JPH05193424A - ワイヤハーネスのキヤビン内止水構造 - Google Patents

ワイヤハーネスのキヤビン内止水構造

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JPH05193424A
JPH05193424A JP4026213A JP2621392A JPH05193424A JP H05193424 A JPH05193424 A JP H05193424A JP 4026213 A JP4026213 A JP 4026213A JP 2621392 A JP2621392 A JP 2621392A JP H05193424 A JPH05193424 A JP H05193424A
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JP
Japan
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water
cabin
waterproof
electric wire
wire harness
Prior art date
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Pending
Application number
JP4026213A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Hamano
伸一 濱野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンルームからキヤビン内への止水構造
を有する自動車ワイヤハーネスの止水性能と生産性の向
上、および、コスト低減を図る。 【構成】 キヤビン2の隔板3に装着したグロメット4
に、電線束を挿通してエンジンルーム1からキヤビン2
内へ配索するワイヤハーネス5において、グロメット4
の挿通ポジション10からエンジンルーム1内の最初の
電線分岐ポジション6に至る部分を、防水フープ18を
密巻きした防水電線束部7になし、さらに、防水電線束
部7の下端9を低点になすと共に、下端9と挿通ポジシ
ョン10の下点10Aの間に、止水用高低差12を設け
「止水用高低差12>自動車走行時の下端9からの防水
電線束部7への水分の最大塑上高11」になした配索形
態を有する構造が特徴である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンルー
ムまたはタイヤハウスとキヤビン(運転室)の間に配索
するワイヤハーネスを伝わってエンジンルーム等からキ
ヤビン内に浸水するのを防止する自動車用ワイヤハーネ
スにおけるキヤビン内への止水構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンルームとキヤビン間に配索され
るワイヤハーネスは、ワイヤハーネス外周に装着したグ
ロメットを、そのエンジンルームとキヤビンの隔壁の貫
通孔に取付けて配索姿勢を保持すると共に、キヤビン内
への浸水を防止する配索構造になっている。しかし、自
動車の走行時にはエンジンルーム側が正圧にしてキヤビ
ン内が負圧になるので、前記のグロメット部分の線間空
隙を通してキヤビン内への浸水現象が生ずる。そこで、
その浸水を防止するため、ワイヤハーネスの電線束をグ
ロメット孔に挿通してワイヤハーネスの所定位置に装着
したグロメットに防水剤を注入して、グロメット孔とワ
イヤハーネスの外周間とワイヤハーネスの線間空隙を埋
め込み、その防水剤を固化させて止水部となす止水手段
が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の止水手段
は、単体のワイヤハーネスの所定位置に予めグロメット
を装着セットして、防水剤の注入固化をなす止水工程が
必要になると共に、その防水剤の固化にも時間を要し、
その上、防水剤注入装置も必要となるので、止水対策を
有するワイヤハーネスの作業性生産性が悪く、コスト高
になる。そして、その防水剤の注入固化の不備によって
線間空隙が残存し、キヤビン内浸水を生ずる場合があ
る。本発明は、以上の従来技術の難点を解消する止水構
造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明のワイヤハーネスのキヤビン内止水構造は、
「隔板に装着されるグロメットを通してエンジンルーム
等からキヤビン内へ配索するワイヤハーネスにおいて、
該グロメットへの挿通ポジションからエンジンルーム等
内の最初の電線分岐ポジションに至る部分を、防水電線
束部になし、さらに、該電線分岐ポジション側の該防水
電線束部の下端を低点になすと共に、該低点と前記挿通
ポジションの下点間に、止水用高低差を設け、「該止水
用高低差>自動車走行時の前記下端から前記防水電線束
部への水分の最大遡上高」になした配索形態を有する構
造」が特徴である。
【0005】そして、以上の止水構造の態様として、前
記防水電線束部を、前記下端から前記挿通ポジションの
下点の水平ラインに至る一方傾斜の傾斜配索になし、該
傾斜配索部位を排水落差部となすことがある。
【0006】
【作用】以上の構成の本発明の止水構造は、グロメット
からエンジンルーム内の最初の電線分岐ポジションに至
る部分が防水電線束部にして、その防水電線束部の下端
からグロメットの電線束挿通ポジション間に、前記要件
の止水用高低差を設けた配索形態を特徴としているの
で、その防水電線束部の外周から内部への浸水は充分に
防止される。そして、自動車走行時のエンジンルーム内
正圧、キヤビン内負圧になる吸引作用によって、その防
水電線束部の下端から、電線束の線間空隙を通って遡上
する水分は、当該自動車が最高速度の場合のキヤビン内
最大負圧のときの最大遡上高に達しても、その水位は、
前記の止水用高低差を超えないので、キヤビン内への浸
水が完全に防止される。
【0007】そして、前記の排水落差部を有するもの
は、浸水ゾーンの防水電線束部の下端部分が排水落差部
に構成されているので、キヤビン内負圧による防水電線
束部の遡上水は、自動車停車時に重力落下して自然排水
される作用がある。
【0008】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、本発明の実施例を示す図1を参照して、エンジンル
ーム1とキヤビン2間の隔壁3にグロメット4を取付
け、そのグロメット4のグロメット孔8に電線束を挿通
してエンジンルーム1側からキヤビン2内にワイヤハー
ネス5を通すワイヤハーネス配索において、ワイヤハー
ネス5は、グロメット4への挿通ポジション10から、
エンジンルーム1内の最初の電線分岐ポジション6に至
る部分が、防水テープ18を密に巻き付けた防水電線束
部7になると共に、この防水電線束部7のエンジンルー
ム1内の配索は、電線分岐ポジション6の防水電線束部
7の下端9を低点となし、かつ、下端9と挿通ポジショ
ン10の下点10A間に、止水用高低差12が付与され
た配索形態を有し、この止水用高低差12は、当該自動
車が最高速走行してキヤビン2内が最高負圧になったと
き、実車配索形態において、下端9から水分が遡上する
高さを実験的に求めた最大遡上高11より大となる「止
水用高低差12>最大遡上高11」の要件を有し、この
防水電線束部7と止水用高低差12を有する配索形態に
よって、ワイヤハーネス5を伝わってエンジンルーム1
からキヤビン2内へ浸水するのを防止する止水構造を構
成している。
【0009】詳しくは、防水電線束部7は電線束15の
外周に、ポリエチレンシートの外装巻き17が施され、
その上に、ビニールテープの防水テープ18が密に巻き
付けられた二重巻によって、完全防水構造をなしてい
る。そして、この実施例のワイヤハーネス5は、エンジ
ンルーム1内において、防水電線束部7の中間が挿通ポ
ジション10より上方に湾曲して配索され、防水電線束
部7の下端9と挿通ポジション10の下点10A間に止
水用高低差12が確保されると共に、前記の湾曲配索に
よって防水電線束部7の最高位置内側との間に安全高低
差13が設けられ、防水電線束部7の実配索高低差14
は「止水用高低差12+安全高低差13」となってい
る。そして、防水電線束部7の下端9から挿通ポジショ
ン10の下点10Aの水平ライン16に達する配索が、
一方傾斜の配索形態を有し、この一方傾斜配索の部分
が、排水落差部19をなしている。なお、以上の実施例
における止水用高低差12等の実寸法は、実車実験にお
ける実測値が、時速200キロ走行時のキヤビン内負圧
が40粍水柱にして、下端9からの水分の遡上高が最高
50粍となる確認値を基にして、止水用高低差12=9
0粍、安全高低差13=30粍を採択している。
【0010】以上の実施例の止水構造のワイヤハーネス
5は前記の作用がある。即ち、当該自動車が高速走行し
てエンジンルーム内の水分が、ワイヤハーネス5を遡上
する最悪条件においても、その水分の最大遡上高11は
止水用高低差12を超えず、かつ、浸水起点となる下端
9とグロメット4への挿通ポジション10に至る部分
が、防水電線束部7をなしているので、ワイヤハーネス
5によるキヤビン2内浸水は完全防止されると共に、下
端9からワイヤハーネス5の防水電線束部7へ遡上した
水分は、停車時にキヤビン2内が正圧に戻ると、下端9
から重力落下して自然排水される。そして、以上の作用
を奏するワイヤハーネス5は、別ラインでグロメット4
を先付けして防水剤を注入固化させる従来の防水処理工
程が無用になる。
【0011】なお、本発明における止水構造は、前記実
施例に限定されず、例えば図1点線のように、防水電線
束部7の下端9を低点となし、この下端9とグロメット
4の挿通ポジション10との間に、止水用高低差12が
存在すれば良く、防水電線束部7の中間の配索形状を拘
束するものではない。さらに、防水電線束部7は、前記
実施例のテープ巻き以外に、電線束15を可撓性防水管
に入れて両端を防水状に封止したり、或は、シート状の
被覆部材を巻き付けて防止状になす等の態様がある。
【0012】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明のワイヤハ
ーネスのキヤビン内止水構造は、エンジンルーム等から
キヤビン内へ配索されたワイヤハーネスを伝わってキヤ
ビン内へ入る浸水が完全防止されて止水性能が向上する
と共に、従来の防水処理のための防水剤の注入固化の工
程が無用になり、止水対策を有するワイヤハーネスの成
形配索の生産性向上とコスト低減を図り、自動車組立工
程の合理化コスト低減に寄与する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例のワイヤハーネスのキヤビン内
止水構造を示し、図中の(A)はその全体正面図、図中
の(B)はそのグロメット部分の拡大横断面図、図中の
(C)はその防水電線束部の拡大横断面図
【符号の説明】
1 エンジンルーム 2 キヤビン 3 隔板 4 グロメット 5 ワイヤハーネス 6 電線分岐ポジション 7 防水電線束部 8 グロメット孔 9 防水電線束部の下端 10 挿着ポジション 10A 挿着ポジションの下点 11 最大遡上高 12 止水用高低差 13 安全高低差 14 実高低差 15 電線束 16 下点の水平ライン 17 外装巻き 18 防水テープ 19 排水落差部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔板に装着されるグロメットを通して電
    線をエンジンルーム等からキヤビン内へ配索するワイヤ
    ハーネスにおいて、該グロメットへの挿通ポジションか
    らエンジンルーム等内の最初の電線分岐ポジションに至
    る部分を、防水電線束部になし、さらに、該電線分岐ポ
    ジション側の該防水電線束部の下端を低点になすと共
    に、該低点と前記挿通ポジションの下点間に、止水用高
    低差を設け、「該止水用高低差>自動車走行時の前記下
    端から前記防水電線束部への水分の最大遡上高」になし
    た配索形態を有する構造を特徴とするワイヤハーネスの
    キヤビン内止水構造。
  2. 【請求項2】 防水電線束部を、下端からグロメットの
    挿通ポジションの下点の水平ラインに至る一方傾斜の傾
    斜配索になし、該傾斜配索部位を排水落差部となした請
    求項1のワイヤハーネスのキヤビン内止水構造。
JP4026213A 1992-01-16 1992-01-16 ワイヤハーネスのキヤビン内止水構造 Pending JPH05193424A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5641942A (en) * 1993-10-04 1997-06-24 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Waterproof construction of wiring harness
JP2008017638A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Yazaki Corp ワイヤハーネス止水構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6122128B2 (ja) * 1974-12-19 1986-05-30 Yunaitetsudo Tekunorojiizu Corp

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