JPH05188825A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH05188825A
JPH05188825A JP1943092A JP1943092A JPH05188825A JP H05188825 A JPH05188825 A JP H05188825A JP 1943092 A JP1943092 A JP 1943092A JP 1943092 A JP1943092 A JP 1943092A JP H05188825 A JPH05188825 A JP H05188825A
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temperature
fixing
fixing roller
surface temperature
fixing device
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JP1943092A
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Makoto Jinzai
誠 陣在
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の構成を複雑化すること無く、かつ定着
性を安定に維持しながら待機時間の短縮化をすることが
できる定着装置を提供する。 【構成】 温度制御手段2は、主電源の投入時に、温度
検知素子1からの温度検知信号11が示す温度T4(定
着ローラ5の初期表面温度)に基づき定着開始温度T1
を設定する。定着開始温度T1は定着開始が可能となる
温度であり、該温度は予め記憶されている数値データに
基づき求められる。また、温度検知信号11が示す定着
ローラ5の表面温度Tが定着開始温度T1を越えると
き、画像形成動作可能か否かを示す動作指示信号14が
温度制御手段2から操作部4に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写装置、静
電情報記録装置などの画像形成装置に用いられる定着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真複写装置などの画像形
成装置では、熱ローラ方式による定着が行われている。
この熱ローラ方式による定着装置は、図12に示すよう
に、定着ローラ5と、該定着ローラ5に圧接しながら回
転される加圧ローラ6とを備える。
【0003】定着ローラ5はアルミニウム製の中空の芯
金5bを有し、芯金5bの外周面は、オフセット現象の
発生を防止するための離型層5cで被覆されている。。
【0004】加圧ローラ6はアルミニウム製の中空の芯
金6aを有し、芯金6aの外周面は弾性層6bで被覆さ
れている。加圧ローラ6は定着ローラ5と協働して転写
材を挟圧搬送するためのニップ部を形成する。
【0005】定着ローラ5の芯金5b内には、加熱源で
あるハロゲンヒータ5aが配置されている。
【0006】ハロゲンヒータ5aの動作はCPUからな
る温度制御手段2で制御される。温度制御手段2は、温
度検知素子1から出力される温度検知信号11が示す定
着ローラ1の表面温度を監視し、ハロゲンヒータ5aへ
の電力供給および供給停止を指示するヒータ制御信号1
2を出力する。ハロゲンヒータ5aの動作はヒータ制御
信号12に基づき制御される。
【0007】また、温度検知信号が示す定着ローラ5の
表面温度Tが予め設定されている定着温度T2を越える
とき、画像形成動作可能か否かをまたは定着動作可能か
否かを示す動作指示信号14が温度制御手段2から操作
部4に出力される。
【0008】上述の定着装置が用いられている画像形成
装置で画像を転写材上に形成するとき、図13に示すよ
うに、まず主電源が投入される(ステップ401)。次
いで、ハロゲンヒータ5aへの電力供給を指示するヒー
タ制御信号12がハロゲンヒータ5aに与えられ、ハロ
ゲンヒータ5aの動作は開始される(ステップ40
2)。
【0009】温度検知素子1で検知された定着ローラ5
表面温度Tは監視され、定着ローラ5の表面温度Tが定
着温度T 2より低いとき(ステップ403)、ハロゲン
ヒータ5aの動作は続行される(ステップ402)。定
着ローラ5表面温度Tが定着温度T2を越えると(ステ
ップ403)、画像形成動作可能を示す動作指示信号1
4が操作部4に出力され、ハロゲンヒータの動作をヒー
タ制御信号12で制御することによって定着ローラ5の
表面温度Tは定着温度T2にほぼ保持される(ステップ
404)。
【0010】次いで、原稿画像に対応するトナー像が転
写材に転写され、該転写材は定着装置に向けて搬送され
る。未定着トナー像が形成されている転写材は、回転し
ている定着ローラ5と加圧ローラ6との間のニップ部に
差し込まれる。転写材のニップ部の通過中、転写材上の
未定着トナー像は熱および圧力によって転写材に融着さ
れ、転写材には永久画像が形成される。
【0011】なお、定着性は、図14に示すように、定
着ローラ5の表面温度に大きく依存するから、定着温度
Tは上記定着性を十分に満足するように設定されてい
る。
【0012】しかし、定着性は、定着ローラの温度だけ
で決定されず、転写材の厚さ、転写材の温度、加圧ロー
ラ6の表面温度、定着装置の内部温度、定着装置の周囲
の環境温度などで大きく変化する。特に、転写材の温
度、加圧ローラ6の表面温度は定着性に対する大きな変
動要因である。図15から明らかなように、定着ローラ
5の表面温度Tが一定の温度140℃に保持され、環境
温度T3が異なるとき、各環境温度T3毎に定着性が異
なることが分かる。なお、図14および図15に示す定
着性は、画像こすりによる濃度低下率であり、次の式で
求められる。
【0013】 定着性(画像こすりによる濃度低下率) =100× {(初期画像濃度)−(こすり後の画像濃度)}/(初期画像濃度) 近年、省時間、省電力の要求から待機時間の短縮化が図
られつつあるが、実際には、定着ローラ5の表面温度が
定着温度に到達するまで画像形成動作または定着動作を
開始することができず、定着ローラ5表面温度が定着温
度に到達するまでの立ち上がり時間が待機時間の短縮化
を妨げている。
【0014】なお、上述したように、定着性の大きな変
動要因としては、転写材の温度、加圧ローラの表面温度
があるが、図15から明らかなように、転写材の温度、
加圧ローラ6表面温度の上昇に伴い定着性が向上するこ
とが分かる。
【0015】よって、待機時間の短縮および定着性の確
保という互いに相反する特性を最大限に両立させるため
に、転写材の温度、加圧ローラ6表面温度、または環境
温度に応じて画像形成動作または定着動作が開始可能に
なる温度を切り替える定着装置が提案されている。
【0016】この定着装置は、ハロゲンヒータ5aが内
蔵されている定着ローラ5と、定着ローラ5に圧接しな
がら回転する加圧ローラ6と、定着ローラ5の表面温度
を検知する温度検知素子1と、外部の環境温度を検知す
る温度検知素子3と、温度検知素子1からの温度検知信
号11および温度検知素子3からの温度検知信号13に
基づき定着ローラ5に対する定着温度を設定し、該定着
温度に基づきハロゲンヒータ5aの動作を制御するヒー
タ制御信号12を出力する温度制御手段2と、操作部4
とを備える。
【0017】上述の定着装置が用いられている画像形成
装置で画像を転写材上に形成するとき、図17に示すよ
うに、まず主電源が投入される(ステップ501)。次
いで、温度制御手段2は、温度検知素子3からの温度検
知信号13に基づき定着開始温度T1を設定する(ステ
ップ502)。定着開始温度T1は定着開始が可能とな
る温度であり、該温度は予め記憶されている数値データ
に基づき求められる。例えば、定着開始温度T1は、図
18に示すように、環境温度T3と定着動作開始時の定
着ローラ5の表面温度Tとの関係から決定される。
【0018】ハロゲンヒータ5aへの電力供給を指示す
るヒータ制御信号12をハロゲンヒータ5aに出力す
る。ヒータ制御信号12によってハロゲンヒータ5aの
加熱動作は開始される(ステップ503)。
【0019】温度検知素子1からの温度検知信号11が
示す定着ローラ5表面温度Tは温度制御手段2で監視さ
れ、定着ローラ5の表面温度が定着温度より低いとき
(ステップ504)、ハロゲンヒータ5aの動作は続行
される(ステップ503)。定着ローラ5の表面温度T
が定着温度T1を越えると(ステップ504)、画像形
成動作可能を示す動作指示信号14が操作部4に出力さ
れ(ステップ505)、動作可能信号14が操作部4へ
出力された時点から画像形成動作は可能になる。
【0020】次いで、ハロゲンヒータ5aの動作は、温
度制御手段2からのヒータ制御信号12に基づき定着ロ
ーラ5の表面温度Tが定着温度T1より高い定着温度T
2に到達するまで続行される(ステップ506、ステッ
プ507)。
【0021】定着ローラ5表面温度Tが定着温度T2に
到達すると、定着ローラ5の表面温度は定着温度T2に
保持される(ステップ507、ステップ508)。
【0022】以上により、環境温度を検知し、該環境温
度に基づき画像形成動作または定着動作開始可能な温度
を段階的に下げることにより、待機時間の短縮化が図ら
れている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の待機時
間の短縮化を図るための定着装置では、環境温度を検知
するための温度検知素子3が必要であるから、装置の構
成が複雑化する。また、温度検知素子3に要求される温
度検知範囲はほぼ室温の温度範囲であり、温度検知素子
3が検知する温度が空気の温度であるから、温度変化に
対する応答が遅い。その結果、温度検知素子3の温度検
知動作は不安定であり、定着ローラ5の表面温度が定着
可能な温度に到達する前に画像形成動作可能を示すな
ど、定着性を安定に確保することが困難である。
【0024】本発明の目的は、装置の構成を複雑化する
こと無く、かつ定着性を安定に維持しながら待機時間の
短縮化をすることができる定着装置を提供することにあ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、互いに圧接しながら回転し、転写材を挟圧搬送す
るためのニップ部を形成する一対の回転体と、該回転体
の内の少なくとも一方の表面を設定温度まで加熱するた
めの加熱源と、上記回転体の一方の表面温度を検知する
温度検知手段と、該温度検知手段からの検知温度と上記
設定温度とが一致するように上記加熱源の加熱動作を制
御する温度制御手段とを備え、上記ニップ部で上記転写
材上の未定着現像剤像を加熱することによって該未定着
現像剤像を転写材上に永久画像として定着させる定着装
置において、上記温度制御手段は、主電源投入時におけ
る上記回転体の表面温度に基づき定着動作開始が可能に
なる定着開始温度を上記設定温度として設定し、該定着
開始温度と上記温度検知手段からの検知温度とが一致す
るように上記加熱源の加熱動作を制御し、上記温度検知
手段からの検知温度が上記定着開始温度より高くなると
き、予め設定されている定着温度と上記温度検知手段か
らの検知温度とが一致するように上記加熱源の加熱動作
を制御することにより達成される。
【0026】
【作用】本発明の定着装置では、主電源投入時における
上記回転体の表面温度に基づき定着動作開始が可能にな
る定着開始温度を上記設定温度として設定し、該定着開
始温度に基づき上記加熱源の加熱動作を制御し、上記温
度検知手段からの検知温度が上記定着開始温度より高く
なるとき、予め設定されている定着温度に基づき上記加
熱源の加熱動作を制御する。
【0027】上記温度検知素子で上記回転体の主電源投
入時における表面温度を環境温度として検知し、該表面
温度に基づき定着開始温度を段階的に下げることによっ
て、装置の構成を複雑化すること無く、かつ定着性を安
定に維持しながら待機時間の短縮化が図られる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0029】図1は本発明の定着装置の一実施例を示す
構成図である。
【0030】画像形成装置に用いられている定着装置
は、図1に示すように、定着ローラ5と、該定着ローラ
1に圧接しながら回転される加圧ローラ6とを備える。
【0031】定着ローラ5はアルミニウム製の中空の芯
金5bを有し、芯金5bの外周面は、オフセット現象の
発生を防止するための離型層5cで被覆されている。。
【0032】加圧ローラ6はアルミニウム製の中空の芯
金6aを有し、芯金6aの外周面は弾性層6bで被覆さ
れている。加圧ローラ6は定着ローラ5と協働して転写
材を挟圧搬送するためのニップ部を形成する。
【0033】定着ローラ5の芯金5b内には、加熱源で
あるハロゲンヒータ5aが配置されている。
【0034】ハロゲンヒータ5aの動作はCPUからな
る温度制御手段2で制御される。温度制御手段2は、熱
電対からなる温度検知素子1から出力される温度検知信
号11が示す定着ローラ1の表面温度を監視し、ハロゲ
ンヒータ5aへの電力供給および供給停止を指示するヒ
ータ制御信号12を出力する。ハロゲンヒータ5aの動
作はヒータ制御信号12に基づき制御される。
【0035】温度制御手段2は、主電源の投入時に、温
度検知素子1からの温度検知信号11が示す温度T4
(定着ローラ5の初期表面温度)に基づき定着開始温度
T1を設定する。定着開始温度T1は定着開始が可能と
なる温度であり、該温度は予め記憶されている数値デー
タに基づき求められる。例えば、定着開始温度T1は、
図3および図4に示すように、定着ローラ5の初期表面
温度T4と定着性との関係から決定される。
【0036】また、温度検知信号が示す定着ローラ5の
表面温度Tが定着開始温度T1を越えるとき、画像形成
動作可能か否かを示す動作指示信号14が温度制御手段
2から操作部4に出力される。操作部4は、動作指示信
号14に基づき画像形成動作の可否を表示する。操作部
4には、画像形成動作命令を入力するための操作ボタン
が設けられている。
【0037】上述の定着装置が用いられている画像形成
装置で画像を転写材に形成するとき、まず主電源が投入
される(ステップ101)。次いで、温度制御手段2
は、温度検知素子1からの温度検知信号11が示す温度
T4(定着ローラ5の初期表面温度)に基づき定着開始
温度T1を設定する(ステップ102)。温度制御手段
2はハロゲンヒータ5aへの電力供給を指示するヒータ
制御信号12を出力し、ハロゲンヒータ5aの加熱動作
は開始される(ステップ103)。
【0038】温度検知素子1からの温度検知信号11が
示す定着ローラ5表面温度Tは温度制御手段2で監視さ
れ、定着ローラ5の表面温度Tが定着開始温度T1より
低いとき(ステップ104)、ハロゲンヒータ5aの加
熱動作は続行される(ステップ103)。定着ローラ5
の表面温度Tが定着温度T1を越えると(ステップ10
4)、画像形成動作可能を示す動作指示信号14が操作
部4に出力され(ステップ105)、動作可能信号14
が操作部4へ出力された時点から画像形成動作は可能に
なる。
【0039】次いで、ハロゲンヒータ5aの加熱動作
は、温度制御手段2からのヒータ制御信号12に基づき
定着ローラ5の表面温度Tが定着温度T1より高い定着
温度T2に到達するまで続行される(ステップ106、
ステップ107)。
【0040】定着ローラ5の表面温度Tが定着温度T2
に到達すると、定着ローラ5の表面温度は定着温度T2
に保持される(ステップ108)。
【0041】以上により、定着ローラ5の初期表面温度
T4を環境温度として検知し、該温度T4に基づき画像
形成動作開始可能な温度T1を段階的に下げることによ
って、装置の構成を複雑化すること無く、かつ定着性を
安定に維持しながら待機時間の短縮化を図ることができ
る。
【0042】次に、本定着装置に対する評価実験につい
て説明する。
【0043】本定着装置に対する評価実験では、図5に
示すように、環境温度10℃であるとき、定着ローラ5
の表面温度を150℃に到達させることによって定着動
作開始が可能になることが分かる。また、表面温度が1
40℃に保持されている定着ローラ5で定着動作を行う
とき、図4に示すように、定着ローラ5の初期表面温度
T4が20℃以上であれば定着動作は可能になる。した
がって、定着ローラ5の初期表面温度T4に応じて定着
動作を可能とする温度は異なり、定着ローラ5の初期表
面温度T4を適格に検知し、画像形成動作開始が可能に
なる温度T1を最小値にすることによって、待機時間の
短縮化を図ることができる。
【0044】なお、温度検知素子1で検出された定着ロ
ーラ5の表面温度と標準温度との相関は、図6に示すよ
うに、正確性および線型性に非常に優れてることを示
す。
【0045】次に、他の定着装置について図7〜図9を
参照しながら説明する。図7は本発明の定着装置の他の
実施例に用いられているサーミスタの温度特性を示す
図、図8は本発明の定着装置の他の実施例に用いられて
いる定着ローラの表面温度の立ち上がり特性を示す図、
図9は本発明の定着装置の他の実施例の定着ローラの温
度制御動作を示す流れ図である。
【0046】他の定着装置は、定着ローラの表面温度を
検知するサーミスタを備える。サーミスタは、図7に示
すように、検知温度に対して抵抗値が変化する特性を有
する。サーミスタの検知温度は予め準備されている上記
の特性に基づき抵抗値を換算することによって得られる
が、図7から明らかなように、比較的低温の範囲におい
てサーミスタの検知温度に大きな誤差が含まれるから、
サーミスタを室温近傍の温度範囲内の温度検知に使用す
ることはできない。よって、サーミスタで定着ローラの
初期表面温度T4を検知することはできない。
【0047】しかし、100℃以上の温度範囲において
サーミスタは、温度に対して抵抗値が線形に変化する特
性を有する。また、定着ローラの表面温度は、図8に示
すように、電源投入直後から所定の温度に到達するまで
時間の一次関数でほぼ現される。よって、サーミスタが
誤差を含まずに検知可能な温度に到達するまでの時間と
予め用意された上記一次関数とから定着ローラの初期表
面温度を逆算することにより、定着ローラ表面温度を検
出する手段としてサーミスタを用いることができる。
【0048】次に、定着ローラの温度制御動作について
図9に基づき説明する。
【0049】まず、主電源が投入される(ステップ20
1)。次いで、温度制御手段はハロゲンヒータへの電力
供給を指示するヒータ制御信号を出力し、ハロゲンヒー
タの加熱動作は開始される(ステップ202)。
【0050】温度制御手段は、サーミスタからの温度検
知信号が示す定着ローラ表面温度Tを監視し、かつ電源
投入直後から定着ローラ表面温度Tが100℃に到達す
るまでの時間tを計数する。定着ローラ表面温度Tが1
00℃に到達すると、温度制御手段は、時間tから定着
ローラの初期表面温度T4を算出し(ステップ20
3)、定着ローラの初期表面温度T4に基づき定着開始
温度T1を設定する(ステップ204)。
【0051】定着ローラの表面温度Tが定着開始温度T
1より低いとき(ステップ206)、ハロゲンヒータの
加熱動作は続行される(ステップ205)。定着ローラ
の表面温度Tが定着温度T1を越えると(ステップ20
6)、画像形成動作可能を示す動作指示信号が操作部に
出力され(ステップ207)、動作可能信号が操作部へ
出力された時点から画像形成動作は可能になる。
【0052】次いで、ハロゲンヒータの加熱動作は、温
度制御手段からのヒータ制御信号に基づき定着ローラの
表面温度Tが定着温度T1より高い定着温度T2に到達
するまで続行される(ステップ208、ステップ20
9)。
【0053】定着ローラ表面温度Tが定着温度T2に到
達すると、定着ローラ表面温度は定着温度T2に保持さ
れる(ステップ210)。
【0054】以上により、定着ローラの初期表面温度T
4をサーミスタの誤差なく検知可能な温度に到達するま
での時間tから算出し、該温度T4に基づき画像形成動
作開始可能な温度T1を段階的に下げることによって、
装置の構成を複雑化すること無く、かつ定着性を安定に
維持しながら待機時間の短縮化を図ることができる。
【0055】次に、さらに他の定着装置について図10
および図11を参照しながら説明する。図10は本発明
の定着装置の他の実施例に用いられているサーミスタの
温度特性を示す図、図11は本発明の定着装置の他の実
施例の定着ローラの温度制御動作を示す流れ図である。
【0056】さらに他の定着装置は、定着ローラの表面
温度を検知するサーミスタを備える。サーミスタは、図
10に示すように、検知温度に対して抵抗値が変化する
特性を有するが、この特性は個々のサーミスタ毎に微妙
に異なることがある。また、サーミスタで検知される定
着ローラの表面温度は、図8に示すように、電源投入直
後から所定の温度に到達するまで時間の一次関数でほぼ
現されるが、この一次関数は個々のサーミスタの間で異
なる。よって、サーミスタが誤差を含まずに検知可能な
第一の温度および第二の温度に到達するまでのそれぞれ
の時間t1,t2から定着ローラの初期表面温度T4を
逆算することにより、個々のサーミスタの特性の違いが
補正されるから、個々のサーミスタに対する特性を取る
必要がなくなり、余分な手間を無くすことができる。
【0057】次に、定着ローラの温度制御動作について
図11に基づき説明する。
【0058】まず、主電源が投入される(ステップ30
1)。次いで、温度制御手段はハロゲンヒータへの電力
供給を指示するヒータ制御信号を出力し、ハロゲンヒー
タの加熱動作は開始される(ステップ302)。
【0059】温度制御手段は、サーミスタからの温度検
知信号が示す定着ローラ表面温度Tを監視し、かつ電源
投入直後から定着ローラ表面温度Tが100℃、120
℃のそれぞれに到達するまでの時間t1,t2を計数す
る。定着ローラ表面温度Tが120℃に到達すると、温
度制御手段は、時間t1,t2から定着ローラの初期表
面温度T4を算出し(ステップ303)、定着ローラの
初期表面温度T4に基づき定着開始温度T1を設定する
(ステップ304)。
【0060】定着ローラの表面温度Tが定着開始温度T
1より低いとき(ステップ306)、ハロゲンヒータの
加熱動作は続行される(ステップ305)。定着ローラ
の表面温度Tが定着温度T1を越えると(ステップ30
6)、画像形成動作可能を示す動作指示信号が操作部に
出力され(ステップ307)、動作可能信号が操作部へ
出力された時点から画像形成動作は可能になる。
【0061】次いで、ハロゲンヒータの加熱動作は、温
度制御手段からのヒータ制御信号に基づき定着ローラの
表面温度Tが定着温度T1より高い定着温度T2に到達
するまで続行される(ステップ308、ステップ30
9)。
【0062】定着ローラ表面温度Tが定着温度T2に到
達すると、定着ローラ表面温度は定着温度T2に保持さ
れる(ステップ310)。
【0063】以上により、定着ローラの初期表面温度T
4をサーミスタの誤差なく検知可能な温度に到達するま
での時間tから算出し、該温度T4に基づき画像形成動
作開始可能な温度T1を段階的に下げることによって、
装置の構成を複雑化すること無く、かつ定着性を安定に
維持しながら待機時間の短縮化を図ることができる。
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の定着装
置によれば、上記温度検知素子で上記回転体の主電源投
入時における表面温度を環境温度として検知し、該表面
温度に基づき定着開始温度を段階的に下げることによっ
て、装置の構成を複雑化すること無く、かつ定着性を安
定に維持しながら待機時間の短縮化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】図1の定着装置の定着ローラの温度制御動作を
示す流れ図である。
【図3】図1の定着装置の定着ローラが定着動作可能に
なる定着開始温度と環境温度との関係を示す図である。
【図4】図1の定着装置の定着ローラの初期表面温度と
定着性との関係を示す図である。
【図5】図1の定着装置の定着ローラの表面温度と定着
性との関係を示す図である。
【図6】図1の定着装置の温度検知素子の検知温度と標
準温度との関係を示す図である。
【図7】本発明の定着装置の他の実施例に用いられてい
るサーミスタの温度特性を示す図である。
【図8】本発明の定着装置の他の実施例に用いられてい
る定着ローラの表面温度の立ち上がり特性を示す図であ
る。
【図9】本発明の定着装置の他の実施例の定着ローラの
温度制御動作を示す流れ図である。
【図10】本発明の定着装置のさらに他の実施例に用い
られているサーミスタの温度特性を示す図である。
【図11】本発明の定着装置のさらに他の実施例の定着
ローラの温度制御動作を示す流れ図である。
【図12】従来の定着装置の一例を示す構成図である。
【図13】図12の定着装置の定着ローラの温度制御動
作を示す流れ図である。
【図14】図12の定着装置の定着ローラの表面温度と
定着性との関係を示す図である。
【図15】図12の定着装置の定着性と環境温度との関
係を示す図である。
【図16】従来の定着装置の他の例を示す構成図であ
る。
【図17】図16の定着装置の定着ローラの温度制御動
作を示す流れ図である。
【図18】図16の定着装置の定着ローラが定着動作可
能になる定着開始温度と環境温度との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 温度検知素子 2 温度制御手段 5 定着ローラ 6 加圧ローラ 5a ハロゲンヒータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接しながら回転し、転写材を挟
    圧搬送するためのニップ部を形成する一対の回転体と、
    該回転体の内の少なくとも一方の表面を設定温度まで加
    熱するための加熱源と、上記回転体の一方の表面温度を
    検知する温度検知手段と、該温度検知手段からの検知温
    度と上記設定温度とが一致するように上記加熱源の加熱
    動作を制御する温度制御手段とを備え、上記ニップ部で
    上記転写材上の未定着現像剤像を加熱することによって
    該未定着現像剤像を転写材上に永久画像として定着させ
    る定着装置において、上記温度制御手段は、主電源投入
    時における上記回転体の表面温度に基づき定着動作開始
    が可能になる定着開始温度を上記設定温度として設定
    し、該定着開始温度と上記温度検知手段からの検知温度
    とが一致するように上記加熱源の加熱動作を制御し、上
    記温度検知手段からの検知温度が上記定着開始温度より
    高くなるとき、予め設定されている定着温度と上記温度
    検知手段からの検知温度とが一致するように上記加熱源
    の加熱動作を制御することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 温度検知手段は、回転体表面に接触し、
    該回転体表面温度を示す温度検知信号を出力するサーミ
    スタからなることとする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 サーミスタからの温度検知信号に対応す
    る第一の温度および第二の温度および主電源投入からそ
    れぞれの温度に到達するまでの第一の時間および第二の
    時間とから主電源投入時における上記回転体の表面温度
    を算出することとする請求項2に記載の定着装置。
JP1943092A 1992-01-09 1992-01-09 定着装置 Pending JPH05188825A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002174981A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Toshiba Tec Corp 定着制御方法及びその装置
KR100744097B1 (ko) * 2006-02-08 2007-08-01 삼성전자주식회사 정착부의 과열 보호 장치 및 방법과 이를 이용한화상형성장치

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