JPH0518961U - 回転シート - Google Patents
回転シートInfo
- Publication number
- JPH0518961U JPH0518961U JP6897091U JP6897091U JPH0518961U JP H0518961 U JPH0518961 U JP H0518961U JP 6897091 U JP6897091 U JP 6897091U JP 6897091 U JP6897091 U JP 6897091U JP H0518961 U JPH0518961 U JP H0518961U
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- Japan
- Prior art keywords
- ring member
- seat
- inner ring
- axis
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- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】重量を軽減するとともに、コストを低減する。
【構成】内輪部材30と外輪部材40とを相互に回転可
能に嵌合し、内輪部材30側の略く字状断面形の円周溝
36と外輪部材40側の略く字状断面形の円周溝46と
の間の隙間に円周方向に沿って、そのロール軸を互い違
いにしながら多数連続してローラベアリングを嵌込むよ
うにしたので、軸線と平行なスラスト方向の荷重を受け
得るばかりでなく、軸線に直交するラジアル方向の荷重
に対しも十分に受けることができ、わざわざ枢軸等を設
ける必要がない。また、内輪部材30と外輪部材40と
が環状の部材であって、中心部が空間になっているた
め、大幅な重量軽減ができる。
能に嵌合し、内輪部材30側の略く字状断面形の円周溝
36と外輪部材40側の略く字状断面形の円周溝46と
の間の隙間に円周方向に沿って、そのロール軸を互い違
いにしながら多数連続してローラベアリングを嵌込むよ
うにしたので、軸線と平行なスラスト方向の荷重を受け
得るばかりでなく、軸線に直交するラジアル方向の荷重
に対しも十分に受けることができ、わざわざ枢軸等を設
ける必要がない。また、内輪部材30と外輪部材40と
が環状の部材であって、中心部が空間になっているた
め、大幅な重量軽減ができる。
Description
【0001】
本考案は、座席と該座席の据付場所との間に配され、該座席を垂直方向へ延び る軸線を中心にして回動可能な回転装置を備えて成る回転シートに関する。
【0002】
従来の回転シートとしては、例えば、図10に示すような回転装置を介して据 付場所に支持されるものが一般的である。
【0003】 回転装置1が上下に重なるようにして配したアッパパネル2とロアパネル3と により構成され、軸線を中心とするそれぞれ円板形のアッパパネル2とロアパネ ル3とが相互に回転可能に組付けられ、アッパパネル2の外周縁部に円周方向に 半円形断面の溝4が上方に凹設され、ロアパネル3に半円形断面の溝4と対向す る同じく半径形断面の溝5が下方に凹設され、半円形断面の溝4,5との間の隙 間にボールベアリング6が転動可能に嵌合し、ロアパネル3の外周縁部に浮上が り防止部材7が固設され、浮上がり防止部材7がアッパパネル2の外周縁を上方 から抑えるように形成されているものである。
【0004】
しかしながら、このような従来の回転シートでは、ボールベアリング6が主に 軸線と平行なスラスト方向の荷重を受ける構成になっているため、ボールベアリ ング6だけでは、軸線に直交するラジアル方向の荷重に対して弱く、ラジアル方 向の荷重に対して強くするため、アッパパネル2とロアパネル3とを相互に回転 可能に枢着する必要があり、それにより、部品点数が増えてコストが嵩んだり、 重量が増大したりする。
【0005】 また、二枚の円板形のアッパパネル2とロアパネル3とが上下に重なる構成で あるため、軽減孔を適宜設けたりしても剛性等の関係から一定の制限があり、大 幅な重量軽減が困難である。
【0006】 さらに、浮上がり防止部材7等を設ける必要があり、部品点数が多くなって、 コストが嵩むという問題点があった。
【0007】 本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、簡単な構成に より、スラスト方向の荷重およびラジアル方向の荷重を十分に受け得るようにし たので、コストを低減することができるとともに、重量を軽減することができる 回転シートを提供することを目的としている。
【0008】
かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところは、 座席と該座席の据付場所との間に配され、該座席を垂直方向へ延びる軸線を中 心にして回動可能な回転装置を備えて成る回転シートにおいて、 前記回転装置は、前記軸線を中心として相互に回転可能に嵌合し、前記座席と 前記据付場所との一方に固設される内輪部材と、前記座席と前記据付場所との他 方に固設される外輪部材とを有し、 前記内輪部材の外周壁と該外周壁に面する前記外輪部材の内周壁とに、略く字 状断面形の円周溝を対向するようにそれぞれ凹設し、 前記両方の略く字状断面形の円周溝の間に、該円周溝に沿ってローラベアリン グがロール軸の方向を互い違いにしながら多数連続して嵌込まれて成り、前記軸 線に平行なスラスト方向およびを前記軸線に直交するラジアル方向の荷重を受け るベアリング部材を備えたことを特徴とする回転シートに存する。
【0009】
座席と据付場所との一方に内輪部材が固設され、座席と据付場所との他方に外 輪部材が固設されている。
【0010】 座席を回転すると、内輪部材と外輪部材とがローラベアリングを介して相対的 に回転する。
【0011】 着座者の荷重などは、軸線に平行なスラスト荷重として、例えば、内輪部材か らベアリング部材に作用するが、ロール軸の方向が互い違いになっているローラ ベアリングの一方が、内輪部材の略く字状断面形の円周溝の上側傾斜面と、外輪 部材の略く字状断面形の円周溝の下側傾斜面とで挟まれるとともに、他方のロー ラベアリングが内輪部材の略く字状断面形の円周溝の下側傾斜面と、外輪部材の 略く字状断面形の円周溝の上側傾斜面とで挟まれている構造であるから、着座者 からの荷重に対し、また、反対に浮上がり方向の荷重に対して十分に耐え得るこ とができる。
【0012】 また、例えば、座席の前後左右方向の荷重、すなわち、軸線に垂直なスラスト 荷重についても、前記スラスト荷重が作用する場合と同様に、十分に耐え得るこ とができる。
【0013】
以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。
【0014】 図1から図9は本考案の一実施例を示している。
【0015】 図1に示すように、据付場所10には座席20が回転装置30aを介して回動 可能に装着されている。
【0016】 回転装置30aは据付場所10と座席20との間に配されており、座席20を 垂直方向へ延びる軸線を中心にして回動可能に支持するものである。
【0017】 回転装置30aは、軸線を中心として相互に回転可能に嵌合する内輪部材30 と外輪部材40とを備えている。内輪部材30が座席20に固設され、外輪部材 40が据付場所10に固設されている。
【0018】 図1、図2および図6に示すように、内輪部材30は略コ字状断面に形成され 、上面部31、下面部32および外周壁33を有している。上面部31と下面部 32との間の隙間には、4つのナット部材34が円周方向に所定の間隔で嵌着さ れている。ナット部材34は内輪部材30の補強部材にも成っている。ナット部 材34に螺合するボルト部材35により内輪部材30が座席20のパネル部材2 1に締着されている。
【0019】 図2に示すように、内輪部材30は二つの半円形状の部材を両端を相互に合せ て溶着してなる。
【0020】 図1、図3〜図6に示すように、外輪部材40は略コ字状断面に形成され、上 面部41、下面部42および内周壁43を有している。上面部41と下面部42 との間の隙間にはカラー部材44が嵌着されている。カラー部材44は外輪部材 40の補強部材にも成っている。カラー部材44に挿通したボルト部材45によ り外輪部材40が据付場所10の座面部に締着されている。
【0021】 外輪部材40は二つの半円形状の部材から成り、半径形状の部材は斜めに端末 処理され、一方の半円形状の部材の上面部31の端部と、他方の半円形状の部材 の下面部32の端部が上下で対向するようになり、前記上面部31の端部と前記 下面部32の端部との間の隙間にカラー部材44が嵌合して、溶着することによ り、二つの半円形状の部材が結合されている。
【0022】 内輪部材30の外周壁31には外輪部材40の内周壁41が面しており、内輪 部材30の上面部31と外輪部材40の内周壁とには、略く字状断面形の円周溝 36,46が対向するようにそれぞれ凹設されている。対向する両方の略く字状 断面形の円周溝36,46により、略正方形断面形の空間50が形成されている 。
【0023】 図7に示すように、略正方形断面形の空間50に沿ってローラベアリング60 がロール軸の方向を互い違いにしながら多数連続して嵌込まれている。
【0024】 図6、図8および図9に示すように、略正方形断面形の空間50には、略く字 状断面形の円周溝36に沿うようにして帯状のリング体であるベアリングリテー ナ70が、その帯面を外周壁33に対向させて介装されている。
【0025】 ベアリングリテーナ70には、円周方向に楕円形の保持孔71が穿設され、保 持孔71にはローラベアリング60が嵌持されている。
【0026】 次に作用を説明する。
【0027】 座席20のパネル部材21に内輪部材30がボルト部材35で固設され、据付 場所10の座面部に外輪部材40がボルト部材45で固設されている。
【0028】 座席20を回転すると、内輪部材30と外輪部材40とがローラベアリング6 0を介して相対的に回転する。
【0029】 着座者の荷重などは、軸線に平行なスラスト荷重として、例えば、内輪部材3 0からローラベアリング60に作用するが、ロール軸の方向が互い違いになって いるローラベアリング60の一方が、内輪部材30のく字状断面形の円周溝36 の上側傾斜面と、外輪部材40のく字状断面形の円周溝46の下側傾斜面とで挟 まれるとともに、他方のローラベアリング60が内輪部材30のく字状断面形の 円周溝36の下側傾斜面と、外輪部材40のく字状断面形の円周溝46の上側傾 斜面とで挟まれている構造であるから、十分に耐え得ることができる。
【0030】 このとき、ロール軸の方向が互い違いになっている両方のローラベアリング6 0が、全スラスト荷重のほぼ半分の荷重をそれぞれ受けるようになる。
【0031】 また、軸線に垂直なラジアル荷重、例えば、座席20の前後方向の荷重につい ては、そのとき、座席20の前部および後部に対応して位置するローラベアリン グ60が主に座席20の前後方向の荷重を受ける。
【0032】 同じ様に、例えば、座席20の左右方向の荷重については、そのとき、座席2 0の両端部に対応して位置するローラベアリング60が、主に座席20の左右方 向の荷重を受ける。
【0033】 すなわち、ローラベアリング60により、軸線に垂直なラジアル荷重に対して 十分に耐え得ることができる。
【0034】 前記実施例においては、座席20側に内輪部材30を固設し、据付場所10側 に外輪部材40を固設したものを示したが、逆の態様であってもよいことはいう までもない。
【0035】 前記実施例にかかる回転シートによれば、ナット部材34やカラー部材44に よって、内輪部材30および外輪部材40をそれぞれ補強するようにしたから、 より簡単な構成になり、コストを低減することができるとともに、重量を軽減す ることができる。
【0036】
本考案に係る回転シートによれば、内輪部材と外輪部材とを相互に回転可能に 嵌合し、内輪部材側の略く字状断面形の円周溝と外輪部材側の略く字状断面形の 円周溝との間の隙間に円周方向に沿って、そのロール軸を互い違いにしながら多 数連続してローラベアリングを嵌込むようにしたので、軸線と平行なスラスト方 向の荷重を受け得るばかりでなく、軸線に直交するラジアル方向の荷重に対しも 十分に受けることができ、わざわざ枢軸等を設ける必要がなく、部品点数が減っ て、重量が軽減して、コストを低減することができる。 また、内輪部材と外輪部材とが環状の部材であって、中心部が空間になってい るため、大幅に重量軽減をすることができる。
【図1】本考案の一実施例を示す回転シートを一部破断
して表わした側面図である。
して表わした側面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す内輪部材の平面図であ
る。
る。
【図3】本考案の一実施例を示す外輪部材の平面図であ
る。
る。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】図4のB矢視図である。
【図6】本考案の一実施例を示す回転装置の要部断面図
である。
である。
【図7】本考案の一実施例を示すローラベアリングの配
列を表わした説明図である。
列を表わした説明図である。
【図8】本考案の一実施例を示すベアリングリテーナの
斜視図である。
斜視図である。
【図9】本考案の一実施例を示すベアリングリテーナの
説明図である。
説明図である。
【図10】従来例を示す回転シートの側面図である。
10…据付場所 20…座席 30a…回転装置 30…内輪部材 33…外周壁 36…略く字状断面形の円周溝 40…外輪部材 43…内周壁 46…略く字状断面形の円周溝 60…ローラベアリング
Claims (1)
- 【請求項1】座席と該座席の据付場所との間に配され、
該座席を垂直方向へ延びる軸線を中心にして回動可能な
回転装置を備えて成る回転シートにおいて、 前記回転装置は、前記軸線を中心として相互に回転可能
に嵌合し、前記座席と前記据付場所との一方に固設され
る内輪部材と、前記座席と前記据付場所との他方に固設
される外輪部材とを有し、 前記内輪部材の外周壁と該外周壁に面する前記外輪部材
の内周壁とに、略く字状断面形の円周溝を対向するよう
にそれぞれ凹設し、 前記両方の略く字状断面形の円周溝の間に、該円周溝に
沿ってローラベアリングがロール軸の方向を互い違いに
しながら多数連続して嵌込まれて成り、前記軸線に平行
なスラスト方向およびを前記軸線に直交するラジアル方
向の荷重を受けるベアリング部材を備えたことを特徴と
する回転シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6897091U JPH0518961U (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 回転シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6897091U JPH0518961U (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 回転シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518961U true JPH0518961U (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=13389041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6897091U Pending JPH0518961U (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 回転シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0518961U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008044415A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Toyota Industries Corp | 回転シートのロック機構 |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP6897091U patent/JPH0518961U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008044415A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Toyota Industries Corp | 回転シートのロック機構 |
JP4595908B2 (ja) * | 2006-08-11 | 2010-12-08 | 株式会社豊田自動織機 | 回転シートのロック機構 |
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