JPH05188217A - カラーフィルターアレイ素子用のマレイミドブルー染料 - Google Patents

カラーフィルターアレイ素子用のマレイミドブルー染料

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JPH05188217A
JPH05188217A JP14968892A JP14968892A JPH05188217A JP H05188217 A JPH05188217 A JP H05188217A JP 14968892 A JP14968892 A JP 14968892A JP 14968892 A JP14968892 A JP 14968892A JP H05188217 A JPH05188217 A JP H05188217A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】望ましい青色を有し熱安定性と光安定性が良好
で、しかも従来品に比べて高質で鮮明度が良く簡便な方
法で安価で調製できるカラーフィルターアレイ素子を提
供すること。 【構成】高分子染料像受容層を表面に有する支持体から
なる熱転写カラーフィルターアレイ素子であって、前記
高分子染料像受容層が下式で表されるマレイミドブルー
染料の繰り返しパターンからなる素子。 (上式において、R1およびR2はそれぞれ独立に水素原
子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基等で
あり、Yは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロ
ゲン原子等であり、nは0−4であり、XはR1、アシ
ル基、アロイル基、ヘテロアロイル基である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示機器などさま
ざまな分野に使用しうる熱転写したカラーフィルターア
レイ素子にマレイミドブルー染料を使用することに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオカメラで電気的につ
くり出される画像をプリントすることを目的とする熱転
写系が開発された。開発された方法のひとつによれば、
まず色フィルターによって電気的な画像の色を分けて、
それぞれの色の画像を電気信号に変換する。その後、こ
れらの電気信号からシアン、マゼンタおよびイエローの
電気信号をつくり出して電気信号をサーマルプリンター
へ送る。サーマルプリンターにおいてプリントするため
に、シアン、マゼンタおよびイエローの染料供与素子は
染料受容素子に重ね合わせる。これら2つの素子はサー
マルプリントヘッドと熱盤ローラーとの間に挿入され
る。線形サーマルプリントヘッドによって、染料供与シ
ートの裏側から熱を与える。サーマルプリントヘッドは
多くの加熱素子を有しており、シアン、マゼンタおよび
イエローの信号に応じて断続的に加熱する。こうして、
画面上の画像に対応したカラーハードコピーが得られ
る。この工程およびこの工程を実施する為の装置は米国
特許第4,621,271号にさらに詳しく記載されてい
る。
【0003】電気信号を用いて熱的手段によって画像を
形成する方法として、他にサーマルプリントヘッドの代
わりにレーザーを使用する方法がある。この方法では、
供与体シートはレーザーの波長に強力な吸収を示す物質
を含有する。供与体を照射したとき、この吸収物質は光
エネルギーを熱エネルギーに変換し、真近にある染料を
蒸発温度に加熱することによって受容体に転写する。層
に含ませる吸収物質は染料の下に存在させても、染料と
混合して使用してもよい。レーザービームは、原像の形
と色を表す電気信号によって変調し、画像を描くために
受容体への転写が必要とされる場所の染料のみを加熱し
転写する。この工程の詳細は英国特許第2,083,72
6A号明細書に記載されている。
【0004】液晶ディスプレイデバイスは、電子計算
機、時計、家庭用具、オーディオ機器などのデジタル表
示として知られている。液晶ディスプレイは、ディスプ
レイターミナルのためのブラウン管に代わるものとして
開発されている。同じスクリーンエリアで比較した場
合、液晶ディスプレイはブラウン管よりも占有面積が小
さくてすむ。また、一般に消費電力も少なくてすむ。
【0005】このようなモノクロのディスプレイデバイ
スにカラーディスプレイ能を持たせる必要性がある。と
くに光電管ディスプレイ、固定電気ディスプレイやテレ
ビ像ディスプレイなどの様々な機器を使用した周辺ター
ミナルの場合に、その必要性が高い。カラーフィルター
アレイ素子を用いたカラーディスプレイをこれらのデバ
イスに適用するために、様々な試みがなされてきた。し
かし、従来試みられた液晶ディスプレイデバイス用カラ
ーアレイ素子はいずれも、使用者のニーズをすべて満た
すものではなかった。
【0006】カラーディスプレイ能を有し、商業的に入
手可能な、液晶ディスプレイデバイスに使用するカラー
フィルターアレイ素子として、写真平板法を使用して得
られるモザイクパターンの加法混色の原色であるレッ
ド、グリーンおよびブルーを有する染料からなるゼラチ
ン層を表面に有する透明な支持体がある。このようなカ
ラーフィルターアレイ素子を製造するために、ゼラチン
層を増感し、モザイクパターンの色のひとつのためのマ
スクに露光し、現像して露光した部分のゼラチンを硬化
して、洗浄して非露光(架橋していないゼラチン)を除
去することによってゼラチンのパターンをつくり、これ
をさらに所望の色で着色する。この素子を再度コーティ
ングして、他の2つの色についても上記の工程を繰り返
す。このような労働集約型の方法は、慎重な整合を要す
とともに、時間と金がかかるものである。この工程の詳
細は、米国特許第4,081,277号明細書にさらに記
載されている。米国特許第4,786,148号明細書に
は、さらに特定の顔料を用いたカラーフィルターアレイ
素子が開示されている。
【0007】カラー液晶ディスプレイデバイスは、液晶
材料で充填した密封キャビティを画定する2つの隔離ガ
ラスバネルを有するのが普通である。デバイスが活発に
機能するように、このガラスパネルの一方の表面に透明
な電極(この電極はパターン化されていてもされていな
くてもよい)が取り付けられ、もう一方のガラスパネル
表面にそれぞれ方向付けられる電極を取り付ける。電極
はそれぞれ、ひとつの画素またはピクセルのエリアに対
応した表面エリアを有する。カラー表示デバイスにした
い場合には、例えば、赤色、緑色、青色のエリアを有す
るカラーフィルターアレイをそれぞれのピクセルととも
に配列しなければならない。表示する像によって、表示
操作中に1以上のピクセル電極を活性化して無発光、全
発光、部分発光させ、そのピクセルにつけられたカラー
フィルターエリアを通らす。使用者が見る像は、とりつ
けられたカラーフィルターエリアを通した発光が形成す
る色の集合体である。
【0008】このような液晶ディスプレイデバイスを形
成するとき、その液晶ディスプレイデバイスに使用する
カラーフィルターアレイ素子は、比較的苛酷な加熱や処
理工程を経て製造されることがある。例えば、透明層
(酸化インジウム錫など)をカラーフィルターアレイ上
に通常真空スパッターして硬化し、エッチングによりパ
ターン化する。この工程の温度は、200℃にも達し、
処理時間は1時間以上に及ぶ。その後、例えばポリイミ
ドなどの液晶用高分子整合薄層でコーティングして、高
温で数時間処理したりする。これらの処理工程は、多く
のカラーフィルターアレイ素子に悪影響を及ぼすもので
ある。とくにゼラチンマトリックスには極めて悪い影響
が及ぶ。
【0009】以上より、カラーフィルターアレイに使用
する液晶ディスプレイ用染料は、通常の熱染料転写像に
使用する染料に比較して熱と光に対する安定性がかなり
高くなければならないことが明らかである。
【0010】青色染料は、1以上のマゼンタ染料および
1以上のシアン染料の混合物から調製することができる
が、これらの染料を組み合わせればかならずカラーフィ
ルターアレイに適した染料混合物が得られるわけではな
い。さらに、適切な色相を有する染料混合物が得られた
としても、望ましい熱安定性や光安定性を備えていない
こともある。また、単一の染料を用いた場合は色相のシ
フトも起こりにくく、混合物中の各成分の褪色のバラン
スをとる必要もない。したがって、染料の混合物ではな
く単一染料であって、望ましい色相を有するものを開発
する必要がある。
【0011】米国特許第3,096,339号には、繊維
に有用なマレインイミドが開示されている。しかし、熱
プリントに使用することは記載されていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来品に比
べて高質で鮮明度が良く容易に安価で調製できるカラー
フィルターアレイ素子を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、適切な青色を有し熱安定性と光安定性が
良好なカラーフィルターアレイ素子を提供することをも
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】これらをはじめとする目
的は本発明によって達成された。本発明は、高分子染料
像受容層を表面に有する支持体からなる熱転写カラーフ
ィルターアレイ素子であって、前記高分子染料像受容層
は下記の構造を有するマレイミドブルー染料の繰り返し
パターンからなる熱転写像を有しているものを提供す
る。
【0014】 上式において、R1およびR2はそれぞれ独立に水素原
子、置換または無置換の炭素数1−8のアルキル基(例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、メトキシエチ
ル基、ベンジル基、2−メタノスルホニルアミドエチル
基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基メト
キシカルボニルメチル基)、炭素数5−8のシクロアル
キル基(例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル
基)、または置換または無置換の炭素数2−8のアルケ
ニル基(例えば、CH2CH=CH2、CH2CH=CH
CH=CH2、CH2CH=CHCH2OCH3、CH2
H=CHC511)であり、R1およびR2は互いに結合
して5または6原子からなる複素環(例えば、モルホリ
ン、ピラゾール、ピロリドン、ピペラジン)を形成する
のに必要な原子団であってもよく、Yはそれぞれ独立に
水素原子、置換または無置換の炭素数1−8のアルキル
基(例えば、上記R1の項で例示したもの)、アルコキ
シ基(例えば、OR1)、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素)、または隣接する2つのYが互いに結
合して融合芳香族環(例えば、ナフタレン)を形成して
もよく、nは0−4であり、窒素原子からみてオルト位
のYが、R1と結合して5または6原子からなる窒素原
子を1または2個含む非芳香族系複素環をつくり融合環
系(例えば、テトラヒドロキノリン、ジヒドロキノリ
ン、インドリン)を形成してもよく、XはR1、次に例
示するような置換または非置換の炭素数2−9のアシル
次に例示するような置換または無置換の炭素数7−18
のアロイル基 または次に例示するような置換または無置換の炭素数2
−10のヘテロアロイル基である。
【0015】 本発明の染料は最大は量が580−620nmのブルー
色相の染料から選択する。
【0016】本発明においては、窒素原子からみてオル
ト位のYがR1と結合して6原子からなる窒素含有複素
環を形成しているものであるのが好ましい。また、Yが
OCH3であり、XがCH2CH=CH2、CH265
たはCOC65であるものも好ましい。
【0017】本発明において、ブルー色相を有する染料
として有用に用いれるものの例をいかに挙げる。
【0018】 上述のように、本発明の好適な実施態様においては、染
料像受容層は高分子染料像受容層中の色素の繰り返しパ
ターン(好ましくはモザイクパターン)を有する熱転写
像からなる。
【0019】本発明の好適な実施態様においては、モザ
イクパターンはレッド、グリーンおよびグリーンの加法
混色原色のセットからなる。
【0020】本発明の別の好適な実施態様においては、
加法混色原色の各エリアや加法混色原色の各セットは不
透明なエリア(例えばブラック格子ライン)で分離され
ている。この態様によれば、色の再現性がよくてディス
プレイの像のフレアが少ない。
【0021】モザイクセットのサイズは、視点距離に左
右されるため本発明においては制限的ではない。概し
て、セットのそれぞれのピクセル(モザイクエレメン
ト)は約50〜約600μmであって、同一のサイズで
ある必要なない。
【0022】本発明の好適な実施態様においては、カラ
ーフィルターアレイ素子を形成する染料の繰り返しモザ
イクパターンは、以下に示すように対角線上に同一色が
配置された、四角くて均一で直線状の繰り返しエリアか
らなる。
【0023】 また、別の好適な実施態様においては、このスクエアは
約100μmである。
【0024】本発明のカラーフィルターアレイ素子は、
静電光バルブや液晶ディスプレイデバイスなどの様々な
電子光学機器に使用される。このような液晶ディスプレ
イデバイスは、例えば英国特許第2,154,355号、
第2,130,781号、第2,162,674号および第
2,161,971号明細書に記載されている。
【0025】液晶ディスプレイデバイスは、デバイスの
操作温度で液晶となる材料を2つの透明な電極(通常は
ガラス上にコーティングされた酸化インジウム錫)間に
設置し、電極に電圧をかけてデバイスを稼働させること
によって、通常はつくられる。整合層は一般に両方の基
板上の透明導電層上にとりつけられ、基板間でねじれる
ように(例えば90°)液晶分子を配向させる。セルの
一表面から他の表面にねじれた液晶組成物を通して通過
するときに、平面偏光の偏光面は90度回転する。セル
の選択された電極間に電場をかけることによって、ねじ
れた液晶組成物が選択した電極間のセルの部分から一時
的に除去される。それぞれの面上に光学偏光子を使用す
ることによって、電場がかかっているか否かによって、
偏光がセルを通過または消失する。
【0026】上記の高分子整合層には、液晶の分野で通
常使用される材料であればいかなる材料でも使用するこ
とができる。例えば、ポリイミド、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロースを使用することができる。
【0027】上記の透明な導電層もまた、液晶の分野で
通常使用されるものであれば使用することができる。例
えば、酸化インジウム錫、酸化インジウム、酸化錫、錫
酸カドミウムを使用することができる。
【0028】本発明のカラーフィルターアレイ素子を形
成する染料像受容層には、米国特許第4,695,286
号、同第4,740,797号、同第4,775,657号
および同第4,962,081号に記載される高分子を使
用することができる。好適な実施態様においては、ガラ
ス転移温度が約200℃より高いポリカーボネートを使
用する。他の好適な実施態様においては、4,4'−(ヘ
キサヒドロー4,7−メタノインダン−5−イリデン)
−ビスフェノールなどのメチレン置換ビスフェノール−
A由来のポリカーボネートを用いる。概して、約0.2
5〜約5mg/m2で使用すれば良好な結果が得れる。
【0029】本発明で使用する支持体は、ホウ砂ガラ
ス、ケイホウ酸ガラス、クロムガラス、クラウンガラ
ス、フリントガラス、石灰ガラス、カリウムガラス、シ
リカーフリントガラス、ソーダガラス、亜鉛ガラスなど
のガラスを使用するのが好ましい。より好ましいのは、
ケイホウ酸ガラスを使用した支持体である。
【0030】染料を染料供与素子から透明な支持体へ転
写して本発明のカラーフィルターアレイ素子を調製する
のにさまざまな方法を用いることができる。例えば、カ
ーボンブラックなどのエネルギー吸収材料や光吸収染料
を含有する染料供与素子に対して強光閃光技術を用いる
こともできる。そのような染料供与素子は、フォトレジ
スト材料とともにエッチングして形成した格子状パター
ンを有するミラーと組み合わせて使用することもでき
る。この方法については、米国特許第4,923,860
号に記載されている。
【0031】染料供与素子から透明な支持体へ染料を転
写して本発明のカラーフィルターアレイ素子を調製する
方法として、他に米国特許第4,978,652号に詳細
に記載される加熱エンボスローラーを用いた方法があ
る。
【0032】本発明の他の実施態様においては、レーザ
ー吸収材料と染料層を表面に有する支持体からなる染料
供与素子をレーザーを色素の繰り返しモザイクパターン
が形成されるように像の形に加熱することもできる。
【0033】上述したレーザーエネルギーまたは強光閃
光を吸収することができるものであればいずれの材料で
も吸収材料として使用することができる。例えば、当業
者に知られたカーボンブラック、非揮発性赤外線吸収染
料、顔料を使用することができる。好ましい実施態様に
おいては、米国特許第4,973,572号に記載される
シアニン赤外線吸収染料を使用することができる。
【0034】染料受容素子に染料が転写した後に、像を
安定化するために染料受容層中に染料をさらに拡散する
処理を施してもよい。これは、輻射加熱、溶媒蒸気、加
熱ローラーとの接触などの方法によって行うことができ
る。溶融することによって、光にあてたときに像の褪色
や表面ぶれを防ぐことができる。また、染料の結晶化も
防止することができる。溶媒蒸気溶融は熱溶融の代わり
に用いることができる。
【0035】カラーフィルターアレイ素子は、a)上記
のように染料を表面に有する支持体からなる染料供与素
子を像のかたちに加熱し、b)染料層の一部を染料受容
層を表面に有する支持体からなる染料受容素子へ転写す
る(このとき染料の繰り返しパターンを形成してカラー
フィルターアレイ素子を調製するように像のかたちに加
熱する)ことによって調製することができる。
【0036】本発明のカラーフィルターアレイ素子を形
成するのに使用する染料供与素子は、表面に青色を示す
上述の染料を有する支持体からなり、他のイメージング
染料や顔料などとともに用いてレッドやグリーンのエリ
アをつくる。この層には、熱によって本発明のカラーフ
ィルターアレイ素子の染料受容層上に転写することがで
きる上記以外の染料を使用することもできる。下記の染
料や米国特許第4,541,830号に記載される染料を
使用すれば特に良好な結果が得られる。
【0037】 上記のシアン染料、マゼンタ染料およびイエロ−染料は
さまざまな組み合わせで用いることができる。染料供与
素子そのものに用いてもよいし、続けて染料受容素子に
転写して別の望ましい緑色および赤色の加法混色の原色
を得てもよい。イメージング染料は染料層の中で混合し
てもよいし、別個の染料層にコーティングしておいて続
けて転写することによって混合してもよい。染料は約
0.05〜約1g/m2で使用することもできる。
【0038】イメージング染料は染料供与素子中の高分
子結合剤中に分散させる。赤外線吸収材料を使用すると
きも同様に分散させる。このような高分子結合剤として
は、セルロースアセテートヒドロジェンフタレート、セ
ルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースト
リアセテートなどのセルロース誘導体;ポリカーボネー
ト;ポリ(スチレンーコーアクリロニトリル)、ポリ
(スルホン)、ポリ(フェニレンオキシド)などを用い
ることができる。結合剤は、約0.1〜約5g/m2で使
用することもできる。
【0039】染料供与素子の染料層は、支持体上にコー
ティングするか、グラビア印刷などのプリント技術を用
いてプリントすることもできる。
【0040】染料供与素子の支持体としては、寸法安定
性があってレーザービームなどの熱転写機器から供給さ
れる熱に耐え得る材料を広く用いることができる。その
ような材料としては、ポリ(エチレンテレフタレート)
などのポリエステル;ポリアミド;ポリカーボネート;
グラシン紙;コンデンサー紙;セルロースエステル;フ
ッ素ポリマー;ポリエーテル;ポリアセタール;ポリオ
レフィンやポリイミドなどが挙げられる。支持体の厚さ
は概して約2〜約250μmである。また、所望により
下塗り層をコーティングすることもできる。
【0041】以下に実施例を記載して本発明を説明す
る。
【0042】
【実施例】ゼラチンを下塗りした厚さ175μmの透明
なポリ(エチレンテレフタレート)の支持体上に、1−
プロパノール、ブタノン、トルエンおよびシクロペンタ
ノンの混合溶媒からコーティングした、セルロースアセ
テートプロピオネート(2.5%アセチル、46%プロ
ピオニル)結合剤(0.27g/m2)中の以下の表1に
記載される上記ブルー染料を含有する染料層をコーティ
ングすることによってブルー染料供与素子を調製した。
この染料層には、さらに数ミクロンに微粉化された Reg
al 300TM (カボット社)(0.22g/m2)、Fluorad
FC-431TM 分散剤(3M社)(0.01g/m2)、Sols
perseTM 24000 分散剤(ICI社)(0.03g/m2
を含有させた。染料1および2を含有する染料供与素子
も上記の用にして調製した。
【0043】対照染料供与素子は、下記の対照染料を用
いて上記と同様の方法で調製した。本発明の素子と対照
素子にコーティングする染料の量を変化させてほぼ同じ
転写濃度を与えるようにした。
【0044】 C−7:下記のマゼンタおよびシアン染料の混合物を用
いて青色をつくり出した。
【0045】 C−8:下記のマゼンタおよびシアン染料の混合物を用
いて青色をつくり出した。
【0046】 C−9:C−7のシアン染料とC−5の染料の混合物 厚さ1.1mmの表面が平らなホウケイ酸ガラス上に下
記の層をスピンコーティングすることによって染料受容
素子を調製した。
【0047】1)メタノールと水の混合溶媒中の duPon
t VM-651 接着促進剤(1%溶液)からなる下塗り層
(厚さ0.5μmの層は0.54g/m2に相当する)、
2)塩化メチレンからコーティングした4,4'−(ヘキ
サヒドロ−4,7−メタノインデン−5−イリデン)ビ
スフェノール(2.5g/m2)の受容層 コーティング後、受容素子を60℃のオーブン中で1時
間加熱して残留溶媒を除去した。
【0048】染料供与素子を染料受容素子上に重ねた。
MecablitzTM Model 402 (Met
s AG 社)の電子閃光機器を熱エネルギー源として用
いた。45度のミラーボックスを用いた染料供与素子上
40mmに設置して閃光機器からのエネルギーを25x
50mmのエリアに集中させた。染料転写エリアはマス
クして12x42mmにした。1回の閃光機器による閃
光による転写ステータスA転写濃度は1.0〜3.0であ
った。
【0049】転写試験試料はそれぞれ20℃のアセトン
蒸気で飽和した密封チャンバー内に5分間おいて染料を
受容層中に拡散させた。転写した染料像を200℃の
Pyropanel No.4083TM 赤外熱パネル
下に60秒間おいて残っている溶媒を除去した。
【0050】転写した像のステータスAレッド、グリー
ンおよびブルー濃度を測定した。カラーフィルターアレ
イ中に用いるブルー染料は、ブルー光線を最大限に透過
しるるグリーン光線とレッド光線を最大限に吸収する
(色相はブルー)ことができるものであるのが非常に望
ましい。例えば、ブルー光線の領域内に極小吸収を有す
るものなどが好ましい。比較のために、レッド対ブルー
およびグリーン対ブルーの濃度比を計算した。それぞれ
の値は大きい方が好ましい。
【0051】転写像を180℃で2時間加熱後にステー
タスAレッドおよびグリーン濃度を再測定し濃度ロス
(%)を研鑽することによって、染料の熱的安定性を検
討した。
【0052】結果は下記に示すとおりであった。
【0053】
【表1】 上記の結果は、本発明の染料は効果的に転写し(レッド
およびグリーンの最大転写濃度が大きく)、レッド/,
ブルーおよびグリーン/ブルー転写比が大きくて所望の
スペクトル特性を有していることを示している。各の染
料の最大吸収波長は以下に示すとおりであった。
【0054】
【表2】 濃度ロス(%) 染料供与素子 レッド グリーン C−1 19 16 C−2 2 <2 C−3 33 23 C−4 5 4 C−5 25 24 C−6 15 18 C−7 48 7 C−8 29 6 C−9 50 28 1 13 13 2 6 4 3 8 <2 4 13 <2 5 9 5 6 13 11 7 13 3 8 11 4 9 13 <2 10 13 4 11 5 6 上記の結果は、本発明の染料は2つの従来の対照染料以
外のすべての染料ようりも濃度ロスが小さいことを示し
ている。また、本発明の染料は転写効率が良好でスペク
トル特性も望ましいものであることも示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子染料像受容層を表面に有する支持体
    からなる熱転写カラーフィルターアレイ素子であって、
    前記高分子染料像受容層はマレイミドブルー染料の繰り
    返しパターンからなる熱転写像を有しており、前記マレ
    イミドブルー染料は式: (上式において、R1およびR2はそれぞれ独立に水素原
    子、置換または無置換の炭素数1−8のアルキル基、炭
    素数5−8のシクロアルキル基、または置換または無置
    換の炭素数2−8のアルケニル基であり、R1およびR2
    は互いに結合して5または6原子からなる複素環を形成
    するのに必要な原子団であってもよく、 Yはそれぞれ独立に水素原子、置換または無置換の炭素
    数1−8のアルキル基、アルコキシ基OR1、ハロゲン
    原子、または隣接する2つのYが互いに結合して融合芳
    香族環を形成してもよく、 nは0−4であり、 窒素原子からみてオルト位のYが、R1と結合して5ま
    たは6原子からなる窒素原子を1または2個含む非芳香
    族系複素環をつくり融合環系を形成してもよく、 XはR1、置換または非置換の炭素数2−9のアシル
    基、置換または無置換の炭素数7−18のアロイル基、
    または置換または無置換の炭素数2−10のヘテロアロ
    イル基である)で表される熱転写カラーフィルターアレ
    イ素子。
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