JPH0520226Y2 - - Google Patents

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JPH0520226Y2
JPH0520226Y2 JP11384488U JP11384488U JPH0520226Y2 JP H0520226 Y2 JPH0520226 Y2 JP H0520226Y2 JP 11384488 U JP11384488 U JP 11384488U JP 11384488 U JP11384488 U JP 11384488U JP H0520226 Y2 JPH0520226 Y2 JP H0520226Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は金属製ネツト上で香木等を燻焼させる
装置に関するものである。
(従来の技術) 香炉の中に桐炭などの灰を入れ、灰の中に赤熱
した桐灰などの炭を適当な深さに埋めて竪孔の火
窓を通し、火窓の上に雲母製の銀葉を被せ、この
銀葉の上に香木を載せて、桐炭の熱で香木を燻ら
せるのである。
そして、かかる従来の香炉を使用するには、香
炉中の灰は予め温めておかねばならず、火力を調
節するには炭の埋め込み深さを調節する必要があ
るなど、使用に不便であるばかりでなく熟練を必
要とした。
(考案が解決しようとする問題点) そこで本考案は熟練を要することなく簡単に香
木等を燻焼させることができる燻焼装置を提供せ
んとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案の構成は、下記のとおりである。
燃料揮発材15の揮散ガスと空気を混合した気
体の通過部分に、グラスフアイバーの網糸にセラ
ミツクと白金触媒の混合物をコーチイングした網
目構造の触媒ネツト20を網目方向を上下互に交
差するよう積層した発熱体19を配置し、該発熱
体19上に間隔をあけて金属ネツト22を被せ
て、酸化反応熱を利用して、金属ネツト22上で
香木等23を載置して燻焼させる構成である。
(実施例) 本考案に係る構成を実施例に基づき説明する。
本考案は、第2図の縦端面図、第5図から明ら
かなとおり、外筒2、外筒2に内装されて下部に
空気取入口3と燃料ビン14を、上部に発熱体1
9と金属ネツト22をそれぞれ備えた内筒9、お
よび外筒2に蓋設されて空気出口8を有するカバ
ー7を主要な構成部材とする。
まず、外筒2は陶器製であつて厚肉円筒状をな
し、下部には脚部4を配設し、外筒2の内周面を
繰り抜いて凹部5を形成する。
外筒2の上端には、連結環6を有するドーム形
のカバー7を蓋設し、該カバー7には、第1図に
示すように、同心円をなす円弧状のスリツトから
なる空気出口8を全面に多数配設する。
カバー7は金属製の金網でもよい。
次に、内筒9は耐熱合成樹脂製で円筒状をな
し、下端には外側に向けフランジ部10を突設
し、内周面には中間に下段部11aを、上端付近
に上段部11bをそれぞれ突設するとともに、下
段部11aの下方の周壁には通気孔9aを、上段
部11bの上方の周壁には通気孔9bを、それぞ
れ等間隔に複数箇所貫設する。
そして、下段部11aの内側の中央開口13に
は、ネジ13aに燃料ビン14のネジ14aを接
合して燃料ビン14を垂設し、かつ該下段部11
aには等間隔に多数の通気孔12を貫設する。
燃料ビン14には燃料揮発材15が収納され、
底板外面に把手14bが設けられる。
上段部11bには下支持棚17を載置して、接
着剤等により該下支持棚17を固着し、内筒9の
上端縁には上支持棚18を嵌着して該内筒9に蓋
設し、そして上下支持棚16,17の間には、貫
設する中央開口18を塞ぐようにして発熱体19
を介装させる。
上下支持棚16,17はいずれもステンレス鋼
の薄板である。
更に、金属ネツト22は適宜高さの逆皿状で、
中央開口18よりも大径であり、上下支持棚1
6,17の中央開口18の上方を覆うようにして
上支持棚18に載置し、しかも金属ネツト22の
上面中央に載置する香木等23と上下支持棚1
6,17の間の発熱体19とに一定の間隔を保持
させるように構成する。
なお、ここでいう香木等23は香木に限定され
るものではなく、練香、印香、線香、香水等をも
含むものである。
ここで発熱体19の構造は、第5図に示すよう
に、三枚の触媒ネツト20を環状のスペーサー2
1により適宜等間隔で積み重ねたもので、上下支
持棚16,17の中央開口18よりも大きい寸法
である。
触媒ネツト20は、いずれもグラスフアイバー
製で格子状の網目構造をなし、網糸にセラミツク
と白金触媒の混合物をコーテイングしたものであ
り、そしてこれら三枚の触媒ネツト20は、その
網目方向が上下互に交差するように配置して、発
熱体19を通過する気流の混合を図るように構成
する。
また、環状のスペーサー21はアスベスト製で
あつて、外側面から内側面に貫通する連通孔21
aを放射状に多数貫設する。
内筒9のフランジ部10を、第2図、第3図の
ようにして外筒2の下部にビス10a止めすれ
ば、内筒9が外筒2に挿入された状態で装着さ
れ、内筒9の外周にスペーサー21が形成される
のである。
かかる構成の香炉1を使用して香木等23を燻
らせるには次のようにする。
まず燃料ビン14に、脱脂綿にメチルアルコー
ル等の揮発性有機物を含浸させた燃料揮発材15
を適当量だけ収納し、この燃料ビン14を把手1
4bにより段部11の開口13にネジ14a,1
3a接合して内筒9に装着する。
次に、連結環6と一体をなすカバー7を取り除
いて外筒2の上方を開放し、発熱体19、金属ネ
ツト22および香木等23がそれぞれ、第2図の
ようにして上下支持棚16,17の中央開口18
を塞ぎ、または被うように配置されていることを
確認したのち、カバー7を覆せる。
ここで、メチルアルコールが常温で燃料ビン1
4の燃料揮発材15から揮散し始めると、該燃料
ビン14の上方に上昇気流が発生し、下段部11
aに穿設した多数の通気孔12から空気が吸入さ
れ始めるので、揮散したメチルアルコールガスと
空気の混合気体が、触媒ネツト20を順次通過し
つつ発熱体19内を上昇する。
この混合気体は、触媒ネツト20のグラスフア
イバーの網糸の間〓を通過する間に、網糸にコー
チイングされた白金触媒と接触し、その触媒作用
でメチルアルコールガスと空気中の酸素とが白金
触媒の表面で反応し始める。
この酸化反応は発熱反応であるので、反応の進
行にともない発熱体19の触媒ネツト20の温度
が上昇し、そして、発熱体19の上方を覆う金属
ネツト22は、発熱体19からの輻射熱、上昇す
る反応生成ガスによる対流伝熱により徐々に加熱
され、該金属ネツト22上に載置された香木等2
3もまた加熱される。
ここで、触媒ネツト20の温度が上昇するにと
もない、空気取入口3から下段部11aの多数の
通気孔12を通つて空気が導入されて、内筒9内
を上昇する気流が徐々に増加し、そして同時にま
た、空気取入口3から内筒9の下部の通気孔9a
を通り、間〓24を上昇して内筒9の上部の通気
孔9bを通つた空気が、発熱体19のスペーサー
21,21の連通孔21aから触媒ネツト20の
間に二次空気として導入する構成である。
更に、触媒ネツト20はその網目が上下互に交
差するように配置する構成であるので、このよう
な上昇気流の増加と二次空気の導入とにより、発
熱体19内を上昇する混合気体は三枚の触媒ネツ
ト20の間で充分に混合されて、触媒ネツト20
との接触時間を保持することができるとともに、
酸素が充分に供給されるので、燃料ビン14から
連続的に揮散上昇するメチルアルコールガスが完
全に酸化分解されるのである。
しかもまた、上記の増加した上昇気流と導入さ
れた二次空気は、発熱体19の過熱を抑えて冷却
するように作用し、このため発熱体19の温度は
230℃±10℃の温度範囲で平衡状態を維持するこ
とができる。
発熱体19の温度が平衡状態に達すれば、これ
と適宜間隔を設けて配置させた金属ネツト22、
および香木等23もまた一定の温度に保持される
ので、燻焼される香木等23から絶えず等量の芳
香を発生させることができる。
反応生成ガス、すなわち炭酸ガスと水蒸気は、
酸化反応にともなう内筒9内の上昇気流にともな
い、金属ネツト22を通過したのち、カバー7の
全面に配設する空気出口8から香炉1の外部に排
出される。
前記実施例では、発熱体19のスペーサー21
に連通孔21aを設けて、二次空気を導入するよ
うにしたが、揮発性が比較的低い燃料を使用する
ような場合などには、第6図に示すように、スペ
ーサー21には連通孔21aを設けず、そして下
支持棚17の中央部に凹所を形成して、上下支持
棚16,17に貫設する中央開口18を塞ぐよう
にして発熱体19を収納すようにしてもよく、更
にまた、第7図のようにして、発熱体19にはス
ペーサー21を省略し、網目を上下互に交差させ
て触媒ネツト20を積層する構成であつてもよ
い。
前記実施例では、揮発性燃料としてメチルアル
コールを使用したが、これに限らず揮発性有機物
であればよく、かつ低炭素化合物であることが好
ましい。
前記実施例では、燃料揮発材15に脱脂面を使
用したが、これを綿状体等、多孔質で表面積が大
であればよい。
メチルアルコールガスと酸素との酸化反応速度
は温度に関係し、使用場所によつては冬期等に反
応の立ち上りがよくないことがあり、このような
場合には、第2図、第6図、および第7図に示す
いずれの実施例においても、第8図に示すよう
に、内筒9内周壁の下支持棚17の下方付近に予
熱ヒータ25の取付座26を突設して、該予熱ヒ
ータ25を発熱体19に接近させ、触媒ネツト2
0を反応に先立ち予熱するようにしてもよい。
また、前記いずれの実施例でも触媒ネツト20
を三枚積み重ねるようにしたが、これに限定され
るものではなく、使用条件によつては四枚、また
はそれ以上積層させるようにしてもよい。
(考案の作用効果) 本考案は上記のとおりであり、下記のような作
用効果を奏する。
本考案の発熱体は、グラスフアイバー製の網糸
にセラミツクと白金触媒の混合物をコーテイング
した格子状の網目構造をなす触媒ネツトを複数
枚、その網目方向が上下互に交差するように配置
して積み重ねる構成であるので、触媒ネツトが触
媒作用ばかりでなく、通過する気流を均一に混合
するように作用し、このため発熱体での気流の滞
留時間が増し、かつ気流と触媒ネツトとの接触時
間が増加して、接触反応の効率を向上し、未反応
ガスの流出を防止できて燃料を有効に燃焼させ、
香木等を確実に燻らせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る香木等の燻焼装置の平面
図、第2図は第1図のX−X線における縦端面
図、第3図は第1図の底面図、第4図はカバーを
取り外した燻焼装置の平面図、第5図は発熱体の
構造を示す拡大説明図、第6図、第7図は発熱体
の他の実施例の構造を示す拡大説明図、第8図は
本考案の他の実施例の要部の端面図である。 1……香木等の燻焼装置、2……外筒、3……
空気取入口、7……カバー、8……空気出口、9
……内筒、11a……下段部、12……通気孔、
13……中央開口、14……燃料ビン、15……
燃料揮発材、16……上支持棚、17……下支持
棚、18……中央開口、19……発熱体、20…
…触媒ネツト、22……金属ネツト、23……香
木。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 燃料揮発材15の揮散ガスと空気を混合した気
    体の通過部分に、グラスフアイバーの網糸にセラ
    ミツクと白金触媒の混合物をコーチイングした網
    目構造の触媒ネツト20を網目方向を上下互に交
    差するよう積層した発熱体19を配置し、該発熱
    体19上に間隔をあけて金属ネツト22を被せ
    て、酸化反応熱を利用して、金属ネツト22上で
    香木等23を載置して燻焼させることを特徴とす
    る香木等の燻焼装置。
JP11384488U 1988-08-29 1988-08-29 Expired - Lifetime JPH0520226Y2 (ja)

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