JPH05194603A - 透明なコンニャクマンナンゲル - Google Patents
透明なコンニャクマンナンゲルInfo
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- JPH05194603A JPH05194603A JP4009719A JP971992A JPH05194603A JP H05194603 A JPH05194603 A JP H05194603A JP 4009719 A JP4009719 A JP 4009719A JP 971992 A JP971992 A JP 971992A JP H05194603 A JPH05194603 A JP H05194603A
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- Japan
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- gel
- weight
- konjak mannan
- water
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- Materials For Medical Uses (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学的に透明性が優れ、含水率が95重量%
〜99.5重量%で、人工硝子体や人工水晶体など医療
光学製品として有用な含水ゲルを提供する。 【構成】 コンニャクマンナンと、硼酸アンモニウム、
硼酸カルシウム、メタ硼酸ナトリウム、四硼酸ナトリウ
ム、及び四硼酸水素メチルアンモニウムなどの4価の硼
酸塩とからなる、含水率が95重量%〜99.5重量%
のコンニャクマンナンゲル。 【効果】 人工硝子体や人工水晶体など医療光学製品と
して有用な光学的に透明性が優れ、かつ弾力があり、強
度の強い含水ゲルである。
〜99.5重量%で、人工硝子体や人工水晶体など医療
光学製品として有用な含水ゲルを提供する。 【構成】 コンニャクマンナンと、硼酸アンモニウム、
硼酸カルシウム、メタ硼酸ナトリウム、四硼酸ナトリウ
ム、及び四硼酸水素メチルアンモニウムなどの4価の硼
酸塩とからなる、含水率が95重量%〜99.5重量%
のコンニャクマンナンゲル。 【効果】 人工硝子体や人工水晶体など医療光学製品と
して有用な光学的に透明性が優れ、かつ弾力があり、強
度の強い含水ゲルである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性に優れた、医療
用光学材料として有用な新規なコンニャクマンナンゲル
に関するものである。
用光学材料として有用な新規なコンニャクマンナンゲル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、コンニャクマンナンはこんに
ゃくの原料、水産練り製品の原料、健康食品の原料など
として使用されてきた。従って、その透明性は見た目の
範囲内で透けて見えれば良い程度で有り、精製の方法が
種々検討されているが〔例えば、沖増 哲編著 こんに
ゃくの科学 溪水社刊(1984)p121〜12
5〕、完全なものでなく、含水率は95重量%以上と高
いものの光学的に透明性は劣るものであった。
ゃくの原料、水産練り製品の原料、健康食品の原料など
として使用されてきた。従って、その透明性は見た目の
範囲内で透けて見えれば良い程度で有り、精製の方法が
種々検討されているが〔例えば、沖増 哲編著 こんに
ゃくの科学 溪水社刊(1984)p121〜12
5〕、完全なものでなく、含水率は95重量%以上と高
いものの光学的に透明性は劣るものであった。
【0003】一方、人工硝子体、人工水晶体としてそれ
ぞれシリコンオイルやPMMA製の眼内レンズが使用さ
れているが、シリコンオイルは経時的に体液で乳化して
白濁してしまい、これによる乱視の発現など副作用があ
る。また、PMMA製の眼内レンズは装用時に水晶嚢を
切開する必要がある。
ぞれシリコンオイルやPMMA製の眼内レンズが使用さ
れているが、シリコンオイルは経時的に体液で乳化して
白濁してしまい、これによる乱視の発現など副作用があ
る。また、PMMA製の眼内レンズは装用時に水晶嚢を
切開する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光学的に透
明性が優れ、含水率が95重量%〜99.5重量%で、
人工硝子体や人工水晶体など医療光学製品として有用な
含水ゲルであり、コンニャクマンナンと、生体に安全
で、生体内においてそのゲル化反応が進行するゲル化剤
とから形成されるコンニャクマンナンゲルを提供するも
のである。
明性が優れ、含水率が95重量%〜99.5重量%で、
人工硝子体や人工水晶体など医療光学製品として有用な
含水ゲルであり、コンニャクマンナンと、生体に安全
で、生体内においてそのゲル化反応が進行するゲル化剤
とから形成されるコンニャクマンナンゲルを提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、コンニャ
クマンナンゲルの光学的透明性を高めるため、そのゲル
化法について鋭意研究を重ねた結果、従来、ゲル化剤の
アルカリがコンニャクマンナンの結晶化を進めこれが光
を散乱して、白濁の原因になっていたが、ゲル化剤とし
て4価の硼酸塩を使用すると結晶化が起らずあるいは起
ったとしても少なく、透明性に優れ、かつ含水率も95
重量%〜99.5重量%で医療用光学製品に適合しうる
ことを見いだし、この知見に基づいて本発明をなすに至
った。
クマンナンゲルの光学的透明性を高めるため、そのゲル
化法について鋭意研究を重ねた結果、従来、ゲル化剤の
アルカリがコンニャクマンナンの結晶化を進めこれが光
を散乱して、白濁の原因になっていたが、ゲル化剤とし
て4価の硼酸塩を使用すると結晶化が起らずあるいは起
ったとしても少なく、透明性に優れ、かつ含水率も95
重量%〜99.5重量%で医療用光学製品に適合しうる
ことを見いだし、この知見に基づいて本発明をなすに至
った。
【0006】すなわち、本発明は、コンニャクマンナン
と4価の硼酸塩とからなる、含水率が95重量%〜9
9.5重量%のコンニャクマンナンゲルに関するもので
ある。本発明で用いるコンニャクマンナンは、こんにゃ
く芋から得られるこんにゃく粉を精製して得られるもの
で、グルコマンナンを95重量%以上含有し、これの1
重量%水溶液の粘度(25℃で、B型回転粘度計で測
定)が20〜150000cpsで、重量平均分子量が
60〜200万(光分散法)のものが使用される。ゲル
の強度や弾力性が良くなる事から粘度が、40000〜
150000cpsのものが好ましく、100000〜
150000cpsのものがより好ましい。
と4価の硼酸塩とからなる、含水率が95重量%〜9
9.5重量%のコンニャクマンナンゲルに関するもので
ある。本発明で用いるコンニャクマンナンは、こんにゃ
く芋から得られるこんにゃく粉を精製して得られるもの
で、グルコマンナンを95重量%以上含有し、これの1
重量%水溶液の粘度(25℃で、B型回転粘度計で測
定)が20〜150000cpsで、重量平均分子量が
60〜200万(光分散法)のものが使用される。ゲル
の強度や弾力性が良くなる事から粘度が、40000〜
150000cpsのものが好ましく、100000〜
150000cpsのものがより好ましい。
【0007】本発明の4価の硼酸塩は、アルカリ土類金
属硼酸塩、アンモニウム硼酸塩、およびアミン硼酸塩な
どの4価の硼酸塩であり、例えば硼酸アンモニウム、硼
酸カルシウム、メタ硼酸ナトリウム、四硼酸ナトリウ
ム、及び四硼酸水素メチルアンモニウムから選ばれた1
種あるいは2種以上の混合物が使用される。これらの内
コンニャクマンナンゲルの透明性が優れ、弾力性が優
れ、強度が強く性能バランスが良い製品が得られる事か
ら、硼酸アンモニウム、硼酸カルシウム、メタ硼酸ナト
リウム、四硼酸ナトリウムが好ましい。
属硼酸塩、アンモニウム硼酸塩、およびアミン硼酸塩な
どの4価の硼酸塩であり、例えば硼酸アンモニウム、硼
酸カルシウム、メタ硼酸ナトリウム、四硼酸ナトリウ
ム、及び四硼酸水素メチルアンモニウムから選ばれた1
種あるいは2種以上の混合物が使用される。これらの内
コンニャクマンナンゲルの透明性が優れ、弾力性が優
れ、強度が強く性能バランスが良い製品が得られる事か
ら、硼酸アンモニウム、硼酸カルシウム、メタ硼酸ナト
リウム、四硼酸ナトリウムが好ましい。
【0008】本発明のコンニャクマンナンゲルは、コン
ニャクマンナンと4価の硼酸塩とからなる水に不溶性の
ゲルであり、その含水率が95重量%〜99.5重量%
のものである。含水率が95重量%未満のものは硬くな
り、光線透過率も低下し、光学材料として用いることが
できない。また99.5重量%より多い物は強度が不充
分である。医療用の光学製品として使用するには、一般
に96重量%〜99重量%のものが好ましい。含水率は
コンニャクマンナンに添加する水の量で決められる。
ニャクマンナンと4価の硼酸塩とからなる水に不溶性の
ゲルであり、その含水率が95重量%〜99.5重量%
のものである。含水率が95重量%未満のものは硬くな
り、光線透過率も低下し、光学材料として用いることが
できない。また99.5重量%より多い物は強度が不充
分である。医療用の光学製品として使用するには、一般
に96重量%〜99重量%のものが好ましい。含水率は
コンニャクマンナンに添加する水の量で決められる。
【0009】コンニャクマンナンに対する4価の硼酸塩
の使用量は、コンニャクマンナンの重量平均分子量(水
溶液粘度)、硼酸塩の種類、コンニャクマンナンゲルの
使用目的、その要求特性により適宜決められるが、一般
的には約10重量%〜約150重量%である。1重量%
水溶液粘度が約100000cpsのコンニャクマンナ
ンを使用し、四硼酸ナトリウムを使用する時には、好ま
しくは、コンニャクマンナンに対して約20重量%〜約
150重量%の四硼酸ナトリウムが使用され、さらに好
ましくは約40重量%〜約100重量%である。
の使用量は、コンニャクマンナンの重量平均分子量(水
溶液粘度)、硼酸塩の種類、コンニャクマンナンゲルの
使用目的、その要求特性により適宜決められるが、一般
的には約10重量%〜約150重量%である。1重量%
水溶液粘度が約100000cpsのコンニャクマンナ
ンを使用し、四硼酸ナトリウムを使用する時には、好ま
しくは、コンニャクマンナンに対して約20重量%〜約
150重量%の四硼酸ナトリウムが使用され、さらに好
ましくは約40重量%〜約100重量%である。
【0010】本発明のコンニャクマンナンゲルは、目的
とするゲルの含水率になるように、所定量の水にコンニ
ャクマンナンを溶解させ、これに4価の硼酸塩を加えて
製造される。この時、あらかじめコンニャクマンナン水
溶液と4価の硼酸塩あるいはその水溶液を混合して製造
しても良く、人工水晶体や人工硝子体など生体内にてゲ
ル化させると都合がよい時には、コンニャクマンナン水
溶液を目的とする生体部位に注入した後、所定量の4価
の硼酸塩水溶液をそのコンニャクマンナン水溶液に注入
添加しても良い。
とするゲルの含水率になるように、所定量の水にコンニ
ャクマンナンを溶解させ、これに4価の硼酸塩を加えて
製造される。この時、あらかじめコンニャクマンナン水
溶液と4価の硼酸塩あるいはその水溶液を混合して製造
しても良く、人工水晶体や人工硝子体など生体内にてゲ
ル化させると都合がよい時には、コンニャクマンナン水
溶液を目的とする生体部位に注入した後、所定量の4価
の硼酸塩水溶液をそのコンニャクマンナン水溶液に注入
添加しても良い。
【0011】本発明の4価の硼酸塩は、コンニャクマン
ナンをゲル化させてもその主成分であるグルコマンナン
を結晶化させる事がなく、透明性に優れたゲルを形成
し、生体にも安全であるため人工水晶体、人工硝子体を
製造する目的に特に優れた性能を示す。このゲルを製造
する過程において、コンニャクマンナン水溶液を調製す
るときに、水に不溶性のゲル状物がある場合にはこれを
除く事が好ましい。コンニャクマンナンの1重量%濃度
の水溶液を作成し、その約0.1mlを偏光顕微鏡で1
00倍以上の倍率で写真撮影して、試料中に存在する、
水に不溶性のゲル状物の大きさを測定する。ゲル状物の
大きさが約10μmより大きいものがなく、しかも約5
μmの物の数が100個以下であるものがより好まし
い。なお、ゲル状物以外の異物も存在しないことは当然
である。
ナンをゲル化させてもその主成分であるグルコマンナン
を結晶化させる事がなく、透明性に優れたゲルを形成
し、生体にも安全であるため人工水晶体、人工硝子体を
製造する目的に特に優れた性能を示す。このゲルを製造
する過程において、コンニャクマンナン水溶液を調製す
るときに、水に不溶性のゲル状物がある場合にはこれを
除く事が好ましい。コンニャクマンナンの1重量%濃度
の水溶液を作成し、その約0.1mlを偏光顕微鏡で1
00倍以上の倍率で写真撮影して、試料中に存在する、
水に不溶性のゲル状物の大きさを測定する。ゲル状物の
大きさが約10μmより大きいものがなく、しかも約5
μmの物の数が100個以下であるものがより好まし
い。なお、ゲル状物以外の異物も存在しないことは当然
である。
【0012】このゲル状物は、その組成、構造など詳細
は不明であるが、従来のコンニャクマンナンの精製過程
で生成するグルコマンナンが変性したものと推定され
る。このゲル状物を除去して、光学的に透明なコンニャ
クマンナン水溶液を製造する方法としてはコンニャクマ
ンナン水溶液を遠心分離する方法が好ましく、その条件
はコンニャクマンナンの分子量と溶解濃度、温度、液の
pH、液中の電解質の有無およびその濃度などにより変
わるが、1重量%の精製水溶液の粘度(25℃でのB型
回転粘度計による測定値)が約110000cpsのグ
ルコマンナンの場合、毎分2万回転以上の回転数で遠心
分離する方法が好ましい。10μmより大きいゲル状物
を除去するには、毎分2万回転の回転数で10分間以上
遠心分離するのが好ましい。
は不明であるが、従来のコンニャクマンナンの精製過程
で生成するグルコマンナンが変性したものと推定され
る。このゲル状物を除去して、光学的に透明なコンニャ
クマンナン水溶液を製造する方法としてはコンニャクマ
ンナン水溶液を遠心分離する方法が好ましく、その条件
はコンニャクマンナンの分子量と溶解濃度、温度、液の
pH、液中の電解質の有無およびその濃度などにより変
わるが、1重量%の精製水溶液の粘度(25℃でのB型
回転粘度計による測定値)が約110000cpsのグ
ルコマンナンの場合、毎分2万回転以上の回転数で遠心
分離する方法が好ましい。10μmより大きいゲル状物
を除去するには、毎分2万回転の回転数で10分間以上
遠心分離するのが好ましい。
【0013】
【実施例】次に、実施例及び参考例によって本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、各物性は次のようにして求
めた。 <水に不溶性のゲル状物の大きさと数>1重量%のコン
ニャクマンナン水溶液約0.1mlをプレパラートの上
にとり、カバーグラスを静かに置き、偏光顕微鏡により
40倍、100倍および200倍で観察し写真撮影し
た。それぞれ、100μm以上、10μmを越えて10
0μm未満、および10μm以下のゲル状物を試料全体
にわたり観察し、その数を計測した。
らに詳細に説明する。なお、各物性は次のようにして求
めた。 <水に不溶性のゲル状物の大きさと数>1重量%のコン
ニャクマンナン水溶液約0.1mlをプレパラートの上
にとり、カバーグラスを静かに置き、偏光顕微鏡により
40倍、100倍および200倍で観察し写真撮影し
た。それぞれ、100μm以上、10μmを越えて10
0μm未満、および10μm以下のゲル状物を試料全体
にわたり観察し、その数を計測した。
【0014】<白濁度>1重量%のコンニャクマンナン
水溶液10mlを内径約18mmのガラス製サンプル瓶
に入れ、横から15v−150wのハロゲンランプを用
いて約5mmの細径光線を照射し、サンプル瓶の上部か
ら観察して白濁度を評価した。 ランク 1.....白濁が認められない。
水溶液10mlを内径約18mmのガラス製サンプル瓶
に入れ、横から15v−150wのハロゲンランプを用
いて約5mmの細径光線を照射し、サンプル瓶の上部か
ら観察して白濁度を評価した。 ランク 1.....白濁が認められない。
【0015】ランク 2.....かすかに白濁が認め
られる。 ランク 3.....強い白濁が有る。 <含水率>得られたコンニャクマンナンゲルを、0.9
重量%の食塩水中に2日間浸漬した後、表面の付着水を
拭き取り試料の重量を測定し、次いで、精製水中に1日
間浸漬した後に精製水を取り替えてさらに1日浸漬する
操作を2回繰り返した。その後にゲルサンプルを取り出
し風乾し、恒量になるまで真空乾燥して、その重量を測
定し、下記の式で求めた。
られる。 ランク 3.....強い白濁が有る。 <含水率>得られたコンニャクマンナンゲルを、0.9
重量%の食塩水中に2日間浸漬した後、表面の付着水を
拭き取り試料の重量を測定し、次いで、精製水中に1日
間浸漬した後に精製水を取り替えてさらに1日浸漬する
操作を2回繰り返した。その後にゲルサンプルを取り出
し風乾し、恒量になるまで真空乾燥して、その重量を測
定し、下記の式で求めた。
【0016】含水率(%)={含水ゲルの重量(g)−
乾燥試料の重量(g)}×100/含水ゲルの重量
(g) <光線透過率>コンニャクマンナンゲルサンプルを厚み
2.0mmに成形し分光光度計〔日本電子(株)製 モ
デル1001DP〕にセットして、660nmでの光線
透過率を測定した。
乾燥試料の重量(g)}×100/含水ゲルの重量
(g) <光線透過率>コンニャクマンナンゲルサンプルを厚み
2.0mmに成形し分光光度計〔日本電子(株)製 モ
デル1001DP〕にセットして、660nmでの光線
透過率を測定した。
【0017】<弾力性>厚み2.0mmの直径約3.1
mmの板状コンニャクマンナンゲル試料を指で2つ折り
にして、元に戻してその形状の復元性を評価した。 ランク 1.....直ちに復元する。 ランク 2.....1分以上静置しないと復元しな
い。
mmの板状コンニャクマンナンゲル試料を指で2つ折り
にして、元に戻してその形状の復元性を評価した。 ランク 1.....直ちに復元する。 ランク 2.....1分以上静置しないと復元しな
い。
【0018】ランク 3.....折り痕が残る。 <強度>厚み2.0mm、長さ20mm、幅5mmのコ
ンニャクマンナンゲルサンプルを長さ方向に引っ張り、
その引っ張り強度を評価した。 ランク 1.....伸びが100%以上になっても破
断しない。
ンニャクマンナンゲルサンプルを長さ方向に引っ張り、
その引っ張り強度を評価した。 ランク 1.....伸びが100%以上になっても破
断しない。
【0019】ランク 2.....伸びが100%未満
で破断する。 ランク 3.....ほとんど伸びないで破断する。
で破断する。 ランク 3.....ほとんど伸びないで破断する。
【0020】
【実施例1】コンニャクマンナン粉末〔清水化学(株)
製、商品名プロポールPA〕2.5gを精製水247.
5gに撹拌しながら添加して、さらに1時間静かに撹拌
してコンニャクマンナン水溶液を得た。得られた水溶液
の粘度は110000cpsで、偏光顕微鏡で観察した
ゲル状物は1mmから300μmまでの大きなゲルが3
0個、100μmから10μmまでのゲルが200個あ
った。白濁度はランク3であった。この水溶液を、毎分
2万回転で10分間遠心分離処理し、上澄み液を得た。
製、商品名プロポールPA〕2.5gを精製水247.
5gに撹拌しながら添加して、さらに1時間静かに撹拌
してコンニャクマンナン水溶液を得た。得られた水溶液
の粘度は110000cpsで、偏光顕微鏡で観察した
ゲル状物は1mmから300μmまでの大きなゲルが3
0個、100μmから10μmまでのゲルが200個あ
った。白濁度はランク3であった。この水溶液を、毎分
2万回転で10分間遠心分離処理し、上澄み液を得た。
【0021】このコンニャクマンナン水溶液は、粘度が
110000cpsで、偏光顕微鏡で観察したゲル状物
は10μmより大きい物はなく、約5μmの大きさの物
が約20個で、白濁度はランク1であった。得られた透
明なコンニャクマンナン水溶液10gに、20重量%の
四硼酸ナトリウム水溶液0.2gを加え、コンニャクマ
ンナンゲルを得た。得られたゲルの含水率は96重量%
で、光線透過率は94.3%、弾力性はランク1、強度
はランク1で有った。
110000cpsで、偏光顕微鏡で観察したゲル状物
は10μmより大きい物はなく、約5μmの大きさの物
が約20個で、白濁度はランク1であった。得られた透
明なコンニャクマンナン水溶液10gに、20重量%の
四硼酸ナトリウム水溶液0.2gを加え、コンニャクマ
ンナンゲルを得た。得られたゲルの含水率は96重量%
で、光線透過率は94.3%、弾力性はランク1、強度
はランク1で有った。
【0022】
【実施例2】実施例1で調製したコンニャクマンナン水
溶液を、毎分3万回転で5分間遠心分離処理し、その上
澄み液を得た。この水溶液の粘度は110000cps
で、偏光顕微鏡で200倍で観察した結果、10μmよ
り大きいゲル状物は無く、約5μmの大きさの物が約1
0個で、白濁度のランクは1であった。
溶液を、毎分3万回転で5分間遠心分離処理し、その上
澄み液を得た。この水溶液の粘度は110000cps
で、偏光顕微鏡で200倍で観察した結果、10μmよ
り大きいゲル状物は無く、約5μmの大きさの物が約1
0個で、白濁度のランクは1であった。
【0023】このコンニャクマンナン水溶液を、硝子体
モデルとして作成したシリコン製の袋に注射器で注入
し、ついで20重量%の四硼酸ナトリウム水溶液をコン
ニャクマンナンにたいして四硼酸ナトリウムが同重量に
なるように注入した。3時間後には袋内のコンニャクマ
ンナンはゲル化して透明な人工硝子体が得られた。この
ゲルの含水率は98.7重量%で、屈折率1.35、光
線透過率96%、弾力性はランク1、強度はランク1で
あった。
モデルとして作成したシリコン製の袋に注射器で注入
し、ついで20重量%の四硼酸ナトリウム水溶液をコン
ニャクマンナンにたいして四硼酸ナトリウムが同重量に
なるように注入した。3時間後には袋内のコンニャクマ
ンナンはゲル化して透明な人工硝子体が得られた。この
ゲルの含水率は98.7重量%で、屈折率1.35、光
線透過率96%、弾力性はランク1、強度はランク1で
あった。
【0024】
【比較例1】実施例1で調製したコンニャクマンナン水
溶液に、炭酸ナトリウムをコンニャクマンナンに対して
5重量%添加してゲル化させたコンニャクマンナンゲル
は、白濁が認められ、光線透過率は85%で強度もラン
ク3で、脆く弱いものであった。
溶液に、炭酸ナトリウムをコンニャクマンナンに対して
5重量%添加してゲル化させたコンニャクマンナンゲル
は、白濁が認められ、光線透過率は85%で強度もラン
ク3で、脆く弱いものであった。
【0025】
【発明の効果】本発明のコンニャクマンナンゲルは、光
学的に優れた透明性を示し、しかも弾力性に優れ、強度
が強い含水ゲルであることから、人工硝子体や人工水晶
体など医療光学製品として非常に有用である。
学的に優れた透明性を示し、しかも弾力性に優れ、強度
が強い含水ゲルであることから、人工硝子体や人工水晶
体など医療光学製品として非常に有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 コンニャクマンナン、4価の硼酸塩、及
び水からなる、含水率が95重量%〜99.5重量%の
透明なコンニャクマンナンゲル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4009719A JPH05194603A (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 透明なコンニャクマンナンゲル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4009719A JPH05194603A (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 透明なコンニャクマンナンゲル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194603A true JPH05194603A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=11728102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4009719A Withdrawn JPH05194603A (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 透明なコンニャクマンナンゲル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05194603A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1044964C (zh) * | 1994-10-06 | 1999-09-08 | 华南农业大学 | 一种魔芋精粉的加工方法 |
US6432188B1 (en) | 1997-11-17 | 2002-08-13 | Giraffe Co. Ltd | Impression material composition and process for preparing impression material with the same, impression material, and method of impression with the same |
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