JPH05191966A - 電力設備用半導体駆動素子制御装置 - Google Patents

電力設備用半導体駆動素子制御装置

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Publication number
JPH05191966A
JPH05191966A JP4003837A JP383792A JPH05191966A JP H05191966 A JPH05191966 A JP H05191966A JP 4003837 A JP4003837 A JP 4003837A JP 383792 A JP383792 A JP 383792A JP H05191966 A JPH05191966 A JP H05191966A
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JP
Japan
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trigger
optical signal
drive element
signal
voltage
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Application number
JP4003837A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Horikoshi
和彦 堀越
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電力設備で用いる半導体駆動素子の制御装置の
構造を簡単にし、信頼性を高める。 【構成】半導体駆動素子2,3を動作させることを指令
する指令信号を発生する制御部5と、指令信号に応じて
駆動素子2,3にトリガ信号を与える駆動部6とを設け
る。駆動部6には、光信号が与えられたときに駆動素子
2,3にトリガ信号と同極性の電圧を与える光電変換器
33,35を設ける。制御部5には、指令信号を光信号
として発生する光信号発生回路を設けて、この光信号発
生回路と光電変換器33,35との間を光ファイバー3
7,39を通して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変電所等の電力設備で
使用される半導体駆動素子を制御する電力設備用半導体
駆動素子制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変電所等の電力設備においては、該設備
に設置される開閉機器類の操作回路や制御回路で、FE
T(電界効果トランジスタ)、GTO(ゲートターンオ
フサイリスタ)、IGBT、SCR(サイリスタ)等の
半導体駆動素子が用いられている。例えばガス絶縁開閉
装置においては、遮断器を投入する際に励磁される投入
コイル及び遮断器を開く際に励磁されるトリップコイル
が設けられているが、これらのコイルへの通電をオンオ
フするために半導体駆動素子が用いられ、該駆動素子が
制御装置により制御されて遮断器が操作される。またモ
ータにより操作される断路器の操作器には、モータへの
通電を制御するために半導体駆動素子が用いられ、該駆
動素子が制御装置により制御されて断路器の開路動作ま
た閉路動作が行われる。
【0003】電力設備において半導体駆動素子を用いる
場合には、線路側から開閉機器類に侵入するサージが駆
動素子を通して制御装置の制御盤まで達するのを防ぐた
めに、駆動素子の制御装置を、半導体駆動素子を動作さ
せることを指令する指令信号を発生する制御部と、該指
令信号に応じて半導体駆動素子の制御端子間にトリガ信
号を与える駆動部とに別けて、該制御部と駆動部との間
を電気的に絶縁するようにしている。
【0004】また変電所等に設置される開閉装置におい
ては、同時に操作することが許されない複数の開閉機器
が存在する場合に、複数の開閉機器相互間でインターロ
ックをかけて、所定の条件が満たされた場合にのみ各開
閉機器を操作するようにしている。そのため複数の駆動
素子を例えば直列に接続して、開閉機器を操作するため
の条件が満たされたときに全ての駆動素子を導通させて
開閉機器を操作するようにしている。
【0005】図3はガス絶縁開閉装置の開閉器の操作回
路に設けられている半導体駆動素子とその制御装置とを
示したものである。同図において、1は駆動素子の負荷
で、この負荷は例えば遮断器の投入コイルやトリップコ
イル等である。2及び3はドレインソース間回路が互い
に直列に接続されたFET(半導体駆動素子)で、これ
らのFETの直列回路は負荷1を通して図示しない直流
の駆動電源4に接続されている。
【0006】FET2及び3を制御する制御装置は、制
御部5と駆動部6とからなっている。制御部5は、パル
ストランス7及び8の1次コイルにパルス信号を供給す
るパルス発生器9と、パルストランス7及び8の1次電
流をオンオフするスイッチ素子としてのトランジスタ1
0及び11とから成り、図示しない駆動信号供給回路か
らトランジスタ10及び11のベースにそれぞれ駆動信
号Vd1及びVd2が与えられるようになっている。
【0007】駆動部6はFET2及び3のゲートソース
間にそれぞれ接続された抵抗12及び13と、FET2
及び3のゲートとパルストランス7及び8の2次コイル
との間にそれぞれ接続されたダイオード14及び15と
により構成され、パルストランス7及び8の2次コイル
の出力がダイオード14及び15を通してFET2及び
3のゲートソース間(制御端子間)に供給されている。
この例では、パルストランス7及び8により制御部5と
駆動部6との間が絶縁されている。
【0008】図3に示した装置において、開閉器が操作
される条件が満たされると、トランジスタ10及び11
にそれぞれ駆動信号Vd1及びVd2が与えられる。これに
より両トランジスタが導通してパルス発生器9からトラ
ンス7及び8の1次コイルにパルス状の指令信号が与え
られ、両トランスの2次コイルからFET2及び3のゲ
ートにパルス状のトリガ信号が与えられる。これにより
FET2及び3がともに導通して負荷1に通電し、開閉
器の操作を行わせる。
【0009】図4は従来から用いられている半導体駆動
素子制御装置の他の例を示したもので、この例では、制
御部5が、指令信号発生回路16及び17と、フォトカ
プラ18及び19内の発光ダイオードとからなり、指令
信号発生回路16及び17の出力がフォトカプラ18及
び19内の発光ダイオードの両端に印加されている。駆
動部6は、FET2及び3のゲートソース間に接続され
た抵抗12及び13と、FET2及び3のゲートにそれ
ぞれ正極側の出力端子が接続された直流電源20及び2
1と、フォトカプラ18及び19内のフォトトランジス
タとからなり、フォトトカプラ18及び19内のフォト
ランジスタのコレクタ及びエミッタがそれぞれ直流電源
20及び21の負極端子とFET2及び3のソースとの
間に接続されている。この例では、フォトカプラ18及
び19により制御部5と駆動部6との間が絶縁されてい
る。
【0010】図4に示した例では、指令信号発生回路1
6及び17がそれぞれ指令信号を発生したときにフォト
カプラ18及び19内のフォトトランジスタが導通して
直流電源20及び21からFET2及び3にトリガ信号
が与えられる。これによりFET2及び3が導通し、負
荷1に電流を供給する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した制御装置
においては、制御部5と駆動部6との間を絶縁するため
に高価なパルストランスを半導体駆動素子毎に必要とす
る上に、回路構成が複雑になるという問題があった。ま
た図4に示した例では、半導体駆動素子毎に直流電源を
必要とするため、同じく回路構成が複雑になり、価格が
高くなるのを避けられなかった。
【0012】更に上記のように制御部と駆動部との間を
絶縁するためにパルストランスやフォトカプラを用いた
場合には、制御部と駆動部との間の絶縁強度を高くする
ことが困難であった。特にフォトカプラを用いた場合、
その外部沿面距離は大きくても数ミリメートルであるた
め、制御部と駆動部との間の高絶縁化を図ることができ
なかった。
【0013】また従来の制御装置では、外部から駆動部
6にパルス性のノイズが侵入した時に駆動素子が誤トリ
ガされるおそれがあった。変電所等の開閉装置において
万一駆動素子が誤トリガされて、開閉装置が誤って操作
されると重大な事故が生じるおそれがある。
【0014】本発明の目的は、制御部と駆動部との間の
高絶縁化を図り、しかも高価なパルストランスや直流電
源を多数用いることなく半導体駆動素子を制御できるよ
うにした電力設備用半導体駆動素子制御装置を提供する
ことにある。
【0015】本発明の他の目的は、半導体駆動素子がノ
イズにより誤トリガされるのを防ぐことができるように
した電力設備用半導体駆動素子制御装置を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御端子間に
トリガ信号が与えられたときに動作する半導体駆動素子
を動作させることを指令する指令信号を発生する制御部
と、指令信号に応じて半導体駆動素子の制御端子間にト
リガ信号を与える駆動部とを備えた電力設備用半導体駆
動素子制御装置に係わるものである。
【0017】本発明においては、上記駆動部が、駆動素
子の制御端子間に接続されて光信号が与えられたときに
トリガ信号と同極性の電圧を発生するトリガ用光電変換
器を備え、制御部は、前記指令信号を光信号として発生
するトリガ用光信号発生回路を備えている。トリガ用光
信号発生回路とトリガ用光電変換器との間は光ファイバ
ーを通して接続されている。
【0018】上記駆動部には、駆動素子の制御端子間に
接続されて光信号が与えられたときにトリガ信号と逆極
性の電圧を発生する誤トリガ防止用光電変換器を更に設
けることができる。この場合には、トリガ用光信号発生
回路が光信号を発生していないときに光信号を発生する
誤トリガ防止用光信号発生回路を制御部に更に設け、該
誤トリガ防止用光信号発生回路とトリガ用光電変換器と
の間を誤トリガ防止用光ファイバーにより接続する。
【0019】上記光電変換器は例えば、光の照射を受け
た時に電圧を発生する電圧発生光ダイオードを複数個直
列に接続して積層した光ダイオードスタックや、太陽電
池により構成することができる。
【0020】本発明においてはまた、各駆動素子の両端
に並列に接続されて該駆動素子の両端の電圧降下により
発光する発光素子と、発光素子が発生する光を表示用光
ファイバーを通して受光して表示動作を行う表示器とを
更に設けることができる。
【0021】
【作用】上記のように、半導体駆動素子の制御端子間に
光電変換器を接続して、光ファイバーを通して該光電変
換器に光を与えることにより半導体駆動素子にトリガ信
号を与えるようにすると、各駆動素子毎にパルストラン
スや直流電源を設けずに駆動素子にトリガ信号を供給す
ることができるため、コストの低減を図ることができ
る。
【0022】また上記のように制御部が発生する指令信
号を光信号として、該光信号を光ファイバーを通して駆
動部に供給することによりトリガ信号を発生させるよう
にすると、駆動部と制御部との間の高絶縁化を容易に図
ることができる。
【0023】特に請求項2に記載した発明のように、ト
リガ信号と逆極性の電圧を発生する誤トリガ防止用の光
電変換器を駆動部に設けて、駆動素子を遮断状態に保つ
必要があるときに該光電変換器から駆動素子にトリガ信
号と逆極性の電圧を印加するようにしておくと、駆動素
子がノイズなどにより誤ってトリガされて重大な事故が
発生するのを防ぐことができるため、信頼性を高めるこ
とができる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の実施例を示したもので、同図
において1は遮断器の投入コイルやトリップコイル、或
いは断路器操作用のモータ等の駆動負荷、2及び3は駆
動負荷1への通電を制御する駆動素子としてのFETで
あり、FET2及び3はそれぞれのドレインソース間回
路が直列に接続されている。
【0025】制御部5は、エミッタが共通接続されて接
地されたNPNトランジスタ10及び11を備えてい
て、トランジスタ10のコレクタ及びエミッタにそれぞ
れ発光ダイオード21及び22のカソードが接続され、
トランジスタ11のコレクタ及びエミッタにそれぞれ発
光ダイオード23及び24のカソードが接続されてい
る。発光ダイオード21ないし24のアノードはそれぞ
れ抵抗25ないし28を通して制御電源30に接続さ
れ、トランジスタ10のコレクタと発光ダイオード22
のアノードとの間及びトランジスタ11のコレクタと発
光ダイオード24のアノードとの間にそれぞれカソード
をトランジスタ側に向けたダイオード31及び32が接
続されている。この例では、トランジスタ10,11と
発光ダイオード21及び23と抵抗25及び27とによ
り、FETを導通させることを指令する指令信号を光信
号の形で出力するトリガ用光信号発生回路が構成されて
いる。またトランジスタ10,11と、発光ダイオード
22及び24と、抵抗26及び28とダイオード31及
び32とにより、FETを遮断状態に保持することを指
令する指令信号を光信号の形で出力する誤トリガ防止用
光信号発生回路が構成されている。
【0026】駆動部6は、FET2のゲートソース間に
接続された抵抗12と、抵抗12の両端に並列に接続さ
れたトリガ用光電変換器33及び誤トリガ防止用光電変
換器34と、FET3のゲートソース間に接続された抵
抗13と、抵抗13の両端に並列に接続されたトリガ用
光電変換器35及び誤トリガ防止用光電変換器36とか
らなっている。
【0027】各光電変換器は、光が照射されたときに電
圧を発生する電圧発生光ダイオードDを多数個直列に接
続して積層した光ダイオードスタックからなっている。
このスタックは1mm角程度の角柱状に形成できる。そし
て、トリガ用光電変換器33及び35はそれぞれに光が
照射されたときにFET2及び3のゲートソース間にト
リガ信号と同極性の電圧を与えるように接続され、誤ト
リガ防止用光電変換器34及び36は、それぞれに光が
照射されたときに、FET2及び3のゲートソース間に
トリガ信号と逆極性の電圧を与えるように接続されてい
る。
【0028】制御部5の発光ダイオード21及び22が
発生する光はそれぞれトリガ用光ファイバー37及び誤
トリガ防止用光ファイバー38を通してトリガ用光電変
換器33及び誤トリガ防止用光電変換器34に与えられ
ている。また発光ダイオード23及び24が発生する光
はそれぞれトリガ用光ファイバー39及び誤トリガ防止
用光ファイバー40を通してトリガ用光電変換器35及
び誤トリガ防止用光電変換器36に与えられている。
【0029】上記の実施例において、FET2及び3を
遮断状態に保持すべき期間は、制御部6のトランジスタ
10及び11に駆動信号Vd1及びVd2が与えられないた
め、これらのトランジスタが遮断している。トランジス
タ10及び11が遮断している状態では、発光ダイオー
ド22及び24が発光し、発光ダイオード21及び23
が発光を停止している。この状態では、誤トリガ防止用
光電変換器34及び36に光信号が与えられるため、こ
れらの光電変換器34及び36がそれぞれFET2及び
3のゲートソース間を逆バイアスする電圧を発生してい
る。このようにFET2及び3を遮断状態に保つ期間そ
れぞれのゲートソース間(制御端子間)を逆バイアスす
るようにしておくと、ノイズによりFET2,3が誤ト
リガされるのを防ぐことができ、信頼性を高めることが
できる。
【0030】トランジスタ10及び11のベースにそれ
ぞれ駆動信号Vd1及びVd2が与えられると、両トランジ
スタが導通する。トランジスタ10及び11が導通する
と、発光ダイオード21及び23が発光し、発光ダイオ
ード22及び24が発光を停止する。このときトリガ用
光電変換器33及び35に光信号が与えられるため、両
光電変換器33,35が電圧を発生し、FET2及び3
にトリガ信号を与える。これによりFET2及び3が導
通し、駆動負荷1に電流を流す。
【0031】上記のように、制御部5から光ファイバー
を通して駆動部6に信号を与えるようにすると、制御部
5と駆動部6との間の高絶縁化を図ることができる。例
えば5cmの光ファイバーを用いると、40KVの絶縁耐
力を得ることができ、制御部と駆動部との結合容量は0.
01PF以下となる。
【0032】またトリガ用光電変換器33,35自体が
電圧を発生して駆動素子(FET2,3)にトリガ信号
を与えるため、駆動素子毎に電源を設ける必要がない。
更に、上記のように駆動素子を遮断状態に保つときに該
駆動素子の制御端子間を逆バイアスする誤トリガ防止用
光電変換器34,36を設けると、電力系統から開閉装
置を通して侵入するパルス性のノイズにより駆動素子が
誤トリガされるのを防ぐことができる。
【0033】図2は本発明の他の実施例を示したもの
で、同図において41及び42は制御部5に設けられた
トリガ用光信号発生回路の出力部を構成する発光ダイオ
ードであり、43及び44は、誤トリガ防止用光信号発
生回路の出力部を構成する発光ダイオードである。また
45及び46はそれぞれFET2及びFET3の動作を
表示するため表示器としての発光ダイオードで、これら
の発光ダイオードにはそれぞれ光電変換器47及び48
の出力が印加されている。光電変換器47及び48とし
ては、光が照射されたときに電圧を発生する電圧発生光
ダイオードを用いることができる。
【0034】駆動部6には、光電変換ユニット49及び
50が設けられ、これらの光電変換ユニットの出力電圧
がそれぞれFET2及び3のゲートソース間に印加され
ている。光電変換ユニット49,50は、光信号が与え
られたときにFETのトリガ信号と同極性の電圧を発生
するトリガ用の光電変換器と、光信号が与えられたとき
にトリガ信号と逆極性の電圧を発生する誤トリガ防止用
光電変換器とを組み合わせてユニット化したもので、各
光電変換器としては太陽電池を用いることができる。光
電変換ユニット49及び50はそれぞれ、第1の受光部
49a及び50aと、第2の受光部49b及び50bと
を有していて、第1の受光部49a及び50aに光信号
が与えられたときにFETのトリガ信号と同極性の電圧
を出力し、第2の受光部49b及び50bに光信号が与
えられたときにFETのトリガ信号と逆極性の電圧を出
力するようになっている。
【0035】制御部5の発光ダイオード41及び42
と、駆動部の光電変換ユニット49及び50の第1の受
光部49a及び50aとの間がそれぞれトリガ用光ファ
イバー51及び52により接続され、発光ダイオード4
3及び44と光電変換ユニット49及び50の第2の受
光部49b及び50bとの間がそれぞれ誤トリガ防止用
光ファイバー53及び52により接続されている。
【0036】またこの実施例では、FET2のドレイン
ソース間に並列に設けられたダイオード55の両端に抵
抗56と発光ダイオード57との直列回路が並列に接続
され、FET3のドレインソース間に並列に設けられた
ダイオード58の両端に抵抗59と発光ダイオード60
との直列回路が並列に接続されている。そして発光ダイ
オード57と制御部の光電変換部47との間、及び発光
ダイオード60と制御部の光電変換部48との間がそれ
ぞれ表示用光ファイバー61及び62により接続されて
いる。尚抵抗56及び59の抵抗値は十分大きく設定さ
れている。
【0037】図2の実施例において、FET2及び3を
導通させるときには、制御部5の発光ダイオード41及
び42がそれぞれ光信号を発生する。これらのダイオー
ドが発生した光信号はそれぞれ光ファイバー51及び5
2を通して光電変換ユニット49及び50の第1の受光
部49a及び50aに与えられる。これにより光電変換
ユニット49及び50がFET2及び3にトリガ信号を
与え、両FETを導通させる。またFET2及び3を導
通させない場合には、制御部5の発光ダイオード43及
び44が光を発生する。これらのダイオードが発生した
光信号はそれぞれ光ファイバー53及び54を通して光
電変換ユニット49及び50の第2の受光部49b及び
50bに与えられる。このとき光電変換ユニット49及
び50はFET2及び3のゲートソース間を逆バイアス
するため、ノイズ信号により各FETが誤トリガされる
のが防止される。
【0038】またFET2及び3がそれぞれ導通してい
るときには、それぞれのドレインソース間の電圧が十分
に低くなっているため、発光ダイオード57及び60は
発光せず、光電変換器47及び48には光信号が与えら
れない。このとき発光ダイオード45及び46は発光を
停止している。FET2及び3が遮断状態になると、両
FETのドレインソース間の電圧が高くなるため、発光
ダイオード57及び60が発光し、光電変換器47及び
48に光信号を与える。これにより光電変換器が電圧を
発生するため、発光ダイオード45及び46が発光し、
FET2及び3が遮断状態にあることを表示する。
【0039】上記のように構成すると、制御部と駆動部
との間の絶縁強度を何等低下させることなく、制御部で
駆動素子の動作状態、負荷の断線等、駆動部側の状態を
監視することができる。
【0040】図2に示した実施例において、負荷1が誘
導性である場合、FET2,3が遮断したときに負荷1
の両端に高い電圧が誘起する。この電圧はFETのドレ
インソース間に設けられたダイオードに印加され、該ダ
イオードの逆回復時に高いdV/dtを有する電圧が発
生してFETが誤動作する恐れがあるが、上記のように
FETの遮断時に該FETのゲートソース間を逆バイア
スするようにしておけば、誤動作を防止することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、半導体
駆動素子の制御端子間に光電変換器を接続して、光ファ
イバーを通して該光電変換器に光を与えることにより半
導体駆動素子にトリガ信号を与えるようにしたので、各
駆動素子毎にパルストランスや直流電源を設けずに駆動
素子にトリガ信号を供給することができ、コストの低減
を図ることができる。
【0042】また本発明では、制御部が発生する指令信
号を光信号として、該光信号を光ファイバーを通して駆
動部に供給することによりトリガ信号を発生させるよう
にしたので、駆動部と制御部との間の高絶縁化を容易に
図ることができる。
【0043】特に請求項2に記載した発明によれば、ト
リガ信号と逆極性の電圧を発生する誤トリガ防止用の光
電変換器を駆動部に設けて、駆動素子を遮断状態に保つ
必要があるときに該光電変換器から駆動素子にトリガ信
号と逆極性の電圧を印加するようにしたので、駆動素子
がノイズなどにより誤ってトリガされて重大な事故が発
生するのを防ぐことができ、信頼性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図3】従来の制御装置の構成を示す回路図である。
【図4】従来の他の制御装置の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1…負荷、2,3…半導体駆動素子、5…制御部、6…
駆動部、21〜24…発光ダイオード、33,35…ト
リガ用光電変換器、34,36…誤トリガ防止用光電変
換器、37〜40…光ファイバー、41〜46…発光ダ
イオード、47,48…光電変換器、49,50…光電
変換ユニット、51〜54…光ファイバー。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御端子間にトリガ信号が与えられたとき
    に動作する半導体駆動素子を動作させることを指令する
    指令信号を発生する制御部と、前記指令信号に応じて前
    記半導体駆動素子の制御端子間にトリガ信号を与える駆
    動部とを備えた電力設備用半導体駆動素子制御装置にお
    いて、 前記駆動部は、前記駆動素子の制御端子間に接続されて
    光信号が与えられたときに前記トリガ信号と同極性の電
    圧を発生するトリガ用光電変換器を備え、 前記制御部は、前記指令信号を光信号として発生するト
    リガ用光信号発生回路を備え、 前記トリガ用光信号発生回路とトリガ用光電変換器との
    間が光ファイバーを通して接続されていることを特徴と
    する電力設備用半導体駆動素子制御装置。
  2. 【請求項2】前記駆動部は、前記駆動素子の制御端子間
    に接続されて光信号が与えられたときに前記トリガ信号
    と逆極性の電圧を発生する誤トリガ防止用光電変換器を
    更に備え、 前記制御部は前記トリガ用光信号発生回路が光信号を発
    生していないときに光信号を発生する誤トリガ防止用光
    信号発生回路を更に備え、 前記誤トリガ防止用光信号発生回路とトリガ用光電変換
    器との間が誤トリガ防止用光ファイバーにより接続され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電力設備用半
    導体駆動素子制御装置。
  3. 【請求項3】前記光電変換器は光の照射を受けた時に電
    圧を発生する電圧発生光ダイオードを複数個直列に接続
    して積層した光ダイオードスタックからなっている請求
    項1または2に記載の電力設備用半導体駆動素子制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記光電変換器は太陽電池からなっている
    請求項1または2に記載の電力設備用半導体駆動素子制
    御装置。
  5. 【請求項5】前記各半導体駆動素子の両端に並列に接続
    されて該駆動素子の両端の電圧降下により発光する発光
    素子と、 前記発光素子が発生する光を表示用光ファイバーを通し
    て受光して表示動作を行う表示器とを更に備えたことを
    特徴とする請求項1,2,3または4に記載の電力設備
    用半導体駆動素子制御装置。
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