JPH05190023A - 架空裸電線 - Google Patents

架空裸電線

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JPH05190023A
JPH05190023A JP2479292A JP2479292A JPH05190023A JP H05190023 A JPH05190023 A JP H05190023A JP 2479292 A JP2479292 A JP 2479292A JP 2479292 A JP2479292 A JP 2479292A JP H05190023 A JPH05190023 A JP H05190023A
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metal
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wires
aerial bare
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Kozo Konosu
宏三 鴻巣
Kazuya Abe
一弥 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撚り合わされた金属素線相互の接触腐食を防
止するようにした架空裸電線を提供する。 【構成】 架空裸電線はたとえばアルミニウム系の金属
素線1だけの同種金属撚線、あるいはアルミニウム系金
属の金属素線1と、これとは異種の鉄系金属の金属素線
2との異種金属混層撚線であるから、これらの金属素線
1、2の接触による電気化学的な接触腐食が起きる。こ
の発明では標準電極電位がこれらの金属素線1,2のそ
れより低い材質、たとえばマグネシウム系の介在金属3
を介在させることによって、電線内に生じる接触腐食を
標準電極電位の低い介在金属3に一手に引き受けさせ、
これにより導電の主体である金属素線1および2の接触
腐食を防止する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は架空裸電線、さらに詳
しく言えば撚り合わされた金属素線の接触腐食を防止す
るようにした架空裸電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空裸電線は、例えばアルミニウム線や
アルミニウム合金線等の撚り合わせからなる同一材質の
金属撚線構造、あるいはこれらの線と各種金属被覆鋼線
等との撚り合わせからなる異種金属撚線構造を有するも
のであって、その中で起きている同種金属相互の接触、
あるいは異種金属相互の接触によって電気化学的な腐食
が進行することが知られており、これによる電線の直接
的な強度低下、あるいは断面積の減少による電気抵抗の
増大、これに伴う発熱による電線の軟化や強度低下など
の問題が架空裸電線において解決すべき技術課題となっ
ている。
【0003】すなわち架空送電線としてもっとも普遍的
な鋼心アルミニウム撚線のように、アルミニウム系金属
と鉄系金属という異種金属の接触があるときは、大気中
の亜硫酸ガス、塩分、水分などが吸着されて生成する電
解質の存在の下に電池を形成し、両金属間に電位差が生
じる。このような状態で異種金属が接触していること
は、電池で言えば陽極と陰極が短絡されているのと同じ
ことであるのでこの間に電流が流れることになる。この
ため陰極側の金属は絶えず電子を失いイオン化して電解
質中に溶質する。これすなわち異種金属間の接触腐食現
象である。
【0004】また同種金属の場合は、その狭い接触隙間
に存在する上述した電解質の存在の下に通気の差、つま
り酸素供給量の差を原因として酸素濃淡電池を形成して
孔食(すきま腐食)を生じ、このような腐食が漸次進行
すると電線内部に大量の腐食生成物ができて電線内部を
膨張させるとともに、これが吸湿してさらに腐食を助長
促進させることになる。
【0005】架空裸電線に生じる上述のような電気化学
的な接触腐食を防止するために、従来図3に示すよう
に、金属素線1の撚り合わせ間隙にペースト状の合成樹
脂である防食コンパウンド101を充填し、上述した異
種金属間の局部電池および酸素濃淡電池の形成を妨害阻
止する技術が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの防食
コンパウンドを使用する場合は電線布設の際における電
線の接続や端末固定に際して著しい不都合が生じる。す
なわち、圧縮型の接続管等を用いて電線端末を相互に電
気的に確実に圧縮接続するためには電線のまわりに付着
している上記電気絶縁性の強いコンパウンドを完全に除
去しなければならないが、この作業は大変厄介であり、
しかもこの面倒な作業を作業環境の厳しい架空送電線の
工事現場で行なわねばならないという不都合がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するためになされたものであって、多数本の金属素
線を撚り合わせてなる金属撚線からなる架空裸電線にお
いて、前記金属素線相互の撚り合わせ間隙に、該金属素
線の金属よりも標準電極電位の低い金属を介在させてな
る架空裸電線である。この発明はまた上記の架空裸電線
において前記金属撚線が、すべて同一材質の金属素線の
撚り合わせからなる架空裸電線である。さらにまたこの
発明は上記の架空裸電線において前記金属撚線が、互い
に異なる少なくとも2種類の材質の金属素線の撚合わせ
からなる架空裸電線である。
【0008】
【作用】標準電極電位が相違する異種の金属が接触する
場合、電気化学的に標準電極電位が低い方の金属が腐食
するので、この発明においては金属素線相互の撚り合わ
せ間隙に介在された金属が腐食を起こし、電線の導電主
体である金属素線の接触腐食が防止される。
【0009】
【実施例】図1についてこの発明の一実施例を説明す
る。図1は架空裸電線において典型的な鋼心アルミニウ
ム撚線を示し、図中符号1はアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金を材質とする金属素線、また符号2は鋼素線
2Bに亜鉛メッキ2Aを施した鉄系材質の金属素線を示
している。図から明白なように、この架空裸電線におい
ては鋼心の周囲では異種の金属素線1および2が接触
し、また外周部ではアルミニウム系金属の同種の金属素
線1どうしの接触が見られる。
【0010】
【表1】
【0011】この発明では、上記の表1から明白なよう
に標準電極電位が金属素線1,2の材質であるアルミニ
ウム、鉄、または亜鉛よりも低い材質の、たとえばマグ
ネシウムまたはマグネシウム合金の介在金属3を金属素
線1,2の撚り合わせ間隙に介在させるのである。介在
金属3の具体的な介在のさせ方は、介在金属3を適宜断
面の線材または薄い箔状材として撚線製造時に一緒に撚
り込むのもよいし、金属素線1および2の撚り合わせ前
に介在金属3の粉粒を懸濁させた適宜の揮発性塗料を全
面的に塗布被覆させてもよい。
【0012】図2はこの発明の別の実施例であり、同種
の金属素線1どうしが撚り合わされている間隙に、標準
電極電位が金属素線1の材質アルミニウムのそれより低
い材質、たとえばマグネシウムまたはマグネシウム合金
の介在金属3を介在させた構成である。
【0013】
【発明の効果】この発明は上述のような構成を有するも
のであるから、架空裸電線を構成する金属素線1,2の
材質よりも標準電極電位の低い材質の介在金属3の方が
接触腐食を引き受けることによって、導電の主体である
金属素線1,2の腐食を防止することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す横断面図である。
【図2】この発明の別の実施例についての横断面図であ
る。
【図3】従来の架空裸電線の一例を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 金属素線 3 介在金属
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本の金属素線(1,2)を撚り合わ
    せてなる金属撚線からなる架空裸電線において、前記金
    属素線相互の撚り合わせ間隙に、該金属素線(1,2)
    の金属よりも標準電極電位の低い金属(3)を介在させ
    てなることを特徴とする架空裸電線。
  2. 【請求項2】 前記金属撚線が、すべて同一材質の金属
    素線(1)の撚り合わせからなる請求項1記載の架空裸
    電線。
  3. 【請求項3】 前記金属撚線が、互いに異なる少なくと
    も2種類の材質の金属素線(1,2)の撚り合わせから
    なる請求項1記載の架空裸電線。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0924318A1 (en) * 1997-12-10 1999-06-23 Shimano Inc. Mechanical assembly with incompatible metallic materials
JP2017220428A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 日立金属株式会社 端子付き電線、端子付き電線の製造方法、電線、および、電線の製造方法

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