JPH0520265Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 ［産業上の利用分野］ この考案は鍋の内部を区画する仕切部材に関す
るものである。

［従来の技術］ 従来、この種の仕切部材としては、例えば実開
昭62−104727号公報に示すものがある。この仕切
部材においては、基板の中央部上に立設された支
柱から放射状に伸縮自在な複数の区画板が延設さ
れ、この仕切部材が鍋の内部に嵌め込まれた状態
で基板が鍋の内底面中央部上に載せられるととも
に、支柱が鍋の内部空間中央部に立設される。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、各区画容積を変えるため各区画板を
支柱に対し回動させるとき、各区画板を直接手で
触れる必要があり、手が汚れるおそれがあるとと
もに、不衛生であつた。

本考案の目的は区画板に回動操作部を付加する
ことにより、前述した問題を解決することにあ
る。

考案の構成 ［課題を解決するための手段］ 本考案は後記する第１実施例の図面（第１図及
び第２図）及び第２実施例の図面（第３図及び第
４図）に示すように、鍋７内を仕切る区画板２に
おいて、操作部４を設けたものであり、この操作
部４は鍋７の周縁７ａに取付けられ、同周縁７ａ
に沿つて移動し得る。

さらに、本考案は後記する第１実施例の図面
（第１図及び第２図）に示にすように、２以上の
区画板２を互いに回動可能に支持して放射状に配
設し、各区画板２に操作部４を設けたものであ
る。

［作用］ 本考案においては、鍋７内に仕切部材１を嵌め
込んでその区画板２により鍋７内を区画するとと
もに、操作部４を鍋７の周縁７ａに取付ける。こ
の操作部４を掴んで鍋７の周縁７ａに沿つて移動
させると、鍋７内の区画容積を変更することがで
きる。例えば、２以上の区画板２を互いに回動可
能に支持して放射状に配設した仕切部材１におい
ては、各区画板２のうち少なくとも一つの区画板
２の操作部４を掴んで鍋７の周縁７ａに沿つて移
動せると、区画板２が回動して各区画板２により
区画される容積を変更することができる。

［第１実施例］ まず、本考案の第１実施例を第１図及び第２図
に従つて説明する。

仕切部材１は湾曲された一対の区画板２からな
り、両区画板２はヒンジ３により互いに回動可能
に支持されて放射状に配設されている。両区画板
２の外縁上端部には操作部４が取着されている。
この操作部４には嵌合部５とつまみ６とが折曲形
成されている。

さて、このように構成された仕切部材１は鍋７
内に嵌め込まれ、その両操作部４の嵌合部５が鍋
７の円形状周縁７ａに嵌合される。この嵌め込み
状態で鍋７内は二つに区画される。両操作部４の
うち少なくとも一方の操作部４のつまみ６を掴ん
で同操作部４の嵌合部５を鍋７の周縁７ａに沿つ
て移動させると、区画板２はヒンジ３を中心にし
て回動し、両区画板２により区画される容積を変
更することができる。

特に本実施例においては、区画容積を変えると
き、操作部４を鍋７の周縁７ａに沿つて移動させ
るだけで区画板２を容易にかつ安定性良く回動さ
せることができるので、区画板２を直接手で触れ
る必要はなくなり、手が汚れるおそれはなくなる
とともに、衛生的である。

なお、本実施例に係る仕切部材１は２枚の区画
板２を有しているが、ヒンジ３を中心にして放射
状に３枚以上の区画板２を配設してもよい。

［第２実施例］ 次に、本考案の第２実施例を第３図及び第４図
に従つて説明する。

前述した第１実施例では両区画板２が互いに回
動可能に支持されているが、この第２実施例では
両区画板２が一平面上で伸縮可能になつている。
両区画板２の外縁上端部には前記第１実施例の場
合と同様な操作部４が軸４ａにより回動可能に支
持されている。そして、両区画板２の操作部４を
鍋７の円形状周縁７ａに沿つて移動させると、両
操作部４間の距離に応じて両区画板２が互いに伸
縮する。

なお、この第２実施例において、鍋の周縁間隔
が一定な場合には、両区画板２を伸縮可能にする
ことなく単に１枚の区画板により形成することが
できる。

考案の効果 本考案によれば、鍋７の周縁７ａに沿つて移動
させる操作部４を区画板２に設けたので、区画板
２を直接手で触れることなく区画板２を移動させ
ることができ、手が汚れるおそれはなくなるとと
もに、衛生的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例に係る仕切部材を鍋内に嵌
め込んだ状態を示す平面図、第２図は第１図のＸ
−Ｘ線断面図、第３図は第２実施例に係る仕切部
材を鍋内に嵌め込んだ状態を示す平面図、第４図
は第３図のＹ−Ｙ線断面図である。 １……仕切部材、２……区画板、３……ヒン
ジ、４……操作部、５……嵌合部、６……つま
み、７……鍋、７ａ……周縁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 鍋７内を仕切る区画板２において、鍋７の周
   縁７ａに取付けられて同周縁７ａに沿つて移動
   し得る操作部４を設けたことを特徴とする鍋用
   仕切部材。 ２ 第１請求項において、２以上の区画板２を互
   いに回動可能に支持して放射状に配設し、各区
   画板２に操作部４を設けたことを特徴とする鍋
   用仕切部材。