JPH05194130A - 歯科補綴物用コート材 - Google Patents

歯科補綴物用コート材

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JPH05194130A
JPH05194130A JP4005956A JP595692A JPH05194130A JP H05194130 A JPH05194130 A JP H05194130A JP 4005956 A JP4005956 A JP 4005956A JP 595692 A JP595692 A JP 595692A JP H05194130 A JPH05194130 A JP H05194130A
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JP
Japan
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metal
coating material
dental prosthesis
coating
titanium
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JP4005956A
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Tomoko Kasuga
智子 春日
Masahiro Yoshida
昌弘 吉田
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チタン材またはジルコニウム材からなる歯科
用補綴物に被覆したときに、割れや剥離の問題がなく、
長期に亘って所望の美的外観を維持しつつ、安定にその
機能を果すことが可能な歯科補綴物用コート材を提供す
る。 【構成】 重量%でSiO2 62〜75%、Al2
3 3〜15%、Li2 O 4〜10%、Na2 O 4
〜15%、ZrO2 及び/又はHfO2 5.5〜15
%の範囲で上記成分を含有するガラスを含むことを特徴
とする歯科補綴物用コート材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科補綴物用コート材
およびこのコート材を金属部材表面に被覆してなる歯科
補綴物に関する。
【0002】
【従来の技術】歯科治療において、破損した歯冠などを
修復するために、クラウン、ブリッジ、インレー、アン
レー、ベニア等の歯科補綴物が用いられている。
【0003】従来、この種の歯科補綴物用の金属とし
て、一般に貴金属系合金、例えばAu−Pt−Pd、A
u−Pd−Agや卑金属合金、例えばNi−Cr、Ni
−Cr−Mo、Ni−Cr−Co−Mo等が用いられて
いたが、特に、価格の点から、卑金属系合金が主流を占
めていた。しかし、口腔内の環境は、通常、弱酸性、温
度が約35℃、かつ高湿度であり、さらに食事等によ
り、より酸性・高温になることもあり、歯科補綴物はか
なり苛酷な条件下に置かれることになるが、この様な苛
酷な条件下に於いては、上記の卑金属合金の場合、クロ
ム、コバルト等の有害な金属イオンの溶出を伴う金属の
腐蝕、さらにはこれらの金属イオンによる歯肉等の生体
組織への影響などの問題があった。そこで、これらに代
る材料として、化学的に安定でありかつ生体親和性に優
れた金属チタンやチタン合金(これらを以下、チタン材
ということがある)および金属ジルコニウムやジルコニ
ウム合金(これらを以下、ジルコニウム材ということが
ある)を従来の歯冠作成法(鋳造法)を用いて作製する
ことが開発されてきた。
【0004】ところで一般に金属からなる歯科補綴物は
当然に金属の地色を呈し、美的外観(審美性)を損ねる
という欠点がある。そこで、この欠点を解消するため、
金属部材表面上に、SiO2 を主成分とし、B2 3
CaO、K2 O、Na2 O、Al2 3 などからなるガ
ラス質材料(ポーセレン)を被覆することにより、金属
の地色を極力隠蔽し、より天然歯に近い色調を有する歯
科補綴物も開発されている。
【0005】しかし、化学的安定性および生体親和性に
優れたチタン材やジルコニウム材からなる金属部材表面
に上記ガラス質材料を被覆すると、上記金属部材の膨張
係数が(7〜10)×10-6/℃程度であるのに対し、
上記ガラス質材料のそれが14×10-6/℃程度であ
り、後者の膨張係数が前者の膨脹係数よりも著るしく大
きいために被覆されたガラス質材料の割れ、金属部材と
ガラス質材料の界面での剥離等の問題が生じる。
【0006】そこでガラス質材料の膨張係数を、チタン
材やジルコニウム材の膨張係数に近似させ、前記の割れ
や剥離を防止するための方法として、ガラス質材料中
の、比較的膨張係数の大きな成分であるNa2 O、K2
O、CaOなどを、比較的膨張係数の小さな成分である
SiO2 などで置き換えることにより、ガラスの粘性を
向上させて膨張係数を低下させる方法が考えられる。
【0007】また特開昭59−195551号公報に
は、重量%でSiO2 71〜74%、Al2 3
0〜12%、K2 O 4〜5%、Na2 O 4〜5%、
CaO2〜4.5%、B2 3 3.5〜5.5%から
なり、(4〜9)×10-6/℃という低膨張係数を有す
る歯科用コート材が開示されている。
【0008】さらに特公平3−75175号公報には、
一例として重量%でSiO2 58.1%、Al2 3
14.5%、K2 O 9.4%、Na2 O 2.8
%、B2 3 10.9%、MgO 0.5%、CaO
0.1%、Li2 O 4.0%からなり、膨張係数が
(8.4〜9.4)×10-6/℃の範囲内にある歯科用
コート材が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Na2
O、K2 O、CaOなどの高膨張成分をSiO2 などの
低膨張成分に置換する前述の方法では、ガラスの軟化点
が高くなる。従って、ガラスの金属表面上へのコーティ
ング(接着)温度も高くなり金属が劣化するという欠点
がある。このため、SiO2 成分を多く含んだ組成で
は、軟化点を下げるためB2 3 の過剰な添加がおこな
われることがあるが、B2 3 の過剰な添加は耐食性を
低下させるため望ましくない。
【0010】また特開昭59−195551号公報記載
の歯科用コート材は、膨張係数が(4〜9)×10-6
前述の歯科用ガラス質材料と比べて低いものの、焼き付
け(接着)温度が927〜1038℃と高温である。こ
のため、この歯科用コート材を用いると焼成(接着)時
にチタン材などの金属が激しく劣化するという欠点があ
る。
【0011】さらに特公平3−75175号公報記載の
歯科用コート材は、膨張係数が(8.4〜9.4)×1
-6/℃とチタン材などの膨張係数と近似するものの、
化学的耐久性が劣り、口腔内の苛酷な条件下で長期間晒
された場合劣化するという欠点があり、またチタン材な
どの金属部材との接合力が弱いという欠点がある。
【0012】従って本発明の目的は、(i)所望の美的
外観(審美性)を有する、(ii)チタン材またはジルコ
ニウム材からなる金属部材の膨張係数と近似した膨張係
数を有する、(iii)上記金属部材との接合力に優れてい
る、(iv)化学的耐久性に優れている等の特性を有し、
その結果チタン材またはジルコニウム材からなる歯科用
補綴物に被覆したときに、割れや剥離の問題がなく、長
期に亘って所望の美的外観を維持しつつ、安定にその機
能を果すことが可能な歯科補綴物用コート材を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、重量%で
SiO2 62〜75%、Al2 3 3〜15%、L
2 O 4〜10%、Na2 O 4〜15%、ZrO2
及び/又はHfO2 5.5〜15%の範囲で上記成分を
含有するガラスを含むことを特徴とする歯科補綴物用コ
ート材により達成された。
【0014】本発明の歯科補綴物用コート材は、生体親
和性に優れたチタン材またはジルコニウム材からなる歯
科補綴物を被覆するためのものである。
【0015】チタン材としては、金属チタンまたはチタ
ン合金が用いられ、チタン合金としては、Ti−6Al
−4Vと称されるもの(Ti:90%、Al:6%、
V:4%)が生体親和性試験が数多くなされているので
最も信頼できる材料であるが、他にも、例えばTi−8
Al−1Mo−1V(Ti:90%、Al:8%、M
o:1%、V:1%)、Ti−6Al−2Sn−4Zr
−2Mo(Ti:86%、Al:6%、Sn:2%、Z
r:4%、Mo:2%)、Ti−5Al−3Mo−4Z
r(Ti:88%、Al:5%、Mo:3%、Zr:4
%)、Ti−22V−4Al(Ti:74%、V:22
%、Al:4%)などを用いることもできる。
【0016】またジルコニウム材としては、金属ジルコ
ニウムまたはジルコニウム合金が用いられ、ジルコニウ
ム合金としては、たとえばジルカロイと呼ばれる合金が
知られているが、これらを用いることができる。代表例
として、ジルカロイ−2の組成を示せば、Sn 1.5
%、Fe 0.1〜0.15%、Cr 0.08〜0.
12%、Ni 0.04〜0.06%、Zr残部であ
る。これらは、その表面に酸化被膜を形成しやすいの
で、生体親和性が良い上に、ガラスとの接合にもこの酸
化膜が有効に作用するので好都合である。金属部材は、
コート材を被覆するための焼成工程中に表面が酸化して
酸化膜を形成するが、意図的に予め熱処理、陽極酸化等
により、酸化膜を設けておいても良い。ただし、その被
膜が厚くなると、被膜層が金属から剥離する場合がある
ので、1μm以下とするのが好ましい。
【0017】上記のチタン材またはジルコニウム材から
なる歯科補綴物を被覆するための本発明のコート材は、
重量%でSiO2 62〜75%、Al2 3 3〜1
5%、Li2 O 4〜10%、Na2 O 4〜15%、
ZrO2 及び/又はHfO2 5.5〜15%の範囲で上
記成分を含有するガラスを含むことを特徴とするもので
ある。
【0018】本発明のコート材を構成するガラスの各成
分の選択理由および各成分の組成範囲の限定理由は次の
通りである。SiO2 は、ガラス骨格を形成する主成分
であり、さらに膨張係数を小さくし、チタン材やジルコ
ニウム材のそれと近似させるために効果的に働く成分で
あるが、62%未満であると化学的耐久性が悪化し、7
5%を超えると溶融温度が高くなり過ぎる。このため金
属へのコーティング温度も高くなり金属が劣化し易くな
る。従ってSiO2 の割合は、62〜75%に限定され
る。特に好ましくは、63〜71%である。Al2 3
は、3%未満であると化学的耐久性が悪化し、15%を
超えるとガラスの失透が激しくなる。従ってAl2 3
の割合は、3〜15%に限定される。特に好ましくは7
〜14%である。Li2 Oは、ガラスの粘性を制御し、
比較的低温(金属が劣化しない温度域)でコート材を金
属表面にコートするのに特に重要な働きをしているが、
4%未満であるとガラスの粘性が向上し均質なガラスを
得ることが困難になり、10%を超えると耐失透性及び
化学的耐久性が悪化する。従ってLi2 Oの割合は、4
〜10%に限定される。特に好ましくは、4〜7%であ
る。Na2 Oは4%未満では耐失透性が劣化し、15%
を超えると化学的耐久性が悪化する。従ってNa2 Oの
割合は、4〜15%に限定される。特に好ましくは6〜
11%である。ZrO2 は、化学的耐久性を向上させる
ため5.5%以上必要であるが、15%を超えると粘性
が高くなり均質なガラスを得ることが難しくなる。従っ
てZrO2 の割合は、5.5〜15%に限定される。特
に好ましくは6〜12%である。
【0019】上述の各成分を所定の組成範囲で用いた本
発明の歯科補綴物用コート材は、以下の特性を有する。 (i)歯科用補綴物に適度な光沢を与えることができ、
審美性の向上に寄与する。 (ii)比較的多量のSiO2 を含むので、チタン材やジ
ルコニウム材の膨張係数と近似した膨張係数(例えばチ
タン材やジルコニウム材の膨張係数の0.5×10-6
℃の大きい値から2.5×10-6/℃小さい値の膨張係
数)を有する。 (iii)チタン材やジルコニウム材との接合力に優れてい
る。 (iv)SiO2 、Al2 3 、ZrO2 等を所定量含む
ので、化学的耐久性に優れている。
【0020】さらに、ガラスの溶融温度を下げることが
でき、金属の酸化を少なくすることができる。従って、
本発明のコート材はチタン材やジルコニウム材からなる
歯科用補綴物に被覆したときに、割れや剥離の問題がな
く、長期に亘って所望の美的外観を維持しつつ安定にそ
の機能を果すことができる。
【0021】本発明の歯科補綴物用コート材は、着色成
分として、遷移金属、希土類金属および貴金属からなる
群から選ばれた金属の酸化物を含有することができる。
このような成分としては、例えば、Ni、Ce、Ti、
V、Cr、Mn、Fe、Co、Zn、W、Ru、Mo、
Rh、Pd、Pr、Sn、In、Nd、Ho、Sm、E
r、Ag、Au、Cu等がある。これらの金属酸化物を
含有するコート材を用いることによって、患者1人1人
の天然歯と近似した色調を有する歯科補綴物を作製する
ことが可能となる。
【0022】本発明の歯科補綴物用コート材は、その組
成が上述した範囲に入るように調合したガラス原料を1
500〜1600℃で5〜8時間加熱溶融し、この溶融
ガラスをキャストし適当な大きさに粉砕することにより
得られる。
【0023】本発明のコート材を被覆した歯科補綴物の
作製は、以下のように行なわれる。すなわち、ガラス粉
末からなる本発明のコート材を任意の手段を用いて、チ
タン材またはジルコニウム材からなる金属部材に被覆し
た後、乾燥し、加熱することによりコート材を軟化させ
て、金属部材に接着することにより所望の美的外観を有
する歯科補綴物が得られる。
【0024】接着温度は、通常、ガラスの軟化点(粘性
が107,6 ポアズの温度)より高い温度である必要があ
る。前記の金属部材は、空気中で焼成すると著しく酸化
して脆化する。また、窒素中では、著しく窒化すること
があるので、金属の強度劣化を起こさないために、A
r、Heなどの不活性ガス雰囲気もしくは高真空中で焼
成するのが好ましい。また、900℃を超えると、金属
が著しく強度劣化するので、温度は900℃以下が望ま
しい。例えば、現在市販されている歯科設備(ファーネ
ス炉)を用いる場合は、十分に減圧(真空)を保った雰
囲気で800℃以下で接着することが望ましい。
【0025】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0026】実施例1〜6 酸化物、炭酸塩、硝酸塩、水酸化物等を原料に用いて、
表1および表2に示したガラスのバッチを調合し、これ
らを白金坩堝に入れて1500〜1600℃で5〜8時
間溶融した。次いでこれらのガラス融液を水中に投入
し、乾燥後、ボールミルに入れて50μm以下の粒度に
粉砕して、6種類のコート材を得た。これらのコート材
の膨張係数を表1および表2に示す。
【0027】次にこれらのコート材に適当な水を加えて
混合し10mmφ×5mm形状の生体親和性に優れた金属試
験片(金属チタン、金属ジルコニウム、チタン合金およ
びジルコニウム合金を用いた)の表面に塗布し、乾燥後
所定の温度で3分間焼き付けた後、コート材を焼き付け
た試料の外観状態を観察した。また、コート材の耐食性
(化学的耐久性)を調べるため80〜120μmに粉砕
したコート材を90℃の疑似体液中で1時間振とうした
後、重量変化を求めた。さらに金属部材とコート材との
結合力を測定するために、金属を10mmφ×10mm形状
に加工し、金属の表面(10mmφ)にコート材を盛りあ
げさらにこのコート材をサンドイッチするように同種の
金属をおいた。これらを真空炉に入れ800〜900℃
の所定温度で20分間保持して、金属部材とコート材と
を接着した。こうして得られた試料の接合強度を引っ張
り測定機を用いて測定し、金属部材とコート材の接合力
を評価した。
【0028】表1および表2から明らかなように、実施
例1〜6のコート材は、膨張係数が金属部材の膨張係数
が近似し、耐食性および接合力に優れていた。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】実施例7〜9 表3に示したガラスのバッチに表3に示す着色成分を添
加した以外は実施例1〜6と同様にして実施例7〜9の
コート材を得、これらのコート材について実施例1〜6
と同様に試験した。結果を表3に示す。表3より明らか
なように着色成分の種類と量を適宜選定することによ
り、コート材に灰色、黄色、青色の色調をもたせること
ができた。また実施例7〜9のコート材も膨張係数が金
属部材のそれと近似し、かつ耐食性、接合力に優れてい
た。
【0032】
【表3】
【0033】比較例1〜3 表4に示すように、組成が本発明におけるガラスに含ま
れない3種のガラスを用いて比較コート材を製造し、実
施例1〜6と同様の方法で試験した。結果は表4に示
す。表4より以下のことが明らかとなった。すなわち、
Al2 3 が本発明におけるAl2 3 の上限を超え、
Li2 Oが本発明におけるLi2 Oの下限に満たず、本
発明で規定されたZrO2 を含まない比較例1のコート
材は、膨張係数が金属部材のそれよりも著しく大きく、
また耐食性、接合力ともに著しく劣っていた。またLi
2 、ZrO2 が本発明におけるLiO2 、ZrO2
下限に満たない比較例2のコート材も望ましくない結果
が得られた。さらに本発明で規定されたZrO2 を含ま
ない比較例3のコート材も望ましくない結果が得られ
た。
【0034】
【表4】
【0035】実施例10〜11 ZrO2 の代りにまたはZrO2 とともにHfO2 を用
い、表5にその組成を示すガラスからなるコート材を得
た。得られたコート材について、その膨脹係数、耐食性
および接合力を測定した結果も表5に示す。表5より実
施例10および11のコート材はその膨脹係数が金属部
材の膨脹係数と近似し、かつ耐食性、接合力に優れてい
た。
【0036】
【表5】
【0037】実施例12〜13 ZrO2 の代りにまたはZrO2 とともにHfO2 を用
い、かつ着色剤を用いて、表6にその組成を示すガラス
からなるコート材を得た。得られたコート材について、
その色調、膨脹係数、耐食性および接合力を測定した結
果も表6に示す。表6より実施例12および13のコー
ト材はそれぞれ灰色、青色の色調を有し、またその膨脹
係数が金属部材の膨脹係数と近似し、かつ耐食性、接合
力に優れていた。
【0038】
【表6】
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、(i)所
望の外観(審美性)を有する、(ii)チタン材またはジ
ルコニウム材からなる金属部材の膨張係数と近似した膨
張係数を有する、(iii)上記金属部材との接合力に優れ
ている、(iv)化学的耐久性に優れている等の特性を有
し、その結果チタン材またはジルコニウム材からなる歯
科用補綴物に被覆したときに、割れや剥離の問題がな
く、長期に亘って所望の美的外観を維持しつつ、安定に
その機能を果すことが可能な歯科補綴物用コート材が提
供された。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でSiO2 62〜75%、Al
    2 3 3〜15%、Li2 O 4〜10%、Na2
    4〜15%、ZrO2 及び/又はHfO2 5.5〜1
    5%の範囲で上記成分を含有するガラスを含むことを特
    徴とする歯科補綴物用コート材。
  2. 【請求項2】 遷移金属、希土類金属および貴金属から
    なる群から選択される金属の酸化物を更に含有すること
    を特徴とする請求項1に記載の歯科補綴物用コート材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の歯科補綴
    物用コート材を、金属チタン、チタン合金、金属ジルコ
    ニウムおよびジルコニウム合金からなる群から選択され
    る金属部材表面に被覆してなることを特徴とする歯科補
    綴物。
JP4005956A 1992-01-16 1992-01-16 歯科補綴物用コート材 Withdrawn JPH05194130A (ja)

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