JPH051963B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH051963B2
JPH051963B2 JP60243722A JP24372285A JPH051963B2 JP H051963 B2 JPH051963 B2 JP H051963B2 JP 60243722 A JP60243722 A JP 60243722A JP 24372285 A JP24372285 A JP 24372285A JP H051963 B2 JPH051963 B2 JP H051963B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
glass
resistor
fluoride
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60243722A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62104001A (ja
Inventor
Kazuharu Onigata
Toshimitsu Pponda
Shoichi Tosaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP60243722A priority Critical patent/JPS62104001A/ja
Publication of JPS62104001A publication Critical patent/JPS62104001A/ja
Publication of JPH051963B2 publication Critical patent/JPH051963B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conductive Materials (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、非酸化雰囲気中での焼成によつて厚
膜抵抗体又はこれに類似の抵抗体を形成すること
ができ、且つ耐湿性の高い抵抗体を提供すること
ができるペースト状抵抗材料に関する。 〔従来の技術〕 未焼成セラミツクシート即ちグリーンシートに
ニツケル等の卑金属の導体ペーストを塗布し、且
つ硼化モリブデンと弗化物とガラスとを含有する
抵抗体ペーストを塗布したものを非酸化雰囲気中
で焼成し、厚膜導体と厚膜抵抗体との両方を有す
る多層セラミツク回路基板を作成する方法は、本
件出願人に係わる特願昭59−197655号明細書に開
示されている。この方法においては、厚膜導体及
び厚膜抵抗の形成に貴金属が使用されないので、
多層セラミツク回路基板のコストの低減ができ
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記出願に係わる抵抗材料で形成され
た厚膜抵抗は十分な耐湿特性を有さない。例え
ば、温度60℃、相対湿度95%の環境下に1000時間
放置した場合の抵抗変化率は+5%〜+10%程度
になる。 そこで、本発明の目的は、非酸化雰囲気中での
焼成で抵抗体を形成することができ、且つ耐湿試
験における抵抗変化率が±2%以内の抵抗体を得
ることができる抵抗材料を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するための本発明に係わる抵抗
材料は、硼化タングステン20〜70重量%と、ガラ
ス10〜60重量%と、弗化カルシウム(CaF2)、弗
化ストロンチウム(SrF2)、及び弗化バリウム
(BaF2)の内の少なくとも1種の弗化物5〜50重
量%と、炭酸カルシウム(CaCO3)、炭酸ストロ
ンチウム(SrCO3)、炭酸バリウム(BaCO3)の
内の少なくとも1種の炭酸塩10〜60重量%とから
成る混合物の粉末と、有機結合剤と、溶剤とから
成る。 〔作用〕 上記組成のペースト状抵抗材料をグリーンシー
ト上に印刷し、非酸化雰囲気で焼成すれば、耐湿
試験における抵抗変化率が±2%以内の厚膜抵抗
体が得られる。従つて、ニツケル等の卑金属の導
体ペーストによる厚膜導体の形成と同時に卑金属
厚膜抵抗を形成することができる。 〔実施例 1〕 次に、本発明の実施例に係わる抵抗材料及びこ
れを使用した多層セラミツク回路基板の形成方法
について述べる。 まず、二酸化珪素(SiO2)78.0重量部、酸化亜
鉛(ZnO)5.5重量部、酸化ジルコニウム(ZrO2
12.0重量部、炭酸カルシウム(CaCO3)3.0重量
部、及び酸化アルミニウム(Al2O3)1.5重量部を
混合し、アルミナルツポ中、1400℃で30分間溶融
し、この溶融液を水中に投入し、急冷させた。こ
の急冷物を取り出してアルミナ乳鉢に入れ、約
50μm程度になるまで粉砕し、更にこれをエタノ
ールと共にポリエチレン製ポツトミルの中に入
れ、アルミナポールで150時間粉砕し、粒径が
10μm以下の粉末状のガラスを得た。 次に、上記ガラスと、硼化タングステン(W2
B,WB,W2B5の内の1種以上)と、弗化物
(CaF2,SrF2,BaF2の内の1種以上)とを表に
示す割合に秤量し、ポールミルに入れて攪拌し
た。次いで、これをアルゴンガス雰囲気中1200℃
で1時間熱処理し、しかる後、エタノールと共に
ポリエチレン製のポツトミル中に入れ、アルミナ
ポールで24時間粉砕し、10μm以下の硼化タング
ステンとガラスと弗化物との混合物の粉末を得
た。即ち、表の試料No.1〜32に示されている種々
の割合のガラスと硼化タングステンと弗化物との
混合粉末を得た。 次に、ガラスと硼化タングステンと弗化物と炭
酸塩(CaCO3,SrCO3,BaCO3の内の1種以上)
との重量割合が表の試料No.1〜32の組成の欄に示
すようになるように、上述のガラスと硼化タング
ステンと弗化物との混合粉末に対して炭酸塩を添
加し、混合することによつて本発明に係わる抵抗
材料の混合物の粉末を得た。即ち、試料No.1にお
いては、抵抗材料の混合物の組成をガラス10重量
%、W2B80重量%、CaF210重量%、CaCO360重
量%とし、残りの試料No.2〜32においても組成の
欄に示す重量割合の組成とした。 次に、各試料の抵抗材料の混合物の粉末100重
量部に、有機結合剤としてのエチルセルロース10
重量部を溶剤としてのブチルカルビトール90重量
部に溶かしたものから成る有機バインダ溶液即ち
ビヒクル25重量部を加えて3本ロールミルで混練
して約800ボイズの抵抗体ペーストを得た。 一方、上記抵抗体ペーストを印刷するためのグ
リーンシートを次の方法で作製した。Al2O3粉末
50重量部、SiO2粉末20重量部、SrO粉末25重量
部、Li2O粉末1重量部、及びMgO粉末4重量部
からなるセラミツク原料粉末と、アクリル酸エス
テルポリマーの水溶液からなるバインダーと、グ
リセリンと、カルボン酸塩及び水とをそれぞれポ
ールミルに入れて混合して、スリツプを作製し、
脱泡処理した後にドクターブレード法により厚さ
200μmの長尺のグリーンシートを作製した。そし
て、このグリーンシートから、9mm×9mmと6mm
×9mmの2種類のグリーンシート片を切り抜い
た。 次に、第1図に示す如く、前者のグリーンシー
ト片1上に、ニツケル(Ni)粉末と有機バイン
ダ溶液(エチルセルロース10重量部をテレピン油
90重量部に溶かしたもの)とを3:1の比で混練
した導体ペーストを200メツシユのスクリーンを
用いて印刷し、125℃、10分間乾燥することによ
つて第1図に示す如くNi導体膜2を形成した。 次に、本発明に係わる抵抗体ペーストを導体ペ
ーストと同様にスクリーン印刷し、乾燥すること
によつて、第1図に示す如く抵抗体膜3を形成し
た。 次に、グリーンシート片1の上に鎖線で示す大
きさのもう一方のグリーンシート片4を積層し、
100℃、150Kg/cm2で熱圧着し、これを酸化雰囲気
中500℃で熱処理して有機結合剤及び溶剤(有機
ビヒクル)を飛散及び分解し、N2(98.5容積%)
+H2(1.5容積%)の還元雰囲気中で1100℃、2
時間焼成し、第2図に示す如く、磁器層1a,4
aの中に、厚膜導体2aと厚膜抵抗体3aとを有
する混成集積回路用の多層セラミツク回路基板を
完成させた。なお、抵抗体3aの導体2aにかか
らない部分の大きさは、3mm×3mmであり、膜厚
は18μmである。また、抵抗体3aの組成は、焼
成前の抵抗材料の無機質の組成にほぼ一致してい
る。 次に、この抵抗体3aの25℃におけるシート抵
抗R0(Ω/□)をデイジタルマルチメータで測定
した。次いで、各試料(多層セラミツク回路基
板)を温度60℃、相対湿度95%の環境下に1000時
間放置し、その後、デイジタルマルチメータで再
びシート抵抗R1(Ω/□)を測定し、この耐湿試
験による厚膜導体2aの抵抗変化率△Rを(R1
−R0/R0)×100%で求めた。表の特性の欄には
上記のR0と△Rとが示されている。なお、R0
値の欄のkは×103を意味する。
【表】
〔実施例 2〕
ガラスの組成が変化しても、実施例1と同様な
作用効果が得られることを確かめるために、次の
如くガラス粉末を作製した。二酸化珪素(SiO2
75.0重量部、三酸化二ホウ素(B2O3)13.0重量
部、炭酸カルシウム(CaCO3)10.0重量部、及び
酸化アルミニウム(Al2O3)2.0重量部を混合し、
実施例1と同様の手法にて粉末状のガラスを得
た。 次に、このガラスを使用してガラス20重量%、
W2B55重量%、W2B15重量%、WB20重量%、
SrF2、CaF2及びBaF2を夫々5重量%、CaCO310
重量%、SrCO310重量%、BaCO35重量%から
成る抵抗材料の混合物を実施例1と同一の方法で
得、これを使用して実施例1と同一の方法で同一
構造の多層セラミツク回路基板を形成し、実施例
1と同様に電気的特性を測定したところ、シート
抵抗値は2.324kΩ/□、抵抗変化率△Rは+0.2%
であつた。 この実施例2から明らかなように、ガラスの組
成を変えても抵抗特性に大きな相違は見られな
い。つまり、本発明において使用されるガラスは
必ずしも特定された1つの組成に限られるもので
はない。なお、実施例1におけるSiO2−ZnO−
ZrO2−CaO−Al2O3系ガラス、実施例2のSiO2
B2O3−CaO−Al2O3系ガラスはいずれも作業点
(1×104ホイズとなる温度)が900〜1200℃のガ
ラスである。本発明に係わるガラスは、実施例1
及び2の組成のガラスに限ることなく、900〜
1200℃の作業点を有し、且つ還元雰囲気で焼成す
る際に金属化されやすい金属酸化物(PbO,
SnO2,Si2O3等)を含まないものであれば、どの
ようなものでもよい。 〔変形例〕 本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形例が可能なものである。 (a) 硼化タングステンとガラスと弗化物と炭酸塩
とを含む抵抗体ペーストを塗布したグルーンシ
ートの焼成温度を1000℃〜1200℃の範囲で変化
させても、抵抗値R0及び抵抗変化率△Rが殆
んど変化しないことが確認されている。例え
ば、実施例1の試料No.12と同一組成で焼成温度
のみを1000℃、1050℃、1150℃、1200℃に変化
させた時の抵抗値R0は4.589kΩ/□、
4.574kΩ/□、4.563kΩ/□、4.578kΩ/□であ
り、また抵抗変化率△Rは、−0.5%、−0.4%、
−0.3%、−0.4%であつた。他の組成において
もほぼ同様な結果が得られた。 (b) グリーンシートを焼成する時の雰囲気を中性
雰囲気(不活性雰囲気)としてもよい。また、
グリーンシートを焼成する前の有機物を分解及
び飛散させるための酸化性雰囲気の熱処理温度
を例えば400℃〜600℃で変化させてもよい。 (c) ガラスと硼化タングステンと弗化物との混合
物のアルゴン雰囲気中での焼成温度を、例えば
900〜1200℃の範囲で変化させてもよい。また
この焼成をアルゴンガス以外の不活性雰囲気、
又は真空中、又は中性雰囲気、又は還元性雰囲
気で行つてもよい。 (d) 抵抗体ペーストを作るための有機バインダ溶
液(ビヒクル)は、ニトロセルロース等の樹脂
を、テレピン油、ブチルカルビトールアセテー
ト等の高沸点溶剤に溶かしたものでもよい。ま
た、この有機バインダ溶液の量は15〜35重量部
程度が望ましい。 〔発明の効果〕 上述から明らかな如く、本発明のペースト状抵
抗材料とニツケル等の卑金属の導体ペーストとを
非酸化雰囲気で同時焼成することができ、且つ本
発明の抵抗材料には貴金属が含まれていない。従
つて、多層セラミツク回路基板、又はこれに類似
の電気回路部品の小型化及び低コスト化に寄与す
ることができる。また、本発明の抵抗材料は前述
の特許出願の抵抗材料に比較し、耐湿性の良い抵
抗体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わる多層セラミツ
ク回路基板を作製する際のグリーンシートと導体
膜及び抵抗体膜のパターンを示す平面図、第2図
は第1図の−線に相当する部分の焼成後の多
層セラミツク回路基板を示す断面図である。 1……グリーンシート片、2……導体膜、3…
…抵抗体膜、4……グリーンシート片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 硼化タングステン20〜70重量%、 ガラス10〜60重量%、 弗化カルシウム、弗化ストロンチウム、及び弗
    化バリウムの内の少なくとも1種の弗化物5〜50
    重量%、 炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、及び炭
    酸バルウムの内の少なくとも1種の炭酸塩10〜60
    重量% から成る混合物の粉末と、 有機結合剤と、 溶剤と から成るペースト状抵抗材料。 2 前記硼化タングステンは、一硼化二タングス
    テン(W2B)、一硼化一タングステン(WB)、
    及び五硼化二タングステン(W2B5)の内の少な
    くとも1種である特許請求の範囲第1項記載の抵
    抗材料。 3 前記ガラスは、作業点が900〜1200℃の範囲
    のものである特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載の抵抗材料。
JP60243722A 1985-10-30 1985-10-30 抵抗材料 Granted JPS62104001A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60243722A JPS62104001A (ja) 1985-10-30 1985-10-30 抵抗材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60243722A JPS62104001A (ja) 1985-10-30 1985-10-30 抵抗材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62104001A JPS62104001A (ja) 1987-05-14
JPH051963B2 true JPH051963B2 (ja) 1993-01-11

Family

ID=17108016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60243722A Granted JPS62104001A (ja) 1985-10-30 1985-10-30 抵抗材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62104001A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105692641A (zh) * 2015-12-25 2016-06-22 洛阳金鹭硬质合金工具有限公司 一种硼化钨的制备方法及应用
CN106116593B (zh) * 2016-06-28 2021-06-04 东北大学 一种四硼化钨陶瓷粉体的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62104001A (ja) 1987-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0740633B2 (ja) 絶縁層用組成物
JPH051963B2 (ja)
JPH051964B2 (ja)
JPH051962B2 (ja)
JPH0362281B2 (ja)
JPH0362286B2 (ja)
JPH051965B2 (ja)
JPH0362287B2 (ja)
JPH051961B2 (ja)
JPH0362282B2 (ja)
JPH0362285B2 (ja)
JPH0362284B2 (ja)
JPH0362283B2 (ja)
JPS6292408A (ja) 抵抗材料
JPH027161B2 (ja)
JPH024121B2 (ja)
JPH03183640A (ja) 抵抗体ペースト及びセラミックス基板
JPH024122B2 (ja)
JPH024124B2 (ja)
JPH0469584B2 (ja)
JP2006202925A (ja) 厚膜抵抗体及びその製造方法、並びに電子部品
JPH0469589B2 (ja)
JPS60198703A (ja) 抵抗体組成物
JPH0469586B2 (ja)
JPH0469590B2 (ja)