JPH05200756A - 温調成形型の製造方法 - Google Patents

温調成形型の製造方法

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JPH05200756A
JPH05200756A JP1345492A JP1345492A JPH05200756A JP H05200756 A JPH05200756 A JP H05200756A JP 1345492 A JP1345492 A JP 1345492A JP 1345492 A JP1345492 A JP 1345492A JP H05200756 A JPH05200756 A JP H05200756A
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JP
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hollow passage
rod
temperature control
forming member
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JP1345492A
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Yutaka Tomioka
豊 冨岡
Masanobu Kueda
正信 久枝
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/02Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated heating or cooling means
    • B29C33/04Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated heating or cooling means using liquids, gas or steam
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/38Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the material or the manufacturing process
    • B29C33/3842Manufacturing moulds, e.g. shaping the mould surface by machining

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 成形型の内部に温調媒体が流通するための中
空通路を有する温調成形型Aの製造方法を提供する。 【構成】 バッキング層内に、外周全面にシール材を塗
布した棒状の中空通路形成部材を埋設し、さらに、バッ
キング層及びシール材が完全硬化若しくは半硬化した
後、中空通路形成部材を引き抜き、シール材をバッキン
グ層内に筒状に残留させ、筒状シール材内に中空通路を
形成するようにする。 【効果】 凹凸部、屈曲部等を有する複雑な形状の温調
成形型の内部に温調通路を容易に形成することができる
とともに、中空通路は非吸水性ないし防水性を有する筒
状シール材の内部に形成できるので、温水を中空通路内
に流した際にも、温水が中空通路からバッキング層に浸
透するのを確実に防止することができ、バッキング層の
強度低下を防止して、温調成形型の耐用年数を向上する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形型の内部に温調媒
体が流通するための中空通路を有する温調成形型の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した成形型内部に中空通路を
有する温調成形型の製造方法として、特開平1-255510号
公報(温調通路付き成形型の製造方法)に記載された方
法があり、中空状の温調通路は、中空ホースを引き抜い
て成形型内に形成するようにしている。即ち、エポキシ
樹脂と砂との混合物、樹脂石膏等からなるバッキング材
の固化前に弾性及び可撓性を有する中空ホースを埋め込
み、バッキング材の固化後、中空ホースの内部を、真空
ポンプ等を利用して負圧にしてホースを潰して縮径し、
バッキング材から引き抜いて温調通路を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した温調
成形型の製造方法は、未だ、以下の解決すべき課題を有
していた。
【0004】即ち、バッキング材を形成するエポキシ樹
脂の量と砂の量との混合比率によっては、中空ホースを
引き抜いて形成される温調通路を通る温水等がバッキン
グ材に浸透して、温調通路外に漏れる恐れがあり、この
場合、バッキング材からなるバッキング層の強度を著し
く低下することになる。一方、漏れないようにするため
には、エポキシ樹脂の量と砂の量の混合比率を正確に調
整する必要があるが、かかる調整はきわめて煩雑な作業
となっていた。更に、バッキング材中のエポキシ樹脂の
量を多くすると、温水等のバッキング材への漏洩はなく
なるが、高価なエポキシ樹脂を多量に使用しなくてはな
らず、出来上がった成形型自体を高価なものとしてい
た。
【0005】また、成形型の強度を上げるために砂等の
充填材の量を増やすことも考えられるが、この場合、砂
の粒子同志がエポキシ樹脂で結合されるため、エポキシ
樹脂の量が少ないと、エポキシ樹脂が完全に充填しない
未充填部分が生じ、未充填部分同志がつながって連続し
て気孔を形成し、その気孔の中を温水が浸透して漏洩す
ることになる。
【0006】さらに、成形型を安価に製造するためにエ
ポキシ樹脂の代わりに、モルタル、コンクリート等を使
用することもできるが、硬化したモルタル、コンクリー
トには吸水性があり、その中に温水が浸透して漏洩する
ことになる。
【0007】本発明の目的は、成形型の内部の所定位置
に所定径の温調媒体が通る中空を容易に形成でき、しか
もその温調媒体がバッキング層に漏洩しない安価な温調
成形型を製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形型の少な
くともバッキング層内に温調媒体を流通する中空通路を
形成した温調成形型の製造方法であって、イ)バッキン
グ層内に、外周全面にシール材を塗布した棒状の中空通
路形成部材を埋設し、ロ)バッキング層及びシール材が
完全硬化若しくは半硬化した後、中空通路形成部材を引
き抜き、シール材をバッキング層内に筒状に残留させ、
筒状シール材内に中空通路を形成することを特徴とする
温調成形型の製造方法に係るものである。
【0009】本発明は、また、上記方法において、バッ
キング層内への中空通路形成部材の埋設を、表面層の裏
面側に第1バッキング層を形成し、同第1バッキング層
の上に、外周全面にシール材を塗布した棒状の中空通路
形成部材を配置し、さらに、第1バッキング層上に第2
バッキング層を積層或いは注型することによって行うこ
とにも特徴を有する。
【0010】さらに、本発明は、上記方法において、
棒状の中空通路形成部材として、少なくとも外周面が外
力により変形しにくい可撓性を有する中実又は厚肉筒状
の弾性棒状体、例えば、可撓性と弾性とを有する、シリ
コンゴム、ビニル等の合成樹脂、天然ゴム、合成ゴム性
の棒状体を用いること、又は、棒状の中空通路形成部
材として、弾性を有する可撓性中空ホース内に、弾性と
可撓性を有する中実又は厚肉筒状の棒状体を引き抜き自
在に嵌挿したもの、又は、剛性を有する棒材からなる棒
状の中空通路形成部材を用いることにも特徴を有する。
【0011】さらに、本発明は、上記構成において、シ
ール材として、吸水性が全くない若しくは殆どないエポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等を用いる
ことにも特徴を有する。
【0012】
【作用】本発明では、バッキング層及び中空通路形成部
材の外周全面に塗布したシール材が完全硬化又は半硬化
した後に、棒状の中空通路形成部材の引き抜くことによ
って、筒状シール材が、バッキング層の内部に、筒状に
残った状態となり、筒状シール材中に、十分な水密性を
有する温調通路を容易に形成することができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明に係る温調成形型の製造方法について説明する。
【0014】(実施例1)本実施例は、温調成形型Aが、
図1〜図3に示すように、人工大理石等の熱硬性樹脂製
品を成形に用いられる温調成形型の場合である。
【0015】まず、図1〜図3を参照して、温調成形型
Aの構成を説明する。図示するように、温調成形型A
は、成形材料が注入される成形空間の表面層を形成する
ゲルコート層10と、同ゲルコート層10の裏面に形成され
る厚肉のバッキング層11と、同バッキング層11の裏面と
周囲を囲繞してバッキング層11を補強する箱形形状のバ
ック補強層12とから形成されている。なお、バック補強
層12は、底部補強層12aと側部補強層12b とからなる。
【0016】そして、バッキング層11内には、複数の筒
状シール材13が、所要平行間隔を開けて埋設されてお
り、各筒状シール材13の内部には、円形断面の中空通路
14が形成されている。
【0017】また、各筒状シール材13の両端は、それぞ
れ、バック補強層12の側部補強層12b,12b に取付けたガ
イドパイプ15,15 の内側端にそれぞれ水密状態に連結さ
れており、ガイドバイプ15,15 の外側端は、温水供給管
16と温水排水管17とに接続されることになる。
【0018】次に、図4〜図6を参照して、本発明に係
る温調成形型Aの製造方法について、工程を追って順に
説明する。
【0019】図4に示すように、まず、成形しようとす
る熱硬性樹脂製品と同じ外面形状を有するマスターモー
ルド20の左右側部に、板状の側部形成型21,22 を着脱自
在に連結して温調成形型Aの基部を形成する。
【0020】なお、側部形成型21,22 には、後述する中
空通路形成部材24の両端を貫通させるためのガイドパイ
プ15,15 が取付けられている。
【0021】次に、マスターモールド20にゲルコート用
樹脂を塗布して硬化させて表面層としてのゲルコート層
10を形成する。
【0022】このゲルコート層10の表面に、エポキシ樹
脂と珪砂の混合物(重量比で、エポキシ樹脂:珪砂=
5:100 )からなるバッキング材の注入又は打設等によ
って、所定厚さの第1バッキング層23を形成する。
【0023】次に、この第1バッキング層23の上面に、
屈曲自在な中空通路形成部材24を載置するとともに、同
中空通路形成部材24の両端を左右側部形成型21,22 の所
定高さ位置に取付けたガイドパイプ15,15 を挿通して左
右側部形成型21,22 の外側に引き出す。
【0024】なお、図示するように、ガイドバイプ15,1
5 の内外端は、それぞれ、所定の長さだけ、バッキング
層側及び左右側部形成型21,22 の外側に突出させた状態
で左右側部形成型21,22 に取付けている。かかる構成に
よって、ガイドパイプ15の内端をバッキング層23と一体
化でき、後述する中実シリコンロッド24a を引き抜く際
に、ガイドパイプ15が一体的に引き抜かれるを確実に防
止することができるともに、ガイドパイプ15の外端に温
水供給管16と温水排水管17とを容易に接続することがで
きる。
【0025】また、ガイドパイプ15,15 は、その内径
が、可撓性中実ロッドからなる中空通路形成部材24の外
径より大きく、中空通路形成部材24の引き抜きを滑らか
に行うことができる径のものを使用する。本実施例で
は、ガイドパイプ15,15 として、内径が11mmの銅パイプ
を使用している。
【0026】さらに、中空通路形成部材24は、図5に示
すように、外形10mmの可撓性中実シリコンロッド24a の
外周面にワックスを塗布して離型処理した後、水密性な
いし防水性を有するエポキシ樹脂を0.1mm 〜0.5mm 厚さ
のコーティングを施してシール材24b を形成したものを
用いる。なお、エポキシ樹脂のコーティングは、吹付等
の他の方法でも行えるが、好適には刷毛塗りにより行
う。
【0027】また、上記した中空通路形成部材24の第1
バッキング層23への載置作業は、コーティングしたエポ
キシ樹脂からなるシール材24b が半硬化、即ち、完全に
は硬化しておらず、エポキシ樹脂自体の流動性が無くな
った状態のときに行う。
【0028】次に、図6に示すように、上記した第1バ
ッキング層23の形成に用いたバッキング材と同じ組成を
有するバッキング材を、中空通路形成部材24と第1バッ
キング層23の上に、注型又は打設等により積層して第2
バッキング層25を形成する。
【0029】そして、この第2バッキング層25は第1バ
ッキング層23と合体して、図6及び図2に示すようなバ
ッキング層11を形成し、中空通路形成部材24はバッキン
グ層11内に埋め込まれた状態となる。
【0030】その後、図7に示すように、バッキング層
11及び可撓性中実シリコンロッド24b の外周面に塗布し
たエポキシ樹脂からなるシール材24b が硬化した後、中
実シリコンロッド24a をガイドパイプ15,15 の一側から
外部に引き抜く。
【0031】上述したように、シール材24b の外周面は
バッキング層11に一体的に接着されている一方で、可撓
性中実シリコンロッド24a とシール材24b との間にはワ
ックスが塗布されているので、中実シリコンロッド24a
をバッキング層11から引き抜いた後には、バッキング層
11内に、エポキシ樹脂からなる筒状シール材13が、図7
及び図3に示すように残存し、同筒状シール材13の内部
には中空通路14が形成されることになる。
【0032】その後、左右の側部形成型21,22 をそれぞ
れ左右方向に脱型させ、マスターモールド20を脱型し
て、樹脂等を使用して角パイプ、板物材等を接合してバ
ック補強層12を形成して、図1〜図3に示す温調成形型
Aを製造する。
【0033】以上説明してきたように、本実施例にかか
る温調成形型の製造方法によって、凹凸部、屈曲部等を
有する複雑な形状の温調成形型Aの内部に中空通路14,
即ち、温調通路を容易に形成することができる。
【0034】さらに、本実施例では、中空通路14は非吸
水性ないし防水性を有する筒状シール材13の内部に形成
できるので、温水を中空通路14内に流した際にも、温水
が中空通路14からバッキング層11に浸透するのを確実に
防止することができ、バッキング層11の強度低下を防止
して、温調成形型Aの耐用年数を向上することができ
る。 ところで、上記した実施例において、筒状シール
材13はエポキシ樹脂によって形成したが、その他、ポリ
エステル樹脂やウレタン樹脂等の吸水性をまったく有し
ないもしくは吸水性が殆どないその他の合成樹脂も用い
ることができる。
【0035】また、中空通路形成部材24の芯体として中
実シリコンロッド24a を用いたが、芯体の素材として、
シリコンゴムの他、ビニル等のその他の合成樹脂、天然
ゴム、合成ゴム等を用いることができ、また、芯体は中
実体に代えて、厚肉筒状の弾性棒状体を用いることもで
きる。
【0036】また、中空通路形成部材24の芯体として、
上述した中実シリコンロッド24a 等に補強繊維を内蔵し
たものを用いることもできる。
【0037】また、中空通路形成部材24としては、図8
及び図9に示すように、軟質ビニル製の中空ホース30の
中空部31に中実シリコンロッド32を挿入したものを用い
ることもできる。
【0038】なお、中実シリコンロッド32の外周面に
は、後述する引き抜き動作を容易にするため、ワックス
等を塗布して離型処理した後、中空ホース30内に挿入し
ている。この場合、まず、中実シリコンロッド32を引き
抜いた後、中空ホース30を引き抜く。かかる中空通路形
成部材24は、成形型Aの型形状が複雑で、バッキング層
11と中実シリコンロッド32の摩擦抵抗が大きく、中実シ
リコンロッド32がその引き抜き強度に耐えられない場合
に有効である。
【0039】さらに、本実施例では、筒状シール材13と
バッキング層11との接着性を強化するために、各々の材
質に適した接着材を使用してもよい。
【0040】さらに、本実施例では、第1バッキング層
23と第2バッキング層25は同じバッキング材を使用して
いるが、中空通路14を通す温水の熱を有効に利用するた
めに、第1バッキング層23は金属粒, 金属粉等を温入さ
せた熱伝導性のよいバッキング材を使用し、第2バッキ
ング層25は断熱性のよいバッキング材を使用してもよ
い。
【0041】(実施例2)本実施例は、図10に示すよう
に、平板状の温調成形型Aを製造する方法に関するもの
であり、特に中空通路形成部材24を直線的に引き抜くこ
とができるので、中空通路形成部材24の芯体として、ス
テンレス、アルミ等の金属製パイプ、金属棒材、塩化ビ
ニール等の合成樹脂製パイプ、合成樹脂棒材、セラミッ
ク製パイプ・棒材を用いることができる。
【0042】以下、図10を参照して、本発明に係る温調
成形型Aの製造方法について、工程を追って順に説明す
る。
【0043】まず、以下の組成を有するバッキング材を
調製する。
【0044】 セメント ・・・100(重量部) 充填材 (シラス) ・・・ 30(重量部) ガラス繊維 ・・・ 5(重量部) 膨張剤 ・・・ 10(重量部) 水 ・・・ 60(重量部) 次に、基準台40の上面にゲルコート用樹脂を塗布し硬化
させて表面層としてのゲルコート層41を形成する。
【0045】中空通路形成部材24として、芯体をなすス
テンレス棒の外周面にエポキシ樹脂を0.1mm 〜0.5mm 厚
さに塗布し、その上に更にコンクリート用の接着剤を塗
布したものを製作し、同中空通路形成部材24を、基準台
40の左右側に立設した側部形成部材42,43 に、ガイドパ
イプ44,44 を介して引き抜き自在にセットする。なお、
エポキシ樹脂の塗布は、実施例1と同様に刷毛塗りによ
り行う。
【0046】中空通路形成部材24に塗布したコンクリー
ト用の接着材が硬化する前に、前記したバッキング材を
基準台40と側部形成部材42,43 によって区画された空間
内に注型・硬化させてバッキング層45を形成する。
【0047】その後、中空通路形成部材24の芯体をなす
ステンレス棒をバッキング層45から引き抜き、ステンレ
ス棒の外周面に塗布したエポキシ樹脂からなる筒状シー
ル材13をバッキング層43内に残し、同筒状シール材13の
内部に、温調通路として用いることができる中空通路14
を形成する。
【0048】本実施例においても、バッキング層45と一
体化されるエポキシ樹脂からなる筒状シール材13は非吸
水性ないし防水性を有するので、温水を中空通路14内に
流した際にも、温水が中空通路14からバッキング層43に
浸透するのを確実に防止することができ、バッキング層
45の強度低下を防止して、温調成形型Aの耐用年数を向
上することができる。
【0049】さらに、本実施例では、バッキング材とし
てセメントを主体としたものを使用するので安価な温調
成形型Aを製造できる。
【0050】上記した2つの実施例において、中空通路
形成部材の引き抜きはバッキング層及び中空通路形成部
材の外周面にコーティングした樹脂が硬化した状態で行
っているが、バッキング層とコーティングした樹脂との
密着強度がある程度現出し、中空通路形成部材の引き抜
き時にバッキング層とコーティングした樹脂からなる筒
状シール材が剥離したり、中空通路形成部材と一緒に引
き抜かれたり、引き抜いた跡の中空通路の形状が変形す
ることがなければ、半硬化の状態であっても、引き抜き
を行ってもよい。
【0051】
【効果】以上説明してきたように、本発明では、バッキ
ング層内に、外周全面にシール材を塗布した棒状の中空
通路形成部材を埋設し、さらに、バッキング層及びシー
ル材が完全硬化若しくは半硬化した後、中空通路形成部
材を引き抜き、シール材をバッキング層内に筒状に残留
させ、筒状シール材内に中空通路を形成するようにして
いるので、以下の効果を奏する。
【0052】(1) 凹凸部、屈曲部等を有する複雑な形状
の温調成形型の内部に温調通路を容易に形成することが
できる。
【0053】(2) 中空通路は非吸水性ないし防水性を有
する筒状シール材の内部に形成できるので、温水を中空
通路内に流した際にも、温水が中空通路からバッキング
層に浸透するのを確実に防止することができ、バッキン
グ層の強度低下を防止して、温調成形型の耐用年数を向
上することができる。
【0054】(3) バッキング層の吸水性を考慮する必要
がないので、バッキング層形成材料として高価な合成樹
脂等を多く使用しなくてもよく、安価な材料の使用が可
能となり、型製造コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る温調成形型の製造方法
によって製造された温調成形型の斜視図である。
【図2】同温調成形型の断面正面図である。
【図3】図2のI-I 線による断面図である。
【図4】同温調成形型の製造方法の工程説明図である。
【図5】中空通路形成部材の断面図である。
【図6】同温調成形型の製造方法の工程説明図である。
【図7】同温調成形型の製造方法の工程説明図である。
【図8】同温調成形型の製造方法の工程説明図である。
【図9】図8のII-II 線による断面図である。
【図10】実施例2に係る温調成形型の製造方法の工程
説明図である。
【符号の説明】
A 温調成形型 11 バッキング層 13 筒状シール材 14 中空通路 24 中空通路形成部材 24a 中実シリコンロッド 24b シール材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型の少なくともバッキング層内に温
    調媒体を流通する中空通路を形成した温調成形型の製造
    方法であって、 イ)バッキング層内に、外周全面にシール材を塗布した
    棒状の中空通路形成部材を埋設し、 ロ)バッキング層及びシール材が完全硬化若しくは半硬
    化した後、中空通路形成部材を引き抜き、シール材をバ
    ッキング層内に筒状に残留させ、筒状シール材内に中空
    通路を形成する、 ことを特徴とする温調成形型の製造方法。
  2. 【請求項2】 バッキング層内への中空通路形成部材の
    埋設を、表面層の裏面側に第1バッキング層を形成し、
    同第1バッキング層の上に、外周全面にシール材を塗布
    した棒状の中空通路形成部材を配置し、さらに、第1バ
    ッキング層上に第2バッキング層を積層或いは注型する
    ことによって行うことを特徴とする請求項1記載の温調
    成形型の製造方法。
  3. 【請求項3】 棒状の中空通路形成部材は、少なくとも
    外周面が外力により変形しにくい可撓性を有する中実又
    は厚肉筒状の弾性棒状体であることを特徴とする請求項
    1記載の温調成形型の製造方法。
  4. 【請求項4】 弾性棒状体は、可撓性と弾性とを有す
    る、シリコンゴム、ビニル等の合成樹脂、天然ゴム、合
    成ゴムのいずれかを素材とすることを特徴とする請求項
    2記載の温調成形型の製造方法。
  5. 【請求項5】 棒状の中空通路形成部材は、弾性を有す
    る可撓性中空ホース内に、弾性と可撓性を有する中実又
    は厚肉筒状の棒状体を引き抜き自在に嵌挿したものから
    なることを特徴とする請求項1記載の温調成形型の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 棒状の中空通路形成部材が、剛性を有す
    る棒材であることを特徴とする請求項1記載の温調成形
    型の製造方法。
  7. 【請求項7】 シール材は、エポキシ樹脂、ポリエステ
    ル樹脂、ウレタン樹脂等の非吸水性又は難吸水性の合成
    樹脂であることを特徴とする請求項1記載の温調成形型
    の製造方法。
JP1345492A 1992-01-28 1992-01-28 温調成形型の製造方法 Pending JPH05200756A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2738766A1 (fr) * 1995-09-14 1997-03-21 Pmr Sarl Perfectionnements apportes aux moules destines au moulage par injection de matieres plastiques
WO1999050038A1 (en) * 1998-03-27 1999-10-07 3D Systems, Inc. Method for forming a molding tool with thermal control elements using powder metal technology
KR20020084720A (ko) * 2001-05-02 2002-11-11 태광실업 주식회사 신발 파이론 프레스 금형의 제작방법 및 그 금형이 설치된프레스기
CN102416677A (zh) * 2011-07-27 2012-04-18 南京能益节能科技有限公司 一种建材制品用模具及其制备方法
EP2505327A1 (fr) * 2011-03-29 2012-10-03 Techni-Modul Engineering Procédé de fabrication d'un outillage de moulage destiné au moulage d'une pièce en matériau composite

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