JPH05196170A - サーモワックス装置 - Google Patents

サーモワックス装置

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JPH05196170A
JPH05196170A JP3154992A JP3154992A JPH05196170A JP H05196170 A JPH05196170 A JP H05196170A JP 3154992 A JP3154992 A JP 3154992A JP 3154992 A JP3154992 A JP 3154992A JP H05196170 A JPH05196170 A JP H05196170A
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piston
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thermo
wax
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JP3154992A
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Shigeru Saito
茂 斉藤
Kouji Kawayoko
弘司 川横
Masayoshi Kurosu
正義 黒須
Satoshi Shirai
聡 白井
Fujio Nakajima
富士雄 中島
Hiroshi Morita
弘 森田
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Nippon Carburetor Co Ltd
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Nippon Carburetor Co Ltd
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  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化に伴うサーモワックスの膨張収縮に
応じてピストンを駆動し制御目的物を制御するにあた
り、温度低下に伴ってピストンが突出する構成とし、カ
ムやリンク機構を介在させることなく制御目的物に直接
作用させることができるサーモワックス装置を提供す
る。 【構成】 基端側が大径で先端側が小径のピストン14
をハウジング1の中心軸線上に直線往復動可能に配置し
て先端方向へ押すばね19を作用させ、ピストン14の
少なくとも大径部15から小径部16へ移行する部分を
囲んでハウジング1にサーモワックス20を充填すると
ともに、このサーモワックス20を弾性あるシール部材
8によってピストン14から遮断してハウジング1に封
入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低温で固化し高温で液化
するサーモワックスの相転位に伴う体積変化を利用して
バルブの制御などを行なわせるサーモワックス装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車エンジンの吸気路に設置さ
れて吸気量を制御することによって出力制御を行なう絞
り弁は、エンジンの低温始動時にアイドル開度よりも少
し大きく開いて高温始動時よりも大量の混合気をエンジ
ンに供給し、暖機の進行に伴って開度を小さくするよう
に制御することが多い。
【0003】このようにエンジン温度に関連してエンジ
ン始動時の絞り弁開度を制御するにあたり、低温で固化
し高温で液化してその際の相転位に伴い体積がかなり大
きく変化する性質を有する物質であるサーモワックスを
用いたアクチュエータを使用するのが普通である(特開
昭54−102426号公報参照)。
【0004】即ち、前記アクチュエータはサーモワック
スをカップ状のハウジングに装填してその開口を塞いだ
弾性カバーにピストンを接触させた構成であり、温度上
昇に伴いサーモワックスが膨張することによってピスト
ンをハウジングから突出する方向へ駆動し、温度低下に
伴いサーモワックスが収縮するときは戻しばねのばね力
によってピストンをハウジングに引込ませる方向へ駆動
する。
【0005】このようなアクチュエータによりエンジン
吸気量制御用絞り弁の開度制御を行なわせる場合、絞り
弁をアイドル開度よりも大きく開かせる低温時にピスト
ンが後退しアイドル開度に保持させる高温時にピストン
が前進する。
【0006】従って、絞り弁軸に固定したレバーに前記
構成のアクチュエータを作用させるとき、ピストンをレ
バーに直接作用させると、ピストンがレバーを押して絞
り弁を閉じ方向へ動作させるようにアクチュエータを配
置することとなり、アクセル操作による絞り弁開き動作
がレバーに邪魔されて不可能になる。そこで、低温時に
絞り弁をアイドル開度に戻す戻しばねのばね力にうち勝
ってピストンの後退位置に対応する開度に開かせるとと
もに温度上昇に伴ってアイドル開度まで閉じさせ、しか
もアクセル操作に支障を与えることがないように、ピス
トンをカムや前記公報に開示されているリンク機構を介
してレバーに作用させなければならず、アクチュエータ
と制御目的物との間が複雑化するとともに全体が大形化
するのを避けられない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、サーモワックスの膨張に伴いピストンが突
出する構成の前記サーモワックス装置をアクチュエータ
に使用した場合、制御目的物によってはそれらの間にカ
ム、リンク機構などを介在させなければならず構造が複
雑化するとともに全体が大形化するのを避けられない、
という点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明はハウジングと、ハウジングの中心軸線上に
直線往復動可能に配置した基端側が大径で先端側が小径
のピストンと、ピストンを先端方向へ押すばねと、ピス
トンの少なくとも大径部から小径部へ移行する部分を囲
んでハウジングに充填したサーモワックスと、ピストン
を密着貫通した通孔を有しサーモワックスをピストンか
ら遮断してハウジングに封入した弾性あるシール部材と
からなる構成とし、ここのような手段によって従来のサ
ーモワックス装置ではカム、リンク機構などを介在させ
なければ作用させることが不可能であった制御目的物に
直接作用させて構造の簡単化、全体の小形化を計るとい
う目的を達成した。
【0009】
【作用】温度が低下してサーモワックスが収縮し固化す
るようになると、ばねを作用させたピストンの大径部が
サーモワックスの収縮による体積減少分だけ通孔に押込
まれ、先端がハウジングから突出する方向へピストンが
駆動されることとなる。温度が上昇してサーモワックス
が膨張すると大径部がサーモワックスの膨張による体積
膨張分だけ通孔から押出され、先端がハウジングに引込
む方向へピストンが駆動される。
【0010】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する
と、図1、2は本発明の一実施例を示すものであって、
ハウジング1は円筒形の胴体2の両開口端に円板状のふ
た体3とカップ状のカバー体5とを固定した構成であ
り、ふた体3は中心に案内孔4を有しカバー体5はフラ
ンジ6とシリンダ部7とを有している。
【0011】シール部材8はゴムのような伸縮性に富む
弾性材料で作られており、円板状の二つの端板片9、1
0とそれらの中心間に設けた円筒体11とを一体成形し
たものである。また、ピストン14は基端側の大径部1
5と先端側の小径部16およびそれらの間の円錐状の傾
斜部17と大径部15の基端面のフランジ部18とを有
する構成である。
【0012】そして、端板片9、10の外側面にふた体
3とカバー体5とを重ねてそれらの外側周縁部を胴体2
の両端部の段部2a、2bに嵌込み、胴体2の端縁をか
しめることによって段部2a、2bと折曲げ縁2c、2
dとの間に挟み固定し、ピストン14をその大径部15
をシリンダ部7と円筒体11の内部である通孔12とに
嵌込むとともに小径部16を通孔12と案内孔4とに嵌
込んで先端をふた体3から突出させてシリンダ部7に装
入した圧縮コイルばねからなるばね19をフランジ部1
8に接触させ、更に胴体2とシール部材8とに囲まれた
環状の空間にサーモワックス20を充填したものであ
る。
【0013】図1はハウジング1の周囲が低温であって
サーモワックス20が固化しているときの状態を示して
おり、サーモワックス20は液化しているときに比べ収
縮している。即ち、ばね19によって先端方向へ押され
ているピストン14の大径部15は収縮による容積減少
分だけ通孔12に押込まれ、その結果小径部16の先端
がハウジング1から大きく突出される。
【0014】図2はハウジング1の周囲が高温であって
サーモワックス20が液化しているときの状態を示して
おり、サーモワックス20は固化しているときに比べ膨
張している。即ち、ピストン14は傾斜部17に作用す
る膨張の際の圧力によって容積増大分だけ基端方向へ押
され、その結果小径部16の先端がハウジング1に引込
まれて突出長さが短かくなる。
【0015】この実施例において、シール部材8はサー
モワックス20が漏れるのを防止し、且つその通孔12
の壁である円筒体11はピストン14に密着してサーモ
ワックス20の殊に膨張の際の圧力をピストン14に作
用させる。
【0016】図3はこのような構成のサーモワックス装
置を自動車エンジンの吸気制御用絞り弁の始動開度制御
に利用した状態を示すものであって、吸気路51の中心
軸線に直交させて吸気管52に回動可能に支持させた絞
り弁軸53に固定したレバー55にピストン14の先端
を直接接触させてある。ピストン14はレバー55が絞
り弁54と一体に閉じ方向へ回動するときその前方とな
る側面に接しており、戻しばね56のばね力に対抗して
絞り弁54を温度に応じた開度に位置させる。
【0017】ハウジング1に封入したサーモワックス2
0は電気抵抗熱またはエンジン冷却水によって加熱さ
れ、低温時にピストン14が前進してレバー55を押し
絞り弁54をアイドル開度よりも大きく開かせ、始動を
容易なものとする。温度上昇に伴ってピストン14が後
退すると、絞り弁54は戻しばね56のばね力によって
アイドル開度まで閉じられる。また、アクセル操作によ
って絞り弁54を開くとき、ピストン14はレバー55
の閉じ方向前方に配置されているので支障とならない。
【0018】図4は本発明の異なる実施例を示すもので
あって、ハウジング21は一端を開放した円筒形の胴体
22のもう一端の底板26の中心にシリンダ部27を突
出形成するとともに、中心に案内孔24を有するふた体
23を胴体22の開放端にねじ嵌合した構成である。
【0019】シール部材28は円板状の二つの端板片2
9、30とそれらの中心間に設けた円筒体31および外
側周縁間に設けた周壁体33とを一体成形したものであ
る。また、ピストン34は前記実施例と同じであって、
基端から先端へ向かって順にフランジ部38、大径部3
5、傾斜部37、小径部36を有している。
【0020】そして、サーモワックス40を充填したシ
ール部材28を端板29、30および周壁体33を底板
26、ふた体23および胴体22に接触させてハウジン
グ21に内蔵し、ピストン34をその大径部35をシリ
ンダ部27と円筒体31の内部である通孔32とに嵌込
むとともに小径部36を通孔32と案内孔24とに嵌込
んで先端をふた体23から突出させてシリンダ部27に
装入した圧縮コイルばねからなるばね39をフランジ部
38に接触させたものである。
【0021】この実施例のサーモワックス装置もシール
部材28がサーモワックス40の漏れを防止し且つ円筒
体31がピストン34に密着しており、ピストン34は
温度低下に伴ってハウジング21から突出し温度上昇に
伴ってハウジング21に引込む方向へ駆動される。
【0022】
【発明の効果】本発明によると、ピストンが低温時に前
進し高温時に後退するようにサーモワックスとピストン
とを組合せた構成であるから、高温時にピストンが前進
する従来のものではカム、リンク機構などを介在させな
ければ作用させることが不可能な制御目的物に直接作用
させることが可能となり、構造の簡単化、全体の小形化
を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の低温時における縦断面図であ
る。
【図2】図1の高温時における縦断面図である。
【図3】図1、図2の実施例の使用例を示す一部切截し
た正面図である。
【図4】本発明の異なる実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
1、21 ハウジング 8、28 シール部材 12、32 通孔 14、34 ピストン 15、35 大径部 16、36 小径部 19、39 ばね 20、40 サーモワックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 聡 東京都品川区北品川5丁目1番12号 株式 会社日本気化器製作所内 (72)発明者 中島 富士雄 東京都品川区北品川5丁目1番12号 株式 会社日本気化器製作所内 (72)発明者 森田 弘 東京都品川区北品川5丁目1番12号 株式 会社日本気化器製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、前記ハウジングの中心軸
    線上に直線往復動可能に配置された基端側が大径で先端
    側が小径のピストンと、前記ピストンを先端方向へ押す
    ばねと、前記ピストンの少なくとも大径部から小径部へ
    移行する部分を囲んで前記ハウジングに充填されたサー
    モワックスと、前記ピストンを密着貫通した通孔を有し
    前記サーモワックスをピストンから遮断して前記ハウジ
    ングに封入した弾性あるシール部材とを具えたことを特
    徴とするサーモワックス装置。
JP04031549A 1992-01-22 1992-01-22 サーモワックス装置 Expired - Fee Related JP3103874B2 (ja)

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