JPH0519644Y2 - - Google Patents

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JPH0519644Y2
JPH0519644Y2 JP9694688U JP9694688U JPH0519644Y2 JP H0519644 Y2 JPH0519644 Y2 JP H0519644Y2 JP 9694688 U JP9694688 U JP 9694688U JP 9694688 U JP9694688 U JP 9694688U JP H0519644 Y2 JPH0519644 Y2 JP H0519644Y2
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coil spring
sealing material
seal body
groove
valve
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は水道などの各種流体管路に用いる蝶
形体に於いて、その弁の弁体周側縁に取付けて、
閉弁時に弁体の周側縁と弁箱の弁座との間の密着
シール性を向上させる為に用いる蝶形弁のシール
材に関する。
<従来の技術> 従来から、蝶形弁の弁体周側縁には第3図に示
されるようなシール材が取付けられている。この
シール材21はリング状で軟質ゴム製であり、弁
体22の周側縁23に嵌め込まれ、側面からリン
グ状押え材24で挟み付けられるようにして固定
保持されている。
この他、弾性体製シール材の内側に溝を設け、
この溝に剛体製のリングを嵌め込んだ構造のもの
も既に実開昭57−194956号として提案されてい
る。また、実開昭48−63829号には、フツ素系合
成樹脂製シート材の内側をコイルバネで当接支持
する構造のものが提案されている。
<考案が解決しようとする課題> ところが、第3図の従来のシール材は、素材が
軟質ゴムである為、使用が長期に及ぶと、シール
材が恒久変形を起こしたり、或は摩耗したりし
て、シール性が著しく低下する欠点がある。この
為、耐久性が乏しく、定期的なシール材の取替え
が必要である。
また、実開昭57−194956号のものは、内側に剛
体製のリングが嵌められてはいるものの、外側は
軟質ゴム製である為、やはり恒久変形や摩耗が大
で、耐久性が乏しい。更に、実開昭48−63829号
のものは、フツ素系合成樹脂製のシール材の内側
をコイルバネで支持しているが、シール材は完全
な中実体である為、肉厚が大で、柔軟性に欠け、
シール性が充分でない。
本考案はこのような欠点を解消して、弁座との
密着シール性がよく、且つ、このシール性が長期
の使用によつても低下しないような蝶形弁のシー
ル材を提供せんとするものである。
<課題を解決するための手段> 本考案の蝶形弁のシール材の技術的手段は、比
較的硬質な弾性材製のシール本体と、金属弾性材
製のコイルバネと、金属などの剛体材製の内リン
グとからなり、シール本体はその断面形状がほぼ
U字形で、内側に溝を有し、この溝内にコイルバ
ネが嵌め込まれ、更にこのコイルバネの外に内リ
ングが嵌め込まれ、また、シール本体の外側面に
は抜け止め用の突条が設けられていることにあ
る。
<作用> 本考案のシール材では、シール本体は素材自体
の柔軟性は乏しいが、その内側に溝が形成されて
いる為、柔軟性が増加し、シール材として適度な
柔軟性を有するようになつている。シール本体の
溝にはコイルバネが嵌め込まれているので、シー
ル材の弾力性はシール本体とコイルバネとの複合
形態で発生し、シール本体の弾力性をコイルバネ
が補うようになる。コイルバネは弾性金属製であ
るので、時間経過によつて弾性特性の劣化を起こ
さず、長期間に亙つて安定的な弾性力を保持す
る。本考案のシール材では、閉弁時の加圧状態で
の変形は主にコイルバネで生じ、解放時の復元は
コイルバネが担当するので、恒久変形を起こすこ
とがない。
<実施例> 本考案のシール材の実施例を図面について説明
する。シール材1は複数の部材から構成されてい
て、組立状態では全体としてリング状を呈する。
このシール材1は弁体2の周側縁3に形成された
リング状の切欠段部5に嵌め込まれ、その外面を
リング状の押え材4で押圧して固定保持される。
6は押え材4の締付ボルトである。このようにし
てシール材1が弁体2に取付けられた結果、シー
ル材1の先端が弁体2の外周縁から突出した状態
となり、弁を閉じると、弁箱7の弁座8にはこの
シール材1の先端が接触するようになる。
次にシール材1の詳細な構造について説明す
る。10はシール本体で、断面形状はほぼU字形
であり、内側に溝11が形成された形状である。
12は抜け止め用の突条である。このシール本体
は硬質ゴム、4フツ化エチレン樹脂(商品名、テ
フロン)などの硬質で且つ耐久性の高い弾性材料
で製作されている。13は細い弾性帯材、例え
ば、幅2〜5mm、厚さ0.2〜0.5mm程度のステンレ
ススチール製の帯材などを用いて作られたコイル
バネであり、リング状に湾曲させられて溝11に
嵌め込まれている。14は金属製の内リングで、
コイルバネ13の内側に嵌め込まれ、コイルバネ
13を溝11内で保持する役割を果たす。
前記シール材1では、シール本位10が硬質材
製であるので、素材としての柔軟性は良くない
が、溝11が形成されている為、中実のものより
は柔軟性が増加し、シール材として適度の特性を
有するようになる。また、溝11内には、コイル
バネ13が収容されていて、シール本体10の弾
力性を補助する。コイルバネはゴム材に比べて大
変形によく耐え、且つ、変形後の弾性復元力にも
富み、更に経時的に弾性特性の劣化がない。この
為、ゴム材単独の場合のように、長時間の加圧保
持によつて復元力を失い、恒久変形を起こすよう
なことがなく、いつまでも初期の形状と弾性とを
保持し、シール性の低下を起こすことがない。
<考案の効果> 本考案のシール材は、比較的硬質な弾性材とコ
イルバネとの複合体であるので、適度の弾力性を
有し、弁座に対する密着性がよく、高いシール性
を発揮する。また、シール本体は断面がほぼU字
形であるので、柔軟性が増し、硬質弾性材を用い
たことによる弱点が解消された。加えて、このU
字形の溝内にコイルバネを嵌め込んでいるので、
全体の柔軟性はシール材として極めて優れたもの
となつた。更に、コイルバネの内側を剛体材製の
内リングで支持しているので、寸法精度が高ま
り、シール性が向上する他、弁体への組み込みが
容易で、組み込み後のガタ付きがない。その上、
シール本体の側面に抜け止め用突条があるので、
弁体からの不用意な脱落を防止できる。更に、コ
イルバネは経時的な劣化を起こさないので、長期
間に亙つて初期の弾性特性を保持する。この為、
シール材の耐久性がよく、従来のもののような定
期的な取替が不要である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案のシール材の実施例を示し、第1
図は取付状態の断面図、第2図はシール材単独の
切欠側面図、第3図は従来品の断面図である。 1……シール材、2……弁体、7……弁箱、1
0……シール本体、11……溝、13……コイル
バネ、14……内リング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 比較的硬質な弾性材製のシール本体と、金属弾
    性材製のコイルバネと、金属などの剛体材製の内
    リングとからなり、シール本体はその断面形状が
    ほぼU字形で、内側に溝を有し、この溝内にコイ
    ルバネが嵌め込まれ、更にこのコイルバネの外に
    内リングが嵌め込まれ、また、シール本体の外側
    面には抜け止め用の突条が設けられている蝶形弁
    のシール材。
JP9694688U 1988-07-21 1988-07-21 Expired - Lifetime JPH0519644Y2 (ja)

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JP9694688U JPH0519644Y2 (ja) 1988-07-21 1988-07-21

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JP9694688U JPH0519644Y2 (ja) 1988-07-21 1988-07-21

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JPH0218974U JPH0218974U (ja) 1990-02-08
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KR101276417B1 (ko) * 2013-02-01 2013-06-19 신상열 버터플라이밸브

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JPH0218974U (ja) 1990-02-08

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