JPH05196234A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH05196234A
JPH05196234A JP27880492A JP27880492A JPH05196234A JP H05196234 A JPH05196234 A JP H05196234A JP 27880492 A JP27880492 A JP 27880492A JP 27880492 A JP27880492 A JP 27880492A JP H05196234 A JPH05196234 A JP H05196234A
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知子 田中
Yukiko Tani
由紀子 谷
Eriko Aoki
恵理子 青木
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豊 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】好ましい調理を実現する。 【構成】温度センサ5を鍋2の底に接触させて温度を検
出する。加熱量検出部9としての可変抵抗器で操作つま
みの操作量に応じて可変される火力を検出する。モード
設定部8で各種調理モードを設定する。温度センサ5及
び可変抵抗器の出力に応じて信号処理部6が、モード設
定部8で設定されたモードに適合する調理物の加熱状態
を判断する。そして、ガス供給制御部4が信号処理部6
の判定結果に応じてバーナ1の燃焼状態を所定の状態に
自動的に調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動的に加熱状態を制
御する機能を備えた加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスコンロなどの加熱調理器としては、
煮る、揚げる(油で炒める場合も含む)、あるいは焼く
といった調理方法に応じて、例えばバーナなどの加熱手
段の燃焼制御(小火,大火の切換)を行い、調理物の加
熱温度を自動調節できるようにしたものがある。また、
調理物の加熱温度は、調理物を入れて加熱される例えば
鍋などの容器の底に接触して温度を検出する温度センサ
の出力から類推するという方法が一般的に採用されてい
る。
【0003】この種の加熱調理器としては、調理物を加
熱する加熱手段と、調理物を入れて加熱される容器の底
に接触して温度を検出する温度センサなどの温度検出手
段と、調理物を煮る、揚げる、焼くなどという各種調理
モードを設定するモード設定手段と、上記温度検出手段
の出力を採取してモード設定手段で設定された調理モー
ドに適合する調理物の加熱状態を判断する判断手段と、
この判断手段の制御の下で加熱手段の加熱状態を所定の
状態に自動的に調節したり、あるいは特定状況で自動的
に加熱状態を停止させたりする加熱手段の制御を行う加
熱制御手段とを備えたものがある。
【0004】この加熱調理器においては、例えば調理物
を煮るモード(なお、以下の説明では水を媒介して行わ
れる調理を全て含むものとして、以下このモードを水も
のモードと呼ぶ)に設定しておけば、温度センサで検出
される温度が焦げ付きと判断される温度になったとき、
自動的にバーナを消火して調理物の焦げ付きを防止でき
る。また、調理物を揚げたり、炒めたりするモード(以
下、このモードを油ものモードと呼ぶ)に設定しておけ
ば、油の温度を一定に保ったり、油の温度が異常に高く
なったときに自動的に消火したりすることができる。さ
らに、調理物を焼くモードに設定しておけば、異常に加
熱温度が上昇したときに自動消火を行うことができる。
【0005】なお、この種の加熱調理器としては、水も
のモードと油ものモードとを設定することなく、水もの
調理と油もの調理との判別を自動的に行い、水もの調理
と判別された場合には、上述の加熱調理器の場合と同様
に、水もの調理である場合には焦げ付きと判断される温
度になったときには自動的に消火し、油もの調理である
場合には油の温度が異常に高くなったときに自動的に消
火することができるものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の加熱調理器では、調理物の加熱状態を判断するすべ
が、温度センサなどの温度検出手段で鍋などの容器の底
の温度を検出するしかないため、調理物の加熱状態を大
まかにしか捕らえることができず、このため好ましい調
理を実現できない場合があった。
【0007】例えば、火力、水量あるいは容器の材質な
どが異なると、当然に調理物の加熱状態が変化するが、
容器の底の温度だけではそれらの区別は容易には付けに
くく、このため発火あるいは焦げ付きなどの不測の事態
を起こす恐れがある。そこで、従来では上記不測の事態
を未然に防止するために、早めに加熱状態を停止するこ
とにより、加熱手段を安全サイドで働かせる必要があ
り、このために結果として好ましい調理を実現すること
ができない場合があった。
【0008】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、好ましい調理を実現で
きる加熱調理器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、調理物を加熱する加熱手段
と、調理物を入れて加熱される容器の底に接触して温度
を検出する温度センサなどの温度検出手段と、加熱手段
の加熱量を検出する加熱量検出手段と、調理物を煮る、
揚げる、焼くなどという各種調理モードを設定するモー
ド設定手段と、上記温度検出手段及び加熱量検出手段の
出力に応じてモード設定手段で設定された調理モードに
適合する調理物の加熱状態を判断する判断手段と、この
判断手段の制御の下で加熱手段を制御し、この加熱手段
の加熱状態を所定の状態に自動的に調節したり、あるい
は特定状況で自動的に加熱状態を停止させたりする加熱
制御手段とを備えている。
【0010】請求項2の発明では、調理物を加熱する加
熱手段と、調理物を入れて加熱される容器の底に接触し
て温度を検出する温度センサなどの温度検出手段と、加
熱手段の加熱量を検出する加熱量検出手段と、上記温度
検出手段及び加熱量検出手段の出力に応じて調理の種別
を判別すると共に、その判別結果としての調理の種別に
適合する調理物の加熱状態を判断する判断手段と、この
判断手段の制御の下で加熱手段を制御し、この加熱手段
の加熱状態を所定の状態に自動的に調節したり、あるい
は特定状況で自動的に加熱状態を停止させたりする加熱
制御手段とを備えている。
【0011】
【作用】請求項1の発明は、上述のように加熱手段の加
熱量を検出する加熱量検出手段を設けることにより、従
来では不確定要素であった火力を、判断手段が調理モー
ドに適合する調理物の加熱状態を判断するためのデータ
として用いることができるようにし、これにより的確に
調理モードに適合する調理物の加熱状態を判断すること
ができるようにして、好ましい調理を実現することを可
能とする。
【0012】また、請求項2の発明も、加熱手段の加熱
量を検出する加熱量検出手段を設け、不確定要素であっ
た火力を、判断手段が調理の種別の判別あるいはその調
理の種別に適合する調理物の加熱状態を判断するための
データとして用いることができるようにし、これにより
的確に調理の種別の判別及びその調理の種別に適合する
調理物の加熱状態を判断することができるようにして、
好ましい調理を実現することを可能とする。
【0013】
【実施例】
(実施例1)図1乃至図6に基づいて本発明の一実施例
を説明する。本実施例では、加熱調理器がガスコンロで
ある場合について以下の説明を行う。この加熱調理器で
は、図1に示すように、元栓3及び加熱制御手段として
のガス供給制御部4を介して、加熱手段としてのバーナ
1にガスが供給され、バーナ1の燃焼により調理物を入
れた容器(以下、鍋である場合について説明する)2を
加熱して調理を行う。
【0014】そして、この加熱調理器では、煮る、揚げ
る(油で炒める場合も含む)あるいは焼くといった調理
に応じて火加減を自動調節でき、これら水ものモード、
油ものモード及び焼きものモードなどの各種の調理モー
ドの設定をモード設定部8で行うようにしてある。な
お、このモード設定部8は、調理モードを切り換えるモ
ード切換スイッチの他に、温度設定あるいは加熱時間な
どを設定する設定部、及びその設定値あるいは現在値や
いずれの調理モードで動作しているかを表示する表示部
などを一体に備えている。
【0015】このモード設定部8で設定された調理モー
ドに応じたバーナ1の燃焼制御は、判断手段としてのマ
イクロコンピュータで構成された信号処理部6と、ガス
バルブ(あるいは電磁弁、比例制御弁、ガス閉子でもよ
い)で構成されたガス供給制御部4とで行う。なお、本
実施例の加熱調理器では、点火,消火及び火力調整を行
う点火つまみ11を用いて、手動でも火力調整を行える
ようにしてある。この火力調節部10の具体構成を図3
に示す。この火力調節部10は、操作つまみ11に連動
して回転するギア12を介してニードルギア13に操作
つまみ11の回転を伝え、このニードルギア13の回転
をニードル筒14を用いて直線運動に変換し、ニードル
筒14内を進退自在に移動するニードル15の先端で、
ガスの流量を変化させて(図中矢印で示すガスの流路を
示す)、火力の調節を行っている。なお、図3の状態は
火力を小火に絞った状態を示す。
【0016】本発明にかかる加熱調理器の調理モードに
ついて以下に説明する。まず、水ものモードでは、上記
温度センサ5で検出される温度が焦げ付きと判断される
温度となったときに、ガス供給制御部4でガスの供給を
停止して自動的にバーナ1を消火して焦げ付きを防止す
る。この際には、同時にブザーなどの報知手段により使
用者に焦げ付きを報知する。なお、この水ものモードの
場合には、使用者が煮付ける時間を設定することもで
き、このように時間設定を行った場合には、設定時間の
経過後に自動消火される。但し、設定時間の経過前であ
っても、焦げ付きが検知された場合には自動的に消火さ
れる。
【0017】次に、油ものモードでは、油が発火する温
度以下の揚げものあるいは炒めものを行う場合の上限温
度に自動的にバーナ1の燃焼量(火力)を調節する。な
お、上記上限温度は使用者が調理に応じた所望の温度に
設定することができる。また、何等かの要因で異常と判
断される温度まで上昇した場合には自動消火を行う。焼
きものモードでは上限温度に自動的にバーナ1の燃焼量
(火力)を調節する。但し、この焼きものモードの場合
の上限温度は上記油ものモードの場合よりも高く調整さ
れる。なお、この際にも上記上限温度以上に温度が異常
に上昇した場合には自動消火を行う。
【0018】さらにまた、上述したすべての調理モード
に共通に備える機能として、点火と同時に消し忘れ防止
タイマが動作し、そのタイマに設定された時間以上経過
すると、自動的に消火される機能を備えている。以下
に、水ものモードにおける焦げ付きや油ものモードにお
ける発火を防止する機能について説明する。なお、以下
の説明では簡単のために、図3においては上記火力調節
部10のガス流入口17の近くに設けられた電磁弁16
をガス供給制御部4として用い、この電磁弁16でガス
の流路を遮断して、水ものモードにおける焦げ付きや油
ものモードにおける発火を防止するために、自動的にバ
ーナ1を消火できる構造とした場合を例として説明す
る。
【0019】なお、水ものモードにおける焦げ付きや油
ものモードにおける発火を防止する機能について説明の
前に、本実施例の特徴とする信号処理部6における調理
モードに適合する調理物の加熱状態の判断方法について
まず説明する。本実施例の場合には、信号処理部6にお
ける調理物の加熱状態の判定を、従来同様に鍋2の底に
接触する温度検出手段としてのサーミスタ等の温度セン
サ5の出力に応じて行い、且つそれ以外に加熱手段の加
熱量を検出する加熱量検出部9の出力も用いて行う点に
特徴がある。ここで、本実施例では上記加熱量検出部9
として、操作つまみ11の操作に伴って抵抗値が可変す
る可変抵抗器18を用いてある。なお、上記可変抵抗器
18の抵抗値の変化は、ニードル15で制御されるガス
の流量に比例して変化するように設定してあることは言
うまでもない。
【0020】このように、従来では不確定要素であった
火力を調理モードに適合する調理物の加熱状態を判断す
るためのデータとして、温度センサ5の出力と共に信号
処理部6が用いることにより、信号処理部6で的確な調
理モードに適合する調理物の加熱状態の判断を行え、こ
れにより好ましい調理を実現することができる。この点
を具体的な例を挙げて以下に説明する。まず、水ものモ
ードにおける沸騰検知において、例えば鍋2の材質ある
いは水量のいずれか一方あるいは両方が異なる場合につ
いて説明する。
【0021】いま、同一の鍋2で、図4に示すように、
沸騰温度よりも低い所定温度xに達するまでの時間をt
とし、その際の火力をyとすると、火力yが大きいとき
は、所要時間tは短く、逆に火力yが小さいときは、所
要時間tは長くなるはずである。つまり、火力yが信号
処理部6にデータとして与えられることにより、水量が
異なることを判断できるのである。
【0022】また、例えば、同一火力で同一の水量であ
る場合におけるアルミ製の鍋と土鍋とでは、図5に示す
ように、温度上昇速度が異なり、これにより鍋2の材質
の違いを判断できる。そこで、このようにして判明した
水量あるいは鍋2の材質の違いに応じて沸騰検知のため
の算出式の補正を行う。但し、水量及び鍋2の材質が共
に異なる場合には、夫々の総合的な違いに伴う検出結果
となるが、その検出結果には相殺あるいは相乗される形
で、水量あるいは鍋2の材質の違いが含まれるので、こ
の検出結果を用いて上記算出式の補正を行っても何等問
題はない。
【0023】例えば、火力が強く、且つ水量が少ない
(あるいはアルミ鍋)場合には、沸騰しやすいので、沸
騰検知を行う温度を高くする。逆に、火力が弱く、且つ
水量が多い(あるいは土鍋)場合には、沸騰しにくいの
で、沸騰検知を行う温度を低くする。つまり、従来では
沸騰検知のためのチェックする温度が一定であったた
め、例えば火力が強く、水量が少ない(あるいはアルミ
鍋)場合には、沸騰の検知が遅れる傾向にあり、逆に火
力が弱く、水量が多い(あるいは土鍋)場合には沸騰の
検知が早くなり過ぎるといった問題があったが、本実施
例では上記加熱量検出部9により火力を認識できるの
で、このような問題を解消することができる。このよう
に沸騰検知を適切に行うことができるようになれば、水
ものモードの場合に、沸騰検知温度から決定される焦げ
付き防止用の自動消火温度を適切に設定することができ
るという利点が得られる。
【0024】さらに、殆ど同じ手法を用いて、油ものモ
ードにおける油の発火を防止するための消火温度も適切
に設定できる。この場合には、油の量やフライパンなど
の材質に応じて消火温度を調節できることになる。例え
ば、鉄製のフライパン、テフロン加工を施したフライパ
ンでは、図6イに示すように同一の温度上昇を示したと
しても、油の実際の温度は図6ロ,ハ(ロは鉄製のフラ
イパン内の油の温度、ハはテフロン加工を施したフライ
パンの油の温度)に示すように異なり、鉄製のフライパ
ンの方が油の温度が高くなる。そこで、鉄製のフライパ
ン、テフロン加工を施したフライパンであるかを、水も
のモードの場合と同様に火力と所定温度に達するまでの
所要時間により判別しておき、これにより消火温度を決
定するようにすれば、鉄製のフライパンの場合に油が発
火するということがなく、しかもテフロン加工を施した
フライパンでは油の温度が低いにもかかわらず、消火さ
れるといった問題を生じない利点がある。
【0025】ところで、消火温度を決定する一方法を具
体的に示すと、図2に示すようにすればよい。この場合
には、操作つまみ11の操作状態、つまりは火力を3段
階(大、中、小)で判定し、所定温度に達するまでに要
する時間、つまり温度上昇速度を夫々の火力に応じて2
段階で判断し(判断基準をta,tb,tcで示す)、
夫々に応じて自動消火温度を決定してある。ここで、図
中の自動消火温度T1 〜T6 は、T1 <T2 <T3 <T
4 <T5 <T6 として設定してある。そして、上記自動
消火温度になったときに、バーナ1を自動消火する。
【0026】(実施例2)図7及び図8に基づいて本発
明の他の実施例を説明する。上述した実施例1の場合に
は調理モード設定部8で水ものモードと油ものモードと
を設定していたが、本実施例の場合には水もの調理と油
もの調理とを自動的に判別するようにした加熱調理器を
対象としている。本実施例の加熱調理器の構成は、図1
と同じであるが、本実施例の場合にはモード設定部8で
は焼きモードの設定を行うだけで、水ものモード及び油
ものモードの設定は行わない。
【0027】まず、本実施例の加熱調理器における調理
の種別の判別(水もの調理と油もの調理との判別)方法
について説明する。水もの調理と油もの調理とを自動判
別するには、まず第1段階として、調理物(調理物に加
えられる水、あるいは調理物から出る水)が沸騰する温
度T0 を検知する。なお、以下の説明では、この沸騰が
検知された温度T0 を沸騰検知温度と呼ぶ。
【0028】上記沸騰検知温度T0 は、水が沸騰する
と、温度センサ5で検出される温度がほぼ一定になるこ
とより検知することができる。その検知方法の一例とし
ては次の方法を採用すればよい。即ち、図7に示すよう
に、沸騰する以前の温度領域における所定温度Ta(例
えば、94.7℃)からTb(例えば、99.6℃)ま
で上昇するのに要する時間t(sec)を測定し、その後温
度Tbから一定温度Tc(例えば、1℃)上昇するのに
要する時間txを測定する。なお、温度Tbから一定温
度Tc3 上昇する時点を図7中の×印で示す。そして、
所要時間txが上記所要時間tに所定の係数Aをかけた
値(At)より長くなった(At<tx)時点を沸騰検
知温度T0 とする。
【0029】ここで、本実施例においても、実施例1の
場合と同様に、ガスバーナ1の燃焼量を検出する加熱量
検出部9を設けてあるので、上記沸騰検知を行う前に、
水量あるいは鍋2の材質の違いなどの判定を行ってお
く。そして、その判定結果である水量あるいは鍋2の材
質の違いに応じて、沸騰を検知する温度領域の調整(T
a,Tbの調整)、あるいは沸騰検知のための算出式の
補正(上述の場合には係数Aの補正)を行う。このよう
にすれば、沸騰検知を適切に行うことができる。
【0030】上記沸騰検知結果に基づいて水もの調理と
油もの調理との判別を行う。例えば、沸騰が検知される
のは水もの調理の場合であるので、沸騰が検知された場
合には水もの調理と判別する。但し、温度範囲を制限し
ない場合、油もの調理の場合でも沸騰の場合と同じ状況
を示す場合がある。例えば、てんぷらを揚げる場合に、
油の温度を一定にするように火力を弱火した場合などに
沸騰の場合と同じ状況を示す。そこで、沸騰であると判
断する判断基準の上限温度Td(例えば、160℃)を
設けておき、この温度Td以下で沸騰が検知されたと
き、水もの調理と判別するようにしてある。従って、沸
騰が検知されることなく温度Tdを越えると、油もの調
理と判別される。
【0031】このように自動的に水もの調理と油もの調
理の判別を行えるものでは、水もの調理において焦げ付
きを防止するための自動消火温度を、例えば次のように
決めることができる。この場合に、上記沸騰検知後さら
に温度センサ5で検知される温度が一定となることを検
知する。ここで、温度センサ5の検知温度が一定になる
ことを検知しているのは、土鍋などの熱伝導の悪い鍋2
では沸騰検知後もだらだらと温度センサ5で検知される
温度が上昇するため、沸騰検知温度T0 だけから消火温
度を設定すると、調理物を十分に煮付けることなく消火
されるということが起こるからである。
【0032】この温度センサ5で検知される温度が一定
となることの判定は、例えば図8に示すように、一定時
間t1 (数十sec )毎に所定回数N(数5回)を1セッ
トとして温度センサ5で検知される温度をチェックする
処理を繰り返す。ここで、1セット中の最初に温度セン
サ5で検知された温度を基準値Trとした場合、この基
準値Trに対して上下一定温度±ΔT(±数℃)内に温
度センサ5で検知される温度が何回含まれるかを判断す
る。そして、その結果として、基準値Trに対して上下
一定温度内(Tr±ΔT)に例えばN−1回以上温度セ
ンサ5で検知される温度が含まれれば、その際の1セッ
トは一定状態にあると判断する。そして、連続する所定
数の複数セットn(例えば、数セット)で一定状態であ
ると判断されると、鍋2の温度が一定状態であると判定
する。
【0033】このようにして一定と判断されると、一定
と判断された最終セットの基準値Trに一定温度Te
(例えば、数十℃)を加えた温度(Tr+Te)を自動
消火温度とする。また、上記の沸騰検知時における温度
の温度域に応じて、焦げ付きを防止する自動消火温度の
Teを異ならせるようにしてある。この自動消火温度を
設定する場合において、上記加熱量検出部9の存在によ
り、温度センサ5で検知される温度が一定となることの
判定するための基準となる沸騰検知を確実に行えるの
で、自動消火温度も適切に設定することができる。
【0034】また、本実施例の場合にも、上述した実施
例1と同じ手法を用いて、油もの調理における油の発火
を防止するための消火温度が設定される。従って、水も
の調理と油もの調理との判別を自動的に行う加熱調理器
においても、油の量やフライパンなどの材質に応じて自
動消火温度を適切に設定することができる。ところで、
上述の説明では加熱量検出手段として可変抵抗器18を
用いた場合について説明したが、ガス流量センサ等のガ
ス流量を検出できるものであれば、その他のものを加熱
量検出手段として用いてもよい。ここで、上記ガス流量
センサを用いれば、比例制御弁によりガス供給制御部4
がガスの供給状態を制御する場合に有効である。また、
自動消火温度は図2に示すように段階的に決定する以外
に、連続的に決定するようにしてもよい。さらに、上記
加熱量検出部9による火力の検出結果は、上述の場合に
は説明していないその他の調理における調理物の加熱状
態を判断するデータとしても用いてもよいことは言うま
でもない。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、調理物
を加熱する加熱手段と、調理物を入れて加熱される容器
の底に接触して温度を検出する温度センサなどの温度検
出手段と、加熱手段の加熱量を検出する加熱量検出手段
と、調理物を煮る、揚げる、焼くなどという各種調理モ
ードを設定するモード設定手段と、上記温度検出手段及
び加熱量検出手段の出力に応じてモード設定手段で設定
された調理モードに適合する調理物の加熱状態を判断す
る判断手段と、この判断手段の制御の下で加熱手段を制
御し、この加熱手段の加熱状態を所定の状態に自動的に
調節したり、あるいは特定状況で自動的に加熱状態を停
止させたりする加熱制御手段とを備えたものであり、加
熱手段の加熱量を検出する加熱量検出手段を設けること
により、従来では不確定要素であった火力を、判断手段
が調理モードに適合する調理物の加熱状態を判断するた
めのデータとして用いることができ、このため的確に調
理モードに適合する調理物の加熱状態の判断が行え、好
ましい調理を実現できる。
【0036】請求項2の発明は上述のように、調理物を
加熱する加熱手段と、調理物を入れて加熱される容器の
底に接触して温度を検出する温度センサなどの温度検出
手段と、加熱手段の加熱量を検出する加熱量検出手段
と、上記温度検出手段及び加熱量検出手段の出力に応じ
て調理の種別を判別すると共に、その判別結果としての
調理の種別に適合する調理物の加熱状態を判断する判断
手段と、この判断手段の制御の下で加熱手段を制御し、
この加熱手段の加熱状態を所定の状態に自動的に調節し
たり、あるいは特定状況で自動的に加熱状態を停止させ
たりする加熱制御手段とを備えたものであり、上述のよ
うに加熱手段の加熱量を検出する加熱量検出手段を設け
ることにより、不確定要素であった火力を、判断手段が
調理の種別の判別あるいはその調理の種別に適合する調
理物の加熱状態を判断するためのデータとして用いるこ
とができ、このため的確に調理の種別の判別及びその調
理の種別に適合する調理物の加熱状態を判断することが
でき、好ましい調理を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同上の主要動作を示すフローチャートである。
【図3】(a),(b)は火力調節部の構造を示す側面
断面図及び正面図である。
【図4】水ものモード等における水量を判断する方法の
説明図である。
【図5】水ものモード等における鍋の材質を判断する方
法の説明図である。
【図6】油ものモードにおいてフライパンの材質を判断
する必要がある理由についての説明図である。
【図7】他の実施例における沸騰検知方法の説明図であ
る。
【図8】沸騰検知後に温度センサの出力が一定する状態
を検知する方法の説明図である。
【符号の説明】
1 バーナ 2 鍋 4 ガス供給制御部 5 温度センサ 6 信号処理部 8 モード設定部 9 加熱量検出部 18 可変抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 豊 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理物を加熱する加熱手段と、調理物を
    入れて加熱される容器の底に接触して温度を検出する温
    度センサなどの温度検出手段と、加熱手段の加熱量を検
    出する加熱量検出手段と、調理物を煮る、揚げる、焼く
    などという各種調理モードを設定するモード設定手段
    と、上記温度検出手段及び加熱量検出手段の出力に応じ
    てモード設定手段で設定された調理モードに適合する調
    理物の加熱状態を判断する判断手段と、この判断手段の
    制御の下で加熱手段を制御し、この加熱手段の加熱状態
    を所定の状態に自動的に調節したり、あるいは特定状況
    で自動的に加熱状態を停止させたりする加熱制御手段と
    を備えて成ることを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 調理物を加熱する加熱手段と、調理物を
    入れて加熱される容器の底に接触して温度を検出する温
    度センサなどの温度検出手段と、加熱手段の加熱量を検
    出する加熱量検出手段と、上記温度検出手段及び加熱量
    検出手段の出力に応じて調理の種別を判別すると共に、
    その判別結果としての調理の種別に適合する調理物の加
    熱状態を判断する判断手段と、この判断手段の制御の下
    で加熱手段を制御し、この加熱手段の加熱状態を所定の
    状態に自動的に調節したり、あるいは特定状況で自動的
    に加熱状態を停止させたりする加熱制御手段とを備えて
    成ることを特徴とする加熱調理器。
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