JPH05201A - 揮発物除去装置及びその運転方法 - Google Patents

揮発物除去装置及びその運転方法

Info

Publication number
JPH05201A
JPH05201A JP15293691A JP15293691A JPH05201A JP H05201 A JPH05201 A JP H05201A JP 15293691 A JP15293691 A JP 15293691A JP 15293691 A JP15293691 A JP 15293691A JP H05201 A JPH05201 A JP H05201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
liquid
volatile matter
treated
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15293691A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikao Oda
親生 小田
Hidekazu Nakamoto
英和 中元
Takatoshi Kinoshita
高年 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP15293691A priority Critical patent/JPH05201A/ja
Publication of JPH05201A publication Critical patent/JPH05201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、十分な表面更新が得られ効率良く揮
発物を蒸発させる回分式装置及びその運転方法に関し、
特にポリエチレンテレフタレ−ト等の重縮合系高分子の
重合に好適な装置を提供することにある。 【構成】容器(1)の中央部に円筒(3)を設け、この
円筒内に回転スクリュウ(4)を設置し、さらに容器内
壁面を掻きとる板状の回転翼(6)を取り付けて、容器
内部で被処理液を循環させるとともに循環途中で被処理
液を壁面に押し付けて薄膜化させることにより達成され
る。 【効果】回分操作のもとで、十分な表面更新が得られ効
率良く揮発物を蒸発させることができ、効率良く重合物
の製造等ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高粘性物質から揮発物
を除去する回分式の揮発物除去装置及びその運転方法に
関し、特にポリエチレンテレフタレ−ト等の重縮合系高
分子の重合に好適な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高粘性物質を撹拌して揮発物を
蒸発させる装置においては、撹拌により流動する液表面
積をできるだけ大きくし、かつ良好な表面更新が必要で
ある。
【0003】高粘性物質から揮発物を除去する回分式の
装置として、従来、特開昭56-150426号公報に示される
ように、容器の中央にスクリュを設け、スクリュから吐
出する液を回転するかさ型の回転板の表面で薄膜化し下
部のアンカー型の翼で脱泡を行うものがあった。また特
開昭57-127431号公報に示されるように、スクリュから
吐出する液を回転ローラで推し潰して塊を粉砕し脱泡を
行うものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、被処
理液をかさ型の板の上で薄膜化させながら脱泡または塊
の粉砕を行うもので、10Pas以上の高粘度液から揮発物
を蒸発させる場合には蒸発面での十分な表面更新が得ら
れなかった。
【0005】本発明の目的は、十分な表面更新が得られ
効率良く揮発物を蒸発させる揮発物除去装置及びその運
転方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、容器内部で
被処理液を循環させるとともに循環途中で被処理液を強
制的に容器内側の壁面に押し付けて薄膜化させることに
より、達成される。
【0007】
【作用】容器内部で被処理液は回転スクリュウにより容
器の底から回転翼の上端部まで連続して移動し、回転翼
により容器壁面に押し付けられて薄膜化し、容器の底ま
で移動する間に被処理液に良好な表面更新が与えられ
て、この間に揮発物を効率良く蒸発させることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2によ
り説明する。図1において、1は縦長円筒上の本体容器
で外周を熱媒ジャケット2で覆われており、内部中央に
下部が開放した円筒3が本体容器1上部より支え9を介
して取り付けられている。円筒3の内側には回転スクリ
ュウ4が挿入され、回転軸14により本体容器1下部の
駆動モーター5に接続している。本体容器1内壁と円筒
3外壁との間に板状の回転翼6が設けられ回転翼6の下
部は回転スクリュウ4の下部に接続している。ここで回
転翼6は本体容器1内壁と円筒3外壁との間に所定の間
隙(1〜10mm程度)を有する。円筒3上部と本体容
器1内壁との間には、短管7が設けられ、短管7の内壁
側の下側に開口部8がある。
【0009】本実施例では回転スクリュウ4の最下部に
被処理液抜き出し用のスクリュウ10が設けられてい
る。回転翼6の上端の高さに被処理液の入口ノズル11
を容器1側面に設け、本体容器1最下部側面に被処理液
の出口ノズル12を、容器最上部に揮発物の出口ノズル
13がそれぞれ設けられる。そして揮発物の出口ノズル
13は配管で凝縮器及び真空ポンプ(図示せず)に接続
される。また、15は回転軸14の軸封装置、16、1
7はそれぞれ熱媒の入口、出口である。
【0010】このような装置において、まず被処理液が
入口ノズル11より投入され、回転翼6で容器1の内壁
に押し付けられて薄膜化し、熱媒ジャケット2から供給
される熱で加熱し、容器1の内壁を下降する間に1部の
揮発物が蒸発し、この揮発物は出口ノズル13より排出
される。回転翼6の下部に達した被処理液は回転スクリ
ュウ4により円筒3内を上昇し、短管7を通って回転翼
6最上部に達する。そして再び回転翼6により薄膜化さ
れ揮発物が蒸発する。このようにして容器1内を循環し
ながら揮発物の蒸発処理が進む。そして最後に被処理液
は逆方向に回転する抜き出し用のスクリュウ10により
出口ノズル12より取り出される。このような装置でポ
リエチレンテレフタレ−トを重合する場合には被処理液
のモノマ−を入口ノズル11よりに投入して熱媒ジャケ
ット2で加熱し、回転翼6により薄膜化して、重合反応
で生じるエチレングリコール等の揮発物を蒸発除去し、
容器1内を循環する間に重縮合反応が進んで最後に被処
理液は抜き出し用のスクリュウ10を通って出口ノズル
12より製品として取り出される。一方、分離したエチ
レングリコール等の揮発物は出口ノズル13より排出さ
れる。この場合にも反応により生じる揮発物を効率良く
除去できるので短時間で重合物を生産できる。この時の
操作条件は例えば温度260〜300℃、圧力0.01
〜10kPa、回転数5〜300rpmの範囲で行われ
る。
【0011】このように本発明によれば、ポリエチレン
テレフタレートの他にポリアミド、ポリカーボネート等
の重縮合系樹脂の回分式塊状重合に適用できる。さらに
重合終了後のポリスチレンからのモノマ除去、溶剤除去
等の熱可塑性樹脂からの揮発物の除去にも好適である。
【0012】本発明の推奨される実施例によれば、図3
に示すように図1の抜き出し用のスクリュウ10を用い
ずに装置を簡略化したものがある。本実施例では被処理
液の取り出しは液の自重によるか、本体容器1上部に取
り付けたノズルより不活性ガスにより加圧して押し出す
方法をとる。
【0013】本発明の推奨される他の実施例によれば、
図4に示すように本体容器1の上部に別の駆動モーター
18を取り付け、回転スクリュウ4の下部を回転翼6の
下部と切り離して、この回転スクリュウ4を上部の駆動
モーター18により回転させるものである。本実施例に
よれば回転スクリュウ4と回転翼6を異なる回転数でま
わすことができるので、被処理液の本体容器1内の循環
流量と回転翼6による表面更新を独立して運転でき、さ
らに揮発物の蒸発効率を高めることが出来る。
【0014】本発明の推奨されるさらに他の実施例によ
れば、図5に示すように回転翼6の先端を回転方向に対
して後方に折り曲げたものがある。本実施例では、被処
理液の本体容器1内壁への押し付けを強くでき、さらに
揮発物の蒸発効率を高めることが出来る。
【0015】本発明のさらに他の実施例によれば、図6
に示すように回転翼6を本体容器1長手方向に対して傾
斜させたものがある。本実施例では、被処理液の本体容
器1長手方向下向きの送り作用が与えられ、さらに高粘
度の被処理液からの揮発物の蒸発が出来る。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、回分操作のもとで、十
分な表面更新が得られ効率良く揮発物を蒸発させること
ができ、効率良く重合物の製造等ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す揮発物除去装置の縦断
面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す揮発物除去装置の縦
断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す揮発物除去装
置の縦断面図である。
【図5】本発明の回転翼の形状を変えた、他の実施例を
示す断面図である。
【図6】本発明の回転翼の形状を変えた、さらに他の実
施例を示す部分図である。
【符号の説明】
1…本体容器、3…円筒、4…回転スクリュウ、5…駆
動モーター、6…回転翼、7…短管、8…開口部、10
…抜き出し用スクリュウ、11…被処理液入口ノズル、
12…被処理液出口ノズル、13…揮発物出口ノズル、
14…回転軸。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱装置、被処理液の入口及び出口並びに
    揮発物の出口を有し、実質的に立形の容器内部で被処理
    液を回転する部材により容器壁面におしつけて薄膜処理
    する装置において、前記容器内部で被処理液を循環させ
    るとともに循環途中で被処理液を壁面に押し付けて薄膜
    化させる回転部材を具備したことを特徴とする揮発物除
    去装置。
  2. 【請求項2】前記回転部材は、容器の中央部に円筒を設
    け、該円筒内に回転スクリュウを設置し、該回転スクリ
    ュウの回転軸に容器内壁面を掻きとる板状の回転翼を取
    り付け、該回転スクリュウ及び回転翼を容器外部の駆動
    装置により回転させるように構成したことを特徴とする
    請求項1記載の揮発物除去装置。
  3. 【請求項3】前記容器は、円筒容器の上部にノズルを取
    り付けノズルの先端開口部が容器内壁面近くになるよう
    にし、この開口部の下部に近接して回転翼を設け、この
    回転翼の下端を回転スクリュウの回転軸下端に取り付け
    たことを特徴とする請求項2記載の揮発物除去装置。
  4. 【請求項4】前記容器は、容器側面で回転翼の上端の位
    置に被処理液の入口ノズルを設け、容器下部側面に被処
    理液の出口ノズルを、容器上部に揮発物の出口ノズルを
    設けたことを特徴とする請求項2記載の揮発物除去装
    置。
  5. 【請求項5】前記回転スクリュウは、回転スクリュウ下
    端に取り付けた回転翼のさらに下端に直結して抜き出し
    スクリュウを設けたことを特徴とする請求項2記載の揮
    発物除去装置。
  6. 【請求項6】前記駆動装置は、回転スクリュウと回転翼
    とをそれぞれ独立した駆動装置により回転させるように
    構成したことを特徴とする請求項2記載の揮発物除去装
    置。
  7. 【請求項7】前記回転翼は、回転翼の先端を折り曲げて
    被処理液を容器内壁に押し付けるように構成したことを
    特徴とする請求項2記載の揮発物除去装置。
  8. 【請求項8】前記回転翼は、回転翼を容器長手方向に傾
    斜させて設けたことを特徴とする請求項2記載の揮発物
    除去装置。
  9. 【請求項9】請求項1、又は請求項2記載の装置によ
    り、容器内部で被処理液を循環させるとともに循環途中
    で被処理液を壁面に押し付けて薄膜化させ重縮合系樹脂
    の回分式塊状重合を行なうことを特徴とする揮発物除去
    装置の運転方法。
  10. 【請求項10】請求項1、又は請求項2記載の装置によ
    り、容器内部で被処理液を循環させるとともに循環途中
    で被処理液を壁面に押し付けて薄膜化させ熱可塑性樹脂
    からの揮発物を除去することを特徴とする揮発物除去装
    置の運転方法。
JP15293691A 1991-06-25 1991-06-25 揮発物除去装置及びその運転方法 Pending JPH05201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15293691A JPH05201A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 揮発物除去装置及びその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15293691A JPH05201A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 揮発物除去装置及びその運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05201A true JPH05201A (ja) 1993-01-08

Family

ID=15551389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15293691A Pending JPH05201A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 揮発物除去装置及びその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05201A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6278569B2 (ja) 混合物の連続処理方法
JP4112908B2 (ja) 連続攪拌装置及び重縮合系樹脂の連続重縮合方法
US4909898A (en) Polymer recovery from solution
JPH0698242B2 (ja) 薄膜蒸発機のスクリユー翼型排出装置
JPH09169853A (ja) セルロース溶液調製方法
WO1981000814A1 (en) Process and device for removing volatile substance from highly viscous material
JPS63178802A (ja) 粘度の大きい流体を薄膜にして乾燥させる装置
EP2350171B1 (en) Process for obtaining an elastomer in solid phase starting from its polymer solution
JPH05201A (ja) 揮発物除去装置及びその運転方法
US3242969A (en) Polymer desolventizer of the rotary wiped falling film type
US3357479A (en) Wiped film processing apparatus for evaporating and concentrating viscous materials
KR20160050170A (ko) 다기능 화학 장치
US5264079A (en) Film-type evaporator
JPH07330910A (ja) 重縮合系高分子の連続塊状重合方法及び装置
EP0613412B1 (en) Process for removing the solvent from a polymer solution
JPH0528425U (ja) 高粘度液用撹拌機
JP2000204164A (ja) 連続重縮合装置及び方法
JPH0819241B2 (ja) 粘性物質の連続攪拌装置
CN219050340U (zh) 一种聚合物脱挥设备
JP2520118Y2 (ja) 連続脱気装置
JPH06352A (ja) 高粘度液用連続撹拌機
SU814379A1 (ru) Пленочный роторный аппарат
JPH09165455A (ja) 連続重縮合装置及び方法
JP2741172B2 (ja) 低粘性物質中の揮発性物質除去装置
JPH0299101A (ja) 薄膜蒸発装置