JPH0520122B2 - - Google Patents
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- JPH0520122B2 JPH0520122B2 JP118085A JP118085A JPH0520122B2 JP H0520122 B2 JPH0520122 B2 JP H0520122B2 JP 118085 A JP118085 A JP 118085A JP 118085 A JP118085 A JP 118085A JP H0520122 B2 JPH0520122 B2 JP H0520122B2
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Description
[産業上の利用分野]
本発明は、浄水や廃水処理における沈降槽に沈
降した汚泥の排出方法およびその装置に関する。 [従来の技術] 一般的に、泥水の清澄装置においては、第6図
のように、沈降槽2において沈降させた沈降汚泥
を、掻寄せ機3によつて、集泥ピツト1に集め、
沈降槽2の水頭を利用して、汚泥引抜管4より排
泥弁5の操作によつて濃縮槽Xへ排泥するように
なつている。 沈降槽の汚泥を排出する場合、特公昭56−
37848号公報に記載されているように、(1)動力に
よる機械的な排出装置を用いる方法、(2)水圧によ
る押し出し方式、(3)槽を空にして洗い出す方法等
があるが、(1)および(2)の常時排泥方法が合理的で
ある。 いずれにしても、この種の排泥操作に当つては
上澄液と混合することなく、高濃度汚泥の全量を
排出することが重要である。 [発明が解決しようとする問題点] しかるに従来の排泥方式は、第7図〜第9図に
示すように、集泥ピツト1に貯つた汚泥Aに対し
て、排出ポンプ(図示せず)に接続された排出管
Cの排泥弁Dを開くと、当初は第7図のように、
汚泥Aのみが排出されるが、次第に第8図のよう
に、上澄液Bが汚泥A中に混入し、排泥液の汚泥
濃度が低下し、それでも可能な限り排液を行うた
めに、長時間排出を続けると、最後には第9図の
ように、上澄液のみが排出され、操作が終了する
というものであつた。しかし、これでは排泥時間
が多くかかり、排出ポンプの運転費も多大なもの
となるし、しかも第9図のように汚泥の全量を排
出できず、隅角部の汚泥等の残留を生じる。 そこで、前記公報記載のものが提案されている
けれども、一定の効果はあるものの確実でないな
どの難点がある。 すなわち、隔板とピツト摺動部のシールが難し
く、かつ2〜2m(横断面)のピツトを塞ぐ隔板を
上下させるには大動力を要し、また有効な汚泥層
の界面を検出する手段がなく制御が困難であり、
隔板を下降したとき集泥ピツト内に臨む排出管を
避ける必要があり、さらに不可能ではないけれど
も全体として設備費が著しく嵩むなどの難点があ
る。 他方で、本出願人は、特願昭59−62834号(特
開昭60−206419号公報参照)として、集排バツグ
を集泥ピツトに設け、その開口部を仕切部材によ
つて仕切るようになし、この仕切後、サイフオン
方式によつて集排バツグを収縮させる技術を提案
したが、仕切操作が難しく、また設備費が高くな
るなどの難点がある。 本発明は、前記従来の問題点を一挙に解決した
もので、その目的とするところは、上澄液の混入
を少なくして高濃度汚泥の全量を速かにかつ容易
に排出できる沈降汚泥の排出方法およびその装置
を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するための本発明法は、沈降
槽の集泥ピツト内に上部が開口しその開口縁を集
泥ピツト内壁に固定して実質的に可撓性材料から
なる集排バツグを配し、集排バツグの底部に槽外
と連通する汚泥引抜管を設け、この汚泥引抜管を
介して吸引圧を沈降汚泥に対して与えて集排バツ
グ内の汚泥を引き抜くとともに、集排バツグと集
泥ピツト内面との間隙に圧力を加えて集排バツグ
の収縮を行わせることを特徴とするものである。 また本発明装置は、実質的に可撓性材料からな
り、上部が開口しその開口縁が集泥ピツト内壁に
シール状態で固定され、集泥ピツト内に配された
集排バツグと、その集排バツグの底部の一部を位
置固定するための固定具と、その固定部分または
その近傍において設けられた槽外と集排バツグ内
とを連通する汚泥引抜管と、この汚泥引抜管に連
なつて沈降汚泥に対して吸引圧を与える吸引圧作
用手段と、前記集排バツグと集泥ピツト内面との
間に流体を圧力をもつて挿入するための加圧手段
とを備えたことを特徴とするものである。 [作用] 本発明では、汚泥引抜管を介して吸引圧を作用
させて集排バツグ内に投入された汚泥を引き抜
く。また集排バツグと集泥ピツトとの間隙に、た
とえば沈降槽の水頭圧以上の圧力をもつて水を挿
入する。この圧水の挿入によつて、集排バツグは
収縮し、その内部の汚泥が汚泥引抜管を通して排
出される。また、この収縮操作時、集排バツグ内
の汚泥が、上方に押し上げられ上澄液中に混入す
る虞れがある。そこで、汚泥引抜管を介して吸引
圧を作用させると、汚泥は押し上げられることな
く、汚泥引抜管へと向う。この吸引圧と前記加圧
とをうまく制御すると、汚泥の押し上げを起すこ
となく、かつ全量が排出される。 一方、汚泥の引抜個所は底部とされているか
ら、汚泥の全量排出が効果的に行われる。また、
集排バツグを上部開口部のみ固定しておくと、圧
水による加圧時、集排バツグが不定形となり、汚
泥の押し上げを生じる危険性がある。そこで、汚
泥引抜管部分を固定しておくと、第3図のよう
に、汚泥の押し上げを起すことなく集排バツグの
上部から順に径が収縮し、汚泥は固定部分(汚泥
引抜管部)へと導かれる。 [発明の具体例] 以下本発明を第1図〜第5図に示す具体例によ
つてさらに詳説する。 10は集排バツグで、たとえばゴム等の可撓性
材料からなる。このバツグ10は集泥ピツト1内
に設けられ、上部が開口し、その開口縁は固定シ
ール部材11によつて、集泥ピツト1の内壁面に
密封状態で固定されている。12は汚泥引抜管
で、バツグ10下部の排出口10aと連なつてい
る。バツグ10は、その排出口10a部分が第4
図に詳細を示すように、引抜管12端部のフラン
ジ12aと固定板13とで挟まれてボルト14止
めされ、引抜管12に対して(換言すれば集泥ピ
ツト1に対して)位置固定されている。 汚泥引抜管12の途中には排泥制御弁15が設
けられ、ポンプ16等のサクシヨン手段に連なつ
ている。 また、集排バツグ10と集泥ピツト1との間隙
17に連通して適当な位置に、圧水挿入管18が
設けられ、その途中には挿入制御弁19が取付け
られている。また、圧水挿入管18から分岐し
て、配水弁20を有する配水管21が配管されて
いる。 かかる設備において、汚泥の排出操作に際して
は、集排バツグ10内にほぼ満杯まで汚泥が集積
された時点で、排泥制御弁15を開とする。その
結果、沈降槽2の液位によつて決まる水頭圧が汚
泥に対して作用しているので、汚泥に押し出し圧
が加わり、汚泥が汚泥引抜管12を通る排泥が始
まる。 しかし、この排泥操作のみでは、汚泥中に最短
の流動路が形成されるだけで、その流動路以外の
部分の汚泥は流動せず、排泥されない。そこで、
排泥制御弁15を開とするとほぼ同時にまたはわ
ずかに遅れて挿入制御弁19を開とし、圧水挿入
管18を通して水頭圧以上の圧水を間隙17を介
して集排バツグ10の背後に挿入する。その結
果、圧水による圧力は集排バツグ10全体に均等
に作用するが、集排バツグ10内の汚泥は、部分
的に圧密度が異なるので、第2図のように、集排
バツグ10は収縮し易い個所から収縮して行く。
このとき、弁15,19の操作量を好適に制御す
ると、第3図のように、ほぼ集排バツグ10の上
部から下方にかけて順次絞られるようになる。全
汚泥が排出された最後には、集排バツグ10はこ
れ以上収縮しなくなつたならば、排水弁20を開
き、間隙17内にある圧水を排出する。これによ
つて、集排バツグ10は膨張し復元する。 上記例では、吸引圧を作用させるに当つて、沈
降槽2の水頭圧と排泥制御弁15の開閉とによつ
て吸引圧作用手段を構成したが、これらと共に、
あるいは単独でポンプ16を用いて吸引圧作用手
段を構成してもよい。ポンプ16を用いると、排
泥を水頭圧以上の個所へ送給するとか、吸引圧が
水頭圧では不足する場合などにおいて有効であ
る。 第5図は、汚泥引抜管12の端部にフランジ2
2aおよびスリツト透孔22bを有する入口管2
2を設けると、集排バツグ10が収縮したとき引
抜管22を閉塞することを防止できる。 上記例において、挿入管18を通す圧力流体と
しては空気でもよい。また、吸引圧引抜管12は
上記例のように底側部でなく集排バツグ10の底
面に連通して設置してもよい。さらに、上記例は
引抜管12に集排バツグ10を固定したが、引抜
管12の近傍に設けた適当な金具によつて固定し
てもよい。ところで排泥口10aは底部にない
と、汚泥残しを生じる虞れがあるし、もし上部に
あると集排バツグ10を収縮させたとき、汚泥の
押し上げを生じる危険性もある。また集排バツグ
10の一部が固定されていないと、その収縮がラ
ンダムとなり、極端な場合、浮き上る危険性もあ
る。 [実施例] 第1図および第4図に示す態様で、90の容量
の集泥ピツトを構成し、上水スラツジの排泥を行
つたところ、第1表に示す結果が得られた。同表
には、第7図〜第9に示す態様の従来法の結果を
も併記した。
降した汚泥の排出方法およびその装置に関する。 [従来の技術] 一般的に、泥水の清澄装置においては、第6図
のように、沈降槽2において沈降させた沈降汚泥
を、掻寄せ機3によつて、集泥ピツト1に集め、
沈降槽2の水頭を利用して、汚泥引抜管4より排
泥弁5の操作によつて濃縮槽Xへ排泥するように
なつている。 沈降槽の汚泥を排出する場合、特公昭56−
37848号公報に記載されているように、(1)動力に
よる機械的な排出装置を用いる方法、(2)水圧によ
る押し出し方式、(3)槽を空にして洗い出す方法等
があるが、(1)および(2)の常時排泥方法が合理的で
ある。 いずれにしても、この種の排泥操作に当つては
上澄液と混合することなく、高濃度汚泥の全量を
排出することが重要である。 [発明が解決しようとする問題点] しかるに従来の排泥方式は、第7図〜第9図に
示すように、集泥ピツト1に貯つた汚泥Aに対し
て、排出ポンプ(図示せず)に接続された排出管
Cの排泥弁Dを開くと、当初は第7図のように、
汚泥Aのみが排出されるが、次第に第8図のよう
に、上澄液Bが汚泥A中に混入し、排泥液の汚泥
濃度が低下し、それでも可能な限り排液を行うた
めに、長時間排出を続けると、最後には第9図の
ように、上澄液のみが排出され、操作が終了する
というものであつた。しかし、これでは排泥時間
が多くかかり、排出ポンプの運転費も多大なもの
となるし、しかも第9図のように汚泥の全量を排
出できず、隅角部の汚泥等の残留を生じる。 そこで、前記公報記載のものが提案されている
けれども、一定の効果はあるものの確実でないな
どの難点がある。 すなわち、隔板とピツト摺動部のシールが難し
く、かつ2〜2m(横断面)のピツトを塞ぐ隔板を
上下させるには大動力を要し、また有効な汚泥層
の界面を検出する手段がなく制御が困難であり、
隔板を下降したとき集泥ピツト内に臨む排出管を
避ける必要があり、さらに不可能ではないけれど
も全体として設備費が著しく嵩むなどの難点があ
る。 他方で、本出願人は、特願昭59−62834号(特
開昭60−206419号公報参照)として、集排バツグ
を集泥ピツトに設け、その開口部を仕切部材によ
つて仕切るようになし、この仕切後、サイフオン
方式によつて集排バツグを収縮させる技術を提案
したが、仕切操作が難しく、また設備費が高くな
るなどの難点がある。 本発明は、前記従来の問題点を一挙に解決した
もので、その目的とするところは、上澄液の混入
を少なくして高濃度汚泥の全量を速かにかつ容易
に排出できる沈降汚泥の排出方法およびその装置
を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するための本発明法は、沈降
槽の集泥ピツト内に上部が開口しその開口縁を集
泥ピツト内壁に固定して実質的に可撓性材料から
なる集排バツグを配し、集排バツグの底部に槽外
と連通する汚泥引抜管を設け、この汚泥引抜管を
介して吸引圧を沈降汚泥に対して与えて集排バツ
グ内の汚泥を引き抜くとともに、集排バツグと集
泥ピツト内面との間隙に圧力を加えて集排バツグ
の収縮を行わせることを特徴とするものである。 また本発明装置は、実質的に可撓性材料からな
り、上部が開口しその開口縁が集泥ピツト内壁に
シール状態で固定され、集泥ピツト内に配された
集排バツグと、その集排バツグの底部の一部を位
置固定するための固定具と、その固定部分または
その近傍において設けられた槽外と集排バツグ内
とを連通する汚泥引抜管と、この汚泥引抜管に連
なつて沈降汚泥に対して吸引圧を与える吸引圧作
用手段と、前記集排バツグと集泥ピツト内面との
間に流体を圧力をもつて挿入するための加圧手段
とを備えたことを特徴とするものである。 [作用] 本発明では、汚泥引抜管を介して吸引圧を作用
させて集排バツグ内に投入された汚泥を引き抜
く。また集排バツグと集泥ピツトとの間隙に、た
とえば沈降槽の水頭圧以上の圧力をもつて水を挿
入する。この圧水の挿入によつて、集排バツグは
収縮し、その内部の汚泥が汚泥引抜管を通して排
出される。また、この収縮操作時、集排バツグ内
の汚泥が、上方に押し上げられ上澄液中に混入す
る虞れがある。そこで、汚泥引抜管を介して吸引
圧を作用させると、汚泥は押し上げられることな
く、汚泥引抜管へと向う。この吸引圧と前記加圧
とをうまく制御すると、汚泥の押し上げを起すこ
となく、かつ全量が排出される。 一方、汚泥の引抜個所は底部とされているか
ら、汚泥の全量排出が効果的に行われる。また、
集排バツグを上部開口部のみ固定しておくと、圧
水による加圧時、集排バツグが不定形となり、汚
泥の押し上げを生じる危険性がある。そこで、汚
泥引抜管部分を固定しておくと、第3図のよう
に、汚泥の押し上げを起すことなく集排バツグの
上部から順に径が収縮し、汚泥は固定部分(汚泥
引抜管部)へと導かれる。 [発明の具体例] 以下本発明を第1図〜第5図に示す具体例によ
つてさらに詳説する。 10は集排バツグで、たとえばゴム等の可撓性
材料からなる。このバツグ10は集泥ピツト1内
に設けられ、上部が開口し、その開口縁は固定シ
ール部材11によつて、集泥ピツト1の内壁面に
密封状態で固定されている。12は汚泥引抜管
で、バツグ10下部の排出口10aと連なつてい
る。バツグ10は、その排出口10a部分が第4
図に詳細を示すように、引抜管12端部のフラン
ジ12aと固定板13とで挟まれてボルト14止
めされ、引抜管12に対して(換言すれば集泥ピ
ツト1に対して)位置固定されている。 汚泥引抜管12の途中には排泥制御弁15が設
けられ、ポンプ16等のサクシヨン手段に連なつ
ている。 また、集排バツグ10と集泥ピツト1との間隙
17に連通して適当な位置に、圧水挿入管18が
設けられ、その途中には挿入制御弁19が取付け
られている。また、圧水挿入管18から分岐し
て、配水弁20を有する配水管21が配管されて
いる。 かかる設備において、汚泥の排出操作に際して
は、集排バツグ10内にほぼ満杯まで汚泥が集積
された時点で、排泥制御弁15を開とする。その
結果、沈降槽2の液位によつて決まる水頭圧が汚
泥に対して作用しているので、汚泥に押し出し圧
が加わり、汚泥が汚泥引抜管12を通る排泥が始
まる。 しかし、この排泥操作のみでは、汚泥中に最短
の流動路が形成されるだけで、その流動路以外の
部分の汚泥は流動せず、排泥されない。そこで、
排泥制御弁15を開とするとほぼ同時にまたはわ
ずかに遅れて挿入制御弁19を開とし、圧水挿入
管18を通して水頭圧以上の圧水を間隙17を介
して集排バツグ10の背後に挿入する。その結
果、圧水による圧力は集排バツグ10全体に均等
に作用するが、集排バツグ10内の汚泥は、部分
的に圧密度が異なるので、第2図のように、集排
バツグ10は収縮し易い個所から収縮して行く。
このとき、弁15,19の操作量を好適に制御す
ると、第3図のように、ほぼ集排バツグ10の上
部から下方にかけて順次絞られるようになる。全
汚泥が排出された最後には、集排バツグ10はこ
れ以上収縮しなくなつたならば、排水弁20を開
き、間隙17内にある圧水を排出する。これによ
つて、集排バツグ10は膨張し復元する。 上記例では、吸引圧を作用させるに当つて、沈
降槽2の水頭圧と排泥制御弁15の開閉とによつ
て吸引圧作用手段を構成したが、これらと共に、
あるいは単独でポンプ16を用いて吸引圧作用手
段を構成してもよい。ポンプ16を用いると、排
泥を水頭圧以上の個所へ送給するとか、吸引圧が
水頭圧では不足する場合などにおいて有効であ
る。 第5図は、汚泥引抜管12の端部にフランジ2
2aおよびスリツト透孔22bを有する入口管2
2を設けると、集排バツグ10が収縮したとき引
抜管22を閉塞することを防止できる。 上記例において、挿入管18を通す圧力流体と
しては空気でもよい。また、吸引圧引抜管12は
上記例のように底側部でなく集排バツグ10の底
面に連通して設置してもよい。さらに、上記例は
引抜管12に集排バツグ10を固定したが、引抜
管12の近傍に設けた適当な金具によつて固定し
てもよい。ところで排泥口10aは底部にない
と、汚泥残しを生じる虞れがあるし、もし上部に
あると集排バツグ10を収縮させたとき、汚泥の
押し上げを生じる危険性もある。また集排バツグ
10の一部が固定されていないと、その収縮がラ
ンダムとなり、極端な場合、浮き上る危険性もあ
る。 [実施例] 第1図および第4図に示す態様で、90の容量
の集泥ピツトを構成し、上水スラツジの排泥を行
つたところ、第1表に示す結果が得られた。同表
には、第7図〜第9に示す態様の従来法の結果を
も併記した。
【表】
上記結果によると、本発明によれば、著しく排
泥効果が高くなることが判る。 [発明の効果] 以上の通り、本発明によれば、上澄液の混入お
よび汚泥の押し上げを起すことなく、汚泥のほぼ
全量を速かにかつ操作的に容易に排出できる。ま
た、装置構成が単純でメンテナンスが容易でかつ
設備費が安価となる。
泥効果が高くなることが判る。 [発明の効果] 以上の通り、本発明によれば、上澄液の混入お
よび汚泥の押し上げを起すことなく、汚泥のほぼ
全量を速かにかつ操作的に容易に排出できる。ま
た、装置構成が単純でメンテナンスが容易でかつ
設備費が安価となる。
第1図は本発明装置の要部を示す断面図、第2
図および第3図は排泥過程を順に示す概要図、第
4図および第5図は集排バツグの固定例を示す断
面図、第6図は濃縮沈降設備全体の概要図、第7
図〜第9図は従来の排泥の過程を順に示す概要図
である。 1……集泥ピツト、2……沈降槽、10……集
排バツグ、10a……排出口、11……固定シー
ル、12……汚泥引抜管、15……排泥制御弁、
16……ポンプ、17……間隙、18……圧水挿
入管、19……挿入制御弁。
図および第3図は排泥過程を順に示す概要図、第
4図および第5図は集排バツグの固定例を示す断
面図、第6図は濃縮沈降設備全体の概要図、第7
図〜第9図は従来の排泥の過程を順に示す概要図
である。 1……集泥ピツト、2……沈降槽、10……集
排バツグ、10a……排出口、11……固定シー
ル、12……汚泥引抜管、15……排泥制御弁、
16……ポンプ、17……間隙、18……圧水挿
入管、19……挿入制御弁。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 沈降槽の集泥ピツト内に上部が開口しその開
口縁を集泥ピツト内壁に固定して実質的に可撓性
材料からなる集排バツグを配し、集排バツグの底
部に槽外と連通する汚泥引抜管を設け、この汚泥
引抜管を介して吸引圧を沈降汚泥に対して与えて
集排バツグ内の汚泥を引き抜くとともに、集排バ
ツグと集泥ピツト内面との間隙に圧力を加えて集
排バツグの収縮を行わせることを特徴とする沈降
汚泥の排出方法。 2 加圧過程中、始終吸引圧を与える特許請求の
範囲第1項記載の沈降汚泥の排出方法。 3 加圧に際し、沈降槽内の水頭圧以上の圧力を
もつて行う特許請求の範囲第1項記載の沈降汚泥
の排出方法。 4 実質的に可撓性材料からなり、上部が開口し
その開口縁が集泥ピツト内壁にシール状態で固定
され、集泥ピツト内に配された集排バツグと、そ
の集排バツグの底部の一部分を位置固定するため
の固定具と、その固定部分またはその近傍におい
て設けられた槽外と集排バツグ内とを連通する汚
泥引抜管と、この汚泥引抜管に連なつて沈降汚泥
に対して吸引圧を与える吸引圧作用手段と、前記
集排バツグと集泥ピツト内面との間に流体を圧力
をもつて挿入するための加圧手段とを備えたこと
を特徴とする沈降汚泥の排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP118085A JPS61161111A (ja) | 1985-01-08 | 1985-01-08 | 沈降汚泥の排出方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP118085A JPS61161111A (ja) | 1985-01-08 | 1985-01-08 | 沈降汚泥の排出方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61161111A JPS61161111A (ja) | 1986-07-21 |
JPH0520122B2 true JPH0520122B2 (ja) | 1993-03-18 |
Family
ID=11494248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP118085A Granted JPS61161111A (ja) | 1985-01-08 | 1985-01-08 | 沈降汚泥の排出方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61161111A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5498942B2 (ja) * | 2008-07-29 | 2014-05-21 | 義信 伊澤 | 処理装置及び処理袋 |
US20140224744A1 (en) * | 2011-08-31 | 2014-08-14 | Thomas A. DeBusk | Method for water treatement and floc and sludge collection |
-
1985
- 1985-01-08 JP JP118085A patent/JPS61161111A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61161111A (ja) | 1986-07-21 |
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