JPH05191170A - ソースフォロワ回路 - Google Patents
ソースフォロワ回路Info
- Publication number
- JPH05191170A JPH05191170A JP401192A JP401192A JPH05191170A JP H05191170 A JPH05191170 A JP H05191170A JP 401192 A JP401192 A JP 401192A JP 401192 A JP401192 A JP 401192A JP H05191170 A JPH05191170 A JP H05191170A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- source
- voltage
- gate
- back gate
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Amplifiers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は回路構成を複雑化することな
く、入出力電圧の差電圧を低減し、電源電圧の低減に対
応可能であるソースフォロワ回路を提供することであ
る。 【構成】 本発明は閾値電圧がPN接合電圧より小さ
く、ソース・ゲート間電圧によりチャネルを形成する効
果の方がチャネル形成を妨げるバックゲート効果より大
きいMOSトランジスタ4と電流源3を含むソースフォ
ロワ回路おいて、電流源3の一方の端子を第1の電圧源
1に、他方の端子をMOSトランジスタ4のソースに接
続し、MOSトランジスタ4のドレインを第2の電圧源
6に接続し、入力端子2をMOSトランジスタ4のゲー
トとバックゲートに接続し、MOSトランジスタ4のソ
ースを出力端子5と接続する。
く、入出力電圧の差電圧を低減し、電源電圧の低減に対
応可能であるソースフォロワ回路を提供することであ
る。 【構成】 本発明は閾値電圧がPN接合電圧より小さ
く、ソース・ゲート間電圧によりチャネルを形成する効
果の方がチャネル形成を妨げるバックゲート効果より大
きいMOSトランジスタ4と電流源3を含むソースフォ
ロワ回路おいて、電流源3の一方の端子を第1の電圧源
1に、他方の端子をMOSトランジスタ4のソースに接
続し、MOSトランジスタ4のドレインを第2の電圧源
6に接続し、入力端子2をMOSトランジスタ4のゲー
トとバックゲートに接続し、MOSトランジスタ4のソ
ースを出力端子5と接続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はソースフォロワ回路に係
り、特に、出力インピーダンスを低くするために用いら
れる回路であって、LSIの電源電圧の低下に鑑み、低
電源電圧下でも使用可能なアナログ回路の基本回路であ
るソースフォロワ回路に関する。
り、特に、出力インピーダンスを低くするために用いら
れる回路であって、LSIの電源電圧の低下に鑑み、低
電源電圧下でも使用可能なアナログ回路の基本回路であ
るソースフォロワ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ソースフォロワ回路は入力と同相の出力
を得る回路であり、出力インピーダンスが小さく、出力
ドライバやレベルシフト回路に用いるアナログ回路の基
本回路である。このソースフォロワ回路の詳細は「MO
S/LSI Design and Application (Texas Instrumen
ts, pp. 272 〜273)に述べられている。
を得る回路であり、出力インピーダンスが小さく、出力
ドライバやレベルシフト回路に用いるアナログ回路の基
本回路である。このソースフォロワ回路の詳細は「MO
S/LSI Design and Application (Texas Instrumen
ts, pp. 272 〜273)に述べられている。
【0003】図9は従来の回路構成例を示す図である。
このソースフォロワ回路の電源1(Vdd)を電流源3に
接続し、電流源3の一方の端子をPチャネルMOSトラ
ンジスタ4のソースに接続し、PチャネルMOSトラン
ジスタ4のゲートを入力端子2に接続し、PチャネルM
OSトランジスタ4のドレインを接地(GND)し、P
チャネルMOSトランジスタ4のソースを出力端子5に
接続する構成である。
このソースフォロワ回路の電源1(Vdd)を電流源3に
接続し、電流源3の一方の端子をPチャネルMOSトラ
ンジスタ4のソースに接続し、PチャネルMOSトラン
ジスタ4のゲートを入力端子2に接続し、PチャネルM
OSトランジスタ4のドレインを接地(GND)し、P
チャネルMOSトランジスタ4のソースを出力端子5に
接続する構成である。
【0004】図9のソースフォロワ回路において、Pチ
ャネルMOSトランジスタ4のソース・ドレイン間の電
流Idsとして定電流源3から一定電流Ia を供給し、そ
して、このPチャネルMOSトランジスタ4のゲートへ
入力端子2から入力電圧Vi を加えると、PチャネルM
OSトランジスタ4のゲート・ソース間の電位差、即ち
ソースフォロワ回路の出力と入力の電位差が生じ、これ
を差電圧Va とすると、ソースフォロワ回路の出力電圧
Vo は、入力電圧Vi に差電圧Va を加算したものにな
り、差電圧Va は差電圧Va はPチャネルMOSトラン
ジスタ4のゲート・ソース間電圧Vgsとソース・ドレイ
ン電流Idsの関係、即ちMOSトランジスタ4の順方向
特性で決定される。
ャネルMOSトランジスタ4のソース・ドレイン間の電
流Idsとして定電流源3から一定電流Ia を供給し、そ
して、このPチャネルMOSトランジスタ4のゲートへ
入力端子2から入力電圧Vi を加えると、PチャネルM
OSトランジスタ4のゲート・ソース間の電位差、即ち
ソースフォロワ回路の出力と入力の電位差が生じ、これ
を差電圧Va とすると、ソースフォロワ回路の出力電圧
Vo は、入力電圧Vi に差電圧Va を加算したものにな
り、差電圧Va は差電圧Va はPチャネルMOSトラン
ジスタ4のゲート・ソース間電圧Vgsとソース・ドレイ
ン電流Idsの関係、即ちMOSトランジスタ4の順方向
特性で決定される。
【0005】図10はゲート・ソース間電圧−ドレイン
・ソース間電流(Vgs−Ids)特性をバックゲート電圧
を0として示した図である。同図の縦軸はドレイン・ソ
ース電流Idsを示し、横軸はゲート・ソース電圧Vgsを
示す。同図では、ソース・ドレイン間電流を一定値Ia
としていることにより、ゲート電圧として入力電圧V i
を決めるとゲート・ソース間の電圧Vgs、即ち、出力電
圧Vo と入力電圧Vi の差電圧Va が一義に決定され
る。通常、差電圧Va はMOSトランジスタのチャネル
が形成されるゲート電圧である閾値電圧Vthとほぼ同一
の値(Va ≒Vth)となる。
・ソース間電流(Vgs−Ids)特性をバックゲート電圧
を0として示した図である。同図の縦軸はドレイン・ソ
ース電流Idsを示し、横軸はゲート・ソース電圧Vgsを
示す。同図では、ソース・ドレイン間電流を一定値Ia
としていることにより、ゲート電圧として入力電圧V i
を決めるとゲート・ソース間の電圧Vgs、即ち、出力電
圧Vo と入力電圧Vi の差電圧Va が一義に決定され
る。通常、差電圧Va はMOSトランジスタのチャネル
が形成されるゲート電圧である閾値電圧Vthとほぼ同一
の値(Va ≒Vth)となる。
【0006】図11は従来のソースフォロワ回路の入出
力の伝達特性を示したものである。同図の縦軸は出力電
圧Vo を示し、横軸は入力電圧Vi を示す。同図では、
電源電圧Vddを1V、MOSトランジスタの閾値電圧V
thを0.2Vとした。同図からわかるように、出力電圧
Vo は入力電圧Vi より差電圧Va だけ高くなってお
り、出力電圧Vo が電源電圧Vddに近くなると、電圧V
ddでリミットされる。同図では、入力電圧Vi が1に近
くなると出力電圧Vo は1に漸近していくが、これは、
図9に示すソースフォロワ回路において、PチャネルM
OSトランジスタがカットオフに近くなり、電流源3が
一定電流を流さなくなるためである。従って通常、ソー
スフォロワ回路では、この領域は使用しない。
力の伝達特性を示したものである。同図の縦軸は出力電
圧Vo を示し、横軸は入力電圧Vi を示す。同図では、
電源電圧Vddを1V、MOSトランジスタの閾値電圧V
thを0.2Vとした。同図からわかるように、出力電圧
Vo は入力電圧Vi より差電圧Va だけ高くなってお
り、出力電圧Vo が電源電圧Vddに近くなると、電圧V
ddでリミットされる。同図では、入力電圧Vi が1に近
くなると出力電圧Vo は1に漸近していくが、これは、
図9に示すソースフォロワ回路において、PチャネルM
OSトランジスタがカットオフに近くなり、電流源3が
一定電流を流さなくなるためである。従って通常、ソー
スフォロワ回路では、この領域は使用しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すように、
入力電圧Vi を0Vから1Vまで変化させたとき、出力
電圧Vo は約0.2Vから1Vまでしか変化していな
い。従って、振幅が0.2V小さくなっている。このよ
うに、従来のソースフォロワ回路構成ではMOSトラン
ジスタの閾値電圧Vthに対して、電源電圧Vddが充分に
大きい場合には、問題はないが、電源電圧Vddが小さく
なり、閾値電圧Vthに近づくと、差電圧Va の分(≒
0.2V)だけ小さくなるために出力のダイナミックレ
ンジがとれなくなるという問題がある。
入力電圧Vi を0Vから1Vまで変化させたとき、出力
電圧Vo は約0.2Vから1Vまでしか変化していな
い。従って、振幅が0.2V小さくなっている。このよ
うに、従来のソースフォロワ回路構成ではMOSトラン
ジスタの閾値電圧Vthに対して、電源電圧Vddが充分に
大きい場合には、問題はないが、電源電圧Vddが小さく
なり、閾値電圧Vthに近づくと、差電圧Va の分(≒
0.2V)だけ小さくなるために出力のダイナミックレ
ンジがとれなくなるという問題がある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、従来のソースフォロワ回路構成を複雑化することな
く、差電圧Va を低減し、電源電圧Vddの低減に対応可
能であるソースフォロワ回路を提供することを目的とす
る。
で、従来のソースフォロワ回路構成を複雑化することな
く、差電圧Va を低減し、電源電圧Vddの低減に対応可
能であるソースフォロワ回路を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。本発明は閾値電圧がPN接合電圧より小さ
く、ソース・ゲート間電圧によりチャネルを形成する効
果の方がチャネル形成を妨げるバックゲート効果より大
きいMOSトランジスタ4と電流源3を含むソースフォ
ロワ回路において、電流源3の一方の端子を第1の電圧
源1に、他方の端子をMOSトランジスタ4のソースに
接続し、MOSトランジスタ4のドレインを第2の電圧
源6に接続し、入力端子2をMOSトランジスタ4のゲ
ートとバックゲートに接続し、MOSトランジスタ4の
ソースを出力端子5と接続する。
図である。本発明は閾値電圧がPN接合電圧より小さ
く、ソース・ゲート間電圧によりチャネルを形成する効
果の方がチャネル形成を妨げるバックゲート効果より大
きいMOSトランジスタ4と電流源3を含むソースフォ
ロワ回路において、電流源3の一方の端子を第1の電圧
源1に、他方の端子をMOSトランジスタ4のソースに
接続し、MOSトランジスタ4のドレインを第2の電圧
源6に接続し、入力端子2をMOSトランジスタ4のゲ
ートとバックゲートに接続し、MOSトランジスタ4の
ソースを出力端子5と接続する。
【0010】
【作用】本発明のソースフォロワ回路は、MOSトラン
ジスタのバックゲートを入力端子に接続することによ
り、MOSトランジスタのゲート・ソース間の差電位が
V a であれば、バックゲート・ソース間においても、差
電位Va が生じ、ソースを基準としたバックゲート電
圧、即ちバックゲート・ソース間電圧VBSが−Va とな
ることで、閾値電圧VTHを小さくするバックゲート効果
を得て、ゲート・ソース間電圧−ドレイン・ソース電流
(Vgs−Ids)特性における、Vgs−Ids曲線が低ゲー
ト・ソース間電圧方向に移動する。このとにより電流源
から供給される一定電流Ia に対して、Vgs−Ids特性
から決まる差電圧Va が小さくなるため、入出力の電位
差が小さくなり、ダイナミックレンジが広がる。
ジスタのバックゲートを入力端子に接続することによ
り、MOSトランジスタのゲート・ソース間の差電位が
V a であれば、バックゲート・ソース間においても、差
電位Va が生じ、ソースを基準としたバックゲート電
圧、即ちバックゲート・ソース間電圧VBSが−Va とな
ることで、閾値電圧VTHを小さくするバックゲート効果
を得て、ゲート・ソース間電圧−ドレイン・ソース電流
(Vgs−Ids)特性における、Vgs−Ids曲線が低ゲー
ト・ソース間電圧方向に移動する。このとにより電流源
から供給される一定電流Ia に対して、Vgs−Ids特性
から決まる差電圧Va が小さくなるため、入出力の電位
差が小さくなり、ダイナミックレンジが広がる。
【0011】
【実施例】図1を参照して説明する。図1の構成は、電
源1にPチャネルMOSトランジスタ4の駆動のための
電流を流す電流源3の一方の端子が接続され、電流源3
の他方の端子がPチャネルMOSトランジスタ4のソー
スに接続され、PチャネルMOSトランジスタ4のドレ
インは接地され、入力端子2はPチャネルMOSトラン
ジスタ4のゲートと、バックゲートに接続され、Pチャ
ネルMOSトランジスタ4のソースが出力端子5に接続
される。
源1にPチャネルMOSトランジスタ4の駆動のための
電流を流す電流源3の一方の端子が接続され、電流源3
の他方の端子がPチャネルMOSトランジスタ4のソー
スに接続され、PチャネルMOSトランジスタ4のドレ
インは接地され、入力端子2はPチャネルMOSトラン
ジスタ4のゲートと、バックゲートに接続され、Pチャ
ネルMOSトランジスタ4のソースが出力端子5に接続
される。
【0012】ここでバックゲート効果について説明す
る。図2はNチャネルMOSトランジスタを例としてバ
ックゲート効果を説明するための図を示す。Nチャネル
MOSトランジスタはゲートGへのゲート電圧Vg によ
り、チャネルを形成・消滅させ、ソース・ドレイン間電
流Idsをオン・オフする。バックゲート効果はソースS
の電位Vs を基準にして、ゲート・ソース間電圧−ドレ
イン・ソース電流(Vgs−Ids)特性に表される。ドレ
イン・ソース間電流Idsはゲート・ソース間電圧Vgsが
閾値電圧Vth以上にならないと流れない。そこで、ソー
ス電位を基準としたバックゲート・ソース間電圧VBSと
して正の電圧を加えると、チャネル部の空乏層の伸びが
抑えられて、バックゲート・ソース間電圧VBSが加わっ
ていないときよりも小さな電圧Vgsでチャネルが形成さ
れ、ドレイン・ソース間電流Idsが流れるようになる。
チャネル形成に必要な最低のゲート・ソース間電圧であ
る閾値電圧VTHが小さくなったように振る舞うこの効果
を(正の)バックゲート効果という。
る。図2はNチャネルMOSトランジスタを例としてバ
ックゲート効果を説明するための図を示す。Nチャネル
MOSトランジスタはゲートGへのゲート電圧Vg によ
り、チャネルを形成・消滅させ、ソース・ドレイン間電
流Idsをオン・オフする。バックゲート効果はソースS
の電位Vs を基準にして、ゲート・ソース間電圧−ドレ
イン・ソース電流(Vgs−Ids)特性に表される。ドレ
イン・ソース間電流Idsはゲート・ソース間電圧Vgsが
閾値電圧Vth以上にならないと流れない。そこで、ソー
ス電位を基準としたバックゲート・ソース間電圧VBSと
して正の電圧を加えると、チャネル部の空乏層の伸びが
抑えられて、バックゲート・ソース間電圧VBSが加わっ
ていないときよりも小さな電圧Vgsでチャネルが形成さ
れ、ドレイン・ソース間電流Idsが流れるようになる。
チャネル形成に必要な最低のゲート・ソース間電圧であ
る閾値電圧VTHが小さくなったように振る舞うこの効果
を(正の)バックゲート効果という。
【0013】図1の構成のように、入力端子2からの入
力をバックゲートに加えると、入力電圧と出力電圧の差
電圧,即ち、PチャネルMOSトランジスタのゲート・
ソース間には差電位Va があり、バックゲート・ソース
間にも差電位Va が生じる。これは、ソースの電位VS
を基準にすると、バックゲート・ソース間電圧VBSが−
Va になり、一定電流Ia が流されると、バックゲート
・ソース電圧VBS=−Va も一定となる。このVBS=−
Va はバックゲート効果として閾値電圧VTHを小さくす
るように働く。
力をバックゲートに加えると、入力電圧と出力電圧の差
電圧,即ち、PチャネルMOSトランジスタのゲート・
ソース間には差電位Va があり、バックゲート・ソース
間にも差電位Va が生じる。これは、ソースの電位VS
を基準にすると、バックゲート・ソース間電圧VBSが−
Va になり、一定電流Ia が流されると、バックゲート
・ソース電圧VBS=−Va も一定となる。このVBS=−
Va はバックゲート効果として閾値電圧VTHを小さくす
るように働く。
【0014】図3は本発明のVgs−Ids(ゲート・ソー
ス間電圧・ドレイン・ソース電流)特性を示すグラフで
ある。同グラフの縦軸は、ドレイン・ソース電流Idsを
示し、横軸は、ゲート・ソース間電圧Vgsを示す。同グ
ラフが示すように、図1の本発明の構成によりバックゲ
ート効果が得られ、一定電流Ia をPチャネルMOSト
ランジスタ4に流した場合、電圧はVa より小さな電圧
Va ’に落ち着くことが分かる。これは、Vgs−Ids曲
線を低ゲート・ソース電圧方向へシフトさせることにな
り、一定電流Ia に対して決定される差電位はVa ”
(Va ”<Va )である。但し、差電位がVa ”となる
と、バックゲート電圧VBSも−Va ”となり、その効果
が小さくなるため、バックゲート電圧VBSにより、差電
圧Va が小さくなる働きと、バックゲート電圧VBSが小
さくなることで、バックゲート効果が小さくなる働きの
2つが、釣り合うような差電圧Va ’(Va ”<Va ’
<V a )に落ち着く。
ス間電圧・ドレイン・ソース電流)特性を示すグラフで
ある。同グラフの縦軸は、ドレイン・ソース電流Idsを
示し、横軸は、ゲート・ソース間電圧Vgsを示す。同グ
ラフが示すように、図1の本発明の構成によりバックゲ
ート効果が得られ、一定電流Ia をPチャネルMOSト
ランジスタ4に流した場合、電圧はVa より小さな電圧
Va ’に落ち着くことが分かる。これは、Vgs−Ids曲
線を低ゲート・ソース電圧方向へシフトさせることにな
り、一定電流Ia に対して決定される差電位はVa ”
(Va ”<Va )である。但し、差電位がVa ”となる
と、バックゲート電圧VBSも−Va ”となり、その効果
が小さくなるため、バックゲート電圧VBSにより、差電
圧Va が小さくなる働きと、バックゲート電圧VBSが小
さくなることで、バックゲート効果が小さくなる働きの
2つが、釣り合うような差電圧Va ’(Va ”<Va ’
<V a )に落ち着く。
【0015】図4は本発明の第1の実施例を示す。同図
中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。
中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0016】本実施例の構成は、電源1に、Pチャネル
MOSトランジスタM1 及びPチャネルMOSトランジ
スタM2 のソースを接続し、それぞれのPチャネルMO
SトランジスタのゲートをPチャネルMOSトランジス
タM1 のドレインに接続し、そのドレインに抵抗R1 の
一方の端子を接続し、他方の端子を接地する。Pチャネ
ルMOSトランジスタM3 のドレインを接地し、さら
に、ソースは出力端子5及びPチャネルMOSトランジ
スタM2 のドレインに接続し、入力端子2はゲート及び
バックゲートに接続する。本実施例の構成は、Pチャネ
ルMOSトランジスタM1 とポリシリコン又は、拡散に
よる抵抗R1 により一定電流Io を定め、PチャネルM
OSトランジスタM1 ,M2 によりPチャネルMOSト
ランジスタM2 にカレントミラーを行い、PチャネルM
OSトランジスタM2 を流れる電流を定電流Io として
使用し、PチャネルMOSトランジスタM3 に本発明を
応用してソースフォロワ回路を構成するものである。
MOSトランジスタM1 及びPチャネルMOSトランジ
スタM2 のソースを接続し、それぞれのPチャネルMO
SトランジスタのゲートをPチャネルMOSトランジス
タM1 のドレインに接続し、そのドレインに抵抗R1 の
一方の端子を接続し、他方の端子を接地する。Pチャネ
ルMOSトランジスタM3 のドレインを接地し、さら
に、ソースは出力端子5及びPチャネルMOSトランジ
スタM2 のドレインに接続し、入力端子2はゲート及び
バックゲートに接続する。本実施例の構成は、Pチャネ
ルMOSトランジスタM1 とポリシリコン又は、拡散に
よる抵抗R1 により一定電流Io を定め、PチャネルM
OSトランジスタM1 ,M2 によりPチャネルMOSト
ランジスタM2 にカレントミラーを行い、PチャネルM
OSトランジスタM2 を流れる電流を定電流Io として
使用し、PチャネルMOSトランジスタM3 に本発明を
応用してソースフォロワ回路を構成するものである。
【0017】図5は本発明の第2の実施例を示す。同図
は大容量負荷を駆動する場合に本発明を適用した例を示
すものである。同図中、図1と同一構成部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。M1 ,M2 ,M3 はそ
れぞれ、PチャネルMOSトランジスタである。本実施
例の構成は図4の第1の実施例の構成に対して、パルス
入力のように急激に変化する入力を受けて大容量負荷を
駆動する場合の応用例である。
は大容量負荷を駆動する場合に本発明を適用した例を示
すものである。同図中、図1と同一構成部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。M1 ,M2 ,M3 はそ
れぞれ、PチャネルMOSトランジスタである。本実施
例の構成は図4の第1の実施例の構成に対して、パルス
入力のように急激に変化する入力を受けて大容量負荷を
駆動する場合の応用例である。
【0018】図6は本発明の第2の実施例を説明するた
めの図を示す。本実施例では、パルス入力が1から0に
変化するときを考える。出力(ソース)に付加されてい
る大きな容量Cが1Vまで充電されているとすると、入
力とバックゲートが急に0に変化したとき、基板・ソー
ス間には、PN接合の
めの図を示す。本実施例では、パルス入力が1から0に
変化するときを考える。出力(ソース)に付加されてい
る大きな容量Cが1Vまで充電されているとすると、入
力とバックゲートが急に0に変化したとき、基板・ソー
ス間には、PN接合の
【数1】 を上回る順方向電圧が瞬間的にかかり、ソースから基板
へ電流が流れてしまう。これを防ぐため、PチャネルM
OSトランジスタM3 のソース・ゲート間に閾値がPN
接合の閾値より小さいショットキーダイオード7を付与
し、ソース・ゲート間の電位差がPN接合の閾値以下に
なるようにしたものである。ショットキーダイオード7
は半導体中に存在する多数キャリアを使用するためにP
N接合で生じるキャリアの蓄積の問題が生じない。
へ電流が流れてしまう。これを防ぐため、PチャネルM
OSトランジスタM3 のソース・ゲート間に閾値がPN
接合の閾値より小さいショットキーダイオード7を付与
し、ソース・ゲート間の電位差がPN接合の閾値以下に
なるようにしたものである。ショットキーダイオード7
は半導体中に存在する多数キャリアを使用するためにP
N接合で生じるキャリアの蓄積の問題が生じない。
【0019】これにより、本実施例の構成は、パルス入
力時におけるPチャネルMOSトランジスタM3 のゲー
ト入力の電圧変化に対し、出力電圧が追従せず、Pチャ
ネルMOSトランジスタM3 のドレイン・基板間に大き
な電位差が発生し、ドレイン・基板間の順方向電流が流
れるのを防ぐ構成である。
力時におけるPチャネルMOSトランジスタM3 のゲー
ト入力の電圧変化に対し、出力電圧が追従せず、Pチャ
ネルMOSトランジスタM3 のドレイン・基板間に大き
な電位差が発生し、ドレイン・基板間の順方向電流が流
れるのを防ぐ構成である。
【0020】図7は本発明の第3の実施例を示す。本実
施例は、本発明をMOSダイオードに応用した例であ
る。従来のMOSダイオードのソース・ドレイン間の電
圧ドロップは閾値電圧Vth以下にはならなかったが、本
発明を適用することにより電圧は閾値電圧Vthとするこ
とができる。
施例は、本発明をMOSダイオードに応用した例であ
る。従来のMOSダイオードのソース・ドレイン間の電
圧ドロップは閾値電圧Vth以下にはならなかったが、本
発明を適用することにより電圧は閾値電圧Vthとするこ
とができる。
【0021】上記のように、バックゲート電圧を入力電
圧とすることにより、バックゲート効果を用いて、入出
力の差電圧Va を小さくするものであるが、これは、ソ
ースフォロワの出力が“入力+Va ”で定まることを利
用し、PチャネルMOSトランジスタのソース電位が
“入力+Va ”となるため、バックゲート電圧を入力電
位Vi とし、ソースとバックゲート間に、“−Va ”な
る一定電圧をかけることが可能であることを利用したも
のである。
圧とすることにより、バックゲート効果を用いて、入出
力の差電圧Va を小さくするものであるが、これは、ソ
ースフォロワの出力が“入力+Va ”で定まることを利
用し、PチャネルMOSトランジスタのソース電位が
“入力+Va ”となるため、バックゲート電圧を入力電
位Vi とし、ソースとバックゲート間に、“−Va ”な
る一定電圧をかけることが可能であることを利用したも
のである。
【0022】図8は本発明の入出力特性及び従来回路か
らの改善効果を示すグラフである。同グラフの縦軸は出
力電圧を示し、横軸は入力電圧を示す。同グラフに示さ
れる結果は、電源電圧Vdd=1V,閾値電圧Vth=0.
2V,電流Ia =80μAとして得たものである。同グ
ラフ中、点線で示されるのは従来の電位aであり、一点
鎖線で示されるのは本発明の電位bである。同図から分
かるように、従来aの線と、本発明のbの線との電位差
cが生じる。このシミュレーションの結果、本発明のソ
ースフォロワ回路は、従来の回路と比較して0.05V
程度改善されている。
らの改善効果を示すグラフである。同グラフの縦軸は出
力電圧を示し、横軸は入力電圧を示す。同グラフに示さ
れる結果は、電源電圧Vdd=1V,閾値電圧Vth=0.
2V,電流Ia =80μAとして得たものである。同グ
ラフ中、点線で示されるのは従来の電位aであり、一点
鎖線で示されるのは本発明の電位bである。同図から分
かるように、従来aの線と、本発明のbの線との電位差
cが生じる。このシミュレーションの結果、本発明のソ
ースフォロワ回路は、従来の回路と比較して0.05V
程度改善されている。
【0023】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、ソース
フォロワ回路の入力端子をMOSトランジスタのゲート
及びバックゲートに接続することにより閾値電圧Vthを
低下させるバックゲート効果が得られ、ソースフォロワ
回路においてその入出力電圧の差電圧Va を小さくす
る。これにより、ソースフォロワ回路は回路構成を複雑
化することなく、電源電圧の低減に対応可能となり、低
電圧電源下においても使用可能となる。
フォロワ回路の入力端子をMOSトランジスタのゲート
及びバックゲートに接続することにより閾値電圧Vthを
低下させるバックゲート効果が得られ、ソースフォロワ
回路においてその入出力電圧の差電圧Va を小さくす
る。これにより、ソースフォロワ回路は回路構成を複雑
化することなく、電源電圧の低減に対応可能となり、低
電圧電源下においても使用可能となる。
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】NチャネルMOSトランジスタを例としてバッ
クゲート効果を説明するための図である。
クゲート効果を説明するための図である。
【図3】本発明のVgs−Ids特性への影響を示すグラフ
である。
である。
【図4】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例を説明するための図であ
る。
る。
【図7】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図8】本発明の入出力特性及び従来回路からの改善効
果を示すグラフである。
果を示すグラフである。
【図9】従来の回路構成を示す図である。
【図10】Vgs−Ids特性をバックゲート電圧を零とし
て示した図である。
て示した図である。
【図11】従来のソースフォロワ回路の入出力の伝達特
性を示す図である。
性を示す図である。
1 電圧電源 2 入力端子 3 定電流源 4 MOSトランジスタ 5 出力端子 6 接地電源 7 ダイオード M1 ,M2 ,M3 MOSトランジスタ R1 抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】 閾値電圧がPN接合電圧より小さく、ソ
ース・ゲート間電圧によりチャネルを形成する効果の方
がチャネル形成を妨げるバックゲート効果より大きいM
OSトランジスタと電流源を含むソースフォロワ回路に
おいて、 電流源の一方の端子を第1の電圧源に、他方の端子を前
記MOSトランジスタのソースに接続し、前記MOSト
ランジスタのドレインを第2の電圧源に接続し、入力端
子を前記MOSトランジスタのゲートとバックゲートに
接続し、前記MOSトランジスタのソースを出力端子と
接続することを特徴とするソースフォロワ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP401192A JPH05191170A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | ソースフォロワ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP401192A JPH05191170A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | ソースフォロワ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05191170A true JPH05191170A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11573033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP401192A Pending JPH05191170A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | ソースフォロワ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05191170A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6791391B2 (en) | 2001-07-16 | 2004-09-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Level shifting circuit |
JP2007140799A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Univ Waseda | リファレンス回路 |
WO2011115109A1 (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-22 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | ソースフォロア増幅器 |
JP2011217365A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-10-27 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | ソースフォロア増幅器 |
JP2011234117A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-17 | Renesas Electronics Corp | バイアス回路、電力増幅器及びカレントミラー回路 |
CN103199848A (zh) * | 2013-03-11 | 2013-07-10 | 香港中国模拟技术有限公司 | 基于pmos晶体管的源极跟随器 |
CN103199849A (zh) * | 2013-03-11 | 2013-07-10 | 香港中国模拟技术有限公司 | 基于深n阱nmos晶体管的源极跟随器 |
WO2014139077A1 (zh) * | 2013-03-11 | 2014-09-18 | 香港中国模拟技术有限公司 | 基于深n阱nmos晶体管的源极跟随器 |
WO2014139076A1 (zh) * | 2013-03-11 | 2014-09-18 | 香港中国模拟技术有限公司 | 基于pmos晶体管的源级跟随器 |
-
1992
- 1992-01-13 JP JP401192A patent/JPH05191170A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6791391B2 (en) | 2001-07-16 | 2004-09-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Level shifting circuit |
JP2007140799A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Univ Waseda | リファレンス回路 |
WO2011115109A1 (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-22 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | ソースフォロア増幅器 |
JP2011217365A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-10-27 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | ソースフォロア増幅器 |
JP2011234117A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-17 | Renesas Electronics Corp | バイアス回路、電力増幅器及びカレントミラー回路 |
CN103199848A (zh) * | 2013-03-11 | 2013-07-10 | 香港中国模拟技术有限公司 | 基于pmos晶体管的源极跟随器 |
CN103199849A (zh) * | 2013-03-11 | 2013-07-10 | 香港中国模拟技术有限公司 | 基于深n阱nmos晶体管的源极跟随器 |
WO2014139077A1 (zh) * | 2013-03-11 | 2014-09-18 | 香港中国模拟技术有限公司 | 基于深n阱nmos晶体管的源极跟随器 |
WO2014139076A1 (zh) * | 2013-03-11 | 2014-09-18 | 香港中国模拟技术有限公司 | 基于pmos晶体管的源级跟随器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0613820A (ja) | エンハンスメント/デプリーション・モード・カスコード電流ミラー | |
US6211725B1 (en) | Low powder CMOS circuit | |
US6628161B2 (en) | Reference voltage circuit | |
IE970334A1 (en) | Circuits and methods for compensating non-linear capacitances to minimize harmonic distortion | |
US5801523A (en) | Circuit and method of providing a constant current | |
JP2004086750A (ja) | バンドギャップ回路 | |
US6980194B2 (en) | Amplitude conversion circuit for converting signal amplitude | |
US20030001632A1 (en) | Voltage buffer | |
JPH05191170A (ja) | ソースフォロワ回路 | |
US20040041614A1 (en) | Amplitude converting circuit | |
JPS6119134B2 (ja) | ||
JP2872058B2 (ja) | 出力バッファ回路 | |
EP1303039A2 (en) | Method and device for reducing influence of early effect | |
JPH0413305A (ja) | 遅延回路 | |
JPS6070822A (ja) | 半導体集積回路 | |
Kumar et al. | Bulk Driven Circuits for Low Voltage Applications. | |
JPH01195719A (ja) | 半導体集積回路 | |
JP3972787B2 (ja) | ウィンドウコンパレータ | |
JPH09307420A (ja) | 出力バッファ | |
JP3714260B2 (ja) | 半導体集積回路 | |
JP2003087058A (ja) | 高線形性低パワー電圧制御型抵抗 | |
JPS58103232A (ja) | インバ−タ回路 | |
US7777561B2 (en) | Robust current mirror with improved input voltage headroom | |
JPH0470008A (ja) | 出力回路 | |
KR20000048133A (ko) | 레벨 시프트 회로와, 그 회로를 이용한 입력 회로 및 출력회로 |