JPH05192355A - 歯間部用小ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯間部用小ブラシの毛が歯間部のプラークを
除去するのに十分な繊維強度および耐久性を有し、外径
をより小さくできるものである歯間部用小ブラシを提供
する 【構成】 歯間部用小ブラシの毛が、高分子膜よりなる
外径が２００〜５００μｍ、内径が１５０〜３００μｍ
の中空糸を用いて構成されたことを特徴とする歯間部用
小ブラシである。 【効果】 虫歯や歯周病の予防に効果的に作用でき、耐
久性も十分である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、新規なブラシの毛を有
してなる歯間部用小ブラシに関する。

【０００２】さらに詳述すれば本発明は、ブラシの毛が
中空糸により構成され、用途に応じて該毛の中空部に予
め歯磨剤の少なくとも１成分を入れてある歯間部用小ブ
ラシに関する。

【０００３】

【従来の技術】現在の歯科医療技術の進歩にも拘らず、
一旦、虫歯にかかると患部を削りとり、そこに金属等の
詰物をしてさらに虫歯が広がらないように治療するしか
なく、永久歯の場合、決して治療により元の健康な歯の
状態に戻すことができないのが現状である。また虫歯同
様に歯肉炎および歯周炎による歯周病（いわゆる歯槽膿
漏）の場合にも、あまり放置すると治療により直せなく
なり、歯そのものが抜けてしまう。近年、虫歯および歯
周病の研究が進むにつれ、こうした原因は、歯の表面に
付着する食べ物のかす等が寝ている間に細菌の集団（プ
ラーク）により分解され腐食することで、酸性状態にな
り歯の表面のエナメル質が侵蝕されて脆くなったり、エ
ナメル質成分が分解されて虫歯になるか、あるいはプラ
ークが歯と歯茎の間に侵入し該プラークが出す様々な有
害な物質によって歯や歯茎が侵されて炎症を起こし歯周
病になるものである。

【０００４】したがって、現在、虫歯や歯周病の原因で
あるにプラークに研究開発が盛んに行われており、例え
ば、抗生物質を歯や歯茎にぬったり、あるいは飲んだり
することである種の細菌を除けることが分かってきてい
る。しかしながら、こうした薬を口内で作用させ細菌を
効果的に除くには薬を長く口内にとどめるおく必要があ
るが、唾液等で流されてしまい、長期間作用させること
は困難である。また仮に頻繁に適用したとしても、今度
はこうした過度による薬の副作用による影響が問題とな
るなど、今だ十分な虫歯や歯周病に対する治療薬は出来
ていないのが現状である。

【０００５】したがって歯の治療に関しては、元ある状
態に直すことはできず、こうした現状においては、日頃
から歯磨きにより上記虫歯や歯周病の原因とされる細菌
を歯の表面等から掻き落として取り除く予防手段を講ず
ることが最も効果的な対策である。

【０００６】こうした予防手段の一つとして歯磨き用具
である歯ブラシと歯磨剤（練歯磨、水歯磨、潤製歯磨、
粉歯磨または固形歯磨等）が最も一般的に用いられてい
る。該歯磨剤中には、歯の表面に付着した煙草のヤニ
や着色を等を落とす研磨剤（炭酸カルシウム等）、歯
磨剤に湿り気を与えるための湿潤剤（グリセリンな
ど）、口の中に歯磨剤を拡散させるための発泡剤（ラ
ウリル硫酸ナトリウムなど）、歯磨剤の中の粉と液体
とを分離させないための粘結剤（アルギン酸ナトリウム
など）、口の中に爽快感を与える香味剤（ペパーミン
トオイルなど）および虫歯や歯周病を予防するための
薬剤（フッ化物、酵素剤、殺菌剤、消炎剤等）等が含ま
れていて、歯磨きの効果を高めることができる。

【０００７】歯磨きに際しては、通常、歯ブラシの毛の
部分に該歯磨剤をつけて歯および歯茎をブラッシングす
るものであり、歯ブラシの毛の脇腹の部分を使い歯茎の
マッサージとプラークを取り除く機能と歯ブラシの毛先
の部分を使い歯の表面からプラークを取り除く機能があ
る。しかしながらブラッシングにより歯の表面からプラ
ークを取り除くことはできるものの、歯と歯の隙間は、
健康な状態では密着しており、完全には歯ブラシの毛の
先端が届き難くブラッシングし難いため、プラーク等が
残った状態となり、毎日きちんと歯磨きをしているにも
拘らず、虫歯や歯周病になり易い部分である。

【０００８】こうした問題を解決する方法として、歯と
歯の隙間のように歯ブラシが届き難い部分を専門に掃除
できるものとして、デンタルフロスがある。該デンタル
フロスは、繊維（モノフィラメント）を束ね、必要に応
じて撚りあわせて糸にしたもので、これを歯と歯の隙間
に通して両方の歯の隣合う面を一面ずつ、フロスを掻き
揚げるようにしてプラークを取り除くものである。しか
しながら、歯と歯の隙間は、健康な状態では密着してい
るが、高齢者や歯周病患者等は、歯と歯の間（歯間部）
の歯茎が下がってしまって、歯間部の一部が大きく開い
ているようになり、デンタルフロスよりもさらに効率よ
く使える歯間部用小ブラシが必要になる。該歯間部用小
ブラシは、針金の両側に毛のたくさんついた小さな歯ブ
ラシに似たもので、歯間部に入れて両方の歯の面をこす
るようにして往復運動させて、歯間部のプラークを除去
するものである。

【０００９】上記歯間部用小ブラシの毛には、現在ナイ
ロン製の中実糸の毛が用いられているが、歯間部に挿入
する格好になり該毛の本体は折れ曲がりやすい状態で絶
えず使用されるため、歯ブラシに比してすぐにブラシの
毛が曲がってしまいプラークが除去しにくくなる等の欠
点を有していた。逆にあまり強度および耐久性を得よう
とすると、外径を大きくする必要が生じ、歯間部に挿入
しにくくなる等の問題があった。

【００１０】したがって、歯ブラシの毛と同様に繊維強
度および耐久性に優れ歯間部に十分に用いるれる外径の
小さい歯間部用小ブラシの毛の出現が望まれているが、
こうした性能を十分に満足してなるものは今だ得られて
いないのが現状である。

【００１１】一方、中空糸としては、従来、微細孔を多
数有する高分子膜よりなるものが医療分野、特に人工臓
器用素材として用いるものとして、人工心肺、人工腎臓
等の透析機に利用する例が数多く報告され、それらの一
部はすでに実用化されている。さらに、ＩＣ等の電子部
品の洗浄に用いられる純水または超純水の精製のために
不純物を濾過するための濾過用素材として用いたものと
して濾過機に利用する例も数多く報告され、それらの一
部はすでに実用化されている。さらにこうした濾過技術
から一般家庭用の上水用浄水器にも該中空糸が不純物を
濾過するための濾過用素材として利用されるに至ってい
る。

【００１２】これらの中空糸の利用は、いずれも所望物
質と不純物との粒子等の大きさの違いに着目し、所望物
質と不純物との大きさの中間の孔径を有する多孔性高分
子膜よりなる中空糸を用いて所望物質と不純物とを分
離、濾過するものであった。

【００１３】しかしながら、本発明は、高分子膜よりな
る中空糸を従来の分離、濾過材に利用するのではなく、
歯科医療具の分野である歯間部用小ブラシの毛として利
用するものであり、今日までに歯間部用小ブラシの毛に
中空糸を使用する例は報告されていない。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、歯間部用小ブラシの毛が歯間部のプラークを除去
するのに十分な繊維強度および耐久性を有し、かつ外径
を小さくできるものである歯間部用小ブラシを提供する
ことにある。

【００１５】さらに、本発明は、歯磨剤を効果的に併用
することができ、ブラシの毛が歯間部のプラークを除去
するのに十分な繊維強度および耐久性を有し、かつ外径
を小さくできるものである歯間部用小ブラシを提供する
ことにある。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、歯間部の
プラークを効果的に除去できる歯間部用小ブラシに関し
て鋭意検討した結果、ブラシの毛に高分子膜よりなる中
空糸を用いることで、該中空糸の持つ中空構造により繊
維強度および耐久性を高めることができ、さらに同一の
繊維強度を有する中実糸繊維（例えばナイロン製繊維、
尚ここで中実糸とは、中空糸に対応するもので、糸の横
断面、いわゆる円形状の断面の中心内部まで高分子等の
構成材料で充填されているものである）に比して繊維の
外径を小さくできること、および該中空糸内部空間を利
用し、これに歯磨剤を挿入できることに着目することで
上記緒目的が達成できることを知り、この知見に基づき
本発明を完成させるに至った。

【００１７】したがって、本発明の目的は、歯間部用小
ブラシの毛が、高分子膜よりなる外径が２００〜５００
μｍ、内径が１５０〜３００μｍの中空糸を用いて構成
されたことを特徴とする歯間部用小ブラシにより達成で
きるものである。

【００１８】さらに、本発明は、歯間部用小ブラシの毛
が、高分子膜よりなる外径が２００〜５００μｍ、内径
が１５０〜３００μｍの中空糸製で、該ブラシの毛の先
端部の中空部分が開口されているか、あるいは該ブラシ
の毛が多孔性高分子膜よりなる中空糸製で、かつ該中空
糸の中空内部に歯磨剤の少なくとも１成分が予め挿入さ
れてなることを特徴とする歯間部用小ブラシにより達成
できるものである。

【００１９】

【作用】以下、本発明を詳しく説明する。

【００２０】まず、本発明の歯間部用小ブラシの毛に用
いられる高分子膜よりなる中空糸の材料としては、特に
限定されるものではなく、例えば、芳香族ポリスルホ
ン、芳香族ポリアミド、カーボネート−エチレンオキシ
ド共重合体、ナイロン６、ナイロン１１、ナイロン１
２、ナイロン６６、ナイロン６８、ナイロン６１０、ナ
イロン６１３、ナイロン７、ナイロン８、ナイロン９、
ナイロン１３またはナイロン１３，１３のようなポリア
ミド、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
樹脂、アクリルニトリル−スチレン共重合樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート、ポリエチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、メタアクリル樹脂、ポリアセタール、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹
脂、酢酸セルロース、ポリジメチルシキロサン−ポリカ
ーボネートブロック共重合体、アクリロニトリル共重合
体、再生セルロース、ポリメタクリル酸メチル、ポリア
クリロニトリル、ポリサルフォン、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体等が挙げられる。

【００２１】また、本発明に用いられる前記中空糸の外
径は、歯間部のプラークを除去するのに十分な繊維強度
および耐久性を有したものであればよく、通常２００〜
５００μｍ、好ましくは２００〜３００μｍである。

【００２２】同様に、前記中空糸の内径は、通常１５０
〜３００μｍ、好ましくは１５０〜２００μｍである。

【００２３】さらに、本発明の歯間部用小ブラシの毛の
先端の形状は、直接歯の表面に接触して歯に付着した食
べ滓等の汚れやプラーク等を取り除くのに効果的な形状
であることが好ましく、例えば図１に示すようなものが
挙げられる。ここで図１（Ａ）は、歯間部用小ブラシの
毛の先端が断面くさび形状をし、中空部を閉塞したもの
である。図１（Ｂ）は、歯間部用小ブラシの毛の先端が
錐形状をし、中空部を閉塞したものである。図１（Ｃ）
は、歯間部用小ブラシの毛の先端が球形状をし、中空部
を閉塞したものである。図１（Ｄ）は、歯間部用小ブラ
シの毛の先端の断面が同図に示すように中空糸の先端が
中空内部に折り曲げられ、中空部が開口した形状であ
る。

【００２４】該中空糸の先端部の閉塞方法としては、中
空糸を形成した後に該中空糸の先端中空部に溶融状態の
別の高分子材料（例えばナイロン等）を付着させて閉塞
し、任意の形状に成型加工する方法、または中空糸を形
成後、該中空糸の先端中空部を熱溶着して閉塞する方法
等が挙げられる。

【００２５】次に、本発明の歯間部用小ブラシの毛に用
いられる高分子膜よりなる中空糸は、使用用途に応じ
て、微細孔を多数有する（多孔性）膜、または微細
孔を有しない（無孔性）膜の構造を用いることができ
る。なお膜に微細孔を付与する方法としては、例えば、
（１）延伸法：上記材料を用いてなる高分子膜（無孔
性）からなる中空糸を高温で延伸し熱処理することで、
微細孔を多数有する膜とする方法、または（２）溶剤抽
出法：上記材料を用いてなる高分子膜（無孔性）からな
る中空糸を成形する前に予め充填剤を含有させておき、
成形後に該充填剤のみを溶解しうる溶剤等を用いて抽出
分離することにより多孔性膜とする方法等が挙げられ
る。こうした方法により、後述する孔径の多孔性高分子
膜を任意に付与できるものである。

【００２６】上記多孔性高分子膜よりなる中空糸の微細
孔の孔径は、通常０．０３〜１０００μｍ、好ましくは
０．１〜５００μｍである。また、開孔率は、１０〜６
０％、好ましくは、１５〜５０％である。ここで開孔率
とは、前記多孔性高分子膜表面の単位面積当りの全体の
表面積に対する微細孔孔の面積の占めるの割合（百分
率、％）をいうものである。

【００２７】こうして得られた歯間部用小ブラシの毛の
うち、該ブラシの毛の先端部の中空部分が開口されてい
るか、あるいは多孔性高分子膜よりなる中空糸のもので
は、中空糸の内部空間に予め歯磨剤の少なくとも１成分
を充填または浸透等により適量を挿入することができる
ものである。好ましくは、歯間部用小ブラシの毛の先端
部の中空部分が開口され、かつ多孔性高分子膜よりなる
中空糸のものが、歯間部用小ブラシの毛でブラッシング
中に、毛の先端部および脇腹部の微細孔より歯磨剤の少
なくとも１成分が外部に拡散されるため、歯間部用小ブ
ラシの毛の脇腹の部分を使い歯茎のマッサージとプラー
クを取り除く機能、および歯間部用小ブラシの毛先の部
分を使い歯の表面からプラークを取り除く機能の双方に
効果的に歯磨剤が作用できるため好ましいものである。

【００２８】上記中空糸の内部空間に予め挿入し得る歯
磨剤としては下記表１に示すような成分を、その効能を
勘案して任意に組み合わせたものであればよく、好まし
くは、通常の歯磨剤と同程度の各種成分がバランスよく
配合されているものである。

【００２９】

【表１】

【００３０】なお上記表中の各成分による効能が有れば
○印を付し、効能が無ければブランクとした。

【００３１】

【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明は、これら実施例のみに限定されるもので
ない事は言うまでもない。

【００３２】実施例１ 図２は、本発明の中空糸を用いて構成された歯間部用小
ブラシの一実施態様を示す概略図である。

【００３３】図２において、歯間部用小ブラシ１は、歯
間部用小ブラシの柄２と歯間部用小ブラシの毛３からな
り、該ブラシの毛３は、ポリプロピレン製の多孔性高分
子膜（孔径１〜２００μｍ、開孔率３０％）よりなる中
空糸製で、該中空糸の外径は４００μｍ、内径は１５０
μｍ、長さは５ｍｍである。さらに該歯間部用小ブラシ
の毛３の先端部は開口されているものを用いた。また該
ブラシの毛３は、該ブラシの柄２の先端部の植毛用針金
４には放射状に１６本づつ合計１２８本が一定間隔をお
いて植毛されてなるものである。そして歯ブラシの柄２
の植毛用針金４は３本の針金がいわゆる螺旋状に撚ら
れ、これら針金を撚る過程で歯間部用小ブラシの毛３が
各針金の間に入れられ撚り固められて植毛された状態に
なっている。

【００３４】続いて歯医者等でよくみられる口の内部の
模型のうち歯間部の歯茎が下がり、歯間部の一部が大き
く開いている模型を用い、歯間部に当たる歯の部分全面
にプラークを付着させ、その後模型は、人の口内と同じ
ような環境下（温度約４０℃、湿度８０％以上、さらに
養分としてグルコース１０ｍｌおよび唾液１０ｍｌをは
けで歯の表面に塗布して供給した）、３日間放置してプ
ラークを培養し増殖させた。

【００３５】歯間部用小ブラシを水に濡らした後、上記
プラークの増殖した各歯の間に通して表側から５回、裏
側からも同様に５回ブラッシングし、その後水洗した。
ブラッシング後の歯間部のプラークの様子を観察するた
めに、プラークや歯石を取り除くために使うスケーラー
で各歯間部表面を掻き、該成分を顕微鏡により観察し、
プラークの残存状態を調べた。これによると歯間部はほ
ぼ完全にプラークが除去できていた。

【００３６】その後、同様の試験を継続し、歯間部用小
ブラシの毛がへたるまで（歯間部用小ブラシ先端部が使
用前の直角の状態に対し１５°曲がるまで）使用して、
耐久性を調べた結果、約５０回（サンプル数５０個）で
あった。

【００３７】実施例２ 実施例１で用いたポリプロピレン製の中空糸の内部をエ
タノールで処理した後該中空糸の内部に歯磨剤（市販
品）を予め適量（０．３ｇ）挿入してある以外は、実施
例１と同様にして歯間部用小ブラシを作製し、同様の試
験を行った。試験の結果、歯間部は、完全にプラークが
除去できていた。

【００３８】その後、同様の試験を継続し、歯間部用小
ブラシの毛がへたるまで（歯間部用小ブラシ先端部が使
用前の直角の状態に対し１５°曲がるまで）使用して、
耐久性を調べた結果、約５０回（サンプル数５０個）で
あった。

【００３９】比較例１ ポリプロピレン製の中空糸の代りに、ナイロン製の中実
糸を用いる以外は、実施例１と同様にして歯間部用小ブ
ラシを作製し、同様の試験を行った。試験の結果、プラ
ークは、ほぼ除去できていたが、一部に取り除けていな
い部分があり、再度３〜５回ブラッシングさせること
で、プラークは除去できた。

【００４０】その後、同様の試験を継続し、歯間部用小
ブラシの毛がへたるまで（歯間部用小ブラシ先端部が使
用前の直角の状態に対し１５°曲がるまで）使用して、
耐久性を調べた結果、約２５回（サンプル数５０個）で
あった。

【００４１】

【発明の効果】本発明により、歯間部用小ブラシの毛の
繊維強度および耐久性を向上でき、また毛の外径を小さ
くできるため、歯間部のさらに狭い部分でも十分にプラ
ークを除去でき、虫歯や歯周病の予防に効果的に作用で
きる。

【００４２】また予め歯間部用小ブラシの毛である中空
糸内部に歯磨剤を挿入することができるため、歯磨剤成
分の効能により口臭予防や出血予防等が十分に達成で
き、また強度的にも中実糸に比して優れているため、プ
ラークの除去も十分に行え、さらに耐久性も十分に得ら
れ、極めて汚れの酷い歯間部用として優れた効果が得ら
れ、虫歯や歯周病の予防も効果的に作用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の歯間部用小ブラシの毛の先端の形状を
示した断面概略図である。

【図２】本発明の中空糸を用いて構成された歯間部用小
ブラシの一実施態様を示す概略図である。

【符号の説明】

１…歯間部用小ブラシ ２…歯間部用小ブラシの柄 ３…歯間部用小ブラシの毛 ４…植毛用針金

【手続補正書】

【提出日】平成４年６月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２９

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２９】

【表１】

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 歯間部用小ブラシの毛が、高分子膜より
   なる外径が２００〜５００μｍ、内径が１５０〜３００
   μｍの中空糸を用いて構成されたことを特徴とする歯間
   部用小ブラシ。
2. 【請求項２】 前記歯間部用小ブラシの毛の先端部の中
   空部分が開口されてなる請求項１に記載の歯間部用小ブ
   ラシ。
3. 【請求項３】 前記歯間部用小ブラシの毛の先端部の中
   空部分が閉塞されてなる請求項１に記載の歯間部用小ブ
   ラシ。
4. 【請求項４】 前記歯間部用小ブラシの毛が多孔性高分
   子膜よりなる中空糸からなる請求項１ないし３に記載の
   歯間部用小ブラシ。
5. 【請求項５】 前記歯間部用小ブラシの毛が無孔性高分
   子膜よりなる中空糸からなる請求項１ないし３に記載の
   歯間部用小ブラシ。
6. 【請求項６】 前記中空糸の中空内部に歯磨剤が予め挿
   入されてなる請求項１ないし５に記載の歯間部用小ブラ
   シ。
7. 【請求項７】 前記中空糸の中空内部に歯磨剤の少なく
   とも１成分が予め挿入されてなる請求項１ないし５に記
   載の歯間部用小ブラシ。