッ
    チングし、それによって前記導電膜中に前記透明基板の
    表面を露出させるための開孔部を形成する第6工程と、 前記レジストパターンを除去する第7工程と、 開孔部が形成された前記導電膜をマスクにして、前記透
    明基板の表面をエッチングし、それによって前記透明基
    板の表面中に前記位相シフタとして機能する前記溝を形
    成する第8工程と、を備えるフォトマスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第5工程における前記レジストパタ
    ーンの形成工程は、前記第6工程において、前記導電膜
    中の前記開孔部が前記遮光パターンの一部を露出させる
    ことができるように行なわれる、請求項2記載の、フォ
    トマスクの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005258153A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 蛍光顕微鏡用解像度評価チャート及びこれを用いた蛍光顕微鏡調整方法

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JP2005258153A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 蛍光顕微鏡用解像度評価チャート及びこれを用いた蛍光顕微鏡調整方法

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