JPH05201483A - 改良形保安用エンクロージャ - Google Patents
改良形保安用エンクロージャInfo
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- JPH05201483A JPH05201483A JP4162800A JP16280092A JPH05201483A JP H05201483 A JPH05201483 A JP H05201483A JP 4162800 A JP4162800 A JP 4162800A JP 16280092 A JP16280092 A JP 16280092A JP H05201483 A JPH05201483 A JP H05201483A
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- G08—SIGNALLING
- G08B—SIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
- G08B13/00—Burglar, theft or intruder alarms
- G08B13/02—Mechanical actuation
- G08B13/12—Mechanical actuation by the breaking or disturbance of stretched cords or wires
- G08B13/126—Mechanical actuation by the breaking or disturbance of stretched cords or wires for a housing, e.g. a box, a safe, or a room
- G08B13/128—Mechanical actuation by the breaking or disturbance of stretched cords or wires for a housing, e.g. a box, a safe, or a room the housing being an electronic circuit unit, e.g. memory or CPU chip
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E05—LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
- E05G—SAFES OR STRONG-ROOMS FOR VALUABLES; BANK PROTECTION DEVICES; SAFETY TRANSACTION PARTITIONS
- E05G1/00—Safes or strong-rooms for valuables
- E05G1/10—Safes or strong-rooms for valuables with alarm, signal or indicator
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- Y10S206/00—Special receptacle or package
- Y10S206/807—Tamper proof
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- Packaging For Recording Disks (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンクロージャにアクセスしようとする試み
に対する検出能力を向上させた保安用エンクロージャを
提供する。 【構成】 保安用エンクロージャには、このエンクロー
ジャの全面にわたって広がり少なくとも一方の表面上に
線状の電気的に応答性のある要素（１８）を有する第１
の絶縁材料層（１６）が含まれている。接着力よりも低
い粘着力をもつ低引張り強度層（３２）が層（１６）と
要素（１８）の間にある。第２の絶縁材料層（２２）
は、要素（１８）に接着されこの要素をおゝっている。
要素（１８）は、エンクロージャに侵入しようという試
みがなされた場合要素（１８）の電気特性が変わるよう
な形で表面を分割している表面上の構成で配置されてお
り、この変化は電気回路（５０）によって検出可能であ
る。要素（１８）に対するアクセスをするため層（２
２）を除去しようという試みがなされた場合、層（３
２）は破れ要素（１８）に損傷が加わる結果となり、要
素（１８）の電気特性の検出可能な変化が生み出され
る。
に対する検出能力を向上させた保安用エンクロージャを
提供する。 【構成】 保安用エンクロージャには、このエンクロー
ジャの全面にわたって広がり少なくとも一方の表面上に
線状の電気的に応答性のある要素（１８）を有する第１
の絶縁材料層（１６）が含まれている。接着力よりも低
い粘着力をもつ低引張り強度層（３２）が層（１６）と
要素（１８）の間にある。第２の絶縁材料層（２２）
は、要素（１８）に接着されこの要素をおゝっている。
要素（１８）は、エンクロージャに侵入しようという試
みがなされた場合要素（１８）の電気特性が変わるよう
な形で表面を分割している表面上の構成で配置されてお
り、この変化は電気回路（５０）によって検出可能であ
る。要素（１８）に対するアクセスをするため層（２
２）を除去しようという試みがなされた場合、層（３
２）は破れ要素（１８）に損傷が加わる結果となり、要
素（１８）の電気特性の検出可能な変化が生み出され
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、保安用エンクロージャ
の改良に係わり、特に保護された積層壁の備わった保安
用エンクロージャに関する。本発明はまた、このような
保安用エンクロージャを作るために使用するシート及び
積層材にも関する。
の改良に係わり、特に保護された積層壁の備わった保安
用エンクロージャに関する。本発明はまた、このような
保安用エンクロージャを作るために使用するシート及び
積層材にも関する。
【０００２】
【従来の技術】保安用エンクロージャは、移送中又は保
管中の文書又は磁気情報といった物の保護に用いること
ができ、またメモリ情報を含む電子回路といったアクセ
スを制限することが望ましいコンポーネントを収納する
ためにも使用することができる。厳重な機密保護を必要
とする情報を収納した文書及び磁気ファイルは、世界中
に送付されなくてはならず、これらの文書が移送中に干
渉を受けないようにすることならびに、認可されていな
い人物により情報の漏洩が試みられた場合には警報が鳴
り情報が破壊又は消去されるようにすること、が往々に
して必要である。プリント回路基板、コンピュータ及び
データ変換機器は往々にして、無認可の情報読み取りに
対して機密保護されなくてはならないメモリ装置を収納
している。回路基板又は装置に対しアクセスしようとし
たり傍受しようとしたりした場合、あらゆるメモリ情報
が消去されてしまうことが理想的である。
管中の文書又は磁気情報といった物の保護に用いること
ができ、またメモリ情報を含む電子回路といったアクセ
スを制限することが望ましいコンポーネントを収納する
ためにも使用することができる。厳重な機密保護を必要
とする情報を収納した文書及び磁気ファイルは、世界中
に送付されなくてはならず、これらの文書が移送中に干
渉を受けないようにすることならびに、認可されていな
い人物により情報の漏洩が試みられた場合には警報が鳴
り情報が破壊又は消去されるようにすること、が往々に
して必要である。プリント回路基板、コンピュータ及び
データ変換機器は往々にして、無認可の情報読み取りに
対して機密保護されなくてはならないメモリ装置を収納
している。回路基板又は装置に対しアクセスしようとし
たり傍受しようとしたりした場合、あらゆるメモリ情報
が消去されてしまうことが理想的である。
【０００３】上記目的に使用する保安用エンクロージャ
は、あらゆる種類の攻撃つまり非常に粗雑な破壊的攻撃
から非常に精巧な実験的攻撃に至る攻撃からの保護を提
供すると同時に、温度、湿度及び振動といった通常の環
境に影響されないように充分無感応でなくてはならな
い。このような保安用エンクロージャについては、ダブ
リュ．エル．ゴア アンド アソシエート インコーポ
レイテッド（W.L.Gore &Associates Inc.) の英国特許
出願明細書第ＧＢ２２２０５１３Ａの中で記述されてい
る。開示されたエンクロージャは、たわみ性のある材料
の層で形成されている。１つの層は、エンクロージャの
面全体にわたって拡がるように配置されたたわみ性半導
体線を有している。エンクロージャが認可無く開放され
たことによる線の切断は線の抵抗値を変えることとなる
ため、監視用回路により検出されうる。同様に、半導体
ファイバで作られた２つの層がエンクロージャの全面を
カバーし、１つの絶縁層によって分離されている。層を
形成するファイバの長さは、絶縁層の厚みより大きいも
のであり従って、エンクロージャに穴があけられた場
合、１つの層からのファイバはもう１つの層からのファ
イバと強制的に接触することになる。これは層の組合せ
抵抗を変えることになり、この組み合せ抵抗の変化も又
監視用回路によって検出されうる。この特許出願におい
て開示されている実施態様においては、たわみ性半導体
ラインを有する層が、他のポリエステルの絶縁層によっ
てカバーされた状態のエンクロージャの外側から２番目
の層を形成している。
は、あらゆる種類の攻撃つまり非常に粗雑な破壊的攻撃
から非常に精巧な実験的攻撃に至る攻撃からの保護を提
供すると同時に、温度、湿度及び振動といった通常の環
境に影響されないように充分無感応でなくてはならな
い。このような保安用エンクロージャについては、ダブ
リュ．エル．ゴア アンド アソシエート インコーポ
レイテッド（W.L.Gore &Associates Inc.) の英国特許
出願明細書第ＧＢ２２２０５１３Ａの中で記述されてい
る。開示されたエンクロージャは、たわみ性のある材料
の層で形成されている。１つの層は、エンクロージャの
面全体にわたって拡がるように配置されたたわみ性半導
体線を有している。エンクロージャが認可無く開放され
たことによる線の切断は線の抵抗値を変えることとなる
ため、監視用回路により検出されうる。同様に、半導体
ファイバで作られた２つの層がエンクロージャの全面を
カバーし、１つの絶縁層によって分離されている。層を
形成するファイバの長さは、絶縁層の厚みより大きいも
のであり従って、エンクロージャに穴があけられた場
合、１つの層からのファイバはもう１つの層からのファ
イバと強制的に接触することになる。これは層の組合せ
抵抗を変えることになり、この組み合せ抵抗の変化も又
監視用回路によって検出されうる。この特許出願におい
て開示されている実施態様においては、たわみ性半導体
ラインを有する層が、他のポリエステルの絶縁層によっ
てカバーされた状態のエンクロージャの外側から２番目
の層を形成している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】開示されているエンク
ロージャに侵入する１つの方法としては、線の破断が監
視回路によって検出されることなく線を切断するように
選択されたたわみ性を有する半導体線を絶縁する方法が
ある。半導体線に対し上記のようなアクセスを達成する
ためには、外側絶縁層の選択された面を剥ぎ再び戻すこ
とが必要となろう。
ロージャに侵入する１つの方法としては、線の破断が監
視回路によって検出されることなく線を切断するように
選択されたたわみ性を有する半導体線を絶縁する方法が
ある。半導体線に対し上記のようなアクセスを達成する
ためには、外側絶縁層の選択された面を剥ぎ再び戻すこ
とが必要となろう。
【０００５】保安用エンクロージャのコンテナ形のもう
１つの態様は、ジーエーオ ゲゼルシャフト フゥア
オートメーション ウンド オーガンゼーション エム
ビーエイチ（GAO Gesellschaft Fur Automation und Or
ganisation nbH) に対する英国特許第１３７５９２６号
中で開示されている。開示されたコンテナの壁の内側面
は、絶縁箔でライニングされており、その上に蒸着又は
エッチングによって導線が被着されている。これらの導
線は、その中を流れる電流を測定することによって監視
され、電流中の変化はコンテナへの干渉を示す。複数の
箔を互いの上に接着させることができ、導線網の箔上へ
の接着力は、１枚の箔が特定の接着剤により他の箔に接
着された場合に生み出される接着力よりも低い。その結
果、１枚の箔が分離された場合、他の箔上の導線網は能
動的に引裂かれてしまう。
１つの態様は、ジーエーオ ゲゼルシャフト フゥア
オートメーション ウンド オーガンゼーション エム
ビーエイチ（GAO Gesellschaft Fur Automation und Or
ganisation nbH) に対する英国特許第１３７５９２６号
中で開示されている。開示されたコンテナの壁の内側面
は、絶縁箔でライニングされており、その上に蒸着又は
エッチングによって導線が被着されている。これらの導
線は、その中を流れる電流を測定することによって監視
され、電流中の変化はコンテナへの干渉を示す。複数の
箔を互いの上に接着させることができ、導線網の箔上へ
の接着力は、１枚の箔が特定の接着剤により他の箔に接
着された場合に生み出される接着力よりも低い。その結
果、１枚の箔が分離された場合、他の箔上の導線網は能
動的に引裂かれてしまう。
【０００６】本発明はかゝる問題点に鑑みなされたもの
であって、エンクロージャの中に収められた文書等を入
手しようとする試みに対する保安性を向上することを可
能としたエンクロージャを提供することを目的とする。
であって、エンクロージャの中に収められた文書等を入
手しようとする試みに対する保安性を向上することを可
能としたエンクロージャを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の１つの態様に従
うと、エンクロージャの全面にわたって広がりその少な
くとも一つの表面上に電気的に応答性のある線状の要素
を有する第１の絶縁材料層を含む安全用エンクロージャ
が提供されている。接着力よりも粘着の方が低い低引張
り強度層が第１の絶縁材料層と電気的に応答性をもつ要
素との間に設けられている。第２の絶縁材料がこの電気
的に応答性をもつ要素に接着しこれをおおっている。こ
の要素は、エンクロージャへの侵入が試みられた場合に
要素の電気特性が変わるように表面を分割する表面上の
構成で配置されており、この変化は、電気回路によって
検出可能である。要素へのアクセスを得るため第２の絶
縁材料層を除去しようとする試みがなされた場合、低引
張り強度層は破れ従って要素に損傷が加わる結果とな
り、要素の電気特性に検出可能な変化が生じる。
うと、エンクロージャの全面にわたって広がりその少な
くとも一つの表面上に電気的に応答性のある線状の要素
を有する第１の絶縁材料層を含む安全用エンクロージャ
が提供されている。接着力よりも粘着の方が低い低引張
り強度層が第１の絶縁材料層と電気的に応答性をもつ要
素との間に設けられている。第２の絶縁材料がこの電気
的に応答性をもつ要素に接着しこれをおおっている。こ
の要素は、エンクロージャへの侵入が試みられた場合に
要素の電気特性が変わるように表面を分割する表面上の
構成で配置されており、この変化は、電気回路によって
検出可能である。要素へのアクセスを得るため第２の絶
縁材料層を除去しようとする試みがなされた場合、低引
張り強度層は破れ従って要素に損傷が加わる結果とな
り、要素の電気特性に検出可能な変化が生じる。
【０００８】好ましくは、層を形成するのに用いられる
材料は、層で形成される積層品が折曲げたりシワをつけ
たりできるようになるべく、たわみ性を有するものであ
ることである。同様に好ましくは、電気的に応答性のあ
る線状要素は、導電性材料で充てんされたキャリヤ、最
も好ましくは炭素又はグラファイトで充てんされた第１
の重合体で形成されている。低引張り強度層は第２の重
合体であればよく、要素に対して第２の絶縁材料層を接
着するのに用いられる接着剤は第３の重合体であればよ
い。第１の重合体から第２及び第３の重合体への導電性
材料のマイグレーションを最小限におさえるべく、さま
ざまな重合体が選択される。
材料は、層で形成される積層品が折曲げたりシワをつけ
たりできるようになるべく、たわみ性を有するものであ
ることである。同様に好ましくは、電気的に応答性のあ
る線状要素は、導電性材料で充てんされたキャリヤ、最
も好ましくは炭素又はグラファイトで充てんされた第１
の重合体で形成されている。低引張り強度層は第２の重
合体であればよく、要素に対して第２の絶縁材料層を接
着するのに用いられる接着剤は第３の重合体であればよ
い。第１の重合体から第２及び第３の重合体への導電性
材料のマイグレーションを最小限におさえるべく、さま
ざまな重合体が選択される。
【０００９】本発明のもう１つの態様に従うと、少なく
とも１つの表面上に線状の電気的に応答性ある要素を有
する第１の絶縁材料層を含む、安全用エンクロージャの
形成に用いるための積層材が提供される。接着性よりも
粘着力の低い低引張り材料層が、第１の絶縁材料層と電
気的に応答性ある要素の間にもうけられる。第２の絶縁
材料層が電気的に応答性ある要素に接着され、これをお
おっている。この要素は、積層材への進入が試みられた
場合要素の電気特性が変化するような形で表面を分割す
る表面上の構成で配置されており、この変化は適切な電
気回路によって検出されうる。電気的に応答性のある線
状要素に対するアクセスを得るため第２の絶縁材料層を
除去しようとする試みがなされた場合、低引張り強度層
は破れ要素に対し損傷が加えられる結果となり、要素の
電気特性の検出可能な変化が生じる。
とも１つの表面上に線状の電気的に応答性ある要素を有
する第１の絶縁材料層を含む、安全用エンクロージャの
形成に用いるための積層材が提供される。接着性よりも
粘着力の低い低引張り材料層が、第１の絶縁材料層と電
気的に応答性ある要素の間にもうけられる。第２の絶縁
材料層が電気的に応答性ある要素に接着され、これをお
おっている。この要素は、積層材への進入が試みられた
場合要素の電気特性が変化するような形で表面を分割す
る表面上の構成で配置されており、この変化は適切な電
気回路によって検出されうる。電気的に応答性のある線
状要素に対するアクセスを得るため第２の絶縁材料層を
除去しようとする試みがなされた場合、低引張り強度層
は破れ要素に対し損傷が加えられる結果となり、要素の
電気特性の検出可能な変化が生じる。
【００１０】本発明のさらにもう１つの態様に従うと、
エンクロージャを構成するため重ね合った縁部部分で折
曲げ及び接合されるたわみ性のある積層材を含む安全用
エンクロージャが提供されており、ここでは、この積層
材は、エンクロージャの全面にわたって広がり片側に電
気的に応答性ある材料でできたラインを有している柔軟
な第１の絶縁材料層を含んでいる。もう一つの絶縁材料
層がラインに接着されこれをおおっているものの、積層
品の重ね合わさった縁部のうち少なくとも１つにおける
ラインは絶縁層の隣接する縁部を超えて露出している。
ラインは、エンクロージャへの侵入が試みられた場合ラ
インの電気特性が変化するような形で積層材を分割する
表面上の構成で、配置されている。ラインの電気特性の
このような変化を検出するための手段が具備されてい
る。前記重ね合わさった縁部の少なくとも１つにおいて
電気的に応答性ある材料のラインと第１の絶縁材料の間
には、低引張り強度の材料の層が具備されている。この
低引張り強度材料は、接着性よりも粘着力の方が低く、
エンクロージャへのアクセスを得るため重ね合った縁部
を分離しようと試みた場合低引張り強度層は破れ、ライ
ンに損傷が加わる結果となり、ラインの電気特性に検出
可能な変化が生じることになる。
エンクロージャを構成するため重ね合った縁部部分で折
曲げ及び接合されるたわみ性のある積層材を含む安全用
エンクロージャが提供されており、ここでは、この積層
材は、エンクロージャの全面にわたって広がり片側に電
気的に応答性ある材料でできたラインを有している柔軟
な第１の絶縁材料層を含んでいる。もう一つの絶縁材料
層がラインに接着されこれをおおっているものの、積層
品の重ね合わさった縁部のうち少なくとも１つにおける
ラインは絶縁層の隣接する縁部を超えて露出している。
ラインは、エンクロージャへの侵入が試みられた場合ラ
インの電気特性が変化するような形で積層材を分割する
表面上の構成で、配置されている。ラインの電気特性の
このような変化を検出するための手段が具備されてい
る。前記重ね合わさった縁部の少なくとも１つにおいて
電気的に応答性ある材料のラインと第１の絶縁材料の間
には、低引張り強度の材料の層が具備されている。この
低引張り強度材料は、接着性よりも粘着力の方が低く、
エンクロージャへのアクセスを得るため重ね合った縁部
を分離しようと試みた場合低引張り強度層は破れ、ライ
ンに損傷が加わる結果となり、ラインの電気特性に検出
可能な変化が生じることになる。
【００１１】
【実施例】まず、図１は本発明の第１の好ましい実施態
様に従った積層材１０を示す図面である。この積層材１
０は、前述の英国特許出願明細書第２２２０５１３Ａに
記述されているような保安用エンクロージャを形成する
のに用いるためのものである。
様に従った積層材１０を示す図面である。この積層材１
０は、前述の英国特許出願明細書第２２２０５１３Ａに
記述されているような保安用エンクロージャを形成する
のに用いるためのものである。
【００１２】積層材１０は、これを用いて形成されたエ
ンクロージャ内に収納された材料又は物体にアクセスす
るために積層材内に侵入しようという試みがなされた場
合に表示を提供することのできる種々の層を含んでい
る。積層材１０は、２つの部分１２，１４を含むものと
して考えることができ、本発明は、その図１に示される
上部部分１２に対する改良に関するものであり、下部部
分１４は、前述の英国特許出願明細書に記されている積
層材の相当する部分と類似している。上部部分１２は、
薄い絶縁フィルム１６の形で通常具備されることになる
絶縁材料であるたわみ性のあるシートを含んでいる。好
ましくは半導体材料である電気的に応答性がある材料で
できた線１８，２０は、フィルム１６の両側に印刷され
ている。ライン１８，２０は好ましくはフィルム１６上
に斜めに延び、半導体インク、最も好ましくは炭素及び
グラファイトで充てんされた低分子量のポリエステル樹
脂のマトリックスを含むもので形成されている。典型的
には、各々の線は、ポリエステル内に２５％の炭素充て
んされた６オーム−cmの抵抗値を有し、スクリーン印刷
により約１０ミクロンの乾燥厚みとなる。線１８，２０
は、前述の英国特許出願明細書に記されているように単
一の導線を形成するべく、あるいは本出願人の他の特許
出願明細書に記されているように複数の導線を形成する
べく、フィルム１６の端部で接続されている（接続は図
示せず）。標準的には、線１８，２０は１０ミリメート
ル未満の寸法のダイヤモンド形のマトリックスを生成す
べく配置されている。
ンクロージャ内に収納された材料又は物体にアクセスす
るために積層材内に侵入しようという試みがなされた場
合に表示を提供することのできる種々の層を含んでい
る。積層材１０は、２つの部分１２，１４を含むものと
して考えることができ、本発明は、その図１に示される
上部部分１２に対する改良に関するものであり、下部部
分１４は、前述の英国特許出願明細書に記されている積
層材の相当する部分と類似している。上部部分１２は、
薄い絶縁フィルム１６の形で通常具備されることになる
絶縁材料であるたわみ性のあるシートを含んでいる。好
ましくは半導体材料である電気的に応答性がある材料で
できた線１８，２０は、フィルム１６の両側に印刷され
ている。ライン１８，２０は好ましくはフィルム１６上
に斜めに延び、半導体インク、最も好ましくは炭素及び
グラファイトで充てんされた低分子量のポリエステル樹
脂のマトリックスを含むもので形成されている。典型的
には、各々の線は、ポリエステル内に２５％の炭素充て
んされた６オーム−cmの抵抗値を有し、スクリーン印刷
により約１０ミクロンの乾燥厚みとなる。線１８，２０
は、前述の英国特許出願明細書に記されているように単
一の導線を形成するべく、あるいは本出願人の他の特許
出願明細書に記されているように複数の導線を形成する
べく、フィルム１６の端部で接続されている（接続は図
示せず）。標準的には、線１８，２０は１０ミリメート
ル未満の寸法のダイヤモンド形のマトリックスを生成す
べく配置されている。
【００１３】線１８，２０のマトリックスは、切断、摩
滅、溶剤の塗布あるいは加熱によりフィルムを貫通しよ
うという試みがなされた場合に破断される連続的に接続
された回路を形成する。さらに線１８，２０を保護する
ために、フィルム２２，２４形状の第２及び第３の絶縁
材料層２２及び２４がそれぞれの線に付着され線をおお
っている。積層材１０が１つのエンクロージャに形成さ
れると、第２の絶縁フィルム２２は、このエンクロージ
ャの外表面を形成することになる。
滅、溶剤の塗布あるいは加熱によりフィルムを貫通しよ
うという試みがなされた場合に破断される連続的に接続
された回路を形成する。さらに線１８，２０を保護する
ために、フィルム２２，２４形状の第２及び第３の絶縁
材料層２２及び２４がそれぞれの線に付着され線をおお
っている。積層材１０が１つのエンクロージャに形成さ
れると、第２の絶縁フィルム２２は、このエンクロージ
ャの外表面を形成することになる。
【００１４】絶縁フィルム２２，２４は、以下に詳述す
るように、接着剤の層２６，２８，３０を用いて固定さ
れている。同様に、以下に詳述するように、絶縁フィル
ム１６と半導体線１８の間にはさらにもう１つの層３２
があることも記しておく。積層品の第２の部分１４に
は、薄い絶縁フィルム層４０で分離された半導体の繊維
質材料の２層３６，３８も含まれている。各々の半導体
層３６，３８は、全体的に繊維質材料でできており、そ
のため使用中鋭い物体が層に貫入した場合この物体は介
入する絶縁層４０を通して上部半導体層３６の断片を引
っ張り、下部半導体層３８に接触してこれと電気的接触
を成すことになる。導電経路が形成される高い確率を得
るため、絶縁層は、半導体層３６，３８の１方を介して
物体を押すことにより生成される導電性ファイバの長さ
よりも薄くなくてはならない。従って、絶縁層４０は半
導体層３６，３８より厚くてはならず、好ましくはそれ
より薄くなくてはならない。好ましい半導体繊維質材料
は、典形的には１〜１０オーム−cmの体積抵抗率をもつ
低密度の導電性ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦ
Ｅ）であり、好ましい絶縁材料は厚み約１２ミクロンの
ポリエステルフィルムである。
るように、接着剤の層２６，２８，３０を用いて固定さ
れている。同様に、以下に詳述するように、絶縁フィル
ム１６と半導体線１８の間にはさらにもう１つの層３２
があることも記しておく。積層品の第２の部分１４に
は、薄い絶縁フィルム層４０で分離された半導体の繊維
質材料の２層３６，３８も含まれている。各々の半導体
層３６，３８は、全体的に繊維質材料でできており、そ
のため使用中鋭い物体が層に貫入した場合この物体は介
入する絶縁層４０を通して上部半導体層３６の断片を引
っ張り、下部半導体層３８に接触してこれと電気的接触
を成すことになる。導電経路が形成される高い確率を得
るため、絶縁層は、半導体層３６，３８の１方を介して
物体を押すことにより生成される導電性ファイバの長さ
よりも薄くなくてはならない。従って、絶縁層４０は半
導体層３６，３８より厚くてはならず、好ましくはそれ
より薄くなくてはならない。好ましい半導体繊維質材料
は、典形的には１〜１０オーム−cmの体積抵抗率をもつ
低密度の導電性ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦ
Ｅ）であり、好ましい絶縁材料は厚み約１２ミクロンの
ポリエステルフィルムである。
【００１５】図１はまた、絶縁フィルム層４０と半導体
繊維質層３６，３８の間のパターン化された接着層４
２，４４も示している。厚み約２３ミクロンの幾分か厚
みのあるもう１つの絶縁フィルム層４６が、接着剤４８
を用いて最も内側の半導体繊維質層３８に接着されてい
る。２つの部分１２，１４は、一層の接着剤４９を用い
て接合されている。
繊維質層３６，３８の間のパターン化された接着層４
２，４４も示している。厚み約２３ミクロンの幾分か厚
みのあるもう１つの絶縁フィルム層４６が、接着剤４８
を用いて最も内側の半導体繊維質層３８に接着されてい
る。２つの部分１２，１４は、一層の接着剤４９を用い
て接合されている。
【００１６】積層材１０は、１つのエンクロージャの形
に折り畳まれあるいは成形されてもよく、積層材の層の
それぞれが、監視装置５０を形成する層の電気的特性の
変化を検出するための手段に接続されている。利用分野
に応じてさまざまな形状の監視装置を用いることができ
るが、適した装置は、前述の英国特許出願明細書に記さ
れているものである。装置５０は、標準的にライン１
８，２０及び半導体層３６，３８を基準電位に維持する
ことになる。従って、上部部分１２への侵入によりひき
起こされたライン１８，２０に対する破断または損傷
は、ラインの電位における検出可能な変化という結果を
もたらす。同様に、１つの物体による半導体繊維質層３
６，３８への侵入は、層間の電気的接続という結果をも
たらし、同様に層３６，３８の電位の検出可能な変化を
も生成する。エンクロージャへの侵入の試みを検出した
時点で、監視装置５０は、例えば警報を作動させるか又
はエンクロージャ内に収納された又はエンクロージャ内
に収納された物体の上に収納された情報を破壊するか又
は消去することのできる１つの出力信号を生成する。
に折り畳まれあるいは成形されてもよく、積層材の層の
それぞれが、監視装置５０を形成する層の電気的特性の
変化を検出するための手段に接続されている。利用分野
に応じてさまざまな形状の監視装置を用いることができ
るが、適した装置は、前述の英国特許出願明細書に記さ
れているものである。装置５０は、標準的にライン１
８，２０及び半導体層３６，３８を基準電位に維持する
ことになる。従って、上部部分１２への侵入によりひき
起こされたライン１８，２０に対する破断または損傷
は、ラインの電位における検出可能な変化という結果を
もたらす。同様に、１つの物体による半導体繊維質層３
６，３８への侵入は、層間の電気的接続という結果をも
たらし、同様に層３６，３８の電位の検出可能な変化を
も生成する。エンクロージャへの侵入の試みを検出した
時点で、監視装置５０は、例えば警報を作動させるか又
はエンクロージャ内に収納された又はエンクロージャ内
に収納された物体の上に収納された情報を破壊するか又
は消去することのできる１つの出力信号を生成する。
【００１７】エンクロージャへの認可されていない侵入
としては、積層材の層を分離させようとする試み、特に
層を分離させて半導体ライン１８，２０を露出させ、例
えば監視装置５０から特定のラインを絶縁しこれらのラ
インを遮断又は除去しようという試みができるようにす
ることなどがある。このような試みの中には典型的に
は、最も外側の絶縁フィルム２２を剥がそうとする試み
があり、本発明は特にこの侵入方法に関するものであ
る。
としては、積層材の層を分離させようとする試み、特に
層を分離させて半導体ライン１８，２０を露出させ、例
えば監視装置５０から特定のラインを絶縁しこれらのラ
インを遮断又は除去しようという試みができるようにす
ることなどがある。このような試みの中には典型的に
は、最も外側の絶縁フィルム２２を剥がそうとする試み
があり、本発明は特にこの侵入方法に関するものであ
る。
【００１８】ライン１８，２０が絶縁フィルム１６上に
印刷される前に、接着力よりも低い粘着力をもつ低引張
り強度層３２がフィルム１６の少なくとも上側上に印刷
される。好ましくは、この層を形成する材料は接着力よ
りもかなり低い粘着力をもつ。層３２は、同様にシリカ
フューム（標準的には１２nmの粒度及び２０ｍ2 ／ｇの
表面積を有する）で４５％〜６０％（重量百分率ＥＶ
Ａ）まで充てんされた例えば７０％ＶＡといった高い酢
酸ビニル（ＶＡ）含有量をもつ酢酸エチルビニル（ethy
lvimilacetate （ＥＶＡ））を含んでいてよい。この材
料には、炭素の充てんされた半導体線１８が層３２上で
容易に見えないように黒の色素が含まれていてもよい。
印刷される前に、接着力よりも低い粘着力をもつ低引張
り強度層３２がフィルム１６の少なくとも上側上に印刷
される。好ましくは、この層を形成する材料は接着力よ
りもかなり低い粘着力をもつ。層３２は、同様にシリカ
フューム（標準的には１２nmの粒度及び２０ｍ2 ／ｇの
表面積を有する）で４５％〜６０％（重量百分率ＥＶ
Ａ）まで充てんされた例えば７０％ＶＡといった高い酢
酸ビニル（ＶＡ）含有量をもつ酢酸エチルビニル（ethy
lvimilacetate （ＥＶＡ））を含んでいてよい。この材
料には、炭素の充てんされた半導体線１８が層３２上で
容易に見えないように黒の色素が含まれていてもよい。
【００１９】感圧性で熱により再度流動的になりうる接
着剤、好ましくは高いＶＡ含有量例えば７０％のＶＡを
含み黒の色素を有するＥＶＡである接着剤層２８は、フ
ィルム１６の少なくとも上側の線１８全体にわたり印刷
されている。ＥＶＡで予めコーティングされた外部絶縁
フィルム層２２は、好ましくは６０℃〜８０℃の範囲の
温度で、線１８をコーティングする接着剤２８に対し積
層される。接着剤の２層２６，２８は、一定の時間典型
的には１日か２日後に均質になる。
着剤、好ましくは高いＶＡ含有量例えば７０％のＶＡを
含み黒の色素を有するＥＶＡである接着剤層２８は、フ
ィルム１６の少なくとも上側の線１８全体にわたり印刷
されている。ＥＶＡで予めコーティングされた外部絶縁
フィルム層２２は、好ましくは６０℃〜８０℃の範囲の
温度で、線１８をコーティングする接着剤２８に対し積
層される。接着剤の２層２６，２８は、一定の時間典型
的には１日か２日後に均質になる。
【００２０】線１８は効果的に２層の接着剤層の間には
さまれて支持されており、この特定の例においては接着
剤層２８，３２はＥＶＡでできており、そのうち１つは
その引張り強度を低減するためシリカフュームで充てん
されている。実際には、接着剤は流出して、図の線１８
間に見られる空隙を占有することになる。同様に、図中
に示されている接着剤層の厚みが幾分か誇張されている
ことも記しておかなくてはならない。
さまれて支持されており、この特定の例においては接着
剤層２８，３２はＥＶＡでできており、そのうち１つは
その引張り強度を低減するためシリカフュームで充てん
されている。実際には、接着剤は流出して、図の線１８
間に見られる空隙を占有することになる。同様に、図中
に示されている接着剤層の厚みが幾分か誇張されている
ことも記しておかなくてはならない。
【００２１】接着剤層２６，２８及び低引張り強度層３
２を形成する材料及び線１８のマトリックス材料は、線
２８とその他の層が化学的に異なり従って線１８から層
２６，２８，３０及び３２へと穏やかな炭素含有量変化
しか起こらないように選択されている。このような変化
は、線１８の電気抵抗のわずかな、ただし受容できる上
昇という結果をもたらす。
２を形成する材料及び線１８のマトリックス材料は、線
２８とその他の層が化学的に異なり従って線１８から層
２６，２８，３０及び３２へと穏やかな炭素含有量変化
しか起こらないように選択されている。このような変化
は、線１８の電気抵抗のわずかな、ただし受容できる上
昇という結果をもたらす。
【００２２】結果として得られた積層材は、通常の使用
状態で丈夫であり、トラックに損傷を与えず折曲げやシ
ワを寄せることができる。図２には本発明の第２の実施
態様に従った積層材が示されている。この積層材は、図
１に関して記述したものとほぼ類似しており、反復を避
けるため、図２の積層材の類似の特徴については再度記
述せず、図１に表わされているものと類似の要素の参照
番号には、図２で１という数字を前につけて用いられて
いる。
状態で丈夫であり、トラックに損傷を与えず折曲げやシ
ワを寄せることができる。図２には本発明の第２の実施
態様に従った積層材が示されている。この積層材は、図
１に関して記述したものとほぼ類似しており、反復を避
けるため、図２の積層材の類似の特徴については再度記
述せず、図１に表わされているものと類似の要素の参照
番号には、図２で１という数字を前につけて用いられて
いる。
【００２３】積層材１０，１１０の差異は、半導体繊維
質層１３６，１３８の間に易融性材料の層が少なくとも
１層備わっているという点にある。この例においては、
層１３６，１３８を分離する絶縁層１４０の両面に易融
性材料層６０，６２が備えられている。レーザまたはそ
の他の発熱手段を用いて積層品１１０に侵入しようとい
う試みがなされた場合、層６０，６２を形成する半導体
の易融性又は低融点材料は溶融し絶縁層１４０内の破断
部内を流れ半導体層３６，３８の間に電気的接続を形成
する。このことは当然、層１３６，１３８の電気特性に
影響を与え、監視装置１５０により検出されることにな
る。このような低融点材料についての詳細は、欧州特許
出願明細書第０４５９８３８号に含まれている。
質層１３６，１３８の間に易融性材料の層が少なくとも
１層備わっているという点にある。この例においては、
層１３６，１３８を分離する絶縁層１４０の両面に易融
性材料層６０，６２が備えられている。レーザまたはそ
の他の発熱手段を用いて積層品１１０に侵入しようとい
う試みがなされた場合、層６０，６２を形成する半導体
の易融性又は低融点材料は溶融し絶縁層１４０内の破断
部内を流れ半導体層３６，３８の間に電気的接続を形成
する。このことは当然、層１３６，１３８の電気特性に
影響を与え、監視装置１５０により検出されることにな
る。このような低融点材料についての詳細は、欧州特許
出願明細書第０４５９８３８号に含まれている。
【００２４】図３および図４はエンクロージャを形成す
べく接合されている積層品１１０の重ね合わさった端部
の詳細を示している。図３において、下部部分１４は明
確に示すべく「圧縮されて」いるが、図４では略さずに
示されている、ということに留意されたい。まず最初
に、図３を見ればわかるように上部の重なり合った端部
を形成する端部部分６４を参照すると、上部絶縁層１２
２ａは上部部分１１２ａの縁部を超えて延びフラップＡ
を形成している。フラップＡの下側には、接着層１２６
ａが具備され、これはフラップＡをその他の端部部分に
固定するのに使用される。
べく接合されている積層品１１０の重ね合わさった端部
の詳細を示している。図３において、下部部分１４は明
確に示すべく「圧縮されて」いるが、図４では略さずに
示されている、ということに留意されたい。まず最初
に、図３を見ればわかるように上部の重なり合った端部
を形成する端部部分６４を参照すると、上部絶縁層１２
２ａは上部部分１１２ａの縁部を超えて延びフラップＡ
を形成している。フラップＡの下側には、接着層１２６
ａが具備され、これはフラップＡをその他の端部部分に
固定するのに使用される。
【００２５】下部部分１１４ａは上部部分１１２ａの端
部まで延びておらず、部分１１２ａの「露出した」内部
面において、低引張り強度材料１３３ａの端部層が導電
性ライン１２０ａの下に具備されている。露出したライ
ン１２０ａ全体にわたり、付加的な接着剤層７０ａが具
備され、下部部分１１４ａの内部面の端部全体にわたっ
て連続している。
部まで延びておらず、部分１１２ａの「露出した」内部
面において、低引張り強度材料１３３ａの端部層が導電
性ライン１２０ａの下に具備されている。露出したライ
ン１２０ａ全体にわたり、付加的な接着剤層７０ａが具
備され、下部部分１１４ａの内部面の端部全体にわたっ
て連続している。
【００２６】下部重なり合い端部上で、上部絶縁フィル
ム１２２ｂは積層材の端部まで延びておらず、接着剤の
層１２８ｂの一部分を露出した状態に置いている。フィ
ルム１２２ｂの端部上にはもう１つの接着剤層７０ｂが
具備されている。ここで、上部及び下部の両方の重なり
合う部分を形成する下部部分１１４の端部構成を示して
いる図４を参照すると、各絶縁層１２４，１４０，１４
６が半導体層１３６，１３８との関係において単純に延
長されていて、端部において層１３６，１３８の間に全
く接触が無いようにしていることがわかる。
ム１２２ｂは積層材の端部まで延びておらず、接着剤の
層１２８ｂの一部分を露出した状態に置いている。フィ
ルム１２２ｂの端部上にはもう１つの接着剤層７０ｂが
具備されている。ここで、上部及び下部の両方の重なり
合う部分を形成する下部部分１１４の端部構成を示して
いる図４を参照すると、各絶縁層１２４，１４０，１４
６が半導体層１３６，１３８との関係において単純に延
長されていて、端部において層１３６，１３８の間に全
く接触が無いようにしていることがわかる。
【００２７】積層材の端部は、図３に示されている相対
的な重なり位置に合うようにもって来られ、接触する各
接着剤層１２６ａ，７０ａ，１２８ｂ，７０ｂは確実な
接合を提供する一定の時間の間に均質となる。外側絶縁
フィルム１２２ａ又はその他の層のいずれかが剥ぎとら
れるといったような端部分離の試みがなされた場合、低
引張り強度層１３２ａ，１３３ａ，１３３ｂのうち単数
又は複数のものが分断されライン１１８ａ，１２０ａ，
１１８ｂを破断する。
的な重なり位置に合うようにもって来られ、接触する各
接着剤層１２６ａ，７０ａ，１２８ｂ，７０ｂは確実な
接合を提供する一定の時間の間に均質となる。外側絶縁
フィルム１２２ａ又はその他の層のいずれかが剥ぎとら
れるといったような端部分離の試みがなされた場合、低
引張り強度層１３２ａ，１３３ａ，１３３ｂのうち単数
又は複数のものが分断されライン１１８ａ，１２０ａ，
１１８ｂを破断する。
【００２８】従って、本発明の上述の実施態様は、通常
の作動条件下で機械的及び電気的安定性をもつが、外側
保護層の層剥離の試み又は積層材を鋭い器具で切り開く
試みがなされた場合にこれを直ちに検出するような積層
材さらにはエンクロージャを提供している。当業者にと
っては、上述の実施態様が単に本発明の例にすぎず、本
発明に対してその範囲及び精神から逸脱することなくさ
まざまな修正及び改良を加えることが可能であるという
ことは明白である。
の作動条件下で機械的及び電気的安定性をもつが、外側
保護層の層剥離の試み又は積層材を鋭い器具で切り開く
試みがなされた場合にこれを直ちに検出するような積層
材さらにはエンクロージャを提供している。当業者にと
っては、上述の実施態様が単に本発明の例にすぎず、本
発明に対してその範囲及び精神から逸脱することなくさ
まざまな修正及び改良を加えることが可能であるという
ことは明白である。
【００２９】
【発明の効果】本発明によれば、エンクロージャにアク
セスしようとする試みに対する検出能力を向上させるこ
とが可能となる。
セスしようとする試みに対する検出能力を向上させるこ
とが可能となる。
【図１】本発明の第１の好ましい実施態様に従ったエン
クロージャを形成するのに用いるための積層材の断面図
である。
クロージャを形成するのに用いるための積層材の断面図
である。
【図２】本発明の第２の好ましい実施態様に従ったエン
クロージャを形成するのに用いるための積層材の断面図
である。
クロージャを形成するのに用いるための積層材の断面図
である。
【図３】エンクロージャを形成するように接合するため
に適した図２の積層材の重なり合う端部部分の断面図で
ある。
に適した図２の積層材の重なり合う端部部分の断面図で
ある。
【図４】図３の積層材の端部部分の一部の断面図であ
る。
る。
１６…第１の絶縁材料層 １８，２０…電気的に応答性ある要素 ２２…第２の絶縁材料層 ２４…第３の絶縁材料層 ２６，２８…接着剤 ３２…低引張り強度層 ５０…電気特性変化検出手段 ６４…柔軟な積層品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アイリーン グリーンシールズ イギリス国，イーエイチ30 ９アールエ フ，サウス クイーンズフェリー，カーク リストン ロード 10エー (72)発明者 ジョン マクスウィーン イギリス国，ジー43 ２アールワイ，グラ スゴー，ニューランズ，ラブネイグ ロー ド 29
Claims (12)
- 【請求項１】 エンクロージャの全面に広がり、その少
くとも一つの表面上に電気的に応答性のある線状の要素
（１８）を有する絶縁材料で作られた第１の層（１６）
と、 絶縁材料で作られた第１の層（１６）と電気的に応答性
のある要素（１８）および電気的に応答性のある要素
（１８）に接着されこれをおゝう絶縁材料で作られた第
２の層（２２）との間にある付着性よりも低い粘着力を
持つ低い引張り強度を有する層（３２）と、 第１の層の表面上に配置されエンクロージャの貫通を試
みた時にその電気的性質が変化するように、一表面を分
割するように形成された電気的に応答性のある要素（１
８）と、 このような変化、結果的に低い引張り強度を有する層
（３２）の破損をもたらす電気的に応答性のある要素
（１８）へアクセスしようとする試みおよび電気的に応
答性のある要素（１８）の電気的変化を引きおこす電気
的に応答性のある要素の損傷を検出するために設けられ
た検出手段（５０）と、からなる保安用エンクロージ
ャ。 - 【請求項２】 第１及び第２の層（１６，２２）、低引
張り強度層（３２）及び電気的に応答性ある要素（１
８）が、材を折り曲げたりシワをつけたりできるようた
わみ性を有する積層材である請求項１に記載の保安用エ
ンクロージャ。 - 【請求項３】 電気的に応答性のある線状要素（１８）
が、導電性材料が満たされたキャリヤである、請求項１
又は請求項２に記載の保安用エンクロージャ。 - 【請求項４】 電気的に応答性ある線状要素（１８）
は、炭素又はグラファイトが充てんされた第１の重合体
である、請求項３に記載の保安用エンクロージャ。 - 【請求項５】 低引張り強度層（３２）が第２の重合体
であり、第２の絶縁材料層（２２）と電気的に応答性の
ある要素（１８）の間に具備された接着剤（２６，２
８）が第３の重合体であり、これらの重合体は、第１の
重合体から第２及び第３の重合体への導電性材料のマイ
グレーションを最小限におさえるように選択されてい
る、請求項４に記載の保安用エンクロージャ。 - 【請求項６】 電気的に応答性ある要素（１８）が、炭
素及びグラファイトで充てんされた低分子量のポリエス
テル樹脂のマトリクスを含む半導体インクである、請求
項３，４又は５のいずれか１項に記載の保安用エンクロ
ージャ。 - 【請求項７】 低引張り強度層（３２）が粒状材料で充
てんされた重合体である、請求項１から６のいずれか１
項に記載の保安用エンクロージャ。 - 【請求項８】 低引張り強度層（３２）は、高い酢酸ビ
ニル含有量をもち重量百分率で４５％から６０％までの
燻蒸されたシリカで充てんされた酢酸エチルビニルであ
る、請求項７に記載の保安用エンクロージャ。 - 【請求項９】 第１の絶縁材料層（１６）の他の一方の
表面は他の１つの電気的に応答性をもつ線状要素（２
０）を有しており、第３の絶縁材料層（２４）が、この
他の１つの電気的に応答性を持つ要素（２０）に接着さ
れこれをおおっており、さらにこれら電気的応答性をも
つ要素（１８，２０）は線状をしており、第１層（１
６）の片面上の線は他の１方の面上の線との関係におい
て斜めに延び、それに対して第１層（１６）の端部で接
続され、エンクロージャへの侵入が試みられた場合導線
の電気特性が変わるような形で複数の比較的小さい区域
に第１層（１６）を分割する少なくとも１本の導線を形
成する、請求項１から８のいずれか１項に記載の保安用
エンクロージャ。 - 【請求項１０】 層はエンクロージャを構成するように
重り合う端部において折り曲げられ結合される積層であ
り、その積層の少くとも１つの重り合う端部における線
（１１８ｂ，１２０ａ）が対応する絶縁層（１２２ｂ，
１２４）の隣接する端部をこえて露出されており、さら
にエンクロージャにアクセスしようとするために重なり
合う端部を剥離しようとするいかなる試みも低い引張り
強度を有する層（１３２ｂ，１３３ａ）の破壊と線（１
１８ｂ，１２０ａ）の損傷をもたらすことになるように
少くとも１つの重なり合う端部において絶縁材により作
られた層（１１６）と電気的に応答性を有する材料で作
られた線との間に低い引張り強度を有する材料の層（１
３２ｂ，１３３ａ）が設けられたものである請求項９に
記載の保安用エンクロージャ。 - 【請求項１１】 少くとも一方の表面に線状の電気的要
素（１８，２０）を有する絶縁材料で作られた第１の層
（１６）と、絶縁材料で作られた第１の層（１６）と電
気的に応答性を有する要素（１８）との間に設けられ接
着力よりも低い粘着力を有する低い引張り強度を有する
材料の層（３２）と、電気的に応答する要素（１８）に
接触しおゝう絶縁材料の第２の層（２２）と、層（１
０）を貫通する試みが要素（１８）の電気的特性を変化
をもたらすように表面が分割され表面に形成され、その
変化が適当な電気回路によって検出され、線状の電気的
に応答する要素（１８）にアクセスしようとするために
絶縁層で作られた第２の層（２２）を剥離しようとする
試みが低い引張り強度を有する材料の層（３２）の破壊
を惹起しその結果要素（１８）の損傷し要素（１８）の
電気的特性に検出可能な変化を生みだす要素（１８）
と、から構成される保安用エンクロージャを形成するた
めの積層。 - 【請求項１２】 エンクロージャの全面にわたって広が
り、その一方の面に電気的に応答性のある材料で作られ
た線（１２０）を有する絶縁材料で作られたたわみ性の
ある第１の層（６４）を有し、エンクロージャを形成す
る重り合う端部において折り曲げられ結合されるたわみ
性を有する積層（６４）と、 それに隣接する端部を越えて延長された重り合う積層の
少くとも１つの端部において線（１２０ａ）と共に線
（１２０）と接着しそれらをおゝう絶縁材料で作られた
もう一つの層（１２４）と、 エンクロージャの貫通が試みられた時にその電気的特性
が変化するように積層の表面を分割する線（１２０）
と、 線（１２０）の電気的特性の変化を検出する手段（５
０）と、 少くとも一つの重り合う端部において絶縁材で作られた
第１の層（１１６）と電気的に応答性のある材料で作ら
れた線（１２０ａ）との間に低い引張り強さを有する材
料で作られた層（１３３ａ）と、から構成される保安用
エンクロージャにおいて、低い引張り強度を有する材料
は接着力よりも粘着力の方が小であり、エンクロージャ
へアクセスするために重り合う端部を引きはがすいかな
る試みも低い引張り強度を有する材料で作られた層（１
３３ａ）の破壊を惹起し、検出可能な変化を惹起するよ
うに線（１２０ａ）を損傷するものである保安用エンク
ロージャ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GB9113437:9 | 1991-06-21 | ||
| GB919113437A GB9113437D0 (en) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | Improvements in security enclosures |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05201483A true JPH05201483A (ja) | 1993-08-10 |
| JP3366666B2 JP3366666B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=10697091
Family Applications (1)
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