JPH0518811U - 竪型射出成形機における下金型支持装置 - Google Patents
竪型射出成形機における下金型支持装置Info
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- JPH0518811U JPH0518811U JP5180791U JP5180791U JPH0518811U JP H0518811 U JPH0518811 U JP H0518811U JP 5180791 U JP5180791 U JP 5180791U JP 5180791 U JP5180791 U JP 5180791U JP H0518811 U JPH0518811 U JP H0518811U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単で安全であり、ロボットの横で随
時人手により準備作業を行う。 【構成】 機械本体Bの上に扇状の回動テーブル7をタ
イバー3に枢着して回動自在に設ける。可動盤5が上下
する機械本体Bの成形部1aの前に、準備作業面M,S
を有する二つの作業部1b,1cを並設する。回動テー
ブル7に下金型8,9を取り付ける。ロボット12を作
業部1b,1cの内側の準備作業面S,Sの前に設置す
る。ロボット12は成形品の取出しや金具のインサート
等の準備作業を行う。回動テーブル7の一方の回動端に
おいては、下金型8が成形部1aに下金型9が作業部1
cに付き、他方の回動端においては、下金型9が成形部
1aに、下金型8が作業部1bに付く。回動テーブル7
は作業部1b,1cを横切ることはない。回動用駆動装
置とロボットは各1台でよい。人手による準備作業を外
側の準備作業面M,Mで行うことができる。
時人手により準備作業を行う。 【構成】 機械本体Bの上に扇状の回動テーブル7をタ
イバー3に枢着して回動自在に設ける。可動盤5が上下
する機械本体Bの成形部1aの前に、準備作業面M,S
を有する二つの作業部1b,1cを並設する。回動テー
ブル7に下金型8,9を取り付ける。ロボット12を作
業部1b,1cの内側の準備作業面S,Sの前に設置す
る。ロボット12は成形品の取出しや金具のインサート
等の準備作業を行う。回動テーブル7の一方の回動端に
おいては、下金型8が成形部1aに下金型9が作業部1
cに付き、他方の回動端においては、下金型9が成形部
1aに、下金型8が作業部1bに付く。回動テーブル7
は作業部1b,1cを横切ることはない。回動用駆動装
置とロボットは各1台でよい。人手による準備作業を外
側の準備作業面M,Mで行うことができる。
Description
【0001】
本考案は、竪型射出成形機の下金型を成形部と作業部間に移動自在に支持する 支持装置に関する。
【0002】
竪型射出成形機の下金型支持装置として次のものが知られている。 (1) 図3に示すように、固定盤21の成形部21aの前と横に成形の準備 作業を行う二つの作業部21b,21cを直角に配設し、上記成形部21aと作 業部21b,21c間に一対の各下金型22,23を各シリンダ24,25で個 々に移動させて、成形部21aに付いた一方の下金型22(23)で成形をして いる間に、作業部21c(21b)において他方の下金型23(22)に準備作 業を行う構成とされたもの(実開平1−156011号公報)。 なお、図3で符号26はガイドレール、27は成形品の取出しや金具のインサ ート等の準備作業を行うロボットである。
【0003】 (2) 成形部の左右に二つの作業部を直線状に配設し、上記(1)の下金型 支持装置と同様に、成形と準備作業を同時に行い得るようにしたもの。
【0004】 (3) 2個の下金型を180度の間隔で取り付けた回転テーブルを固定盤に 水平に回転自在に取り付け、該回転テーブルを180度の角度で配設された成形 部と作業部間に回転させて成形と準備作業を同時に行い得るようにしたもの。
【0005】
上記(1)の下金型支持装置は、下金型22,23を移動させるために2個の シリンダ24,25が必要で構造が複雑になる。また、シリンダ24,25が故 障してそれらの同期作動が崩れたり、駆動速度が狂ったりすると、金型22,2 3が衝突する恐れがあり、危険であるといった問題点がある。
【0006】 また、上記(2)の支持装置の場合は、二つの作業部が左右に分かれるので、 自動化のためには2台のロボットが必要になり、装置が複雑かつ大型となる。ま た、ロボットを用いずに準備作業を人手で行う場合は、離れた二つの作業部の間 を作業員が往復しなければならず、作業性が非常に悪いという問題点がある。
【0007】 さらにまた、上記(3)の支持装置の場合は、危険を避けるために回転テーブ ルは円形とされている(円形でないと人が挟まれる)関係から、作業員が、作業 部の正面に設置されたロボットの横で準備作業を行うことはできない。このため 、人手で準備作業を行って別の製品を少量成形するような場合、ロボットを取り 外す必要が生じ、面倒である。
【0008】 本考案は、構造が簡単で危険がなく、また、ロボットを設置したまま随時人手 により準備作業を行うことができる竪型射出成形機における下金型支持装置を提 供することを目的とする。
【0009】
上記の目的を達成するために、本考案は、機械本体の成形部の前に準備作業面 をほぼV字状に配した第1作業部と第2作業部を並設し、上記機械本体の上に、 左右の側端部に第1下金型と第2下金型を個々に取り付けるとともに上記機械本 体の成形部と作業部の中央に設けられた枢軸を中心に水平に回動し、一方の回動 端において第1下金型を成形部にまた第2下金型を第2作業部にそれぞれ付ける とともに、他方の回動端において第2下金型を成形部にまた第1下金型を第1作 業部にそれぞれ付ける扇状の回動テーブルを設けた構成とした。
【0010】
扇状の回動テーブルを、成形部と第1及び第2作業部の間に往復回動させて、 該回動テーブルの左右の側端部に取り付けられた第1下金型と第2下金型を交互 に成形部と作業部に付ける。下金型から成形品を取り出したり、下金型に金具等 を挿入する準備作業は、二つの作業部の合計四つの準備作業面のうちのもっとも 作業しやすい準備作業面で行う。二つの下金型が衝突することは勿論のこと、扇 状の回動テーブルが作業部の準備作業面を横切って回動することもないので、危 険はなく安全である。
【0011】 準備作業をロボットに行わせる場合は、そのロボットを二つの作業部の内側の 二つの準備作業面の間に設置する。この時は、二つの作業部の外側の二つの準備 作業面が空く。したがって、ロボットを使わずに人手で準備作業を行って別の製 品を少量成形するような場合、ロボットを取り外すことなく、上記外側の準備作 業面で作業員が準備作業を行うことができる。回動テーブルの回動駆動装置とロ ボットは各1台で済むので、構造が簡単で経済的である。
【0012】
図1と図2は本考案に係る竪型射出成形機における下金型支持装置の一実施例 を示す。これらの図において符号1は機械本体B上に設置した固定盤である。固 定盤1には3本のタイバー2,3,4が鉛直に立設されており、該タイバー2, 3,4の上端には可動盤5が固定されており、図示しない型締駆動装置により該 タイバー2,3,4が上下動することにより、可動盤5が上下動するようになっ ている。可動盤5は上金型6を着脱自在に備えている。
【0013】 上金型6が下降して成形を行う固定盤1の成形部1aの前(図1では下方、図 2では左方)には、第1作業部1bと第2作業部1cが並設されている。各作業 部1b,1cはV字状直角配置の二つの準備作業面M,Sをそれぞれ有する。1 本のタイバー3は成形部1aと作業部1b,1cの中央にあり、また各作業部1 b,1cの内側の準備作業面S,Sは、機械本体Bの正面側が逆V字状の凹部に よって形成されており、その配置角度αは90度とされている。前記固定盤1も 機械本体Bとほぼ同様にV字状の凹部を有する平面形状に構成されている。
【0014】 固定盤1の上には扇状の回動テーブル7がタイバー3を中心に水平に往復回動 自在に設けられている。タイバー3は枢軸としても働き、回動テーブル7を枢着 している。回動テーブル7の左右の側端部には下金型8,9が個々に着脱自在に 取り付けられている。各下金型8,9は、タイバー3から等しい距離離し、かつ タイバー3を中心に角度β(135度={360度−90度(準備作業面S,S の角度)}/2)で配置されている。
【0015】 したがって、回動テーブル7を一方の回動端に回動させると、下金型8が上金 型6の直下の成形部1aに付くとともに、他の下金型9が第2作業部1cに付く (図1の実線、及び図2参照)。また回動テーブル7を他方の回動端に回動させ ると、今度は下金型9が成形部1aに付くとともに他の下金型8が第1作業部1 bに付く。回動テーブル7の各回動端の位置には、該回動テーブル7の過回動を 停止させるストッパーE1 ,E2 が機械本体Bまたは固定盤1に位置調整可能に 取り付けられている。回動テーブル7は、油圧シリンダや油圧モータ等のアクチ ュエータや、ピニオンとラック、或いはウオームとウオーム歯車等を用いた回動 用駆動装置(図示せず)で回動させる。
【0016】 固定盤1には、近接スイッチやリミットスイッチ等の感知手段11が設けられ ている。感知手段11は、回動テーブル7に設けられたドグ7aが近づくとこれ を感知して上記回動用駆動装置を停止させる。
【0017】 また符号12は多関節ロボットである。ロボット12は両作業部1b,1cの 中間、つまり内側の準備作業面S,Sの前に設けられている。このロボット12 の近くには、インサート品供給装置13と成形品移送装置14が設けられている 。インサート品供給装置13は、インサート品を整列装置15で所定の状態に並 べてフィーダ16に取り出し、これを切出し装置17で保持具18に保持させる 。ロボット12は保持具18に保持されたインサート品を一方の作業部1b,1 cに付いている一方の下金型8,9に挿入し、また、他方の作業部1b,1cの 他方の下金型8,9から成形品を移送装置14に取り出す。本考案においてロボ ット12とインサート品供給装置13、及び移送装置14の構造はもとより、そ の使用の有無も任意である。
【0018】 次に、上記のように構成された本考案の竪型射出成形機における下金型支持装 置の作用を説明する。 図1の実線は、回動テーブル7が一方の回動端に回動し終わった状態を示すも ので、下金型8は成形部1aに、また他の下金型9は第2作業部1cにそれぞれ 付いている。成形部1aにおいては上金型6が下降して成形が行われ、また作業 部1cにおいてはロボット12が働いて、下金型9から成形品を移送装置14に 取り出し、またインサート品供給装置13の保持具18に保持されたインサート 品を下金型9内に挿入する。
【0019】 成形と準備作業が済むと、回動テーブル7は他方の回動端に図1で左に回動す る(図1の2点鎖線参照)。回動テーブル7のこの回動によって下金型9が成形 部1aに、また下金型8が第1作業部1bにそれぞれ付く。上記と同様に成形部 1aでは成形が、第1作業部1bでは準備作業がそれぞれ行われ、それらの終了 後、回動テーブル7は図1で時計回りに回動し、実線の状態となる。以下同様の サイクルを繰り返す。
【0020】 ロボット12が故障したり、或いはこれを使わないで他の製品の準備作業を行 うような場合には、作業員は各作業部1b,1cの外側の各準備作業面M,Mで 準備作業を行う。
【0021】 本考案において、下金型8,9や作業部1b,1c、及び準備作業面M,Sの 配置角度は図に限らず任意である。また図の各準備作業面M,Sは直線状にされ ているが、その概念を図示しただけであるので、湾曲していてもよい。
【0022】
以上説明したように、本考案の竪型射出成形機における下金型支持装置は、機 械本体の成形部の前に準備作業面をほぼV字状に配した第1作業部と第2作業部 が並設され、上記機械本体の上に、左右の側端部に第1下金型と第2下金型が個 々に取り付けられるとともに上記機械本体の成形部と作業部の中央に設けられた 枢軸を中心に水平に回動し、一方の回動端において第1下金型を成形部にまた第 2下金型を第2作業部にそれぞれ付けるとともに他方の回動端において第2下金 型を成形部にまた第1下金型を第1作業部にそれぞれ付ける扇状の回動テーブル が設けられた構成とされているので、回動テーブルの回動用駆動装置とロボット はいずれも一台でよく、構造は簡単である。
【0023】 また、回動テーブルは、扇状とされていても作業部を横切って回動することが ないので、安全である。ロボットを設置しても、人手による準備作業面が確保さ れているので、ロボットが故障したり、別の製品を少量成形するような場合、ロ ボットの取外しや再設置を行う必要がなく至便である。
【0024】 しかも、回動テーブルの回動角は、360度から二つの作業部の設置角度を減 じ、これを「2」で除した値となり、一般の回転テーブルの回転角(180度) よりかなり小さくてよいので、回動テーブルの切換え回動を迅速に行うことがで きる。
【図1】 本考案の竪型射出成形機における下金型支持
装置の一実施例を示す平面図である。
装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】 同じく側面図である。
【図3】 従来の下金型支持装置の平面図である。
1a 成形部 1b 第1作業部 1c 第2作業部 3 タイバー(枢軸) 7 回動テーブル 8,9 下金型 12 ロボット B 機械本体 M,S 準備作業面
Claims (1)
- 【請求項1】 機械本体の成形部の前に準備作業面をほ
ぼV字状に配した第1作業部と第2作業部が並設され、
上記機械本体の上に、左右の側端部に第1下金型と第2
下金型が個々に取り付けられるとともに上記機械本体の
成形部と作業部の中央に設けられた枢軸を中心に水平に
回動し、一方の回動端において第1下金型を成形部にま
た第2下金型を第2作業部にそれぞれ付けるとともに他
方の回動端において第2下金型を成形部にまた第1下金
型を第1作業部にそれぞれ付ける扇状の回動テーブルが
設けられたことを特徴とする竪型射出成形機における下
金型支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5180791U JPH078177Y2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 竪型射出成形機における下金型支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5180791U JPH078177Y2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 竪型射出成形機における下金型支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518811U true JPH0518811U (ja) | 1993-03-09 |
JPH078177Y2 JPH078177Y2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=12897194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5180791U Expired - Lifetime JPH078177Y2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 竪型射出成形機における下金型支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078177Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007055097A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 射出成形機 |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP5180791U patent/JPH078177Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007055097A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 射出成形機 |
JP4690826B2 (ja) * | 2005-08-24 | 2011-06-01 | 東洋機械金属株式会社 | 射出成形機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH078177Y2 (ja) | 1995-03-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19950822 |