JPH05201960A - m−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンの製造方法 - Google Patents
m−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンの製造方法Info
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- JPH05201960A JPH05201960A JP1375992A JP1375992A JPH05201960A JP H05201960 A JPH05201960 A JP H05201960A JP 1375992 A JP1375992 A JP 1375992A JP 1375992 A JP1375992 A JP 1375992A JP H05201960 A JPH05201960 A JP H05201960A
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- mnh
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- hydroxyethyl sulfone
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Abstract
(57)【要約】
【構成】m−ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチルス
ルホンを接触水素化してm−アミノフェニル−β−ヒド
ロキシエチルスルホンを製造するにあたり、原料とし
て、スルホンアミド類の含量を0.1 wt%以下に抑制した
m−ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンを
使用することを特徴とするm−アミノフェニル−β−ヒ
ドロキシエチルスルホンの製造方法。 【効果】本発明によれば、原料として、スルホンアミド
類の含量を0.1 %以下に抑制したm−ニトロフェニル−
β−ヒドロキシエチルスルホンを使用することにより、
接触水素化反応を極めて円滑に進行せしめることがで
き、目的とするm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエ
チルスルホンの収率を高位に維持し得る。また本発明方
法は、多量の鉄泥を副生しない等の点においても工業的
にも有利である。
ルホンを接触水素化してm−アミノフェニル−β−ヒド
ロキシエチルスルホンを製造するにあたり、原料とし
て、スルホンアミド類の含量を0.1 wt%以下に抑制した
m−ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンを
使用することを特徴とするm−アミノフェニル−β−ヒ
ドロキシエチルスルホンの製造方法。 【効果】本発明によれば、原料として、スルホンアミド
類の含量を0.1 %以下に抑制したm−ニトロフェニル−
β−ヒドロキシエチルスルホンを使用することにより、
接触水素化反応を極めて円滑に進行せしめることがで
き、目的とするm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエ
チルスルホンの収率を高位に維持し得る。また本発明方
法は、多量の鉄泥を副生しない等の点においても工業的
にも有利である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、m−アミノフェニル−
β−ヒドロキシエチルスルホンの製造方法に関し、詳し
くは、スルホンアミド類の含量を0.1wt %以下に抑制し
たm−ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホン
( 以下、MNHと略称する)を接触水素化することを特
徴とするm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルス
ルホンの製造方法に関するものである。
β−ヒドロキシエチルスルホンの製造方法に関し、詳し
くは、スルホンアミド類の含量を0.1wt %以下に抑制し
たm−ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホン
( 以下、MNHと略称する)を接触水素化することを特
徴とするm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルス
ルホンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】m−アミ
ノフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンは、ビニル
スルホン型反応性染料の中間体として良く知られた化合
物であり、MNHを鉄粉還元することにより製造するこ
とも良く知られている。しかしながら、鉄粉還元による
従来法では、原料MNHに対して2モル以上の多量の鉄
粉を必要とするため、多量の鉄泥が副生するという欠
点、該鉄泥は濾過性が悪く、反応マスより分離するのに
長時間必要とする等の欠点があった。
ノフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンは、ビニル
スルホン型反応性染料の中間体として良く知られた化合
物であり、MNHを鉄粉還元することにより製造するこ
とも良く知られている。しかしながら、鉄粉還元による
従来法では、原料MNHに対して2モル以上の多量の鉄
粉を必要とするため、多量の鉄泥が副生するという欠
点、該鉄泥は濾過性が悪く、反応マスより分離するのに
長時間必要とする等の欠点があった。
【0003】一方、MNHを接触水素化する方法も提案
されている。(例えば、特開昭60-123461 、特開昭63-3
9854号公報) 。しかしながら、接触水素化方法を実施し
たところ、場合によっては、反応が極端に遅くなった
り、反応が途中で停止したりして、目的物の収率が著し
く変動するという問題、さらには触媒をリサイクル使用
した時に触媒活性が著しく低下するという問題が生じ
た。
されている。(例えば、特開昭60-123461 、特開昭63-3
9854号公報) 。しかしながら、接触水素化方法を実施し
たところ、場合によっては、反応が極端に遅くなった
り、反応が途中で停止したりして、目的物の収率が著し
く変動するという問題、さらには触媒をリサイクル使用
した時に触媒活性が著しく低下するという問題が生じ
た。
【0004】本発明者らは、m−アミノフェニル−β−
ヒドロキシエチルスルホンのより優れた製法を見出すべ
く、MNHを接触水素化する方法について鋭意検討を重
ねた結果、原料中のスルホンアミド類が反応を阻害する
ことを見出すとともに、スルホンアミド類の含量を特定
量以下に抑制した原料を使用すれば、反応が円滑に進行
し、目的物の収率も高位に安定することを見出し、さら
に種々の検討を加えて本発明を完成した。
ヒドロキシエチルスルホンのより優れた製法を見出すべ
く、MNHを接触水素化する方法について鋭意検討を重
ねた結果、原料中のスルホンアミド類が反応を阻害する
ことを見出すとともに、スルホンアミド類の含量を特定
量以下に抑制した原料を使用すれば、反応が円滑に進行
し、目的物の収率も高位に安定することを見出し、さら
に種々の検討を加えて本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、m−
ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンを接触
水素化してm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチル
スルホンを製造するにあたり、原料として、スルホンア
ミド類の含量を0.1wt %以下に抑制したm−ニトロフェ
ニル−β−ヒドロキシエチルスルホンを使用することを
特徴とするm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチル
スルホンの工業的に優れた製造方法を提供するものであ
る。
ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンを接触
水素化してm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチル
スルホンを製造するにあたり、原料として、スルホンア
ミド類の含量を0.1wt %以下に抑制したm−ニトロフェ
ニル−β−ヒドロキシエチルスルホンを使用することを
特徴とするm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチル
スルホンの工業的に優れた製造方法を提供するものであ
る。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明は、原料として、スルホンアミド類の含量を0.1 wt
%以下に抑制したMNHを使用することを特徴とするも
のであるが、スルホンアミド類の含量が0.1wt%を超え
た原料を用いると、還元反応が著しく遅くなり、目的物
の収率、品質が極端に低下する。スルホンアミド類の含
量は、100ppm〜0.07wt%程度であることが好ましい。
発明は、原料として、スルホンアミド類の含量を0.1 wt
%以下に抑制したMNHを使用することを特徴とするも
のであるが、スルホンアミド類の含量が0.1wt%を超え
た原料を用いると、還元反応が著しく遅くなり、目的物
の収率、品質が極端に低下する。スルホンアミド類の含
量は、100ppm〜0.07wt%程度であることが好ましい。
【0007】スルホンアミド類としては、例えば、式
〔I〕 (式中、R1 は水素またはニトロ基を表す。)で示され
るベンゼンスルホンアミド類が挙げられる。
〔I〕 (式中、R1 は水素またはニトロ基を表す。)で示され
るベンゼンスルホンアミド類が挙げられる。
【0008】具体化合物としては、例えばN-(2- β- ヒ
ドロキシエチルスルホニル 6- ニトロフェニル)-m-ニト
ロベンゼンスルホンアミド、N-(3- β- ヒドロキシエチ
ルスルホニル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミド、N-(3
- β- ヒドロキシエチルスルホニル 5- ニトロフェニ
ル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミド、N-(4- β- ヒド
ロキシエチルスルホニル 2- ニトロフェニル)-m-ニトロ
ベンゼンスルホンアミド等が挙げられる。
ドロキシエチルスルホニル 6- ニトロフェニル)-m-ニト
ロベンゼンスルホンアミド、N-(3- β- ヒドロキシエチ
ルスルホニル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミド、N-(3
- β- ヒドロキシエチルスルホニル 5- ニトロフェニ
ル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミド、N-(4- β- ヒド
ロキシエチルスルホニル 2- ニトロフェニル)-m-ニトロ
ベンゼンスルホンアミド等が挙げられる。
【0009】また、スルホンアミド類の含量を0.1wt %
以下に抑制する方法としては、例えばMNHを溶媒より
晶析させる方法、溶媒で洗浄する方法等が挙げられるが
前者の方法が好ましい。かかる溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系
溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル系溶媒、これらの混合溶媒などが挙げられる。
これらは水と混合して用いることもできる。好ましく
は、ケトン系溶媒である。
以下に抑制する方法としては、例えばMNHを溶媒より
晶析させる方法、溶媒で洗浄する方法等が挙げられるが
前者の方法が好ましい。かかる溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系
溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル系溶媒、これらの混合溶媒などが挙げられる。
これらは水と混合して用いることもできる。好ましく
は、ケトン系溶媒である。
【0010】溶媒より晶析させるに当たっては、MNH
に対して、通常0.5 〜10重量倍の溶媒が使用される。該
溶媒に加熱溶解した後、冷却することにより晶析せし
め、これを濾過することにより、スルホンアミド類の含
量を0.1wt %以下にすることができる。
に対して、通常0.5 〜10重量倍の溶媒が使用される。該
溶媒に加熱溶解した後、冷却することにより晶析せし
め、これを濾過することにより、スルホンアミド類の含
量を0.1wt %以下にすることができる。
【0011】接触水素化の触媒としては、例えば、ラネ
ーニッケル等のラネー型触媒、パラジウム、ロジウム、
ルビジウム、白金等の貴金属触媒が挙げられる。貴金属
触媒は、炭素、アルミナ、シリカ等に担持して通常使用
される。触媒は、MNHに対して、金属換算で0.001 〜
10wt%程度通常使用される。
ーニッケル等のラネー型触媒、パラジウム、ロジウム、
ルビジウム、白金等の貴金属触媒が挙げられる。貴金属
触媒は、炭素、アルミナ、シリカ等に担持して通常使用
される。触媒は、MNHに対して、金属換算で0.001 〜
10wt%程度通常使用される。
【0012】接触水素化反応は、溶媒の存在下に通常実
施される。溶媒としては、水、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール系溶媒、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒など
が挙げられる。これらは混合して使用することもできる
が、アルコール系溶媒が好ましい。溶媒は、MNHに対
して0.5 〜20wt倍通常使用される。
施される。溶媒としては、水、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール系溶媒、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒など
が挙げられる。これらは混合して使用することもできる
が、アルコール系溶媒が好ましい。溶媒は、MNHに対
して0.5 〜20wt倍通常使用される。
【0013】さらに炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム等の無機塩基を共存させることにより
反応を円滑に進行させることもできる。この場合、無機
塩基はMNHに対して、通常0.01〜0.5wt %使用され
る。反応は、通常、20〜150 ℃、好ましくは50〜100 ℃
で実施される。水素圧は、通常、常圧〜100 気圧、好ま
しくは、2〜50気圧である。
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム等の無機塩基を共存させることにより
反応を円滑に進行させることもできる。この場合、無機
塩基はMNHに対して、通常0.01〜0.5wt %使用され
る。反応は、通常、20〜150 ℃、好ましくは50〜100 ℃
で実施される。水素圧は、通常、常圧〜100 気圧、好ま
しくは、2〜50気圧である。
【0014】反応終了後、例えば触媒を濾過等の手段に
より分離除去した後、溶媒を留去することにより、目的
とするm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルスル
ホンを取りだすことがてきる。また回収した触媒はリサ
イクル使用することができる。
より分離除去した後、溶媒を留去することにより、目的
とするm−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルスル
ホンを取りだすことがてきる。また回収した触媒はリサ
イクル使用することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、原料として、スルホン
アミド類の含量を0.1wt %以下に抑制したMNHを使用
することにより、還元反応を極めて円滑に進行せしめる
ことができ、目的とするm−アミノフェニル−β−ヒド
ロキシエチルスルホンの収率を高位に維持し得る。また
本発明方法は、多量の鉄泥を副生しない点、高品位の目
的物が得られる点等の利点も有す。
アミド類の含量を0.1wt %以下に抑制したMNHを使用
することにより、還元反応を極めて円滑に進行せしめる
ことができ、目的とするm−アミノフェニル−β−ヒド
ロキシエチルスルホンの収率を高位に維持し得る。また
本発明方法は、多量の鉄泥を副生しない点、高品位の目
的物が得られる点等の利点も有す。
【0016】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0017】実施例1 m−ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホン(
MNH)168.1g、メタノール 132.1g 、2wt %Pd- 炭素
(50 %含水品)1.68g、炭酸水素ナトリウム0.34g をオー
トクレーブに入れ、70℃、水素圧10kg/cm2G で還元反応
を行ったところ、4.5 時間で水素の吸収が止まったので
室温まで冷却した。
MNH)168.1g、メタノール 132.1g 、2wt %Pd- 炭素
(50 %含水品)1.68g、炭酸水素ナトリウム0.34g をオー
トクレーブに入れ、70℃、水素圧10kg/cm2G で還元反応
を行ったところ、4.5 時間で水素の吸収が止まったので
室温まで冷却した。
【0018】なお、原料のMNHを液体クロマトグラフ
ィーにより分析したところ、純度は96.3wt%であり、ス
ルホンアミド類としてN-(2- β- ヒドロキシエチルスル
ホニル 6- ニトロフェニル)-m-ニトロベンゼンスルホン
アミド(SA-1) 0.001%以下、N-(3- β- ヒドロキシエチ
ルスルホニル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミド(SA-2)
0.001%以下、N-(3- β- ヒドロキシエチルスルホニル
5- ニトロフェニル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミド
(SA-3) 0.03 %、N-(4- β- ヒドロキシエチルスルホニ
ル 2- ニトロフェニル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミ
ド(SA-4) 0.04%、合計0.07%含有していた。冷却後、
反応マスを濾過することにより314.9gの溶液を得た。m
−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホン( M
AH)の含量を液体クロマトグラフィーにより求めたと
ころ、44.4%であった。MAH収率99.2%
ィーにより分析したところ、純度は96.3wt%であり、ス
ルホンアミド類としてN-(2- β- ヒドロキシエチルスル
ホニル 6- ニトロフェニル)-m-ニトロベンゼンスルホン
アミド(SA-1) 0.001%以下、N-(3- β- ヒドロキシエチ
ルスルホニル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミド(SA-2)
0.001%以下、N-(3- β- ヒドロキシエチルスルホニル
5- ニトロフェニル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミド
(SA-3) 0.03 %、N-(4- β- ヒドロキシエチルスルホニ
ル 2- ニトロフェニル)-m-ニトロベンゼンスルホンアミ
ド(SA-4) 0.04%、合計0.07%含有していた。冷却後、
反応マスを濾過することにより314.9gの溶液を得た。m
−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホン( M
AH)の含量を液体クロマトグラフィーにより求めたと
ころ、44.4%であった。MAH収率99.2%
【0019】実施例2 実施例1において、スルホンアミド類の含量が0.05%
(SA-3 0.02 %、SA-4 0.03 %) 、MNHの含量が98.1
%であるMNHを165.7g用いる以外は実施例1と同様に
実施した。還元は4.5 時間で完結し、MAH含量42.2%
の溶液333.1gを得た。収率は99.9%であった。
(SA-3 0.02 %、SA-4 0.03 %) 、MNHの含量が98.1
%であるMNHを165.7g用いる以外は実施例1と同様に
実施した。還元は4.5 時間で完結し、MAH含量42.2%
の溶液333.1gを得た。収率は99.9%であった。
【0020】実施例3 実施例1において、スルホンアミド類の含量が0.02%
(SA-3 0.02 %) 、MNHの含量が95.7%であるMNH
を用いる以外は実施例1と同様に実施した。還元は4.5
時間で完結し、MAH含量42.7%の溶液327.5gを得た。
収率は99.3%であった。
(SA-3 0.02 %) 、MNHの含量が95.7%であるMNH
を用いる以外は実施例1と同様に実施した。還元は4.5
時間で完結し、MAH含量42.7%の溶液327.5gを得た。
収率は99.3%であった。
【0021】比較例1 攪拌下、 300g の98%硫酸にフエニル−β−ヒドロキシ
エチルスルホン578.4g( 純度 96.67%) と28%発煙硫酸
691.6gとを内温を30〜35℃に保ちながら4時間かけて併
注し、同温度で2時間保温した。次いで内温を30〜35℃
に保ちながらこれに 98 %硝酸 216g を3時間かけて滴
下した後、40〜45℃に昇温し、同温度で2時間保温し
た。保温後、これを水 1870gにあけ、85〜90℃で2時間
保温した後、50℃に冷却後メチルイソブチルケトン 322
0gで抽出し、有機層の溶媒を減圧留去、減圧乾燥するこ
とにより、MNH 656.4gを得た。
エチルスルホン578.4g( 純度 96.67%) と28%発煙硫酸
691.6gとを内温を30〜35℃に保ちながら4時間かけて併
注し、同温度で2時間保温した。次いで内温を30〜35℃
に保ちながらこれに 98 %硝酸 216g を3時間かけて滴
下した後、40〜45℃に昇温し、同温度で2時間保温し
た。保温後、これを水 1870gにあけ、85〜90℃で2時間
保温した後、50℃に冷却後メチルイソブチルケトン 322
0gで抽出し、有機層の溶媒を減圧留去、減圧乾燥するこ
とにより、MNH 656.4gを得た。
【0022】収率 87.9 %、純度 92.9 %、スルホンア
ミド類の含量 1.56%(SA-1 0.46 %、SA-2 0.001 %
以下、SA-3 0.45 %、SA-4 0.65 %) であった。実施例
1において、上記のMNHを174.2gを用いる以外は実施
例1に準拠して実施した。反応後8時間で水素の吸収が
殆ど認められなくなったので、この時点で冷却した。M
AH含量9.98%の溶液325.5gを得た。収率は23.1%であ
った。
ミド類の含量 1.56%(SA-1 0.46 %、SA-2 0.001 %
以下、SA-3 0.45 %、SA-4 0.65 %) であった。実施例
1において、上記のMNHを174.2gを用いる以外は実施
例1に準拠して実施した。反応後8時間で水素の吸収が
殆ど認められなくなったので、この時点で冷却した。M
AH含量9.98%の溶液325.5gを得た。収率は23.1%であ
った。
【0023】実施例4 比較例1で用いたと同じMNH 323.5g 、メチルイソブ
チルケトン 485.3g をフラスコに仕込み、攪拌下これを
70℃まで昇温してMNHを溶解させた。 次いで、1時
間かけて5℃まで冷却し、同温度で1時間保温した。生
成した結晶を濾取し、これを水洗、乾燥することにより
270.4gの精製MNHを得た。 MNHの含量は97.7%、
スルホンアミドの含量は0.1 %(SA-1 0.03%、SA-2 0.
001 %以下、SA-3 0.05 %、SA-4 0.02 %) であった。
チルケトン 485.3g をフラスコに仕込み、攪拌下これを
70℃まで昇温してMNHを溶解させた。 次いで、1時
間かけて5℃まで冷却し、同温度で1時間保温した。生
成した結晶を濾取し、これを水洗、乾燥することにより
270.4gの精製MNHを得た。 MNHの含量は97.7%、
スルホンアミドの含量は0.1 %(SA-1 0.03%、SA-2 0.
001 %以下、SA-3 0.05 %、SA-4 0.02 %) であった。
【0024】上記の精製MNH 168.1g を用いる以外は
実施例1と同様に実施した。還元は4.5 時間で完結し、
MAH含量43.1%の溶液314.9gを得た。収率は95%であ
った。
実施例1と同様に実施した。還元は4.5 時間で完結し、
MAH含量43.1%の溶液314.9gを得た。収率は95%であ
った。
【0025】比較例2 実施例1において、スルホンアミド類の含量が0.19%
(SA-1 0.05 %、SA-20.001 %以下、SA-3 0.06 %、SA
-4 0.08 %) 、MNHの含量が93.6%であるMNHを17
2.9gを用いる以外は実施例1に準拠して実施した。反応
後8時間で水素の吸収が殆ど認められなくなったので、
この時点で冷却した。MAH含量35.4%の溶液335.6gを
得た。 収率は84.3%であった。
(SA-1 0.05 %、SA-20.001 %以下、SA-3 0.06 %、SA
-4 0.08 %) 、MNHの含量が93.6%であるMNHを17
2.9gを用いる以外は実施例1に準拠して実施した。反応
後8時間で水素の吸収が殆ど認められなくなったので、
この時点で冷却した。MAH含量35.4%の溶液335.6gを
得た。 収率は84.3%であった。
Claims (2)
- 【請求項1】m−ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチ
ルスルホンを接触水素化してm−アミノフェニル−β−
ヒドロキシエチルスルホンを製造するにあたり、原料と
して、スルホンアミド類の含量を0.1 wt%以下に抑制し
たm−ニトロフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホン
を使用することを特徴とするm−アミノフェニル−β−
ヒドロキシエチルスルホンの製造方法。 - 【請求項2】スルホンアミド類が式〔I〕 (式中、R1 は水素またはニトロ基を表す。)で示され
るベンゼンスルホンアミド類である請求項第1項の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1375992A JPH05201960A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | m−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1375992A JPH05201960A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | m−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンの製造方法 |
Publications (1)
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JPH05201960A true JPH05201960A (ja) | 1993-08-10 |
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Family Applications (1)
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JP1375992A Pending JPH05201960A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | m−アミノフェニル−β−ヒドロキシエチルスルホンの製造方法 |
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JP (1) | JPH05201960A (ja) |
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1992
- 1992-01-29 JP JP1375992A patent/JPH05201960A/ja active Pending
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