JPH05194505A - チオフェン化合物 - Google Patents

チオフェン化合物

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JPH05194505A
JPH05194505A JP23297092A JP23297092A JPH05194505A JP H05194505 A JPH05194505 A JP H05194505A JP 23297092 A JP23297092 A JP 23297092A JP 23297092 A JP23297092 A JP 23297092A JP H05194505 A JPH05194505 A JP H05194505A
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JP
Japan
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alkyl
mono
ring
carbamoyl
formula
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Pending
Application number
JP23297092A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsu Nakao
達 中尾
Yuji Ono
雄二 小野
Hiroshi Tanaka
寛 田中
Minoru Obata
実 小畑
Yasuto Morimoto
保人 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Welfide Corp
Original Assignee
Welfide Corp
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 (式中、R1 ,R2 は同一または異なって水素、ハロゲ
ン、アルカノイル、アルカノイルアミノなどを、nは
0,1,2を、Aはアルキレンを、Tは4位に置換基を
有するピペリジノまたはピリミジニル置換ピぺラジニ
ル、またはトリフルオロメチル、メチルなどが置換した
フェニルで置換されているピぺラジニルなどを示す。)
により表されるチオフェン化合物またはその製薬上許容
される塩。 【効果】 ドーパミン(D2 )受容体、セロトニン(5
−HT2 )受容体に高い親和性を示し、錐体外路系副作
用の少ない抗精神病薬として有用である。また、抗不安
薬としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規かつ医薬として有
用なチオフェン化合物またはその製薬上許容される塩に
関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】現在に至
るまで、不安神経症、精神分裂病、躁病などの治療のた
めに多くの向精神病薬が開発されてきているが、これら
薬物の大多数は連続投与などにより種々の副作用(過度
の鎮静、耽溺性、ジスキネジア、パーキンソン氏病な
ど)を生じ、十分に満足のいくものではなかった。とこ
ろで、テトラヘドロン(Tetrahedron) 44(18)、
5921−5928(1988)に5−アセチル−3−
シアノ−2−(2−ジエチルアミノエチル)チオ−4−
フェニルチオフェン、5−ベンゾイル−4−クロロ−3
−シアノ−2−((2−ジメチルアミノエチル)チオ)
チオフェンの合成法が示されている。ヨーロピアン・ジ
ャーナル・オブ・ケミストリー・キミカ・セラピューテ
ィカ(Eur. J.Med. Chem. Chim. Ther.) 12(6)、5
57−563(1977)に抗ウイルス作用を有する2
−((2−ピペリジノエチル)チオ)チオフェン、2−
((2−モルホリノエチル)チオ)チオフェンなどが示
されている。特開昭52−133989号公報により降
圧作用を有する1−〔2−(2−チエニルチオ)エチ
ル〕−4−(N−フェニル−N−プロピオニルアミノ)
ピぺリジンなどの化合物が示されている。特開昭56−
81582号公報によりヒスタミンH2 拮抗作用を有す
る化合物の合成中間体としてN−〔3−〔〔5−(ジメ
チルアミノ)メチル−4−メチル−2−チエニル〕チ
オ〕プロピル〕−イソインドール−1,3(2H)−ジ
オンが示されている。また、ケミカル・アブストラクツ
112(9):77137pにN−〔2−(2−チエ
ニルチオ)エチル〕−2−オキソ−5−ヒドロキシピロ
リジンが示されている。しかしながら、これらの化合物
について、中枢神経系に対する作用は何ら報告されてい
ない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、副作用の
少ない向精神病薬の開発を目的として鋭意研究を重ねた
結果、すぐれた作用を有する新規なチオフェン化合物を
見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発
明は 1.一般式
【0004】
【化5】
【0005】〔式中、R1 ,R2 は同一または異なっ
て、水素、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、アルキ
ル、モノまたはジ置換アミノ、ホルミル、式 −COO
3 (R3 は水素、アルキルまたは生体内で加水分解さ
れうるエステル残基を示す。)、アルコキシ、ヒドロキ
シアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルカノ
イル、アロイル、アリールアルカノイル、アルカノイル
オキシアルキル、アロイルオキシアルキル、ホルミルア
ミノ、アルカノイルアミノ、アリールアルカノイルアミ
ノ、アロイルアミノ、ホルミルアミノアルキル、アルカ
ノイルアミノアルキル、ハロアルカノイルアミノアルキ
ル、アリールアルカノイルアミノアルキル、アロイルア
ミノアルキル、アリールアルキル、カルバモイル、モノ
またはジ置換カルバモイル、カルバモイルアルキル、モ
ノまたはジ置換カルバモイルアルキル、アミノアルキ
ル、モノまたはジ置換アミノアルキル、アルキルスルホ
ニルアミノアルキル、ヒドロキシイミノアルキルまたは
アルコキシイミノアルキルを示す。nは0、1または2
を示す。Aはアルキレンを示す。Tは−NHR4 (R4
は水素添加されていてもよいヘテロアリールアルキルを
示す。)または式
【0006】
【化6】
【0007】(式中、tは1〜4の整数を示し、R5
水素、水酸基、アルキル、アルコキシまたはカルバモイ
ルを示し、YはC(R6)( R7) ( R6 は水素、水酸
基、カルバモイル、モノまたはジ置換カルバモイルまた
はアルキルを、R7 は水酸基、アルキル、シアノアルキ
ル、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールアルキ
ル、アルコキシカルボニル、ジアリールアルキル、ヘテ
ロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリール
カルボニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキ
ル、アルカノイル、アロイル、アロイルアミノ、アミ
ノ、モノまたはジ置換アミノ、または環状アミノを示す
か、またはR6 、R7 はビスアリールメチレンを形成し
てもよい。)またはN−R8 (R8 はアルキル、カルバ
モイル、モノまたはジ置換カルバモイル、シアノアルキ
ル、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールアルキ
ル、アルコキシカルボニル、ジアリールアルキル、ヘテ
ロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリール
カルボニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキ
ル、アルカノイル、アロイルまたはシンナミルを示
す。)を示す。式(2)の環Amは環中にアミド結合を
有し、さらに酸素原子、硫黄原子、カルボニルおよび/
またはN−R9 (R9 は水素、アルキルまたはアリール
を示す。)を有していてもよい5〜7員環を示し、環A
mはさらに5〜7員の飽和または不飽和環と縮合するこ
ともできる。)により表される基を示す。上記定義中、
シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールを含む基に
あっては、その環上に1〜5個の置換基を有していても
よい。〕により表されるチオフェン化合物またはその製
薬上許容される塩、
【0008】2.R1 ,R2 は同一または異なって、水
素、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、アルキル、モ
ノまたはジ置換アミノ、ホルミル、式 −COOR
3 (R3 は水素、アルキルまたは生体内で加水分解され
うるエステル残基を示す。)、アルコキシ、ヒドロキシ
アルキル、ハロアルキル、アルカノイル、アロイル、ア
リールアルカノイル、アルカノイルアミノ、アリールア
ルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アルカノイルアミ
ノアルキル、ハロアルカノイルアミノアルキル、アリー
ルアルカノイルアミノアルキル、アロイルアミノアルキ
ル、アリールアルキル、カルバモイル、モノまたはジ置
換カルバモイル、カルバモイルアルキル、モノまたはジ
置換カルバモイルアルキル、アミノアルキル、モノまた
はジ置換アミノアルキル、アルキルスルホニルアミノア
ルキル、ヒドロキシイミノアルキルまたはアルコキシイ
ミノアルキルを示す;nは0,1または2を示す;Aは
アルキレンを示す;Tは−NHR4 (R4 は水素添加さ
れていてもよいヘテロアリールアルキルを示す。)また
は式
【0009】
【化7】
【0010】(式中、tは1〜4の整数を示し、R5
水素または水酸基を示し、YはC(R6)( R7) ( R6
は水素、水酸基またはカルバモイルを、R7 はアリー
ル、アリールアルキル、ジアリールアルキル、ヘテロア
リール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカル
ボニル、アルカノイル、アロイル、アロイルアミノ、ア
ミノ、モノまたはジ置換アミノ、または環状アミノを示
すか、またはR6 、R7 はビスアリールメチレンを形成
してもよい。)またはN−R8 (R8 はアルキル、カル
バモイル、モノまたはジ置換カルバモイル、アリール、
アリールアルキル、ジアリールアルキル、ヘテロアリー
ル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニ
ル、アルカノイルまたはアロイルを示す。)を示す。式
(2)の環Amは環中にアミド結合を有し、さらに酸素
原子、硫黄原子、カルボニルおよび/またはN−R
9 (R9 は水素、アルキルまたはアリールを示す。)を
有していてもよい5〜7員環を示し、環Amはさらに5
〜7員の飽和または不飽和環と縮合することもでき
る。)により表される基を示す;上記定義中、アリー
ル、ヘテロアリールを含む基にあっては、その環上に1
〜5個の置換基を有していてもよい;である前記1記載
のチオフェン化合物またはその製薬上許容される塩、
【0011】3.R1 ,R2 は同一または異なって、水
素、ハロゲン、シアノ、アルキル、ホルミル、ヒドロキ
シアルキル、ハロアルキル、アルカノイル、アロイル、
アルカノイルアミノ、アルカノイルアミノアルキル、ハ
ロアルカノイルアミノアルキル、アリールアルカノイル
アミノアルキル、アロイルアミノアルキル、カルバモイ
ルアルキル、モノまたはジ置換カルバモイルアルキル、
アミノアルキル、モノまたはジ置換アミノアルキル、ア
ルキルスルホニルアミノアルキルまたはヒドロキシイミ
ノアルキルを示す;nは0,1または2を示す;Aはア
ルキレンを示す;Tは式
【0012】
【化8】
【0013】(式中、tは1〜4の整数を示し、R5
水素または水酸基を示し、YはC(R6)( R7) ( R6
は水素、水酸基またはカルバモイルを、R7 はアリー
ル、アリールアルキル、ジアリールアルキル、ヘテロア
リール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカル
ボニル、アロイルまたは環状アミノを示すか、またはR
6、R7 はビスアリールメチレンを形成してもよい。)
またはN−R8 (R8 はアルキル、カルバモイル、モノ
またはジ置換カルバモイル、アリール、アリールアルキ
ル、ジアリールアルキルまたはヘテロアリールを示
す。)を示す。式(2)の環Amは環中にアミド結合を
有し、さらにカルボニルおよび/またはN−R9(R9
は水素またはアルキルを示す。)を有していてもよい5
〜7員環を示し、環Amはさらに5〜7員の飽和または
不飽和環と縮合することもできる。)により表される基
を示す;上記定義中、アリール、ヘテロアリールを含む
基にあっては、その環上に1〜5個の置換基を有してい
てもよい;である前記1記載のチオフェン化合物または
その製薬上許容される塩、
【0014】4.好ましい化合物として、3−(4−
(3−((5−アセチル−2−チエニル)チオ)プロピ
ル)−1−ピペラジニル)−1,2−ベンズイソチアゾ
ール、3−(1−(3−((5−アセチル−2−チエニ
ル)チオ)プロピル)ピペリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール、3−(1−
(3−((5−アセチルアミノ−2−チエニル)チオ)
プロピル)ピペリジン−4−イル)−6−フルオロ−
1,2−ベンズイソキサゾールおよび3−(1−(3−
((5−アセチルアミノメチル−2−チエニル)チオ)
プロピル)ピペリジン−4−イル)−6−フルオロ−
1,2−ベンズイソキサゾールから選ばれる前記1記載
のチオフェン化合物またはその製薬上許容される塩、
【0015】5.前記1記載の化合物と医薬用添加剤と
からなる医薬用組成物、および
【0016】6.前記1記載の化合物を有効成分として
含有してなる抗精神病薬、に関する。
【0017】上記一般式(I)に関し、R1 ,R2 にお
けるハロゲンとは塩素、臭素、ヨウ素、フッ素を示す。
【0018】R1 ,R2 ,R3 ,R5 ,R6 ,R7 ,R
8 ,R9 におけるアルキルとは炭素数1〜8個の直鎖ま
たは分枝鎖状のアルキルであって、たとえばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
第3級ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチルなどを示し、とりわけ炭素数1〜4個
のものが好ましい。
【0019】R1 ,R2 ,R7 におけるモノまたはジ置
換アミノとはメチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルア
ミノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ、ジプロピルア
ミノ、イソプロピルアミノなどの炭素数1〜4個のアル
キルでモノまたはジ置換されたアミノを示す。
【0020】R1 ,R2 ,R5 におけるアルコキシとは
炭素数1〜8個の直鎖または分枝鎖状のアルコキシであ
って、たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ
プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第3級ブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキ
シ、オクチルオキシなどを示し、とりわけ炭素数1〜4
個のものが好ましい。
【0021】R1 ,R2 におけるヒドロキシアルキルと
はヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、1−ヒド
ロキシプロピル、1−ヒドロキシブチルなどの炭素数1
〜4個のものを示し、ハロアルキルとはクロロメチル、
ブロモメチル、フルオロメチル、ジクロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロエチル、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、2,2,2
−トリフルオロエチルなどの炭素数1〜4個のものを示
し、ハロアルコキシとはクロロメトキシ、ブロモメトキ
シ、フルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、ジフルオロ
メトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロエトキシ、
2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ、2,2,
2−トリフルオロエトキシなどの炭素数1〜4個のもの
を示す。
【0022】R1 ,R2 ,R7 ,R8 におけるアルカノ
イルとはアセチル、プロピオニル、ブチリル、ピバロイ
ルなどの炭素数2〜5個のアルカノイルを示し、アロイ
ルとはベンゾイル、ナフトイルなどを示す。
【0023】R1 ,R2 におけるアリールアルカノイル
のアルカノイル部は炭素数2〜5個のアルカノイルであ
って、フェニルアセチル、フェニルプロピオニル、フェ
ニルブチリルなどを示し、アルカノイルオキシアルキル
のアルカノイル部は炭素数1〜5個のアルカノイルで、
アルキル部は炭素数1〜4個のアルキルであって、1−
ホルミルオキシプロピル、アセトキシメチル、プロピオ
ニルオキシメチル、1−または2−アセトキシエチル、
1−または2−プロピオニルオキシエチル、1−または
3−アセトキシプロピル、1−または3−プロピオニル
オキシプロピルなどを示し、アロイルオキシアルキルの
アルキル部は炭素数1〜4個のアルキルであって、ベン
ゾイルオキシメチル、ベンゾイルオキシエチル、ベンゾ
イルオキシプロピル、ベンゾイルオキシブチルなどを示
し、アルカノイルアミノのアルカノイル部は炭素数2〜
5個のアルカノイルであって、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノなどを示し、アリールア
ルカノイルアミノのアルカノイル部は炭素数2〜5個の
アルカノイルであって、フェニルアセチルアミノ、フェ
ニルプロピオニルアミノ、フェニルブチリルアミノなど
を示す。
【0024】R1 ,R2 ,R7 におけるアロイルアミノ
とはベンゾイルアミノ、ナフトイルアミノなどを示す。
【0025】R1 ,R2 におけるホルミルアミノアルキ
ルのアルキル部は炭素数1〜4個のアルキルであって、
ホルミルアミノメチル、ホルミルアミノエチルなどを示
し、アルカノイルアミノアルキルのアルカノイル部は炭
素数2〜5個のアルカノイルを、アルキル部は炭素数1
〜4個のアルキルであって、アセチルアミノメチル、ア
セチルアミノエチル、プロピオニルアミノメチルなどを
示し、ハロアルカノイルアミノアルキルのアルカノイル
部は炭素数2〜5個のアルカノイルを、アルキル部は炭
素数1〜4個のアルキルであって、トリフルオロアセチ
ルアミノメチル、トリフルオロアセチルアミノエチルな
どを示し、アリールアルカノイルアミノアルキルのアル
カノイル部は炭素数2〜5個のアルカノイルを、アルキ
ル部は炭素数1〜4個のアルキルであって、フェニルア
セチルアミノメチルなどを示し、アロイルアミノアルキ
ルのアルキル部は1〜4個のアルキルであって、ベンゾ
イルアミノメチルなどを示す。
【0026】R1 ,R2 ,R7 ,R8 におけるアリール
アルキルのアルキル部は炭素数1〜6個のアルキルであ
って、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、
ジフェニルメチルなどを示す。
【0027】R1 ,R2 ,R6 ,R8 におけるモノまた
はジ置換カルバモイルとは、たとえばメチルカルバモイ
ル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ジメ
チルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジプロピル
カルバモイル、シクロヘキシルカルバモイル、フェニル
カルバモイル、ベンジルカルバモイルなどの炭素数1〜
4個のアルキル、シクロヘキシル、フェニルまたはベン
ジルでモノまたはジ置換されたカルバモイルを示す。
【0028】R1 ,R2 におけるカルバモイルアルキル
のアルキル部は炭素数1〜4個のアルキルであって、カ
ルバモイルメチル、2−カルバモイルエチルなどを示
し、モノまたはジ置換カルバモイルアルキルにおけるモ
ノまたはジ置換カルバモイルとは炭素数1〜4個のアル
キルまたはベンジルでモノまたはジ置換されたカルバモ
イルであり、アルキル部は炭素数1〜4個のアルキルで
あって、メチルカルバモイルメチルなどを示し、アミノ
アルキルのアルキル部は炭素数1〜4個のアルキルであ
り、アミノメチル、アミノエチル、アミノプロピルなど
を示し、モノまたはジ置換アミノアルキルにおけるモノ
またはジ置換アミノとは炭素数1〜4個のアルキルでモ
ノまたはジ置換されたアミノであり、アルキル部は炭素
数1〜4個のアルキルであり、メチルアミノメチル、ジ
メチルアミノメチル、メチルアミノエチル、ジメチルア
ミノエチル、エチルアミノメチル、ジエチルアミノメチ
ル、プロピルアミノメチル、メチルアミノプロピル、ジ
メチルアミノプロピルなどを示し、アルキルスルホニル
アミノアルキルのアルキル部はそれぞれ炭素数1〜4個
のアルキルであり、メタンスルホニルアミノメチル、メ
タンスルホニルアミノエチルなどを示し、ヒドロキシイ
ミノアルキルのアルキル部は炭素数1〜4個のアルキル
であり、1−ヒドロキシイミノエチル、1−ヒドロキシ
イミノプロピル、1−ヒドロキシイミノブチルなどを示
し、アルコキシイミノアルキルにおけるアルコキシ部お
よびアルキル部はそれぞれ炭素数1〜4個であり、1−
メトキシイミノエチル、1−エトキシイミノエチル、1
−メトキシイミノプロピル、1−イソプロポキシイミノ
エチルなどを示す。
【0029】R3 における生体内で加水分解されうるエ
ステル残基とは生体内で容易に分解して遊離のカルボン
酸またはその塩としうるものであって、アセトキシメチ
ル、ピバロイルオキシメチル、1−アセトキシエチル、
1−ピバロイルオキシエチルなどのアルカノイルオキシ
アルキルエステル、エトキシカルボニルオキシメチル、
1−エトキシカルボニルオキシエチルなどのアルコキシ
カルボニルオキシアルキルエステル、フタリジル、ジメ
トキシフタリジルなどのエステル、カルバモイルメチ
ル、カルバモイルエチル、N−メチルカルバモイルメチ
ル、N,N−ジメチルカルバモイルメチル、N,N−ジ
エチルカルバモイルメチルなどのカルバモイルアルキル
エステル、メトキシメチル、メトキシエチルなどのアル
コキシアルキルエステルまたは5−メチル−1,3−ジ
オキソレン−2−オン−4−イルメチルエステルをあげ
ることができる。
【0030】Aにおけるアルキレンとは炭素数1〜10
個の直鎖または分枝鎖状のアルキレンであって、たとえ
ばメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレ
ン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレ
ン、デカメチレン、プロピレン、1,1−ジメチルエチ
レン、2,2−ジメチルトリメチレンなどを示し、とり
わけ炭素数1〜6個のものが好ましい。
【0031】R4 における水素添加されていてもよいヘ
テロアリールアルキルのアルキル部は炭素数1〜4個の
アルキルであり、ピリジルメチル、フリルメチル、チエ
ニルメチル、(1,4−ベンゾジオキサン−2−イル)
メチルなどを示す。
【0032】R7 ,R8 ,R9 におけるアリールとはフ
ェニル、ナフチルなどを示す。
【0033】R7 ,R8 におけるシアノアルキルのアル
キル部は炭素数1〜4個のアルキルであり、シアノメチ
ル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、4−シア
ノブチルなどを示し、ヒドロキシアルキルのアルキル部
は炭素数1〜4個のアルキルであり、ヒドロキシメチ
ル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、
4−ヒドロキシブチルなどを示し、アルコキシカルボニ
ルにおけるアルコキシとは炭素数1〜4個のアルコキシ
であり、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プ
ロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブト
キシカルボニル、イソブトキシカルボニル、第3級ブト
キシカルボニルなどを示し、ジアリールアルキルのアル
キル部とは炭素数1〜4個のアルキルであり、ジフェニ
ルメチル、2,2−ジフェニルエチルなどを示し、ヘテ
ロアリールとはピリジル、チエニル、フリル、ピリミジ
ニル、チアゾリル、オキサゾリル、インドリル、ベンゾ
チアゾリル、ベンズイミダゾリル、1,2−ベンズイソ
チアゾリル、1,2−ベンズイソキサゾリル、ベンゾチ
オフェン−2−または3−イル、ベンゾフラン−2また
は3−イル、キノリル、イソキノリル、ベンズオキサゾ
リル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チエ
ノ〔3,2−c〕ピリジン−4−イル、フロ〔3,2−
c〕ピリジン−4−イル、7,8−ジヒドロ−5H−チ
オピラノ〔4,3−b〕ピリジン−2−イル、1,2−
ベンズイソチアゾリル S,S−ジオキシド、2−オキ
ソ−1−ベンズイミダゾリル、2−チオキソ−1−ベン
ズイミダゾリル、2,4−ジオキソヘキサヒドロピリミ
ジン−1−イル、ヒダントイン−1−イルなどを示し、
ヘテロアリールアルキルとは水素添加されていてもよ
く、そのアルキル部は炭素数1〜4個のアルキルであ
り、たとえばピリジルメチル、フリルメチル、チエニル
メチル、ピロリルメチル、オキサゾリルメチル、チアゾ
リルメチル、(1,4−ベンゾジオキサン−2−イル)
メチルなどを示し、ヘテロアリールカルボニルとはニコ
チノイル、イソニコチノイル、テノイル、フロイル、ピ
ロリルカルボニル、オキサゾリルカルボニル、チアゾリ
ルカルボニルなどを示し、シクロアルキルとはシクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチルなどの炭素数3〜8個のシクロアル
キルを示し、シクロアルキルアルキルにおけるシクロア
ルキル部は炭素数3〜8個のシクロアルキルであり、ア
ルキル部は炭素数1〜4個のアルキルであり、シクロプ
ロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロヘキシルメ
チル、シクロヘプチルメチルなどを示す。
【0034】R7 における環状アミノとはピロリジニ
ル、ピペリジノ、ヘキサメチレンイミノ、モルホリノ、
チオモルホリノ、ピペラジニル、ホモピペラジニル、4
−置換ピペラジニル、4−置換ホモピぺラジニル(置換
基としては炭素数1〜4個のアルキル、アリール、ベン
ジル、炭素数2〜5個のアルカノイルまたはベンゾイル
を示す。)などを示す。
【0035】R6 ,R7 により形成されるビスアリール
メチレンとはジフェニルメチレン、ビス(4−フルオロ
フェニル)メチレン、ビス(4−クロロフェニル)メチ
レンなどを示す。
【0036】式(2)における環中にアミド結合を有す
る5〜7員の環Amとしてはチアゾリジノン、イミダゾ
リジノン、ピラゾリジノン、ピロリジノンなどがあげら
れ、環Amは環中にさらに酸素原子、硫黄原子、カルボ
ニルおよび/またはN−R9(R9 は水素、アルキルま
たはアリールを示す。)を有していてもよい。また環A
mはさらに5〜7員の飽和または不飽和環と縮合するこ
ともでき、このような例としては2−オキソ−1,2,
3,5,6,7,8,8a−オクタヒドロイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−3−スピロ−4’−ピペリジ
ノ、2−オキソ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒド
ロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−3−スピロ−4’
−ピペリジノなどがあげられる。
【0037】上記定義中、シクロアルキル、アリール、
ベンジル、ベンゾイルまたはヘテロアリールを含む基に
あっては1〜5個、好ましくは1〜3個の置換基(ハロ
ゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、炭素数1〜4個のハロ
アルキル、水酸基、炭素数1〜4個のアルキル、炭素数
1〜4個のアルコキシ、炭素数2〜4個のアルケニル、
フェニルなど)を有していてもよい。
【0038】上記一般式(I)において、R1 としては
アセチル、アセチルアミノ、アセチルアミノメチル、2
−アセチルアミノエチル、メチル、アミノメチル、ベン
ゾイルアミノ、プロピオニルアミノメチルなど、R2
しては水素、ハロゲン、メチルなどが特に好ましい。好
ましいAとしてはメチレン、エチレン、トリメチレン、
テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2
−メチルトリメチレンなどがあげられる。Tとしては4
位に2−ピリミジニル、3−トリフルオロフェニル、2
−メトキシフェニル、2,3−ジメチルフェニル、1,
2−ベンズイソチアゾール−3−イル、メチル、3−ク
ロロフェニル、ビス(4−クロロフェニル)メチル、3
−トリフルオロメチル−6−ピリジル、1,2−ベンズ
イソキサゾール−3−イル、シクロヘキシルカルバモイ
ル、フェニルカルバモイルなどが置換した1−ピペラジ
ニル、または4位に4−フルオロベンゾイル、6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール−3−イル、1,
2−ベンズイソチアゾール−3−イルなどが置換したピ
ペリジノなどが好ましく、とりわけ4−(1,2−ベン
ズイソチアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル、4
−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール−3
−イル)ピペリジノなどがより好ましい。
【0039】一般式(I)の化合物の製薬上許容される
塩とは塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、硝酸などの無機
酸との塩、酢酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸、リン
ゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン
酸、フマール酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸などの有機酸との塩、またカルボキシル基を有する化
合物はナトリウム、カリウム、カルシウムなどの金属
塩、メチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン
などとのアミン塩、リジン、オルニチン、アルギニンな
どのアミノ酸との塩があげられる。さらに、水和物(1
/2水和物、1水和物、3/2水和物等)やその他の溶
媒和物も包含される。本発明化合物中、不斉炭素原子を
有する場合は、ラセミ体または光学異性体として存在す
る。また、オキシムを有する場合はシン、アンチ異性体
が存在するが、本発明はこれらをすべて包含する。
【0040】本発明のチオフェン化合物は、以下の方法
により製造することができる。
【0041】方法1 一般式(I)の化合物は一般式
【0042】
【化9】
【0043】〔式中、Zは水酸基または水酸基から誘導
される反応性の原子または基(ハロゲン、メタンスルホ
ニルオキシ、パラトルエンスルホニルオキシなど)を示
し、他の各記号は前記と同義である。〕により表される
化合物と一般式 H−T (III) (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物とを反応させることによって得られる。
【0044】一般式(II)の化合物中、Zが水酸基か
ら誘導される反応性の原子または基である場合、一般式
(III)の化合物との反応は適当な溶媒、たとえばメタノ
ール、エタノール、プロパノール、ベンゼン、トルエ
ン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセ
トニトリル、アセトンなどの反応を阻害しない溶媒中、
適当な脱酸剤(炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、水酸化カリウム、ピリジン、トリエチル
アミン、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど)の存在
下、20〜150℃にて30分間から30時間反応させ
ることにより進行する。また、一般式(II)の化合物中、
Zが水酸基である場合、反応は適当な溶媒、たとえばジ
メチルホルムアミド、ベンゼンなどの反応を阻害しない
溶媒中、アミノホスホニウム試薬(N,N−メチルフェ
ニルアミノトリフェニルホスホニウム、ヨーダイドな
ど)の存在下、20〜150℃にて30分間から5時間
反応させることにより進行する。
【0045】方法2 一般式(I)の化合物のうち、nが1あるいは2の化合
物は、nが0の化合物を酸化反応に付すことにより製造
することができる。酸化反応は、通常適当な溶媒中、酸
化剤(メタクロロ過安息香酸、過酢酸、亜臭素酸ナトリ
ウム、過酸化水素など)を用いて行うことができる。反
応溶媒としてはクロロホルム、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、水などがあげられ、反応温度は0℃ないし溶
媒の沸点付近までであり、好ましくは0℃〜30℃であ
る。
【0046】方法3 一般式(I)の化合物のうち、R1 またはR2 がR10
CONH−(R10は水素、アルキル、アラルキル、アリ
ールを意味する。)またはR10−NHCO−(R10は前
記と同義である。)である化合物は、たとえば一般式
【0047】
【化10】
【0048】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物をオキシム体に誘導したのち、ベッ
クマン転位を行うことによって製造することができる。
オキシム化は、塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなど)の存
在下、水、エタノールなどの溶媒中、ヒドロキシルアミ
ン塩酸塩を用いて行う。反応温度は0℃乃至溶媒の沸点
付近までであり、好ましくは80℃〜100℃である。
このようにして得られたオキシム体をポリリン酸あるい
は硫酸中、70℃〜120℃に加熱することによりベッ
クマン転位を行う。
【0049】方法4 一般式(I)の化合物のうち、R1 またはR2 がアミノ
アルキルである化合物は、方法3のようにして得られる
オキシム体を還元することによって得られる。還元反応
はテトラヒドロフラン、エーテルなどの溶媒中、水素化
アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウムなどの
化学的還元剤を用いて、50℃〜100℃で行われる。
【0050】方法5 一般式(IV)のき合物は一般式
【0051】
【化11】
【0052】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物と一般式 R10COOH (VI) (式中、R10は前記と同義である。)により表されるカ
ルボン酸またはその反応性誘導体(酸ハライド、酸無水
物、混合酸無水物、活性エステルなど)を反応させるこ
とによって得られる。一般式(VI)の化合物が遊離のカル
ボン酸である場合、反応はポリリン酸などの脱水剤の存
在下、室温から150℃で行われる。一般式(VI)の反応
性誘導体として酸ハライド( 塩化物、臭化物、ヨウ化物
など) を用いる場合、反応は適当な溶媒、たとえばベン
ゼン、トルエン、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロ
ロエタンなどの反応を阻害しない溶媒中、ルイス酸(塩
化アルミニウム、塩化スズ、塩化鉄など)の存在下、−
10℃から100℃に5分間から20時間保つことによ
り行われる。
【0053】方法6 一般式(IV)の化合物を適当な溶媒、たとえばメタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、酢酸など
の反応を阻害しない溶媒中、水素化ホウ素ナトリウム、
水素化アルミニウムリチウム、トリエチルシランなどの
化学的還元法あるいは適当な触媒、たとえばパラジウ
ム、ロジウム、白金などの存在下、接触還元法などで、
−10℃から150℃に5分間から20時間保つことに
より、一般式
【0054】
【化12】
【0055】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物が得られる。
【0056】方法7 一般式(VII) の化合物と一般式 R11COOH (VIII) (式中、R11は水素、アルキル、アリール、アラルキル
またはヘテロアリールを示す。)により表されるカルボ
ン酸もしくはその酸無水物とを反応させることによって
一般式
【0057】
【化13】
【0058】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物が得られる。反応は、適当な溶媒
(ベンゼン、トルエンなどの反応を阻害しない溶媒)中
もしくは無溶媒で、室温から150℃にて進行する。ま
た、本反応は塩基、たとえばトリエチルアミンなどの共
存下でも進行する。
【0059】方法8 一般式(I)の化合物のうち、R1 またはR2 がR12
CONH−B−(R12は水素、アルキル、ハロアルキ
ル、アラルキル、アリールを、Bは単結合またはアルキ
レンを意味する。)である化合物は、一般式
【0060】
【化14】
【0061】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物と一般式 R12COOH (XI) (式中、R12は前記と同義である。)により表されるカ
ルボン酸またはその反応性誘導体(酸ハライド、酸無水
物)を反応させることによって得られる。反応は適当な
溶媒、たとえばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロ
ロホルムなどの反応を阻害しない溶媒中、適当な脱酸剤
(トリエチルアミン、メチルモルホリン、ピリジンな
ど)の存在下、0℃から100℃にて行われる。
【0062】方法9 一般式(I)の化合物のうち、R1 またはR2 がR13
SO2 NH−B−(R13はアルキル、アリールを、Bは
単結合またはアルキレンを意味する。)である化合物
は、一般式(X)の化合物と一般式 R13SO3 H (XII) (式中、R13は前記と同義である。)により表されるス
ルホン酸またはその反応性誘導体(酸ハライド)を反応
させることによって得られる。反応は適当な溶媒、たと
えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムな
どの反応を阻害しない溶媒中、適当な脱酸剤(トリエチ
ルアミン、メチルモルホリン、ピリジンなど)の存在
下、0℃から100℃にて行われる。
【0063】方法10 一般式(I)の化合物のうち、R1 またはR2 がアミノ
アルキルである化合物は、一般式
【0064】
【化15】
【0065】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を加水分解することにより得られ
る。
【0066】方法1の一般式(II)で表される原料化合物
のうち、n=0の化合物は次に式示される方法により製
造することができる。
【0067】
【化16】
【0068】この反応は非水溶媒中、たとえばエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トル
エンおよびそれらの混合溶媒中、常法に従い、ブチルリ
チウムによりリチエーションを行ったのち、硫黄を反応
させ、さらにZ2 −A−Z1〔式中、Z1 ,Z2 は水酸
基または水酸基から誘導される反応性の原子または基
(ハロゲン、メタンスルホニルオキシ、パラトルエンス
ルホニルオキシなど)であるが、同時に水酸基ではな
い。Aは前記と同義である。〕により表される化合物と
を反応させることによって得られる。反応は、適当な溶
媒、たとえばメタノール、エタノール、プロパノール、
N,N−ジメチルホルムアミド、ベンゼン、トルエン、
テトラヒドロフラン、アセトニトリルなどの反応を阻害
しない溶媒中、適当な塩基(ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド、水素化
ナトリウム、水素化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなど)の存
在下、−20℃から150℃で30分間から5時間で進
行する。
【0069】また、一般式(II)で表される原料化合物の
うち、n=0の化合物は塩基(水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水素化ナトリウム、金属ナトリウムなど)
の存在下、2−メルカプトチオフェン誘導体と、たとえ
ばアルキレンジハライドとを反応させることによっても
得られる。反応溶媒としてはジメチルホルムアミド、ト
ルエン、メタノール、エタノールなどがあげられ、反応
温度は0℃から溶媒の沸点付近までであり、好ましくは
0℃〜80℃である。
【0070】一般式(II)で表される原料化合物のうち、
n=1および2の化合物はn=0の化合物を酸化するこ
とにより製造することができる。この酸化反応で用いら
れる酸化剤としてはメタクロロ過安息香酸、過酢酸、亜
臭素酸ナトリウム、過酸化水素などがあげられ、反応に
用いられる溶媒としてはクロロホルム、ジクロロメタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルム
アミド、水などがあげられる。反応温度は−70℃から
溶媒の沸点付近までであり、好ましくは−20℃〜0℃
である。
【0071】このようにして製造される一般式(I)の
チオフェン化合物は、必要により前記した無機酸および
有機酸との酸付加塩とすることができる。また、カルボ
キシル基を有する化合物はナトリウム、カリウム、カル
シウムなどの金属塩、トリエチルアミンなどとのアミン
塩、リジン、オルニチンなどのアミノ酸との塩にするこ
とができる。また、水和物などの溶媒和物としても存在
する。
【0072】以上のようにして得られる本発明の化合物
に不斉中心が存在する場合、通常、ラセミ体として製造
されるが、これは分別再結晶、クロマトグラフィーなど
の常法により光学異性体に光学分割することができる。
また、光学活性な原料化合物を用いて光学異性体を製造
することもできる。シン・アンチ異性体も常法により分
離される。
【0073】
【作用および発明の効果】
試験例1:ドーパミン2受容体への親和性 特異的ドーパミン2(D2 )容体結合試験をヨーロピア
ン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Eur. J. Pha
rmacol.)46,377(1977)に記載の方法に準じ
て行った。9〜10週令のウィスターラット線条体より
シナプトソーム画分を分離し、120mM塩化ナトリウ
ム、5mM塩化カリウム、2mM塩化カルシウム、1m
M塩化マグネシウム、10μMパージリン(pargyline)
および0.1%アスコルビン酸を含む50mMトリス−
塩酸緩衝液(pH7.1)に懸濁して実験に用いた。次
にシナプトソーム懸濁液に数種類の濃度の試験化合物と
トリチウム化したスピぺロン(終濃度0.2nM)を加
えて、37℃で20分間反応させた。反応後、反応液を
ワットマン(Whatman) GF/Bグラスフィルターで吸引濾過
し、50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.7)でフィ
ルターを洗ったのち、フィルターに残った放射能活性を
液体シンチレーションカウンターで測定した。非特異的
結合を10-4M(±)−スルピリド存在下で決定した。
50%抑制濃度(IC50)をグラフ的に決定し、阻害定
数(Ki値)を求めた。結果を表1に示す。
【0074】試験例2:セロトニン1A受容体への親和
性 特異的セロトニン1A(5−HT1A)受容体結合試験を
ジャーナル・オブ・ニューロケミストリー(J. Neuroche
m.) 44、1685(1985)に記載の方法に準じて
行った。9〜10週令のウィスターラット海馬より粗シ
ナプトソーム画分を分離し、1mM塩化マンガンを含む
50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)に懸濁して
実験に用いた。次にシナプトソーム懸濁液に数種類の濃
度の試験化合物とトリチウム化した8−ヒドロキシ−2
−ジプロピルアミノテトラリン(8−OH−DPAT:
終濃度0.2nM)を加え、37℃で12分間反応させ
た。反応後、反応液をホワットマン(Whatman) GF/Bグラ
スフィルターで吸引濾過し、50mMトリス−塩酸緩衝
液(pH7.7)でフィルターを洗ったのち、フィルタ
ーに残った放射能活性を液体シンチレーションカウンタ
ーで測定した。非特異的結合を10-5Mセロトニン(5−
HT)存在下で決定した。50%抑制濃度(IC50)を
グラフ的に決定し、阻害定数(Ki値)を求めた。結果
を表1に示す。
【0075】試験例3:セロトニン2受容体への親和性 特異的セロトニン2(5−HT2 )受容体結合試験をモ
レキュラー・ファーマコロジー(Mol. Pharmacol.)2
1,301(1981)に記載の方法に準じて行った。
9〜10週令のウィスターラット海馬より粗シナプトソ
ーム画分を分離し、50mMトリス−塩酸緩衝液(pH
7.7)に懸濁して実験に用いた。次にシナプトソーム
懸濁液に数種類の濃度の試験化合物とトリチウム化した
ケタンセリン(終濃度0.2nM)を加え、37℃で2
0分間反応させた。反応後、反応液をワットマン(Whatm
an) GF/Bグラスフィルターで吸引濾過し、50mMトリ
ス−塩酸緩衝液(pH7.7)でフィルターを洗ったの
ち、フィルターに残った放射能活性を液体シンチレーシ
ョンカウンターで測定した。非特異的結合を10-5Mミ
アンセリン(Mianserin)存在下で決定した。50%抑制
濃度(IC50)をグラフ的に決定し、阻害定数(Ki
値)を求めた。結果を表1に示す。
【0076】試験例4:抗アポモルヒネ作用(マウス) dd系雄性マウスを1群3匹として使用した。試験薬を
経口投与して60分後に、塩酸アポモルヒネ0.5mg
/kgを皮下投与し、直後から20分間の運動量をバリ
メックス(米国コロンバス社製)を用いて測定した。各
群3回の繰り返しを行い、対照群の運動量を50%低下
させる試験薬用量を、ED50値としてグラフ的に求め
た。結果を表1に示す。
【0077】 表 1 ────────────────────────────────── 試験化合物 Binding(nM) 抗アポモルヒネ (実施例番号) ─────────────── ED50(mg/kg p.o.) D2 5-HT1A 5-HT2 ────────────────────────────────── 21 1.3 0.12 0.59 35 36 0.61 0.75 1.3 3.4 40 0.71 0.35 0.45 1.0 93 0.8 26 0.79 2.9 ──────────────────────────────────
【0078】試験例5:急性毒性 雄性ddYマウスを一群5匹として用い、実施例4の化
合物100mg/kgを腹腔内投与したところ、投与後
5日間まで死亡例は認められなかった。また同様にして
300mg/kgを経口投与したところ、投与後5日間
死亡例は認められなかった。
【0079】本発明化合物は自動運動抑制作用、抗アポ
モルヒネ作用、メタンフェタミン拮抗作用、テトラベナ
ジン誘発眼瞼下垂増強作用などの抗精神病薬として必要
な薬理作用を有するほかに、特にセロトニンで誘発した
head-twichに対し、強い抑制作用を示した。また、トリ
チウムラベルしたリガンドを用い、受容体に対する親和
性を測定したところドーパミン(D2 )受容体、セロト
ニン(5−HT2 )受容体に高い親和性を示した。さら
に、錐体外路系副作用を知る上での指標となるラットの
カタレプシー惹起作用を検討したところ非常に弱い作用
を示したことから、本発明化合物は錐体外路系副作用の
少ない抗精神病薬として有用であり、同時に、セロトニ
ン(5−HT1A)受容体に対する親和性が高く、抗不安
活性も示すことから、非ベンゾジアゼピン型の抗不安薬
としても有用である。
【0080】本発明の化合物を医薬として用いる場合、
通常、賦形剤、希釈剤、溶解補助剤などと混合して錠
剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、注射剤、点滴用剤など
の形態で患者に安全に投与されうる。投与量は患者の症
状、体重、年齢などにより変わりうるが、通常成人1人
当たり1〜500mgの範囲で、かつ1日1回または数
回に分けて投与される。
【0081】
【実施例】以下、参考例および実施例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0082】参考例1 2−(1−エチレンジオキシエチル)チオフェン30g
とテトラヒドロフラン250mlの溶液に、−50℃で
n−ブチルリチウム110mlを滴下したのち、硫黄
5.6gを加え、2時間攪拌した。さらに−50℃で1
−ブロモ−3−クロロプロパン28gを加えたのち、室
温にて2時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチル
で抽出したのち、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶
媒を留去した。残渣をテトラヒドロフラン300mlに
溶解したのち、希塩酸100mlを加え、室温で15時
間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した
のち、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、2−
アセチル−5−(3−クロロプロピルチオ)チオフェン
15gを得た。
【0083】参考例2 2−(1−エチレンジオキシエチル)チオフェンの代わ
りに2−(エチレンジオキシメチル)チオフェンを用い
て参考例1と同様の反応により、2−ホルミル−5−
(3−クロロプロピルチオ)チオフェンを得た。ヒドロ
キシルアミン塩酸塩11gのエタノール溶液100ml
を水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、2−ホルミル
−5−(3−クロロプロピルチオ)チオフェン10gを
加え、45℃で30分間攪拌した後、濃縮した。残渣に
水を加え、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥後、溶媒を
留去した。残渣11gを酢酸36ml、無水酢酸12m
lに溶解し、40℃で亜鉛末11gを加えた後、30分
間攪拌した。反応溶液を濾過した後、濾液を濃縮して、
2−アセチルアミノメチル−5−(3−クロロプロピル
チオ)チオフェン6.4gを得た。
【0084】実施例1 2−アセチル−5−(4−クロロブチルチオ)チオフェ
ン5g、2−ピリミジニルピぺラジン塩酸塩5g、炭酸
カリウム8.3g、ヨウ化カリウム3.3g、ジメチル
ホルムアミド50ml、トルエン50mlの混合液を9
0℃で4時間攪拌する。反応液を水で冷却したのち、水
を加え酢酸エチルで抽出する。有機層を食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残査をシリ
カゲルカラムクロマトにて精製後、エタノール−塩酸を
加え塩酸塩とし、これをエタノールから再結晶すると、
白色結晶の1−(4−((5−アセチル−2−チエニ
ル)チオ)ブチル)−4−(2−ピリミジニル)ピぺラ
ジン塩酸塩5.6gを得た。融点180〜181℃
【0085】実施例2 2−アセチル−5−(4−クロロブチルチオ)チオフェ
ンの代わりに2−アセチル−5−(2−クロロエチルチ
オ)チオフェン、2−ピリミジニルピぺラジン塩酸塩の
代わりに1−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピぺ
ラジンを用いて実施例1と同様に処理して1−(2−
((5−アセチル−2−チエニル)チオ)エチル)−4
−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピぺラジン塩酸
塩を得た。融点175〜177℃
【0086】実施例3 2−アセチル−5−(4−クロロブチルチオ)チオフェ
ンの代わりに2−アセチル−5−(3−クロロプロピル
チオ)チオフェン、2−ピリミジニルピぺラジン塩酸塩
の代わりに1−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピ
ぺラジンを用いて実施例1と同様にして1−(3−
((5−アセチル−2−チエニル)チオ)プロピル)−
4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピぺラジン塩
酸塩を得た。融点162〜164℃
【0087】実施例4 1−アセチル−5−(4−クロロブチルチオ)チオフェ
ンの代わりに2−アセチル−5−(3−クロロプロピル
チオ)チオフェン、2−ピリミジニルピぺラジン塩酸塩
の代わりに1−(2,3−ジメチルフェニル)ピぺラジ
ンを用いて実施例1と同様にして1−(3−((5−ア
セチル−2−チエニル)チオ)プロピル)−4−(2,
3−ジメチルフェニル)ピぺラジン塩酸塩を得た。融点
215〜217℃
【0088】実施例5 1−(2−((5−アセチル−2−チエニル)チオ)エ
チル)−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピぺ
ラジン塩酸塩2.5g、ヒドロキシルアミン塩酸塩0.
7g、重炭酸水素ナトリウム1.2g、エタノール50
mlの混合液を8時間加熱還流する。反応液を濃縮し、
残査に水を加えクロロホルムで抽出し、水洗後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去する。残査
をイソプロピルアルコールから再結晶すると、白色結晶
の1−(2−((5−(1−ヒドロキシイミノエチル)
−2−チエニル)チオ)エチル)−4−(3−トリフル
オロメチルフェニル)ピぺラジン1.8gを得た。融点
140〜147℃
【0089】実施例6 1−(2−((5−アセチル−2−チエニル)チオ)エ
チル)−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピぺ
ラジン塩酸塩の代わりに1−(3−((5−アセチル−
2−チエニル)チオ)プロピル)−4−(3−トリフル
オロメチルフェニル)ピぺラジン塩酸塩を用いて実施例
5と同様にして淡褐色油状物の1−(3−((5−(1
−ヒドロキシイミノエチル)−2−チエニル)チオ)プ
ロピル)−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピ
ぺラジンを得た。
【0090】実施例7 1−(3−((5−(1−ヒドロキシイミノエチル)−
2−チエニル)チオ)プロピル)−4−(3−トリフル
オロメチルフェニル)ピぺラジン1.8g、ポリリン酸
20gの混合液を75℃にて30分間加熱攪拌する。反
応液に水を加え、炭酸カリウムにてアルカリ性にしたの
ち、酢酸エチルで抽出する。有機層を食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残査をシリカゲ
ルカラムクロマトにて精製後、酢酸エチル−イソプロピ
ルエーテルにて再結晶すると、白色結晶の1−(3−
((5−アセチルアミノ−2−チエニル)チオ)プロピ
ル)−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピぺラ
ジン1/3水和物0.3gを得た。融点127〜128
【0091】実施例8 1−(3−((5−アセチル−2−チエニル)チオ)プ
ロピル)−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピ
ぺラジン11gと酢酸200mlの溶液へ室温下、メタ
過ヨウ素酸ナトリウム3gと水15mlの溶液を攪拌下
加える。1時間室温で攪拌したのち、反応液を水にあ
け、炭酸カリウムでアルカリ性にしたのち、分離した油
状物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を集め亜硫酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄したのち、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残査をシリカゲル
カラムクロマトにて精製した。得られた油状物にエタノ
ール−塩酸を加え塩酸塩とし、これをエタノールから再
結晶すると、白色結晶の1−(3−((5−アセチル−
2−チエニル)スルフィニル)プロピル)−4−(3−
トリフルオロメチルフェニル)ピぺラジン塩酸塩2.8
gを得た。融点183〜184℃
【0092】実施例9 2−アセチル−5−(3−クロロプロピルスルホニル)
チオフェン5.3g、2−ピリミジニルピぺラジン塩酸
塩6.2g、炭酸カリウム6g、ヨウ化カリウム1.3
g、ジメチルホルムアミド50ml、トルエン50ml
の混合液を90℃で4時間攪拌する。反応液を水で冷却
したのち、水を加え酢酸エチルで抽出後、有機層を食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残
査をシリカゲルカラムクロマトにて精製後、エタノール
−塩酸を加え塩酸塩とし、これをエタノールから再結晶
すると、白色結晶の1−(3−((5−アセチル−2−
チエニル)スルホニル)プロピル)−4−(2−ピリミ
ジニル)ピぺラジン塩酸塩1.2gを得た。融点204
〜205℃
【0093】実施例10 1−(3−((5−アセチル−2−チエニル)チオ)プ
ロピル)−4−(2,3−ジメチルフェニル)ピぺラジ
ン0.9g、水素化ホウ素ナトリウム0.3g、メタノ
ール50mlの混合液を室温にて1時間攪拌する。反応
液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残査
をシリカゲルカラムクロマトにて精製した。得られた油
状物をマレイン酸塩とし、イソプロピルアルコールから
再結晶すると、白色結晶の1−(3−((5−(1−ヒ
ドロキシエチル)−2−チエニル)チオ)プロピル)−
4−(2,3−ジメチルフェニル)ピぺラジンマレイン
酸塩を得た。融点126〜128℃
【0094】以下、同様にして製造した化合物を示す。
【0095】(11) 1−(3−((5−アセチル−2−
チエニル)チオ)プロピル)−4−(2−メトキシフェ
ニル)ピぺラジン塩酸塩、融点168〜171℃ (12) 1−(3−((5−アセチルアミノ−2−チエニ
ル)チオ)プロピル)−4−(2−メトキシフェニル)
ピぺラジン塩酸塩・1水和物、融点186〜188℃ (13) 1−(3−((3−アセチル−5−メチル−2−
チエニル)チオ)プロピル)−4−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)ピぺラジン塩酸塩、融点192〜19
5℃ (14) 1−(3−((5−メチル−2−チエニル)チ
オ)プロピル)−4−(3−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピぺラジン塩酸塩、融点155〜157℃ (15) 1−(3−((5−(1−ヒドロキシイミノエチ
ル)−2−チエニル)スルホニル)プロピル)−4−
(3−トリフルオロメチルフェニル)ピぺラジン、融点
152〜155℃
【0096】(16) 1−(3−((5−アセチル−2−
チエニル)チオ)プロピル)−4−(2−ピリミジニ
ル)ピぺラジン・2塩酸塩、融点214〜216℃ (17) 1−(3−((5−(1−ヒドロキシイミノエチ
ル)−2−チエニル)チオ)プロピル)−4−(2,3
−ジメチルフェニル)ピぺラジン、融点147〜149
℃ (18) 1−(3−((5−メチル−2−チエニル)スル
ホニル)プロピル)−4−(3−トリフルオロメチルフ
ェニル)ピぺラジン、融点82〜83℃ (19) 1−(3−(2−チエニルチオ)プロピル)−4
−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピぺラジン・塩
酸塩、融点155〜157℃ (20) 1−(3−((5−メチル−2−チエニル)スル
フィニル)プロピル)−4−(3−トリフルオロメチル
フェニル)ピぺラジン、融点92〜94℃
【0097】(21) 3−(4−(3−((5−アセチル
−2−チエニル)チオ)プロピル)−1−ピペラジニ
ル)−1,2−ベンズイソチアゾール・塩酸塩、融点2
02〜203℃ (22) 1−(4−((5−アセチル−2−チエニル)チ
オ)ブチル)−4−(3−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピぺリジン・塩酸塩、融点129〜131℃ (23) 1−(3−((5−アセチル−2−チエニル)チ
オ)プロピル)−4−(4−フルオロベンゾイル)ピぺ
リジンマレイン酸塩、融点128〜130℃ (24) 1−(3−((3−アセチル−5−メチル−2−
チエニル)チオ)プロピル)−4−メチルピぺラジン・
2塩酸塩、融点242〜246℃ (25) 1−(3−((5−メチル−2−チエニル)チ
オ)プロピル)−4−(2−メトキシフェニル)ピぺラ
ジン・塩酸塩・1水和物、融点190〜195℃
【0098】(26) 1−(3−((3−ベンゾイル−5
−メチル−2−チエニル)チオ)プロピル)−4−メチ
ルピぺラジン・2塩酸塩、融点208〜211℃ (27) 1−(3−((3−ベンゾイル−5−メチル−2
−チエニル)チオ)プロピル)−4−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピぺラジン・2塩酸塩、融点148
〜150℃ (28) 1−(3−((5−メチル−2−チエニル)チ
オ)プロピル)−4−(2−オキソ−1−ベンズイミダ
ゾリニル)ピぺリジン、融点111〜113℃ (29) 1−(3−((3−ベンゾイル−5−メチル−2
−チエニル)チオ)プロピル)−4−(2−オキソ−1
−ベンズイミダゾリニル)ピぺリジン、融点186〜1
90℃ (30) 1−(3−((3−アセチル−5−メチル−2−
チエニル)チオ)プロピル)−4−(2−メトキシフェ
ニル)ピぺラジン、融点104〜106℃
【0099】(31) 1−(4−((5−アセチル−2−
チエニル)チオ)ブチル)−4−(2−メトキシフェニ
ル)ピぺラジン・2塩酸塩、融点219〜220℃ (32) 1−(2−((5−アセチルアミノ−2−チエニ
ル)チオ)エチル)−4−(2−メトキシフェニル)ピ
ぺラジン、融点140〜142℃ (33) 1−(3−((5−アセチル−2−チエニル)チ
オ)プロピル)−4−(3−クロロフェニル)ピぺラジ
ン・塩酸塩・3/2水和物、融点170〜173℃ (34) 1−(2−((5−アセチル−2−チエニル)チ
オ)エチル)−4−(2−メトキシフェニル)ピぺラジ
ン・2塩酸塩、融点201〜202℃ (35) 3−(1−(2−((5−アセチル−2−チエニ
ル)チオ)エチル)ピぺリジン−4−イル)−6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール、融点98〜10
1℃
【0100】(36) 3−(1−(3−((5−アセチル
−2−チエニル)チオ)プロピル)ピぺリジン−4−イ
ル)−6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール・
塩酸塩、融点183〜185℃ (37) 3−(1−(4−((5−アセチル−2−チエニ
ル)チオ)ブチル)ピぺリジン−4−イル)−6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール・シュウ酸塩、融
点137〜141℃ (38) 1−(4−((5−アセチル−2−チエニル)チ
オ)ブチル)−4−(ビス(4−クロロフェニル)メチ
ル)−ピぺラジン・シュウ酸塩・融点133〜137℃ (39) 1−(3−((5−アセチルアミノ−2−チエニ
ル)スルホニル)プロピル)−4−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)ピぺラジン、融点164〜166℃ (40) 3−(1−(3−((5−アセチルアミノ−2−
チエニル)チオ)プロピル)ピぺリジン−4−イル)−
6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール・シュウ
酸塩、融点114〜117℃
【0101】(41) 1−(6−((5−アセチル−2−
チエニル)チオ)ヘキシル)−4−(2−メトキシフェ
ニル)ピぺラジン・2塩酸塩、融点182〜184℃
(分解) (42) 3−(1−(3−((5−アセチルアミノ−2−
チエニル)チオ)プロピル)ピぺリジン−4−イル)−
1,2−ベンズイソチアゾール・塩酸塩・1/2水和
物、融点227〜229℃(分解) (43) 1−(3−((5−アセチルアミノ−2−チエニ
ル)チオ)プロピル)−4−(2,3−ジメチルフェニ
ル)ピぺラジン、融点112〜113℃
【0102】同様に、以下に示す化合物が得られる。
【0103】(44) 3−(4−(6−((5−アセチル
−2−チエニル)チオ)ヘキシル)−1−ピぺラジニ
ル)−1,2−ベンズイソチアゾール (45) 3−(1−(6−((5−アセチル−2−チエニ
ル)チオ)ヘキシル)ピぺリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール (46) 3−(1−(3−((5−ベンゾイル−2−チエ
ニル)チオ)プロピル)ピぺリジン−4−イル)−6−
フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール (47) 3−(4−(3−((5−ベンゾイル−2−チエ
ニル)チオ)プロピル)−1−ピぺラジニル)−1,2
−ベンズイソチアゾール (48) 5−((2−(4−(6−フルオロ−1,2−ベ
ンズイソキサゾール−3−イル)ピぺリジノ)エチル)
チオ)チオフェン−2−カルボン酸
【0104】(49) 5−((3−(4−(6−フルオロ
−1,2−ベンズイソキサゾール−3−イル)ピぺリジ
ノ)プロピル)チオ)チオフェン−2−カルボン酸 (50) 5−((4−(4−(6−フルオロ−1,2−ベ
ンズイソキサゾール−3−イル)ピぺリジノ)ブチル)
チオ)チオフェン−2−カルボン酸 (51) 5−((6−(4−(6−フルオロ−1,2−ベ
ンズイソキサゾール−3−イル)ピぺリジノ)ヘキシ
ル)チオ)チオフェン−2−カルボン酸 (52) 3−(1−(2−((5−ホルミル−2−チエニ
ル)チオ)エチル)ピぺリジン−4−イル)−6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール (53) 3−(1−(3−((5−ホルミル−2−チエニ
ル)チオ)プロピル)ピぺリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール
【0105】(54) 1−(3−((5−ホルミル−2−
チエニル)チオ)プロピル)−4−((4−フェニル−
2−ピロリル)カルボニル)ピぺラジン (55) 3−(1−(4−((5−ホルミル−2−チエニ
ル)チオ)ブチル)ピぺリジン−4−イル)−6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール (56) 1−(4−((5−ホルミル−2−チエニル)チ
オ)ブチル)−4−((4−フェニル−2−ピロリル)
カルボニル)ピぺラジン (57) 3−(1−(6−((5−ホルミル−2−チエニ
ル)チオ)ヘキシル)ピぺリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール (58) 1−(6−((5−ホルミル−2−チエニル)チ
オ)ヘキシル)−4−((4−フェニル−2−ピロリ
ル)カルボニル)ピぺラジン
【0106】(59) 3−(4−(2−((5−ブロモ−
2−チエニル)チオ)エチル)−1−ピぺラジニル)−
1,2−ベンズイソチアゾール (60) 1−(2−((5−ブロモ−2−チエニル)チ
オ)エチル)−4−((4−フェニル−2−ピロリル)
カルボニル)ピぺラジン (61) 3−(1−(3−((5−ブロモ−2−チエニ
ル)チオ)プロピル)ピぺリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール (62) 1−(3−((5−ブロモ−2−チエニル)チ
オ)プロピル)−4−((4−フェニル−2−ピロリ
ル)カルボニル)ピぺラジン (63) 3−(1−(4−((5−ブロモ−2−チエニ
ル)チオ)ブチル)ピぺリジン−4−イル)−6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール
【0107】(64) 1−(4−((5−ブロモ−2−チ
エニル)チオ)ブチル)−4−((4−フェニル−2−
ピロリル)カルボニル)ピぺラジン (65) 3−(1−(6−((5−ブロモ−2−チエニ
ル)チオ)ヘキシル)ピぺリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール (66) 1−(6−((5−ブロモ−2−チエニル)チ
オ)ヘキシル)−4−((4−フェニル−2−ピロリ
ル)カルボニル)ピぺラジン (67) 3−(1−(2−((5−ニトロ−2−チエニ
ル)チオ)エチル)ピぺリジン−4−イル)−6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール (68) 1−(2−((5−ニトロ−2−チエニル)チ
オ)エチル)−4−((4−フェニル−2−ピロリル)
カルボニル)ピぺラジン
【0108】(69) 3−(1−(3−((5−ニトロ−
2−チエニル)チオ)プロピル)ピペリジン−4−イ
ル)−6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール (70) 1−(3−((5−ニトロ−2−チエニル)チ
オ)プロピル)−4−((4−フェニル−2−ピロリ
ル)カルボニル)ピぺラジン (71) 3−(1−(4−((5−ニトロ−2−チエニ
ル)チオ)ブチル)ピぺリジン−4−イル)−6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール (72) 1−(4−((5−ニトロ−2−チエニル)チ
オ)ブチル)−4−((4−フェニル−2−ピロリル)
カルボニル)ピぺラジン (73) 3−(1−(6−((5−ニトロ−2−チエニ
ル)チオ)ヘキシル)ピぺリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール
【0109】(74) 1−(6−((5−ニトロ−2−チ
エニル)チオ)ヘキシル)−4−((4−フェニル−2
−ピロリル)カルボニル)ピぺラジン (75) 1−(2−((5−アミノ−2−チエニル)チ
オ)エチル)−4−(2−メトキシフェニル)ピぺラジ
ン (76) 3−(1−(2−((5−アミノ−2−チエニ
ル)チオ)エチル)ピぺリジン−4−イル)−6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール (77) 1−(2−((5−アミノ−2−チエニル)チ
オ)エチル)−4−((4−フェニル−2−ピロリル)
カルボニル)ピぺラジン (78) 3−(1−(3−((5−アミノ−2−チエニ
ル)チオ)プロピル)ピぺリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール
【0110】(79) 1−(3−((5−アミノ−2−チ
エニル)チオ)プロピル)−4−(2−メトキシフェニ
ル)ピぺラジン (80) 1−(3−((5−アミノ−2−チエニル)チ
オ)プロピル)−4−((4−フェニル−2−ピロリ
ル)カルボニル)ピぺラジン (81) 1−(4−((5−アミノ−2−チエニル)チ
オ)ブチル)−4−(2−メトキシフェニル)ピぺラジ
ン (82) 3−(1−(4−((5−アミノ−2−チエニ
ル)チオ)ブチル)ピぺリジン−4−イル)−6−フル
オロ−1,2−ベンズイソキサゾール (83) 3−(1−(6−((5−アミノ−2−チエニ
ル)チオ)ヘキシル)ピぺリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール
【0111】(84) 1−(6−((5−アミノ−2−チ
エニル)チオ)ヘキシル)−4−(2−メトキシフェニ
ル)ピぺラジン (85) 3−(1−(2−((5−アセチルアミノ−2−
チエニル)チオ)エチル)ピぺリジン−4−イル)−6
−フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール (86) 3−(1−(2−((5−メチルカルバモイル−
2−チエニル)チオ)エチル)ピぺリジン−4−イル)
−6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール (87) 4−(4−フルオロフェニル)−2−(4−(3
−((5−アセチル−2−チエニル)チオ)プロピル)
ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−5H−チ
オピラノ〔4,3−b〕ピリジン・シュウ酸塩・1/2
水和物、融点103〜106℃ (88) 2−アセチル−5−(4−(2−オキソ−2,
3,5,6,7,8−ヘキサヒドロイミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−3−スピロ−4’−ピペリジノ)ブチル
チオ)チオフェン・2塩酸塩・1/2水和物、融点24
5〜250℃(分解)
【0112】(89) 2−アセチル−5−(4−(4−カ
ルバモイル−4−ピペリジノピペリジノ)ブチルチオ)
チオフェン・2塩酸塩・1/2水和物、融点240〜2
43℃(分解) (90) 3−(1−(3−((5−ホルミル−2−チエニ
ル)チオ)プロピル)ピぺリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール・シュウ酸塩・
1/2水和物、融点148〜150℃ (91) 3−(1−(3−((5−シアノ−2−チエニ
ル)チオ)プロピル)ピペリジン−4−イル)−6−フ
ルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール・シュウ酸塩・
1/2水和物、融点149〜151℃ (92) 3−(1−(3−((5−アセチルアミノメチル
−2−チエニル)スルフィニル)プロピル)ピペリジン
−4−イル)−6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサ
ゾール・シュウ酸塩・水和物、融点128〜130℃ (93) 3−(1−(3−((5−アセチルアミノメチル
−2−チエニル)チオ)プロピル)ピペリジン−4−イ
ル)−6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール・
フマル酸塩・1/2水和物、融点98〜100℃ (94) 3−(1−(3−(5−アセチルアミノメチル−
2−チエニル)チオ−2−メチルプロピル)ピペリジン
−4−イル)−6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサ
ゾール・シュウ酸塩・1/2水和物、融点77〜79℃
【0113】製剤処方例 一般式(I)の化合物10mgを含有する錠剤は、以下
の処方により調製される。 一般式(I)の化合物 10.0mg 乳糖 58.5mg トウモロコシデンプン 25.0mg 結晶セルロース 20.0mg ポリビニルピロリドンK−30 2.0mg タルク 4.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg 120.0mg
【0114】一般式(I)の化合物をアトマイザーで粉
砕し、平均粒子径が10μ以下の微粉末にし、これと、
乳糖、トウモロコシデンプンおよび結晶セルロースを練
合機中で十分に混合し、ポリビニルピロリドン糊液を用
いて練合する。練合物を200メッシュの篩に通し、5
0℃で乾燥し、さらに24メッシュの篩に通す。タルク
およびステアリン酸マグネシウムを混合し、直径8mm
の杵を用いて重量120.0mgの錠剤を得る。この錠
剤は必要により糖衣またはフィルムコート処理すること
ができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 333/42 495/10 9164−4C (72)発明者 小畑 実 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 吉 富製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 森本 保人 大阪府大阪市中央区平野町二丁目6番9号 吉富製薬株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1 ,R2 は同一または異なって、水素、ハロ
    ゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、アルキル、モノまたは
    ジ置換アミノ、ホルミル、式 −COOR3 (R3 は水
    素、アルキルまたは生体内で加水分解されうるエステル
    残基を示す。)、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハ
    ロアルキル、ハロアルコキシ、アルカノイル、アロイ
    ル、アリールアルカノイル、アルカノイルオキシアルキ
    ル、アロイルオキシアルキル、ホルミルアミノ、アルカ
    ノイルアミノ、アリールアルカノイルアミノ、アロイル
    アミノ、ホルミルアミノアルキル、アルカノイルアミノ
    アルキル、ハロアルカノイルアミノアルキル、アリール
    アルカノイルアミノアルキル、アロイルアミノアルキ
    ル、アリールアルキル、カルバモイル、モノまたはジ置
    換カルバモイル、カルバモイルアルキル、モノまたはジ
    置換カルバモイルアルキル、アミノアルキル、モノまた
    はジ置換アミノアルキル、アルキルスルホニルアミノア
    ルキル、ヒドロキシイミノアルキルまたはアルコキシイ
    ミノアルキルを示す。nは0、1または2を示す。Aは
    アルキレンを示す。Tは−NHR4 (R4 は水素添加さ
    れていてもよいヘテロアリールアルキルを示す。)また
    は式 【化2】 (式中、tは1〜4の整数を示し、R5 は水素、水酸
    基、アルキル、アルコキシまたはカルバモイルを示し、
    YはC(R6)( R7) ( R6 は水素、水酸基、カルバモ
    イル、モノまたはジ置換カルバモイルまたはアルキル
    を、R7 は水酸基、アルキル、シアノアルキル、ヒドロ
    キシアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキ
    シカルボニル、ジアリールアルキル、ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、
    シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルカノイ
    ル、アロイル、アロイルアミノ、アミノ、モノまたはジ
    置換アミノ、または環状アミノを示すか、またはR6
    7 はビスアリールメチレンを形成してもよい。)また
    はN−R8 (R8 はアルキル、カルバモイル、モノまた
    はジ置換カルバモイル、シアノアルキル、ヒドロキシア
    ルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシカル
    ボニル、ジアリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロ
    アリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、シクロ
    アルキル、シクロアルキルアルキル、アルカノイル、ア
    ロイルまたはシンナミルを示す。)を示す。式(2)の
    環Amは環中にアミド結合を有し、さらに酸素原子、硫
    黄原子、カルボニルおよび/またはN−R9 (R9 は水
    素、アルキルまたはアリールを示す。)を有していても
    よい5〜7員環を示し、環Amはさらに5〜7員の飽和
    または不飽和環と縮合することもできる。)により表さ
    れる基を示す。上記定義中、シクロアルキル、アリー
    ル、ヘテロアリールを含む基にあっては、その環上に1
    〜5個の置換基を有していてもよい。〕により表される
    チオフェン化合物またはその製薬上許容される塩。
  2. 【請求項2】 R1 ,R2 は同一または異なって、水
    素、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、アルキル、モ
    ノまたはジ置換アミノ、ホルミル、式 −COOR
    3 (R3 は水素、アルキルまたは生体内で加水分解され
    うるエステル残基を示す。)、アルコキシ、ヒドロキシ
    アルキル、ハロアルキル、アルカノイル、アロイル、ア
    リールアルカノイル、アルカノイルアミノ、アリールア
    ルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アルカノイルアミ
    ノアルキル、ハロアルカノイルアミノアルキル、アリー
    ルアルカノイルアミノアルキル、アロイルアミノアルキ
    ル、アリールアルキル、カルバモイル、モノまたはジ置
    換カルバモイル、カルバモイルアルキル、モノまたはジ
    置換カルバモイルアルキル、アミノアルキル、モノまた
    はジ置換アミノアルキル、アルキルスルホニルアミノア
    ルキル、ヒドロキシイミノアルキルまたはアルコキシイ
    ミノアルキルを示す;nは0,1または2を示す;Aは
    アルキレンを示す;Tは−NHR4 (R4 は水素添加さ
    れていてもよいヘテロアリールアルキルを示す。)また
    は式 【化3】 (式中、tは1〜4の整数を示し、R5 は水素または水
    酸基を示し、YはC(R6)( R7) ( R6 は水素、水酸
    基またはカルバモイルを、R7 はアリール、アリールア
    ルキル、ジアリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロ
    アリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、アルカ
    ノイル、アロイル、アロイルアミノ、アミノ、モノまた
    はジ置換アミノ、または環状アミノを示すか、またはR
    6 、R7 はビスアリールメチレンを形成してもよい。)
    またはN−R8 (R8 はアルキル、カルバモイル、モノ
    またはジ置換カルバモイル、アリール、アリールアルキ
    ル、ジアリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリ
    ールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、アルカノイ
    ルまたはアロイルを示す。)を示す。式(2)の環Am
    は環中にアミド結合を有し、さらに酸素原子、硫黄原
    子、カルボニルおよび/またはN−R9 (R9 は水素、
    アルキルまたはアリールを示す。)を有していてもよい
    5〜7員環を示し、環Amはさらに5〜7員の飽和また
    は不飽和環と縮合することもできる。)により表される
    基を示す;上記定義中、アリール、ヘテロアリールを含
    む基にあっては、その環上に1〜5個の置換基を有して
    いてもよい;である請求項1記載のチオフェン化合物ま
    たはその製薬上許容される塩。
  3. 【請求項3】 R1 ,R2 は同一または異なって、水
    素、ハロゲン、シアノ、アルキル、ホルミル、ヒドロキ
    シアルキル、ハロアルキル、アルカノイル、アロイル、
    アルカノイルアミノ、アルカノイルアミノアルキル、ハ
    ロアルカノイルアミノアルキル、アリールアルカノイル
    アミノアルキル、アロイルアミノアルキル、カルバモイ
    ルアルキル、モノまたはジ置換カルバモイルアルキル、
    アミノアルキル、モノまたはジ置換アミノアルキル、ア
    ルキルスルホニルアミノアルキルまたはヒドロキシイミ
    ノアルキルを示す;nは0、1または2を示す;Aはア
    ルキレンを示す;Tは式 【化4】 (式中、tは1〜4の整数を示し、R5 は水素または水
    酸基を示し、YはC(R6)( R7) ( R6 は水素、水酸
    基またはカルバモイルを、R7 はアリール、アリールア
    ルキル、ジアリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロ
    アリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、アロイ
    ルまたは環状アミノを示すか、またはR6、R7 はビス
    アリールメチレンを形成してもよい。)またはN−R8
    (R8 はアルキル、カルバモイル、モノまたはジ置換カ
    ルバモイル、アリール、アリールアルキル、ジアリール
    アルキルまたはヘテロアリールを示す。)を示す。式
    (2)の環Amは環中にアミド結合を有し、さらにカル
    ボニルおよび/またはN−R9(R9 は水素またはアル
    キルを示す。)を有していてもよい5〜7員環を示し、
    環Amはさらに5〜7員の飽和または不飽和環と縮合す
    ることもできる。)により表される基を示す;上記定義
    中、アリール、ヘテロアリールを含む基にあっては、そ
    の環上に1〜5個の置換基を有していてもよい;である
    請求項1記載のチオフェン化合物またはその製薬上許容
    される塩。
  4. 【請求項4】 3−(4−(3−((5−アセチル−2
    −チエニル)チオ)プロピル)−1−ピペラジニル)−
    1,2−ベンズイソチアゾール、3−(1−(3−
    ((5−アセチル−2−チエニル)チオ)プロピル)ピ
    ペリジン−4−イル)−6−フルオロ−1,2−ベンズ
    イソキサゾール、3−(1−(3−((5−アセチルア
    ミノ−2−チエニル)チオ)プロピル)ピペリジン−4
    −イル)−6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾー
    ルおよび3−(1−(3−((5−アセチルアミノメチ
    ル−2−チエニル)チオ)プロピル)ピペリジン−4−
    イル)−6−フルオロ−1,2−ベンズイソキサゾール
    から選ばれる請求項1記載のチオフェン化合物またはそ
    の製薬上許容される塩。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物と医薬用添加剤と
    からなる医薬用組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の化合物を有効成分として
    含有してなる抗精神病薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002519322A (ja) * 1998-06-26 2002-07-02 ワーナー−ランバート・カンパニー 4−ベンジルピペリジンアルキルスルホキシド複素環化合物およびそれらのサブタイプ−選択的nmda受容体アンタゴニストとしての使用

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JP2002519322A (ja) * 1998-06-26 2002-07-02 ワーナー−ランバート・カンパニー 4−ベンジルピペリジンアルキルスルホキシド複素環化合物およびそれらのサブタイプ−選択的nmda受容体アンタゴニストとしての使用

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