JPH05191190A - 圧電素子のパッケージ方法 - Google Patents

圧電素子のパッケージ方法

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JPH05191190A
JPH05191190A JP297492A JP297492A JPH05191190A JP H05191190 A JPH05191190 A JP H05191190A JP 297492 A JP297492 A JP 297492A JP 297492 A JP297492 A JP 297492A JP H05191190 A JPH05191190 A JP H05191190A
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JP
Japan
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piezoelectric element
hole
side member
package
adhesive
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JP297492A
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English (en)
Inventor
Yasuto Nose
保人 野瀬
Yoshio Maeda
佳男 前田
Sadatsugu Miura
禎次 三浦
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、圧電素子のパッケージ部材への固
定において、接着剤のはみ出し、各電極間のショートを
防止し、特性の安定したフラットパッケージを可能にす
る事にある。 【構成】 本発明は、外部取り出し用の複数の電極パタ
ーンが形成された、圧電素子を固着するための部材平面
部に、その電極パターンを分離する様に1ヶ所、または
2ヶ所以上の溝部を形成した事を特徴とする。 【効果】 圧電素子の接着剤による加圧固定において、
周辺に広がっていく接着剤層が形成された溝部で吸収さ
れるため不必要部分への付着、導電性接着剤による電極
間のショートを防止する事が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水晶振動子、SAWフ
ィルター、共振子等、圧電材料を用いた圧電素子のパッ
ケージ、特に基板実装用のフラットパッケージに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電素子の収納容器の一例を水晶
振動子用について以下に説明する。
【0003】平面実装対応の平面型収納容器の構成とし
ては、平板状の底面側部材と同じく上面側部材とによ
り、水晶振動片を内包して封止する構造が一般的であ
る。
【0004】例えば、平板状のセラミック基板を二段形
状に加工し、その凹部から外周部へパターンを引出した
後に上面側部材を固着してなる容器(特公平1ー192
90)や、板状の絶縁材に電極パターンを形成、圧電素
子を固着後、上面側部材により気密封止される容器(特
開昭64ー3214)などが平面実装対応の平面型収納
容器として開示されており、図3は従来の収納容器の断
面図であるが、凹形状を有する平板状の底面側部材17
と、凹形状内に引出し電極の位置に合わせて導電性接着
剤22により固定された圧電素子19、及び上面側部材
18とから構成され、底面側部材17と上面側部材18
とは接着剤23にて封止される。
【0005】また、図4の様な構造のものも検討されて
おり底面側部材24に貫通孔を設け、その貫通孔に引出
し用電極28を形成し、導電性接着剤29を貫通孔に封
入する事によって圧電素子26を固定した後、上面側部
材25と接合封止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では圧電素子を底面側部材の引出し電極が複数形成さ
れた平面部に接着剤により固定しており、接着剤塗布後
に圧電素子を加圧固定するために平面部の接着層が広が
ってしまい、不必要な部分へのはみ出し、圧電素子への
付着、また導電性接着剤を使用した場合には、各電極上
の接着剤がお互いにくっついてショートしてしまうとい
う問題があり、接着剤の量を精度よくコントロールして
も、ある確率でこの様な状態が発生し圧電素子の初期的
あるいは経時的な特性劣化、歩留まり低下の大きな原因
となっていた。
【0007】本発明は、この様な問題を解決するもの
で、接着剤による圧電素子固定時における接着剤の不必
要部へのはみ出し、各電極間の接着剤によるショートを
なくし、特性の安定したフラットパッケージ圧電素子を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明は、底面側部材の圧電素子を固着するための
平面部に1ヶ所、または複数の溝部を形成し、その溝部
が平面部の外部取り出し電極を分離する様な位置である
事を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、圧電素子を固着するための平
面部に、外部取り出し電極を分離する様に溝部を形成す
る事により、接着剤塗布後、圧電素子を加圧固定する事
により、周辺に広がっていく接着剤層が形成された溝部
で吸収されるために、圧電素子の不必要部分への接着剤
の付着、各電極上に塗布された導電性接着剤のくっつき
によるショートを防ぐ事が出来、特性の安定した圧電素
子を歩留まり良く生産する事が可能になった。
【0010】
【実施例】(実施例1)図1は、本発明による実施例1
を説明するための水晶振動子フラットパッケージの概略
断面図であり、図1(a)、(b)は、それぞれパッケ
ージ長手方向と、その直角方向の圧電素子固定部の断面
である。
【0011】底面側部材1は、厚み500ミクロン、結
晶方位〈100〉の単結晶シリコン材で、表面に熱酸化
膜を形成後3%フッ化水素酸でパターンエッチングす
る。
【0012】このパターニングされた熱酸化膜をマスク
として、30%水酸化カリウム溶液により異方性エッチ
ングを行い、凹形状部、貫通穴部、貫通穴の間に2ヶ所
の溝部8を形成する。
【0013】次に、全面に再度、1.0ミクロンの熱酸
化膜を形成した後、貫通穴部、底面部にマスクスパッタ
により外部取り出し用電極(クロム―金)5を成膜す
る。
【0014】この底面側部材の貫通穴上に、水晶振動子
の電極が一致する様にセットし、導電性接着剤6を用い
て振動子を固着し、最後にガラスで形成した上面側部材
2と底面側部材1の外周部をエポキシ系接着剤で接合封
止する事により水晶振動子のフラットパッケージとして
完成させた。
【0015】(実施例2)図2は、本発明による実施例
2を説明するための水晶振動子フラットパッケージの概
略断面図であり、図2(a)、(b)は、それぞれパッ
ケージ長手方向と、その直角方向の圧電素子固定部の断
面である。
【0016】底面側部材9は、厚み0.8ミリのアルミ
ナセラミックで焼結により凹形状部、及び溝部16を形
成する。
【0017】この溝部は、スパッタ等により底面側部材
表面に形成された電極の間に、電極ラインと平行に2列
となっており、その片方は部材の凹形状部までつなが
り、もう一方はパッケージ外周部の接合代となる部分の
手前までである。
【0018】この底面側部材の表面に形成された電極ラ
インに、圧電素子の電極が一致する様に導電性接着剤1
4を用いて圧電素子11を接合し、次に、同様にアルミ
ナセラミックにより焼結形成した上面側部材10と底面
側部材9の外周部を、低融点ガラスにより融着封止する
事により水晶振動子のフラットパッケージとして完成さ
せた。
【0019】以上、実施例1、2により試作したフラッ
トパッケージ水晶振動子の初期、及び摂氏85度×10
00時間での長期品質を調査したところ、従来品に比べ
初期歩留まりが92%から98%へ、長期品質が86%
から96%と大幅に向上する事が出来た。
【0020】本発明の詳細について、実施例では水晶振
動子を例として説明したが、本発明のパッケージ方法は
水晶振動子に限るものではなく、LTO、LBO等を用
いた、他の圧電素子にも充分適用できるものである。
【0021】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によればフラッ
トパッケージおける圧電素子の底面部材上の外部取り出
し電極への固着において、前述電極間に溝部を形成する
事により、導電接着剤塗布、圧電素子の加圧固定時に周
辺に広がっていく導電接着剤層が、形成した溝部分で吸
収されるために、圧電素子の不必要部分への接着剤の付
着、接着剤同志のくっつきによる電極間のショートを防
ぐ事が出来、特性の安定した圧電素子を歩留まりよく生
産する事が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるフラットパッケージの
概略断面図である。
【図2】本発明の実施例2によるフラットパッケージの
概略断面図である。
【図3】従来技術によるフラットパッケージの概略断面
図である。
【図4】従来技術によるフラットパッケージの概略断面
図である。
【符号の説明】
1、9、17、24 底面側部材 2、10、18、25 上面側部材 3、11、19、25 圧電素子 4、12、20、26 圧電素子上電極 5、13、21、28 外部取り出し用電極 6、14、22、29 導電性接着剤層 7、23 封止接着剤層 15 低融点ガラス封止材層 8、16 溝部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成部品が2部材以上よりなり、その上
    面側部材または底面側部材の少なくとも一方に凹部を設
    け、底面側部材に圧電素子を固着後、前記構成部材を接
    合して封入した圧電素子のパッケージにおいて、圧電素
    子を固着するための平面部に1ヶ所または2ヶ所以上の
    溝部を形成した事を特徴とする圧電素子のパッケージ方
    法。
  2. 【請求項2】 圧電素子を固着した部材の平面部に、外
    部取り出し用電極の複数のライン状パターンが形成され
    ており、その電極パターンを分離する様に溝部を形成し
    た事を特徴とする請求項1記載の圧電素子のパッケージ
    方法。
  3. 【請求項3】 圧電素子を固着した部材の平面部に外部
    取り出し用の貫通孔を複数ヶ所設け、その貫通孔を分離
    する様に溝部を形成した事を特徴とする請求項1記載の
    圧電素子のパッケージ方法。
  4. 【請求項4】 部材平面部に設けた貫通孔が、部材底面
    部より内側に向かって小さくなるテーパー状となってお
    り、そのテーパーの全面または、その面の一部及び、そ
    の貫通孔周辺を中心とした底面部の一部に金属膜を形成
    した事を特徴とする請求項1及び請求項2記載の圧電素
    子のパッケージ方法。
  5. 【請求項5】 圧電素子を固着する部材が単結晶シリコ
    ンであり、その凹部、貫通孔及び、溝部を異方性エッチ
    ングにより形成した事を特徴とする請求項1及び請求項
    2記載の圧電素子のパッケージ方法。
  6. 【請求項6】 貫通孔の封止を導電性材料もしくは、絶
    縁性材料により行う事を特徴とする請求項2記載の圧電
    素子のパッケージ方法。
  7. 【請求項7】 部材として用いる単結晶シリコンの結晶
    方位が〈100〉であり、異方性エッチング後に熱酸化
    膜を0.5ミクロン以上形成した事を特徴とする請求項
    4記載の圧電素子のパッケージ方法。
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