JPH05197112A - 低屈折率層を有する画像形成媒体 - Google Patents

低屈折率層を有する画像形成媒体

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JPH05197112A
JPH05197112A JP4242167A JP24216792A JPH05197112A JP H05197112 A JPH05197112 A JP H05197112A JP 4242167 A JP4242167 A JP 4242167A JP 24216792 A JP24216792 A JP 24216792A JP H05197112 A JPH05197112 A JP H05197112A
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JP4242167A
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Iris B K Bloom
ビー.ケイ.ブルーム アイリス
Richard A Minns
エイ.ミンス リチャード
William T Plummer
ティー.プラムマー ウィリアム
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Polaroid Corp
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    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/42Structural details
    • G03C8/52Bases or auxiliary layers; Substances therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S430/151Matting or other surface reflectivity altering material

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受像層中の画像を透明層を通して光反射層を
背景に観察するような画像形成における画質の向上 【構成】 光反射層を提供するための手段、画像形成成
分を受容するための受像層、受像層中の画像が光反射層
を背景にして透明層を通して観察することができるよう
に受像層の上に重ね合わされた透明層、および受像層と
透明層の間に位置された画像強化層を含む画像形成媒体
であって、画像強化層は透明層並びに受像層の屈折率よ
り小さく且つ約1.43より大きくない屈折率を有す
る。画像強化層は媒体内での内部反射を減少させ、それ
によって、観察される画像の品質を改良する。画像形成
媒体は拡散転写法用フィルムユニットの画像形成要素と
して使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は低屈折率層を有する画像形成媒体に関する。よ
り詳しくは、受像層と、受像層上に形成された画像がそ
れを通して観察されるところの透明層との間に、低屈折
率層が介在するような画像形成媒体に関する。
【0002】背景技術 画像が光散乱性背景部を背景にして観察されるところの
多層画像形成媒体が知られている。かかる媒体は一般
に、一つの層がもう一つの層の上に横たわっている一連
の薄い層として構成されており、そして代表的には、画
像形成成分の像様かつ深度方向の分布によって画像が形
成されるところの透明な受像層(単数または複数)を包
含している。受像層の一方の表面はそれを背景に画像が
観察されるところの光散乱層に通常接している。画像形
成媒体の幾つかのタイプにおいては、たとえば、とりわ
け、米国特許第3,415,644号、第3,594,
165号、第3,647,437号、第4,367,2
77号、および第4,740,448号に記載されてい
る一体化した拡散転写法用フィルムユニットにおいて
は、受像層のもう一方の表面は透明層で覆われており、
透明層は露光済みフィルムユニットの取扱の間どちらか
というと脆い受像層を防護する;この透明層は代表的に
は受像層のための支持体として作用する重合体フィルム
である。画像は透明層を通して観察され、従って周囲光
によって照らされ、周囲光は透明層および受像層を通過
し、その後、光は光散乱層から反射され、それから一部
が受像層および透明層を通って観察者のところまで戻
る。
【0003】かかる画像形成媒体においては、市販の画
像形成媒体における透明層の屈折率が代表的には約1.
64であるので、光の実質的量は透明層/空気の境界で
内部全反射を受ける。カラープリントにおけるかかる内
部反射の効果はウィリアムズとクラッパーによってジャ
ーナル オブ ザ オプチカル ソサイエティ オブア
メリカ,43(7),595(1953)に理論的に研
究されている。この論文はかかる内部反射がハイライト
部の汚染、最大濃度の増加、より狭い露光寛容度、およ
び彩度の不足の原因であるということを示している。ウ
ィリアムズとクラッパーの論文の中の数学的モデルか
ら、鮮鋭度の損失は透明層が有意に厚い場合に起こるで
あろうと推測できる。類似の理論的解明はN.オータに
よってフォトグラフィック サイエンス アンド エン
ジニアリング,16(5),334(1972)に見出
され、それは「色再現特性はカラープリントが拡散照射
下で観察されるときは特に、バインダーの屈折率nによ
って有意に影響されるであろう」と述べており、そして
同執筆者によって、ジャーナル オブ アプライドフォ
トグリラフィック エンジニアリング,2(2),75
(1976)には、「カラープリントにおける色再現性
は反射濃度と染料量との間の非直線的関係のせいで複雑
である。非直線性は表面反射、屈折、およびゼラチン層
内での光束の複数の内部反射から起こる。」と記述され
ている。この論文はまた、拡散照射下のカラープリント
の色全般−対−バインダーの屈折率の効果を論じてい
る。しかしながら、上記3つの論文はいずれも、観察者
によって観察されるときのプリントの品質に対する内部
反射の有害な影響を論じているけれども、それらはこれ
ら有害な影響を解消するためにプリントの構造を改変す
ることについては全く示唆していない。
【0004】米国特許第3,427,158号、第3,
706,557号、および4,298,674号は、受
像要素が受像層、スペーサー層、中和層および透明(支
持体)層を含んでいるところの、一体化した拡散転写法
タイプのフィルムユニットを記載している。アルカリ性
現像剤はフィルムユニットの受像層と感光要素との間に
放出されて像を現像する。このアルカリ性現像剤からの
ヒドロキシルイオンは受像層およびスペーサー層を通っ
て拡散して、予め定められた時間の後では、ヒドロキシ
ルイオンは中和層の中の酸によって中和され、そして現
像は停止される。
【0005】上記文節に挙げた特許に示されているもの
のように、受像層の画像が光反射層によって提供された
背景部を背にして透明層を通して観察されるように、受
像層の上に透明層が配置されている画像形成媒体におい
ては、内部反射によって起こる画像品質に対する有害な
影響は受像層と透明層との間に低屈折率の層を置くこと
によって減少できるということがこの度判明した。ま
た、画像形成媒体が受像要素として使用されるような、
特定の一体化した拡散転写法用フィルムユニットからの
プリントは、改良された老化特性を示す。
【0006】従って、本発明は、光反射層を提供するた
めの手段;画像形成成分を受容するための受像層;およ
び、受像層の、光反射層を提供するための手段とは反対
側の、面上に配置された透明層;を含んでおり、受像層
の画像が前記手段によって提供された光反射層を背景に
透明層を通して観察することができる、画像形成媒体を
提供する。この画像形成媒体は、受像層並びに透明層の
屈折率より小さく、かつ1.43より大きくない屈折率
を有する画像強化層が受像層と透明層の間に配置されて
いることを特徴とする。
【0007】本発明はまた、第一および第二のシート状
要素と、処理組成物の破壊可能な袋とを含んでいる、拡
散転写法用フィルムユニットであって、第一シート状要
素が感光性および画像形成性成分を含んでおり;そして
処理組成物の破壊可能な袋が、袋が破壊されたときに、
処理組成物をフィルムユニットを横断して第一と第二の
シート状要素の間に放出し感光性および画像形成性成分
と接触させ、それによって、第一のシート状要素から画
像形成性成分を放出させるように、配置されている、前
記フィルムユニットを提供する。このフィルムユニット
はそれが本発明の画像形成媒体を含んでおり、第二のシ
ート状要素は画像形成媒体の受像層、透明層および画像
強化層を含んでおり、そして光反射層を提供するための
手段は破壊可能な袋によるか、または第二のシート状要
素によるか、いずれかによって提供される、ことを特徴
としている。
【0008】本発明のフィルムユニットにおける画像形
成成分は適切な受像層と接触したときに電磁放射線下の
受像シートの透過および/または反射特性に変化を生じ
させる材料のいずれであってもよい。従って、人間の目
によって理解されるような固有に着色した成分である染
料の他に、用語「画像形成成分」は(a)不可視電磁放
射線下で受像層の透過および/または反射特性のみが変
化する材料(たとえば、紫外線に露出されたときに可視
領域で発光する「不可視インク」)や;(b)もう一つ
の材料と接触したときだけ色を発現する材料や;(c)
適切な受像層と接触したときに、無色から着色に、着色
から無色に、または一つの色から別の色に、視覚的に認
識できる色シフトを生じる材料であってもよい。
【0009】用語「画像」は本願明細書中では、電磁放
射線下で様々な透過および/または反射特性を示す領域
の受像層上の何らかの配列を意味するために使用されて
いる。従って、用語「画像」は本願明細書中では、文字
的または絵画的画像のみならず、たとえばバーコードの
ような機械「読み取り」のための組織材料および準組織
材料をも包含するために本願明細書中では使用されてい
る。
【0010】本発明は本発明の画像形成媒体の未露光形
態並びに露光済み現像済み形態(そこでは受像層が画像
を担持している)どちらに対しても及ぶ。
【0011】本発明の画像形成媒体における光反射層を
提供するための手段は予め形成された光反射層、たとえ
ば、上記米国特許第3,594,165号に記載されて
いるように、であってもよく、または未露光媒体の中で
は光反射層を形成しないが最終露光済み現像済み媒体の
中ではかかる層を提供する画像形成媒体の中のいくつか
の成分であってもよい。たとえば、上記米国特許第4,
740,448号に記載されているように、拡散転写法
用フィルムユニットにおける光反射層を提供するための
手段はフィルムユニットの第一の画像形成成分と第二の
受像成分との間に展開される処理組成物の中の白色顔料
であってもよい。
【0012】先に言及したように、本発明の画像形成媒
体においては、低屈折率の画像強化層は受像層と透明層
との間に配置されていて、画像形成媒体内の内部反射の
影響を減少させる。画像強化層は望ましくは、1.40
より大きくなく、好ましくは、1.38より大きくな
い、屈折率を有する。実際、より詳しくは以下に示され
ているように、画像強化層によって提供された画像品質
の改良はその層の屈折率が減少すると増加する。従っ
て、画像強化層の屈折率は望ましくはできるだけ低くお
さえられる。1.29〜1.38の範囲内の屈折率を有
するフッ素化重合体が入手可能である。米国デラウェア
州ウィルミントン在デュポン ド ヌムール社によって
販売されている一つの市販のフッ素化重合体、テフロン
AFは1.29のような低屈折率を有することができ
る。
【0013】画像強化層の屈折率は拡散転写法用フィル
ムユニットの中に従来使用されてきた大抵の重合体の屈
折率より低く(もっとも、いくつかの反射防止層は低い
屈折率を有するであろうが)、そして、特に、上記米国
特許第3,427,158号、第3,706,557号
および第4,298,674号におけるスペーサーおよ
び中和層として通常使用されている重合体のそれより実
質的に低い。
【0014】様々なタイプのフルオロカーボン重合体
が、画像強化層を形成するために使用することができ
る。たとえば、この層はフッ素化アクリレート重合体か
ら形成されてもよい。適切な重合体を生成するために使
用されてもよいフッ素化アクリレート単量体の中でも、
式 CH2 =CH−CO−O(CH2 n −Y−T (式中、n=1または2であり、Yはペルフルオロアル
キレン基であり、そしてTはフッ素または−CF2
基、たとえば、1H,1H−ペンタデカフルオロオクチ
ルアクリレートである)のものがある。フッ素化モノ官
能性アクリレート単量体は硫黄、酸素および窒素のよう
なヘテロ原子を含有していてもよい;かかる単量体の例
は次の式のものである: Z−SO2 −NR−CH2 −CH2 −O−CO−CA=
CH2 式中、ZはH(CF2 m またはF(CF2 m であ
り、mは3〜12の整数であり、Rはアルキル基であ
り、そしてAは水素またはメチルである。本発明に使用
することができる商業的に入手可能なアクリレート単量
体の例は次のものであり、かっこ内の数値は単独重合体
の屈折率である:1H,1H,5H−オクタフルオロペ
ンチル アクリレート(1.380)、トリフルオロエ
チルアクリレート(1.407)、およびヘプタフルオ
ロブチルアクリレート(1.367)、これらはいずれ
も、米国32602フロリダ州ゲインスビルP.O.ボ
ックス1466、PCRインコーポレーティッドから入
手可能である;
【化1】
【0015】これは商標FX−13の名称で米国ミネソ
タ州セントポール在3M社から入手可能である;および
【化2】
【0016】これは商標L−9911の名称で同じ供給
元から入手可能である。
【0017】しかしながら、一般には、フルオロオレフ
ィン重合体、好ましくは、フッ化ビニリデンとヘキサフ
ルオロプロピレンのコポリマー、フッ化ビニリデンとヘ
キサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンのタ
ーポリマー、またはかかるコポリマーまたはターポリマ
ーとポリテトラフルオロエチレン(PTEE)のブレン
ドから画像強化層を形成することが望ましい。
【0018】フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピ
レンコポリマーおよびフッ化ビニリデン/ヘキサフルオ
ロプロピレン/テトラフルオロエチレンターポリマーは
商標フルオレル(Fluorel)の名称で米国ミネソ
タ州セントポール在3M社から商業的に入手可能であ
る。一般に、これらフルオレル重合体においては、フッ
化ビニリデン対ヘキサフルオロプロピレンの重量比は
2.33:1〜0.67:1の範囲にあり、他方、ター
ポリマーは一般に、3〜35重量%のテトラフルオロエ
チレンと97〜65重量%のフッ化ビニリデンおよびヘ
キサフルオロプロピレンを含有している。
【0019】これら重合体は対応する単量体の混合物の
既知の仕方での共重合によって製造できる。水性レドッ
クス重合システムは使用することができ、そして重合は
通常の過硫酸アンモニウム/亜硫酸水素ナトリウム系に
たよることによって開始されることができる。重合は通
常、加圧下で穏やかな上昇温度で行われる。重合体の製
造に適する方法は既知であり、そして米国特許第2,9
68,649号により詳しく記載されている。
【0020】具体的に好ましいコポリマーはフルオレル
FC−2175として販売されている。この材料は式 −(CF2 CF(CF3 ))n (CH2 CF2 m − (式中、m/nは約4である) を有すると、製造元によって公表されている。この材料
は1.370の屈折率、および−22℃のガラス転移温
度を有している。
【0021】フルオロ重合体の市販の形態は、重合体の
合成中に副生物として生じた又は特殊な目的には適する
が曇りに寄与し光学的適用のためには不適切なものであ
るかも知れない微量成分を含有していてもよい。しかし
ながら、これら材料はかかる成分の除去のために使用前
に濾過されることができる。アセトン中のフルオレルF
C−2175の5%溶液を低圧下で珪藻土に通して濾過
すること、またはアセトン中のフルオレルFC−217
5の25%溶液を0.2μプリーツ付きナイロン膜を通
して濾過すること、その後でアセトンを蒸発させること
は本発明に使用するのに適する明澄な生成物を与える。
【0022】PTFEが画像強化層の構成成分として使
用される場合には、PTFEは約1μ以下の平均粒子サ
イズを有するラテックスの形態で望ましく使用される。
一つの適切なラテックスは米国08876ニュージャー
ジー州サマービル、ルート202−206ノース、ヘキ
スト−セラニーズによって、登録商標ホスタフロン(H
ostaflon)TF−5032の名称で販売されて
いるものである。このラテックスは約0.2μの平均粒
子サイズを有する。70〜90重量%のPTFEと30
〜10重量%のコポリマーまたはターポリマーのブレン
ドは本願発明のために推奨される。
【0023】画像強化層は望ましくは、0.5〜5μ、
好ましくは0.8〜2μの範囲の厚さを有している。画
像強化層はその光学的機能性を遂行するためには画像を
照射する光の少なくともほぼ一つの波長の厚さを有して
おり、そして実際では、塗布中に生じる層の厚さの避け
がたい変動を考慮しながら重合体の過度の消耗を回避す
るためには、ほぼ1.2μの厚さ(これは、約1.8の
比重を有する好ましいフルオロオレフィン重合体では、
約2150mg/m2 の塗布量に相当する)が推奨され
る。
【0024】本発明の画像形成媒体の受像層および透明
層を形成するために使用される材料は同じタイプの従来
の媒体におけるそれらと同じであることができ、そし
て、かかる材料は画像形成媒体の技術に精通するものに
はよく知られている。適する材料のそれ以上の詳細は上
記米国特許第3,427,158号、第3,594,1
65号、第3,706,557号、第4,298,67
4号、および第4,740,448号に与えられてい
る。従って、たとえば、受像層はゼラチンまたは重合体
から形成されてもよい。ポリエステル、ポリアクリレー
ト、ポリカーボネート、ポリ(酢酸ビニル)、スチレン
−アクリレートコポリマー、ポリウレタン、ポリアミ
ド、ポリウレア、ポリ(塩化ビニル)、またはポリアク
リロニトリル樹脂が受像層として使用されてもよい。好
ましくは、受像層は米国特許第4,794,067号に
記載されている通りであり、そして式
【化3】
【0025】(式中、R1 、R2 およびR3 は独立に、
炭素原子1〜4個のアルキル基であり;R4 、R5 およ
びR6 は独立に、炭素原子1〜18個のアルキル基であ
り、そしてR4 とR5 とR6 の炭素原子の総数は13〜
20であり;そして、aおよびbはそれぞれの反復単位
の各々のモル割合である)
【0026】の第四アンモニウムコポリマー媒染剤、ま
たは式
【化4】
【0027】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
よびR6 は独立に、炭素原子1〜4個のアルキル基であ
り;そしてR7 、R8 およびR9 の各々は独立に、炭素
原子1〜18個のアルキル基であり、そしてR7 とR8
とR9 の炭素原子の総数は13〜20であり;各M-
陰イオンであり;そしてa、bおよびcの各々はそれぞ
れの反復単位の各々のモル割合である)
【0028】の類似のターポリマーを含んでおり、この
タイプの具体的に好ましいターポリマーにおいて、
1 、R2 、R3 、R7 およびR8 はメチル基であり;
4 、R5 およびR6 の各々はエチル基であり;そして
9 はn−C1837基である。
【0029】受像層は望ましくは、親水性重合体(たと
えば、ゼラチン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリビニ
ルピロリドン、またはそれらの混合物)を含んでおり、
それは受像層の透過性を変動させるパラメーターとして
作用する。このタイプの具体的材料は上記の2つの式の
うちの第一のコポリマー(但し、R1 、R2 、R3 、R
4 およびR5 は全てメチル基であり;そしてR6 はドデ
シル基である)と、ポリ(ビニルアルコール)とのほぼ
等重量の混合物からなる。受像層の厚さは代表的には、
約3μであり、そしてその屈折率は通常、約1.50〜
約1.60の範囲にある。
【0030】本発明の拡散転写法用フィルムユニットに
おいては、像形成成分は完全染料または染料中間体たと
えばカラーカプラーであってもよい。本発明の好ましい
態様は染料現像剤、すなわち、米国特許第2,983,
606号に開示されているハロゲン化銀現像主薬でもあ
り染料でもある化合物、を使用する。今や周知であるよ
うに、染料現像剤は潜像の現像の結果として現像された
領域において不動化されるか又は沈澱する。乳剤の非露
光領域および部分露光領域においては、染料現像剤は反
応しておらず、そして拡散性であり、従って、ハロゲン
化銀乳剤の露光の点対点の程度に応じて、処理組成物中
で拡散可能な未酸化の染料現像剤の像様分布をもたら
す。未酸化の染料現像剤のこの像様分布の少なくとも一
部は重ね合わされた受像層にインビビションによって転
写されて、現像像の反転またはポジカラー像をもたら
す。受像層は好ましくは、転写された未酸化の染料現像
剤のための媒染剤を含有している。上記米国特許第2,
983,606号および第3,415,644号に開示
されているように、受像層のための支持体、および、前
記支持体と受像層との中間のあらゆるその他の層が透明
であり、そして、現像済みハロゲン化銀乳剤(単数また
は複数)をマスクするのに有効である物質たとえば白色
顔料を含有する処理組成物が受像層と前記ハロゲン化銀
乳剤(単数または複数)の間に適用された場合には、転
写画像形成後に、受像層は重ね合わされた感光性要素と
の接触から分離される必要はない。
【0031】染料現像剤は、先に言及したように、同一
分子内に染料の発色システムとハロゲン化銀現像機能の
両方を含有する化合物である。「ハロゲン化銀現像機
能」は露光済みハロゲン化銀を現像するのに適合した原
子団を意味する。好ましいハロゲン化銀現像機能はヒド
ロキノニル基である。
【0032】本発明の拡散転写法用フィルムユニットの
画像形成成分は染料放出性化合物、たとえば、米国特許
第3,719,489号、第4,098,783号およ
び第4,740,448号に開示されているように、染
料放出性チアゾリジンを組み入れてもよい。
【0033】多色画像は上記米国特許および米国特許第
3,345,163号に開示されているように一体化し
た多層感光要素の中にカラー像形成成分を使用して得て
もよい。このタイプの適切な配列は赤色感光性ハロゲン
化銀乳剤層、緑色感光性ハロゲン化銀乳剤層、および青
色感光性ハロゲン化銀乳剤層を担持する支持体を含んで
おり、前記乳剤はそれぞれに、たとえば、シアン染料現
像剤、マゼンタ染料現像剤、および黄色染料現像剤を組
み合わせて有している。染料現像剤はハロゲン化銀乳剤
層の中に、たとえば、粒子の形態で、利用されてもよい
し、またはそれは適切なハロゲン化銀乳剤層の背後の層
(たとえば、ゼラチン)の中に分散されてもよい。ハロ
ゲン化銀乳剤および組み合わされた染料現像剤の各組は
好ましくは、適切な中間層によって他の組から分離され
ている。場合によっては、緑感光性乳剤の前方に黄色フ
ィルターを組み入れることが望ましく、また、かかる黄
色フィルターは中間層の中に組み入れてもよい。しかし
ながら、黄色染料現像剤が適切なスペクトル特性を有
し、そして黄色フィルターとして作用できる状態で存在
する場合には、別個の黄色フィルターは省略されてもよ
い。
【0034】本発明の画像形成媒体の透明層は様々な重
合体から形成されてもよいが、この目的のための好まし
い重合体はポリエステルであり、ポリ(エチレンテレフ
タレート)は特に好ましい。通常、二軸延伸されている
ポリエステル透明層は約1.6を越す屈折率を有してお
り、代表的には約1.64である。透明層の厚さは望ま
しくは、約0.05〜約0.2mmの範囲にある。
【0035】写真分野に精通したものに周知のように、
かかるポリエステル透明層の、受像層から遠い方の側の
表面は、望ましくは、透明層に入る光の反射を減少させ
るように作用する反射防止被膜を付与されており、した
がって、そこに重ね合わされる光源の反射に煩わされる
ことなく画像を見ることができる。また、かかるポリエ
ステル透明層の、受像層に面する側の表面は望ましく
は、画像形成媒体のその他の層の、透明層への接着性を
改良する下塗りを付与されている。画像形成媒体の中に
使用することを意図されたポリエステルフィルムは既に
そこに下塗りをもって商業的に販売されており、そして
本発明の画像形成媒体において良好な結果を与えること
が判明している具体的ポリエステルフィルムは米国デラ
ウェア州ウィルミントン在ICIアメリカズ社によって
販売されているものである。本発明の画像形成媒体にこ
の基体を使用して得られた良好な結果はいくぶん驚異で
ある。何故ならば、この材料は主として溶剤塗布される
ことを意図されており、他方、本発明の画像形成媒体に
おける画像強化層を形成するために使用される好ましい
低屈折率の重合体は好ましくは水性媒体から堆積させら
れるからである。
【0036】受像層、透明層および画像強化層のための
材料の選択においては、材料が相互に混和性であること
を確保するように注意を払わなければならず、そうする
ことで、それらは相互に接着し、離層せず、かつ層に目
に見える亀裂を生じさせるに十分な応力を相互に課さな
い。かかる亀裂は観察された画像の品質に悪影響を与え
る。かかる亀裂の問題は画像強化層がまだ湿潤状態にあ
る間に受像層が付着されるように、画像強化層が付着さ
れると同時に、または付着後非常に短い時間内で、受像
層を付着させることによって、軽減または克服すること
ができる。
【0037】亀裂問題はフルオロカーボン画像強化層と
接触したゼラチン浸透受像層においても経験されるであ
ろう。この場合、受像層と画像強化層との間に部分水解
ポリ(ビニルアルコール)のタイコートを介在させるこ
とが亀裂問題を克服するであろうこと、またはプレーン
ゼラチンのタイコートが使用されてもよいことが判明し
た。代わりに、より硬質のフルオロカーボン材料で置き
換えて亀裂問題を軽減または克服してもよい。
【0038】本発明の画像形成材料の受像層、画像強化
層および透明層は写真技術に精通したものにとって周知
であろう通常の技法によって形成されてもよい。代表的
には、一方の表面に下塗りを有する透明フィルムは自動
塗布装置を使用して、(a)下塗りを欠く表面上に反射
防止性被膜を;(b)画像強化層を形成する重合体の水
性ラテックスまたは溶液;および(c)受像層を形成す
る重合体の水性ラテックスまたは溶液を塗布される。こ
れら溶液またはラテックスの一方または両方の中に界面
活性剤を包含することはしばしば望ましい。何故なら
ば、界面活性剤は均一塗膜の形成を助けるからである。
先に言及したように、画像強化層がまだ湿っている間に
受像層が付着されるように、画像強化層の付着と同時
に、または付着後非常に短い時間内に、受像層を付着さ
せることはしばしば有利である。また、画像強化層に使
用されるフルオロカーボン重合体のいくつかは塗布され
た材料がブロッキング(材料の隣接層の相互接着)なし
で巻き上げることができないような粘着な塗膜を生じ、
そしてかかる場合には、明らかに、フィルムを巻き上げ
る以前に受像層が塗布されるべきである。
【0039】本発明の画像形成媒体は画像強化層を欠く
類似の画像形成媒体に比べて画像品質に十分な改良を与
える;本発明の好ましい態様は14ユニットまで主観品
質ファクターの改良をもたらすことができる。画像強化
層は通常の画像形成媒体を製造するのに精通したもの馴
染んだ技術および装置を使用して製造できる。
【0040】本発明の画像形成媒体は一体化した拡散転
写法用フィルムユニットでの使用を主に意図しているけ
れども、上に横たわる有意な厚さの透明層を通して画像
が観察される場合のあらゆる用途に使用することができ
る。従って、たとえば、本発明は画像が比較的厚い保護
層によって覆われているところの写真プリントの作成に
応用することができた。本発明はまた、ハーフトーン画
像の作成にも有効である。ハーフトーン画像のプルーフ
ィングはハーフトーン画像を含有する層の上に横たわる
透明層によって生じるハロー効果によってしばしば困難
であった。
【0041】さらに、本発明の少なくとも一つの態様に
おいては、画像強化層の包含は作成されるプリントの老
化特性も改良するということが判明した。通常の一体化
した拡散転写法用フィルムユニットによって作成された
プリントはプリントが老化するときに主観品質ファクタ
ーの降下に悩まされた。他方、下記実施例に例証されて
いるように、本発明のフィルムユニットの少なくともい
くつかによって作成されたプリントは老化後の主観品質
ファクターに改良を示す。
【0042】次に、本発明の好ましい態様を、本発明に
使用されている好ましい材料、条件および手法の詳細を
示すために、単なる例証として記載する。
【0043】図1は一体化したネガ−ポジ反射プリント
を提供するのに適合した、上記米国特許第4,740,
448号に開示されているタイプの拡散転写フィルムユ
ニットを図解している。この一体化した拡散転写法用フ
ィルムユニットは感光成分または要素1を含んでおり、
それは透明な受像(「ポジ」)成分または要素5と重ね
合わされた関係で示されており、感光要素の露光は受像
要素を通して行われる。処理組成物を放出可能に保持し
ている破壊可能な容器または袋3は感光要素1と受像要
素5の間に配置されている。感光要素1は不透明な支持
体10を含んでおり、それは順に、ポリマー酸の中和層
12、予め定められた時間の間は処理組成物の拡散を阻
止することによってポリマー酸の有効性を時間調節する
のに適合している層14、シアン染料現像剤層16、ス
ペーサー層18、赤色感光性ハロゲン化銀乳剤層20、
スペーサー層22、マゼンタ染料現像剤層24、スペー
サー層26、緑色感光性ハロゲン化銀乳剤層28、銀イ
オン掃去剤を含有するスペーサー層30、黄色フィルタ
ー染料層32、黄色像染料放出性チアゾリジンの層3
4、無色ハロゲン化銀現像主薬を含有するスペーサー層
36、青色感光性ハロゲン化銀乳剤層38、およびトッ
プコートまたは耐摩耗性層40を担持している。これら
層は上記米国特許第4,740,448号に記載されて
いる通りであるので、これ以上詳しく本願明細書中に記
載しない。
【0044】受像要素5は透明層50(ポリ(エチレン
テレフタレート)フィルムから構成されている)を含ん
でおり、その上方表面には(図1に示されているよう
に)反射防止塗布層52を、そして下方表面に下塗り5
4を担持している。下塗り54の下方表面は低屈折率を
有する画像強化層56を固定されている。画像強化層5
6の下には、受像層58および脱色層または明澄化コー
ト60が配置されている。受像要素5の、画像強化層5
6から遠い方の側の層は米国特許第4,740,448
号に記載されているものと同じである。
【0045】図1に矢印で表示されているように、感光
要素1のハロゲン化銀層の露光は受像要素5を通して行
われ、受像要素5の中の全ての層50〜60はかかる露
光を可能にするように透明に構成されており、そしてフ
ィルムユニットはカメラ露光またはレンズ系を通して入
る光が透明支持体50の外側表面すなわち露光表面に入
射するようにカメラ内に配置される。露光後、フィルム
ユニットは適切な圧力適用部材の間に前進し、袋3を破
壊し、それによって米国特許第3,647,347号に
教示されているように二酸化チタンおよびpH感受性光
学フィルター剤または染料を含有する不透明な処理組成
物の層を放出および分布し、そして感光要素1と受像要
素5の積層物を形成する。処理組成物は初期には不透明
であり、そこに含有されている光学フィルター剤が着色
するところの初期pHを有しており;光学フィルター剤
(単数または複数)は感光要素1の具体的ハロゲン化銀
乳剤(単数または複数)に活性である光の波長範囲にわ
たって適切な光吸収を示すように選択されている。結果
として、受像要素5を通過する波長範囲内の周囲光また
は環境光は処理組成物によって吸収され、それによっ
て、露光済みの現像されるハロゲン化銀乳剤(単数また
は複数)のそれ以上の露光が回避される。処理組成物の
展開直後に、明澄化コート60に直接隣接した部分は、
上記米国特許第4,367,277号に説明されている
理由で、その層によって脱色される。
【0046】層38における露光済み青色感光性ハロゲ
ン化銀はスペーサー層36の中に初期には存在する無色
ハロゲン化銀現像主薬によって現像される。露光されな
かった青色感光性ハロゲン化銀は処理組成物の中に初期
に存在する銀溶剤によって溶解され、そして黄色像染料
放出性チアゾリジンを含有する層34に転写される。錯
体化された銀との反応は、たとえば米国特許第3,71
9,489号および第4,098,783号に記載され
ているように、チアゾリジン環の開裂および拡散可能な
黄色像染料の放出を開始させる。
【0047】層28および20における露光済み緑色感
光性および赤色感光性ハロゲン化銀の現像はそれぞれ、
マゼンタおよびシアン染料現像剤の像様不動化を生じさ
せる。緑色−および赤色−感光性ハロゲン化銀乳剤の非
露光部における未酸化のマゼンタおよびシアン染料現像
剤は拡散性のままであり、そして現像済み青色感光性ハ
ロゲン化銀剤層38を通して受像層58に転写する。像
様放出黄色像染料および像様未酸化マゼンタおよびシア
ン染料現像剤の、受像層への転写は所望の多色転写像を
提供するのに有効である。
【0048】アルカリ性処理組成物の、時間調節層14
を通ってポリマー酸層12への浸透は、プロセスpHが
必要な現像および像転写を行い且つ光学フィルター剤を
処理組成物層内およびこの層のハロゲン化乳剤側で着色
形態に保留するのに十分高いレベルに維持されるよう
に、制御され、その後、ポリマー酸層12へのアルカリ
浸透の結果として生じるpH低下は光学フィルター剤を
無色形態に変化させるレベルにpHを低下させるのに有
効である。処理組成物の適用層からの水分吸収はフィル
ム形成性ポリマーとその中に分散された白色顔料とから
構成された固化フィルムをもたらし、従って、最終の一
体化した画像を提供するように感光要素1と受像要素5
を貼り合わせる作用もする光反射層を提供する。受像層
の中に存在するポジ転写像は図1の矢印の方向で、透明
層50およびその組み合わされた層52および54を通
して、画像強化層56を通して、そして画像背後の拡散
反射体として作用する処理組成物から構成された光反射
層をもって、観察される。光反射層はまた、現像済みハ
ロゲン化銀乳剤と、その中に不動化された又は感光要素
1の中の染料現像剤層中に残留した染料現像剤とを、観
察から有効にマスクする。
【0049】観察者によって認知される画像の品質に対
する受像要素5内の内部反射の効果を図2Aを参考に考
慮してみよう。それは受像要素5を通過する様々な光線
の行路を示している。図2Bは画像強化層56を欠く以
外は図2Aに示されたものと同一である従来の受像要素
についての、図2Aに似た概略図を示す。説明を簡単に
するために、反射防止被膜層22および下塗り54は図
2Aおよび図2Bから省略されている;これら2つの層
はその薄さのせいで、実際には、図2Aに示された簡潔
化モデルから達成される結論に殆ど影響しない。
【0050】受像要素が透明層と受像層だけからなる場
合の図2Bにおける最も簡単な状況をまず考慮しよう。
図2Bは、処理組成物(図1)に由来した光反射層も示
している。光は光反射層から拡散反射され、そして受像
層と透明層を通過する。透明層/空気の境界では、この
境界でθc (臨界角)より小さい入射角を有する光線6
2のような光線は境界を通過し、そして観察者によって
直接観察される。他方、θc より大きい入射角を有する
光線64のような光線は内部反射を受け、そして透明層
から受像層に戻る。
【0051】θc は次のように与えられる:
【数1】sinθc =1/nT
【0052】但し、nT は透明層の屈折率である。スネ
ル(snell)の式を透明層と受像層との間の境界に
適用すると、透明層/空気の境界で入射過度θc を有す
る光線は透明層/受像層の境界では次の式によって与え
られる入射過度θi を有する:
【数2】sinθi =1/nI
【0053】但し、nI は受像層の屈折率である。
【0054】光反射層から受像層の中へ反射された光は
均一に分布すると推定されるので、そして光反射層に対
する垂線の角度θ以内の立体角はsin2 θに比例する
ので、光反射層から反射された光のうち透明層から出現
する画分Fは次の式によって与えられる:
【数3】F=(1/nI 2
【0055】屈折率1.6を有する受像層のためには、
Fは0.391である。
【0056】受像要素の一回通過の反射がRである(こ
れは、或る平均角における、透明層の表面に入射した光
のうち、透明層中の2通過と受像層中の染料に対して生
き残った割合である)ならば、透明層に最初に入射した
光のうち、光反射層からの一回反射後に出現する割合は
FRである。さらに、第一の反射の後で透明層/空気の
境界で内部反射を受けた光の画分(1−F)は光反射層
に戻り、そしてその層から再度拡散反射されると推定さ
れるので、元の入射光のうち、受像要素中の二回の通過
後に出現する画分はFR(1−F)Rであり、三回の通
過後はFR(1−F)2 2 、等々である。得られる無
限列の和は次の通りである:
【数4】 FR(1+(1−F)R+(1−F)2 2 +(1−F)3 3 +・・・ =FR/(1−R+FR)
【0057】従って、受像要素を一回通過した後には、
元の入射光線のうちのFRが出現し、一回またはそれ以
上の通過後には、全体でFR/(1−R+FR)が出現
する。従って、画像のみかけ反射濃度Dは次の式によっ
て与えられる:
【数5】D=−log(FR/〔1−R+FR〕)
【0058】そして、要素中の1通過だけを受けた出現
光の割合Tは次の式によって与えられる:
【数6】T=1−R+FR
【0059】図3は光学濃度0〜1.0の範囲にわたっ
て、透明層の屈折率1.5、1.6および1.7につい
て、一回より多い通過の後に出現する光の割合(1−
T)を示す。この図から、受像要素中を一回より多い通
過を受けた光(以後、「多数回通過光」と称する)の出
現割合は低光学濃度では(すなわち、画像のハイライト
部では)大きく、そして透明層の屈折率が増加すると増
加する。
【0060】多数回通過光は相互に2t tanθだけ
間隔をおいた点で染料層の中の多数回通過を受けてい
る。tは透明層の厚さである(透明層に比べて受像層の
厚さの点から、受像層による置換は最初の近似では無視
できる)。離れた点での染料層中のこれらの多数回通過
は一体化した拡散転写法用フィルムユニットから作成さ
れたプリントの精密な目視観察によって検出できる色の
みかけ拡散に寄与するであろう。図3はこの拡散効果が
画像の低光学濃度領域では大きいという目視観察を確認
している。
【0061】図2Aに示されている本発明の受像要素に
おいては、透明層/空気の境界では、この境界で臨界角
θc 未満の入射角を有する光線66のような光線は図2
Bに示されている光線62と同じ仕方で境界を通過し観
察者によって直接観察される。先に説明したように、か
かる光線は受像層内ではθi (但し、θi は次のように
与えられる:
【数7】sinθi =1/nI
【0062】但し、nI は受像層の屈折率である)
【0063】より大きくない入射角を有する。受像層内
での入射角がθi よりいくらか大きい光線68のような
光線は画像強化層を通過し、そして図2Bの光線64に
似た仕方で透明層/空気の境界では内部反射を受ける。
しかしながら、受像層/画像強化層の境界でθe (但
し、θe は次の式によって与えられる:
【数8】sinθe =nE /nI
【0064】但し、nE は画像強化層の屈折率である)
【0065】より大きい入射角を有する図2Aの光線7
0のような光線は受像層/画像強化層の境界では内部反
射を受けるであろう。
【0066】従って、やはり、光反射層による完全な拡
散反射を仮定すると、図2Aに示された行路の3つのタ
イプに従う入射光の相対割合は次の通りである: 光線66(1回通過後出現):図2Bと同じ理由で正確
にはF=(1/nI 2 ; 光線68(透明層の上面での内部反射):(nE
I 2 −(1/nI 2 ; 光線70(画像強化層の底部での内部反射):1−(n
E /nI 2
【0067】透明層の厚さに比べての受像層の厚さ故に
(図では、図解を容易にするために、透明層の厚さが相
対的に大幅に縮小されている)、光線70のような光線
は第二回目には元の接触点に非常に近いところで光反射
層に接触し、そうして観察者によって観察される画像上
のかかる光のブラー効果は非常に小さく、そして第一の
近似では無視できる;ブラーは透明層を透明層中を1回
より多く通過する光線からのみ生じると考えることがで
きる。しかしながら、透明層と受像層の中での吸収によ
る損失は染料内でのおよび光反射層による反射での損失
に比べて小さく、光線68および70の両方はそれらの
内部反射のおよびそれらの光反射層との第二接触の時間
中に同じ減衰に悩まされるであろう。
【0068】画像強化層の、認識された画質の改良にお
ける実際の効果は、しかしながら、図2Bに示されてい
る行路に従う光の画分から単に予想されたものより大き
い。先に述べたように、多数回通過光は相互に2τ t
anθ(但し、τは透明層の厚さである)だけ離れてい
る点での染料層中の多数回通過を受け、そして離れた点
での染料層中の多数回通過はプリントの色のみかけ拡散
に対して責任を負う。横方向置換はtan θに比例す
るので、高いθ(すなわち、60°より大きい)におけ
る光線は画像のブラーに対して不つり合いに寄与し、そ
してそれは本発明の画像形成媒体における受像層/画像
強化層の境界で内部反射を受ける正にこれら高いθの光
線である。
【0069】図4は電算化されたグレインジャー(Gr
anger)主観品質ファクター(変調伝達関数の、
0.5〜2.0mm-1の範囲にわたる、積分;グレイン
ジャーとキュペリー(Cupery)の論文、「主観的
画像判定によって補償する光学的メリット作用(An
optical merit function(SQ
F),which correlates with
subjectiveimage judgment
s)」、フォトグラフィック サイエンス アンド エ
ンジニアリング、16(3),221(1972)参
照)の、図2Aに示された受像要素のための様々な局所
光学濃度に関して画像強化層の屈折率に対するグラフで
あり、透明層の厚さを0.003インチ(約0.076
mm)と仮定している。予想されたように、画像強化層
の与えられた屈折率においては、主観品質ファクターの
改良は低い光学濃度では鋭角に増加する。
【0070】図5は1.55の屈折率および0.002
または0.003インチ(0.051〜0.76mm参
照)どちらかの厚さを有している透明層を有する拡散転
写フィルムユニットから0.204の光学濃度における
周波数に対して算出した変調伝達関数のグラフであり、
本発明の対応するフィルムユニットに比べて、同じ透明
層を有し、また、屈折率1.33の画像強化層を有す
る。透明層0.002〜0.003インチ厚さを有する
対照ユニットは図5にそれぞれ示されている0.002
〜0.003インチの厚さに設計し、他方、本発明のユ
ニットは同様にI−2およびI−3に設計されている本
発明のユニットである。「SQR範囲」は0.5〜2.
0mmの範囲のグレインジャーの主観品質ファクター周
波数範囲を表示している。どちらの場合においても、画
像強化層の存在は主観品質ファクターの実質的増加の原
因になるということが理解されよう;計算された主観品
質ファクターは次の通りである:
【表1】フィルムユニット 主観品質ファクター C−2 0.888 C−3 0.797 I−2 0.943 I−3 0.887
【0071】図6は、1.55の屈折率を有する受像層
および1.65の屈折率を有する透明層を持ち、0.5
5μの波長の光のために、次の式から計算されたように
画像強化層の厚さを持つ、図2Aの受像要素に使用され
た屈折率1.37の画像強化層の、60〜90°の範囲
に及ぶ、反射能の変動を示すグラフである:
【数9】
【0072】但し、Rは全体の反射能であり;
【数10】
【0073】そしてφ12およびφ13は次のような式によ
って与えられる:
【数11】
【数12】
【0074】但し、r12およびr13はそれぞれ、第一層
と第二層の間の、および第二層と第三層の間の、界面に
おける反射能であり、n1 、n2 およびn3 は3つの層
の屈折率であり、θ1 およびθ3 はそれぞれ、第一層お
よび第三層の屈折率であり、hは画像強化層の中心の厚
さであり、そしてλ0 は真空中での光の波長である。
(たとえば、ボーン(Born)とウォルフ(Wolf
f)の著書、プリンシプルズ オブ オプチックス第6
版(1975)第65および66頁参照)。
【0075】図6から、約62°の臨界角における80
%反射能は約0.5μの厚さで達成され、そして0.8
μの厚さは同じ角度における約93%の反射能を生じる
ことが理解されよう。従って、約0.8μより以上の画
像強化層の厚さの増加はそれ以上の画質の有意な改良を
生じることを期待されない。
【0076】実施例1 この実施例は本発明の好ましいフィルムユニットの製造
および使用を例証する。
【0077】図1および図2Aに示されているような一
体化した拡散転写法用フィルムユニットは次の材料から
製造された:
【0078】透明支持体50および下塗り54: 屈折
率1.64の、米国デラウェア州ウィルミントン在IC
Iノースアメリカから購入された下塗りされたポリ(エ
チレンテレフタレート);
【0079】反射防止被膜52: 屈折率1.42の、
フッ素化重合体ブレントの四分の1波長の被膜;
【0080】画像強化層56: 300mg/ft
2 で、2−ペンタノン中の7.5%溶液から塗布され
た、フルオレルFC−2175。この層は1.370の
屈折率を有している;
【0081】受像層58: 上記米国特許第4,79
4,067号に記載されている通りであり、そして上記
2つの式の第一の第四アンモニウムコポリマー媒染剤
(式中、R 1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は全てメチ
ル基であり、そしてR6 はドデシル基である)と、ポリ
(ビニリアルコール)との混合物からなる。この層は3
00mg/ft2 で塗布され、そして1.55の屈折率
を有していた。
【0082】フィルムユニットの袋3および感光要素1
は上記米国特許第4,740,448号に記載されてい
る通りであった。
【0083】標準対照を与えるために、画像強化層を省
略したこと以外は全く同じフィルムユニットを製造し
た。
【0084】2つのフィルムユニットから作成されたプ
リントの主観品質ファクターを決定するには、両ユニッ
トは線端が写真撮影されているところの標準主観品質フ
ァクター試験を使用して試験され、そして得られた画像
は光学濃度計によって走査され、そして主観品質ファク
ターが算出された。
【0085】さまざまな濃度における、本発明のフィル
ムユニットと対照フィルムユニットとの間の主観品質フ
ァクターの比率は新しいプリントに関しても、また12
0°F(49℃)での6日間貯蔵の強制老化試験を施さ
れたプリントに関しても、図7に示されている;実験
上、拡散転写フィルムユニットのためには、この老化試
験は室温で数箇月貯蔵に等しいことが判明した。図7か
ら明らかなように、画像強化層の組入れはフィルムユニ
ットの主観品質ファクターにおける約15%の最大改良
を、そして約12%の平均改良を生じた。
【0086】図7から、本発明によって生じた主観品質
ファクターの改良は老化後には実質的により大きくな
る。老化後に主観品質ファクターのこのより大きな改良
についての理由は完全には理解されていないが、そして
本発明はこの現象の理論的説明に制限を加えるものでは
ないが、老化特性における差は受像層の屈折率の増加に
関係していると考えられ、それはこのタイプのフィルム
ユニットのプリントを行う場合の受像層の屈折率の増加
に関係すると考えられる。現像方法中、受像層は処理組
成物からの水分を吸収し、そして膨張し、結果として、
その屈折率を低下させる。プリントが老化すると、水分
は拡散によって受像層から徐々に喪失し、そして受像層
は収縮し、その結果、その屈折率の増加を生じる。図2
Bに示されているように、通常の受像要素の光学的性質
の上記の与えられた分析から、1回だけの通過の後で要
素から出現する光の割合は(1/nI 2 (但し、nI
は受像層の屈折率である)に比例することが理解されよ
う。結局、この屈折率が増加すると、要素中を1回だけ
通過した後に出現する光の割合は減少し、そして主観品
質ファクターは降下する。
【0087】本願発明の受像要素においては、要素中を
1回だけ通過した後に出現する光の割合の同様の低下が
起こる。しかしながら、画像強化層の屈折率が老化中に
変化しないままであると仮定すると、または少なくと
も、老化中にこの屈折率の変化が受像層のそれより小さ
な割合であると仮定すると、1回だけの通過の後に出現
する光の割合の低下は画像強化層/受像層の境界で内部
反射を受ける光の割合の増加を伴う。何故ならば、パラ
メーターnE /nI が減少するからである。両方の変動
の正味の効果はプリントの老化中に悩まされる主観品質
ファクターの低下を減少させることである。
【0088】この理論はこれら実験で解明された本発明
のフィルムユニットの主観品質ファクターにおける満足
な有意な増加を説明しない;たとえば、0.22の濃度
では、本発明のフィルムユニットの主観品質ファクター
は新鮮時の71.8%から老化後の76.4%に増加し
た。この増加はプリントの老化中にさらに染料がゆっく
りと感光要素から受像層に移動するせいであろう。対照
フィルムユニットにも同様の染料移動が起こるが、増加
する主観品質ファクターにおける移動の効果は受像層の
屈折率の増加によって引き起こされたはるかに大きな増
加によってみかけ上マスクされる。
【0089】実施例2 本発明のフィルムユニットにおいては、画像強化層が、
1.370の屈折率を有する層を生じるように300m
g/ft2 の塗布量で、2−ペンタノン中の7.5%溶
液から塗布されたフルオレルFC−2178から形成さ
れたこと以外は、実施例1を繰り返した。
【0090】図8には、得られた主観品質ファクター値
が目標の中央エッジ階段濃度に対してプロットされてい
る。曲線I−Fは本発明のファクターユニットを使用し
て新たなプリントから得たものであり、曲線I−Aは老
化後の同ユニットから得たものであり、曲線C〜Fは対
照フィルムユニットを使用して新たなプリントから得ら
れたものであり、そして曲線C−Aは老化後に同ユニッ
トから得たものである。
【0091】これら実験から得た結果は上記実施例1で
得たものに類似している。新しいプリントおよび老化し
たプリントの両方において、本発明のフィルムユニット
は対照フィルムユニットのそれよりも実質的に大きな主
観品質ファクターを示す。しかしながら、主観品質ファ
クターの改良は老化後の方がはるかに大きい。何故なら
ば、対照フィルムユニットは老化時に主観品質ファクタ
ーの実質的損失を受けるからであり、他方、本発明のフ
ィルムユニットは老化後には主観品質ファクターの僅か
な改良を示す。
【0092】実施例3 本発明のフィルムユニットにおいては、画像強化層が
1.385の屈折率を有する層を生じるように300m
g/ft2 の塗布量で2−ペンタノン中の溶液から塗布
されたフッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン/
テトラフルオロエチレンのターポリマーから形成された
こと以外は、実施例1を繰り返した。
【0093】図9には、得られた主観品質ファクター値
が目標の中央エッジ階段濃度に対してプロットされてい
る。曲線I−Fは本発明のフィルムユニットを使用して
新たなプリントから得たものであり、曲線I−Aは老化
中の同ユニットから得たものであり、曲線C〜Fは対照
フィルムユニットを使用して新たなプリントから得られ
たものであり、そして曲線C−Aは老化後の同ユニット
から得たものである。
【0094】これら実験から得た結果は上記実施例1で
得たものに類似している。新しいプリントおよび老化し
たプリントの両方において、本発明のフィルムユニット
は対照フィルムユニットのそれよりも実質的に大きな主
観品質ファクターを示す。しかしながら、主観品質ファ
クターにおける改良は老化後の方がはるかに大きい。何
故ならば、対照フィルムユニットは老化時に主観品質フ
ァクターの実質的損失を受けるからであり、他方、本発
明のフィルムユニットは老化後には主観品質ファクター
の僅かな改良を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の拡散転写法用フィルムユニットの概略
断面図である。
【図2】Aは観察者によって観察されるときの図1のフ
ィルムユニットの受像要素中を移行する様々な光線の行
路を示す。Bは図1および図2Aに示す画像強化層を有
していない従来の受像要素についての、図2Aに類似の
光線ダイアグラムである。
【図3】図2Bの受像要素中を1回より多く通過してそ
の要素から出現する光の割合を、画像のみかけ光学強度
および透明層の屈折率の関数として示すグラフである。
【図4】図1および図2Aに示す受像要素について様々
な局所濃度に関して画像強化層の屈折率に対するグレイ
ンジャー主観品質ファクターを示すグラフである。
【図5】図2Aおよび図2Bに示す受像要素について周
波数に対する変調伝達関数を示すグラフである。
【図6】本発明の画像形成媒体における、画像強化層の
厚さ並びに画像強化層/受像層の境界での光の入射角に
よる、画像強化層の反射率の変動を示すグラフである。
【図7】実施例1に記載されている通りの、老化の前並
びに後における、本発明の画像形成媒体上に作成したプ
リントの主観品質ファクターと、通常の画像形成媒体を
使用して作成した同様のプリントと主観品質ファクター
との間の、様々な中央エッジ階段濃度における、比率を
示すグラフである。
【図8】実施例2に記載されている通りの、老化の前並
びに後における、本発明の画像形成媒体上に作成したプ
リント、および、通常の画像形成媒体を使用して作成し
た同様のプリント、の中央エッジ階段濃度における主観
品質ファクターを示すグラフである。
【図9】実施例3で得られた結果を示す、図8と同様の
グラフである。
【符号の説明】
矢印 露光および観察 5 受像要素 52 反射防止層 50 透明支持体 54 下塗り 56 画像強化層 58 受像層 60 明澄化コート 3 処理組成物を含有する破壊可能な容器 1 感光要素 40 耐摩耗性層 38 青色感光性ハロゲン化銀乳剤 36 無色現像主薬を含有するスペーサー層 34 黄色染料放出性チアゾリジン 32 黄色フィルター染料 30 銀イオン掃去剤を含有するスペーサー層 28 緑色感光性ハロゲン化銀乳剤 26 スペーサー層 24 マゼンタ染料現像剤 22 スペーサー層 20 赤色感光性ハロゲン化銀乳剤 18 スペーサー層 16 シアン染料現像剤 14 時間調節層 12 ポリマー酸層 10 不透明支持体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光反射層を提供するための手段;画像形
    成成分を受容するための受像層;および、受像層の、光
    反射層を提供するための手段とは反対側の、面上に配置
    された透明層;を含んでおり、受像層の画像が透明層を
    通して前記手段によって提供された光反射層を背景に観
    察することができる、画像形成媒体であって、 受像層並びに透明層の屈折率より小さく、かつ1.43
    より大きくない屈折率を有する画像強化層が受像層と透
    明層の間に配置されていることを特徴とする、前記画像
    形成媒体。
  2. 【請求項2】 画像強化層の屈折率が1.40より大き
    くないことを特徴とする、請求項1の媒体。
  3. 【請求項3】 画像強化層の屈折率が1.29〜1.3
    8の範囲にあることを特徴とする、請求項2の媒体。
  4. 【請求項4】 画像強化層がフルオロオレフィン重合体
    を含んでいることを特徴とする、請求項1〜3のいずれ
    か一項の媒体。
  5. 【請求項5】 画像強化層がフッ化ビニリデンとヘキサ
    フルオロプロピレンのコポリマー、フッ化ビニリデンと
    ヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンの
    ターポリマー、またはかかるコポリマーもしくはターポ
    リマーとポリテトラフルオロエチレンのブレンドを含ん
    でいることを特徴とする、請求項4の媒体。
  6. 【請求項6】 画像強化層が0.5〜5μの範囲の厚さ
    を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一
    項の媒体。
  7. 【請求項7】 画像強化層が0.8〜2μの範囲の厚さ
    を有することを特徴とする、請求項6の媒体。
  8. 【請求項8】 受像層が1.5〜1.6の範囲の屈折率
    を有し、そして透明層が1.60より大きい屈折率を有
    することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項の
    媒体。
  9. 【請求項9】 受像層が画像を包含することを特徴とす
    る、請求項1〜8のいずれか一項の画像形成媒体。
  10. 【請求項10】 第一および第二のシート状要素と、処
    理組成物の破壊可能な袋とを含んでいる拡散転写法用フ
    ィルムユニットであって、 第一のシート状要素は感光成分および画像形成成分を含
    んでおり;そして処理組成物の破壊可能な袋は、袋が破
    壊されたときに処理組成物をフィルムユニットを横断し
    て第一と第二のシート状要素の間に放出し感光成分およ
    び画像形成成分と接触させ、それによって、第一のシー
    ト状要素から画像形成成分を放出させるように、位置し
    ており;フィルムユニットは先行請求項のいずれかに従
    う画像形成媒体を含んでおり、第二シート状要素は画像
    形成媒体の受像層、透明層および画像強化層を含んでお
    り、そして光反射層を提供するための手段は破壊可能な
    袋によるか、または第二シート状要素によるか、どちら
    かによって提供される、ことを特徴とする前記拡散転写
    法用フィルムユニット。
JP4242167A 1991-09-11 1992-09-10 低屈折率層を有する画像形成媒体 Pending JPH05197112A (ja)

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