JPH05196295A - 強制循環配管の浴槽連結装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸込側と吐出側の区別なく強制循環配管を配
管接続口に接続でき、フィルタのろ過効果を有して施工
性に優れた強制循環配管の浴槽連結装置を提供する。 【構成】 往き管４２と戻り管４３を配管接続口１２，
２４に方向性の指定を不要にして自由に接続し、独立し
た２通水路１１，２３を形成し、その開口部２２等を含
む部位をフィルター３４，３５等で覆い、浴槽水をろ過
してかつ浴槽内へ戻る循環水を浴槽底面１ａに拡散し、
効果的に攪拌する。 【効果】 往き管、戻り管の区別なく配管接続ができ、
正規の状態に修正するという作業が不要で極めて良好な
配管施工性を有すると共に、浴槽水のろ過作用も入手で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は浴槽の浴槽水を浴槽外の
加熱器等を介してポンプで強制循環する強制循環配管を
浴槽に結合する浴槽連結装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の強制循環配管の浴槽連結
装置は、実公平３−３６８５２号公報の如く浴槽に取り
付けた接続金具内を区画して吸込室と吐出室を形成する
と共に、強制循環配管との配管接続口の一方を吸込室
に、他方を吐出室に連通させていた。また、上記接続金
具内に前記配管接続口の連通方向を吸込室と吐出室とに
相互に変更可能な切替手段を設けた構成とし、吸込室を
介して加熱器に送られた浴槽水を加熱した後、吐出室か
ら浴槽内へ吐出するというものであった。

【０００３】そして、万一誤接続した場合には接続金具
内の切替手段を操作することにより、配管接続口の連通
方向を相互に変更することができるという特徴を持って
いた。さらに、浴槽水をろ過するフィルタが吸込室を形
成する吸込側開口部のみに取付けられていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
構成では、フィルタのろ過作用や浴槽底面に向けて浴槽
水を戻して良好な湯温分布を入手すること等を目的とし
て、強制循環配管と連結金具との接続に作業上の注意を
要し、また誤接続の有無確認作業を要し、さらに誤接続
時には切替手段の切替作業が要る等、配管施工が大変煩
わしい欠点を有していた。

【０００５】そこで、本発明は配管施行性を改善し、使
用性にも優れた強制循環配管の浴槽連結装置を提供す
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するために、本発明の強制循環配管の浴槽連結装置の第
１手段は浴槽の取付開口へ水密に固定し、浴槽水を浴槽
外に出す往き管および浴槽内に戻す戻り管から成る強制
循環配管と接続する配管接続口を有した浴槽装着具と、
配管接続口と浴槽内の開口部間に浴槽水を独立して循環
する通水路を備え、この通水路の開口部を覆い、浴槽水
をろ過して通水するフィルタを備えたものである。

【０００７】また、本発明の第２手段は、浴槽の取付開
口へ水密に固定し、浴槽水を浴槽外に出す往き管および
浴槽内に戻す戻り管から成る強制循環配管と接続する配
管接続口を有した浴槽装着具と、配管接続口と浴槽内の
開口部間に浴槽水を独立して循環する通水路を備え、こ
の通水路の開口部を流出入する浴槽水が浴槽底面に対し
て略ハの字型の流線を有したものである。

【０００８】さらに、本発明の第３手段は、前記流線上
にフィルタを配置し、このフィルタのろ過面積を前記開
口部の通水面積より大きくしたものである。

【０００９】次に、本発明の第４手段は、前記流線上の
フィルタと対称位置にもフィルタを有して浴槽装着具に
回転自在に嵌合保持されたフィルタ保持ケースと、フィ
ルタ保持ケースを手動回転したとき、フィルタと開口部
が流線上に位置したことを感触で区別できる位置決め手
段を備えたものである。

【００１０】

【作用】上記第１手段により本発明の強制循環配管の浴
槽連結装置は、浴槽の取付開口に浴槽装着具を装着して
固定し、配管接続口に強制循環配管の往き管および戻り
管をいずれの配管接続口へも互いに任意に接続する。そ
して、浴槽水はフィルタを介して前面ケース内部の通水
室より一方の通水路を介して往き管へ流出し、戻り管か
ら他の通水路と通水室を介してフィルタを通り、再び浴
槽内に流入する循環作用により浴槽水の汚れをフィルタ
で除去できる。

【００１１】また、配管接続口への強制循環配管の接続
が逆になっても、浴槽水は必ずフィルタを介して浴槽外
に流出するから、強制循環配管と配管接続口の配管接続
箇所が固定されず、任意の接続ができて作業上の注意が
不要で、かつ誤接続の確認が不要なことは勿論のこと、
誤接続による通水路の切替作業も不要となり、配管施行
を容易かつ迅速化できる。

【００１２】また、上記第２手段によると本発明は、配
管接続口に強制循環配管を方向性の指示を不要にして自
由に接続しても、通水路から浴槽内に戻る浴槽水は略ハ
の字型の一方の流線を有して浴槽底面に向けて浴槽内に
流入し、浴槽底面に衝突後は底面全体に拡散分流してか
ら上昇する。一方、浴槽外に出る浴槽水は略ハの字型の
他の流線内へ浴槽上部から流れ、開口部内へ流入し、浴
槽内の循環流は流線により整然と分割された流れを作
り、流れの接触・交差等による停滞流域の発生を抑制し
て効率よく、かつ迅速に浴槽水を循環・攪拌できる。

【００１３】さらに、上記第３手段によると、本発明
は、戻り管から浴槽内に流入する浴槽水は大きなろ過面
積を有したフィルタを少い通水抵抗を受けて通過し、浴
槽水の流れの勢いを失わずに、かつ浴槽底面に向けて流
れ、上記第１手段と第２手段に示した作用効果を併せて
発揮できる。

【００１４】次に、上記第４手段により本発明は、フィ
ルタが浴槽水の汚れで詰まったとき、最終入浴者の入浴
後等、残り湯があってその後の入浴に使用しない場合、
フィルタ保持ケースを位置決め手段により感触がするま
で回転して浴槽水を循環すれば、フィルタ通過水の流れ
が逆になり、フィルタに付着した浴槽水の汚れを残り湯
内へ放出・拡散する。その後、残り湯を浴槽底面等から
排水することにより、フィルタの詰りの掃除がフィルタ
保持ケースを取り外さなくても循環作用によりでき、使
用性を高めることができる。

【００１５】

【実施例】以下、添付図面に示した具体的な実施例によ
り、本発明の強制循環配管の浴槽連結装置について更に
詳しく説明する。

【００１６】図１は本発明の一実施例を示し、浴槽側壁
１の下部で底面１ａの近くに取付開口２を穿孔し、水漏
れを防止するパッキン３を介して後面ケース４を浴槽側
壁１の外側から当て、内側からは固定ケース５をねじ部
６で締結し、浴槽側壁１を挟持するように固定する。後
面ケース４は突出円筒７に有するねじ部８に水密用のＯ
リング９を介して内筒１０を締結固定する。固定ケース
５は前方の外周端１０ａで内筒１０と嵌合して一方の通
水路１１を形成し、この通水路１１は後面ケース４の配
管接続口１２、および図１の断面Ｘ−Ｙである図２に示
すように通水口１３から通水する。内筒１０の前面の外
周段１４には隔壁１５の外周壁１６を当接し、固定ケー
ス５の支持突起１７のねじ孔１８にねじ１９により締結
固定する。

【００１７】隔壁１５は略ハの字型の通水路２０（図２
の断面Ａ−Ｏ−Ｂを図１に示してある）を内部隔壁２１
により形成し、外周壁１６の開口部２２を有し、内筒１
０と後面ケース４で形成する他の通水路２３と連通す
る。この通水路２３は後面ケース４の配管接続口２４と
も通じる。隔壁１５の前面２５は外周壁１６までの円平
面を有し、前面２５，内部隔壁２１，外周壁１６間に開
口２６を有する通水室２７を作る。隔壁１５には支持突
起２８を備え、ねじ孔２９へねじ３０を締結してフィル
タ保持ケース３２を固定する。フィルタ保持ケース３２
は浴槽水をろ過するフィルタ３４，３５を外周壁３６に
備え、前面３７にもフィルタ３８を備え、外周壁３６は
内筒１０の外周３９と当接する。

【００１８】そして、フィルタ保持ケース３２と前面３
７との間に通水室４０，４１を作る。フィルタ３８は浴
槽水を汚濁する人体の垢や毛髪等が除去できる網目を有
し、熔着等によりフィルタ保持ケース３２に固着する。
前記後面ケース４の配管接続口１２，２４には強制循環
配管としての往き管４２，戻り管４３をロー付け等によ
り水密に接続する。往き管４２と戻り管４３は、図示は
していないが強制循環用のポンプ、追焚用の加熱器を介
して接続し、浴槽水は加熱器を介して浴槽外を循環し、
汚れを除去したり、湯冷め時に追焚加熱したりする。

【００１９】以上の構成に基づいて、循環用のポンプを
循環して浴槽水をろ過しながら、循環し、湯冷め後の追
焚加熱をすると、浴槽水はフィルタ３５，３８を通って
汚れをろ過されながら通水室４０，４１に流入する。そ
して、これ等の流入水は開口部２２から通水路２０を通
り、通水路２３から往き管４２に流出する。加熱器で加
熱昇温された浴槽水は、戻り管４３から通水路１１に入
って通水口１３から通水室２７に入り、開口２６とこの
開口２６に面したフィルタ３４へ直進し、浴槽の底面１
ａへ勢い良く流入する。そして、この加熱昇温された高
温の流入水は、底面１ａに広く拡散されてから順次上方
に浮上する。高温の流入水は人体に側面から衝突して熱
さを併うことなく、浴槽水の循環流としては好ましい流
れを浴槽内に形成し、浴槽水を効果的に攪拌して上下の
水位差に基づく湯温の不均一を解消する。一方、上方の
湯はフィルタ３５，３８の方向へ吸入誘導され、フィル
タ３４からの流入水との流れの接触・交差する領域を少
く抑制できる。

【００２０】また、往き管４２と戻り管４３が配管接続
口１２，２４に対して逆に接続されたときは、上記説明
による図中の矢印とは逆の流れができる。このときは、
浴槽への流入水は通水室４１に出てから四方に分散し、
多数のフィルタ３５，３８に分流して浴槽内に流入し、
局部的な流れにより人体に衝突せず、分散して勢いの弱
い流れとなり、人体に熱い感触を与えない。また、フィ
ルタ３４は浴槽の底面１ａから浴槽水を吸入し、上記説
明とは全く逆の循環流が浴槽内にできる。こうして、配
管接続口１２，２４に対して往き管４２，戻り管４３を
どう接続しても、浴槽水の汚れをフィルタ３４等で除去
することができ、かつ浴槽水の浴槽内での循環流れを湯
の攪拌効果を併いながら円滑に作ることができる。フィ
ルタ３４等が詰ったときは残り湯のあるときに図の状態
で、またねじ３０を外して水道水等でブラシ掛けして掃
除できる。

【００２１】図３と図４は本発明の他の実施例を示し、
浴槽側壁１の取付開口２にコの字型のパッキン４５を介
して後面ケース４６を当接し、ねじ部４７に固定ケース
４８を締結して浴槽側壁１に固定する。固定ケース４８
は中央の支柱４９の下方の先端５０を後面ケース４６の
ガイド孔５１に挿入し、支柱４９からは縦隔壁５２を後
面ケース４６の内周壁５３に当接して２箇の通水路５
４，５５を区画する。縦隔壁５２は図４の断面Ｃ−Ｄを
示した図５の形状となり、縦寸法Ｌは後面ケース４６の
底部５６と当接するように端面５７を寸法出しする。

【００２２】図３は図４のＰ−Ｏ−Ｑ断面を示し、図４
は図３のＭ−Ｎ断面を示し、図４でＦ−Ｇ線と角度θ
（今、θ＝３０°とする）を有して、ハの字型に設けた
ガイド筒５８，５９は図３で平面に展開して示し、通水
孔６０，６１を介して通水路５４，５５と連通し、開口
部６３，６４とも連通する。固定ケース４８は上部には
縦隔壁５２と同一面に仕切壁６５を備え、上方でフィル
タ保持ケース６６と接触し、平面上のフランジ６７から
上方に伸びている。

【００２３】フィルタ保持ケース６６は仕切壁６５の外
形６８に接触した内部形状を有し、図のＨ部分で固定ケ
ース４８に止める。図６はＯ−Ｑ断面のＨ部分を拡大し
て示し、フィルタ保持ケース６６の外周部６９には全周
凸状のリブ（図の破線で示す高さｈの突起）７０と、フ
ランジ６７には同等の深さｈの溝７１を設ける。溝７１
にリブ７０を圧入嵌合すると、接合部７２が水密に保持
でき、フィルタ保持ケース６６に柔軟性のある合成樹脂
を採用し、弾力性を有して外形６８とフィルタ保持ケー
ス６６を当接する。また、Ｏ−Ｑ断面だけは高さＨ（Ｈ
＞ｈ）の局部的な突起７３を備え、他のリブ７０より突
起させる。断面Ｏ−Ｑ，Ｏ−Ｐ，Ｏ−Ｒの３箇所には深
さが略Ｈの局部的な凹部７４を設け、他の溝７１より深
くしておく。そして、この突起７３がフィルタ保持ケー
ス６６を手でつまんで回転するときに凹部７４に入る
と、手の感触で分かるようにして所謂位置決め手段とし
ての回り止め７５を突起７３と凹部７４により構成す
る。

【００２４】フィルタ保持ケース６６と固定ケース４８
とは、通水室７６，７７を仕切壁６５により分割して形
成し、前記開口部６３，６４と連通する。また、フィル
タ保持ケース６６は浴槽水との連通口として、浴槽水を
通過させてろ過するフィルタ７９，８０，８１，８２を
備える。フィルタ７９，８０は開口部６４，６３を浴槽
水が流出入する流線Ｊ（Ｐ−Ｏ線），Ｋ（Ｑ−Ｏ線）上
に位置し、Ｆ−Ｇ線と角度θを有し、対称位置にもフィ
ルタ８１，８２を配置する。フィルタ８０等は開口部６
３等の開口面積より大きな通水面積を有し、開口部６３
等からの吐出水を全て流出し、他のフィルタ８２等へ吐
出水が逃げないように設定する。固定ケース４８は、図
４において浴槽底面が下に位置し、開口部６３，６４と
平行になるように固定する。さらに、配管接続口６１，
６２には、強制循環配管としての戻り管４３と往き管４
２を各々ロー付け等により配管する。

【００２５】以上の構成に基づいて、浴槽水をろ過して
循環加熱する動作を説明する。図示はしていない循環ポ
ンプを運転して加熱器で循環水を加熱昇温すると、高温
の循環水は戻り管４３，通水路５４，開口部６３より通
水室７６に流入する。開口部６３より大きな面積を有し
て開口部６３に近接したフィルタ８０は大部分の流入水
を角度θを有して浴槽の底面へ勢い良く吐出する。そし
て、底面に広く拡散してから浴槽水との温度差による浮
力により上部へ昇る。一方、浴槽水はフィルタ７９，８
１の両方から流入抵抗を減らすように浴槽水を吸入し、
通水室７７，開口部６４，通水路５５を介して往き管４
２へ流出する。

【００２６】このように浴槽内に戻る循環水は流線Ｐ−
Ｏ上を下方の浴槽底面へ流れ、浴槽から出る浴槽水は流
線Ｓ−Ｏ，Ｋからフィルタ８１，７９へ入り、浴槽水は
流出入の流れを断面Ｃ−Ｄを中心に左右に分割し、流れ
の接触・交差の領域を抑制して効率の良い循環流を作
り、水位の上下による温度差を迅速に攪拌して均一にで
き、追焚加熱の昇温所要時間の短縮化と、均一な湯温分
布を入手して快適な入浴を可能にする。

【００２７】また、配管施行時に往き管４２と戻り管４
３を図と逆に配管接続口６１，６２に接続しても、矢印
の水流が逆になって浴槽内の循環流も左右対称に変化す
るだけで、浴槽の取付開口２を浴槽側壁１の中央に穿孔
すると、上記した作用・効果を全く同様に入手できる。

【００２８】また、浴槽水の循環時間が増えてフィルタ
７９，８１に汚れ８３が埋積したときは、入浴終了後の
残り湯が循環ポンプによる循環が可能に開口部６３，６
４より上の位置にある場合に、循環ポンプを運転して浴
槽水を循環する。そして、図７の（ａ）の使用状態から
先ず回り止め７５に当たるまで１２０°だけフィルタ保
持ケース６６を回転し、（ｂ）の位置にリセットする。
すると、開口部６４へはこれまで浴槽へのろ過後の循環
水が通過して清浄なフィルタ８０，８２が右上方に位置
を変え、浴槽水を吸入し、ろ過作用により汚れ８３が付
着したフィルタ７９，８１が左下方に位置を変更する。
こうして、開口部６３からの吐出流はフィルタ７９に衝
突して汚れ８３を残り湯内へ放出・分散し、フィルタ７
９がクリーニングされる。次に、もう一度、回り止め７
５に当たるまで更に６０°（合計１８０°）回転して
（ｃ）に示す位置にリセットする。そして、（ｂ）の位
置ではクリーニングされなかったフィルタ８１を開口部
６３に対向させ、汚れ８３を浴槽水中に飛散させる。

【００２９】この２回の操作によりフィルタ７９，８１
に埋積した汚れを残り湯中に吹き飛ばしその後循環ポン
プを停止して浴槽底面に設備された排水栓（図示してい
ない）を開栓して捨てると、労せずしてフィルタ７９，
８１のクリーニングをできる。また、残り湯が少くて分
散した汚れが再度他のフィルタ８０，８２に集収される
ときは、フィルタ保持ケース６６を引き外して掃除する
こともできる。しかし、フィルタ７９，８１へ流入して
埋積した汚れを全く逆の水圧を掛けて素直に押し戻す前
記クリーニングの方が、毛髪等の剥離に優れた効果を有
している。なお、フィルタ７９，８１を（ａ）のときに
通過してフィルタ８０，８２に埋積した汚れが上記動作
時に剥離される作用も、流れの逆流効果により期待でき
ることは言うまでもない。

【００３０】次に、図８は本発明の第３の実施例を示
し、ハの字型ガイド筒８５を中心線Ｆ−Ｇからの角度を
４５°とし（図示していない）、フィルタ保持ケース８
６はガイド筒８５の外周８７に水密に摺動する摺動面８
８を有し、位置決め時にフィルタ通路８９の開口９０を
ガイド筒８５の開口部９１に一致させる。フィルタ通路
８９は外周に向けて拡がり角αを有し、フィルタ９２は
開口部９１に対して十分大きな面積を持ち、浴槽水の汚
れを１箇所のフィルタ９２で長時間ろ過できる。そし
て、中心線Ｆ−Ｇと対称に逆八の字型に他のフィルタを
配置すると、僅か１回転の操作でフィルター９２等のク
リーニングができる。こうして、フィルタは前実施例と
異なって通水室を介さなくても広い面積で、かつ循環水
が流入、流出する開口部に均等に配置でき、設計は自由
にできる。

【００３１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による強制循環配管の浴槽連結装置の請求項１では、配
管接続口に強制循環配管を方向性の指定を不要にして自
由に接続してもフィルタが浴槽水の汚れをろ過すること
ができ、配管施行工事の容易化と迅速化が図れる。

【００３２】また本発明の請求項２では、配管接続口に
強制循環配管を方向性の指定を不要にして自由に接続し
てもハの字型の通水路の開口部により、浴槽内の循環流
が接触・交差等による停滞流域の発生を抑制して整然と
分割した流れとなり、効率よく、かつ迅速な浴槽水の循
環攪拌を入手できる。

【００３３】さらに、本発明の請求項３では、通水路の
開口部に開口面積より大きなろ過面積を有したフィルタ
を配置することにより、上記請求項１および請求項２の
効果を併せて期待できる。

【００３４】次に、本発明の請求項４では、上記請求項
３に述べた効果を入手しながら、かつ残り湯を活用して
フィルタの浴槽水の汚れによる詰りを掃除でき、しかも
フィルタの取り外しと手等による掃除作業を不要にでき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の強制循環配管の浴槽連結装置の一実施
例を示す縦断面構成図

【図２】同正面から見た断面図

【図３】本発明の他の実施例を示す縦断面構成図

【図４】同正面から見た断面図

【図５】同部分断面図

【図６】同部分断面図

【図７】（ａ）は同フィルタのセット位置における掃除
動作を示す要部断面図 （ｂ）は同フィルタの１２０度回転時の掃除動作を示す
要部断面図 （ｃ）は同フィルタの１８０度回転時の掃除動作を示す
要部断面図

【図８】本発明の第３実施例を示す部分断面図

【符号の説明】

２ 取付開口 １１，２０，２３，５４，５５ 通水路 １２，２４，６１，６２ 配管接続口 ３４，３５，３８，７９，８０，８１，８２，９２ フ
ィルタ ３７，６６，８６ フィルタ保持ケース ４２ 往き管 ４３ 戻り管 ７３ 回り止め Ｊ，Ｋ 流線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾原 澄夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岩永 昌純 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽の取付開口へ水密に固定し、浴槽水を
   浴槽外に出す往き管および浴槽内に戻す戻り管から成る
   強制循環配管と接続する配管接続口を有した浴槽装着具
   と、配管接続口と浴槽内の開口部間に浴槽水を独立して
   循環する通水路を備え、この通水路の開口部を覆い、浴
   槽水をろ過して通水するフィルタを備えたことを特徴と
   する強制循環配管の浴槽連結装置。
2. 【請求項２】浴槽の取付開口へ水密に固定し、浴槽水を
   浴槽外に出す往き管および浴槽内に戻す戻り管から成る
   強制循環配管と接続する配管接続口を有した浴槽装着具
   と、配管接続口と浴槽内の開口部間に浴槽水を独立して
   循環する通水路を備え、通水路の開口部を流出入する浴
   槽水が浴槽底面に対して略ハの字型の流線を有したこと
   を特徴とする強制循環配管の浴槽連結装置。
3. 【請求項３】前記流線上にフィルタを配管し、このフィ
   ルタのろ過面積を前記開口部の通水面積より大きくした
   ことを特徴とする請求項１、または請求項２記載の強制
   循環配管の浴槽連結装置。
4. 【請求項４】前記流線上のフィルタと対称位置にもフィ
   ルタを有して浴槽装着具に回転自在に嵌合保持されたフ
   ィルタ保持ケースと、フィルタ保持ケースを手動回転し
   たとき、フィルタと開口部が流線上に位置したことを感
   触で区別できる位置決め手段を備えた請求項３記載の強
   制循環配管の浴槽連結装置。