JPH05192288A

JPH05192288A - 食器洗浄機

Info

Publication number: JPH05192288A
Application number: JP3057601A
Authority: JP
Inventors: Mitsuo Fukuda; 光男福田; Kiyoshi Nakamura; 潔中村; Ippei Hagiwara; 一平萩原; Hiromi Odakawa; 博美小田川; Masaharu Ohori; 正春大堀; Yoshitaka Yajima; 義孝矢島
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1991-03-01
Filing date: 1991-03-01
Publication date: 1993-08-03

Abstract

(57)【要約】【目的】食器洗浄機の洗浄水が循環する水路に設けら
れたフィルタの目詰まりを防止すると共に、最終のすす
ぎはフィルタを通らない清潔な水ですすぐようにする。【構成】洗浄タンク１６下部の排水溜り８に、残菜分
離フィルタ１１と残菜受フィルタ１０を設ける。食器類
２１の洗浄初期に、給水ノズル（図示しない）から供給
される水道水を受水管３２で受け、上噴射ノズル２３か
ら噴射させて食器類２１に付着した残菜を落した後、洗
浄ポンプ１６により排水溜り８の水を循環させ、上及び
下噴射ノズル２３，１７から噴射させて洗浄する。その
後、上記循環水で第１すすぎ及び加熱すすぎをした後、
上記給水ノズルからの水で仕上すすぎをする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は洗浄タンク内に収納さ
れた食器類に、洗浄水を噴射して洗浄する食器洗浄機に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図８は例えば特開平２−４６９２６号公
報第１９図に示された従来の食器洗浄機を示す縦断側面
図である。図において、１は本体、２は本体１の正面に
設けられた開口部で、扉３が枢着されている。４は本体
１内に設けられた洗浄タンクで、上部には給水口４ａが
設けられ、底部には洗浄水を貯留する排水溜り８が形成
され、この排水溜り８には洗浄水を循環させるための送
水口８ａ及び排水口８ｂが設けられている。１１は排水
溜り８の上部開口部に着脱可能にセットされた残菜受フ
ィルタ、３９は電磁弁４０を介して一端が給水口４ａに
接続され他端は本体１外に延長されて水道の蛇口等に接
続された給水管、１６は送水口８ａに接続された洗浄ポ
ンプ、１９は一端が洗浄ポンプ１６の吐出側に接続され
た送水管、１７は水平面内に回転自在に支持され、複数
個の噴射口１８を有する噴射ノズルで、送水管１９の他
端に接続されている。２０は食器類２１を収納するか
ご、３７は一端が排水溜り８の排水口８ｂに接続された
排水管で、排水ポンプ３８を介して本体１の外部に引き
出された排水管である。

【０００３】従来の食器洗浄機は上記のように構成さ
れ、次のように動作する。まず、電磁弁４０を開放し
て、給水管３９を介して給水口４ａから洗浄タンク４内
に所定量の洗浄水を給水する。排水溜り８に貯留された
洗浄水は、洗浄ポンプ１６によって送水口８ａから送水
管１９を経て噴射ノズル１７に導かれる。噴射ノズル１
７は洗浄ポンプ１６からの送水により、噴射口１８から
洗浄水をかご２０内の食器類２１に噴射して、その反力
で回転しながら食器類２１を洗浄する。この間、洗浄水
に含まれた残菜は残菜受フィルタ１１により通過を阻止
され、洗浄水はろ過される。

【０００４】所定時間洗浄が行なわれると、洗浄ポンプ
１６が停止し、排水ポンプ３８が作動し、排水溜り８内
の洗浄水は、排水管３７を経て本体１の外部に排出され
る。次いで、新しい洗浄水を給水して、洗浄ポンプ１６
を駆動し、すすぎ洗いをして洗浄水を排出する。最後に
電熱ヒータ（図示しない）に通電して食器類２１を乾燥
する。この後、扉３を開放してかご２０を外部に引き山
す。そして、残菜受フィルタ１１を取り出し、フィルタ
１１に付着して残菜を清掃して、排水溜り８に再セット
する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た食器洗浄機では、洗浄水は残菜受フィルタ１１を介し
て循環するようにしているため、残菜受フィルタ１１が
残菜で目詰まりするという問題点がある。また、すすぎ
洗い時も、残菜が付着した残菜受フィルタ１１を通過し
た洗浄水を用いているため、洗浄が十分とはいえないと
いう問題点がある。

【０００６】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、その第１の発明は、フィルタの目詰まり
を防止できると共に、十分清潔な洗浄を行なうことがで
きるようにした食器洗浄機を提供することを目的とす
る。

【０００７】また、第２の発明は、上記目的に加えて汚
れが強い場合に対応できるようにした食器洗浄機を提供
することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明の第１の発明に
係る食器洗浄機は、排水溜りに残菜分離フィルタと残菜
受フィルタとを設け、食器類の洗浄初期に、給水口から
供給される水を食器類に噴射させた後、残菜受フィルタ
を介して排水する残菜落しを行ない、次いて残菜分離フ
ィルタを介して本洗浄・排水及び第１すすぎ・排水を行
ない、その後給水口からの水で仕上すすぎを行なうよう
にしたものである。

【０００９】また、第２の発明に係る食器洗浄機は、上
記残菜落しの後に予洗い・排水を行ない、次いで本洗浄
・排水及び第１すすぎ・排水を行なった後、上記第１す
すぎ・排水と同様の第２すすぎを行なうようにしたもの
である。

【００１０】

【作用】この発明の第１の発明においては、洗浄初期に
給水口からの水で残菜落し及び排水を行なうようにした
ため、残菜は残菜受フィルタに移動する。また、給水口
からの水で仕上すすぎを行なうようにしたため、本洗浄
後に食器類に残留した洗浄水は洗い流される。

【００１１】また、第２の発明においては、残菜落しに
続いて予洗い及び排水を行ない、本洗浄・排水及び第１
すすぎ・排水を行なった後、第２すすぎを行なうように
したため、すすぎ回数が増加する。

【００１２】

【実施例】

実施例１．図１〜図６はこの発明の第１の発明の一実施
例を示す図で、図１は要部破断正面図、図２は縦断側面
図、図３は上噴射ノズルの平面図及び正面図、図４は図
３・ＡのＩＶ−ＩＶ線断面図、図５は図３・ＢのＶ−Ｖ
線断面図、図６は動作を示すフローチャートであり、従
来装置と同様の部分は同一符号で示す。図１〜図５にお
いて、１は食器洗浄機の本体で、その正面に開口部２と
これを開閉する扉３が設けられている。４は本体１内を
仕切るように設けられ開口部２と連通する洗浄タンク、
５は洗浄タンク４の上板６に穿設された蒸気抜き穴、７
は洗浄タンク４の下部側壁の穿設された吸気穴、８は洗
浄タンク４の下部に設けられた排水溜りで、底部の一側
に凹状の残菜受部９を有する皿状に形成されており、残
菜受フィルタ１０が着脱可能に設けられている。１１は
排水溜り８に設けられた残菜分離フィルタで、排水溜り
８の一側を仕切るように傾斜配置され、排水溜り８の側
壁との間でろ過室１２を構成している。１３は残菜分離
フィルタ１１と間隔を置いて対向し、水路１４を形成す
る仕切壁、１５はろ過室１２の外周に配置された電熱ヒ
ータ、１６はろ過室１２に連結された洗浄ポンプ、１７
は水平面内に回転可能に設けられた棒状の下噴射ノズル
で、複数の噴射口１８を有し、送水管１９により洗浄ポ
ンプ１６に接続されている。２０は下噴射ノズル１７の
上方に配置され食器類２１を収納する下食器かごで、洗
浄タンク４の側壁に設けられた受部２２に載置されてい
る。

【００１３】２３は、下食器かご２０の上方の配置され
ノズル本体２４の内部に仕切壁２５で互いに分離された
洗浄水路２６及びすすぎ水路２７を有し、水平面内に回
転可能に設けられた棒状の上噴射ノズルで、上記洗浄水
路２６に連通する洗浄噴射口２８及び上記すすぎ水路２
７に連通するすすぎ噴射口２９を複数個有している。３
０はノズル本体２４の中央部に開口し、すすぎ水路２７
に連通する中心穴、３１は中心穴３０の周囲に開口し、
洗浄水路２６に連通する洗浄穴、３２はノズル本体２４
に固着され中心穴３０に連通する受水管、３３は一端が
受水管３２を介してノズル本体２４を回転自由に支持す
る接続管、３４は接続管３３の他端と洗浄ポンプ１６を
接続する送水管、３５は上噴射ノズル２３の上方に配置
され食器類２１を収納する上食器かごで、受部３６に載
置されている。３７は排水ポンプ３８を介して残菜受部
９に接続された排水管、３９は一端が水道（図示しな
い）に接続され、他端が電磁弁４０を介して洗浄タンク
４の上部に配管された給水管、４１は給水管３９の先端
に接続され受水管３２の直上に開口する給水ノズル、４
２は本体１の内壁と洗浄タンク４の間に設置された乾燥
用ヒータ、４３はモータ４４により駆動される送風機、
４５は蒸気抜き穴５に通じる通路に配置され洗浄タンク
４から排出される蒸気の温度を検知する出口側温度セン
サ、４６は吸気穴７に配置され乾燥用ヒータ４２からの
熱風の温度を検知する入口側温度センサ、４７は洗剤が
収納され所定処理時に下部が開いて洗剤を投入する洗剤
投入箱、４８は本体１の上部に設けられた吸気口、４９
は同じく排気口、５０は扉３に設けられた乾燥終了灯で
ある。

【００１４】次に、この実施例の動作を図６を参照して
説明する。扉３を開いて、上及び下食器かご３５，２０
を引き出し、食器類２１を、食器かご３５，２０にセッ
トした後、扉３を閉める。ここで運転指令が与えられる
と、ステップ６１で排水ポンプ３８をオンして、排水溜
り８に残留している水を排出する。ステップ６２で電磁
弁４０をオンすることによって、水道水が給水管３９を
通って給水ノズル４１がら落下する。この水流は上噴射
ノズル２３の受水管３２によって受水されて、すすぎ水
路２７に導入され、すすぎ噴射口２９から噴射される。
これで、噴射水は上食器かご３５の食器類２１に付着し
た残菜やしょう油、ソース類を落として落下し、下食器
かご２０の食器類２１の汚れも同様に落として排水溜り
８に貯留される。ステップ６３で排水ポンプ３８をオン
すると、排水溜り８の水は排水管３７から外部に排水さ
れる。このとき、残菜は残菜受部９に移動し、残菜受フ
ィルタ１０に捕集される。このため、残菜分離フィルタ
１１は目詰まらない（ステップ６２．６３で残菜落し手
段８０を構成）。

【００１５】ステップ６４で再び電磁弁４０をオンし
て、洗浄タンク４に給水するとともに、洗剤投入箱４７
から洗剤を投入する。そして、ステップ６５で、洗浄ポ
ンプ１６を運転し、洗浄水を上及び下噴射ノズル２３，
１７から噴射させて本洗浄を行なう。このとき、洗浄効
果を上げるため、電熱ヒータ１５がオン・オフされ、水
温を上昇させる。洗浄ポンプ１６の運転中、残菜は残菜
分離フィルタ１１に捕集される。ステップ６６で再び排
水ポンプ３８により排水されるが、この際も、残菜分離
フィルタ１１に付着した残菜は、残菜受フィルタ１０へ
移動する（ステップ６４〜６６で洗浄手段８１を構
成）。ステップ６７で同様に給水し、ステップ６８で同
様に上及び下噴射ノズル２３，１７から噴射させて第１
すすぎを行ない、ステップ６９で排水する。このとき
も、残菜は残菜受フィルタ１０へ移動する（ステップ６
７〜６９ですすぎ手段を構成）。

【００１６】ステップ７０で同様に給水し、洗浄ポンプ
１６をオンするとともに、洗剤投入箱４７からリンスを
投入する。ステップ７１で電熱ヒータ１５により所定の
温度まで湯温を上げ、上及び下噴射ノズル２３，１７か
ら噴射させて加熱すすぎを行ない、ステップ７２で排水
する。

【００１７】ステップ７３で電磁弁４０をオンして、ス
テップ６２と同様に上噴射ノズル２３から水を噴射させ
て仕上すすぎを行ない、ステップ７４で排水する（ステ
ップ７３，７４で第２すすぎ手段８３を構成）。ステッ
プ７５で乾燥工程として、送風機４３と乾燥用ヒータ４
２を作動させ、吸気口４８から外気を吸い込み、乾燥用
ヒータ４２で加温した後、吸気穴７から洗浄タンク４内
に吹き入れて、食器類２１の水分を蒸発させる。ステッ
プ７６で乾燥用ヒータ４２をオフし、送風機４３によ
り、洗浄タンク４内の蒸気を蒸気抜き穴５から排気口４
９を通して外部に排出し、ステップ７７で終了となる。

【００１８】実施例２．図７はこの発明の第２の発明の
一実施例を示すフローチャートであり、実施例１と同様
の部分は同一符号で示す。なお、図１〜図５はこの実施
例にも共用される。この実施例は食器類の汚れが強いと
きに適用されるものであり、図６にステップ８５〜８７
からなる予洗い手段８８と、ステップ８９〜９１からな
る第２すすぎ手段９２とを追加したものである。すなわ
ち、ステップ６１〜６３の後、ステップ８５で給水し、
ステップ８６で洗浄ポンプ１６により上及び下噴射ノズ
ル２３，１７から水を噴射させて予洗いして、ステップ
８７で排水する。この際も、同様に残菜は残菜受フィル
タ１０へ移動する。

【００１９】また、ステップ６９の後、ステップ８９で
給水し、ステップ９０でステップ６８と同様の第２すす
ぎを行ない、ステップ９１で排水する。以下は実施例１
と同様となる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第１の発
明では、排水溜りに残菜分離フィルタと残菜受フィルタ
とを設け、食器類の洗浄初期に給水口から供給される水
を食器類に噴射させた後、残菜落し及び排水を行なうよ
うにしたので、残菜は残菜受フィルタに移動し、残菜分
離フィルタの目詰まりを防止できる効果がある。また給
水口からの水で仕上すすぎを行なうようにしたので、本
洗浄後に食器類に残留した洗浄水は洗い流され、十分清
潔な洗浄を行なうことができる効果がある。

【００２１】また、第２の発明では、残菜落しに続いて
予洗い・排水を行ない、本洗浄・排水及び第１すすぎ・
排水を行なった後、第２すすぎを行なうようにしたの
で、すすぎ回数が増加し、食器類の強い汚れに対しても
十分洗浄できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１及び第２の発明による食器洗浄
機の一実施例を示す要部破断正面図。

【図２】図１の縦断側面図。

【図３】Ａは図１の上噴射ノズルの平面図、Ｂは同じく
正面図。

【図４】図３・ＡのＩＶ−ＩＶ線断面図。

【図５】図３・ＢのＶ−Ｖ線断面図。

【図６】実施例１の動作を示すフローチャート。

【図７】実施例２の動作を示すフローチャート。

【図８】従来の食器洗浄機を示す縦断側面図。

【符号の説明】

４洗浄タンク８排水溜り１０残菜受フィルタ１１残菜分離フィルタ１６洗浄ポンプ２１食器類２３上噴射ノズル３７排水管３８排水ポンプ３９給水管４１給水口（給水ノズル）８０残菜落し手段８１洗浄手段８２第１すすぎ手段８３仕上すすぎ手段８８予洗い手段９２第２すすぎ手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者小田川博美中津川市駒場町１番３号三菱電機株式会社中津川製作所内 (72)発明者大堀正春中津川市駒場町１番３号三菱電機株式会社中津川製作所内 (72)発明者矢島義孝中津川市駒場町１番３号三菱電機株式会社中津川製作所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗浄タンクに水を供給する給水口と、上
記洗浄タンクの底部に設けられ残菜分離フィルタ及び残
菜受フィルタが配置され上記水を貯留する排水溜りとを
設け、上記洗浄タンク内に収納された食器類に上記排水
溜りに貯留されかつ洗剤を含んだ水を上記残菜分離フィ
ルタを通して噴射させた後上記残菜受フィルタを介して
排出する洗浄手段と、この洗浄手段の動作後供給された
水を上記残菜分離フィルタを通して噴射させた後上記残
菜受フィルタを介して排出する第１すすぎ手段とを有す
る食器洗浄機において、上記食器の洗浄初期に上記給水
口から供給される水を上記食器類に噴射させた後排出す
る残菜落し手段と、上記第１すすぎ手段の動作後上記給
水口からの水を上記食器類に噴射させた後排出する仕上
すすぎ手段とを備えたことを特徴とする食器洗浄機。
【請求項２】残菜落し手段の動作後、洗浄手段を動作
させる予洗い手段と、第１すすぎ手段の動作と仕上すす
ぎ手段動作の間に再度上記第１すすぎ手段と同様の動作
をさせる第２すすぎ手段とを備えたことを特徴とする請
求項１記載の食器洗浄機。