JPH05202831A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

Info

Publication number
JPH05202831A
JPH05202831A JP4013817A JP1381792A JPH05202831A JP H05202831 A JPH05202831 A JP H05202831A JP 4013817 A JP4013817 A JP 4013817A JP 1381792 A JP1381792 A JP 1381792A JP H05202831 A JPH05202831 A JP H05202831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition wall
port
fuel
fuel injection
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4013817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3036946B2 (ja
Inventor
Fumihiko Saito
史彦 斉藤
Junichi Taga
淳一 田賀
Tadataka Nakasumi
忠孝 中角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP4013817A priority Critical patent/JP3036946B2/ja
Publication of JPH05202831A publication Critical patent/JPH05202831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3036946B2 publication Critical patent/JP3036946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B31/00Modifying induction systems for imparting a rotation to the charge in the cylinder
    • F02B31/08Modifying induction systems for imparting a rotation to the charge in the cylinder having multiple air inlets
    • F02B31/082Modifying induction systems for imparting a rotation to the charge in the cylinder having multiple air inlets the main passage having a helical shape around the intake valve axis; Engines characterised by provision of driven charging or scavenging pumps
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スワール生成用ポートからの吸気によりスワ
ールを生成して燃焼速度を速めるようにしつつ、シリン
ダ外周側への燃料の分散を抑制して効果的に成層燃焼を
行わせ、かつ燃焼室内壁面への燃料付着を抑制する。 【構成】 スワール生成用ポート6の上方に燃料噴射弁
16が配置されるとともに、該ポート6に仕切壁20が
設けられ、該仕切壁20は、燃料噴射部位で略水平、吸
気弁弁軸近傍で傾斜もしくは垂直となるように角度が変
化し、かつ上記燃料噴射部位における仕切壁より上方の
通路6bと吸気弁弁軸近傍における仕切壁よりシリンダ
中心側の通路6cとが連続するように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼室のシリンダ中心
位置付近に点火プラグが配置されるとともにスワール生
成用ポートに燃料噴射弁が配置されているエンジンの吸
気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃焼室内の混合気の空燃比がリーンな状
態での所謂リーンバーン(希薄燃焼)による燃費節減を
推進するには、希薄燃焼限界(燃焼が良好に行われる空
燃比のリーン側の限界)を高めることが要求される。希
薄燃焼限界を高める手法としては、スワール生成用ポー
トを設けて、燃焼室内にスワールを生成することによ
り、燃焼速度を早めるようにするものがある。
【0003】この種の吸気装置としては、例えば特公平
2−20828号公報に示されるように、燃焼室のシリ
ンダ中心付近に点火プラグが配置されるとともに、2つ
の独立した吸気ポートが燃焼室に開口し、その一方の吸
気ポートに運転状態に応じて開閉する開閉弁が設けら
れ、他方の吸気ポート(スワール生成用ポート)に燃料
噴射弁が配置されたものが知られている。この吸気装置
においては、上記開閉弁が閉じられているときに上記ス
ワール生成用ポートからの吸気によって燃焼室内にスワ
ールが生成され、また上記スワール生成用ポート内で噴
射燃料と空気とが混合されて混合気が形成される。上記
燃料噴射弁は、この公報に示された装置においては上記
スワール生成用ポートの燃焼室中心側の壁面寄りにオフ
セットして配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃費をさら
に節減するには、上記スワールを生じさせつつ、点火プ
ラグまわりに燃料を偏在させ、成層燃焼を行うことが望
ましい。しかし、スワール生成用ポート内に燃料を噴射
する構造によるだけでは、空気と混合した燃料が燃焼室
内でスワールに押し出されてシリンダ外周側に多く分散
することにより、シリンダ中心付近の点火プラグまわり
の混合気がリーンになり、効果的に成層化されない。
【0005】また、上記公報の装置では、噴射燃料がス
ワール生成用ポートの側壁に多く付着するように点火プ
ラグが配置され、ポート壁付着燃料がポート内を流通す
る空気で気化されることが期待されている。しかし、ポ
ート壁付着燃料をポート内で充分に気化することは難し
く、ポート壁付着燃料の一部がポート壁下端部に集まっ
て下流側に流れ、燃焼室への開口部から垂れて燃焼室内
壁面に付着することがある。また、ポート内で空気と混
合された燃料はスワールに乗って燃焼室内に送られ、シ
リンダ外周側への燃料の分散を抑制する作用も乏しい。
従って、未燃焼成分減少および成層化の面で改善の余地
がある。
【0006】なお、特開平2−230920号公報に
は、吸気ポートの下流側に、このポート内に2つの通路
を区画する隔壁が設けられるとともに、この隔壁の片側
の通路に燃料を噴射するように燃料噴射弁が配置された
吸気装置が示されて。しかし、この装置における上記吸
気ポートは燃焼室内にタンブル(縦渦)を生成し、この
吸気ポート内の上記隔壁は特定運転時に吸気ポートを絞
ることでタンブルを強化するものであり、上記タンブル
は燃焼速度を速める作用を有するとともに混合気の均一
化には有効であるが、成層燃焼は困難である。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑み、スワールに
よって燃焼速度を速めるようにしつつ、燃焼室のシリン
ダ外周側への燃料の分散を抑制して効果的に成層燃焼を
行わせ、かつ燃焼室内壁面への燃料付着を抑制して未燃
焼成分を減少させ、燃費およびエミッションを大幅に改
善することができるエンジンの吸気装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明(請求項1記載)は、燃焼室のシリンダ
中心位置付近に点火プラグが配置されるとともに、燃焼
室内のシリンダ接線方向に吸気を流入させるスワール生
成用ポートが設けられ、該スワール生成用ポートに燃料
噴射弁が配置されているエンジンの吸気装置において、
上記スワール生成用ポートの上方に上記燃料噴射弁が配
置されるとともに、該スワール生成用ポートの少なくと
も燃料噴射部位から吸気弁弁軸近傍までにわたる範囲
に、該スワール生成用ポートを分割する仕切壁が設けら
れ、該仕切壁は、燃料噴射部位で略水平、吸気弁弁軸近
傍で傾斜もしくは垂直となるように角度が変化し、かつ
上記燃料噴射部位における仕切壁より上方の通路と吸気
弁弁軸近傍における仕切壁よりシリンダ中心側の通路と
が連続するように形成されているものである。
【0009】第2の発明(請求項2記載)は、第1の発
明において、上記仕切壁が、燃料噴射部位の略水平の部
分から吸気弁弁軸近傍の傾斜もしくは垂直の部分まで、
次第に角度が変化するねじれ形状に形成されているもの
である。
【0010】第3の発明(請求項3記載)は、燃焼室の
シリンダ中心位置付近に点火プラグが配置されるととも
に、燃焼室内のシリンダ接線方向に吸気を流入させるス
ワール生成用ポートが設けられ、該スワール生成用ポー
トに燃料噴射弁が配置されているエンジンの吸気装置に
おいて、該スワール生成用ポートの少なくとも燃料噴射
部位から吸気弁弁軸近傍までにわたる範囲に、上記スワ
ール生成用ポートを斜めに分割する傾斜状の仕切壁が設
けられ、該仕切壁で分割されたスワール生成用ポート内
の通路のうちでシリンダ中心側の通路に、燃料噴射弁
が、該仕切壁に向けて燃料を噴射するように配置されて
いるものである。
【0011】第4の発明(請求項4記載)は、第3の発
明において、上記仕切壁がスワール生成用ポート内を下
側かつシリンダ中心側となる通路と上側かつシリンダ外
周側となる通路とに分割し、その下側かつシリンダ中心
側となる通路に、燃料噴射弁が、斜め下方から仕切壁に
向けて燃料を噴射するように配置されているものであ
る。
【0012】第5の発明(請求項5記載)は、第1乃至
第4のいずれかの発明において、上記仕切壁の下流側端
部がスワール生成用ポート内周面から離間しているもの
である。
【0013】
【作用】上記構成によると、スワール生成用ポート内の
仕切壁により分割された通路のうちの、シリンダ中心側
となる通路から燃焼室へ混合気が供給されることによ
り、シリンダ外周側の通路から燃焼室に流入する空気に
よる強いスワールに対して、これより内側に混合気が供
給される。また、上記仕切壁に向けて燃料が噴射される
ことにより、燃料がポート内周面を伝って燃焼室壁面に
垂れることが避けられる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1乃至図5は本発明の第1の実施例を示している。こ
のうちの図1および図2はエンジンの吸気装置の概略を
示しており、エンジンはシリンダブロック1およびシリ
ンダヘッド2等で構成され、適宜数のシリンダを有し、
各シリンダ内のピストン3の上方には燃焼室4が形成さ
れている。シリンダヘッド2における燃焼室4の天井面
は概略ペントルーフ形状となっている。
【0015】上記燃焼室4には、吸気ポートおよび排気
ポートが開口し、当実施例では、プライマリおよびセカ
ンダリの2つの吸気ポート6,7と、2つの排気ポート
8,9とが開口している。上記両吸気ポート6,7はシ
リンダヘッド2の一側面から燃焼室4にわたって形成さ
れ、また上記両排気ポート8,9はシリンダヘッド2の
他側面から燃焼室4にわたって形成されており、これら
に図外の吸気マニホールドおよび排気マニホールドが接
続されるようになっている。そして、燃焼室4に対する
各吸気ポート6,7の開口部6a,7aおよび各排気ポ
ート8,9の開口部8a,9aは、それぞれ、シリンダ
ヘッド2に具備された吸気バルブ11および排気バルブ
12により所定のタイミングで開閉されるようになって
いる。さらにシリンダヘッド2には点火プラグ13が取
り付けられ、この点火プラグ13は、シリンダ中心位置
付近において燃焼室4内に臨んでいる。
【0016】プライマリ吸気ポート(以下、実施例では
Pポートという)6およびセカンダリ吸気ポート(以
下、実施例ではSポートという)7は、隣り合わせに配
置されている。上記Pポート6は、燃焼室4内にシリン
ダ円周方向の渦流を生成するスワール生成用ポートとし
て構成され、また当実施例において上記Sポート7は、
シリンダ軸線方向の渦流を生成するタンブル生成用ポー
トとして構成されている。具体的にいうと、上記両吸気
ポート6,7は、それぞれ、上流側が略直線状で、下流
端近傍において下方に湾曲する形状となっているが、シ
リンダ軸線に直交する平面(シリンダ横断面)に対して
Pポート6の直線状部分の角度は比較的小さく、これと
比べてSポート7の直線状部分の角度は大きくなってい
る(図2参照)。また、図1に示す平面視で、両吸気ポ
ート6,7はカムシャフト軸線と直交する方向に対して
多少傾き、Pポート6は燃焼室4内のシリンダ円周寄り
に向い、Sポート7は燃焼室4内の中央寄りに向かうよ
うに形成されている。
【0017】上記Sポート7の途中には、このポート7
を開閉する開閉弁15が設けられている。この開閉弁1
5は、図外の制御手段およびアクチュエータにより運転
状態に応じて開閉作動され、低吸入空気量領域ではSポ
ート7を閉じ、高吸入空気量領域ではSポート7を開く
ようになっている。なお、上記開閉弁15は、Sポート
7への吸気の吹き返し防止のため閉弁時も完全にSポー
ト7を遮蔽せずに少量だけエアを洩らすようにしてもよ
い。また、運転状態に応じた開閉弁15の制御として
は、低吸入空気量側の特定運転領域で閉じ、高吸入空気
量側の特定運転領域で全開とするとともに、その間の運
転領域で開度を次第に変化させることが好ましい。
【0018】一方、上記Pポート6には、燃料噴射弁1
6が配置されている。また、Pポート6内には、少なく
とも燃料噴射部位から吸気バルブ11の弁軸近傍までに
わたる範囲に、Pポート6を分割する仕切壁20が設け
られている。この仕切壁20は略円筒状のインサート2
5に一体に形成され、インサート25がPポート6に圧
入されることにより、Pポート6内に固定されるように
なっている。こうすることにより、成形、組付けが簡単
になる。
【0019】当実施例において上記仕切壁20は、図3
および図5にも示すように、上流側部分21が略水平と
され、吸気バルブ弁軸近傍の下流側部分22が垂直もし
くは傾斜状態となり、その途中の部分は上記の略水平か
ら垂直もしくは傾斜状態にまで次第に角度が変化するよ
うにねじれた形状に形成されている。そして、Pポート
6内の燃料噴射部位における仕切壁20より上方の通路
6bと吸気バルブ弁軸近傍における仕切壁20よりシリ
ンダ中心側の通路6cとが連続し、燃料噴射部位におけ
る仕切壁20より下方の通路6dと吸気バルブ弁軸近傍
おける仕切壁20よりシリンダ外周側の通路6eとが連
続している。つまり、Pポート6内が仕切壁20の上流
側の水平部分21では上下に仕切られているが、下流に
移るにつれ、上方の通路が次第にシリンダ中心側とな
り、下方の通路が次第にシリンダ外周側となるように、
上記仕切壁20のねじれ方向が設定されている。
【0020】また、上記燃料噴射弁16は、Pポート6
の上方に配置されて、上記仕切壁20の上流側水平部分
21の上方の通路6bに臨んでいる。この燃料噴射弁1
6の噴射口は、斜め下流側下方に向き、かつ上記仕切壁
20の上流側水平部分21の上面に向けて燃料を噴射す
るように、その噴射方向が設定されている。
【0021】上記仕切壁20の下流端部23は、インサ
ート25の先端よりもPポート下流側へ突出し、かつ、
Pポート6の内径よりも小さな幅に形成されることによ
り、その両側辺がPポート6の内壁面から離間してい
る。なお、後述の他の各実施例においても、図では示さ
ないが、仕切壁の下流端部をPポート6の内壁面から離
間させておくことが望ましい。
【0022】このような当実施例の装置によると、低吸
入空気量領域では、Sポート7の開閉弁15が閉じられ
た状態で、Pポート6から吸気が導入され、この吸気に
よって燃焼室4内に所定方向の強いスワールが生成され
る。また、上記燃料噴射弁16からは上記仕切壁20の
水平部分21の上面に向けて燃料が噴射されることによ
り、Pポート6の内周壁面への燃料付着が防止される。
そして、上記仕切壁20の上面に付着した燃料は局部に
溜ることがなくてPポート6内の通路6b,6cを通る
空気で気化され易く、また気化しきれなかった燃料も仕
切壁20の下流端まで達すれば燃焼室4内に吹き飛ばさ
れるので、燃料がPポート6の壁面を伝って燃焼室4の
内壁面に垂れるというような燃料垂れが抑制される。仕
切壁20の下流端部23をPポート6の内壁面から離間
させておけば、上記燃料垂れ抑制作用が高められる。
【0023】さらに、吸気弁弁軸近傍では、噴射燃料と
空気との混合気を送る通路6cがシリンダ中心側、空気
のみを送る通路6eがシリンダ外周側となるように仕切
壁20の下流側部分22が形成されていることにより、
通路6eからの空気で燃焼室4の外周側に強いスワール
が生成されつつ、通路6cからの混合気中の燃料は上記
スワールに乗らずに燃焼室中央側の点火プラグ13まわ
りに送りこまれ、有効に成層化が行われる。
【0024】この成層化作用と、上記スワールにより燃
焼速度が高められることと、上記燃料垂れ抑制により未
燃焼成分が減少することとにより、後に実験データによ
っても示すように、希薄燃焼限界が大幅に高められると
ともに、エミッションも改善されることとなる。
【0025】また、エンジンの高吸入空気量領域では、
Sポート7の開閉弁15が開かれて両吸気ポート6,7
から吸気が燃焼室4に流入し、上記スワールに加えてS
ポートからの吸気によるタンブルが燃焼室4内に生成さ
れ、燃焼室4内の混合気が適度に拡散される。
【0026】図6および図7は第2の実施例による吸気
装置のPポート6とこれに配置された燃料噴射弁16お
よび仕切壁30の構造を示している。この実施例でも、
Pポート6の上方に燃料噴射弁16が配置されるととも
に、少なくとも燃料噴射部位から吸気バルブ11の弁軸
近傍までにわたる範囲に仕切壁30が設けられ、この仕
切壁30の上流側が略水平とされ、下流側が傾斜状態に
配置されている。ただしこの実施例では仕切壁30が、
略水平な平板状の上流側仕切壁31と傾斜した平板状の
下流側仕切壁32とで構成され、上流側仕切壁31と下
流側仕切壁32とが一部ラップして形成されている。そ
して、Pポート6内における上流側仕切壁31より上方
の通路と下流側仕切壁32より上方かつ中心側の通路と
が連続しており、燃料噴射弁16から上流側仕切壁31
の上面に燃料が噴射されるようになっている。この実施
例においても、図示しない燃焼室、Sポート等は第1の
実施例と同様に形成すればよい。
【0027】この実施例の構造による場合、インサート
35を予め上流側と下流側とに分割形成するようにし
て、それぞれに上流側仕切壁31および下流側仕切壁3
2を一体に設けておき、これらをPポート6に圧入すれ
ば、仕切壁30の加工、組付けが簡単になる。
【0028】この実施例でも、スワール生成、成層化、
燃料垂れ防止等の作用は第1の実施例と同様である。
【0029】この第2実施例の変形例として、図8のよ
うに、傾斜状の下流側仕切壁32の上端が上流側仕切壁
31の下面に対応するような配置としておいてもよい。
【0030】図9は本発明の第3の実施例を示し、図1
0は本発明の第4の実施例を示す。これら第3,第4の
実施例は、少なくとも燃料噴射部位から吸気バルブ11
の弁軸近傍までにわたる範囲に設けられる仕切壁40,
50が、一定断面形状であって、水平方向に対して一定
角度(例えば45°程度)に傾斜することにより、Pポ
ート6内が斜め上方の通路と斜め下方の通路とに分割さ
れるとともに、これらのうちでシリンダ中心側の通路に
燃料噴射弁16が配置され、かつ、燃料噴射弁16から
仕切壁40,50に向けて燃料が噴射されるようになっ
ている点では共通する。ただし、上記仕切壁40,50
の傾斜方向と燃料噴射弁16の配置および噴射方向が、
両実施例において異なる。
【0031】すなわち、第3の実施例では、図9の断面
図おいて、シリンダ軸心に対し図の右側に位置するPポ
ート6内で仕切壁40が右上がりに傾斜することによ
り、上方の通路6fがシリンダ中心側、下方の通路6g
がシリンダ外周側となるようにPポート6内が分割され
ている。そして、燃料噴射弁16は斜め上方から通路6
fに臨み、仕切壁40の上面に向けて斜め下方へ燃料を
噴射するように配置されている。
【0032】第4の実施例では、図10の断面図おい
て、シリンダ軸心に対し図の右側に位置するPポート6
内で仕切壁50が左上がりに傾斜することにより、下方
の通路6hがシリンダ中心側、上方の通路6iがシリン
ダ外周側となるようにPポート6内が分割されている。
そして、燃料噴射弁16は斜め下方から通路6hに臨
み、仕切壁50の下面に向けて斜め上方へ燃料を噴射す
るように配置されている。
【0033】これら第3,第4の実施例によると、Pポ
ート6の壁面への燃料付着を避けるように仕切壁40,
50に向けて燃料が噴射され、この場合に、仮に仕切壁
が垂直であるとPポート下部へ燃料が流れ落ち易くなる
が、仕切壁が傾斜していることによりPポート下部への
燃料の流れ落ちが抑制される。特に第4の実施例による
と、燃料が上向きに噴射されることで燃料の流れ落ちを
抑制する作用が高められる。
【0034】そして、シリンダ外周側の通路6g,6i
からは空気が送り込まれて、これにより強いスワールが
生成されつつ、混合気はシリンダ中心側の通路6f,6
hから送り込まれて、上記スワールに乗らずに燃焼室中
央側に供給される。従ってこれらの実施例でも、スワー
ル生成、成層化、燃料垂れ防止等の作用により、希薄燃
焼限界が大幅に高められることとなる。
【0035】図11乃至図15は、本発明の実施例と従
来例および比較例とにつき、希薄燃焼限界、燃焼性、エ
ミッション等に関して調べたデータを示す。これらの図
において、W・O−DDPはPポートに仕切壁を設けな
い従来の構造、H−DDPはPポートに仕切壁を設ける
がその全体を略水平に形成してこれに上方から燃料を噴
射するようにした構造、V−DDPはPポートに仕切壁
を設けるがその全体を略垂直に形成してこれに斜め下方
から燃料を噴射するようにした構造をそれぞれ意味す
る。また、S−DDPは本発明の第4の実施例(図1
0)の構造としたもの、H・V−DDPは本発明の第1
の実施例(図1乃至図5)の構造としたものをそれぞれ
意味する。
【0036】図11は、後記の図12のデータ中のPi
変動率等から調べられる希薄燃焼限界空燃比を示し、こ
の図のように、Pポートに仕切壁を設けるにしても全体
を略水平としたH−DDP構造は、仕切壁を設けないW
・O−DDP構造より却って希薄燃焼限界空燃比が低下
する。これは、水平な仕切壁の上方から混合気を燃焼室
に供給すると排気側への吹き抜けが生じ易くなるためで
あると思われる。また、上記V−DDP構造によると、
仕切壁を設けないW・O−DDP構造と比べて希薄燃焼
限界空燃比がある程度は高められる。これらに比べ、本
発明の第4の実施例の構造(S−DDP)および第1の
実施例の構造(H・V−DDP)によると、希薄燃焼限
界空燃比が大幅に高められる。
【0037】図12は混合気の空燃比を種々変えて、図
示平均有効圧力Piの変動率と、排気中のHC量と、燃
費率と、燃焼速度を示すものとして燃焼室に供給された
燃料の90%が燃焼するに要する期間(クランクアング
ル)とを、それぞれ調べたデータを示す。この図では、
仕切壁を設けない構造(W・O−DDP)と、本発明の
実施例の構造(S−DDPおよびH・V−DDP)とに
ついて示す。本発明の実施例の構造(S−DDPおよび
H・V−DDP)によると、仕切壁を設けない構造(W
・O−DDP)と比べ、Pi変動率の増大や未燃焼成分
であるHCの増大を招く空燃比が大幅にリーン側にず
れ、また燃費率が低減され、燃焼時間が短くなる。これ
らのデータは、本発明の実施例の構造により希薄燃焼限
界空燃比が高められ、燃費および燃焼性が改善されてい
ることを表している。
【0038】図13は上記のW・O−DDP、H−DD
P、V−DDP、S−DDPおよびH・V−DDPの各
構造につき、スワール比とポート流量係数との関係を調
べたデータを示し、図中の各曲線の右端は上記各構造に
おける最大スワール比を示す。この図のように、仕切壁
を設けると、仕切壁を設けない構造(W・O−DDP)
と比べ、吸気の流通抵抗は大きくなるので、ポート流量
係数が低下する傾向がある。しかし、本発明の実施例に
よると、多少の流通抵抗の増大を招いても、それよりは
るかに成層化作用や燃料垂れ防止作用による効果が大き
い。具体的にいえば、本発明の第4の実施例の構造(S
−DDP)による場合、吸気流通抵抗増大によるポート
流量係数の低下が比較的小さく、かつ充分に上記成層化
作用や燃料垂れ防止作用を有し、また、第1の実施例の
構造(H・V−DDP)による場合、仕切壁がねじれて
いることから吸気流通抵抗増大によるポート流量係数の
低下が比較的大きくなるが、上記成層化作用および燃料
垂れ防止作用がとくに高い。
【0039】そして、スワール比と希薄燃焼限界空燃比
との関係についてのデータを示す図14、およびポート
流量係数と希薄燃焼限界空燃比との関係についてのデー
タを示す図15からも明らかなように、最大スワール比
における希薄燃焼限界空燃比は本発明の実施例の構造
(S−DDP、H・V−DDP)による場合に大幅に高
められる。なお、図14および図15では、仕切壁を設
けない構造(W・O−DDP)について上記各関係を曲
線で示すとともに、各構造による最大スワール比におけ
る希薄燃焼限界空燃比をそれぞれ表している。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によると、スワー
ル生成用ポートの上方に上記燃料噴射弁が配置されると
ともに、スワール生成用ポートに仕切壁が設けられ、該
仕切壁は、燃料噴射部位で略水平、吸気弁弁軸近傍で傾
斜もしくは垂直となるように角度が変化し、かつ上記燃
料噴射部位における仕切壁より上方の通路と吸気弁弁軸
近傍における仕切壁よりシリンダ中心側の通路とが連続
するように形成されているため、燃焼室内にスワールを
生成しつつ、燃料が強いスワールに乗ることを避けて効
果的に成層化することができ、かつ、燃焼室壁面への燃
料垂れを防止することができる。従って、希薄燃焼限界
を大幅に高めて燃費を改善することができ、エミッショ
ンも改善することができる。
【0041】とくに、請求項2に記載のように、上記仕
切壁が、燃料噴射部位の略水平の部分から吸気弁弁軸近
傍の傾斜もしくは垂直の部分まで、次第に角度が変化す
るねじれ形状に形成されていると、上記効果が高められ
る。
【0042】また、請求項3に記載の発明は、スワール
生成用ポートを斜めに分割する傾斜状の仕切壁が設けら
れ、該仕切壁で分割されたスワール生成用ポート内の通
路のうちでシリンダ中心側の通路に、燃料噴射弁が、該
仕切壁に向けて燃料を噴射するように配置されており、
この構成によっても、燃料が強いスワールに乗ることを
避けて効果的に成層化することができ、かつ、燃焼室壁
面への燃料垂れを防止することができ、燃費およびエミ
ッションを改善することができる。
【0043】とくに、請求項4に記載のように、上記仕
切壁がスワール生成用ポート内を下側かつシリンダ中心
側となる通路と上側かつシリンダ外周側となる通路とに
分割し、その下側かつシリンダ中心側となる通路に、燃
料噴射弁が、斜め下方から仕切壁に向けて燃料を噴射す
るように配置されていると、上記効果が高められる。
【0044】また、請求項5に記載のように、仕切壁の
下流側端部がスワール生成用ポート内周面から離間して
いると、燃焼室壁面への燃料垂れをより確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による吸気装置の断面図
である。
【図2】同装置の主要部の概略平面図である。
【図3】同装置におけるプライマリ吸気ポートおよび仕
切壁の概略斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図1のV−V線に沿った断面図である。
【図6】第2の実施例による装置のプライマリ吸気ポー
トおよび仕切壁の概略斜視図である。
【図7】同装置のプライマリ吸気ポートおよび仕切壁の
断面図である。
【図8】第2の実施例の変形例を示すプライマリ吸気ポ
ートおよび仕切壁の断面図である。
【図9】第3の実施例による装置の主要部を示す断面図
である。
【図10】第4の実施例による装置の主要部を示す断面
図である。
【図11】希薄燃焼限界空燃比についてのデータを示す
グラフである。
【図12】Pi変動率、HC量、燃費率および燃焼期間
についてのデータを示すグラフである。
【図13】スワール比とポート流量係数との関係につい
てのデータを示すグラフである。
【図14】スワール比と希薄燃焼限界空燃比との関係に
ついてのデータを示すグラフである。
【図15】ポート流量係数と希薄燃焼限界空燃比との関
係についてのデータを示すグラフである。
【符号の説明】
4 燃焼室 6 プライマリ吸気ポート 13 点火プラグ 16 燃料噴射弁 20,30,40,50 仕切壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室のシリンダ中心位置付近に点火プ
    ラグが配置されるとともに、燃焼室内のシリンダ接線方
    向に吸気を流入させるスワール生成用ポートが設けら
    れ、該スワール生成用ポートに燃料噴射弁が配置されて
    いるエンジンの吸気装置において、上記スワール生成用
    ポートの上方に上記燃料噴射弁が配置されるとともに、
    該スワール生成用ポートの少なくとも燃料噴射部位から
    吸気弁弁軸近傍までにわたる範囲に、該スワール生成用
    ポートを分割する仕切壁が設けられ、該仕切壁は、燃料
    噴射部位で略水平、吸気弁弁軸近傍で傾斜もしくは垂直
    となるように角度が変化し、かつ上記燃料噴射部位にお
    ける仕切壁より上方の通路と吸気弁弁軸近傍における仕
    切壁よりシリンダ中心側の通路とが連続するように形成
    されていることを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 上記仕切壁が、燃料噴射部位の略水平の
    部分から吸気弁弁軸近傍の傾斜もしくは垂直の部分ま
    で、次第に角度が変化するねじれ形状に形成されている
    請求項1記載のエンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 燃焼室のシリンダ中心位置付近に点火プ
    ラグが配置されるとともに、燃焼室内のシリンダ接線方
    向に吸気を流入させるスワール生成用ポートが設けら
    れ、該スワール生成用ポートに燃料噴射弁が配置されて
    いるエンジンの吸気装置において、該スワール生成用ポ
    ートの少なくとも燃料噴射部位から吸気弁弁軸近傍まで
    にわたる範囲に、上記スワール生成用ポートを斜めに分
    割する傾斜状の仕切壁が設けられ、該仕切壁で分割され
    たスワール生成用ポート内の通路のうちでシリンダ中心
    側の通路に、燃料噴射弁が、該仕切壁に向けて燃料を噴
    射するように配置されていることを特徴とするエンジン
    の吸気装置。
  4. 【請求項4】 上記仕切壁がスワール生成用ポート内を
    下側かつシリンダ中心側となる通路と上側かつシリンダ
    外周側となる通路とに分割し、その下側かつシリンダ中
    心側となる通路に、燃料噴射弁が、斜め下方から仕切壁
    に向けて燃料を噴射するように配置されている請求項3
    記載のエンジンの吸気装置。
  5. 【請求項5】 上記仕切壁の下流側端部がスワール生成
    用ポート内周面から離間している請求項1乃至4のいず
    れかに記載のエンジンの吸気装置。
JP4013817A 1992-01-29 1992-01-29 エンジンの吸気装置 Expired - Fee Related JP3036946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4013817A JP3036946B2 (ja) 1992-01-29 1992-01-29 エンジンの吸気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4013817A JP3036946B2 (ja) 1992-01-29 1992-01-29 エンジンの吸気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05202831A true JPH05202831A (ja) 1993-08-10
JP3036946B2 JP3036946B2 (ja) 2000-04-24

Family

ID=11843836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4013817A Expired - Fee Related JP3036946B2 (ja) 1992-01-29 1992-01-29 エンジンの吸気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3036946B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3036946B2 (ja) 2000-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7455044B2 (en) Intake device of internal combustion engine
JP3733721B2 (ja) 直噴火花点火式内燃機関
JPH0821342A (ja) 燃料噴射式エンジン
JPH06159079A (ja) エンジンの吸気装置
JP3275713B2 (ja) リーンバーンエンジンの燃料噴射装置
US20100037853A1 (en) Intake system for an internal combustion engine
JPH06159203A (ja) エンジンの吸気装置
JP3612874B2 (ja) 筒内噴射型エンジン
JP3903852B2 (ja) 火花点火式直噴エンジン
JP3036946B2 (ja) エンジンの吸気装置
JP2501556Y2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JPH10231729A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP4048814B2 (ja) 火花点火式エンジンの吸気装置
JPH11351012A (ja) 直接筒内噴射式火花点火機関
CA1208088A (en) Internal combustion engine
JP3719060B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関
JP3500701B2 (ja) エンジンの吸気装置
JPH06213081A (ja) エンジンのegr装置
KR100303976B1 (ko) 가솔린엔진의연소실
JPH0236905Y2 (ja)
KR100515254B1 (ko) 통내분사형엔진
JP2534629B2 (ja) エンジンの吸気装置
KR100203507B1 (ko) 직분식 가솔린 엔진
JPH0217689B2 (ja)
JPH04136417A (ja) エンジンの燃焼室構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees