JPH05192941A - スプラインの樹脂ライニング装置 - Google Patents
スプラインの樹脂ライニング装置Info
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- JPH05192941A JPH05192941A JP3019392A JP3019392A JPH05192941A JP H05192941 A JPH05192941 A JP H05192941A JP 3019392 A JP3019392 A JP 3019392A JP 3019392 A JP3019392 A JP 3019392A JP H05192941 A JPH05192941 A JP H05192941A
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- Japan
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- shaft
- spline
- chuck
- resin
- work
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 両スプラインの嵌合面に疵を付けないように
して樹脂のライニング強度を向上させる。 【構成】 雌スプラインが形成されたスリーブヨーク2
0の軸孔内に液状樹脂を注入し、この軸孔に対して雄ス
プライン32が形成されたスライディングシャフト30
を位相合わせした状態で挿入し、両スプラインを嵌合さ
せながら前記樹脂を両スプラインの隙間に導いて樹脂被
膜を形成させるスプラインの樹脂ライニング装置におい
て、スリーブヨーク20の雌スプラインに対して雄スプ
ライン32が嵌合される際に、スライディングシャフト
30はシャフト支持機構40によってフローティング状
態に支持される。このため、スライディングシャフト3
0の軸心とスリーブヨーク20の軸孔の中心線が若干ず
れていても両スプラインの一部分に無理な力が加わらず
嵌合面に疵が付かない。
して樹脂のライニング強度を向上させる。 【構成】 雌スプラインが形成されたスリーブヨーク2
0の軸孔内に液状樹脂を注入し、この軸孔に対して雄ス
プライン32が形成されたスライディングシャフト30
を位相合わせした状態で挿入し、両スプラインを嵌合さ
せながら前記樹脂を両スプラインの隙間に導いて樹脂被
膜を形成させるスプラインの樹脂ライニング装置におい
て、スリーブヨーク20の雌スプラインに対して雄スプ
ライン32が嵌合される際に、スライディングシャフト
30はシャフト支持機構40によってフローティング状
態に支持される。このため、スライディングシャフト3
0の軸心とスリーブヨーク20の軸孔の中心線が若干ず
れていても両スプラインの一部分に無理な力が加わらず
嵌合面に疵が付かない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雌雄スプラインの隙間
に樹脂被膜を形成させるスプラインの樹脂ライニング装
置に関する。
に樹脂被膜を形成させるスプラインの樹脂ライニング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】これに関連する従来技術が実開平2−1
01711号公報に記載されており、その概要が本出願
の願書に添付された図3に示されている。この装置は、
内側に雌スプライン2aが形成された筒状部材2を基準
位置に垂直に立てた状態で支持する第1位置決め手段4
を備えている。さらに中間位置に雄スプライン6aが形
成されたシャフト6の上端を支持する第2位置決め手段
8と、前記筒状部材2の内部に挿通された前記シャフト
6の下端を支持する第3位置決め手段10とを備えてい
る。そして前記筒状部材2とシャフト6とは前記第1〜
第3位置決め手段4,8,10によって中心線を一致さ
せた状態に保持される。また、前記筒状部材2が第1位
置決め手段4によって支持された状態で、この筒状部材
2に下側から当接するシール手段12が設けられてい
る。このシール手段12は前記筒状部材2の内壁面とシ
ャフト6の外周面とから形成される空間を下端でシール
するためのものである。前記筒状部材2および前記シャ
フト6が図3に示されるように、第1〜第3位置決め手
段4,8,10によって支持されると、筒状部材2の内
側に液状の樹脂14が注入される。さらに、雌スプライ
ン2aと雄スプライン6aとが位相合わせされて、前記
シャフト6が第2,第3位置決め手段8,10によって
支持された状態で下降する。これによって、両スプライ
ン2a,6aが嵌合され、前記筒状部材2の内側に溜ま
った樹脂が両スプライン2a,6aの隙間に導かれて樹
脂被膜が形成される。
01711号公報に記載されており、その概要が本出願
の願書に添付された図3に示されている。この装置は、
内側に雌スプライン2aが形成された筒状部材2を基準
位置に垂直に立てた状態で支持する第1位置決め手段4
を備えている。さらに中間位置に雄スプライン6aが形
成されたシャフト6の上端を支持する第2位置決め手段
8と、前記筒状部材2の内部に挿通された前記シャフト
6の下端を支持する第3位置決め手段10とを備えてい
る。そして前記筒状部材2とシャフト6とは前記第1〜
第3位置決め手段4,8,10によって中心線を一致さ
せた状態に保持される。また、前記筒状部材2が第1位
置決め手段4によって支持された状態で、この筒状部材
2に下側から当接するシール手段12が設けられてい
る。このシール手段12は前記筒状部材2の内壁面とシ
ャフト6の外周面とから形成される空間を下端でシール
するためのものである。前記筒状部材2および前記シャ
フト6が図3に示されるように、第1〜第3位置決め手
段4,8,10によって支持されると、筒状部材2の内
側に液状の樹脂14が注入される。さらに、雌スプライ
ン2aと雄スプライン6aとが位相合わせされて、前記
シャフト6が第2,第3位置決め手段8,10によって
支持された状態で下降する。これによって、両スプライ
ン2a,6aが嵌合され、前記筒状部材2の内側に溜ま
った樹脂が両スプライン2a,6aの隙間に導かれて樹
脂被膜が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の構造によると、筒状部材2とシャフト6とが第1
〜第3位置決め手段4,8,10によって軸心方向およ
び軸心に直角方向に拘束された状態で、両スプライン2
a,6aが嵌合される。このため、第1〜第3位置決め
手段4,8,10に芯ずれや傾きが生じた場合には、嵌
合の際に雌スプライン2aおよび雄スプライン6aの一
部に無理な力が加わり、嵌合面に疵がつく。この結果、
樹脂の接着強度や疲労強度が低下する。
従来の構造によると、筒状部材2とシャフト6とが第1
〜第3位置決め手段4,8,10によって軸心方向およ
び軸心に直角方向に拘束された状態で、両スプライン2
a,6aが嵌合される。このため、第1〜第3位置決め
手段4,8,10に芯ずれや傾きが生じた場合には、嵌
合の際に雌スプライン2aおよび雄スプライン6aの一
部に無理な力が加わり、嵌合面に疵がつく。この結果、
樹脂の接着強度や疲労強度が低下する。
【0004】本発明の技術的な課題は、両スプライン2
a,6aを嵌合させる際に、シャフト6をフローティン
グ状態に支持することにより、前記第1〜第3位置決め
手段4,8,10に芯ずれや傾きが生じた場合でも両ス
プライン2a,6aの一部分に無理な力が加わらないよ
うにして、嵌合面の疵付き防止を図るものである。
a,6aを嵌合させる際に、シャフト6をフローティン
グ状態に支持することにより、前記第1〜第3位置決め
手段4,8,10に芯ずれや傾きが生じた場合でも両ス
プライン2a,6aの一部分に無理な力が加わらないよ
うにして、嵌合面の疵付き防止を図るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
各部構造を有するスプラインの樹脂ライニング装置によ
って解決される。即ち、本発明に係るスプラインの樹脂
ライニング装置は、雌スプラインが形成されたワークの
軸孔内に液状の樹脂を注入し、この軸孔に対して雄スプ
ラインが形成されたシャフトを位相合わせした状態で挿
入し、両スプラインを嵌合させながら前記樹脂を両スプ
ラインの隙間に導いて樹脂被膜を形成させるスプライン
の樹脂ライニング装置において、前記ワークを基準位置
に支持するワーク支持機構と、前記ワーク支持機構に対
して相対移動が可能であり、前記シャフトをその軸心が
前記ワークの軸孔の中心線と一致する状態に支持するシ
ャフト支持機構と、を有している。そして前記ワークの
雌スプラインに対して前記シャフトの雄スプラインが嵌
合される際に、前記シャフトは、前記シャフト支持機構
によってフローティング状態に支持される。
各部構造を有するスプラインの樹脂ライニング装置によ
って解決される。即ち、本発明に係るスプラインの樹脂
ライニング装置は、雌スプラインが形成されたワークの
軸孔内に液状の樹脂を注入し、この軸孔に対して雄スプ
ラインが形成されたシャフトを位相合わせした状態で挿
入し、両スプラインを嵌合させながら前記樹脂を両スプ
ラインの隙間に導いて樹脂被膜を形成させるスプライン
の樹脂ライニング装置において、前記ワークを基準位置
に支持するワーク支持機構と、前記ワーク支持機構に対
して相対移動が可能であり、前記シャフトをその軸心が
前記ワークの軸孔の中心線と一致する状態に支持するシ
ャフト支持機構と、を有している。そして前記ワークの
雌スプラインに対して前記シャフトの雄スプラインが嵌
合される際に、前記シャフトは、前記シャフト支持機構
によってフローティング状態に支持される。
【0006】
【作用】本発明によると、ワークの雌スプラインに対し
てシャフトの雄スプラインが嵌合される際に、シャフト
はシャフト支持機構によってフローティング状態に支持
されている。このため、ワーク支持機構とシャフト支持
機構との間に芯ずれがあったとしても、両スプラインが
嵌合される過程で前記シャフトがその軸心をワークの軸
孔の中心線に一致させる方向に変位するために、前記雌
スプラインおよび前記雄スプラインの一部分に無理な力
が加わることがない。したがって両スプラインの嵌合面
に疵が付くことはなく樹脂の接着強度、疲労強度が低下
することはない。
てシャフトの雄スプラインが嵌合される際に、シャフト
はシャフト支持機構によってフローティング状態に支持
されている。このため、ワーク支持機構とシャフト支持
機構との間に芯ずれがあったとしても、両スプラインが
嵌合される過程で前記シャフトがその軸心をワークの軸
孔の中心線に一致させる方向に変位するために、前記雌
スプラインおよび前記雄スプラインの一部分に無理な力
が加わることがない。したがって両スプラインの嵌合面
に疵が付くことはなく樹脂の接着強度、疲労強度が低下
することはない。
【0007】
【実施例】以下、図1および図2を参照して本発明の一
実施例に係るスプラインの樹脂ライニング装置の説明を
行う。本実施例に係るスプラインの樹脂ライニング装置
は、プロペラシャフトのスリーブヨーク20の軸孔内に
形成された雌スプライン(図示されていない)と、スラ
イディングシャフト30の外周面に形成された雄スプラ
イン32との隙間にモノマー被膜を形成するための装置
である。ここで前記モノマー被膜は、低粘度のモノマー
液(主成分はナイロン)を重合硬化することにより形成
する。以下、モノマー液を液状の樹脂と、またモノマー
被膜を樹脂被膜と呼ぶ。
実施例に係るスプラインの樹脂ライニング装置の説明を
行う。本実施例に係るスプラインの樹脂ライニング装置
は、プロペラシャフトのスリーブヨーク20の軸孔内に
形成された雌スプライン(図示されていない)と、スラ
イディングシャフト30の外周面に形成された雄スプラ
イン32との隙間にモノマー被膜を形成するための装置
である。ここで前記モノマー被膜は、低粘度のモノマー
液(主成分はナイロン)を重合硬化することにより形成
する。以下、モノマー液を液状の樹脂と、またモノマー
被膜を樹脂被膜と呼ぶ。
【0008】図1は、前記スライディングシャフト30
を支持するためのシャフト支持機構40の正面図、図2
は図1のII−II矢視図を表している。シャフト支持機構
40はサポート42の部分が、図示されていない移動機
構に連結されており、この移動機構によってX軸方向
(図1において左右方向)、Y軸方向(図1において紙
面対し垂直方向)およびZ軸方向(図1において上下方
向)に移動できる構造になっている。前記サポート42
の図中右端には、前記スライディングシャフト30を把
持するために使用されるチャック用エアーシリンダ44
が水平に取り付けられている。そして、このチャック用
エアーシリンダ44のピストンロッド44aが第1フラ
ンジ45に直角に連結されている。
を支持するためのシャフト支持機構40の正面図、図2
は図1のII−II矢視図を表している。シャフト支持機構
40はサポート42の部分が、図示されていない移動機
構に連結されており、この移動機構によってX軸方向
(図1において左右方向)、Y軸方向(図1において紙
面対し垂直方向)およびZ軸方向(図1において上下方
向)に移動できる構造になっている。前記サポート42
の図中右端には、前記スライディングシャフト30を把
持するために使用されるチャック用エアーシリンダ44
が水平に取り付けられている。そして、このチャック用
エアーシリンダ44のピストンロッド44aが第1フラ
ンジ45に直角に連結されている。
【0009】第1フランジ45は、前記チャック用エア
ーシリンダ44によって図中左右方向に摺動される略角
形の板であり、端部には図2に示すように前記ピストン
ロッド44aとは反対の方向(図中左方向)に延出した
第1シャフト45aの一端が固定されている。この第1
シャフト45aは他端が後記する第2フランジ48に形
成された貫通孔48cによって摺動可能な状態に支持さ
れている。さらに第1フランジ45の上部には、第1シ
ャフト45aと平行に同方向(図中左方向)に突出した
チャック46の一方の爪46aが固定されている。チャ
ック46の爪46aは長方形状の板であり先端の平面形
状が略コ字形をしている。またこの爪46aの上方に
は、チャックストッパ47の一方の爪47aが固定され
ている。チャックストッパ47の爪47aは、チャック
46の爪46aよりは短い長方形状の板であり、先端の
平面形状が同じく略コ字形をしている。第1フランジ4
5のほぼ中央には、後記する第2シャフト48aの先端
を摺動できる状態に支持する貫通孔45cが形成されて
いる。
ーシリンダ44によって図中左右方向に摺動される略角
形の板であり、端部には図2に示すように前記ピストン
ロッド44aとは反対の方向(図中左方向)に延出した
第1シャフト45aの一端が固定されている。この第1
シャフト45aは他端が後記する第2フランジ48に形
成された貫通孔48cによって摺動可能な状態に支持さ
れている。さらに第1フランジ45の上部には、第1シ
ャフト45aと平行に同方向(図中左方向)に突出した
チャック46の一方の爪46aが固定されている。チャ
ック46の爪46aは長方形状の板であり先端の平面形
状が略コ字形をしている。またこの爪46aの上方に
は、チャックストッパ47の一方の爪47aが固定され
ている。チャックストッパ47の爪47aは、チャック
46の爪46aよりは短い長方形状の板であり、先端の
平面形状が同じく略コ字形をしている。第1フランジ4
5のほぼ中央には、後記する第2シャフト48aの先端
を摺動できる状態に支持する貫通孔45cが形成されて
いる。
【0010】第1フランジ45と対向する位置には第2
フランジ48が配設されている。第2フランジ48は、
図中左右方向に摺動できる構造の略角形の板であり、ほ
ぼ中央部には第2シャフト48aが直角に固定されてい
る。この第2シャフト48aは、前記第1シャフト45
aと平行に配設されており、その先端が前記第1フラン
ジ45の貫通孔45cに摺動可能な状態に支持されてい
る。さらに第2フランジ48の上部には、前記チャック
46の他方の爪46bが固定されている。この爪46b
は、前記第1フランジ45に固定されたチャック46の
一方の爪46aと等しい形状をしており、その爪46a
に対向した状態で配設されている。また前記チャック4
6の他方の爪46bの上方には、チャックストッパ47
の他方の爪47bが固定されている。この爪47bも、
前記第1フランジ45に固定されたチャックストッパ4
7の一方の爪47aと等しい形状をしており、その爪4
7aに対向した状態で配設されている。第2フランジ4
8の端部には、前記第1シャフト45aの他端を摺動で
きる状態に支持する貫通孔48cが形成されている。
フランジ48が配設されている。第2フランジ48は、
図中左右方向に摺動できる構造の略角形の板であり、ほ
ぼ中央部には第2シャフト48aが直角に固定されてい
る。この第2シャフト48aは、前記第1シャフト45
aと平行に配設されており、その先端が前記第1フラン
ジ45の貫通孔45cに摺動可能な状態に支持されてい
る。さらに第2フランジ48の上部には、前記チャック
46の他方の爪46bが固定されている。この爪46b
は、前記第1フランジ45に固定されたチャック46の
一方の爪46aと等しい形状をしており、その爪46a
に対向した状態で配設されている。また前記チャック4
6の他方の爪46bの上方には、チャックストッパ47
の他方の爪47bが固定されている。この爪47bも、
前記第1フランジ45に固定されたチャックストッパ4
7の一方の爪47aと等しい形状をしており、その爪4
7aに対向した状態で配設されている。第2フランジ4
8の端部には、前記第1シャフト45aの他端を摺動で
きる状態に支持する貫通孔48cが形成されている。
【0011】前記第1フランジ45に固定された第1シ
ャフト45aと、前記第2フランジ48に固定された第
2シャフト48aとの対向する側面には、各々に棒状の
歯車であるラック45b,48bが形成されている。そ
して両ラックの間にピニオン49が嵌合されている。こ
の構造により、前記チャック用エアーシリンダ44がピ
ストンロッド44aを延出する方向に駆動されると、第
1フランジ45および第1シャフト45aが図中左方向
に移動して前記ピニオン49を左回転させる。これによ
って、前記第2シャフト48aおよび第2フランジ48
が右方向に移動する。即ち、第1フランジ45と第2フ
ランジ48とが互いに接近する方向に移動して、両フラ
ンジ45,48に固定されているチャック46の爪46
a,46bが互いに接近する。また同時に、チャックス
トッパ47の爪47a,47bも互いに接近する。これ
によって、チャック46およびチャックストッパ47が
閉じられる。前記スライディングシャフト30は、図1
に示されるようにチャック46によってそのフランジ部
32aより下方の側面が把持され、またチャックストッ
パ47によってそのフランジ部32aより上方の側面が
把持される。
ャフト45aと、前記第2フランジ48に固定された第
2シャフト48aとの対向する側面には、各々に棒状の
歯車であるラック45b,48bが形成されている。そ
して両ラックの間にピニオン49が嵌合されている。こ
の構造により、前記チャック用エアーシリンダ44がピ
ストンロッド44aを延出する方向に駆動されると、第
1フランジ45および第1シャフト45aが図中左方向
に移動して前記ピニオン49を左回転させる。これによ
って、前記第2シャフト48aおよび第2フランジ48
が右方向に移動する。即ち、第1フランジ45と第2フ
ランジ48とが互いに接近する方向に移動して、両フラ
ンジ45,48に固定されているチャック46の爪46
a,46bが互いに接近する。また同時に、チャックス
トッパ47の爪47a,47bも互いに接近する。これ
によって、チャック46およびチャックストッパ47が
閉じられる。前記スライディングシャフト30は、図1
に示されるようにチャック46によってそのフランジ部
32aより下方の側面が把持され、またチャックストッ
パ47によってそのフランジ部32aより上方の側面が
把持される。
【0012】また前記チャック用エアーシリンダ44が
ピストンロッド44aを収納する方向に駆動されると、
第1フランジ45および第1シャフト45aが図中右方
向に移動して前記ピニオン49を右回転させる。これに
よって、前記第2シャフト48aおよび第2フランジ4
8が左方向に移動して前記チャック46および前記チャ
ックストッパ47が開かれる。前記第2フランジ48の
左側にはストッパ43bが設置されており、この第2フ
ランジ48の左方向の移動、即ち、チャック46および
チャックストッパ47を開く方向への移動を規制してい
る。このストッパ43bは、前記サポート42の図中左
端に水平に取り付けられたストッパー用エアーシリンダ
43のピストンロッド43aに連結されており、このス
トッパー用エアーシリンダ43の作動によって図中左右
方向に往復動できる構造になっている。前記スライディ
ングシャフト30が前記チャック46およびチャックス
トッパ47に把持された状態で、かつ前記ストッパ43
bが右限位置にある状態では、ストッパ43bの右端と
第2フランジ48の左端面との距離はLに設定される。
このため、前記第2フランジ48が左方向に移動してス
トッパ43bに当接すると、前記チャック46およびチ
ャックストッパ47は寸法Lだけ開かれることになる。
ここでチャック46およびチャックストッパ47が開く
寸法Lは、前記スライディングシャフト30が水平方向
に若干変位することができる寸法であり、かつこのスラ
イディングシャフト30が落下しない寸法に調整されて
いる。また、この状態でスライディングシャフト30
は、そのフランジ部32aがチャック46とチャックス
トッパ47との間で移動できる寸法だけ、上下動できる
ようになっている。即ち、チャック46およびチャック
ストッパ47が寸法Lだけ開くことにより、前記スライ
ディングシャフト30はフローティング状態に保持され
る。
ピストンロッド44aを収納する方向に駆動されると、
第1フランジ45および第1シャフト45aが図中右方
向に移動して前記ピニオン49を右回転させる。これに
よって、前記第2シャフト48aおよび第2フランジ4
8が左方向に移動して前記チャック46および前記チャ
ックストッパ47が開かれる。前記第2フランジ48の
左側にはストッパ43bが設置されており、この第2フ
ランジ48の左方向の移動、即ち、チャック46および
チャックストッパ47を開く方向への移動を規制してい
る。このストッパ43bは、前記サポート42の図中左
端に水平に取り付けられたストッパー用エアーシリンダ
43のピストンロッド43aに連結されており、このス
トッパー用エアーシリンダ43の作動によって図中左右
方向に往復動できる構造になっている。前記スライディ
ングシャフト30が前記チャック46およびチャックス
トッパ47に把持された状態で、かつ前記ストッパ43
bが右限位置にある状態では、ストッパ43bの右端と
第2フランジ48の左端面との距離はLに設定される。
このため、前記第2フランジ48が左方向に移動してス
トッパ43bに当接すると、前記チャック46およびチ
ャックストッパ47は寸法Lだけ開かれることになる。
ここでチャック46およびチャックストッパ47が開く
寸法Lは、前記スライディングシャフト30が水平方向
に若干変位することができる寸法であり、かつこのスラ
イディングシャフト30が落下しない寸法に調整されて
いる。また、この状態でスライディングシャフト30
は、そのフランジ部32aがチャック46とチャックス
トッパ47との間で移動できる寸法だけ、上下動できる
ようになっている。即ち、チャック46およびチャック
ストッパ47が寸法Lだけ開くことにより、前記スライ
ディングシャフト30はフローティング状態に保持され
る。
【0013】次に、本実施例に係るスプラインの樹脂ラ
イニング装置の作用を説明する。先ず、プロペラシャフ
トのスリーブヨーク20が、図示されていないスリーブ
ヨーク支持機構(ワーク支持機構)によって基準位置に
垂直に立てた状態で位置決めされる。この状態でスリー
ブヨーク20の軸孔には、所定量の液状樹脂が注入され
る。なお、スリーブヨーク20はナイロンの重合温度に
まで加熱されている。次に、図1に示されるようにスラ
イディングシャフト30が前記シャフト支持機構40に
よって把持される。そしてこの状態で、シャフト支持機
構40のストッパー用エアーシリンダ43が駆動されて
ストッパ43bが右限位置まで移動される。さらにシャ
フト支持機構40およびスライディングシャフト30が
移動機構によってスリーブヨーク20の上方位置まで移
動され、前記スライディングシャフト30の軸心と前記
スリーブヨーク20の中心線とが合わせられる。
イニング装置の作用を説明する。先ず、プロペラシャフ
トのスリーブヨーク20が、図示されていないスリーブ
ヨーク支持機構(ワーク支持機構)によって基準位置に
垂直に立てた状態で位置決めされる。この状態でスリー
ブヨーク20の軸孔には、所定量の液状樹脂が注入され
る。なお、スリーブヨーク20はナイロンの重合温度に
まで加熱されている。次に、図1に示されるようにスラ
イディングシャフト30が前記シャフト支持機構40に
よって把持される。そしてこの状態で、シャフト支持機
構40のストッパー用エアーシリンダ43が駆動されて
ストッパ43bが右限位置まで移動される。さらにシャ
フト支持機構40およびスライディングシャフト30が
移動機構によってスリーブヨーク20の上方位置まで移
動され、前記スライディングシャフト30の軸心と前記
スリーブヨーク20の中心線とが合わせられる。
【0014】次に、チャック用エアーシリンダ44が駆
動されてチャック46およびチャックストッパ47が寸
法Lだけ開かれ、前記スライディングシャフト30がフ
ローティング状態に保持される。この状態から、シャフ
ト支持機構40およびスライディングシャフト30が移
動機構によって下降されてスライディングシャフト30
の先端がスリーブヨーク20の先端に当接する。この段
階で移動機構が停止し、スライディングシャフト30は
自重でスリーブヨーク20の先端を押圧する状態に保持
される。次に、スリーブヨーク20がスリーブヨーク支
持機構によって中心線の回りに若干回動され、スライデ
ィングシャフト30の雄スプライン32の位相と、スリ
ーブヨーク20の軸孔内に形成された雌スプラインの位
相とが合わせられる。即ち、スライディングシャフト3
0の自重で雄スプライン32の先端部と雌スプラインの
先端部とが係合する。
動されてチャック46およびチャックストッパ47が寸
法Lだけ開かれ、前記スライディングシャフト30がフ
ローティング状態に保持される。この状態から、シャフ
ト支持機構40およびスライディングシャフト30が移
動機構によって下降されてスライディングシャフト30
の先端がスリーブヨーク20の先端に当接する。この段
階で移動機構が停止し、スライディングシャフト30は
自重でスリーブヨーク20の先端を押圧する状態に保持
される。次に、スリーブヨーク20がスリーブヨーク支
持機構によって中心線の回りに若干回動され、スライデ
ィングシャフト30の雄スプライン32の位相と、スリ
ーブヨーク20の軸孔内に形成された雌スプラインの位
相とが合わせられる。即ち、スライディングシャフト3
0の自重で雄スプライン32の先端部と雌スプラインの
先端部とが係合する。
【0015】雄スプライン32の位相と雌スプラインの
位相とが合わせられると、移動機構が再び作動して、シ
ャフト支持機構40およびスライディングシャフト30
が下降される。ここで前記スライディングシャフト30
はフローティング状態に保持されているが、スライディ
ングシャフト30のフランジ部32aはチャックストッ
パ47の下面に当接しているために、このスライディン
グシャフト30は下方向に押圧されてスリーブヨーク2
0の軸孔の内部に挿入される。これによって、スライデ
ィングシャフト30の雄スプライン32とスリーブヨー
ク20の雌スプラインとが嵌合される。ここで前述のよ
うに、スリーブヨーク20の軸孔には所定量の液状樹脂
が注入されているために、両スプラインの嵌合過程でこ
の樹脂がスライディングシャフト30の先端で押圧され
て、雄スプライン32と雌スプラインとの隙間に導かれ
る。そして前記樹脂がこの位置で硬化して樹脂ライニン
グが形成される。なお、シャフト支持機構40から前記
スライディングシャフト30を取外すには、ストッパー
用エアーシリンダ43でストッパ43aを左限位置まで
移動させ、チャック46およびチャックストッパ47を
最大に開いて取外す。
位相とが合わせられると、移動機構が再び作動して、シ
ャフト支持機構40およびスライディングシャフト30
が下降される。ここで前記スライディングシャフト30
はフローティング状態に保持されているが、スライディ
ングシャフト30のフランジ部32aはチャックストッ
パ47の下面に当接しているために、このスライディン
グシャフト30は下方向に押圧されてスリーブヨーク2
0の軸孔の内部に挿入される。これによって、スライデ
ィングシャフト30の雄スプライン32とスリーブヨー
ク20の雌スプラインとが嵌合される。ここで前述のよ
うに、スリーブヨーク20の軸孔には所定量の液状樹脂
が注入されているために、両スプラインの嵌合過程でこ
の樹脂がスライディングシャフト30の先端で押圧され
て、雄スプライン32と雌スプラインとの隙間に導かれ
る。そして前記樹脂がこの位置で硬化して樹脂ライニン
グが形成される。なお、シャフト支持機構40から前記
スライディングシャフト30を取外すには、ストッパー
用エアーシリンダ43でストッパ43aを左限位置まで
移動させ、チャック46およびチャックストッパ47を
最大に開いて取外す。
【0016】このように本実施例に係るスプラインの樹
脂ライニング装置では、雄スプライン32と雌スプライ
ンとを嵌合させる際に、スライディングシャフト30が
フローティング状態に保持される。このため、スライデ
ィングシャフト30の軸心とスリーブヨーク20の軸孔
の中心線との間に若干芯ずれがある場合でも、両スプラ
インが係合される過程で、スライディングシャフト30
がその軸心をスリーブヨーク20の軸孔の中心線に一致
させる方向に変位するために、両スプラインの一部分に
無理な力が加わることがない。
脂ライニング装置では、雄スプライン32と雌スプライ
ンとを嵌合させる際に、スライディングシャフト30が
フローティング状態に保持される。このため、スライデ
ィングシャフト30の軸心とスリーブヨーク20の軸孔
の中心線との間に若干芯ずれがある場合でも、両スプラ
インが係合される過程で、スライディングシャフト30
がその軸心をスリーブヨーク20の軸孔の中心線に一致
させる方向に変位するために、両スプラインの一部分に
無理な力が加わることがない。
【0017】
【発明の効果】本発明によると、雌スプラインが形成さ
れたワークの軸孔と雄スプラインが形成されたシャフト
との軸心が若干ずれていたとしても、両スプラインの嵌
合がスムーズに行われて一部分に無理な力が加わらな
い。このために、嵌合面に疵が付かず樹脂の接着強度や
疲労強度が低下することはない。
れたワークの軸孔と雄スプラインが形成されたシャフト
との軸心が若干ずれていたとしても、両スプラインの嵌
合がスムーズに行われて一部分に無理な力が加わらな
い。このために、嵌合面に疵が付かず樹脂の接着強度や
疲労強度が低下することはない。
【図1】本発明の一実施例に係るスプラインの樹脂ライ
ニング装置のシャフト支持機構の正面図である。
ニング装置のシャフト支持機構の正面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】従来のスプラインの樹脂ライニング装置の側面
図である。
図である。
20 スリーブヨーク(ワーク) 30 スライディングシャフト(シャフト) 32 雄スプライン 40 シャフト支持機構 46 チャック 47 チャックストッパ
Claims (1)
- 【請求項1】 雌スプラインが形成されたワークの軸孔
内に液状の樹脂を注入し、この軸孔に対して雄スプライ
ンが形成されたシャフトを位相合わせした状態で挿入
し、両スプラインを嵌合させながら前記樹脂を両スプラ
インの隙間に導いて樹脂被膜を形成させるスプラインの
樹脂ライニング装置において、 前記ワークを基準位置に支持するワーク支持機構と、 前記ワーク支持機構に対して相対移動が可能であり、前
記シャフトをその軸心が前記ワークの軸孔の中心線と一
致する状態に支持するシャフト支持機構とを有し、 前記ワークの雌スプラインに対して前記シャフトの雄ス
プラインが嵌合される際に、前記シャフトは、前記シャ
フト支持機構によってフローティング状態に支持される
ことを特徴とするスプラインの樹脂ライニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3019392A JPH05192941A (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | スプラインの樹脂ライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3019392A JPH05192941A (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | スプラインの樹脂ライニング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05192941A true JPH05192941A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=12296919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3019392A Pending JPH05192941A (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | スプラインの樹脂ライニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05192941A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3006305A4 (en) * | 2013-05-27 | 2017-07-19 | NSK Ltd. | Inner shaft for telescopic shaft and production method thereof |
-
1992
- 1992-01-20 JP JP3019392A patent/JPH05192941A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3006305A4 (en) * | 2013-05-27 | 2017-07-19 | NSK Ltd. | Inner shaft for telescopic shaft and production method thereof |
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