JPH05188445A - ズーム電子閃光器及びズームファインダーを有するズームレンズ組込みカメラ - Google Patents

ズーム電子閃光器及びズームファインダーを有するズームレンズ組込みカメラ

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JPH05188445A
JPH05188445A JP1837392A JP1837392A JPH05188445A JP H05188445 A JPH05188445 A JP H05188445A JP 1837392 A JP1837392 A JP 1837392A JP 1837392 A JP1837392 A JP 1837392A JP H05188445 A JPH05188445 A JP H05188445A
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lens
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズーム撮影レンズとズーム電子閃光器及びズ
ームファインダーとの連動をコンパクトで簡単な機構に
より精度よく可能とする。 【構成】 軸32に回動可能に支持されたズーム連動レ
バー31は、その一端に設けたフォロア31aがズーミ
ング移動する撮影レンズL1を有する外筒12の後端面
の連動カム部12dに当接し、その他端にズーム電子閃
光部の放電管46及び笠45を駆動する閃光部連動ピン
31dを有し、このピン31dと軸対称の位置にズーム
ファインダーのレンズ33を駆動するためのファインダ
ー駆動ピン31b及びカウンターウエイト部31eを有
するとともにズームポジション接片40を設け、このレ
バー31の上方にファインダー部を、同じく下方に撮影
レンズ鏡筒を配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズームレンズ組込み式
レンズシャッタカメラの撮影レンズとズーム電子閃光器
及びズームファインダーとの連動機構並びにその撮影レ
ンズのズーミングと撮影レンズの開放Fナンバー等を算
出するズームポジション接片の結合機構に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のズームレンズ組込みカメラのズー
ム電子閃光器は特開昭54−50324号公報に示され
るようにズーミングのためのリングにカムを切り、光軸
方向の運動とした後、レバーを介して電子閃光器の発光
部または笠を動かしてズーム電子閃光器とするもの、あ
るいは特開昭63−2030号公報に示されるようにズ
ームリングにギヤを切り、光軸回りの回動力をギヤを介
して電子閃光器及びファインダーを動かすカム板に導
き、カム板の横方向の動きで、電子閃光器の発光部を動
かすもの、あるいは実開平2−48933号公報に示さ
れるようにズームリングに電子閃光器用のカムを取り付
け、カムの動きをレバーに移して電子閃光器の発光部を
動かしズーム電子閃光器とするものがある。
【0003】また、従来一眼レフカメラで多く使用され
たズームレンズは開放Fナンバーの変化も少なく、特に
カメラ本体の露出制御回路等の制御回路にFナンバーの
値(あるいは焦点距離の情報)を電気的に伝達する必要
はなかった。ところが、特開昭60−129717号公
報に示すように2焦点組込みになって広角レンズが超無
限に沈んだ待機位置時、ワイド時、テレ時を示す電気信
号の出力が必要になった。その後、ズームレンズ組込み
レンズシャッタカメラではズーミングにより、例えば2
倍ズームの場合に2段、2.5倍で2.5段と開放ナン
バーが変わるため、ズームに応じて開放ナンバーの情報
をカメラに入力する必要が生じ、特開昭62−2640
34号公報に示すように鏡筒の回転するカム筒にズーム
ポジションスイッチを設けるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述従来例
のズーム電子閃光器と連動させるものは、光軸回りを回
転するカムリングの回転運動から電子閃光器のズーミン
グ駆動力を取り出すという方式は、一つはカムリングを
回転させる手段を必ず本体(固定)側に持たねばなら
ず、本体側がスペース的に苦しくなるという点、もう一
つは鏡筒最外部のリングが駆動力を電子閃光器伝えるこ
とやそのためのギヤの部分的な出張りスペースを取るこ
とから最外部がリーズナブルというレイアウト上の制約
から、鏡筒部の遮光が複雑になり、そのためのスペース
も必要となる欠点を有している。
【0005】さらに、こういうメカ機構の制約から、例
えば前述特開昭54−50324号公報、実開平2−4
8933号公報に示すものではカムリングに一体に取り
付けられた電子閃光器用カムと連動部材のすべり量が、
また、特開昭63−2030号公報に示すものでは電子
閃光器のカム板と閃光器部材のすべり量が移動ストロー
クの割りに大きくなり、カムの摩耗等が激しく、その対
策も必要となっていた。特に、特開昭63−2030号
公報に示すもののようにギヤを多用して減速して連結す
ると、部品点数も増え、機構が複雑になるとともに位相
合せ等も大変で、組込みの作業性の悪いものになってい
る。
【0006】また、前述の特開昭54−50324号公
報あるいは実開平2−48933号公報に示すようなレ
バーで連動させるものでは、閃光器のズーミング用にカ
ムリングを設けようとすると、そのためのスペースが必
要でどうしても鏡筒回りのサイズが一回り大きくなり、
その結果、カメラの縦横サイズが両方とも大きくなり、
カメラの大型化につながった。そして、カメラの落下等
で衝撃を受けた場合、閃光発光部に見合う重さがレバー
の反対側にないこれらの従来例の場合、例えば特開昭5
4−50324号公報のもののように片当のカムとフォ
ロアの場合、衝撃を受けると閃光発光部がどこにぶつか
るか分からず、実開平2−48933号公報のもののよ
うにカム溝でフォロアがガイドされる場合はカム溝とフ
ォロアのかかり量を十分に取る必要があり、カム溝を深
くする等の対策が必要で、カムが厚くなり鏡筒の大型化
につながった。
【0007】一方、前述の特開昭62−264034号
公報に示すようにズーム鏡筒のカム筒の回りにズームポ
ジション接片を配しようとすると、 (1)カメラ本体に回転可能に取り付けたズームカムに
よってズームするというメカ機構を前提にせねばなら
ず、構成上駆動機構を本体側に持たねばならず、AF測
距ブロック、ファインダー、電子閃光器といった光学系
で混み合ったカメラ上部のスペースに駆動メカを押し込
むことになり、カメラの小型化の障害となった。 (2)丸いものに基板を貼り付けて接片を固定して接点
とするため、基板をフレキシブルプリント板とせねばな
らず、精度の確保、耐久使用時の信頼性の確保など調整
機構を加えられたり、接片を多接点形の接片とするなど
コストアップを伴う対策が必要であった。 (3)レンズの繰出し量(光軸方向の動き)を回転量で
検出するため、ズーム機構の精度をより高いものに保つ
必要があった。等の欠点があった。
【0008】本発明は、前述従来例の欠点を除去し、撮
影ズームレンズとズーム電子閃光器を連動するのに回転
するカムリングを使用しないで簡単な機構で連動を可能
としたズームレンズ組込みカメラを提供することを第1
の目的とする。本発明は、前述従来例の問題点に鑑み、
ズーム電子閃光部とズームファインダー部とのレバーに
よる連動系のバランスをよくして耐衝撃性を増したズー
ムレンズ組込みカメラを提供することを第2の目的とす
る。本発明は、前述ズームポジション接片を設けた従来
例の欠点を除去し、撮影光学系の動きと結合されるズー
ムポジション接片として、耐久性及び精度高く信頼性の
あるズームレンズ組込みカメラを提供することを第3の
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の第1の目的を達成
するために、第1の発明は撮影レンズのズーミングに連
動して直進移動でするズーム鏡筒体を有するズームレン
ズ組込みカメラにおいて、一点で軸支され、かつ一方の
先端に該鏡筒体の動きに従動するフォロアを有し、他端
にズーム電子閃光器の発光部及び笠を駆動する駆動部を
有するズーム連動レバーを設け、該連動レバーの上方に
ファインダーを、同じく下方に撮影レンズ鏡筒をそれぞ
れ配設し、該軸支部,フォロア及び駆動部をほぼ一直線
上に形成したものである。前述の第2の目的を達成する
ために、第2の発明は撮影レンズのズーミングに連動し
て直進移動でするズーム鏡筒体を有するズームレンズ組
込みカメラにおいて、一点で回転可能に軸支され、かつ
一方の先端に該鏡筒体の動きに従動するフォロアを有す
るズーム連動レバーを有し、該レバーの回転軸に対し一
方側にズーム電子閃光部の駆動部を設け、そのほぼ軸対
称となる他方側にズームファインダーのレンズの駆動部
及びカウンターウエイト部とを設けたものである。前述
第3の目的を達成するために、第3の発明は撮影レンズ
のズーミングに連動して直進移動でするズーム鏡筒体を
有するズームレンズ組込みカメラにおいて、一点で回転
可能に軸支され、かつ一方の先端に該鏡筒体の動きに従
動するフォロアを有するズーム連動レバーを設け、該ズ
ーム連動レバーにズームポジション接片を固定し、該ズ
ームポジション接片と摺接しかつズーム鏡筒体の上方で
本体に固定されたズームポジション基板を設け、該ズー
ム連動レバーの上方にズームファインダーの光学系を、
同じく後方にズームファインダー用ポロプリズムをそれ
ぞれ配設したものである。
【0010】
【作用】以上の構成の第1の発明のズームレンズ組込み
カメラは直進するズーム鏡筒体の移動をひろうズーム連
動レバーで電子閃光器の発光部及び笠は撮影レンズのズ
ーミングの動きに比例した移動量が与えられ、簡単で信
頼性のある構成のズーム電子閃光器となる。以上の構成
の第2の発明のズームレンズ組込みカメラは撮影レンズ
のズーミングに従動するズーム連動レバーの回転軸に対
し電子閃光部の駆動部と反対側にファインダーレンズ駆
動部を設けてマスバランスさせるとともに、更にファイ
ンダー側が軽い分及びレバーの長手と直角方向のマスバ
ランスを取るカウンターウエイト部を設けることにより
内部機構の耐衝撃性が高められる。以上の構成の第3の
発明のズームレンズ組込みカメラは直進する鏡筒体の動
きと従動するズーム連動レバーに設けたズームポジショ
ン接片としては最適のストロークとなるレバー比を選べ
るので、耐久性及び信頼性の高いものにでき、また、介
在部品も少ないので精度高く組立ミスがなくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
基づいて説明する。図1は要部を破断したカメラの要部
断面図、図2は鏡筒部の断面図、図3はカメラの要部前
面図を、それぞれ示す。図において、1は固定筒で、本
体2に取り付けられかつその取り付け部分は十分遮光さ
れ、その内径部には3条のメスヘリコイドねじ1aと光
軸に平行な溝1bが設けられている。3はカム筒で、上
地板4と下地板5にはさまれて下地板5に対して回動可
能になっており、その外周部に設けたオスヘリコイドね
じ3aが固定筒1のメスヘリコイドねじ1aとかみ合っ
ている。この下地板5には固定筒1のキー溝1bに嵌入
するキー5aが設けられ、カム筒3の回動により下地板
5は光軸方向に直進するようになっている。また、カム
筒3の内径部にはインナーギヤ3bが形成され、このイ
ンナーギヤ3bは減速ギヤ6を介してズームモータ7に
伝動結合されており、ズームモータ7の回転でカム筒3
を回動させるようになっている。
【0012】一方、上地板4には、後方の端面に下地板
5が、前方の端面にAF地板8がそれぞれビス止めさ
れ、下地板5とAF地板8との間にはシャッタ羽根19
を含むシャッタユニット20等を収納している。AF地
板8とこれにビス止めされた止め板9との間には図示さ
れないAFモータを含むAF機構及びズームのための第
1群レンズL1を保持する第1群ホルダー10を収納し
ている。11は第1群ホルダー10をフォーカスのため
に光軸方向に可動に保持する案内バーである。12は外
筒で、固定筒1の外側にあり、常に固定筒1との重なり
を保持しており、ズーミングにより鏡筒が出た時の外装
枠体となっている。さらに、外筒12はAF地板8とと
もに上地板4にビス止めされ、カム筒3の回動により同
様に固定筒1に対して直進運動を行うように構成されて
いる。13はレンズバリアで、外筒12とバリアカバー
14との間に配設されている。また、外筒12の外側に
は本体2に固定された鏡筒カバー15が設けられ、外筒
12がズーミングにより移動しても必ず外筒12と重な
り合うようにし、外筒12と鏡筒カバー15及び外筒1
2と固定筒1という二重の重なりを設けることで、ズー
ムによって移動する移動量の大きい鏡筒部からの光りも
れを防止する構造となっている。
【0013】次に、ズーム構成について、カム筒3には
2群カム3cが3ケ所設けてあり、第2群レンズL2の
ホルダー16のフォロア16aがばね17の付勢力によ
って2群カム3cに押し当てられ、キー18により下地
板5に回転止めされているので、カム筒3の回動によっ
て下地板5に対し光軸方向に直進することにより第1群
レンズL1と第2群レンズL2の間隔を変え、固定筒1
のメスヘリコイド1aのリード分だけ全体が直進するこ
とで、凸凹タイプの2群ズームの動きをなすようになっ
ている。また、シャッタユニット20は電気の給電によ
って動く電磁駆動式シャッタで、フレキシブルプリント
板21によって本体2の電気制御回路に接続されてい
る。このフレキシブルプリント板21は半田付け部21
aでシャッタユニット20に接続され、上地板4の開口
4aから固定筒1と上地板4との間を通り、固定筒1の
前端を迂回して収納時の外筒12の後端12aも迂回
し、本体2のコネクタ22に導かれ、本体2側のフレキ
シブルプリント板23に導通している。
【0014】次いで、電子閃光部及びファインダー部の
連動機構について、本体2あるいは本体2に固定された
地板にズーム連動レバー31が軸32によって回動可能
に支持され、このズーム連動レバー31の一端に設けた
フォロア31aが外筒12の後端面に形成した収納カム
部12b,沈胴カム部12c,連動カム部12dを外筒
12の移動とともに順番に滑りながら接していくように
ばね39で図示反時計方向に付勢されている。そして、
フォロア31aを2点鎖線で示したのがワイド端位置3
1a′で、この状態ではすでに連動カム部12dに乗っ
ており、破線で示したテレ端位置31a″では同じく連
動カム部12dに乗るようになっており、ズーム中は連
動カム部12dを摺動するようになっている。さらに、
ズーム連動レバー31にはファインダー駆動ピン31b
及びファインダー第1群カム31cを有し、ファインダ
ー駆動ピン31bはファインダーの第2群レンズ33の
ホルダー34の溝34aに係合しており、ファインダー
第1群カム31cはファインダーの第1群レンズ35の
ホルダー36に設けたフォロアピン36aとの当接作用
により、第1群レンズ35がわずかに光軸方向に移動
し、ファインダー視度が保たれるように補正している。
また、ファインタ第1群レンズ35のホルダー36及び
ファインダー2群レンズ33のホルダー34は本体2あ
るいは本体2に固定された地板に取り付けたガイド37
によりそれぞれ直進運動されるようにするとともにホル
ダー36とホルダー34との間に掛けられたばね38に
より、各々のファインダーレンズ35,33が片寄せさ
れ、位置が正確に決まるように構成している。
【0015】そして、ズーミングに応じて外筒12のワ
イド端からテレ端のそれぞれの位置の間、ズーム連動レ
バー31のフォロア31aが31a′,31a″の間で
外筒12の連動カム部12dを滑る時、軸32,ファイ
ンダー駆動ピン31b,フォロア31aが一直線上にあ
るように構成することで、撮影レンズの第1群レンズL
1のワイド端からテレ端方向の移動量x,すなわち上地
板4あるいは外筒12,外筒12の連動カム部12dの
移動量x、ファインダーの第2群レンズ33のワイド端
からの移動量y、軸32からフォロア31a及びファイ
ンダー駆動ピン31bまでの距離をそれぞれa及びbと
すると、 y/x=b/aすなわち y=Cx (ただ
し、C=b/a)の関係となり、撮影レンズ,ファイン
ダーをこの関係が成り立つように設計することで、曲線
カムを不要とする簡単な構成でズーム連動ファインダー
が構成可能となる。
【0016】ここで、レンズの移動状態を説明すると、
図4は通常の2群タイプの撮影レンズの移動を示し、第
1群レンズL1の動きに対し第2群レンズL2がピント
補正するように動く凸凹タイプになっている。図5はそ
の時に用いられる低倍率ズームの一般的凹凸タイプのフ
ァインダー光学系で、第2群レンズ33でズームし、第
1群レンズ35でピント補正を行っている、そこで、カ
メラを安く作る時は、ファインダー倍率を下げ、ピント
のズレの影響を小さくし、第1群レンズ35は破線で示
すように固定する場合も多い。
【0017】さらに、ズーム連動レバー31には5個の
接片からなるズームポジション接片40が固定されてお
り、ズームポジション基板41上を摺動し、そのパター
ン模様でオン−オフし、ズームによる外筒12の位置を
オン−オフ信号のセットとして出力するようになってい
る。このズームポジション基板41はハード基板をパタ
ーン込みで平板となるフラッシュ加工を施したもので、
高い信頼性が得られるようになっている。42はファイ
ンダー系のポロプリズムで、ズーム連動レバー31の軸
32の後方でズーム連動レバー31の運動範囲を避ける
ようその扇形の運動領域のかなめ部分に配置されてい
る。43は接眼レンズである。44は電子閃光部のホル
ダーで、反射笠45及び放電管46等を保持し、ガイド
軸47でガイドされ、光軸方向に直進運動可能となって
おり、ズーム連動レバー31の他端に設けた閃光部連動
ピン31dとの係合により、ズーミングに応じて前後に
動かされ、本体2の前面に設けた集光レンズ48と反射
笠45とで構成する光学系の位置関係で配光が決まり、
集光してガイドナンバーを上げている。そして、撮影レ
ンズがズームしテレ側に行くに従い配光が狭まり、ガイ
ドナンバーが上がるようになっている。
【0018】また、ズーム連動レバー31による電子閃
光部の移動のために、例えば外筒12が沈胴端からワイ
ド端まで8mm,ワイド端からテレ端まで25mmとい
った程度の移動をし、この8+25=33mmという量
はほぼカメラ本体の厚さ、したがって本体2のある部分
を前端から奥まで全部使うということになる。そこで、
ズームのための電子閃光部のストロークが6〜8mmと
すると、ズーム連動レバー31は軸32からフォロア3
1aまでを33mmの1.2倍から1.5倍で約45m
m、電子閃光部側で8mmの1.2倍から1.5倍で約
10mmの長さが必要で、このレバー31を配置するに
は3.5cm×5.5cmのカメラとしては巨大な平面
部が必要であるが、このような平面部はちょうどAF測
距ブロックやファインダーといった「操作のために手が
触れないように」という制約でカメラ上面に配されたフ
ァインダー及びAFブロックの下といった箇所や鏡筒と
パトローネ室あるいはスプール室の間という箇所に設定
可能であるが、鏡筒の横ではカメラの横幅がこのレバー
31の配置のために増すというデメリットにつながり、
ファインダー光路やAF光路が鏡筒でケラレるのを防止
するため、少し鏡筒から離して設定されたAFブロック
やファインダーと鏡筒との間にあるすき間を利用するこ
とがコンパクト化のためには有効である。
【0019】また、図3の前面図から分かるようにポロ
プリズムを用いた実像式ファインダーの場合、ポロプリ
ズムの像反転部分だけが極端に大きく、どうしても図3
に示すようにファインダー部の下方に突き出してくるよ
うになり、ファインダー下のメカ機構構成上の制約とな
っている。そこで、本実施例に示すようにズーム連動レ
バー31の動きで、鏡筒の外筒12の動き(運動ストロ
ーク)に対してズームポジション接片40の運動ストロ
ークを縮小しかつ扇形のスペースですむ回転運動で構成
することで、ファインダーのポロプリズムのスペースと
組み合わせてファインダー光路下のスペースを使用する
ことができるようになり、カメラのコンパクト化に寄与
するようになっている。
【0020】また、ズーム連動レバー31にはこぶ状の
カウンターウエイト部31eが設けられ、これは軸32
を中心に閃光部連動ピン31dとファインダー駆動ピン
31bに加わる閃光部対ファインダーレンズの重量によ
るモーメントと自重(フォロア31aがあるためファイ
ンダー側が大きくなっている)によるモーメントの比が
できるだけバランスするよう重量調節要素とした部分で
ある。このようなこぶを設けてカウンターウエイト部3
1eとすることで、電子閃光部の重さによるアンバラン
スマスで、衝撃時に電子閃光部が壁や内部機構にぶつか
り破壊されたりする事故を防止している。なお、外筒1
2のカム部が収納カム部12b,沈胴カム部12c,連
動カム部12dと分かれているのは、ワイド端からレン
ズが更に沈胴し収納しようとする時、ファインダーや閃
光器があまり動かなくするためで、ワイド端から沈端に
来る時フォロア31aが沈胴カム部12cを滑り落ちる
ようになっており、この間、外筒12のストロークの割
りにはズーム連動レバー31が回動しないようにしてい
る。そして、沈胴端付近で収納カム部12bを有するの
はズームポジション接片40が確実に入り、位置制御で
きるよう外筒12の移動量とズーム連動レバー31の回
動量が比例するようにしたためである。
【0021】以上の構成の本実施例では、電子閃光部の
ホルダー44を移動させる時、ホルダー44はほとんど
移動方向に近い方向に力を加えられ、早いスピードで運
動方向と直角にこすられ、接触部が摩耗していくという
事故を防止できる。
【0022】図6は本発明の第2実施例を示すものであ
る。説明を簡単にするために前述第1実施例と同一部分
には同一符号を付し、相違する点のみを説明する。本実
施例は2焦点切換カメラに応用したもので、撮影レンズ
の第2群レンズL2はエクステンダー16′として下地
板5に回動可能に支持されるとともにカム筒3の内径部
に設けた出し入れカム部3c′により撮影光路内に出し
入れされるようにし、さらに、ファインダー系の第1群
レンズ35は固定されてズーム連動レバー31との連動
を断ち、テレ/ワイド検知のためのズームポジション接
片40′は3つの接片からなるものである。その他の構
成は前述第1実施例と同様である。
【0023】
【発明の効果】第1の発明は、以上説明したように従来
の本体側に回転可能に設けたズーム駆動のカムリングの
外側に閃光部あるいはファインダー部への連動メカをも
つことが不要となり、ズーム鏡筒の構成の自由度が拡大
し、また、一つのズーム連動レバーで運動量の減速と方
向の反転させるので、機構が簡単になるとともに信頼性
も上がり、連動が無理なくでき、低コストで製作できる
効果がある。第2の発明は、以上説明したように電子閃
光部の駆動部とファインダー駆動部とがバランスするよ
うにズーム連動レバーを形成することにより、簡単にレ
バー方式のズーム電子閃光部の駆動機構の弱点を克服し
て耐衝撃性を高めることができる。第3の発明は、以上
説明したようにズームポジション基板のパターン分解能
に応じた最適のストロークを持つようズーム連動レバー
に対するズームポジション接片の位置を適正に選ぶこと
ができ、フレッティングによる耐摩耗性に優れた構成と
することができ、ズームポジション基板のコンパクト化
によるコストダウンも図られ、また、ズーム連動レバー
をファインダー光学系の下でポロプリズムの前というカ
メラの中で使いづらいスペースを有効利用することで、
カメラをコンパクト化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1〜第3発明に係る第1実施例のズームレ
ンズ組込みカメラの要部破断した構成図である。
【図2】その鏡筒部の断面図である。
【図3】その前面から見た要部構成図である。
【図4】撮影ズームレンズ系のレンズ移動状態説明図で
ある。
【図5】ズームファインダー系のレンズ移動状態説明図
である。
【図6】本第1〜第3発明の第2実施例の2焦点切換カ
メラの要部破断した構成図である。
【符号の説明】
L1・・第1群撮影レンズ、L2・・第2群撮影レン
ズ、1・・固定筒、2・・本体、3・・カム筒、10・
・第1群レンズホルダー、12・・外筒、12b・・収
納カム部、12c・・沈胴カム部、12d・・連動カム
部、16・・第2群レンズホルダー、16′・・エクス
テンダー、31・・ズーム連動レバー、31a・・フォ
ロア、31b・・ファインダー駆動ピン、31c・・フ
ァインダー第1群カム、31d・・閃光部連動ピン、3
1e・・カウンターウエイト部、32・・軸、33・・
ファインダー第2群レンズ、34・・第2群レンズホル
ダー、35・・ファインダー第1群レンズ、36・・第
1群レンズホルダー、40,40′・・ズームポジショ
ン接片、41・・ズームポジション基板、42・・ポロ
プリズム、43・・接眼レンズ、44・・電子閃光部ホ
ルダー、45・・笠、46・・放電管、47・・ガイド
軸、48・・集光レンズ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズのズーミングに連動して直進
    移動でするズーム鏡筒体を有するズームレンズ組込みカ
    メラにおいて、一点で軸支され、かつ一方の先端に該鏡
    筒体の動きに従動するフォロアを有し、他端にズーム電
    子閃光器の発光部及び笠を駆動する駆動部を有するズー
    ム連動レバーを設け、該連動レバーの上方にファインダ
    ーを、同じく下方に撮影レンズ鏡筒をそれぞれ配設した
    ことを特徴とするズーム電子閃光器及びズームファイン
    ダーを有するズームレンズ組込みカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影レンズのズーミングに連動して直進
    移動でするズーム鏡筒体を有するズームレンズ組込みカ
    メラにおいて、一点で回転可能に軸支され、かつ一方の
    先端に該鏡筒体の動きに従動するフォロアを有するズー
    ム連動レバーを有し、該レバーの回転軸に対し一方側に
    ズーム電子閃光部の駆動部を設け、そのほぼ軸対称とな
    る他方側にズームファインダーのレンズの駆動部及びカ
    ウンターウエイト部とを設けたことを特徴とするズーム
    電子閃光器及びズームファインダーを有するズームレン
    ズ組込みカメラ。
  3. 【請求項3】 撮影レンズのズーミングに連動して直進
    移動でするズーム鏡筒体を有するズームレンズ組込みカ
    メラにおいて、一点で回転可能に軸支され、かつ一方の
    先端に該鏡筒体の動きに従動するフォロアを有するズー
    ム連動レバーを設け、該ズーム連動レバーにズームポジ
    ション接片を固定し、該ズームポジション接片と摺接し
    かつズーム鏡筒体の上方で本体に固定されたズームポジ
    ション基板を設け、該ズーム連動レバーの上方にズーム
    ファインダーの光学系を、同じく後方にズームファイン
    ダー用ポロプリズムをそれぞれ配設したことを特徴とす
    るズーム電子閃光器及びズームファインダーを有するズ
    ームレンズ組込みカメラ。
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